■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
【儒教】孔子の哲学【論語】
- 1 :小魔玉 ◆.c.c.k.k.. :2012/02/14(火) 01:11:11.08 0.net
- 今から2500年前に五常(仁、義、礼、智、信)と五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)を以って
理想社会の実現を夢み、独自の哲学を持っていた孔子の教えを色々な視点から議論するスレです
- 280 :考える名無しさん:2013/02/22(金) 06:16:03.08 O.net
- 子曰 巍巍乎 舜禹之有天下也 而不與焉
子曰く、巍巍たるかな、舜禹の天下を有てるや、而して与らず。
なんとも偉大で堂々としたことだ。舜や禹の天下の統治の仕方は!
みんなに任せて何にもしなかったんだから。
そこにただ居座っているだけで天下が丸く治まってこそ聖天子ってもんだね。
- 281 :考える名無しさん:2013/02/23(土) 06:46:12.14 O.net
- 子曰 大哉 堯之爲君也 巍巍乎唯天爲之大 唯堯則之 蕩蕩乎民無能名焉 巍巍乎其有成功也 煥乎其有文章
子曰く、大なる哉、堯の君たるや。巍巍乎として唯だ天を之大なりとなし、唯だ堯は之に則る。
蕩蕩乎として民能く名づくるなし。巍巍乎として其れ成功あり。煥乎として其れ文章あり。
なんと素晴らしいことだ!
堯の君主としてのありさまは。
堂々たる天のみを偉大なるものとし、
自らはへりくだり、天の意思に則るばかりだった。
その政治のありさまはといえばのびのびとして、民のユング的な集合的無意識に働きかけるばかり、
そして民はその恩恵を名付け指摘しようもなかった。
なんとその徳は堂々と聳え立つことか!
そして目に見えぬ恩恵が形となり立派な業績となって残ったのだ。
それは輝かしき文化となって花開いたのだ!
- 282 :考える名無しさん:2013/02/24(日) 07:04:17.13 O.net
- 舜有臣五人 而天下治 武王曰 予有亂臣十人 孔子曰才難 不其然乎
唐虞之際 於斯爲盛 有婦人焉 九人而已 三分天下有其二 以服事殷 周之徳 其可謂至徳也已矣
舜、臣五人ありて、天下治まる。武王曰く、われに亂臣十人あり。孔子曰く才難しと。其れ然らずや。
唐虞の際、ここに於いて盛んとなす。婦人あり。九人のみ。
天下を三分してその二あり。以って殷に服事す。周の徳、其れ至徳と謂うべきのみ。
舜には5人の有能な家臣がいて天下が治まった。
周の武王の言葉に、「我輩には有能な家臣が十人おるのじゃ」というのがあった。
それをうけて先生がおっしゃった「才ある人材は得難しという諺があるがその通りだね。
そして堯舜の時代以降、周の時代こそ最盛期であると言われているが、婦人が一人いるからこれを除くと九人なんだな。
そのような勢いでありながら、天下の三分の二を掌握し殷に仕えていたのだから、
周の徳は、徳の至りと言っていいだろうね。」
- 283 :考える名無しさん:2013/02/25(月) 07:15:54.68 O.net
- 子曰 禹吾無間然矣 菲飲食而致孝乎鬼神 惡衣服而致美乎黻冕
卑宮室而盡力乎溝洫 禹吾無間然矣
子曰く、禹はわれ間然することなし。飲食をうすくして、孝を鬼神に致し。
衣服を悪しくして美を黻冕に致し、宮室を卑くして力を溝洫に尽くす。
禹はわれ間然することなし。
夏王朝の始祖である禹にはケチをつけようもない。
その国の富貴を一身に集める首長でありながら飲食を切り詰め、神々への祭祀を篤くした。
普段の衣装はシンプルなものとし、祭祀の際の衣装である前だれと冠だけは立派にした。
自らの宮殿はあばら家のようであったが、潅漑事業に心血を注ぎ、洪水を未然に防いだ。
質素と謙譲と仁愛の精神の権化である禹にどうして私ごときがケチをつけられようか!
そんじゃワシのリクエストナンバー聞いてくれ!
平沢進でParadeじゃ!
http://www.youtube.com/watch?v=1oReEhkXK5M
- 284 :考える名無しさん:2013/02/26(火) 06:31:31.01 O.net
- 子罕言利與命與仁
子罕に利と命と仁とを言う。
先生は物事の利害と人の運命と徳の最高のものである仁については殆ど口にしなかった。
- 285 :考える名無しさん:2013/02/27(水) 06:36:59.31 O.net
- 達巷黨人曰 大哉孔子 博學而無所成名
子聞之 謂門弟子曰 吾何執 執御乎 執射乎 吾執御矣
達巷党の人曰く、大なる哉孔子、博く学びて名を成すことなし。
子これを聞きて、門弟子謂いて曰く、
吾れは何をか執らん。御を執らんか、射を執らんか。吾れ御を執らん。
達党の村人が言った。
「立派なもんだね、孔子様は!
たくさん学ばれているのに、どれもこれが先生のご専門という風に有名になっていないんだからね」
先生がこれをお聞きになってお弟子さん達におっしゃった。
「何の専門家とワシは名乗ったらいいだろうね。
御者かな?弓かな?
まあ御者だろうね。」
では御者としてのワシの姿をどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=7vtWPmc6Pcc
- 286 :考える名無しさん:2013/02/28(木) 09:05:56.03 O.net
- 子曰 麻冕禮也 今也純儉 吾從衆 拜下禮也 今拜乎上泰 雖違衆 吾從下
子曰く、麻冕は礼なり。今や純なるは検なりわれは衆に従わん。
下に拜するは礼なり。今上に拜するは泰なり。衆に違うといえども、われは下に従わん。
2400本の麻糸で作り込んだ冠が本来、儀礼の決まりであった。
しかし今は絹糸の冠に変わってしまった。これは質素を求める倹約の精神によってであるから、
ワシもみんなに従おう。
しかし主君に招かれた時に、堂の下でお辞儀をするのが本来の礼儀であったが、
今や堂の上でお辞儀をしている。
これは無駄な動きを省いたように見えても横着と傲慢さの現れであるから、
ワシはみんなと違っても、堂の下でお辞儀をしてご挨拶をするんじゃ。
- 287 :考える名無しさん:2013/02/28(木) 09:27:12.21 0.net
- 先生荒々しいw
いつもありがとうございます!
- 288 :考える名無しさん:2013/03/01(金) 06:41:24.86 O.net
- 子絶四 毋意 毋必 毋固 毋我
子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし。
先生は四つのものを絶っていた。
恣意、強制、固執、我意。
これらは人の心を硬化させる。
- 289 :考える名無しさん:2013/03/02(土) 06:15:35.06 O.net
- 子畏於匡 曰 文王既没 文不在茲乎
天之将喪斯文也 後死者不得與於斯文 天之未喪斯文也 匡人其如予何
子、匡に畏す。曰く、文王既に没す。文、ここに在らざらんや。
天の将にこの文を喪ぼさんとするや、後死の者この文に与ることを得ざらんや。
天の未だこの文を喪ぼさざるや、匡人其れ予を如何。
先生が匡の街に行った時に先生のそっくりさんの陽虎と間違えられて取り囲まれて殺されそうになった。
その時、うろたえる弟子達を宥める為に北斗の拳のハートのような容貌の先生がおっしゃった。
「周の文王が死んでだいぶ経ったわけだが、彼が残した文化というものは今ここにあるのではないのかね。
もし天がその文化を滅ぼそうとするなら、次代の人達はその恩恵に与れないことになる。
しかし天がこの文化を果たして滅ぼそうとするであろうか?
