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【儒教】孔子の哲学【論語】

1 :小魔玉  ◆.c.c.k.k.. :2012/02/14(火) 01:11:11.08 0.net
今から2500年前に五常(仁、義、礼、智、信)と五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)を以って
理想社会の実現を夢み、独自の哲学を持っていた孔子の教えを色々な視点から議論するスレです

234 :考える名無しさん:2012/12/24(月) 13:42:35.88 O.net
子曰 三人行 必有我師焉 擇其善者而從之 其不善者而改之


子曰く、三人行なえば必ずわが師あり。その善き者を択びてこれに従い、その善からざる者にしてこれを改むる。



三人で行動すれば、必ず自分のお手本になる人がいる、そういう人は私の先生なのだ。
善いところは積極的に見習うし、悪いところは反面教師とする。
いずれにせよ学ぶところがあるわけだ。

235 :考える名無しさん:2012/12/25(火) 21:29:22.45 O.net
子曰 天生徳於予 桓タイ其如予何


子曰く、天、徳をわれに生せり。桓タイそれわれを如何。



天は私に世に現すべき徳を与えた。
こんなところで私が死ぬわけがない。桓タイ如きが何だというのだ。

236 :考える名無しさん:2012/12/26(水) 20:53:16.72 O.net
子曰 二三子以我爲隱乎 吾無隱乎爾 吾無所行而不與二三子者 是丘也



子曰く、二三子、われを以って隠せりとなすか。
われは隠すなきのみ。われ行うとして二三子とともにせざるものなし。これ丘なり。



諸君らは、私が君らに教えを隠したりしているとでも思うかね?
私はそんなけち臭いことはしない。私はどんな事でも諸君と一緒にしなかったことはなかった。
神秘のヴェールを纏ったり権威付けなど一切なく、諸君の目の前に赤裸々に立つこの漢こそが乃ち丘である。

237 :考える名無しさん:2012/12/27(木) 13:12:48.36 O.net
子以四教 文行忠信


子は四つを以って教う。文行忠信。


先生が弟子に教えた主要なものは以下の四つである。

読書・実践・忠実・信義

238 :考える名無しさん:2012/12/28(金) 07:41:03.55 O.net
子曰 聖人吾不得而見之矣 得見君子者 斯可矣 子曰 善人吾不得而見之矣 得見有恒者 斯可矣 亡而爲有 虚而爲盈 約而爲泰 難乎有恒矣


子曰く、聖人はわれ得てこれを見ず。君子なる者を見るをえばこれ可なり。子曰く、善人じゃわれ得てこれを見ず、恒ある者を見るをえばこれ可なり。
亡くして有りとなし。虚しくして盈てりとなし、約にして泰かなりとなす。難いかな、恒あること。


先生がおっしゃった。行動に於いて全世界に普く恩恵を施す聖人に出会う機会はないだろうが、様々な機会に種々の美徳を発揮する君子と出会う機会があれば私は満足だ。
精神において欠点なき円満具足の善良なる人に出会う機会はないだろうが、心がある種の恒久性に達し、他者に動揺されない、安定した恒ある者に出会う機会があれば私は満足だ。
ないのにあるといい、からっぽなのに充ちているといい、貧しいのに豊かであるとする、こうした感じでは心に恒ある人とは言い難いね。

239 :考える名無しさん:2013/01/02(水) 23:27:36.78 0.net
you tubeで「新唐人テレビ」を検索して見てください。
それを見ると中国人も中国の民主化を望んでいる事がわかります。

新唐人テレビは中国の民主化を望む中国人自身によるテレビ局で、海外に拠点をおき、中国共産党の圧力に屈する情けない日本のマスゴミよりもよっぽどまともなテレビ局です。

日本語による吹き替えも毎日アップしています。
日本では中国共産党の圧力により報道出来ないニュースが沢山取り上げられています。
新唐人テレビのような勇気ある報道機関を広める事で、中共の圧力に屈し、真実を伝えない日本のマスゴミのへなちょこぶりを浮き彫りにする事にもなります。

さらに新唐人テレビを衛生放送を使って中国国内に放送する計画まであります。
これはある意味、中国共産党に対する強力な「兵器」です。

新唐人テレビを日本や在日中国人の間に広めて、中共が日本に戦争をしかけてくる前に中共を内部崩壊させましょう!

240 :↓スレ誘導:2013/01/04(金) 16:10:06.07 0.net
NHKの極左捏造路線 何とかなりませんか? 新5
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1351235344/


【皇室】チャンネル桜の姫?高清水有子【秋篠宮】14
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/mass/1344872258/
【皇室】チャンネル桜の姫?高清水有子【秋篠宮】15
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/skyp/1346800090/
【皇室】チャンネル桜の姫?高清水有子【秋篠宮】16
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/skyp/1352109192/
【皇室】チャンネル桜の姫?高清水有子【秋篠宮】17
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/mass/1356832808/



V

241 :考える名無しさん:2013/01/15(火) 11:46:55.39 0.net
先生、3学期はいつからですか〜

242 :考える名無しさん:2013/01/24(木) 12:32:19.96 O.net
子釣而不綱 弋不射宿


子、釣りして綱せず。弋して宿を射ず。


先生は一本釣りはしたが、一本の綱に大量に釣り針をつけて大漁旗をかかげるような漁師顔負けの大規模漁はしなかった。
また矢に糸をつけて飛ぶ鳥を勢いよく射落とすことはあっても、巣にいて安心しきっている鳥を射ることはなかった。



すいません、かなり長い正月気分でサボっちゃいました

243 :考える名無しさん:2013/01/25(金) 10:39:20.96 O.net
子曰 蓋有不知而作之者 我無是也 多聞擇其善者而從之 多見而識之 知之次也


子曰く、蓋し知らずしてこれを作る者あらん。我はこれなきなり。
多く聞きその善きものを択びてこれに従い、多く見てこれを識すは、知るの次ぎなり。


物事に通暁しないで創作に励む人もいるだろうが、私にはそういう所はないんだな。
なるべく多くの意見を聞き、その中から善いものを択びだしてこれに従う。
また広く物事を自分の目で確かめて、知識とする。
洞察力の鋭い天才型の知者とはいえないが、それに次ぐ者ではあるだろうね。

244 :考える名無しさん:2013/01/25(金) 13:14:40.90 0.net
先生が戻ってきた!
今年も楽しみにしてます

245 :考える名無しさん:2013/01/26(土) 10:38:46.58 O.net
互郷難與言 童子見 門人惑 子曰 與其進也 不與其退也 唯何甚 人潔己以進 與其潔也 不保其徃


互郷、ともに言い難し。童子見ゆ。門人惑う。子曰く、その進むにくみする也。その退くにくみせざる也。唯だ何ぞ甚だしき。
人、己を潔くしてもって進まば、その潔きにくみせん。その徃を保せざるなり。


互郷の人間といえば偏屈で話の分からぬものばかりなうえ、みなチンピラ揃いであった。
その互郷のDQN少年が先生に面会を求めて来たので弟子達は困惑してしまった。
先生がおっしゃった。
「わしは人の進歩に手助けするんであって、退歩に手助けすることはない。なんで彼のその心まで疑ったりする必要があるんだね。
人が心も新に潔く進歩しようとするなら、その潔い心をこちらも潔く手助けしたいと思う。
その結果がどうなるか、それは彼の問題であって、わしはその結果を前もって見越すような真似はしたくないんじゃよ。」



