【朝鮮日報/社説】米軍司令官らがソウルに集結、北朝鮮は新たな脅迫の兆候[08/21]

荒波φ ★＠＼(^o^)／

21日から始まる韓米合同軍事演習「乙支フリーダム・ガーディアン（UFG）」を前に、米軍の複数の司令官らが続々と韓国に集まっていることが分かった。米太平洋司令官は19日、米軍戦略司令官は20日にすでに到着し、ミサイル防衛局長も近くソウルにやって来る。彼らはUFGを視察し、韓米連合司令部の司令官、副司令官（韓国軍）と共に5人で合同の記者会見を行う予定だという。

3人は韓半島（朝鮮半島）有事の際、作戦の取りまとめや米軍の増員、兵器の展開、ミサイル防衛という三つの軸をそれぞれ担当する指揮官たちだ。この3人が同時にソウルにやって来るのは過去に例がなく、またいずれもUFGを視察することから考えると、おそらく今回のUFGに戦略爆撃機の運用、さらにはミサイル防衛の概念も適用されるものとみられる。つい先日には米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長が韓国、中国、日本を相次いで訪問し、中朝国境付近も直接視察している。

今回の合同軍事演習は米軍と朝鮮人民軍が厳しく対峙（たいじ）する今の状況において、一つの大きな山になる可能性が高い。北朝鮮はグアム周辺へのミサイル攻撃の脅迫をやめ、また米政府も「外交優先」を前面に出したため、一見すると今は緊張がやや和らいだようにも見えるが、韓半島情勢そのものは根本的に何も変わっていない。北朝鮮は今回の韓米合同軍事演習の中止を執拗（しつよう）に求めており、また20日にはUFGについて「破局をもたらさすだろう」とまで明言した。

北朝鮮が再び大陸間弾道ミサイル（ICBM）の発射実験や6回目の核実験を強行するとなれば、これから北朝鮮の建国記念日とされる9月9日ごろまでが特に可能性が高いだろう。米軍の複数の幹部が韓半島に集まったことだけでも、今の状況がいかに緊迫しているかをうかがい知ることができる。

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は今月17日、就任から100日を迎えた会見で「大韓民国の同意なしに誰も韓半島で戦争を決めることはできない」「戦争は二度と再び起こらないだろう」と述べた。国民を安心させるための言葉だろうが、これは米国にしか通用しない。

北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長はこの言葉を意にも介さないだろう。それどころか金正恩氏は今後も小型の核弾頭を搭載したICBMを発射するなど、また新たな挑発行為によってICBM保有を既成事実化し、韓米両国の連携を乱れさせようとするはずだ。金正恩氏がそれを実行に移すだけの条件もすでにそろっている。誰もが警戒を怠ってはならない時だ。

2017/08/21 09:23
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