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【現代版アヘン戦争?】 衝突回避「軍同士の対話再開」も振り出しに戻っただけ…米中首脳会談「成果」に疑問 [11/18] [仮面ウニダー★]

1 :仮面ウニダー ★:2023/11/18(土) 12:49:30.88 ID:qdnmz+D+.net
先週の小欄で紹介した通り、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するために米サンフランシスコを訪れた
中国の習近平国家主席は15日、ジョー・バイデン米大統領と会談をした。
双方は衝突回避に向けて、軍同士の対話再開で合意するなど、歩み寄りをみせた。
約1年後に迫った米大統領選を見据えて、バイデン政権は会談の成果を喧伝しており、
早速一部の専門家は会談を評価する論評を出している。

こうした楽観論に、筆者は疑問を抱かざるを得ない。

すでに解説したように、東シナ海や南シナ海の上空を飛行する米軍機に対し、中国人民解放軍による危険行為が急増している。
米国や日本などの同盟国の航空機への威圧行動は、この2年間で約300件に上った。
特に最近は、米軍機に数メートルまで中国機が接近するなど、衝突寸前の事態が発生している。

こうした中国側の行為について、首脳会談を見据えて米側に「チキンゲーム」を仕掛けたと筆者は見ている。
会談で米側から譲歩を引き出すために、中国軍があえて危険行動をとっているのだ。

バイデン政権は「紛争を避けるための責任ある形での競争管理」(ジェイク・サリバン大統領補佐官)の必要性に迫られ、
首脳会談を切望していたのだ。

そもそも、両軍間の対話を遮断したのは中国側である。

インド太平洋軍司令官のジョン・アキリーノ海軍大将によると、米側はこの2年半、危機回避の対話を求めてきたが、
中国側は拒絶していたという。
つまり、今回の首脳会談の「成果」と強調する「軍同士の対話再開」は結局振り出しに戻ったに過ぎない。

3日発行の本紙で紹介した、合成オピオイド(麻薬性鎮痛薬)「フェンタニル」の問題でも同じことがいえる。

末期のがん患者の苦痛を緩和するために開発された薬だが、米国では若者を中心に過剰摂取が問題になっている。
大半がメキシコのマフィアから密輸されたものだが、原料を供給しているのが中国だ。

ドナルド・トランプ前政権の要求で、中国政府は2019年、フェンタニルの輸出規制を強めた。
だが、昨年8月、ナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問すると、中国政府は規制担当の交渉ルートを閉ざしていた。

今回の会談で、フェンタニルの製造と輸出を中国が取り締まることで合意したが、これも1年前の状況に戻ったに過ぎない。

もちろん、両国間の緊張が緩和されたことは意義がある。ただ、「成果」を強調し過ぎるのは危険だろう。

最も重要な台湾問題については、両国の立場は平行線に終わっているからだ。
この1年余り、中国軍による台湾周辺での軍事演習は常態化している。
米中関係が緩和されても、中国にとって台湾問題は国内問題なので影響はされないというスタンスだ。
着々と悲願の「統一」に向けて駒を進めていくのは間違いない。

来年になると、米国は「政治の季節」に入る。
米国民の関心が内向きになることで、東アジアに「力の空白」が生まれたと習近平政権が判断したら、いつでも行動に出るリスクがある。
「台湾有事」の最前線にいる日本はこのことを自覚し、早急に対策を打たなければならない。
 (キヤノングローバル戦略研究所主任研究員)
峯村健司

2023.11/18 10:00
https://www.zakzak.co.jp/article/20231118-4EGCHSRVYNI63O3BLU5M4TUTAY/

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