【韓国国防相】「われわれに脅威を与え挑発するなら北朝鮮は敵」[8/1]

右大臣・大ちゃん之弼 ★

韓国国防部（省に相当）の鄭景斗（チョン・ギョンドゥ）長官は31日「われわれに脅威を与え、挑発をするのであれば、北朝鮮政権と北朝鮮軍は当然『敵』の概念に含まれるだろう」と述べた。鄭長官はこの日、韓国国防研究院（KIDA）が主催する「国民が信頼するわが軍の姿と役割」をテーマとするフォーラムに出席し、このような考えを示した。文在寅（ムン・ジェイン）政権発足後、政府高官でもある国防当局者自ら北朝鮮を「敵」と言及するのは非常に珍しい。現政権発足からこれまで北朝鮮が15回ミサイルを発射したことで、ついに「常識的」な発言が出た形だ。

　鄭長官は「一部では『主敵概念をなくし、精神教育もまともに行われていない』などの指摘もあるが、北朝鮮に対しては将兵の明確な安保観確立のため『北朝鮮政権と北朝鮮軍が挑発を行えば、断固としてこれに対応する体制と能力を持たねばならない』とする内容を精神戦力基本教材に明記しておいた」と説明した。ただし韓国軍の内外からは「鄭長官が北朝鮮と関連して敵の概念に言及したのは歓迎すべきだが、北朝鮮がミサイルを発射した当日にも『仮定』の形で北朝鮮を敵としたのは納得しがたい」などの声も上がっている。

　鄭長官はさらに「われわれの安全保障に脅威を与えるのは、北朝鮮の核とミサイルだけではない」「包括的な安全保障の概念に基づき、われわれに脅威を与える全ての勢力を敵としなければならない」などの考えも示した。この発言についてある韓国軍関係者は「『北朝鮮は敵』との概念を弱めようとする意図が垣間見える」とした上で、尹錫悦（ユン・ソクヨル）検察総長さえ「北朝鮮は主敵」と堂々と発言したことを引き合いに出し「あまりにも違う」と指摘した。

　鄭長官はこの日、北朝鮮軍の脅威に対処する韓国軍の方策について「われわれの技術は優秀だ」という趣旨の発言も繰り返した。鄭長官は北朝鮮の新型ミサイルについても「われわれの防御資産による迎撃性能範囲に入っている」と明言し「最近のフルアップ機動ということも、かなり以前から国防科学研究所（ADD）で開発し備えられた技術だ。われわれの方がはるかに優れた精密度を持っているので、これ以上不安を感じないでほしい」と述べた。鄭長官は「9・19軍事合意を忠実に守ったからといって、われわれの安全保障や国防体制が弱まることはない」「むしろより強くなっている」などとも強調した。

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8/1(木) 11:00配信記事元朝鮮日報