安倍晋三元首相が岸田文雄首相の特使としてマレーシアを訪問し国王に謁見　マレーシア国際イスラム大学から名誉博士号を授与される [ばかばっか★]

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安倍晋三元首相が岸田文雄首相の特使として10～13日の日程でマレーシアを訪問し、イスマイルサブリ・ヤーコブ首相と会談するほか、現地の経済関係者らとの意見交換などを行った。日本の経済成長を手本とするマレーシアの「ルックイースト（東方）政策」導入40周年を記念し開催された講演では、両国関係のさらなる発展や国際社会における課題での連携を訴えた。

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マレーシア国際イスラム大学（ＩＩＵＭ）で講演した安倍氏は、自身が首相時代に打ち出した外交戦略「自由で開かれたインド太平洋」に触れ、法の支配に基づく海洋秩序の維持と強化に向けてマレーシアとの協力を強化する考えを表明した＝12日、クアラルンプール（ＮＮＡ撮影）

安倍氏は11日、アブドラ国王、アジザ王妃に謁見（えっけん）したほか、イスマイルサブリ・ヤーコブ首相と会談した。イスマイルサブリ首相には岸田首相の親書を手渡し、日本とマレーシアの国交樹立から65年、またマレーシアが東方政策を開始してから40年の節目となる今年、両国関係を一段と発展させていきたい考えを伝えるとともに、国際情勢についても意見を交わした。

12日夕には首都クアラルンプールのホテルで記者団のぶら下がり取材に応じ、２日間の滞在の成果などを語った。

安倍氏は「東方政策はまさに両国関係の礎として発展してきた」と述べ、日本に留学したり、日本で研修を受けたりした人が現地の日系企業で重要な役割を担っていると指摘。40年の節目を迎えるに当たり、「（同政策を）新たな形で前に進め、経済をさらに発展させていきたい」との考えを示した。

11日の経済関係者らとの昼食会では、マレーシア側からデジタル技術や環境問題など新しい分野に対する日本からの積極的な投資を期待する声が上がり、「今後は新型コロナウイルス対策やスマートシティーの推進、インフラ整備のほか、脱炭素社会に向けたエネルギーの移行で両国関係を発展させていくべきだとの提案があった」という。

このほか、ウクライナ情勢についても言及し、マレーシアを含む東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）や日米豪印４カ国（クアッド）の枠組みに加え、欧州などとも「日本がリーダーシップを取って連携していくことが求められている」と述べた。

■戦略パートナーとして協力強化へ

12日午前にはマレーシア国際イスラム大学（ＩＩＵＭ）で政治経済学の名誉博士号を授与され、東方政策40周年の記念講演を行った。

安倍氏は、東方政策の導入から30年を迎えた12年にマレーシア政府が「東方政策2.0」を発表し、同政策は新たな段階に入ったと指摘。これにより、▽アグロテクノロジー（農業技術）や自動車産業、防災、環境などの分野における先進技術▽クリエーティブ産業や教育などのサービス産業▽課題解決やリーダシップなどの組織管理技術――での協力に重点を置く方針が打ち出されたことに言及した。

その上で、40年の節目に当たって、「マレーシアの伴走者として東方政策を全力で支援していく」と表明。「新型コロナや気候変動、地域の安全保障環境などの課題に対し、基本的価値や戦略的利益を共有する戦略的パートナーとして、協力のすそ野を広げる時期にきている」と述べ、２国間関係をさらに強化していく考えを示した。

また、インド太平洋地域で存在感を高める中国を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化に向けて、マレーシアを戦略的パートナーとして従来以上の協力を実現する決意を表明。ロシアのウクライナ侵攻については「力による一方的な現状変更の試みは国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、断じて許すわけにはいかない」と非難した。

https://www.nna.jp/news/show/2309926

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