【北朝鮮】“北の女性応援団”脱北元団員語る選抜基準

みつを ★

http://www.ytv.co.jp/press/smartphone/international/TI20269077.html

平昌オリンピック開幕が迫り、北朝鮮の女性応援団が７日、韓国に入った。赤いコートに身を包み、さっそうと歩く彼女たち。いったいどんな女性が選ばれるのか、元団員から話を聞くことができた。

韓国・北東部、墨湖港――。貨客船「万景峰９２号」から下り、北朝鮮の芸術団・三池淵管弦楽団が姿を見せた。

厳重な警備の中、バスに乗り込んだ団員たち。１１４人の芸術団は、団長の玄松月氏が率いる。赤いコートを着たほかのメンバーとは違い、黒いコートに身を包み、毛皮のマフラーを身につけた玄松月氏。肩にはフランスの高級ブランド「シャネル」のものとみられるバッグをさげていた。

芸術団はこの後、８日に公演を行う予定の江陵を訪れ、楽器を運び入れるなどした。

芸術団を見に来た人「北朝鮮の人たちがここにいるのはすごくうれしい」

そして午後には、装いも新たに再登場。おそろいの赤いトレーナー姿で、集まった報道陣に満面の笑みを見せた。

一方、南北軍事境界線近くの坡州にも、芸術団と同じ赤い色のコートに身を包んだ女性たちの姿があった――。

応援団団員「お会いできてうれしいです」「活気があって迫力のある応援をお見せします」

平昌オリンピックで、南北合同チーム応援などのために韓国に入った２２９人の応援団だ。若い女性を中心としたいわゆる“美女応援団”。宿泊施設に向かう途中の応援団に声をかけてみた。

応援団団員「南北が統一したらいいと思います」

北朝鮮の女性応援団が韓国入りするのは、１３年ぶりのことだ。２００５年に仁川で行われたアジア陸上競技選手権大会では、一糸乱れぬ応援を披露した。この応援団にはどんな人が選ばれるのだろうか。以前、応援団に選ばれたことがある脱北者の女性に話を聞くことができた。

元応援団の脱北者の女性「美容のための日、肌のマッサージをしたりしてリラックスする日もありました」「外見の選抜基準は、幹部の目で見て美しいなら合格でした」

出自などが良く、若くて容姿が良い女性だけが選ばれたという応援団。しかし、さらに重要な条件があるという。

元応援団の脱北者の女性「最も大事なことは“外国に親戚がいないこと”でした。北朝鮮から応援団らが来たら親戚の人たちが気になって会いに来るかもしれないし、連絡を取り合って逃げ出す可能性もあるので」

韓国滞在中に脱北するリスクが低い女性が選ばれるという。

今回訪れた応援団は、１０日に行われるアイスホッケー女子の南北合同チーム対スイス代表戦などで声援を送るとみられる。(02/07 18:18)