天が滅ぼそうとしない以上、匡のこわっぱどもごときがワシに何ができるというのかね。
片腹痛し!グワハハハハハ」
- 290 :考える名無しさん:2013/03/03(日) 06:29:56.07 O.net
- 太宰問於子貢曰 夫子聖者與 何其多能也 子貢曰 固天縦之將聖 又多能也
子聞之曰 太宰知我者乎 吾少也賎 故多能鄙事 君子多乎哉 不多也
太宰、子貢に問いて曰く、夫子は聖者か。何ぞ其れ多能なる。
子貢曰く、固より天縦の將聖にして、又た多能なり。
子これを聞きて曰く。太宰はわれを知れる者か。
吾れ少かくして賎し。故に鄙事に多能なり。君子は多ならんや。多ならざるなり。
呉の総理大臣が子貢さん質問された。
「孔子先生は本当に聖人なんでしょうか。
それにしてはしょうもないことから立派なことまで目も眩むばかりの、
なんでもかんでものマルチな才能をお持ちですな。」
子貢さんが答えた。
「言うまでもなくうちの先生は天が指名した大聖人ですよ。それだからレオナルド・ダ・ヴィンチなみのマルチなわけです。」
先生がこの話を聞いておっしゃった。
「総理はよくワシのことをご存知だなw
ワシは若い頃は貧乏で身分も低かったから生きる為にはありとあらゆるアルバイトをやらねばならなかった。
だからつまらんことまで色々できるんじゃ。
聖人がマルチかって!?んなこたない。」
- 291 :考える名無しさん:2013/03/04(月) 06:18:28.92 O.net
- 牢曰 子云 吾不試 故藝
牢曰く、子云う、吾試いられず、故に藝あり。
弟子の牢さんが先生の言葉としてこんなことを言ってた。
「私は世の中で用いられなかったからこんなに余計な芸が色々身についたのだ」と
- 292 :考える名無しさん:2013/03/05(火) 06:21:10.89 O.net
- 子曰 吾有知乎哉 無知也 有鄙夫 來問於我 空空如也 我叩其兩端而竭焉
子曰く、吾知ることあらんや、知ることなきなり。
鄙夫有り、來たりて我に問う。 空空如たり。我その兩端を叩いて竭くす。
ワシは人がいうような知者なのであろうか。そんなことはないね。
田舎っぺ大将が来て質問したとしよう。
しかしそれはなんとも掴み所のない茫漠とした質問だ。
そういう時はめんどくせぇ野郎だとばかりに頭の両端をブッ叩いて目覚めさせるわけにもいかんもんだよ。
とりあえず肯定と否定の両極端から徐々に何が聞きたいのか明確化して、徐々に田舎っぺ大将の質問の質を高めて答える。
老婆心でそうやるから知者とか言われるんだろうが、
つまりはただのお節介焼きさね。
- 293 :考える名無しさん:2013/03/06(水) 06:50:28.40 O.net
- 子曰 鳳鳥不至 河不出圖 吾已矣夫
子曰く、鳳鳥至らず。河、圖を出さず。われやんぬるかな。
ああ、鳳凰もやってこないし、河図も出てきやしない。
もう俺だめだあああああああああ
- 294 :考える名無しさん:2013/03/07(木) 06:28:33.97 O.net
- 子見齊衰者冕衣裳者與瞽者 見之雖少者必作 過之必趨
子、齊衰の者と冕衣裳の者と瞽者とを見れば、これを見て少しといえども必らず作ち、これを過ぐれば必らず趨る。
先生は喪服の人と礼服の人と視覚障害者の人を見れば、
その人がどんなに若く自分の後輩であっても、立ち上がって、
通り過ぎるときは小走りで敬意を表した。
- 295 :考える名無しさん:2013/03/08(金) 06:53:19.56 O.net
- 顔淵喟然歎曰 仰之彌高 鑽之彌堅 瞻之在前 忽焉在後
夫子循循然善誘人 博我以文 約我以禮 欲罷不能 既竭吾才
如有所立卓爾 雖欲從之 未由也已
顔淵喟然として歎じて曰く、これを仰げばいよいよ高く。これを鑽ればいよいよ堅し。
これを瞻るに前に在れば、忽焉として後に在り。
夫子循循然として善く人を誘い、我を博むるに文を以ってし、我を約するに禮を以ってす。
罷まんと欲っするも能わず。既に吾が才を竭す。
立つ所ありて卓爾たるが如し。これに從わんと欲すと雖ども、由なきのみなり。
顔淵さんがはあとため息をついて言うには、
「先生を仰ぎみればいよいよ高いように感じる。
色々と質問して切り込んでいけばいよいよ堅いように感じる。
前にいるかと思えば後ろにいて神出鬼没。
物事を順序立ててよく人を導かれる。
古来からの文章を示して私の心を広げてくださり、
礼をもって私をピリッと引き締めて下さる。
学問をやめようと何度も思ったがやめられない。
もう私はベストを尽くしているのだ。
先生は私の前にただスッと立っていらっしゃるが、
従おうとしてもどうやっていいのかさっぱり分からない。」
- 296 :考える名無しさん:2013/03/08(金) 11:15:16.40 0.net
- 【国際】 韓国 「孔子と孫文は韓国人だ」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1362699820/
- 297 :考える名無しさん:2013/03/09(土) 06:29:48.66 O.net
- 子疾病 子路使門人爲臣 病間曰 久矣哉 由之行詐也 無臣而爲有臣
吾誰欺 欺天乎 且予與其死於臣之手也 無寧死於二三子之手乎
且予縱不得大葬 予死於道路乎
子の疾、病なり。子路、門人をして臣たらしむ。病、間なるときに曰く。
久しい哉。由の詐りを行うや。臣なくして臣ありとなす。
吾誰をか欺かん。天を欺かんか。かつわれその臣の手に死なんよりは、むしろ二三子の手に死なんか。
かつ予たとえ大葬をえずとも、予道路に死なんや。
先生の病が重かった時に、子路さんが孔子一門を召集し家臣に見立て、
盛大に先生を見送って豪華な葬式をしてやろうと張り切っていた。
しかし先生はくたばりもせずに意識を取り戻し、おっしゃった。
「またいつものように由ちゃんはでたらめをやってるんだね。
家臣もいないのに家臣があるように振る舞っている。
一体誰を騙そうというんだい。天を騙そうというつもりなのだろうか。
それにワシはいもしない家臣の手に葬式されるより、
ワシが育てたお前達の手で葬式してもらいたいよ。
盛大な葬式をしてもらえなくても、
野垂れ死にの無縁仏にされるなんてことはないんだからね。」
- 298 :考える名無しさん:2013/03/09(土) 13:36:11.16 0.net
- 【社会】韓国 「孔子と孫文は韓国人だ」 「ウリジナル(起源は我々=ウリ)」主張で狙われる中国伝統文化★2
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1362729291/
- 299 :考える名無しさん:2013/03/10(日) 05:53:10.26 O.net
- 子貢曰 有美玉於斯 ウン匱而藏諸 求善賈而沽諸 子曰 沽之哉 沽之哉 我待賈者也
子貢曰く、ここに美玉あり。匱におさめてこれを藏せんか。善賈を求めてこれを沽らんか。
子曰く、これを沽らんかな。これを沽らんかな。我れは賈を待つ者なり。
子貢さんが言った。
「ここに綺麗な玉があったとしたら、先生はこれを箱にしまって隠しておきますか?
それともよい買い手を見つけて売りますか?」
「玉石売ります、売ります!
