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【儒教】孔子の哲学【論語】

1 :小魔玉  ◆.c.c.k.k.. :2012/02/14(火) 01:11:11.08 0.net
今から2500年前に五常(仁、義、礼、智、信)と五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)を以って
理想社会の実現を夢み、独自の哲学を持っていた孔子の教えを色々な視点から議論するスレです

303 :考える名無しさん:2013/03/14(木) 07:32:24.39 O.net
子在川上曰 逝者如斯夫 不舍晝夜


子、川の上に在りて曰く、逝く者はかくのごときか、昼夜を舍てず。


先生が川の辺で言われた。
「活動し移ろい行く万象はこの通りなのだ。
昼も夜も休むことく流れて行く。」

304 :考える名無しさん:2013/03/15(金) 06:26:53.56 O.net
子曰 吾未見好徳如好色者也

子曰く、われ未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。



わしゃ、これまで猥褻(エロ)を好むが如く徳を好むものを見たことがない。

305 :考える名無しさん:2013/03/16(土) 06:28:24.28 O.net
子曰 譬如爲山 未成一簣 止吾止也 譬如平地 雖覆一簣 進吾徃也


子曰く、譬えば山を爲るが如し。未だ一簣を成さざるも、止むは吾が止むなり。
譬えば地を平かにするが如し。一簣を覆すと雖ども、進むは吾が徃くなり。


例えば山を作るようなもんだ、もうひとシャベルで完成というところで、
止めたとしたならそれを止めたのは他でもない自分なんだ。
例えば地を平にするようなもんだ、もうひとシャベルでまっ平、
それで完成させるのもやっぱり他でもない自分なんだ。
やるもやらぬも結局は自分次第さ。

306 :考える名無しさん:2013/03/17(日) 06:24:07.19 O.net
子曰 語之而不惰者 其囘也與


子曰く、これに語げて惰たらざる者はそれ回なるか。


何か教えてきちんとそれを実行するのは回ちゃんだね。

307 :考える名無しさん:2013/03/18(月) 06:37:19.84 O.net
子謂顔淵曰 惜乎 吾見其進也 未見其止也


子、顔淵を謂いて曰く、惜しいかな。われその進むを見るも、その止むを見ざるなり。


先生が顔淵さんのことを思い出されておっしゃった。
「早死にしてしまってなんて口惜しいことだ。
あれの進歩しているところを私は見たが、
一カ所に止まるところは見たことがなかった。」

308 :考える名無しさん:2013/03/18(月) 06:49:28.78 0.net
何気に良スレ

309 :考える名無しさん:2013/03/19(火) 06:17:41.22 O.net
子曰 苗而不秀者有矣夫 秀而不實者有矣夫


子曰く、苗にして秀でざるものあり。秀でて実らざるものあり。


苗として植えても穂となる前に終わってしまう人がいる。
穂になったにも関わらず実になる前に終わってしまう人もいる。

310 :考える名無しさん:2013/03/20(水) 06:30:23.44 O.net
子曰 後生可畏也 焉知來者之不如今也 四十五十而無聞焉 斯亦不足畏也已矣


子曰く、後生畏るべし。焉んぞ來者の今に如ざるを知らんや。
四十五十にして聞こゆることなくんば、斯れ亦た畏るるに足らざるのみ。


若い世代というのは恐るべきだな。
これからの人が自分に及ばないなんて誰が知りえようか。
四十代五十代にもなって人に知られることもないような御仁は恐るるに足らないね。

311 :考える名無しさん:2013/03/21(木) 06:31:06.67 O.net
子曰 法語之言 能無從乎 改之爲貴 巽與之言 能無説乎 繹之爲貴
説而不繹 從而不改 吾未如之何也已矣


子曰く、法語の言は能く從うことなからんや。これを改むるを貴しとなす。
巽與の言は能く説ぶことなからんや。これを繹ぬるを貴しとなす。
説びて繹ねず。從いて改めず。吾れこれを如何とするもなきのみ。


道理に適った厳しい言葉は、はいはいごもっともと権威によって従おうという気になるが、
上辺だけでなく本心から改心するのが重要じゃ。
優しく人をくすぐる褒め言葉は人を悦ばせるが、
その真意を推し量って、ますます精進するのが肝要なんじゃな。
褒め言葉に喜ぶだけで、その真意を汲んでさらに精進せず、
厳しい諌めの言葉に上辺だけ従って本心で改心しないようじゃ、
わしだってどうしようもないよ。

312 :考える名無しさん:2013/03/22(金) 06:24:05.59 O.net
子曰 三軍可奪帥也 匹夫不可奪志也


子曰く、三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなり。


三万の軍隊からでさえ、桶狭間の織田信長のように敵総大将今川義元の首級を挙げることができる。
しかしどんな下っ端の者からでもその志を奪うことはできない。

313 :考える名無しさん:2013/03/23(土) 06:36:28.79 O.net
子曰 衣敝褞袍 與衣狐貉者立而不恥者 其由也與


子曰く敝れたる褞袍を衣て、狐貉を衣たる者と立ちて恥じざる者は、それ由なるか。


破れたボロボロの服を着て、毛皮のコートを着てる人と並んで、
全く動じず恥じないのは子路ちゃんぐらいだね。

314 :考える名無しさん:2013/03/24(日) 06:38:45.45 O.net
不シ不求 何用不臧 子路終身誦之 子曰是道也 何足以臧


そこなわず求めず。何を用ってか臧からざらん。子路、終身これを誦す。
子曰く、この道や、 何んぞ以って臧しとするにたらん。


人を傷つけず、人からは何も求めない。
これでどうして良くないことが起きようか。

子路さんは詩経のこの詩を終生口ずさんでいた。

先生がおっしゃった。
この道にあっては、それだけで良いとはいえないだろうさ〜。

さらに一歩踏み込んで、人を愛し慈しみ、与えることが肝心だろうよ〜。

315 :考える名無しさん:2013/03/25(月) 07:33:32.04 O.net
子曰 歳寒 然後知松柏之後彫也


子曰く、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るるを知るなり。


厳しい冬になってはじめて、松と柏の葉が他より後に枯れ落ちることを知るようになる。

316 :考える名無しさん:2013/03/26(火) 06:23:11.93 O.net
子曰 知者不惑 仁者不憂 勇者不懼


子曰く、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。


知者は道において迷うことなく。
仁者は道において憂うことなく。
勇者は道において恐れることがない。

317 :考える名無しさん:2013/03/27(水) 06:33:50.09 O.net
子曰 可與共學 未可與適道 可與適道 未可與立 可與立 未可與権


子曰く、ともに共学すべくも、未だともに道に適くべからず。
ともに道に適くべくも、未だともに立つべからず。
ともに立つべくも、未だともに権るべからず。

共に学ぶことはできても、一緒の道を進めるとは限らない。
一緒の道を進めても、同じ立場でいられるとは限らない。
同じ立場であっても、実行にあたって臨機応変な処置を一緒にできるとは限らない。