とりあえず頑張ります

246 :考える名無しさん:2013/01/27(日) 09:55:46.17 O.net
子曰 仁遠乎哉 我欲仁 斯仁至矣


子曰く、仁遠からんや。我仁を欲すれば、ここに仁至る。


仁は私達から遠くかけ離れた超人的資質なのではない。
私が仁を欲すれば、仁はすぐさまやってくる。

247 :考える名無しさん:2013/01/28(月) 16:14:53.51 O.net
陳司敗問 昭公知禮乎 孔子對曰 知禮 孔子退 揖巫馬期而曰 吾聞 君子不黨 君子亦黨乎
君取於呉 爲同姓謂之呉孟子 君而知禮 孰不知禮 巫馬期以告 子曰 丘也幸 苟有過 人必知之


陳の司敗問う。昭公は礼を知れるか。孔子対して曰く。礼を知れり。孔子退く。巫馬期を揖して曰く。われ聞く、君子は党せずと。君子も亦た党するか。
君、呉に取れり。同姓なるが為にこれを呉孟子という。君にして知を禮らば、たれか礼を知らざらん。巫馬期以って告す。子曰く、丘や幸なり。苟しくも過らば、人必これを知る。



陳の司法官が「魯の先代の昭公様は礼をわきまえていらっしゃいましたか?」と質問された。
先生が答えておっしゃった。「知っていらっしゃっいましたよ。」そして先生は退出された。
司法官は先生の弟子の巫馬期に礼をして自分の近くに招いて尋ねられた。
「君子というものはえこひいきしないと私は聞いておりましたが、やはり君子もえこひいきするもんなんでしょうな。
魯の先代の王であらせられた昭公様は呉の国から后を娶られたが、お后様が同姓であったため呉孟子と普段呼んでおられたとか。
これは同姓同士は結婚しないという社会的な慣習にも反しますし、さらにはそれを隠匿されるような真似をしてますね。
このような君主が礼を知るなどと孔子様がおっしゃるならば、礼を知らない人間などこの世からいなくなりますな。ハハハハハ」
巫馬期はこのことを後で先生に伝えた。
先生がおっしゃった。
「私は幸せな男だ。少しでも間違いがあれば誰かがそれに気づくんだからね。いやいや参ったね、アハハハハ」

248 :考える名無しさん:2013/01/29(火) 18:40:21.68 O.net
子與人歌而善 必使反之 而後和之


子、人と歌いて善ければ、必ずこれをかえさしめて、しかる後に之に和す。


先生はカラオケで人がいい歌を歌うと、必ずといっていいほど次に同じ曲を入力して自分が覚える為に歌わせるのだった。
そしてさらにもう一度しつこいようだが同じ曲を入力して今度は一緒になって合唱するのだった。

249 :考える名無しさん:2013/01/30(水) 04:05:06.38 0.net
論語なんて盲信できるおまえらはすごい

250 :考える名無しさん:2013/01/30(水) 04:51:34.05 0.net
孔子って葬式の重要性は強調しているのに死後の世界を全然語ってない。なんかクールでかこいいね。

251 :考える名無しさん:2013/01/30(水) 05:56:51.38 0.net
言葉はいいよね論語

252 :考える名無しさん:2013/01/30(水) 19:16:50.14 O.net
子曰 文莫吾猶人也 躬行君子 則吾未之有得也


子曰く、文はわれなお人のごとくなることなからんや。躬、君子を行うことは、すなわちわれ未だこれを得るあらず。


文章に関してはそれなりに自信があるが、
君子のような行動となるとちょっとわしでも覚束なくなるね。

253 :考える名無しさん:2013/01/30(水) 21:00:18.51 0.net
ごちゃごちゃ言ってねえでまずは小室先生で勉強しろ。話はそれからだ。

254 :考える名無しさん:2013/01/31(木) 18:23:27.40 O.net
子曰 若聖與仁 則吾豈敢 抑爲之不厭 誨人不倦 則可謂云爾已矣 公西華曰 正唯弟子不能學也


子曰く、聖と仁とのごときは、則ちわれ豈に敢えてせんや。そもそもこれを為して厭わず。
人に誨えて倦まざるは、則ち謂うべきのみ。公西華曰く、正にこれ弟子学ぶ能わざるなり。



聖人や仁者には及びもつかぬが、
それを目指して生きることに嫌になったりせず、
その教えを広めることに飽きたりしないという点では自分は合格点だね。

弟子の公西華さんが言った。
「先生のそういうところが真似できねぇや」

255 :考える名無しさん:2013/02/01(金) 17:30:44.45 O.net
子疾病 子路請祷 子曰 有諸 子路對曰 有之 誄曰 祷爾于上下神祇 子曰 丘之祷久矣


子の疾まい病なり。子路祷らんことを請う。子曰く、これ有りや。子路対して曰く、これ有り。
誄に曰く、爾を上下の神祇に祷ると。子曰く、丘の祷ること久し。


先生が重い病で臥せっておられた。
子路さんが病気の快癒を願って祈祷したいと言った。
先生がおっしゃった。
「子路ちゃん、そういった先例はあるのかい?」
「ございますとも、誄という文献にはあなたの為に上と下の天地の神様に祈るとありますからね」
「そうかい、でもわしは常日頃から天地の神様に祈りつつ、その神意に適うように長い間行動してきたんだよ、
もうそれで充分さね」

256 :考える名無しさん:2013/02/02(土) 11:32:47.24 O.net
子曰 奢則不孫 儉則固 與其不孫也寧固


子曰く、奢れば則ち不孫、儉なれば則ち固し。
その不孫ならんよりは寧ろ固しかれ。


贅沢な生活を送ってると傲岸不遜になるし、
一ヶ月一万円生活を送っていると余裕がなくて融通がきかなくなる。
しかし傲慢なくらいなら融通がきかないほうがまだしもだね。

257 :考える名無しさん:2013/02/03(日) 01:15:24.63 0.net
>>251
論語好きでも盲信してる人は少ないんじゃないの?
本読んだり、好きだったら盲信してるって考えのほうがヤバいわ。

孟子「本読んで丸ごと信じるくらいなら本なんてよまねー方がマシ」

258 :考える名無しさん:2013/02/03(日) 01:18:03.61 0.net
>>249だった。

259 :考える名無しさん:2013/02/03(日) 07:53:30.65 O.net
子曰 君子坦蕩蕩 小人長戚戚


子曰く、君子坦かに蕩蕩として、小人長しえに戚戚たり。


君子はいつも平静でゆったりとして広やかだ。
小人はいつでもこせこせとしてる。


ではお聴き下さい。
反町隆史さんでポイソン

http://www.youtube.com/watch?v=6kJvh3PNnCE

260 :考える名無しさん:2013/02/04(月) 02:33:11.71 0.net
名言がいっぱいあってたのしい。

261 :考える名無しさん:2013/02/04(月) 19:23:43.34 O.net
子温而レイ 威而不猛 恭而安


子、温にしてはげし。威ありて猛からず。恭にして安し。


先生は温かい人柄だが時に厳しくもあり、
滲み出る威厳があったが、周りに圧迫感を与えるようなことはなかった。
そして人には常に恭しい態度で臨み、心は安らかだった。

262 :考える名無しさん:2013/02/05(火) 13:26:57.96 O.net
子曰 泰伯其可謂至徳也已矣 三以天下譲 民無得而稱焉


子曰く、泰伯はそれ至徳と謂うべきのみ。三たび天下を以て譲り、民得て称するなし。


泰伯こそが最高の徳の人だね。
周の後継者でありながら、末弟の息子で文王に王者の才があると考える父の意向を汲み取るやいなや、
自分の権利を捨てて国を出奔し、父の死を伝えられても戻らず、
さらに戻れというのを髪を切りタトゥーをしてまで三度も固辞したのだからね。
当時の民衆は彼の心など知るよしもなかった。
わがまま三昧で放浪癖があり親不孝ながっかりDQN皇太子と民衆は思っていたことだろう。
しかし彼はそのように考える民衆の幸福だけを願い自己を捨て行動したのだ。