当方買い手を待っています!」
- 300 :考える名無しさん:2013/03/11(月) 12:45:36.31 O.net
- 子欲居九夷 或曰 陋如之何 子曰 君子居之 何陋之有
子、九夷に居らんと欲する。或るひとの曰く、陋しきことこれを如何せん。
子曰く、君子これに居らば、何の陋やしきことこれ有らん。
先生がもう中国が嫌になって蛮族のもとに引っ越したいとおっしゃった。
ある人が言った。
「先生、そんな田舎はろくなもんじゃありませんぜ。」
「君子の住むところが、文化の中心となるんだ。なぜろくなもんじゃないと決めつけるんだ、」
- 301 :考える名無しさん:2013/03/12(火) 06:56:35.38 O.net
- 子曰 吾自衛反於魯 然後樂正 雅頌各得其所
子曰く、われ衛より魯に反りて、然る後に樂は正しく、雅頌、各其所を得る。
十三年に渡る遍歴を終え衛の国から魯に戻って後、
就職活動に失敗した68歳のワシは音楽の乱れを正す仕事を始め、
詩経の雅頌をそれぞれあるべきところに整理編纂したのだった。
そしてそれから5年後に死んだんじゃ。
そんなわけでこれでも聴いてくれ
ワシが死んで2000年後の明の音楽らしいが、
とりあえずここからさらに想像力で2000年を遡るんじゃ
http://www.youtube.com/watch?v=8jV7oCyCgIw
- 302 :考える名無しさん:2013/03/13(水) 06:30:20.82 O.net
- 子曰 出則事公卿 入則事父兄 喪事不敢不勉 不爲酒困 何有於我哉
子曰く、出でては則ち公卿に事え、入りては則ち父兄に事う。
喪の事は敢えて勉ずんばあらず。酒の困れをなさず。何か我れに有らんや。
公の場では身分の高い人にお仕えし、プライベートでは父や兄に奉仕する。
葬式では一生懸命お弔いをして、酒は飲んでも飲まれない。
こうしたことならワシはたいした努力なしにできるんじゃ。
- 303 :考える名無しさん:2013/03/14(木) 07:32:24.39 O.net
- 子在川上曰 逝者如斯夫 不舍晝夜
子、川の上に在りて曰く、逝く者はかくのごときか、昼夜を舍てず。
先生が川の辺で言われた。
「活動し移ろい行く万象はこの通りなのだ。
昼も夜も休むことく流れて行く。」
- 304 :考える名無しさん:2013/03/15(金) 06:26:53.56 O.net
- 子曰 吾未見好徳如好色者也
子曰く、われ未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。
わしゃ、これまで猥褻(エロ)を好むが如く徳を好むものを見たことがない。
- 305 :考える名無しさん:2013/03/16(土) 06:28:24.28 O.net
- 子曰 譬如爲山 未成一簣 止吾止也 譬如平地 雖覆一簣 進吾徃也
子曰く、譬えば山を爲るが如し。未だ一簣を成さざるも、止むは吾が止むなり。
譬えば地を平かにするが如し。一簣を覆すと雖ども、進むは吾が徃くなり。
例えば山を作るようなもんだ、もうひとシャベルで完成というところで、
止めたとしたならそれを止めたのは他でもない自分なんだ。
例えば地を平にするようなもんだ、もうひとシャベルでまっ平、
それで完成させるのもやっぱり他でもない自分なんだ。
やるもやらぬも結局は自分次第さ。
- 306 :考える名無しさん:2013/03/17(日) 06:24:07.19 O.net
- 子曰 語之而不惰者 其囘也與
子曰く、これに語げて惰たらざる者はそれ回なるか。
何か教えてきちんとそれを実行するのは回ちゃんだね。
- 307 :考える名無しさん:2013/03/18(月) 06:37:19.84 O.net
- 子謂顔淵曰 惜乎 吾見其進也 未見其止也
子、顔淵を謂いて曰く、惜しいかな。われその進むを見るも、その止むを見ざるなり。
先生が顔淵さんのことを思い出されておっしゃった。
「早死にしてしまってなんて口惜しいことだ。
あれの進歩しているところを私は見たが、
一カ所に止まるところは見たことがなかった。」
- 308 :考える名無しさん:2013/03/18(月) 06:49:28.78 0.net
- 何気に良スレ
- 309 :考える名無しさん:2013/03/19(火) 06:17:41.22 O.net
- 子曰 苗而不秀者有矣夫 秀而不實者有矣夫
子曰く、苗にして秀でざるものあり。秀でて実らざるものあり。
苗として植えても穂となる前に終わってしまう人がいる。
穂になったにも関わらず実になる前に終わってしまう人もいる。
- 310 :考える名無しさん:2013/03/20(水) 06:30:23.44 O.net
- 子曰 後生可畏也 焉知來者之不如今也 四十五十而無聞焉 斯亦不足畏也已矣
子曰く、後生畏るべし。焉んぞ來者の今に如ざるを知らんや。
四十五十にして聞こゆることなくんば、斯れ亦た畏るるに足らざるのみ。
若い世代というのは恐るべきだな。
これからの人が自分に及ばないなんて誰が知りえようか。
四十代五十代にもなって人に知られることもないような御仁は恐るるに足らないね。
- 311 :考える名無しさん:2013/03/21(木) 06:31:06.67 O.net
- 子曰 法語之言 能無從乎 改之爲貴 巽與之言 能無説乎 繹之爲貴
説而不繹 從而不改 吾未如之何也已矣
子曰く、法語の言は能く從うことなからんや。これを改むるを貴しとなす。
巽與の言は能く説ぶことなからんや。これを繹ぬるを貴しとなす。
説びて繹ねず。從いて改めず。吾れこれを如何とするもなきのみ。
道理に適った厳しい言葉は、はいはいごもっともと権威によって従おうという気になるが、
上辺だけでなく本心から改心するのが重要じゃ。
優しく人をくすぐる褒め言葉は人を悦ばせるが、
その真意を推し量って、ますます精進するのが肝要なんじゃな。
褒め言葉に喜ぶだけで、その真意を汲んでさらに精進せず、
厳しい諌めの言葉に上辺だけ従って本心で改心しないようじゃ、
わしだってどうしようもないよ。
- 312 :考える名無しさん:2013/03/22(金) 06:24:05.59 O.net
- 子曰 三軍可奪帥也 匹夫不可奪志也
子曰く、三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなり。
三万の軍隊からでさえ、桶狭間の織田信長のように敵総大将今川義元の首級を挙げることができる。
しかしどんな下っ端の者からでもその志を奪うことはできない。
- 313 :考える名無しさん:2013/03/23(土) 06:36:28.79 O.net
- 子曰 衣敝褞袍 與衣狐貉者立而不恥者 其由也與
子曰く敝れたる褞袍を衣て、狐貉を衣たる者と立ちて恥じざる者は、それ由なるか。
破れたボロボロの服を着て、毛皮のコートを着てる人と並んで、
全く動じず恥じないのは子路ちゃんぐらいだね。
- 314 :考える名無しさん:2013/03/24(日) 06:38:45.45 O.net
- 不シ不求 何用不臧 子路終身誦之 子曰是道也 何足以臧
そこなわず求めず。何を用ってか臧からざらん。子路、終身これを誦す。
子曰く、この道や、 何んぞ以って臧しとするにたらん。
人を傷つけず、人からは何も求めない。
これでどうして良くないことが起きようか。
子路さんは詩経のこの詩を終生口ずさんでいた。
先生がおっしゃった。
この道にあっては、それだけで良いとはいえないだろうさ〜。
さらに一歩踏み込んで、人を愛し慈しみ、与えることが肝心だろうよ〜。
- 315 :考える名無しさん:2013/03/25(月) 07:33:32.04 O.net
- 子曰 歳寒 然後知松柏之後彫也
子曰く、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るるを知るなり。
厳しい冬になってはじめて、松と柏の葉が他より後に枯れ落ちることを知るようになる。
- 316 :考える名無しさん:2013/03/26(火) 06:23:11.93 O.net
- 子曰 知者不惑 仁者不憂 勇者不懼
子曰く、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。
知者は道において迷うことなく。