318 :考える名無しさん:2013/03/28(木) 07:10:49.70 O.net
唐棣之華 偏其反而 豈不爾思 室是遠而 子曰 未之思也 夫何遠之有


唐棣の華、偏として其れ反せり。豈に爾を思わざらんや。室の是れ遠ければなり。
子曰く、未だ之を思わざるなり。夫れ何んの遠きこと之れ有らんや。


紅の淡く切なきにわうめの
その散りゆく様はひらひらと
思はざりきな愛し君
汝が家遠くひたぶるに
この身ひとつも散りゆくままぞ



先生がこの詩を読んでおっしゃった。
「これでは思ってるとは言えないな。
本当に思っているなら距離など関係なく会いに行っただろうに。
これは家に来いと誘ってるんだな。
気にくわないから詩経には載せないことにしよう。」

319 :考える名無しさん:2013/03/28(木) 15:48:47.42 0.net
www

320 :考える名無しさん:2013/03/29(金) 07:22:46.51 O.net
孔子於郷黨 恂恂如也 似不能言者
其在宗廟朝廷 便便言 唯謹爾


孔子、郷黨に於いて、恂恂如たり。言う能わざる者に似たり。
其の宗廟朝廷に在るや、便便として言い、ひとえに謹めり。


孔子先生は、ご近所ではあたかもしゃべれない人のようで、
にこやかに細かいところまで気を配りねんごろであった。
しかし一度、宗廟や朝廷に出るとはきはきと物を言い、謹厳であった

321 :考える名無しさん:2013/03/30(土) 07:44:33.39 O.net
朝與下大夫言 侃侃如也 與上大夫言 ギンギン如也
君在 シュクセキ如也 與與如也


朝にして下大夫と言う。侃侃如たり。上大夫と言う。ギンギン如たり。
君在ませば、シュクセキ如たり。與與如たり。

先生が群臣が集まる朝礼で下の者と話す時は優しい言葉遣いだった。
上の者と話す時は的確簡潔を旨としていた。
君主がいっらしゃる時は、畏まりながらもなるべく心を合わせるようにした。

322 :考える名無しさん:2013/03/31(日) 07:24:48.49 O.net
君召使擯 色勃如也 足カク如也 揖所與立 左右手 衣前後セン如也 趨進翼如也 賓退 必復命曰 賓不顧矣



君召して擯たらしむれば、色勃如たり。足カク如たり。
ともに立つ所を揖すれば、手を左右にし、衣の前後セン如たり。
趨り進すむに翼如たり。賓退けば、必らず復命して曰く、賓顧みずと。


君主様が先生を他国の使者の接待役に命じた時には、
顔色は引き締まり、足早に動かれた。
左右の接待役の人々と伝言のやり取りでお辞儀する時には、
手を左側の人、右側の人と向け、その時の衣服の前後の捌きは素晴らしかった。
小走りで動く際は翼を広げた鳥のように軽快に進まれた。
使者が退出されると最後まで見送って、君主様に必ず報告された。
「御使者は満足されて振り返ることなく帰られました」と。

323 :考える名無しさん:2013/04/01(月) 06:52:45.88 O.net
入公門 鞠躬如也 如不容 立不中門 行不履閾 過位 色勃如也 足カク如也 其言似不足者
攝齊升堂 鞠躬如也 屏気似不息者 出降一等 逞顔色 怡怡如也
没階趨進 翼如也 復其位 シュクセキ如也


公門に入るに、鞠躬如たり。容れられざる如くす。
立つに門に中せず。行くに閾を履まず。位を過ぐれば、
色勃如たり。足カク如たり。其の言うことは足らざる者に似たり。
齊を攝げて堂にのぼるに、鞠躬如たり。気を屏めて息せざる者に似たり。
出でて一等を降れば、顔色を逞べて、怡怡如たり。
階を没せば趨り進すむこと、翼如たり。其位に復れば、シュクセキ如たり。

324 :考える名無しさん:2013/04/01(月) 07:04:16.58 O.net
先生はお城の門に入る時は慎ましく身体があたかも入らないように身を縮ませた。
そして門の中央部分には立たず、その敷居を踏むこともなかった。
君主の座席の前では顔色を緊張させ、腰を低くして進んみ、口数は少なかった。堂に上がる際には、裾をからげて、慎ましくされ、
心を集中して息をしない者のようであった。
堂から降りる為に階段を一歩降りれば、顔色はのびのびとなり、
階段を降りきれば、鳥のように軽快に小走りに進み、
自分の座席に戻れば、落ち着いていた。

325 :考える名無しさん:2013/04/02(火) 07:39:21.45 O.net
執圭鞠躬如也 如不勝 上如揖 下如授 勃如戰色 足シュクシュク如有循也 享禮有容色 私覿愉愉如也


圭を執れば鞠躬如たり。勝えざるが如し。
上ぐることは揖するが如し。下すことは授くるが如し。
勃如として戰色。足はシュクシュク如として循うことあり。
享禮には容色あり。私覿には愉愉如たり。


使者として他国に赴いた時に玉製の圭を持つ先生は大変慎んだ様子で、
まるで重過ぎて持てない様に見えるのだった。
それを挙げる時はお辞儀をするように見え、下げる時には物を授けるように見えた。
そしてピンと張り詰めた様子で何かに恐れ入ったように見え、
足取りはすりあしで何かに引っ張られ従う様な感じだった。
贈り物を渡す享の儀式の際には、和やかなムードに切り替えて、個人的な会談では楽しそうにされた。