263 :考える名無しさん:2013/02/06(水) 19:16:28.23 O.net
子曰 恭而無禮則労 慎而無禮則シ 勇而無禮則亂 直而無禮則絞
君子篤於親 則民興於仁 故舊不遺 則民不偸


子曰く、恭にして礼なければ則ち労す。慎にして礼なければ則ちしす。
勇にして礼なければ則ち乱る。直にして礼なければ則ち絞。
君子親に篤ければ、則ち民仁に興る。故旧遺れざれば、則ち民偸からず。


恭しくしても、礼がなければただ疲れるばかりだ。
慎重さも、礼がなければただ無駄に恐れ入るばかりだ。
勇敢さも、礼がなかればただの乱暴者になってしまう。
真っ直ぐさも、礼がなければ人を窮屈にさせるばかりさ。

話は変わるがね、人の見本になるべき君子が親に優しく接すれば、民は仁を理解するようになる。
そして昔お世話になった恩人を忘れないならば、民は薄情ではなくなる。

264 :考える名無しさん:2013/02/07(木) 10:56:57.26 O.net
曾子有疾 召門弟子曰 啓予足 啓予手
詩云 戰戰兢兢 如臨深淵 如履薄冰 而今而後 吾知免夫 小子



曾子疾あり。門弟子を召びて曰く。わが足を啓け。わが手を啓け。
詩に云う。戰戰兢兢として、深淵に臨むが如し、薄冰を履むが如し。今よりして後、吾れ免るることを知るかな、小子よ。




曾子さんが重い病気にかかられたので、門弟達が呼ばれた。

「俺の足を見ろ!俺の手を見ろ!
詩経にも云うじゃないか!

 戦々恐々として
 深き淵の前に立つように
 薄い氷を踏むように

俺は諸君らにこの身体は親から受け取ったもので自分の身体を傷付けるのは親不孝の始まりだと常々語ってたじゃないか!

そんな心配ももうしなくてすむんだぜ!!
俺はこの目的をこの人生でこうして見事にやり遂げたんだ!!
どうだい諸君!!

母ちゃん俺やったよヾ(o´∀`o)ノ」

265 :考える名無しさん:2013/02/08(金) 22:20:18.28 O.net
曾子有疾 孟敬子問之 曾子言曰 鳥之将死 其鳴也哀 人之将死 其言也善 君子所貴乎道者三
動容貌 斯遠暴慢矣 正顔色 斯近信矣 出辭氣 斯遠鄙倍矣 ヘン豆之事 則有司存


曾子疾あり。孟敬子これに問う。曾子言いて曰く。鳥の将に死なんとするや、その鳴くこと哀し。
人の将に死なんとするや。その言うこと善し。君子の道に貴ぶ所のものは三つ。
容貌を動かして、斯に暴慢を遠ざく。顔色を正しては斯に信に近づく。辭氣を出しては、斯に鄙倍を遠ざく。
ヘン豆の事は、則ち有司存せり。



曽子さんが重い病で寝込んでい所を魯の家老である孟敬子様がお見舞いに来られた。
曽子さんが言った。
「鳥が死ぬ時の声は哀しいものです。
そして人が死ぬ時の言葉は善いものです。
君子が礼の道で貴ぶ要訣は突き詰めて言えば三つです。
見なりや行動を礼で律するならば、乱暴さや傲慢さから遠ざかることができます。
顔の表情を礼によって律するならばそこからいつか信が滲み出るようになります。
言葉の語気を礼で律するならば、卑しさや他人の心を逆なでするような態度から遠ざかることができるのです。
ご家老様ともあろう方がせわしなく顔を赤くして、
声を荒げわざわざお祭りの器物がああだこうだとうるさく指図する必要はないのです。
かかりの役人がいるのですから。」

266 :考える名無しさん:2013/02/09(土) 13:05:45.02 O.net
曾子曰 以能問於不能 以多問於寡 有若無 實若虚 犯而不校 昔者吾友嘗従事於斯矣


曾子曰く、能を以って不能に問い。多きを以って寡きに問い。
有れども無きが若く。實つれども虚しきが若し。
犯されて校いず。昔、わが友嘗てここに従事せり。



曽子さんがおっしゃった。
才能があるにも関わらず才能がないものにも質い尋ね、
知識が豊かであってもその少ない者にさえ確認した。
実力があってもそれをひけらかさず、
害を受けてもそれに報復するような真似はしなかった。
私の失くなった友人の顔回はこういう男だった。

267 :考える名無しさん:2013/02/10(日) 11:18:29.96 O.net
曾子曰 可以託六尺之孤 可以寄百里之命 臨大節而不可奪也 君子人與 君子人也


曾子曰く、以って六尺の孤を託すべく、
以って百里の命を寄すべく、大節に臨んで奪うべからず。
君子人か、君子人なり。


曽子さんがおっしゃった。

みなしごの幼君の後見人として適役で、
一国の政治を摂政として立派にやっていける、
大事に臨んでブレがない。
こういう人はなんと君子であることか、ホントにまったく君子だね。

268 :傾奇者:2013/02/10(日) 23:00:08.94 0.net
>>267
感動した。
清正に伝えてくる。

269 :考える名無しさん:2013/02/11(月) 10:37:30.20 O.net
曾子曰 士不可以不弘毅 任重而道遠 仁以爲己任 不亦重乎 死而後已 不亦遠乎


曾子曰く、士は以って弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。
仁以っておのれが任となす。亦た重からずや、死して後に已む。亦た遠からずや。



曽子さんがおっしゃってたね。
男という者は度量が大きく断固としていなくてはならない。
その責任は重く道のりは遠いのだから。
仁という目標は大変重いもんだ。
それは死ぬまで終わらない。
ぱねぇ遠ささね。


それではお聞き下さい。
きゃりーぱみゅぱみゅちゃんで「PONNPONPON」
http://www.youtube.com/watch?v=yzC4hFK5P3g

270 :考える名無しさん:2013/02/12(火) 11:27:49.93 O.net
子曰 興於詩 立於禮 成於楽


子曰く、詩に於いて興り、禮に於いて立ち、楽に於いて成る。



人間性というものは粗削りな詩的情動、いわば荒々しい詩的精神となって、霧のかかる神話的な朝焼けから初めてその姿を現す。
そしてそうした粗削りな情動は時に激烈となって神話的な悲劇を産み出すわけだが、
そこから生じる様々な罪・科・過誤を防ぐ為、世の賢人達は行動の規範としての禮を確立し、
儀礼的な律動によって荒魂を制御する方法を開示する。
しかし禮によて制御された魂は未だ二重性の中で分裂を体験し言うまでもなく苦悩したままである。
それは引き裂かれた二元論的自我であり、まるで内面に天使と悪魔が同時に住み着き対立しているようなものである。
これは陰陽の対立の図でもある
しかしこのような二重性から生じる苦悩はやがて音楽によって調和を体験し、
いつしか古太極図の如く陰陽のバランスが拮抗し人間精神は安心の和らぎの中で君子として確立することとなろう。
三重性によってそれは三本脚の鼎のように安定しているのだ。

271 :考える名無しさん:2013/02/13(水) 18:21:46.30 O.net
子曰 民可使由之 不可使知之



子曰く、民をこれに由らしむべし。これを知らしむべからず。



聖人の道に民を従わせることはできる。
しかし一般人にこれを理解させることはなかなかできない。
なんとなれば理解ということは賢者や知者の範疇に属するものであるし、
私の弟子ぐらいでようやくそれが分かるのであるから。