仁者は道において憂うことなく。
勇者は道において恐れることがない。
- 317 :考える名無しさん:2013/03/27(水) 06:33:50.09 O.net
- 子曰 可與共學 未可與適道 可與適道 未可與立 可與立 未可與権
子曰く、ともに共学すべくも、未だともに道に適くべからず。
ともに道に適くべくも、未だともに立つべからず。
ともに立つべくも、未だともに権るべからず。
共に学ぶことはできても、一緒の道を進めるとは限らない。
一緒の道を進めても、同じ立場でいられるとは限らない。
同じ立場であっても、実行にあたって臨機応変な処置を一緒にできるとは限らない。
- 318 :考える名無しさん:2013/03/28(木) 07:10:49.70 O.net
- 唐棣之華 偏其反而 豈不爾思 室是遠而 子曰 未之思也 夫何遠之有
唐棣の華、偏として其れ反せり。豈に爾を思わざらんや。室の是れ遠ければなり。
子曰く、未だ之を思わざるなり。夫れ何んの遠きこと之れ有らんや。
紅の淡く切なきにわうめの
その散りゆく様はひらひらと
思はざりきな愛し君
汝が家遠くひたぶるに
この身ひとつも散りゆくままぞ
先生がこの詩を読んでおっしゃった。
「これでは思ってるとは言えないな。
本当に思っているなら距離など関係なく会いに行っただろうに。
これは家に来いと誘ってるんだな。
気にくわないから詩経には載せないことにしよう。」
- 319 :考える名無しさん:2013/03/28(木) 15:48:47.42 0.net
- www
- 320 :考える名無しさん:2013/03/29(金) 07:22:46.51 O.net
- 孔子於郷黨 恂恂如也 似不能言者
其在宗廟朝廷 便便言 唯謹爾
孔子、郷黨に於いて、恂恂如たり。言う能わざる者に似たり。
其の宗廟朝廷に在るや、便便として言い、ひとえに謹めり。
孔子先生は、ご近所ではあたかもしゃべれない人のようで、
にこやかに細かいところまで気を配りねんごろであった。
しかし一度、宗廟や朝廷に出るとはきはきと物を言い、謹厳であった
- 321 :考える名無しさん:2013/03/30(土) 07:44:33.39 O.net
- 朝與下大夫言 侃侃如也 與上大夫言 ギンギン如也
君在 シュクセキ如也 與與如也
朝にして下大夫と言う。侃侃如たり。上大夫と言う。ギンギン如たり。
君在ませば、シュクセキ如たり。與與如たり。
先生が群臣が集まる朝礼で下の者と話す時は優しい言葉遣いだった。
上の者と話す時は的確簡潔を旨としていた。
君主がいっらしゃる時は、畏まりながらもなるべく心を合わせるようにした。
- 322 :考える名無しさん:2013/03/31(日) 07:24:48.49 O.net
- 君召使擯 色勃如也 足カク如也 揖所與立 左右手 衣前後セン如也 趨進翼如也 賓退 必復命曰 賓不顧矣
君召して擯たらしむれば、色勃如たり。足カク如たり。
ともに立つ所を揖すれば、手を左右にし、衣の前後セン如たり。
趨り進すむに翼如たり。賓退けば、必らず復命して曰く、賓顧みずと。
君主様が先生を他国の使者の接待役に命じた時には、
顔色は引き締まり、足早に動かれた。
左右の接待役の人々と伝言のやり取りでお辞儀する時には、
手を左側の人、右側の人と向け、その時の衣服の前後の捌きは素晴らしかった。
小走りで動く際は翼を広げた鳥のように軽快に進まれた。
使者が退出されると最後まで見送って、君主様に必ず報告された。
「御使者は満足されて振り返ることなく帰られました」と。
- 323 :考える名無しさん:2013/04/01(月) 06:52:45.88 O.net
- 入公門 鞠躬如也 如不容 立不中門 行不履閾 過位 色勃如也 足カク如也 其言似不足者
攝齊升堂 鞠躬如也 屏気似不息者 出降一等 逞顔色 怡怡如也
没階趨進 翼如也 復其位 シュクセキ如也
公門に入るに、鞠躬如たり。容れられざる如くす。
立つに門に中せず。行くに閾を履まず。位を過ぐれば、
色勃如たり。足カク如たり。其の言うことは足らざる者に似たり。
齊を攝げて堂にのぼるに、鞠躬如たり。気を屏めて息せざる者に似たり。
出でて一等を降れば、顔色を逞べて、怡怡如たり。
階を没せば趨り進すむこと、翼如たり。其位に復れば、シュクセキ如たり。
- 324 :考える名無しさん:2013/04/01(月) 07:04:16.58 O.net
- 先生はお城の門に入る時は慎ましく身体があたかも入らないように身を縮ませた。
そして門の中央部分には立たず、その敷居を踏むこともなかった。
君主の座席の前では顔色を緊張させ、腰を低くして進んみ、口数は少なかった。堂に上がる際には、裾をからげて、慎ましくされ、
心を集中して息をしない者のようであった。
堂から降りる為に階段を一歩降りれば、顔色はのびのびとなり、
階段を降りきれば、鳥のように軽快に小走りに進み、
自分の座席に戻れば、落ち着いていた。
- 325 :考える名無しさん:2013/04/02(火) 07:39:21.45 O.net
- 執圭鞠躬如也 如不勝 上如揖 下如授 勃如戰色 足シュクシュク如有循也 享禮有容色 私覿愉愉如也
圭を執れば鞠躬如たり。勝えざるが如し。
上ぐることは揖するが如し。下すことは授くるが如し。
勃如として戰色。足はシュクシュク如として循うことあり。
享禮には容色あり。私覿には愉愉如たり。
使者として他国に赴いた時に玉製の圭を持つ先生は大変慎んだ様子で、
まるで重過ぎて持てない様に見えるのだった。
それを挙げる時はお辞儀をするように見え、下げる時には物を授けるように見えた。
そしてピンと張り詰めた様子で何かに恐れ入ったように見え、
足取りはすりあしで何かに引っ張られ従う様な感じだった。
贈り物を渡す享の儀式の際には、和やかなムードに切り替えて、個人的な会談では楽しそうにされた。
- 326 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 12:16:07.81 O.net
- 君子不以紺シュウ飾 紅紫不以爲褻服 當暑袗チゲキ 必表而出之
緇衣羔裘 素衣麑裘 黄衣孤裘 褻裘長 短右袂 必有寝衣
長一身有半 孤貉之厚以居 去喪無所不佩 非帷裳 必殺之
羊裘玄冠 不以弔 吉月必朝服而朝
君子紺シュウをもって飾らず。紅紫は以って褻服となさず。
暑にあたっては袗のチゲキ。必らず表してこれを出だす。
緇衣には羔裘。素衣には麑裘。黄衣には孤裘。褻裘は長くし。右の袂は短くす。
必らず寝衣あり。長け一身有半。孤貉の厚きを以って居る。
喪を去けば佩びざる所なし。帷裳にあらざれば、 必らず之を殺す。
羊裘玄冠しては以って弔せず。吉月には必らず朝服して朝す。
- 327 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 12:18:12.60 O.net
- 君子の服装は簡素と機能性を重視するが金銭に余裕があればケチにならない程度にオシャレをしTPOに応じた格好をするものだ。
とりあえず注意事項を述べよう。
@神事の色である紺や喪服の色の淡紅色で襟や袖の縁をさりげなく飾ってチョイ悪を演じない。
A普段着の上着は間色の紅や紫を使うといったお姉系の真似はしない。
B夏服は葛の布で目の細いものや粗いものを着てもいいが、
それだけだとスギちゃんみたいになるので中に下着を着る。
C冬の朝服で黒い木綿を着る時は中に黒い羊の毛皮を着込む。
D月の朔日の儀式の際には白色の上着に合わせて中に鹿の白い毛皮を着込む。
E豊年の大祭の時に着る黄色の服の時には狐の毛皮を中に着込む。
F普段着の毛皮は寒くないように長くしていいが、邪魔にならないように右の袂は短くする。
G寝る時にくるまる布は身長の一倍半。
H家に居る時は狐や貉の厚い毛皮を敷く。
I喪の時以外は、佩玉などはきちんと帯に付ける。
J略式の袴は必ず上部を狭く裾が広くなるように最初から裁ち落としておく。
K黒い羊の毛皮や赤黒い冠はめでたい時用なので葬式では身につけない。
L毎月朔日には朝服を着て君主に拝謁する。
- 328 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 21:31:04.27 0.net
- >>327
せ先生!!