326 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 12:16:07.81 O.net
君子不以紺シュウ飾 紅紫不以爲褻服 當暑袗チゲキ 必表而出之
緇衣羔裘 素衣麑裘 黄衣孤裘 褻裘長 短右袂 必有寝衣
長一身有半 孤貉之厚以居 去喪無所不佩 非帷裳 必殺之
羊裘玄冠 不以弔 吉月必朝服而朝


君子紺シュウをもって飾らず。紅紫は以って褻服となさず。
暑にあたっては袗のチゲキ。必らず表してこれを出だす。
緇衣には羔裘。素衣には麑裘。黄衣には孤裘。褻裘は長くし。右の袂は短くす。
必らず寝衣あり。長け一身有半。孤貉の厚きを以って居る。
喪を去けば佩びざる所なし。帷裳にあらざれば、 必らず之を殺す。
羊裘玄冠しては以って弔せず。吉月には必らず朝服して朝す。

327 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 12:18:12.60 O.net
君子の服装は簡素と機能性を重視するが金銭に余裕があればケチにならない程度にオシャレをしTPOに応じた格好をするものだ。


とりあえず注意事項を述べよう。
@神事の色である紺や喪服の色の淡紅色で襟や袖の縁をさりげなく飾ってチョイ悪を演じない。
A普段着の上着は間色の紅や紫を使うといったお姉系の真似はしない。
B夏服は葛の布で目の細いものや粗いものを着てもいいが、
それだけだとスギちゃんみたいになるので中に下着を着る。
C冬の朝服で黒い木綿を着る時は中に黒い羊の毛皮を着込む。
D月の朔日の儀式の際には白色の上着に合わせて中に鹿の白い毛皮を着込む。
E豊年の大祭の時に着る黄色の服の時には狐の毛皮を中に着込む。
F普段着の毛皮は寒くないように長くしていいが、邪魔にならないように右の袂は短くする。
G寝る時にくるまる布は身長の一倍半。
H家に居る時は狐や貉の厚い毛皮を敷く。
I喪の時以外は、佩玉などはきちんと帯に付ける。
J略式の袴は必ず上部を狭く裾が広くなるように最初から裁ち落としておく。
K黒い羊の毛皮や赤黒い冠はめでたい時用なので葬式では身につけない。
L毎月朔日には朝服を着て君主に拝謁する。

328 :考える名無しさん:2013/04/03(水) 21:31:04.27 0.net
>>327
せ先生!!

329 :考える名無しさん:2013/04/04(木) 08:06:17.56 O.net
齊必有明衣布也 齊必變食 居必遷坐


齊すれば必ず明衣あり。布なり。齊すれば必ず食を変じ、居は必ず坐を遷す。


沐浴潔齊の時は必ずゆかたを着て、それは麻製であった。
そして食事は普段と変えて、座る場所も普段とは違うところに座った。

330 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 04:39:12.24 O.net
食不厭精 膾不厭細 食饐而アイ 魚餒而肉敗不食 色惡不食 臭惡不食
失ジン不食 不時不食 割不正不食 不得其醤不食 肉雖多不使勝食氣
唯酒無量 不及亂 沽酒市脯不食 不撒薑食不多食



食は精を厭わず。膾は細きを厭わず。
食の饐してアイせると、魚の餒れて肉の敗れたるを食わず。
色の惡しきを食わず。臭いの惡しきを食わず。
ジンの失えるは食わず。時ならざるは食わず。
割正しからざるは食わず。
其の醤を得ざるは食わず。肉は多しといえども、食の氣に勝たしめず。
唯だ酒は量なく、亂に及ばず。
沽う酒と市の脯は食らわず。
薑を撒てずして食らう、多くは食らわず。

331 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 04:40:15.65 O.net
先生は食べ物については中々うるさかった。
これは日々の食べ物の影響が肉体的精神的に大きいことを理解しておられたからだ。

ご飯は白ければ白いほど良いとした。
肉や魚の刺身は細ければ細いほど喜んだ。
変な臭いがしたり、味の変わったご飯はたべなかった。
腐った魚や肉も食べなかった。
色が変わったのや腐敗臭のするのは食べなかった。
煮物は煮すぎたりまだ煮えてなかったりするのを食べなかった。
ぐちゃぐちゃな切り方のは食べなかった。
ソースが適正でない食べ物は食べなかった。
肉の分量がご飯の分量を超えてまで食べなかった。
酒の分量は決めてなかったが、酔っ払って乱れるまで飲むことはなかった。
市販の酒や市場の肉は食べなかった。これらは信用できる自家製のみであった。
肉の側に置いた香りづけのしょうがの類も捨てずに食べた。
しかし多くは食べなかった。

332 :考える名無しさん:2013/04/06(土) 07:08:51.82 O.net
祭於公不宿肉 祭肉不出三日 出三日不食之矣


公に祭れば肉を宿にせず。祭りの肉は三日を出ださず。三日を出すればこれを食らわず。



君主の祭祀の手伝いをして下賜された供え物の肉はその日に食べて夜を越さなかった。
自分の家での祭祀の肉は三日以内に食べた。

333 :考える名無しさん:2013/04/07(日) 06:50:13.21 O.net
食不語 寝不言


食ろうに語らず。寝ぬるに言わず。


先生は食事中、談話はしなかった。
寝ようする時には何も言わなかった。

334 :考える名無しさん:2013/04/08(月) 06:23:54.47 O.net
雖疏食菜羹瓜 祭必齊如也


疏食と菜羹と瓜といえども、祭れば必ず齊如たり。


貧しいご飯や野菜スープ、瓜でさえも、食べる前に一部を
それを食べることを考えた先祖に必ず敬虔な面持ちで捧げた。

335 :考える名無しさん:2013/04/09(火) 09:37:34.84 O.net
席不正不座


席正しからざれば座せず。


座布団が正しくなってなければ座らず、正しく直してから座った。
先生はこういうところはしっかりしていた。

336 :考える名無しさん:2013/04/10(水) 08:37:11.73 O.net
郷人飮酒 杖者出 斯出矣


郷人の飮酒に杖つく者出づれば、斯に出づ。


町内会では杖をつく老人の後に席をたった。

337 :考える名無しさん:2013/04/11(木) 06:40:39.79 O.net
郷人儺 朝服而立於ソ階


郷人の儺には、朝服してソ階に立つ。


村人が行う節分の儀式の際には、礼服を着て、自宅の先祖を祭った廟の東の階段に立ち、
粗略な扱いをせず最大の尊敬を払って、村人達に儀式をしてもらうのだった。。

338 :考える名無しさん:2013/04/12(金) 06:19:03.10 O.net
問人於他邦 再拝而送之


人を他邦に問えば、再拝してこれを送る。


他国の友人に使者を送る時には、二度地にひざまずいて使者を送り出した。

339 :考える名無しさん:2013/04/13(土) 06:22:08.59 O.net
康子饋藥 拜而受之 曰 丘未達 不敢嘗


康子藥を饋る。拜してこれを受く。曰く、丘未だ達せずと、敢えて嘗めず。


魯の家老季康子様が先生に貴重な藥を贈ってこられた。
先生は丁重な礼をしてこれを受け取った。
そして後でおっしゃった。
「わしは薬についてはあまり詳しくない。
自分の分からないものはむやみに舐めようとは思わない。」