272 :考える名無しさん:2013/02/14(木) 07:49:01.88 O.net
子曰 好勇疾貧 亂也 人而不仁 疾之已甚 亂也


子曰く、勇を好みて貧しきを疾むは乱なり。
人にして不仁なる、これを疾むこと甚だしきは乱なり。


勇ましいことを好んでいるような連中が貧乏を毛嫌いすると
とんでもないことまでやりはじめる。
人が仁愛に欠けていることを憎み始めて度を越すと、
これもまたとんでもない正義面した乱暴をやり始める。

勇敢さや正義感もそれだけが突出して発達してしまうと弊害がでるんだね。

273 :考える名無しさん:2013/02/15(金) 06:12:43.87 O.net
子曰 如有周公之才之美 使驕且吝 其余不足観也已矣


子曰く、もし周公の才の美あるとも、驕りかつ吝かならしめば、その余は観るに足らざるのみなり。



もし周公のような素晴らしい才能があったとしても、
傲慢でケチならもはやそのほかを見る必要もない。

274 :考える名無しさん:2013/02/16(土) 06:27:01.22 O.net
三年學不至穀 不易得也已


三年学びて穀に至らざるは、得やすからざるのみ。


三年ぐらいわしのところで学んで、就職活動に邁進してしまってさらに学問に精進しようって人は少ないね。
みんなすぐに野心家になって仕官して名声や富を望むか、
腹を空かしていたんではなんにもならない、おもしろくない、食う為には働かなきゃいけないって話ばかりになる。

275 :考える名無しさん:2013/02/17(日) 06:52:14.07 O.net
子曰 篤信好學 守死善道 危邦不入 亂邦不居 天下有道則見 無道則隱
邦有道 貧且賎焉 恥也 邦無道 富且貴焉 恥也

子曰く、篤く信じて學を好み、死を守りて道を善くす。危邦には入らず。亂邦には居らず。
天下に道あらば則ち見れ、道なけれ則ち隱る。
邦に道あるに、貧にして且つ賎しきは恥なり。邦に道なきに、富みて且つ貴きは恥なり。



信念をもって学問に邁進し、死ぬ気で道を善くしようと心掛ける。
危ない国で遊んだりせず、乱れた国からは一目散に立ち去る。
この世界に道があると思えば世に出て縦横無尽に大活躍し、
道がない無法な時代ならニートと罵られようが引きこもって意に介せず。
国に道があるのに、貧しくて地位が低いのは残念であり恥辱であるが、
国に道がないのに、金持ちでVIPなのはこれまた恥ずかしい。

276 :考える名無しさん:2013/02/18(月) 06:46:07.25 O.net
子曰 不在其位 不謀其政也


子曰く、其の位に在らざれば、其の政を謀らず。


自分の職権の範囲を超えてまで人の仕事に口出ししない。

277 :考える名無しさん:2013/02/19(火) 07:09:00.07 O.net
子曰 師摯之始 関雎之亂 洋々乎盈耳哉


子曰く、師摯の始め 関雎の亂りは、洋々乎として耳に盈てるかな。


魯の楽官である摯の作曲した
詩経の始まりの曲、「関雎」の最終部は
広々として何とも心地好く耳いっぱいに広がるもんだな。

278 :考える名無しさん:2013/02/20(水) 07:15:29.17 O.net
子曰 狂而不直 トウ而不愿 控控而不信 吾不知之矣


子曰く、狂にして直ならず。とうにして愿ならず。控控にして信ならずんば、われこれを知らず。


気狂いじみているのに偏執狂じみた一本気さえなく。
馬鹿なのに馬鹿の一つ覚えのような地道さえない。
愚直そうなのに信用ならない。
人もこうなってくるともうワシも知らんわいw

279 :考える名無しさん:2013/02/21(木) 06:14:26.19 O.net
子曰 學如不及 猶恐失之


子曰く、學は及ばざるが如くして、猶おこれを失わんことを恐る。



学問は常に「俺はまだまだだな」という気持ちで臨み、
さらには学ぶ好機は今しかねぇこの機会を逃したら、
一生そのチャンスを失うんではないかという気持ちで臨むがよろしかろう。

280 :考える名無しさん:2013/02/22(金) 06:16:03.08 O.net
子曰 巍巍乎 舜禹之有天下也 而不與焉


子曰く、巍巍たるかな、舜禹の天下を有てるや、而して与らず。


なんとも偉大で堂々としたことだ。舜や禹の天下の統治の仕方は!
みんなに任せて何にもしなかったんだから。
そこにただ居座っているだけで天下が丸く治まってこそ聖天子ってもんだね。

281 :考える名無しさん:2013/02/23(土) 06:46:12.14 O.net
子曰 大哉 堯之爲君也 巍巍乎唯天爲之大 唯堯則之 蕩蕩乎民無能名焉 巍巍乎其有成功也 煥乎其有文章


子曰く、大なる哉、堯の君たるや。巍巍乎として唯だ天を之大なりとなし、唯だ堯は之に則る。
蕩蕩乎として民能く名づくるなし。巍巍乎として其れ成功あり。煥乎として其れ文章あり。


なんと素晴らしいことだ!
堯の君主としてのありさまは。
堂々たる天のみを偉大なるものとし、
自らはへりくだり、天の意思に則るばかりだった。
その政治のありさまはといえばのびのびとして、民のユング的な集合的無意識に働きかけるばかり、
そして民はその恩恵を名付け指摘しようもなかった。
なんとその徳は堂々と聳え立つことか!
そして目に見えぬ恩恵が形となり立派な業績となって残ったのだ。
それは輝かしき文化となって花開いたのだ!

282 :考える名無しさん:2013/02/24(日) 07:04:17.13 O.net
舜有臣五人 而天下治 武王曰 予有亂臣十人 孔子曰才難 不其然乎
唐虞之際 於斯爲盛 有婦人焉 九人而已 三分天下有其二 以服事殷 周之徳 其可謂至徳也已矣

舜、臣五人ありて、天下治まる。武王曰く、われに亂臣十人あり。孔子曰く才難しと。其れ然らずや。
唐虞の際、ここに於いて盛んとなす。婦人あり。九人のみ。
天下を三分してその二あり。以って殷に服事す。周の徳、其れ至徳と謂うべきのみ。



舜には5人の有能な家臣がいて天下が治まった。
周の武王の言葉に、「我輩には有能な家臣が十人おるのじゃ」というのがあった。

それをうけて先生がおっしゃった「才ある人材は得難しという諺があるがその通りだね。
そして堯舜の時代以降、周の時代こそ最盛期であると言われているが、婦人が一人いるからこれを除くと九人なんだな。
そのような勢いでありながら、天下の三分の二を掌握し殷に仕えていたのだから、
周の徳は、徳の至りと言っていいだろうね。」

283 :考える名無しさん:2013/02/25(月) 07:15:54.68 O.net
子曰 禹吾無間然矣 菲飲食而致孝乎鬼神 惡衣服而致美乎黻冕
卑宮室而盡力乎溝洫 禹吾無間然矣


子曰く、禹はわれ間然することなし。飲食をうすくして、孝を鬼神に致し。
衣服を悪しくして美を黻冕に致し、宮室を卑くして力を溝洫に尽くす。
禹はわれ間然することなし。


夏王朝の始祖である禹にはケチをつけようもない。
その国の富貴を一身に集める首長でありながら飲食を切り詰め、神々への祭祀を篤くした。
普段の衣装はシンプルなものとし、祭祀の際の衣装である前だれと冠だけは立派にした。
自らの宮殿はあばら家のようであったが、潅漑事業に心血を注ぎ、洪水を未然に防いだ。
質素と謙譲と仁愛の精神の権化である禹にどうして私ごときがケチをつけられようか!