- 329 :考える名無しさん:2013/04/04(木) 08:06:17.56 O.net
- 齊必有明衣布也 齊必變食 居必遷坐
齊すれば必ず明衣あり。布なり。齊すれば必ず食を変じ、居は必ず坐を遷す。
沐浴潔齊の時は必ずゆかたを着て、それは麻製であった。
そして食事は普段と変えて、座る場所も普段とは違うところに座った。
- 330 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 04:39:12.24 O.net
- 食不厭精 膾不厭細 食饐而アイ 魚餒而肉敗不食 色惡不食 臭惡不食
失ジン不食 不時不食 割不正不食 不得其醤不食 肉雖多不使勝食氣
唯酒無量 不及亂 沽酒市脯不食 不撒薑食不多食
食は精を厭わず。膾は細きを厭わず。
食の饐してアイせると、魚の餒れて肉の敗れたるを食わず。
色の惡しきを食わず。臭いの惡しきを食わず。
ジンの失えるは食わず。時ならざるは食わず。
割正しからざるは食わず。
其の醤を得ざるは食わず。肉は多しといえども、食の氣に勝たしめず。
唯だ酒は量なく、亂に及ばず。
沽う酒と市の脯は食らわず。
薑を撒てずして食らう、多くは食らわず。
- 331 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 04:40:15.65 O.net
- 先生は食べ物については中々うるさかった。
これは日々の食べ物の影響が肉体的精神的に大きいことを理解しておられたからだ。
ご飯は白ければ白いほど良いとした。
肉や魚の刺身は細ければ細いほど喜んだ。
変な臭いがしたり、味の変わったご飯はたべなかった。
腐った魚や肉も食べなかった。
色が変わったのや腐敗臭のするのは食べなかった。
煮物は煮すぎたりまだ煮えてなかったりするのを食べなかった。
ぐちゃぐちゃな切り方のは食べなかった。
ソースが適正でない食べ物は食べなかった。
肉の分量がご飯の分量を超えてまで食べなかった。
酒の分量は決めてなかったが、酔っ払って乱れるまで飲むことはなかった。
市販の酒や市場の肉は食べなかった。これらは信用できる自家製のみであった。
肉の側に置いた香りづけのしょうがの類も捨てずに食べた。
しかし多くは食べなかった。
- 332 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 07:08:51.82 O.net
- 祭於公不宿肉 祭肉不出三日 出三日不食之矣
公に祭れば肉を宿にせず。祭りの肉は三日を出ださず。三日を出すればこれを食らわず。
君主の祭祀の手伝いをして下賜された供え物の肉はその日に食べて夜を越さなかった。
自分の家での祭祀の肉は三日以内に食べた。
- 333 :考える名無しさん:2013/04/07(日) 06:50:13.21 O.net
- 食不語 寝不言
食ろうに語らず。寝ぬるに言わず。
先生は食事中、談話はしなかった。
寝ようする時には何も言わなかった。
- 334 :考える名無しさん:2013/04/08(月) 06:23:54.47 O.net
- 雖疏食菜羹瓜 祭必齊如也
疏食と菜羹と瓜といえども、祭れば必ず齊如たり。
貧しいご飯や野菜スープ、瓜でさえも、食べる前に一部を
それを食べることを考えた先祖に必ず敬虔な面持ちで捧げた。
- 335 :考える名無しさん:2013/04/09(火) 09:37:34.84 O.net
- 席不正不座
席正しからざれば座せず。
座布団が正しくなってなければ座らず、正しく直してから座った。
先生はこういうところはしっかりしていた。
- 336 :考える名無しさん:2013/04/10(水) 08:37:11.73 O.net
- 郷人飮酒 杖者出 斯出矣
郷人の飮酒に杖つく者出づれば、斯に出づ。
町内会では杖をつく老人の後に席をたった。
- 337 :考える名無しさん:2013/04/11(木) 06:40:39.79 O.net
- 郷人儺 朝服而立於ソ階
郷人の儺には、朝服してソ階に立つ。
村人が行う節分の儀式の際には、礼服を着て、自宅の先祖を祭った廟の東の階段に立ち、
粗略な扱いをせず最大の尊敬を払って、村人達に儀式をしてもらうのだった。。
- 338 :考える名無しさん:2013/04/12(金) 06:19:03.10 O.net
- 問人於他邦 再拝而送之
人を他邦に問えば、再拝してこれを送る。
他国の友人に使者を送る時には、二度地にひざまずいて使者を送り出した。
- 339 :考える名無しさん:2013/04/13(土) 06:22:08.59 O.net
- 康子饋藥 拜而受之 曰 丘未達 不敢嘗
康子藥を饋る。拜してこれを受く。曰く、丘未だ達せずと、敢えて嘗めず。
魯の家老季康子様が先生に貴重な藥を贈ってこられた。
先生は丁重な礼をしてこれを受け取った。
そして後でおっしゃった。
「わしは薬についてはあまり詳しくない。
自分の分からないものはむやみに舐めようとは思わない。」
- 340 :考える名無しさん:2013/04/14(日) 07:15:37.92 O.net
- 厩焚 子退朝曰 傷人乎 不問馬
厩焚けたり。子、朝とり退きて曰く、人を傷いたりやと。馬を問わず。
先生の家の厩が火事になった。
先生が朝廷から戻っておっしゃった。
「怪我人はいなかっただろうね?」
一切馬のことには触れなかった。
- 341 :考える名無しさん:2013/04/15(月) 07:23:16.91 O.net
- 朋友死 無所歸 曰 於我殯
朋友死して、帰るする所無し。曰く、我に於いて殯せよ。
友達が死んで身寄りがなかった。
先生がおっしゃった。
「うちで葬式をやる。」
- 342 :考える名無しさん:2013/04/16(火) 06:38:27.70 O.net
- 君賜食 必正席 先嘗之
君、食を賜えば、必ず席を正しくして、先ずこれを嘗む。
主君から食べ物が届けば、必ず席をきちんと座り直して、まず自分が家長として先に食べてみせた。
- 343 :考える名無しさん:2013/04/17(水) 12:15:23.62 O.net
- 君賜腥 必熟而薦之 君賜生 必畜之
君腥きを賜えば、必ず熟してこれを薦む。
君生けるを賜えば、必ずこれを畜う。
主君から生肉を貰った際は必ず煮て祖先に捧げた。
主君から生きてる羊などを賜った場合は、飼育した。
- 344 :考える名無しさん:2013/04/18(木) 07:21:45.60 O.net
- 侍食於君 君祭先飯
君に侍食するに、君祭れば先ず飯す。
主君と晩餐を共にする時に、君主が食物の一部を捧げ物として取り分けると、
先生は毒味を兼ねて先に食べ始めるのだった。
食いしん坊だからではない。
- 345 :考える名無しさん:2013/04/19(金) 07:50:30.98 O.net
- 疾 君視之 東首 加朝服 タ紳
疾まいあるとき、君これを視れば、東首して、朝服を加え、紳をひく。
先生が病気で主君がお見舞いに来られた時は、
東枕にして礼服を寝具に載せて、その上に帯も載せて出向かえた。
- 346 :考える名無しさん:2013/04/20(土) 06:59:08.96 O.net
- 君命召 不俟駕行矣
君命じて召せば、駕を俟ずして行く。
主君から呼び出れた時は、馬車の用意ができる前に出掛けてしまわれた。
- 347 :考える名無しさん:2013/04/21(日) 17:25:25.39 O.net