340 :考える名無しさん:2013/04/14(日) 07:15:37.92 O.net
厩焚 子退朝曰 傷人乎 不問馬


厩焚けたり。子、朝とり退きて曰く、人を傷いたりやと。馬を問わず。


先生の家の厩が火事になった。
先生が朝廷から戻っておっしゃった。
「怪我人はいなかっただろうね?」
一切馬のことには触れなかった。

341 :考える名無しさん:2013/04/15(月) 07:23:16.91 O.net
朋友死 無所歸 曰 於我殯


朋友死して、帰るする所無し。曰く、我に於いて殯せよ。


友達が死んで身寄りがなかった。
先生がおっしゃった。
「うちで葬式をやる。」

342 :考える名無しさん:2013/04/16(火) 06:38:27.70 O.net
君賜食 必正席 先嘗之


君、食を賜えば、必ず席を正しくして、先ずこれを嘗む。


主君から食べ物が届けば、必ず席をきちんと座り直して、まず自分が家長として先に食べてみせた。

343 :考える名無しさん:2013/04/17(水) 12:15:23.62 O.net
君賜腥 必熟而薦之 君賜生 必畜之


君腥きを賜えば、必ず熟してこれを薦む。
君生けるを賜えば、必ずこれを畜う。


主君から生肉を貰った際は必ず煮て祖先に捧げた。
主君から生きてる羊などを賜った場合は、飼育した。

344 :考える名無しさん:2013/04/18(木) 07:21:45.60 O.net
侍食於君 君祭先飯


君に侍食するに、君祭れば先ず飯す。


主君と晩餐を共にする時に、君主が食物の一部を捧げ物として取り分けると、
先生は毒味を兼ねて先に食べ始めるのだった。
食いしん坊だからではない。

345 :考える名無しさん:2013/04/19(金) 07:50:30.98 O.net
疾 君視之 東首 加朝服 タ紳

疾まいあるとき、君これを視れば、東首して、朝服を加え、紳をひく。


先生が病気で主君がお見舞いに来られた時は、
東枕にして礼服を寝具に載せて、その上に帯も載せて出向かえた。

346 :考える名無しさん:2013/04/20(土) 06:59:08.96 O.net
君命召 不俟駕行矣


君命じて召せば、駕を俟ずして行く。


主君から呼び出れた時は、馬車の用意ができる前に出掛けてしまわれた。

347 :考える名無しさん:2013/04/21(日) 17:25:25.39 O.net
朋友之饋 雖車馬 非祭肉 不拝


朋友の饋は車馬と雖も、祭の肉にあらざれば拝せず。


友人からの贈り物は、車を貰おうが馬を貰おうが無造作に受け取って、
祭のお下がりの肉を貰った時以外に礼儀作法に則ったお辞儀などはしなかった。

348 :考える名無しさん:2013/04/22(月) 12:01:47.64 O.net
寝不尸 居不容


寝ぬるに尸せず、居るに容ちつくらず。


先生は死んだ人のように大の字になってぐーすか寝ることはなかった。
くつろいで座っている時は勿体振った作った様子は微塵もなかった。

349 :考える名無しさん:2013/04/23(火) 12:42:27.06 O.net
見齊衰者 雖狎必變 見冕者與瞽者 雖褻必以貌 凶服者式之 式負版者 有盛饌 必變色而作 迅雷風烈必變


齊衰の者を見ては、狎れたりといえども必ず變ず。
冕者と瞽者とを見ては、褻といえども必ず貌を以てす。
凶服の者には之を式す。負版の者に式す。盛饌有れば、必ず色を変じて作つ。
迅雷風烈には必ず變ず。


近親者が亡くなって喪服を来てる者には、どんなに親しい間柄であっても必ず同情の念を示しそれを態度で現した。
冕の冠をしている礼装の役人や盲人にあった時も表情から居住まいを正した。
車に乗ってる時に凶服や版をつけた喪中の人に出会ったりした時は車の横木に手をかけお辞儀をした。
立派な料理を振る舞われた時は顔を変えて立ち上がり主人に敬意を現した。
激しい雷や風の時も表情を厳しくされた。

350 :考える名無しさん:2013/04/24(水) 07:53:48.93 O.net
升車 必正立執綏 車中不内顧 不疾言 不親指


車に升るときは、必らず正しく立ちて綏を執り、
車の中にては内顧せず、疾言せず、親しく指ささず。


馬車に乗る時は真っ直ぐ立って吊皮に掴まって颯爽と乗り込み、
後ろを向いてキョロキョロせず、ぺらぺらおしゃべりせず、
道行く人を指差したりしなかった。

351 :考える名無しさん:2013/04/25(木) 08:21:28.57 O.net
色斯擧矣 翔而後集 曰 山梁雌雉 時哉 時哉 子路共之 三嗅而作


色みて斯に擧り、翔りて而る後に集まる。
曰く、山梁の雌雉、時なる哉。時なる哉。子路之を共す。三たび嗅ぎて作つ。


山に散策に出かけていた先生一行。
人の足音に驚いたのか色めき立って雌の雉が空高く上っていった。
そしてしばらく羽ばたきながら旋回して、高い木にとまったのだった。
先生が言った。
「山の橋にいる雌の雉はなんと時節に敏感なことか。
まったく機をみるに敏だね!頃合いというものだ!」