そんじゃワシのリクエストナンバー聞いてくれ!
平沢進でParadeじゃ!

http://www.youtube.com/watch?v=1oReEhkXK5M

284 :考える名無しさん:2013/02/26(火) 06:31:31.01 O.net
子罕言利與命與仁


子罕に利と命と仁とを言う。


先生は物事の利害と人の運命と徳の最高のものである仁については殆ど口にしなかった。

285 :考える名無しさん:2013/02/27(水) 06:36:59.31 O.net
達巷黨人曰 大哉孔子 博學而無所成名
子聞之 謂門弟子曰 吾何執 執御乎 執射乎 吾執御矣


達巷党の人曰く、大なる哉孔子、博く学びて名を成すことなし。
子これを聞きて、門弟子謂いて曰く、
吾れは何をか執らん。御を執らんか、射を執らんか。吾れ御を執らん。


達党の村人が言った。
「立派なもんだね、孔子様は!
たくさん学ばれているのに、どれもこれが先生のご専門という風に有名になっていないんだからね」
先生がこれをお聞きになってお弟子さん達におっしゃった。
「何の専門家とワシは名乗ったらいいだろうね。
御者かな?弓かな?
まあ御者だろうね。」

では御者としてのワシの姿をどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=7vtWPmc6Pcc

286 :考える名無しさん:2013/02/28(木) 09:05:56.03 O.net
子曰 麻冕禮也 今也純儉 吾從衆 拜下禮也 今拜乎上泰 雖違衆 吾從下


子曰く、麻冕は礼なり。今や純なるは検なりわれは衆に従わん。
下に拜するは礼なり。今上に拜するは泰なり。衆に違うといえども、われは下に従わん。


2400本の麻糸で作り込んだ冠が本来、儀礼の決まりであった。
しかし今は絹糸の冠に変わってしまった。これは質素を求める倹約の精神によってであるから、
ワシもみんなに従おう。
しかし主君に招かれた時に、堂の下でお辞儀をするのが本来の礼儀であったが、
今や堂の上でお辞儀をしている。
これは無駄な動きを省いたように見えても横着と傲慢さの現れであるから、
ワシはみんなと違っても、堂の下でお辞儀をしてご挨拶をするんじゃ。

287 :考える名無しさん:2013/02/28(木) 09:27:12.21 0.net
先生荒々しいw
いつもありがとうございます!

288 :考える名無しさん:2013/03/01(金) 06:41:24.86 O.net
子絶四 毋意 毋必 毋固 毋我


子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし。


先生は四つのものを絶っていた。
恣意、強制、固執、我意。
これらは人の心を硬化させる。

289 :考える名無しさん:2013/03/02(土) 06:15:35.06 O.net
子畏於匡 曰 文王既没 文不在茲乎
天之将喪斯文也 後死者不得與於斯文 天之未喪斯文也 匡人其如予何


子、匡に畏す。曰く、文王既に没す。文、ここに在らざらんや。
天の将にこの文を喪ぼさんとするや、後死の者この文に与ることを得ざらんや。
天の未だこの文を喪ぼさざるや、匡人其れ予を如何。



先生が匡の街に行った時に先生のそっくりさんの陽虎と間違えられて取り囲まれて殺されそうになった。
その時、うろたえる弟子達を宥める為に北斗の拳のハートのような容貌の先生がおっしゃった。
「周の文王が死んでだいぶ経ったわけだが、彼が残した文化というものは今ここにあるのではないのかね。
もし天がその文化を滅ぼそうとするなら、次代の人達はその恩恵に与れないことになる。
しかし天がこの文化を果たして滅ぼそうとするであろうか?
天が滅ぼそうとしない以上、匡のこわっぱどもごときがワシに何ができるというのかね。
片腹痛し!グワハハハハハ」

290 :考える名無しさん:2013/03/03(日) 06:29:56.07 O.net
太宰問於子貢曰 夫子聖者與 何其多能也 子貢曰 固天縦之將聖 又多能也
子聞之曰 太宰知我者乎 吾少也賎 故多能鄙事 君子多乎哉 不多也


太宰、子貢に問いて曰く、夫子は聖者か。何ぞ其れ多能なる。
子貢曰く、固より天縦の將聖にして、又た多能なり。
子これを聞きて曰く。太宰はわれを知れる者か。
吾れ少かくして賎し。故に鄙事に多能なり。君子は多ならんや。多ならざるなり。




呉の総理大臣が子貢さん質問された。
「孔子先生は本当に聖人なんでしょうか。
それにしてはしょうもないことから立派なことまで目も眩むばかりの、
なんでもかんでものマルチな才能をお持ちですな。」
子貢さんが答えた。
「言うまでもなくうちの先生は天が指名した大聖人ですよ。それだからレオナルド・ダ・ヴィンチなみのマルチなわけです。」
先生がこの話を聞いておっしゃった。
「総理はよくワシのことをご存知だなw
ワシは若い頃は貧乏で身分も低かったから生きる為にはありとあらゆるアルバイトをやらねばならなかった。
だからつまらんことまで色々できるんじゃ。
聖人がマルチかって!?んなこたない。」

291 :考える名無しさん:2013/03/04(月) 06:18:28.92 O.net
牢曰 子云 吾不試 故藝


牢曰く、子云う、吾試いられず、故に藝あり。


弟子の牢さんが先生の言葉としてこんなことを言ってた。
「私は世の中で用いられなかったからこんなに余計な芸が色々身についたのだ」と

292 :考える名無しさん:2013/03/05(火) 06:21:10.89 O.net
子曰 吾有知乎哉 無知也 有鄙夫 來問於我 空空如也 我叩其兩端而竭焉


子曰く、吾知ることあらんや、知ることなきなり。
鄙夫有り、來たりて我に問う。 空空如たり。我その兩端を叩いて竭くす。


ワシは人がいうような知者なのであろうか。そんなことはないね。
田舎っぺ大将が来て質問したとしよう。
しかしそれはなんとも掴み所のない茫漠とした質問だ。
そういう時はめんどくせぇ野郎だとばかりに頭の両端をブッ叩いて目覚めさせるわけにもいかんもんだよ。
とりあえず肯定と否定の両極端から徐々に何が聞きたいのか明確化して、徐々に田舎っぺ大将の質問の質を高めて答える。
老婆心でそうやるから知者とか言われるんだろうが、
つまりはただのお節介焼きさね。

293 :考える名無しさん:2013/03/06(水) 06:50:28.40 O.net
子曰 鳳鳥不至 河不出圖 吾已矣夫



子曰く、鳳鳥至らず。河、圖を出さず。われやんぬるかな。


ああ、鳳凰もやってこないし、河図も出てきやしない。
もう俺だめだあああああああああ

294 :考える名無しさん:2013/03/07(木) 06:28:33.97 O.net
子見齊衰者冕衣裳者與瞽者 見之雖少者必作 過之必趨


子、齊衰の者と冕衣裳の者と瞽者とを見れば、これを見て少しといえども必らず作ち、これを過ぐれば必らず趨る。


先生は喪服の人と礼服の人と視覚障害者の人を見れば、
その人がどんなに若く自分の後輩であっても、立ち上がって、
通り過ぎるときは小走りで敬意を表した。

295 :考える名無しさん:2013/03/08(金) 06:53:19.56 O.net
顔淵喟然歎曰 仰之彌高 鑽之彌堅 瞻之在前 忽焉在後
夫子循循然善誘人 博我以文 約我以禮 欲罷不能 既竭吾才
如有所立卓爾 雖欲從之 未由也已


