【台湾統一選】２４日に投開票　与党劣勢、大敗なら蔡総統再選に異論も[11/23]

右大臣・大ちゃん之弼 ★

【台北＝田中靖人】台湾の２０２０年総統選の行方を占う統一地方選は２４日、投開票される。与党、民主進歩党は蔡英文総統の支持率低迷などで苦戦が伝えられ、現有１３県・市の首長の維持が難しい情勢だ。特に全人口の約７割を占める６つの直轄市の市長選で大敗すれば、蔡氏の再選への異論が出かねない。

　台湾民意基金会が１３日に発表した世論調査によると、二大政党の支持率は１１月上旬に逆転して国民党が民進党を１１・９ポイント上回り、蔡氏の支持率は２８・５％と過去最低となった。同基金会は、蔡政権への批判が国民党支持に直結したと分析した。台湾では投票日１０日前から世論調査の公表が禁止されているため直近の数字は不明だが、大勢に変化はないとみられる。

地方選は、前回１４年から台湾全土で一斉に行われるようになった。総統の「中間試験」とも呼ばれ、約１年後の２０年１月に予定される次期総統選の指標となる。前回は、野党だった民進党が全２２県・市長のうち６から１３に躍進し、１６年の政権交代につながった。

　苦戦が伝えられる民進党は今月に入り、「中国の選挙介入」を強調している。同党は１９日から、ネット上での中国のフェイク（偽）ニュースに警鐘を鳴らすＣＭを放送。蔡氏も２１日の台北での演説で、「民進党を敗北させる中国のたくらみを成功させてはならない」と訴えた。

　これに対し、国民党は「民進党は、ネットの書き込みを中国政府の（組織的な）介入か興味本位の市民によるものかを明確にせず、中国脅威論をあおっている」（党幹部）と反論する。

　国民党は南部・高雄市の市長候補の人気が他県・市にも波及。中部・台中市で接戦となっているほか、無所属の現職が再選を目指す台北市でも僅差まで追い上げているとの分析もある。ただ、呉敦義党主席が民進党の陳菊総統府秘書長を「ブタ」と呼ぶ失言で１７日に謝罪に追い込まれており、情勢に悪影響を及ぼす可能性もある。

２４日は、福島など５県産日本食品の輸入解禁や東京五輪への「台湾」名義での参加の是非を問う１０件の「住民投票」も行われる。

　■統一地方選　台北市など６直轄市の市長や市議会議員、一般の県・市の首長、議員など地方自治体の９種類の公職を対象に行う選挙。２０１４年１１月の前回選から、それまで１年間の間隔があった直轄市と一般県・市の選挙を統合した。直轄市は行政院（内閣に相当）の監督を受け人口１２５万人以上。他の県・市と比べ地方交付金などで優遇される。市長は行政院会議（閣議）に出席できる。

https://www.sankei.com/world/news/181123/wor1811230014-n1.html
産経 2018.11.23 17:31

【台湾統一選】２４日に投開票 与党劣勢、大敗なら蔡総統再選に異論も[11/23]

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