子路さんはそれを聞いて先生が雉が旬だから食べたいのだと思い。
捕まえてそれを先生に出した。
先生は三度その臭いを嗅ぐとそのまま席を立った。
そして所詮逃げる頃合いを知る明敏な雉も無茶苦茶で乱暴な馬鹿にかかれば、
呆気なく殺されるのだいう暗示に、
この国の行く末を見て暗澹たる思いにかられるのであった。

352 :考える名無しさん:2013/04/26(金) 08:09:10.96 O.net
子曰 先進於禮樂野人也 後進於禮樂君子也 如用之 則吾從先進


子曰く、先進の禮樂に於けるや、野人なり。
後進の禮樂に於けるや、君子なり。
如しこれを用うれば、則ちわれは先進に從わん。


先生がおっしゃった。
「先輩達の禮樂ときたら、まるで野人だね。それに比べれば、
後輩諸君は洗練されて君子の趣があるよ。
万葉集と古今和歌集の違いのようなもんさ。
私がどちらを用いるかっていったら、野人どものほうだよ。」

353 :考える名無しさん:2013/04/27(土) 10:35:28.71 O.net
子曰 從我於陳蔡者 皆不及門者也



子曰く、我に陳蔡に従う者は、皆な門に及ばざるなり。


わしについて陳や蔡に行った者は、もうみんな門下からすっかりいなくなってしまったよ。

354 :考える名無しさん:2013/04/28(日) 08:34:56.34 O.net
徳行顔淵閔子蹇冉伯牛仲弓 言語宰我子貢 政事冉有季路 文學子游子夏


徳行には、顔淵、閔子蹇、冉伯牛、仲弓。
言語には、宰我、子貢。
政事には、冉有、季路。
文學には、子游、子夏。


徳の行いでは、顔回ちゃん、閔子蹇ちゃん、冉伯牛ちゃん、仲弓ちゃんが優れていた。
弁舌言論では、宰我ちゃんと子貢ちゃんだね。
政治の分野では冉有ちゃんと子路ちゃん。
学問では子游ちゃんと子夏ちゃん。
世にいう孔門十哲とはこいつらのことだね。

355 :考える名無しさん:2013/04/29(月) 11:33:25.93 O.net
子曰 囘也 非助我者也 於吾言 無所不説


子曰く、囘や、我を助くる者に非ざる也。わが言に於いて、説かざる所なし。


囘ちゃんは、わしの言うことをなんでも理解してしまうから、
議論にもならず、あんまりわしには勉強にならんのよ。

356 :考える名無しさん:2013/04/30(火) 08:58:27.46 O.net
子曰 孝哉閔子蹇 人不間於其父母昆弟之言


子曰く、孝なるかな、閔子蹇。
人、その父母昆弟を間するの言あらず。


先生がおっしゃった。
「閔子蹇は孝行者だよ!
ろくでもない親兄弟で一時期彼等は閔子蹇への昼ドラなみのひどい仕打ちで、
世間から非難されていたわけだが、
それも閔子蹇の真の孝心によって改心して、
今では誰も彼等を非難しなくなったんだからね。」

357 :考える名無しさん:2013/05/01(水) 08:40:23.09 O.net
南容三復白圭 孔子以其兄之子妻之


南容三たび白圭を復す。孔子、その兄の子を以てこれに妻あわす。


貴族の南容さんは暇さえあればお気に入りの白圭の歌を口ずさんでいた。

白い玉がかけちまった哀しみは
磨けばなんとでもなるもんさ♪
失言しちまってやっちまったもんは
もうどうしようもないもんさ♪

美声に感心したかは知らないが貴族の南容さんと
お兄さんの娘を先生は後に結婚させたのだった。

358 :考える名無しさん:2013/05/02(木) 09:06:45.05 O.net
顔淵死 顔路請子之車以爲之椁 子曰 才不才 亦各言其子也
鯉也死 有棺而無椁 吾不徒行以爲之椁 以吾従大夫之後 不可徒行也


顔淵死す。顔路、子の車を以ってこれが椁を爲らんことを請う。
子曰く、才も不才も、亦らおのおのその子と言うなり。
鯉や死す。棺有りて椁なし。
吾、徒行して以てこれが椁を爲らず。吾が大夫の後に従えるを以て、 徒行すべからざるなり。


顔回さんが亡くなった時に、父親の顔路さんが先生にお願いした。
「外棺を作る為に、先生の車を下さい。それを解体して外棺にするですじゃ。」
「ちょ待てよ!」先生がキムタク風におっしゃった。
「才能のあるなしに関わらず、どんな子でも子はカワイイものじゃ。
しかしわしの子の鯉が死んだ時でさえ、通常の棺だけで外側の棺までは用意できなかった。
徒歩で出歩いてまでわしはそれを作らせなかった。
わしも大夫のはしくれであるから徒歩で出かけるわけにはいかぬのじゃ。
ならぬものはならぬのですじゃ。」
「先生そこをなんとかお願いしますじゃ。」
「いやいやダメですじゃ。」

359 :考える名無しさん:2013/05/03(金) 07:59:53.71 O.net
顔淵死 子曰 噫 天喪予 天喪予


顔淵死す。子曰く、噫、天、予を喪せり。天、予を喪せい。


顔淵さんが死んだ。
先生が言った。
「イーーーーーーーーーィィィ!
天によるわしへの完全終了のお知らせじゃわい!
ワシオワタorz」

360 :考える名無しさん:2013/05/04(土) 05:04:17.12 O.net
顔淵死 子哭之慟 從者曰 子慟矣 子曰有慟乎 非夫人之爲慟 而誰爲慟


顔淵死す。子これを哭して慟す。
從者曰く、子慟せり。
子曰く、慟することあるか。夫の人の爲めに慟するに非ずして、誰が爲めに慟せん。


顔回さんが死んだ!先生が泣いて身を震わせた。
従者が言った。
「先生が慟哭されてる!」
先生が言い返した。
「慟哭していたか!
あいつの為に慟哭しないで誰の為に慟哭するんだ!」

361 :考える名無しさん:2013/05/05(日) 08:33:21.17 O.net
顔淵死 門人欲厚葬之 子曰 不可 門人厚葬之
子曰 囘也視予猶父也 予不得視猶子也 非我也 夫二三子也