顔淵喟然として歎じて曰く、これを仰げばいよいよ高く。これを鑽ればいよいよ堅し。
これを瞻るに前に在れば、忽焉として後に在り。
夫子循循然として善く人を誘い、我を博むるに文を以ってし、我を約するに禮を以ってす。
罷まんと欲っするも能わず。既に吾が才を竭す。
立つ所ありて卓爾たるが如し。これに從わんと欲すと雖ども、由なきのみなり。



顔淵さんがはあとため息をついて言うには、
「先生を仰ぎみればいよいよ高いように感じる。
色々と質問して切り込んでいけばいよいよ堅いように感じる。
前にいるかと思えば後ろにいて神出鬼没。
物事を順序立ててよく人を導かれる。
古来からの文章を示して私の心を広げてくださり、
礼をもって私をピリッと引き締めて下さる。
学問をやめようと何度も思ったがやめられない。
もう私はベストを尽くしているのだ。

先生は私の前にただスッと立っていらっしゃるが、
従おうとしてもどうやっていいのかさっぱり分からない。」

296 :考える名無しさん:2013/03/08(金) 11:15:16.40 0.net
【国際】 韓国 「孔子と孫文は韓国人だ」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1362699820/

297 :考える名無しさん:2013/03/09(土) 06:29:48.66 O.net
子疾病 子路使門人爲臣 病間曰 久矣哉 由之行詐也 無臣而爲有臣
吾誰欺 欺天乎 且予與其死於臣之手也 無寧死於二三子之手乎
且予縱不得大葬 予死於道路乎


子の疾、病なり。子路、門人をして臣たらしむ。病、間なるときに曰く。
久しい哉。由の詐りを行うや。臣なくして臣ありとなす。
吾誰をか欺かん。天を欺かんか。かつわれその臣の手に死なんよりは、むしろ二三子の手に死なんか。
かつ予たとえ大葬をえずとも、予道路に死なんや。


先生の病が重かった時に、子路さんが孔子一門を召集し家臣に見立て、
盛大に先生を見送って豪華な葬式をしてやろうと張り切っていた。
しかし先生はくたばりもせずに意識を取り戻し、おっしゃった。
「またいつものように由ちゃんはでたらめをやってるんだね。
家臣もいないのに家臣があるように振る舞っている。
一体誰を騙そうというんだい。天を騙そうというつもりなのだろうか。
それにワシはいもしない家臣の手に葬式されるより、
ワシが育てたお前達の手で葬式してもらいたいよ。
盛大な葬式をしてもらえなくても、
野垂れ死にの無縁仏にされるなんてことはないんだからね。」

298 :考える名無しさん:2013/03/09(土) 13:36:11.16 0.net
【社会】韓国 「孔子と孫文は韓国人だ」 「ウリジナル(起源は我々=ウリ)」主張で狙われる中国伝統文化★2
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1362729291/

299 :考える名無しさん:2013/03/10(日) 05:53:10.26 O.net
子貢曰 有美玉於斯 ウン匱而藏諸 求善賈而沽諸 子曰 沽之哉 沽之哉 我待賈者也


子貢曰く、ここに美玉あり。匱におさめてこれを藏せんか。善賈を求めてこれを沽らんか。
子曰く、これを沽らんかな。これを沽らんかな。我れは賈を待つ者なり。


子貢さんが言った。
「ここに綺麗な玉があったとしたら、先生はこれを箱にしまって隠しておきますか?
それともよい買い手を見つけて売りますか?」
「玉石売ります、売ります!
当方買い手を待っています!」

300 :考える名無しさん:2013/03/11(月) 12:45:36.31 O.net
子欲居九夷 或曰 陋如之何 子曰 君子居之 何陋之有


子、九夷に居らんと欲する。或るひとの曰く、陋しきことこれを如何せん。
子曰く、君子これに居らば、何の陋やしきことこれ有らん。


先生がもう中国が嫌になって蛮族のもとに引っ越したいとおっしゃった。
ある人が言った。
「先生、そんな田舎はろくなもんじゃありませんぜ。」
「君子の住むところが、文化の中心となるんだ。なぜろくなもんじゃないと決めつけるんだ、」

301 :考える名無しさん:2013/03/12(火) 06:56:35.38 O.net
子曰 吾自衛反於魯 然後樂正 雅頌各得其所


子曰く、われ衛より魯に反りて、然る後に樂は正しく、雅頌、各其所を得る。


十三年に渡る遍歴を終え衛の国から魯に戻って後、
就職活動に失敗した68歳のワシは音楽の乱れを正す仕事を始め、
詩経の雅頌をそれぞれあるべきところに整理編纂したのだった。
そしてそれから5年後に死んだんじゃ。


そんなわけでこれでも聴いてくれ
ワシが死んで2000年後の明の音楽らしいが、
とりあえずここからさらに想像力で2000年を遡るんじゃ
http://www.youtube.com/watch?v=8jV7oCyCgIw

302 :考える名無しさん:2013/03/13(水) 06:30:20.82 O.net
子曰 出則事公卿 入則事父兄 喪事不敢不勉 不爲酒困 何有於我哉


子曰く、出でては則ち公卿に事え、入りては則ち父兄に事う。
喪の事は敢えて勉ずんばあらず。酒の困れをなさず。何か我れに有らんや。


公の場では身分の高い人にお仕えし、プライベートでは父や兄に奉仕する。
葬式では一生懸命お弔いをして、酒は飲んでも飲まれない。
こうしたことならワシはたいした努力なしにできるんじゃ。

303 :考える名無しさん:2013/03/14(木) 07:32:24.39 O.net
子在川上曰 逝者如斯夫 不舍晝夜


子、川の上に在りて曰く、逝く者はかくのごときか、昼夜を舍てず。


先生が川の辺で言われた。
「活動し移ろい行く万象はこの通りなのだ。
昼も夜も休むことく流れて行く。」

304 :考える名無しさん:2013/03/15(金) 06:26:53.56 O.net
子曰 吾未見好徳如好色者也

子曰く、われ未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。



わしゃ、これまで猥褻(エロ)を好むが如く徳を好むものを見たことがない。

305 :考える名無しさん:2013/03/16(土) 06:28:24.28 O.net
子曰 譬如爲山 未成一簣 止吾止也 譬如平地 雖覆一簣 進吾徃也


子曰く、譬えば山を爲るが如し。未だ一簣を成さざるも、止むは吾が止むなり。
譬えば地を平かにするが如し。一簣を覆すと雖ども、進むは吾が徃くなり。


例えば山を作るようなもんだ、もうひとシャベルで完成というところで、
止めたとしたならそれを止めたのは他でもない自分なんだ。
例えば地を平にするようなもんだ、もうひとシャベルでまっ平、
それで完成させるのもやっぱり他でもない自分なんだ。
やるもやらぬも結局は自分次第さ。

306 :考える名無しさん:2013/03/17(日) 06:24:07.19 O.net
子曰 語之而不惰者 其囘也與


子曰く、これに語げて惰たらざる者はそれ回なるか。


何か教えてきちんとそれを実行するのは回ちゃんだね。

307 :考える名無しさん:2013/03/18(月) 06:37:19.84 O.net
子謂顔淵曰 惜乎 吾見其進也 未見其止也


子、顔淵を謂いて曰く、惜しいかな。われその進むを見るも、その止むを見ざるなり。


先生が顔淵さんのことを思い出されておっしゃった。
「早死にしてしまってなんて口惜しいことだ。
あれの進歩しているところを私は見たが、
一カ所に止まるところは見たことがなかった。」