- 朋友之饋 雖車馬 非祭肉 不拝
朋友の饋は車馬と雖も、祭の肉にあらざれば拝せず。
友人からの贈り物は、車を貰おうが馬を貰おうが無造作に受け取って、
祭のお下がりの肉を貰った時以外に礼儀作法に則ったお辞儀などはしなかった。
- 348 :考える名無しさん:2013/04/22(月) 12:01:47.64 O.net
- 寝不尸 居不容
寝ぬるに尸せず、居るに容ちつくらず。
先生は死んだ人のように大の字になってぐーすか寝ることはなかった。
くつろいで座っている時は勿体振った作った様子は微塵もなかった。
- 349 :考える名無しさん:2013/04/23(火) 12:42:27.06 O.net
- 見齊衰者 雖狎必變 見冕者與瞽者 雖褻必以貌 凶服者式之 式負版者 有盛饌 必變色而作 迅雷風烈必變
齊衰の者を見ては、狎れたりといえども必ず變ず。
冕者と瞽者とを見ては、褻といえども必ず貌を以てす。
凶服の者には之を式す。負版の者に式す。盛饌有れば、必ず色を変じて作つ。
迅雷風烈には必ず變ず。
近親者が亡くなって喪服を来てる者には、どんなに親しい間柄であっても必ず同情の念を示しそれを態度で現した。
冕の冠をしている礼装の役人や盲人にあった時も表情から居住まいを正した。
車に乗ってる時に凶服や版をつけた喪中の人に出会ったりした時は車の横木に手をかけお辞儀をした。
立派な料理を振る舞われた時は顔を変えて立ち上がり主人に敬意を現した。
激しい雷や風の時も表情を厳しくされた。
- 350 :考える名無しさん:2013/04/24(水) 07:53:48.93 O.net
- 升車 必正立執綏 車中不内顧 不疾言 不親指
車に升るときは、必らず正しく立ちて綏を執り、
車の中にては内顧せず、疾言せず、親しく指ささず。
馬車に乗る時は真っ直ぐ立って吊皮に掴まって颯爽と乗り込み、
後ろを向いてキョロキョロせず、ぺらぺらおしゃべりせず、
道行く人を指差したりしなかった。
- 351 :考える名無しさん:2013/04/25(木) 08:21:28.57 O.net
- 色斯擧矣 翔而後集 曰 山梁雌雉 時哉 時哉 子路共之 三嗅而作
色みて斯に擧り、翔りて而る後に集まる。
曰く、山梁の雌雉、時なる哉。時なる哉。子路之を共す。三たび嗅ぎて作つ。
山に散策に出かけていた先生一行。
人の足音に驚いたのか色めき立って雌の雉が空高く上っていった。
そしてしばらく羽ばたきながら旋回して、高い木にとまったのだった。
先生が言った。
「山の橋にいる雌の雉はなんと時節に敏感なことか。
まったく機をみるに敏だね!頃合いというものだ!」
子路さんはそれを聞いて先生が雉が旬だから食べたいのだと思い。
捕まえてそれを先生に出した。
先生は三度その臭いを嗅ぐとそのまま席を立った。
そして所詮逃げる頃合いを知る明敏な雉も無茶苦茶で乱暴な馬鹿にかかれば、
呆気なく殺されるのだいう暗示に、
この国の行く末を見て暗澹たる思いにかられるのであった。
- 352 :考える名無しさん:2013/04/26(金) 08:09:10.96 O.net
- 子曰 先進於禮樂野人也 後進於禮樂君子也 如用之 則吾從先進
子曰く、先進の禮樂に於けるや、野人なり。
後進の禮樂に於けるや、君子なり。
如しこれを用うれば、則ちわれは先進に從わん。
先生がおっしゃった。
「先輩達の禮樂ときたら、まるで野人だね。それに比べれば、
後輩諸君は洗練されて君子の趣があるよ。
万葉集と古今和歌集の違いのようなもんさ。
私がどちらを用いるかっていったら、野人どものほうだよ。」
- 353 :考える名無しさん:2013/04/27(土) 10:35:28.71 O.net
- 子曰 從我於陳蔡者 皆不及門者也
子曰く、我に陳蔡に従う者は、皆な門に及ばざるなり。
わしについて陳や蔡に行った者は、もうみんな門下からすっかりいなくなってしまったよ。
- 354 :考える名無しさん:2013/04/28(日) 08:34:56.34 O.net
- 徳行顔淵閔子蹇冉伯牛仲弓 言語宰我子貢 政事冉有季路 文學子游子夏
徳行には、顔淵、閔子蹇、冉伯牛、仲弓。
言語には、宰我、子貢。
政事には、冉有、季路。
文學には、子游、子夏。
徳の行いでは、顔回ちゃん、閔子蹇ちゃん、冉伯牛ちゃん、仲弓ちゃんが優れていた。
弁舌言論では、宰我ちゃんと子貢ちゃんだね。
政治の分野では冉有ちゃんと子路ちゃん。
学問では子游ちゃんと子夏ちゃん。
世にいう孔門十哲とはこいつらのことだね。
- 355 :考える名無しさん:2013/04/29(月) 11:33:25.93 O.net
- 子曰 囘也 非助我者也 於吾言 無所不説
子曰く、囘や、我を助くる者に非ざる也。わが言に於いて、説かざる所なし。
囘ちゃんは、わしの言うことをなんでも理解してしまうから、
議論にもならず、あんまりわしには勉強にならんのよ。
- 356 :考える名無しさん:2013/04/30(火) 08:58:27.46 O.net
- 子曰 孝哉閔子蹇 人不間於其父母昆弟之言
子曰く、孝なるかな、閔子蹇。
人、その父母昆弟を間するの言あらず。
先生がおっしゃった。
「閔子蹇は孝行者だよ!
ろくでもない親兄弟で一時期彼等は閔子蹇への昼ドラなみのひどい仕打ちで、
世間から非難されていたわけだが、
それも閔子蹇の真の孝心によって改心して、
今では誰も彼等を非難しなくなったんだからね。」
- 357 :考える名無しさん:2013/05/01(水) 08:40:23.09 O.net
- 南容三復白圭 孔子以其兄之子妻之
南容三たび白圭を復す。孔子、その兄の子を以てこれに妻あわす。
貴族の南容さんは暇さえあればお気に入りの白圭の歌を口ずさんでいた。
白い玉がかけちまった哀しみは
磨けばなんとでもなるもんさ♪
失言しちまってやっちまったもんは
もうどうしようもないもんさ♪
美声に感心したかは知らないが貴族の南容さんと
お兄さんの娘を先生は後に結婚させたのだった。
- 358 :考える名無しさん:2013/05/02(木) 09:06:45.05 O.net
- 顔淵死 顔路請子之車以爲之椁 子曰 才不才 亦各言其子也
鯉也死 有棺而無椁 吾不徒行以爲之椁 以吾従大夫之後 不可徒行也
顔淵死す。顔路、子の車を以ってこれが椁を爲らんことを請う。
子曰く、才も不才も、亦らおのおのその子と言うなり。
鯉や死す。棺有りて椁なし。
吾、徒行して以てこれが椁を爲らず。吾が大夫の後に従えるを以て、 徒行すべからざるなり。
顔回さんが亡くなった時に、父親の顔路さんが先生にお願いした。
「外棺を作る為に、先生の車を下さい。それを解体して外棺にするですじゃ。」
「ちょ待てよ!」先生がキムタク風におっしゃった。
「才能のあるなしに関わらず、どんな子でも子はカワイイものじゃ。
しかしわしの子の鯉が死んだ時でさえ、通常の棺だけで外側の棺までは用意できなかった。
徒歩で出歩いてまでわしはそれを作らせなかった。
わしも大夫のはしくれであるから徒歩で出かけるわけにはいかぬのじゃ。
ならぬものはならぬのですじゃ。」
「先生そこをなんとかお願いしますじゃ。」
「いやいやダメですじゃ。」
- 359 :考える名無しさん:2013/05/03(金) 07:59:53.71 O.net
- 顔淵死 子曰 噫 天喪予 天喪予
顔淵死す。子曰く、噫、天、予を喪せり。天、予を喪せい。
顔淵さんが死んだ。
先生が言った。
「イーーーーーーーーーィィィ!