顔淵死す。門人これを厚く葬らんと欲す。
子曰く、不可なりと。門人厚くこれを葬る。
子曰く、囘やわれを視ること猶お父のごとくなり。
予は視ること猶お子のごとくするを得ざるなり。
我れにあらざるなり。かの二三子なり。


顔回さんが亡くなった。
兄弟弟子達が貧乏だった顔回さんの為に盛大な葬式をすることを望んだ。
先生は「ダメだ」と言って取り合わなかった。
しかし兄弟弟子達は先生の言うことを聞かずみんなでカンパして盛大な葬式をあげた。
先生が嘆息しておっしゃった。
「回ちゃんのワシを見る目は父を見るようであった。
しかしワシは子を見るように回ちゃんを見てやれんかった。
それはワシのせいじゃない。
このバカっぽい兄弟弟子達の面倒をみることばっかに時間を費やしてしまったからだ。」

362 :考える名無しさん:2013/05/06(月) 07:36:58.31 O.net
季路問事鬼神 子曰 未能事人 焉能事鬼 曰 敢問死 曰未知生 焉知死


季路、鬼神に事えんことを問う。
子曰く、未だ人に事うる能わずして、焉んぞ能く鬼に事えん。
曰く、敢えて死を問う。曰く未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。


子路さんがよせばいいのに先生に死者におつかえすることを聞いた。
「生きた人間にも立派に仕えることもできない者が、どうやって死者に仕えるというのかね。」
「それじゃ死とは何ですか?」
「生きることの全体を把握してない我々に、どうして死のことが把握できようか。」

363 :考える名無しさん:2013/05/07(火) 09:47:16.03 O.net
閔子侍側 ギンギン如也 子路行行如也 冉有 子貢侃々如也 子樂 若由也 不得其死然


閔子側に侍す。ギンギン如たり。子路、行行如たり。
冉有、子貢は侃々如たり。子樂しむ。
由やの若きは、その死を得ざるがごtく然かり。


閔子騫さんは先生の側にいて、中庸を得た様子である。
子路さんが厳めしい感じで、冉有さんと子貢さんはにこやかだ。
そして先生はいかにも楽しそうだ。
先生がふと呟いた。「子路ちゃんみたいなのは、畳の上では死にそうにないね。」

364 :考える名無しさん:2013/05/08(水) 07:35:07.77 O.net
魯人爲長府 閔子騫曰 仍旧貫如之何 何必改作 子曰 夫人不言 言必有中


魯人が長府を為る。閔子騫曰く、旧貫に仍らばこれ如何。何んぞ必ずしも改めて作らん。
子曰く、夫人は言わず。言えば必ず中たる。


魯の人々が新しく倉庫を増設した。
閔子騫さんが言った。
「昔からのしきたり通りで何が問題なのだろう。何で新しいものを作る必要があるだろう。」
先生がおっしゃった。
「あいつはものを言わないが、言えば必ず正しいことを言う。不要な箱物だよ」

365 :考える名無しさん:2013/05/09(木) 10:02:23.51 O.net
子曰 由之瑟 奚爲於丘之門 門人不敬子路 子曰 由也升堂矣 未入於室也


子曰く、由の瑟、奚ん爲れぞ丘の門においてせん。門人子路を敬せず。
子曰く、由や堂に升れり。未まだ室に入らざる也。


先生がおっしゃった。
「由ちゃんの琴は、あれは何だい。吾輩に習わず他でやって欲しいくらいだな。」
それ以降門人は子路さんを軽んじるようになった。
「語弊があったようだが、由ちゃんはお前達よりはよっぽどの腕前には達しているんだよ。
ただ奥義には達していないだけだ。」

366 :考える名無しさん:2013/05/10(金) 12:10:30.11 O.net
子貢問 師與商也孰賢 子曰 師也過 商也不及 曰 然則師愈與 子曰 過猶不及


子貢問う。師と商と孰れか賢れる。
子曰く、師や過ぎたり。商や及ばず。
曰く、然らば則ち師愈れるか。
子曰く、過たるは猶お及ばざるごとし。



子貢さんが先生に尋ねた。
「子張さんと子夏さんではどちらが優れてますか?」
「子張はでしゃばり。子夏は引っ込み思案過ぎ。」
「なら積極的過ぎるでしゃばりな方が優れてるでしょうな。」
「でしゃばりも引っ込み思案も中庸を得ていない点ではどちらも一緒じゃよ。」

367 :考える名無しさん:2013/05/11(土) 07:43:12.44 O.net
季氏富於周公 而求也爲之聚斂而附益之 子曰 非吾徒也 小子鳴鼓而攻之可也


季氏周公より富む。而して求やこれが爲めに聚斂してこれに附益す。
子曰く、吾が徒にあらざるなり。小子、鳴を鼓してこれを攻めても可なり。


魯の家老を務める季孫氏は天子の家老である周公より裕福となっていた。
しかしこのような余りある財政状態であるにも関わらず、
その家臣の冉求さんは職務に馬鹿熱心なのか出世に目が眩んだのかさらに税金の取り立てに邁進していた。
先生がおっしゃった。
「あいつはもう俺の弟子じゃないな。
諸君、太鼓を打ち鳴らしてアホの目が覚めるように、ボロクソ叩いても構わんのじゃぞ。」

368 :考える名無しさん:2013/05/11(土) 11:03:13.67 0.net
孔子祭行ってきたよー
先生若いギャルにも意外と人気あるね

369 :考える名無しさん:2013/05/12(日) 13:18:24.84 O.net
柴也愚 參也魯 師也辟 由也ガン


柴や愚。參や魯。師や辟。由やガン。


毒舌の先生が評するに
柴ちゃんこと子羔さんはバカ。
參ちゃんこと曽参さんはウスノロ。
師ちゃんこと子張さんは変人。
由ちゃんこと子路さんはがさつ。



孔子祭なんであるんですね〜ちょっと行ってみたいですね!

