【国連安保理】閣僚級会合 立場の違いが浮き彫りに[9/22]

1 ：右大臣・大ちゃん之弼 ★＠＼(^o^)／：2017/09/22(金) 12:34:26.31 ID:CAP_USER.net

ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて、安全保障理事会で北朝鮮の核・ミサイル開発などへの対応を協議する閣僚級の会合が開かれましたが、北朝鮮への圧力の強化を求めるアメリカや日本と、対話を重視する中国やロシアの立場の違いが、改めて浮き彫りにされました。

国連総会で今月１９日から行われている世界各国の首脳や閣僚による一般討論演説では、北朝鮮の核・ミサイル開発に対して各国から非難や懸念が表明されています。

こうした中、安全保障理事会では、日本時間の２２日午前５時半から、アメリカの要請で、北朝鮮の核開発を含め大量破壊兵器への対応を協議する閣僚級の会合が開かれました。この中でアメリカのティラーソン国務長官は「北朝鮮が国際社会を脅し続けることでは体制の安全にはつながらず、北朝鮮を抑止するための各国の決心を強めるだけだ」と述べ、北朝鮮に核・ミサイル開発の断念を求めました。

一方、中国の王毅外相は、「制裁と圧力は必要だが、それは万能ではなく、対話と交渉こそが根本的な解決方法だ。制裁だけでは衝突を招く可能性を高める」と述べ、改めて対話を通じて事態を打開する必要性を強調しました。またロシアのネベンジャ国連大使も「北東アジアのすべての国々に安全を提供する対話のメカニズムなくして、政治的・外交的な解決はありえない」と述べ、関係国が参加する対話の枠組みの重要性を訴えました。

安保理では今月１１日に北朝鮮への石油製品の輸出制限などを含む新たな制裁決議が全会一致で採択されましたが、圧力の一層の強化を求めるアメリカや日本と、対話を重視する中国とロシアの立場の違いが、閣僚級の会合でも浮き彫りにされた形です。

中国外相「制裁は万能ではない」

中国の王毅外相は「核不拡散の国際規則に反する国に対して制裁と圧力は必要だが、それは万能ではなく、対話と交渉が根本的な解決方法だ。制裁だけでは衝突を招く可能性を高める」としたうえで「中国は問題の解決に向けて努力をしてきた。われわれが提案する対話による解決こそが現実的な方法だ」と述べ、改めて対話を通じて事態を打開する重要性を強調しました。

ロシア大使「対話のメカニズムを」

ロシアのネベンジャ国連大使は「朝鮮半島の緊張を高めている原因は北朝鮮の核・ミサイル開発だけではない。北東アジアのすべての国々に安全を提供する対話のメカニズムなくして、政治的・外交的な解決はありえない」と述べ、北朝鮮を含む関係各国が参加する対話の枠組みの重要性を訴えました。

韓国外相「引き返せない局面近づくおそれ」

関係国として出席した韓国のカン・ギョンファ（康京和）外相は「挑発を続けることで国際的な孤立を深め、経済的な圧力によって体制の破滅につながる可能性を高めるということを北朝鮮に理解させなければならない。非核化が安全で安定した未来への唯一の道だ」と述べ、北朝鮮に対して核・ミサイル開発の断念を呼びかけました。

そのうえで「北朝鮮は核兵器開発の最終段階に入っているとしている。私たちは急速に引き返すことができない局面に近づいているおそれがある」として、強い危機感をにじませ、各国に制裁の着実な実施を呼びかけました。

9月22日 8時45分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170922/k10011151631000.html