2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【国際】北朝鮮危機の陰で激化する米中の覇権争い 「一帯一路」構想でイランにて衝突が起きる[8/31]

1 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2017/08/31(木) 08:33:57.01 ID:CAP_USER.net
トランプの「恫喝」

米国と中国が覇権を競い合うという世界が急速に現実化しつつあるようだ。中国が進める新シルクロード経済圏構想「一帯一路」に沿って、米中のせめぎ合いが熾烈化しそうな気配なのである。

そして憂慮すべきは、グランド・ストラテジー(総合戦略)なきトランプ外交が結果的に中国の影響圏拡大を後押ししかねないことだ。「一帯一路」は、米中の新たな分断線となるのだろうか。この構想の焦点となっているパキスタンとイランをめぐる最近の動きを見てみたい。



トランプ米大統領は8月21日、アフガニスタン新戦略を発表した。選挙キャンペーン中は、米軍(現在約8400人規模)の早期撤退を訴えていたトランプ氏だが、「勝つために戦う」と述べ、期限を設けずに米軍駐留を継続させる方針に転じた。

また、米メディアはトランプ大統領が4000人の増派を承認したと伝えている。注目されるのは、この方針がより幅広く「南アジア戦略」として表明され、敵対するパキスタンとインドを張り合わせるかのように両国に注文をつけたことだ。

トランプ氏はこう主張している。「新戦略の柱の一つは、パキスタンへの対応を変えることだ。我々はこれ以上、パキスタンがテロ組織やタリバンの安全な隠れ家になっていることに黙っていない。

我々はパキスタンに何十億ドルも与えてきたのに、彼らは我々がまさに戦っているテロリストをかくまっているのだ。こんなことは今すぐに止めなければならない」

アフガンの旧支配勢力タリバンや武装組織「ハッカニー・ネットワーク」がパキスタン西部の国境地帯に潜伏し、パキスタンの軍情報機関「ISI」がこうした組織を支援していることは広く知られている。

しかし、過去の米政権は、アフガン政策での協力が欠かせないことやその地政学的重要性から、パキスタンには腫れ物に触るように対応してきた。そうした中で、新戦略として打ち出されたのが、パキスタンへの恫喝的なアプローチである。

トランプ大統領はさらに、アメリカのパートナーとしてパキスタンとインドを天秤にかけるかのように次のように訴えた。「アメリカはインドとの戦略的パートナーシップをさらに発展させていく……インドがアフガニスタンで我々をもっと助けてくれることを望む」

これもトランプ流のディール外交なのかもしれない。しかし、印パ関係はカシミール地方の領有権問題などをめぐり常に一触即発の状態である。アフガンはその印パ両国の“代理戦争”の場となっているだけに、アメリカ大統領の演説としては耳を疑いたくなるような中身である。

見逃せないのは、トランプ大統領のインド傾斜の姿勢がパキスタンの対中依存が強まる中で示されたことだ。

トランプ演説から間髪を入れず、中国外務省がアメリカを当てこするように以下の声明を発表したことは、習近平政権にとってパキスタンが持つ意味の重要性を示すものだろう。「我々は、テロとの戦いにおけるパキスタンの努力を国際社会が十分に認識すべきだと考える」

中国とパキスタンの接近

鉄道、港湾などのインフラ整備や経済特区の設置でアジアとヨーロッパ、アフリカ東岸を結ぶという遠大な「一帯一路」構想を、中国は「世紀のプロジェクト」(習主席)と自画自賛している。

この構想は、「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」という陸上と海上の二本立てで構成。このうち陸上ルートの中核を成すのが「中国・パキスタン経済回廊(CPEC)」である。

CPECは、中国西部・新疆ウィグル自治区とアラビア海に面したパキスタン南部グワダル港を結ぶ鉄道・道路網の整備を軸に、パキスタン全土でエネルギー開発や経済特区新設などを行う総合的な開発プロジェクトだ。

よく指摘されることだが、中国が陸路でインド洋へアクセス可能となることが持つ地政学的な意味は極めて大きい。ここでは詳しく触れないが、米中の覇権争いだけでなく、中国とインド、インドとパキスタンなど2国間の安全保障関係にも重大な影響を与えることが必至なのである。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52732

