【朝鮮日報コラム】韓国、また「中国にやられる」のか　防疫強化、手遅れになってはならない [12/29] [昆虫図鑑★]

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「中国らしい」という言葉は初めて聞くにしても何となく意味が分かる。良く言うなら大国のスケールの大きさを示す時に使われ、悪く言うなら無礼だとか非難されるべき行為に使われる言葉だ。最近、一部の若者たちは「中国にやられた」という言葉も使うという。自分勝手に振る舞い、他人に迷惑をかける人から被害を受けた時に使う言葉だ。中国の経済報復や非常識で無礼な振る舞いを嫌と言うほど見てきた若者層が生み出した造語だそうだ。

　韓国は「中国にやられる」ことが多いためか、韓国人の反中感情が世界56カ国の中で最も強いという調査結果が出た。米国の外交専門メディア「ディプロマット」の報道によると、韓国人は81％が中国を「否定的」に認識しているという。今に始まった話ではないが、2位スイス（72％）や3位の日本（69％）よりも韓国人の否定的な回答はかなり多いことが分かる。7年前の同様の調査で、韓国人の中国に対する否定的認識の割合は37％だった。その時から今まで韓国人はとてつもなく「中国にやられている」のだ。先日の韓国リサーチの調査を見ると、中国（23.9点）に対する好感度は北朝鮮（29.4点）や日本（29.0点）より低かった。

　中国が「ゼロコロナ」政策を撤廃したことで周辺国は超緊張状態に陥っている。新型コロナ感染防止対策の強度は他国と足並みをそろえるのが正しい。ところが、中国は無謀なことに3年間も「ゼロコロナ」にこだわった揚げ句、一気にせきを切ったように撤廃した。授業時間中は居眠りしていたのに、休み時間になるや「勉強しよう」と騒いでいるようなものだ。よりによって新型コロナが流行しやすい真冬に封鎖を解いた。最近の中国における新型コロナ感染者数は一日数千万人と推定されている。中国人が韓国に押し寄せてきたら、新型コロナウイルスが広がらないわけがない。

　中国人たちが解熱剤などの医薬品を海外で大量に購入して中国に送っていることから、各国で解熱剤が不足する事態も発生している。台湾・日本・シンガポールなどで医薬品の売り切れが見られるようになり、韓国でも京畿道河南市で中国人が解熱剤や風邪薬を600万ウォン（約63万円）相当買い占めていたことが分かった。

　中国が26日夜、海外旅行の正常化を発表すると、30分もしないうちに韓国など人気の旅行先の検索が前年比で10倍も増加したという。人口14億人の国が「リベンジ旅行（新型コロナによる規制でできなかった旅行をすること）」を始めれば、その余波は少なくないだろう。日本は直ちに今月30日より中国からの入国者全員を対象に新型コロナ検査を行う入国規制強化措置を発表した。韓国の防疫当局も中国からの入国者に対する防疫強化を検討しているが、手遅れになってはならない。防疫を強化しても限界はある。当分の間、巨大な隣人が時限爆弾を抱えてよろよろ歩くのを見守るストレスが続くことだろう。

キム・ミンチョル論説委員

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版

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【朝鮮日報コラム】韓国、また「中国にやられる」のか 防疫強化、手遅れになってはならない [12/29] [昆虫図鑑★]

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