天によるわしへの完全終了のお知らせじゃわい!
ワシオワタorz」
- 360 :考える名無しさん:2013/05/04(土) 05:04:17.12 O.net
- 顔淵死 子哭之慟 從者曰 子慟矣 子曰有慟乎 非夫人之爲慟 而誰爲慟
顔淵死す。子これを哭して慟す。
從者曰く、子慟せり。
子曰く、慟することあるか。夫の人の爲めに慟するに非ずして、誰が爲めに慟せん。
顔回さんが死んだ!先生が泣いて身を震わせた。
従者が言った。
「先生が慟哭されてる!」
先生が言い返した。
「慟哭していたか!
あいつの為に慟哭しないで誰の為に慟哭するんだ!」
- 361 :考える名無しさん:2013/05/05(日) 08:33:21.17 O.net
- 顔淵死 門人欲厚葬之 子曰 不可 門人厚葬之
子曰 囘也視予猶父也 予不得視猶子也 非我也 夫二三子也
顔淵死す。門人これを厚く葬らんと欲す。
子曰く、不可なりと。門人厚くこれを葬る。
子曰く、囘やわれを視ること猶お父のごとくなり。
予は視ること猶お子のごとくするを得ざるなり。
我れにあらざるなり。かの二三子なり。
顔回さんが亡くなった。
兄弟弟子達が貧乏だった顔回さんの為に盛大な葬式をすることを望んだ。
先生は「ダメだ」と言って取り合わなかった。
しかし兄弟弟子達は先生の言うことを聞かずみんなでカンパして盛大な葬式をあげた。
先生が嘆息しておっしゃった。
「回ちゃんのワシを見る目は父を見るようであった。
しかしワシは子を見るように回ちゃんを見てやれんかった。
それはワシのせいじゃない。
このバカっぽい兄弟弟子達の面倒をみることばっかに時間を費やしてしまったからだ。」
- 362 :考える名無しさん:2013/05/06(月) 07:36:58.31 O.net
- 季路問事鬼神 子曰 未能事人 焉能事鬼 曰 敢問死 曰未知生 焉知死
季路、鬼神に事えんことを問う。
子曰く、未だ人に事うる能わずして、焉んぞ能く鬼に事えん。
曰く、敢えて死を問う。曰く未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。
子路さんがよせばいいのに先生に死者におつかえすることを聞いた。
「生きた人間にも立派に仕えることもできない者が、どうやって死者に仕えるというのかね。」
「それじゃ死とは何ですか?」
「生きることの全体を把握してない我々に、どうして死のことが把握できようか。」
- 363 :考える名無しさん:2013/05/07(火) 09:47:16.03 O.net
- 閔子侍側 ギンギン如也 子路行行如也 冉有 子貢侃々如也 子樂 若由也 不得其死然
閔子側に侍す。ギンギン如たり。子路、行行如たり。
冉有、子貢は侃々如たり。子樂しむ。
由やの若きは、その死を得ざるがごtく然かり。
閔子騫さんは先生の側にいて、中庸を得た様子である。
子路さんが厳めしい感じで、冉有さんと子貢さんはにこやかだ。
そして先生はいかにも楽しそうだ。
先生がふと呟いた。「子路ちゃんみたいなのは、畳の上では死にそうにないね。」
- 364 :考える名無しさん:2013/05/08(水) 07:35:07.77 O.net
- 魯人爲長府 閔子騫曰 仍旧貫如之何 何必改作 子曰 夫人不言 言必有中
魯人が長府を為る。閔子騫曰く、旧貫に仍らばこれ如何。何んぞ必ずしも改めて作らん。
子曰く、夫人は言わず。言えば必ず中たる。
魯の人々が新しく倉庫を増設した。
閔子騫さんが言った。
「昔からのしきたり通りで何が問題なのだろう。何で新しいものを作る必要があるだろう。」
先生がおっしゃった。
「あいつはものを言わないが、言えば必ず正しいことを言う。不要な箱物だよ」
- 365 :考える名無しさん:2013/05/09(木) 10:02:23.51 O.net
- 子曰 由之瑟 奚爲於丘之門 門人不敬子路 子曰 由也升堂矣 未入於室也
子曰く、由の瑟、奚ん爲れぞ丘の門においてせん。門人子路を敬せず。
子曰く、由や堂に升れり。未まだ室に入らざる也。
先生がおっしゃった。
「由ちゃんの琴は、あれは何だい。吾輩に習わず他でやって欲しいくらいだな。」
それ以降門人は子路さんを軽んじるようになった。
「語弊があったようだが、由ちゃんはお前達よりはよっぽどの腕前には達しているんだよ。
ただ奥義には達していないだけだ。」
- 366 :考える名無しさん:2013/05/10(金) 12:10:30.11 O.net
- 子貢問 師與商也孰賢 子曰 師也過 商也不及 曰 然則師愈與 子曰 過猶不及
子貢問う。師と商と孰れか賢れる。
子曰く、師や過ぎたり。商や及ばず。
曰く、然らば則ち師愈れるか。
子曰く、過たるは猶お及ばざるごとし。
子貢さんが先生に尋ねた。
「子張さんと子夏さんではどちらが優れてますか?」
「子張はでしゃばり。子夏は引っ込み思案過ぎ。」
「なら積極的過ぎるでしゃばりな方が優れてるでしょうな。」
「でしゃばりも引っ込み思案も中庸を得ていない点ではどちらも一緒じゃよ。」
- 367 :考える名無しさん:2013/05/11(土) 07:43:12.44 O.net
- 季氏富於周公 而求也爲之聚斂而附益之 子曰 非吾徒也 小子鳴鼓而攻之可也
季氏周公より富む。而して求やこれが爲めに聚斂してこれに附益す。
子曰く、吾が徒にあらざるなり。小子、鳴を鼓してこれを攻めても可なり。
魯の家老を務める季孫氏は天子の家老である周公より裕福となっていた。
しかしこのような余りある財政状態であるにも関わらず、
その家臣の冉求さんは職務に馬鹿熱心なのか出世に目が眩んだのかさらに税金の取り立てに邁進していた。
先生がおっしゃった。
「あいつはもう俺の弟子じゃないな。
諸君、太鼓を打ち鳴らしてアホの目が覚めるように、ボロクソ叩いても構わんのじゃぞ。」
- 368 :考える名無しさん:2013/05/11(土) 11:03:13.67 0.net
- 孔子祭行ってきたよー
先生若いギャルにも意外と人気あるね
- 369 :考える名無しさん:2013/05/12(日) 13:18:24.84 O.net
- 柴也愚 參也魯 師也辟 由也ガン
柴や愚。參や魯。師や辟。由やガン。
毒舌の先生が評するに
柴ちゃんこと子羔さんはバカ。
參ちゃんこと曽参さんはウスノロ。
師ちゃんこと子張さんは変人。
由ちゃんこと子路さんはがさつ。
孔子祭なんであるんですね〜ちょっと行ってみたいですね!