>>2以降に続く)

2 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2017/08/31(木) 08:34:15.92 ID:CAP_USER.net
>>1の続き)

中国がグワダルを軍事拠点化することは自明であり、その場合、中国のインド洋での軍事的プレゼンスは飛躍的に増大する。

「一帯一路」が、地政学的な経済圏構想と呼ばれる所以だ。米欧日など先進諸国には同構想の実現性を疑問視し、中国の誇大妄想だと見る向きもあるが、この構想が国際安全保障の「ゲーム・チェンジャー」となりかねない可能性を秘めていることは否定できない。

インドがこの構想に強く反発し、今年5月に北京で開かれた「一帯一路」をめぐる初の国際会議をボイコットしたことは、その懸念の強さを物語るものだろう。

こうした情勢下での先のトランプ演説である。パキスタンはアメリカの同盟国であり、多額の援助を受けてきた。しかし、トランプ氏の“恫喝”がパキスタンを一層中国寄りにすることが懸念される事態なのである。

そして、トランプ演説には、将来の「中国・パキスタン」軍事同盟強化のリスクを織り込んだような訴えがあったことにも触れておきたい。

インドにこう呼びかけているのである。「我々は南アジア、より広くインド・太平洋地域の平和と安全保障における共通の目的を追及していくことを決意している」

安全保障の空白地帯は必ず…

さらに、「一帯一路」の将来をめぐり米中がパキスタン以上に決定的に衝突しかねないのがイランである。シルクロード経済ベルトは主に以下の3ルートから成る。

@ アジアからインド洋に至るルート(パキスタンが焦点)
A 中央アジア、ロシアを経てヨーロッパへ至るルート
B 中央アジア、西アジアを経て地中海に至るルート

このうちBのルートで成否の鍵を握るのがイランだ。地図を見れば一目瞭然であるが、中国から地中海に抜けるにはイラン経由が圧倒的に最短ルートとなる。イランとパキスタンはアラビア海に面して国境を接し、両国が内陸国のアフガニスタンを包み込む位置関係である。

http://gendai.ismcdn.jp/mwimgs/9/d/640m/img_9da819254d4d6339a11dfb33673f3887656426.png

トランプ大統領は、アフガン駐留の無期限継続を決めた理由として、撤退すればテロ組織がその空白を埋めるからだ、と説明した。しかし、理由がそれだけでないことは、地図を見るだけでも明らかだろう。

米軍が撤退した場合、アフガンの安全保障上の空白を埋める「敵」としてまず懸念すべきは、イランであり、パキスタンである。そして、その背後に中国がいるということになれば、アメリカには手痛い教訓が蘇る。

教訓とは、中国の南シナ海での膨張主義である。

中国は1974年、米軍の南ベトナム撤退後の空白を突くようにパラセル(西沙)諸島を軍事支配し、1992年の米軍のフィリピン撤退後にはスプラトリー(南沙)諸島で軍事進出を強めた、という歴史があるのだ。

「力の空白」は必ず野望を持った国に狙われる、という現実は動かしがたい。

焦点となるイラン

イランではすでに、「一帯一路」構想に沿った鉄道の近代化プロジェクトなどが中国人労働者も動員して進められているようだ。

こうした中、米誌「フォーリン・ポリシー(FP)」が7月下旬に気になる独自ニュースを報じた。トランプ大統領が、イランが核合意に違反している証拠を見つけるようホワイトハウスのスタッフに指示したというのである。

イラン核合意とは、2015年に米英独仏中露の6ヵ国とイランが、イランの核開発を制限する一方で制裁を緩和することを取り決めた合意。当時のオバマ米大統領は、中東の同盟国であるサウジアラビアやイスラエルの猛反発を押し切って合意を推進した。

トランプ氏は大統領選でイラン核合意の破棄を掲げ、今年5月には初の外遊先としたサウジアラビアでアラブ諸国の首脳を前に演説し、イランについて「イスラエルの破壊、アメリカの死、アラブ諸国とその指導者の破滅を誓っている」と強く非難、イラン包囲網の構築を呼びかけている。