370 :考える名無しさん:2013/05/13(月) 08:10:45.62 O.net
子曰 囘也其庶乎 ル空 賜不受命 而貨殖 億則ル中


子曰く、囘や其れ庶きか。しばしば空し。賜は命を受けずして、貨殖す 億すれば則ちしばしば中る。


先生がおっしゃった。
囘ちゃんは仁に近いと言えるだろうね。しかし貧乏だったね。
子貢なんざ言われなくともせっせと金儲けしたというのに、
そしてよくあいつは投機に成功してた。

371 :考える名無しさん:2013/05/14(火) 19:44:56.81 O.net
子張問善人之道 子曰 不踐迹 亦不入於室


子張、善人の道を問う。
子曰く、迹を踐まず、また室に入らざるなり。



子張さんが善人の生き方を先生に尋ねた。
「古人の生き方を学ばないようでは、善人でも奥義には達しないよ。
善人であってもそれだけでは十分ではないのじゃよ、
修業が肝要なのじゃ。」

372 :考える名無しさん:2013/05/15(水) 09:32:55.40 O.net
子曰 論篤是與 君子者乎 色莊者乎


子曰く、論篤にこれ与れば、君子者か、色莊者か。



議論の誠実さだけでは、君子なのか、表面だけ取り繕っているのか判断できない。

373 :考える名無しさん:2013/05/16(木) 06:27:18.04 P.net
どんなに嫌な事があるからと言って他人の悪口を言ってストレスを発散しても因果応報で全て己に返ってきます。
けして平穏な心にはならず自分が更に追い詰められるだけです。
心底幸せと感じられる最大の努力をしましょう☆
私はバツイチで膝も痛みますが幸せですよ☆☆☆

ちひろっこ@787Rainbow(旧tamanahaa)

374 :考える名無しさん:2013/05/16(木) 12:26:28.09 O.net
子路問 聞斯行諸 子曰 有父兄在 如之何其聞斯行之
冉有問 聞斯行諸 子曰 聞斯行之
公西華曰 由也問 聞斯行諸 子曰 有父兄在 求也問 聞斯行諸
子曰 聞斯行之 赤也惑 敢問
子曰 求也退 故進之 由也兼人 故退之

375 :考える名無しさん:2013/05/16(木) 12:28:07.30 O.net
子路問う、聞けば斯ちこれを行わんか。
子曰く、父兄在す有り。これを如何ぞ其れ聞けば斯ちこれを行わん。
冉有問う、聞けば斯ちこれを行わんか。
子曰く、聞けば斯ちこれを行え。
公西華曰く、由や問う。聞けば斯ちこれを行わんか、子曰く、父兄在すあり。
求や問う、聞けば斯ちこれを行わんか。
子曰く、聞けば斯ちこれを行え。
赤や惑う。敢えて問う。
子曰く、求や退く、故にこれを進む。由や人を兼ぬ、故にこれを退く


子路さんが先生に聞いた。
「教えを聞いたらすぐ実践すべきでしょうか?」
「お父さんやお兄さんがいっらしゃるだろう。
まずお伺いを立ててそれから実践しなさい。」
冉有さんが同じ質問をした。
「教えを聞いたらすぐ実践した方がいいんでしょうか?」
「すぐ実践しなきゃダメだな。」
公西華さんか脇でこの問答を聞いて先生にその矛盾点について敢えて質問した。
「冉有は草食系なんだ。
子路は他人の分まで実践しようというくらいだから、ああいう風に教えた。」

376 :考える名無しさん:2013/05/17(金) 09:56:49.43 O.net
子畏於匡 顔淵後 子曰 吾以女爲死 曰 子在 囘何敢死


子匡に畏す。顔淵後る。子曰く、吾女をもって死せりとなせり。
曰く、子在り、囘、何んぞ敢えて死せん。



先生が匡の土地で陽虎に間違われて殺されそうになった時、顔囘さんは一行から遅れて後で合流した。
先生「おお、囘ちゃん生きてたか、見当たらないから殺されちゃったかと思ったよ。」
顔囘さんは安堵の笑顔で「先生が生きてる以上、私が早く死ぬわけにはいきませんよ!!」

377 :考える名無しさん:2013/05/18(土) 09:10:25.83 O.net
季子然問 仲由 冉求 可謂大臣與
子曰 吾以子爲異之問 曾由與求之問 所謂大臣者 以道事君 不可則止 今由與求也 可謂具臣
曰 然則從之者與
子曰 弑父與君 亦不從也


季子然問う。仲由と冉求とは、大臣と謂うべきか。
子曰く、吾子を以って異なるをこれ問うと為せり。
曾ち由と求とをこれ問えるか。所謂大臣なる者は、道を以って君に事え。不可なれば則ち止む。
今由と求は具臣と謂うべし。
曰く、然らば則ちこれに從う者か。
子曰く、父と君とを弑せんとすれば、亦た從わざるべし。



季子然様が先生におっしゃった。
「うちの子路と冉求は立派な臣下と言えるでしょうな。」
「もっと別の質問でもされるかと思いましたw、
子路と冉求の質問ですかw
所謂、大臣というのもな道によって君主に仕え、それでダメなら辞職するものです。
現在の子路や冉求などはただの数合わせの臣下みたいなもんです。」
「それじゃ二人ともイエスマンみたいなもんですかな。」
「そうは言っても父親や主君を殺すことに同意させたりはできませんよ。」

378 :考える名無しさん:2013/05/19(日) 08:07:25.46 O.net
子路使子羔爲費宰 子曰 賊夫人之子
子路曰 有民人焉 有社稷焉 何必讀書 然後爲學
子曰 是故悪夫佞者


子路子羔をして費の宰爲らしむ。
子曰く、夫の人の子を賊う。
子路曰く、民人有り。社稷有り。何んぞ必らずしも書を読みて、然る後に學ぶと爲さんや。
子曰く、是の故に夫の佞者を悪む。


子路さんが弟弟子の子羔さんを費の町の町長に任命した。
先生がおっしゃった。
「まだ若いあの子をダメにしてしますよ。」
「ははは、民が待っておりますし、仕えるべき鎮守のお社に穀物の神様もおられます。
誰かがやらなくてはダメなんです。
別に書物を読むことだけが学問ではありませんよ、
かの有名な王陽明も事上磨練を唱えてますよ。」
「これだから口先だけの奴は嫌いだよ、歴史の順序まであべこべじゃないか。
わしに王陽明ちゃんで説教するとはいい度胸だね。」