308 :考える名無しさん:2013/03/18(月) 06:49:28.78 0.net
何気に良スレ

309 :考える名無しさん:2013/03/19(火) 06:17:41.22 O.net
子曰 苗而不秀者有矣夫 秀而不實者有矣夫


子曰く、苗にして秀でざるものあり。秀でて実らざるものあり。


苗として植えても穂となる前に終わってしまう人がいる。
穂になったにも関わらず実になる前に終わってしまう人もいる。

310 :考える名無しさん:2013/03/20(水) 06:30:23.44 O.net
子曰 後生可畏也 焉知來者之不如今也 四十五十而無聞焉 斯亦不足畏也已矣


子曰く、後生畏るべし。焉んぞ來者の今に如ざるを知らんや。
四十五十にして聞こゆることなくんば、斯れ亦た畏るるに足らざるのみ。


若い世代というのは恐るべきだな。
これからの人が自分に及ばないなんて誰が知りえようか。
四十代五十代にもなって人に知られることもないような御仁は恐るるに足らないね。

311 :考える名無しさん:2013/03/21(木) 06:31:06.67 O.net
子曰 法語之言 能無從乎 改之爲貴 巽與之言 能無説乎 繹之爲貴
説而不繹 從而不改 吾未如之何也已矣


子曰く、法語の言は能く從うことなからんや。これを改むるを貴しとなす。
巽與の言は能く説ぶことなからんや。これを繹ぬるを貴しとなす。
説びて繹ねず。從いて改めず。吾れこれを如何とするもなきのみ。


道理に適った厳しい言葉は、はいはいごもっともと権威によって従おうという気になるが、
上辺だけでなく本心から改心するのが重要じゃ。
優しく人をくすぐる褒め言葉は人を悦ばせるが、
その真意を推し量って、ますます精進するのが肝要なんじゃな。
褒め言葉に喜ぶだけで、その真意を汲んでさらに精進せず、
厳しい諌めの言葉に上辺だけ従って本心で改心しないようじゃ、
わしだってどうしようもないよ。

312 :考える名無しさん:2013/03/22(金) 06:24:05.59 O.net
子曰 三軍可奪帥也 匹夫不可奪志也


子曰く、三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなり。


三万の軍隊からでさえ、桶狭間の織田信長のように敵総大将今川義元の首級を挙げることができる。
しかしどんな下っ端の者からでもその志を奪うことはできない。

313 :考える名無しさん:2013/03/23(土) 06:36:28.79 O.net
子曰 衣敝褞袍 與衣狐貉者立而不恥者 其由也與


子曰く敝れたる褞袍を衣て、狐貉を衣たる者と立ちて恥じざる者は、それ由なるか。


破れたボロボロの服を着て、毛皮のコートを着てる人と並んで、
全く動じず恥じないのは子路ちゃんぐらいだね。

314 :考える名無しさん:2013/03/24(日) 06:38:45.45 O.net
不シ不求 何用不臧 子路終身誦之 子曰是道也 何足以臧


そこなわず求めず。何を用ってか臧からざらん。子路、終身これを誦す。
子曰く、この道や、 何んぞ以って臧しとするにたらん。


人を傷つけず、人からは何も求めない。
これでどうして良くないことが起きようか。

子路さんは詩経のこの詩を終生口ずさんでいた。

先生がおっしゃった。
この道にあっては、それだけで良いとはいえないだろうさ〜。

さらに一歩踏み込んで、人を愛し慈しみ、与えることが肝心だろうよ〜。

315 :考える名無しさん:2013/03/25(月) 07:33:32.04 O.net
子曰 歳寒 然後知松柏之後彫也


子曰く、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るるを知るなり。


厳しい冬になってはじめて、松と柏の葉が他より後に枯れ落ちることを知るようになる。

316 :考える名無しさん:2013/03/26(火) 06:23:11.93 O.net
子曰 知者不惑 仁者不憂 勇者不懼


子曰く、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。


知者は道において迷うことなく。
仁者は道において憂うことなく。
勇者は道において恐れることがない。

317 :考える名無しさん:2013/03/27(水) 06:33:50.09 O.net
子曰 可與共學 未可與適道 可與適道 未可與立 可與立 未可與権


子曰く、ともに共学すべくも、未だともに道に適くべからず。
ともに道に適くべくも、未だともに立つべからず。
ともに立つべくも、未だともに権るべからず。

共に学ぶことはできても、一緒の道を進めるとは限らない。
一緒の道を進めても、同じ立場でいられるとは限らない。
同じ立場であっても、実行にあたって臨機応変な処置を一緒にできるとは限らない。

318 :考える名無しさん:2013/03/28(木) 07:10:49.70 O.net
唐棣之華 偏其反而 豈不爾思 室是遠而 子曰 未之思也 夫何遠之有


唐棣の華、偏として其れ反せり。豈に爾を思わざらんや。室の是れ遠ければなり。
子曰く、未だ之を思わざるなり。夫れ何んの遠きこと之れ有らんや。


紅の淡く切なきにわうめの
その散りゆく様はひらひらと
思はざりきな愛し君
汝が家遠くひたぶるに
この身ひとつも散りゆくままぞ



先生がこの詩を読んでおっしゃった。
「これでは思ってるとは言えないな。
本当に思っているなら距離など関係なく会いに行っただろうに。
これは家に来いと誘ってるんだな。
気にくわないから詩経には載せないことにしよう。」

319 :考える名無しさん:2013/03/28(木) 15:48:47.42 0.net
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320 :考える名無しさん:2013/03/29(金) 07:22:46.51 O.net
孔子於郷黨 恂恂如也 似不能言者
其在宗廟朝廷 便便言 唯謹爾


孔子、郷黨に於いて、恂恂如たり。言う能わざる者に似たり。
其の宗廟朝廷に在るや、便便として言い、ひとえに謹めり。


孔子先生は、ご近所ではあたかもしゃべれない人のようで、
にこやかに細かいところまで気を配りねんごろであった。
しかし一度、宗廟や朝廷に出るとはきはきと物を言い、謹厳であった

321 :考える名無しさん:2013/03/30(土) 07:44:33.39 O.net
朝與下大夫言 侃侃如也 與上大夫言 ギンギン如也
君在 シュクセキ如也 與與如也


朝にして下大夫と言う。侃侃如たり。上大夫と言う。ギンギン如たり。
君在ませば、シュクセキ如たり。與與如たり。

先生が群臣が集まる朝礼で下の者と話す時は優しい言葉遣いだった。
上の者と話す時は的確簡潔を旨としていた。
君主がいっらしゃる時は、畏まりながらもなるべく心を合わせるようにした。

322 :考える名無しさん:2013/03/31(日) 07:24:48.49 O.net
君召使擯 色勃如也 足カク如也 揖所與立 左右手 衣前後セン如也 趨進翼如也 賓退 必復命曰 賓不顧矣



君召して擯たらしむれば、色勃如たり。足カク如たり。
ともに立つ所を揖すれば、手を左右にし、衣の前後セン如たり。
趨り進すむに翼如たり。賓退けば、必らず復命して曰く、賓顧みずと。


君主様が先生を他国の使者の接待役に命じた時には、
顔色は引き締まり、足早に動かれた。
左右の接待役の人々と伝言のやり取りでお辞儀する時には、
手を左側の人、右側の人と向け、その時の衣服の前後の捌きは素晴らしかった。
小走りで動く際は翼を広げた鳥のように軽快に進まれた。
使者が退出されると最後まで見送って、君主様に必ず報告された。
「御使者は満足されて振り返ることなく帰られました」と。