米政府はイランの核合意順守状況を3ヵ月ごとに議会に報告する義務があり、前回の7月の審査では、国務省主導で「順守」の判断が下示された。

しかし、トランプ大統領はこの判断に極めて不満のようだ。新たにホワイトハウスのスタッフに調査を指示した理由だという。トランプ大統領は米紙ウォールストリート・ジャーナルとの7月25日のインタビューでこう語っている。

「90日後にこの問題について話すことになるだろうが、イランが順守しているということになれば驚きだ」

トランプ大統領は、イランにも強硬な対決姿勢を示すのだろうか。その際、「一帯一路」の成功に威信をかける中国はどう反応するのか。

(続く)

3 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2017/08/31(木) 08:34:26.78 ID:CAP_USER.net
(続き)

イラン問題は、イスラム教シーア派のイランがアメリカのイラク戦争失敗やシリア、イエメンの内戦に乗じて中東での影響力を強める中、スンニ派の盟主サウジアラビアとの地域覇権をめぐる争いや、イスラエルとの敵対関係の文脈で語られることが多い。

しかし、中国の「一帯一路」構想におけるイランの位置づけ、米中の覇権・勢力圏争いの視点で見ると、よりグローバルな国際秩序の行方が掛かっていることが分かるはずだ。

北朝鮮の核ミサイル問題に国際社会の耳目が集まっているが、その陰では、イランをめぐり米中の新たな駆け引きが本格化し始めているのである。

笠原 敏彦
ジャーナリスト
1959年福井市生まれ。東京外国語大学卒業。1985年毎日新聞社入社。京都支局、大阪本社特別報道部などを経て外信部へ。ロンドン特派員 (1997〜2002年)として欧州情勢のほか、アフガニスタン戦争やユーゴ紛争などを長期取材。
ワシントン特派員(2005〜2008年)としてホワイ トハウス、国務省を担当し、ブッシュ大統領(当時)外遊に同行して20ヵ国を訪問。2009〜2012年欧州総局長。滞英8年。2017年4月より長崎県立大学教授。著書に『ふしぎなイギリス』がある。

(おわり)

4 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/:2017/08/31(木) 08:38:06.39 ID:FDPM+KjN.net
北朝鮮がイランは、イランとタイトルに書かれてた

5 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/:2017/08/31(木) 08:43:45.65 ID:9dFSgZQT.net
ダメリカがイスラエルのいいなりになって、かつアラブ人のかたを持って
イランを敵視するのがそもそも間違いなんだが、インドや中国けん制に
パキスタンやイランをとりこむほうが正解なんだが。

スンナのきちがいどもはコントロール不能なんだし。

6 ::2017/08/31(木) 10:21:30.49 ID:mX3ZsFJd.net
 
ゲンダイ

解散w
 

7 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/:2017/08/31(木) 10:31:03.55 ID:/clUvYm5.net
           / ̄ ̄ ̄Y ̄ ̄ \
           l            l  イランはミサイルの売り先です
           ヽ,,,/  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ,,ノ
           |:::          ::|   先日のミサイル宣伝も大成功でした
           |::  __    __ ::|
          (6  \●>  <●ノ .|)  経済制裁されたのでミサイル密輸加速させます
           !     )・・(    l
           ヽ     (三)    ノ  
           , -‐- 、.  二   ノ
        ┌、. /     ヽ ─ 一' \   こいよ、オラ
         ヽ.X、- 、   ,ノi      ハ
      ⊂>'">┐ヽノ〃     / ヘ
       入 ´// ノ        } ,..,.._',.-ァ
      /   `ー''"´      ,'  c〈〈〈っ<
     /          __,,..ノ ,ノヽー'"ノ
      {          ´    /  ``¨´
    /´¨`'''‐、._        ,'\
     ∨´     `ヽ、     ノ   ゙ヽ
      ∨      ヽ _,,..-'"    `ヽ
     ∨       〈-=、.__       }
      ヽ、     }   ``7‐-.  /
          ヽ     リ    /′  ノ

総レス数 7
11 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200