- 370 :考える名無しさん:2013/05/13(月) 08:10:45.62 O.net
- 子曰 囘也其庶乎 ル空 賜不受命 而貨殖 億則ル中
子曰く、囘や其れ庶きか。しばしば空し。賜は命を受けずして、貨殖す 億すれば則ちしばしば中る。
先生がおっしゃった。
囘ちゃんは仁に近いと言えるだろうね。しかし貧乏だったね。
子貢なんざ言われなくともせっせと金儲けしたというのに、
そしてよくあいつは投機に成功してた。
- 371 :考える名無しさん:2013/05/14(火) 19:44:56.81 O.net
- 子張問善人之道 子曰 不踐迹 亦不入於室
子張、善人の道を問う。
子曰く、迹を踐まず、また室に入らざるなり。
子張さんが善人の生き方を先生に尋ねた。
「古人の生き方を学ばないようでは、善人でも奥義には達しないよ。
善人であってもそれだけでは十分ではないのじゃよ、
修業が肝要なのじゃ。」
- 372 :考える名無しさん:2013/05/15(水) 09:32:55.40 O.net
- 子曰 論篤是與 君子者乎 色莊者乎
子曰く、論篤にこれ与れば、君子者か、色莊者か。
議論の誠実さだけでは、君子なのか、表面だけ取り繕っているのか判断できない。
- 373 :考える名無しさん:2013/05/16(木) 06:27:18.04 P.net
- どんなに嫌な事があるからと言って他人の悪口を言ってストレスを発散しても因果応報で全て己に返ってきます。
けして平穏な心にはならず自分が更に追い詰められるだけです。
心底幸せと感じられる最大の努力をしましょう☆
私はバツイチで膝も痛みますが幸せですよ☆☆☆
ちひろっこ@787Rainbow(旧tamanahaa)
- 374 :考える名無しさん:2013/05/16(木) 12:26:28.09 O.net
- 子路問 聞斯行諸 子曰 有父兄在 如之何其聞斯行之
冉有問 聞斯行諸 子曰 聞斯行之
公西華曰 由也問 聞斯行諸 子曰 有父兄在 求也問 聞斯行諸
子曰 聞斯行之 赤也惑 敢問
子曰 求也退 故進之 由也兼人 故退之
- 375 :考える名無しさん:2013/05/16(木) 12:28:07.30 O.net
- 子路問う、聞けば斯ちこれを行わんか。
子曰く、父兄在す有り。これを如何ぞ其れ聞けば斯ちこれを行わん。
冉有問う、聞けば斯ちこれを行わんか。
子曰く、聞けば斯ちこれを行え。
公西華曰く、由や問う。聞けば斯ちこれを行わんか、子曰く、父兄在すあり。
求や問う、聞けば斯ちこれを行わんか。
子曰く、聞けば斯ちこれを行え。
赤や惑う。敢えて問う。
子曰く、求や退く、故にこれを進む。由や人を兼ぬ、故にこれを退く
子路さんが先生に聞いた。
「教えを聞いたらすぐ実践すべきでしょうか?」
「お父さんやお兄さんがいっらしゃるだろう。
まずお伺いを立ててそれから実践しなさい。」
冉有さんが同じ質問をした。
「教えを聞いたらすぐ実践した方がいいんでしょうか?」
「すぐ実践しなきゃダメだな。」
公西華さんか脇でこの問答を聞いて先生にその矛盾点について敢えて質問した。
「冉有は草食系なんだ。
子路は他人の分まで実践しようというくらいだから、ああいう風に教えた。」
- 376 :考える名無しさん:2013/05/17(金) 09:56:49.43 O.net
- 子畏於匡 顔淵後 子曰 吾以女爲死 曰 子在 囘何敢死
子匡に畏す。顔淵後る。子曰く、吾女をもって死せりとなせり。
曰く、子在り、囘、何んぞ敢えて死せん。
先生が匡の土地で陽虎に間違われて殺されそうになった時、顔囘さんは一行から遅れて後で合流した。
先生「おお、囘ちゃん生きてたか、見当たらないから殺されちゃったかと思ったよ。」
顔囘さんは安堵の笑顔で「先生が生きてる以上、私が早く死ぬわけにはいきませんよ!!」
- 377 :考える名無しさん:2013/05/18(土) 09:10:25.83 O.net
- 季子然問 仲由 冉求 可謂大臣與
子曰 吾以子爲異之問 曾由與求之問 所謂大臣者 以道事君 不可則止 今由與求也 可謂具臣
曰 然則從之者與
子曰 弑父與君 亦不從也
季子然問う。仲由と冉求とは、大臣と謂うべきか。
子曰く、吾子を以って異なるをこれ問うと為せり。
曾ち由と求とをこれ問えるか。所謂大臣なる者は、道を以って君に事え。不可なれば則ち止む。
今由と求は具臣と謂うべし。
曰く、然らば則ちこれに從う者か。
子曰く、父と君とを弑せんとすれば、亦た從わざるべし。
季子然様が先生におっしゃった。
「うちの子路と冉求は立派な臣下と言えるでしょうな。」
「もっと別の質問でもされるかと思いましたw、
子路と冉求の質問ですかw
所謂、大臣というのもな道によって君主に仕え、それでダメなら辞職するものです。
現在の子路や冉求などはただの数合わせの臣下みたいなもんです。」
「それじゃ二人ともイエスマンみたいなもんですかな。」
「そうは言っても父親や主君を殺すことに同意させたりはできませんよ。」
- 378 :考える名無しさん:2013/05/19(日) 08:07:25.46 O.net
- 子路使子羔爲費宰 子曰 賊夫人之子
子路曰 有民人焉 有社稷焉 何必讀書 然後爲學
子曰 是故悪夫佞者
子路子羔をして費の宰爲らしむ。
子曰く、夫の人の子を賊う。
子路曰く、民人有り。社稷有り。何んぞ必らずしも書を読みて、然る後に學ぶと爲さんや。
子曰く、是の故に夫の佞者を悪む。
子路さんが弟弟子の子羔さんを費の町の町長に任命した。
先生がおっしゃった。
「まだ若いあの子をダメにしてしますよ。」
「ははは、民が待っておりますし、仕えるべき鎮守のお社に穀物の神様もおられます。
誰かがやらなくてはダメなんです。
別に書物を読むことだけが学問ではありませんよ、
かの有名な王陽明も事上磨練を唱えてますよ。」
「これだから口先だけの奴は嫌いだよ、歴史の順序まであべこべじゃないか。
わしに王陽明ちゃんで説教するとはいい度胸だね。」
- 379 :考える名無しさん:2013/05/20(月) 20:00:02.96 O.net
- 子路 曾皙 冉有 公西華 侍坐
子曰 以吾一日長乎爾 毋吾以也 居則曰 不吾知也 如或知爾 則何以哉
子路率爾而對曰 千乗之國 攝乎大國之間 加之以師旅 因之以饑饉
由也爲之 比及三年 可使有勇 且知方也
夫子哂之 求 爾何如
對曰 方六七十 如五六十 求也爲之 比及三年 可使足民 如其禮樂 以俟君子
赤 爾何如
對曰 非曰能之 願學焉 宗廟之事 如會同 端章甫 願爲小相焉
點 爾何如
鼓瑟希 鏗爾舍瑟而作 對曰 異乎三子者之撰
子曰 何傷乎 亦各言其志也
曰 莫春者 春服既成 冠者五六人 童子六七人 浴乎沂 風乎舞ウ 詠而歸
夫子喟然歎曰 吾與點也 三子者出 曾皙後 曾皙曰
夫三子者之言何如
子曰 亦各言其志也已矣
曰 夫子何哂由也
曰爲國以禮其言不譲 是故哂之 唯求則非邦也與 安見方六七十 如五六十 而非邦也者
唯赤則邦也與 宗廟會同 非諸侯而何 赤也爲之小 孰能爲之大
総レス数 1001
407 KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver.24052200