323 :考える名無しさん:2013/04/01(月) 06:52:45.88 O.net
入公門 鞠躬如也 如不容 立不中門 行不履閾 過位 色勃如也 足カク如也 其言似不足者
攝齊升堂 鞠躬如也 屏気似不息者 出降一等 逞顔色 怡怡如也
没階趨進 翼如也 復其位 シュクセキ如也


公門に入るに、鞠躬如たり。容れられざる如くす。
立つに門に中せず。行くに閾を履まず。位を過ぐれば、
色勃如たり。足カク如たり。其の言うことは足らざる者に似たり。
齊を攝げて堂にのぼるに、鞠躬如たり。気を屏めて息せざる者に似たり。
出でて一等を降れば、顔色を逞べて、怡怡如たり。
階を没せば趨り進すむこと、翼如たり。其位に復れば、シュクセキ如たり。

324 :考える名無しさん:2013/04/01(月) 07:04:16.58 O.net
先生はお城の門に入る時は慎ましく身体があたかも入らないように身を縮ませた。
そして門の中央部分には立たず、その敷居を踏むこともなかった。
君主の座席の前では顔色を緊張させ、腰を低くして進んみ、口数は少なかった。堂に上がる際には、裾をからげて、慎ましくされ、
心を集中して息をしない者のようであった。
堂から降りる為に階段を一歩降りれば、顔色はのびのびとなり、
階段を降りきれば、鳥のように軽快に小走りに進み、
自分の座席に戻れば、落ち着いていた。

325 :考える名無しさん:2013/04/02(火) 07:39:21.45 O.net
執圭鞠躬如也 如不勝 上如揖 下如授 勃如戰色 足シュクシュク如有循也 享禮有容色 私覿愉愉如也


圭を執れば鞠躬如たり。勝えざるが如し。
上ぐることは揖するが如し。下すことは授くるが如し。
勃如として戰色。足はシュクシュク如として循うことあり。
享禮には容色あり。私覿には愉愉如たり。


使者として他国に赴いた時に玉製の圭を持つ先生は大変慎んだ様子で、
まるで重過ぎて持てない様に見えるのだった。
それを挙げる時はお辞儀をするように見え、下げる時には物を授けるように見えた。
そしてピンと張り詰めた様子で何かに恐れ入ったように見え、
足取りはすりあしで何かに引っ張られ従う様な感じだった。
贈り物を渡す享の儀式の際には、和やかなムードに切り替えて、個人的な会談では楽しそうにされた。

326 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 12:16:07.81 O.net
君子不以紺シュウ飾 紅紫不以爲褻服 當暑袗チゲキ 必表而出之
緇衣羔裘 素衣麑裘 黄衣孤裘 褻裘長 短右袂 必有寝衣
長一身有半 孤貉之厚以居 去喪無所不佩 非帷裳 必殺之
羊裘玄冠 不以弔 吉月必朝服而朝


君子紺シュウをもって飾らず。紅紫は以って褻服となさず。
暑にあたっては袗のチゲキ。必らず表してこれを出だす。
緇衣には羔裘。素衣には麑裘。黄衣には孤裘。褻裘は長くし。右の袂は短くす。
必らず寝衣あり。長け一身有半。孤貉の厚きを以って居る。
喪を去けば佩びざる所なし。帷裳にあらざれば、 必らず之を殺す。
羊裘玄冠しては以って弔せず。吉月には必らず朝服して朝す。

327 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 12:18:12.60 O.net
君子の服装は簡素と機能性を重視するが金銭に余裕があればケチにならない程度にオシャレをしTPOに応じた格好をするものだ。


とりあえず注意事項を述べよう。
@神事の色である紺や喪服の色の淡紅色で襟や袖の縁をさりげなく飾ってチョイ悪を演じない。
A普段着の上着は間色の紅や紫を使うといったお姉系の真似はしない。
B夏服は葛の布で目の細いものや粗いものを着てもいいが、
それだけだとスギちゃんみたいになるので中に下着を着る。
C冬の朝服で黒い木綿を着る時は中に黒い羊の毛皮を着込む。
D月の朔日の儀式の際には白色の上着に合わせて中に鹿の白い毛皮を着込む。
E豊年の大祭の時に着る黄色の服の時には狐の毛皮を中に着込む。
F普段着の毛皮は寒くないように長くしていいが、邪魔にならないように右の袂は短くする。
G寝る時にくるまる布は身長の一倍半。
H家に居る時は狐や貉の厚い毛皮を敷く。
I喪の時以外は、佩玉などはきちんと帯に付ける。
J略式の袴は必ず上部を狭く裾が広くなるように最初から裁ち落としておく。
K黒い羊の毛皮や赤黒い冠はめでたい時用なので葬式では身につけない。
L毎月朔日には朝服を着て君主に拝謁する。

328 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 21:31:04.27 0.net
>>327
せ先生!!

329 :考える名無しさん:2013/04/04(木) 08:06:17.56 O.net
齊必有明衣布也 齊必變食 居必遷坐


齊すれば必ず明衣あり。布なり。齊すれば必ず食を変じ、居は必ず坐を遷す。


沐浴潔齊の時は必ずゆかたを着て、それは麻製であった。
そして食事は普段と変えて、座る場所も普段とは違うところに座った。

330 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 04:39:12.24 O.net
食不厭精 膾不厭細 食饐而アイ 魚餒而肉敗不食 色惡不食 臭惡不食
失ジン不食 不時不食 割不正不食 不得其醤不食 肉雖多不使勝食氣
唯酒無量 不及亂 沽酒市脯不食 不撒薑食不多食



食は精を厭わず。膾は細きを厭わず。
食の饐してアイせると、魚の餒れて肉の敗れたるを食わず。
色の惡しきを食わず。臭いの惡しきを食わず。
ジンの失えるは食わず。時ならざるは食わず。
割正しからざるは食わず。
其の醤を得ざるは食わず。肉は多しといえども、食の氣に勝たしめず。
唯だ酒は量なく、亂に及ばず。
沽う酒と市の脯は食らわず。
薑を撒てずして食らう、多くは食らわず。

331 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 04:40:15.65 O.net
先生は食べ物については中々うるさかった。
これは日々の食べ物の影響が肉体的精神的に大きいことを理解しておられたからだ。

ご飯は白ければ白いほど良いとした。
肉や魚の刺身は細ければ細いほど喜んだ。
変な臭いがしたり、味の変わったご飯はたべなかった。
腐った魚や肉も食べなかった。
色が変わったのや腐敗臭のするのは食べなかった。
煮物は煮すぎたりまだ煮えてなかったりするのを食べなかった。
ぐちゃぐちゃな切り方のは食べなかった。
ソースが適正でない食べ物は食べなかった。
肉の分量がご飯の分量を超えてまで食べなかった。
酒の分量は決めてなかったが、酔っ払って乱れるまで飲むことはなかった。
市販の酒や市場の肉は食べなかった。これらは信用できる自家製のみであった。
肉の側に置いた香りづけのしょうがの類も捨てずに食べた。
しかし多くは食べなかった。

332 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 07:08:51.82 O.net
祭於公不宿肉 祭肉不出三日 出三日不食之矣


公に祭れば肉を宿にせず。祭りの肉は三日を出ださず。三日を出すればこれを食らわず。



君主の祭祀の手伝いをして下賜された供え物の肉はその日に食べて夜を越さなかった。
自分の家での祭祀の肉は三日以内に食べた。

333 :考える名無しさん:2013/04/07(日) 06:50:13.21 O.net
食不語 寝不言


食ろうに語らず。寝ぬるに言わず。


先生は食事中、談話はしなかった。
寝ようする時には何も言わなかった。

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