379 :考える名無しさん:2013/05/20(月) 20:00:02.96 O.net
子路 曾皙 冉有 公西華 侍坐
子曰 以吾一日長乎爾 毋吾以也 居則曰 不吾知也 如或知爾 則何以哉
子路率爾而對曰 千乗之國 攝乎大國之間 加之以師旅 因之以饑饉
由也爲之 比及三年 可使有勇 且知方也
夫子哂之 求 爾何如
對曰 方六七十 如五六十 求也爲之 比及三年 可使足民 如其禮樂 以俟君子
赤 爾何如
對曰 非曰能之 願學焉 宗廟之事 如會同 端章甫 願爲小相焉
點 爾何如
鼓瑟希 鏗爾舍瑟而作 對曰 異乎三子者之撰
子曰 何傷乎 亦各言其志也
曰 莫春者 春服既成 冠者五六人 童子六七人 浴乎沂 風乎舞ウ 詠而歸
夫子喟然歎曰 吾與點也 三子者出 曾皙後 曾皙曰
夫三子者之言何如
子曰 亦各言其志也已矣
曰 夫子何哂由也
曰爲國以禮其言不譲 是故哂之 唯求則非邦也與 安見方六七十 如五六十 而非邦也者
唯赤則邦也與 宗廟會同 非諸侯而何 赤也爲之小 孰能爲之大

380 :考える名無しさん:2013/05/20(月) 20:01:59.49 O.net
子路、曾皙、冉有、公西華、 侍坐す。
子曰く、吾一日爾に長ぜるを以って、吾を以ってするなき也。
居れば則ち曰く、吾れを知らざる也と。如し或いは爾を知らば、則ち何を以ってせんや。
子路、率爾として對して曰く、千乗の國、大國の間に攝まれ、これを加えるに師旅を以ってし、これを因ぬるに、饑饉を以ってす。
由やこれを爲むるに、三年に及ぶ比に、勇有らしめかつ方を知らしむ可きなり。
夫子之を哂う。求、爾じは何如。
對して曰く。方六七十、如しくは五六十、求やこれを爲むるに、三年に及ぶ比に、民をして足らしむべし。其の禮樂の如きは、以って君子を俟たん。
赤、爾じは何如。
對して曰く、之を能すと曰うに非ず。願わくは学ばん。宗廟の事、如しくは會同に、端章甫して、願わくは小相と爲らん。
點、 爾じは何如。
瑟を鼓くこと希なり。鏗爾と瑟を舍いて作つ。對して曰く、 三子者の撰に異なれり。
子曰く、何んぞ傷まんや、亦た各おの其の志を言うなり。

381 :考える名無しさん:2013/05/20(月) 20:04:01.74 O.net
曰く、莫春には、春服既に成り、冠者五六人、
童子六七人、 沂に浴し、舞ウに風し、詠じて歸らん。
夫子喟然として歎じて曰く、吾れ點と與にせん。三子者出づ。曾皙後る。
曾皙曰く、かの三子者の言は何如。
子曰く、亦た各おの其の志を言うのみ。
曰く、夫子何んぞ由を哂うや。
曰く、國を爲むるに禮を以ってす。その言譲ならず。是の故にこれを哂う。
求と唯も則ち邦に非ずや。安んぞ方六七十、如しくは五六十にして邦に非さる者と見ん。
赤と唯も則ち邦に非ずや。宗廟と會同とは、諸侯に非ずして何んぞや。
赤やこれが小となる。孰んぞ能く之が大と爲らん。

382 :考える名無しさん:2013/05/20(月) 20:07:12.56 O.net
子路さんと曾参さんのお父さんの曾皙さん、冉有さんと公西華さんが先生とだべっていった。
先生がおっしゃった。
「わしはちょっとだけ年長というに過ぎないから、
今日は無礼講じゃ! お前らときたらすぐに自分のことを人は理解しないといっては歎くが、
ではもし理解者が現れたらどうやって力を発揮するのかね?」
還暦を迎えたばっかの子路さんが真っ先に答えた。
「戦車千台を保有する国が大国に挟まれ、軍隊の侵略を受け飢餓が発生したとしましょう。
わたくしはこの国を立派に治めて三年も過ぎれば、民の勇敢な心を鼓舞して、人の道を教えます!」
先生はこれを聞いて吹いた。
「求ちゃんはどうだい?」
「わたくしは中間ぐらいの国を治めて三年も過ぎる頃には、
民を経済的に豊かにしてみせましょう、禮樂のようなものは私では荷が重いので、
さらなる優れた人材を待つことします。」
「赤ちゃんはどうだい?」
「うまくできるかどうかは言いませんが、
できれば勉強のつもりで、宗廟の行事ですとか大名の国際会議などで、
端章甫の格好で君主の補佐役である小相をやってみたいです。」

「點ちゃんはどうだい?」会話の邪魔をしないよう静かに

383 :考える名無しさん:2013/05/20(月) 20:10:17.56 O.net
琴をつまびいていた曾皙さんは
琴を床にカタッと置いて立ち上がって言った。
「三人の方とは抱負が異なります…」
「別に気にするでないwみんな好き勝手言ってるだけなんじゃから!」
「それでは…
春の終わりにはすでに新しい春服が出来上がっており、
冠をつけた成人メンバー五六人と子供達を六七人引き連れて、
曲阜の郊外の沂のせせらぎで沐浴して、
雨乞いの儀式をする場所で千の風に乗って、
合唱して帰りたいです」
先生はため息を漏らし賛嘆した。
「Oh,Yes!!」
三人が先に退出すると曾皙さんだけが残った。
「三人の意見はどうだったんですか?」
「別に好き勝手いっただけだからな」
「なんで由さんを笑ったのですか?」
「国を治めるには禮が根本だ。
しかしまったく謙譲の心のない大言壮語だったから吹いちゃったんじゃw
求ちゃんだって国の話だね、多少遠慮して中ぐらいの国と言ったてが…
赤ちゃんも宗廟といい会同といい、これも国政への参与の話だ。
遠慮し過ぎて補佐役なんて言ってるがあいつが補佐役なら、
彼の上司を務める人物なんかおらんよ。
四人の見識の優劣を論じるつもりはない、
それぞれ好き勝手言ってるだけだから」

384 :考える名無しさん:2013/05/21(火) 20:14:50.87 O.net
顔淵問仁 子曰 克己復禮爲仁 一日克己復仁 天下歸仁焉
爲仁由己 而由人乎哉 顔淵曰 請問其目
子曰 非禮勿視 非禮勿聽 非禮勿言 非禮勿動
顔淵曰 囘雖不敏 請事斯語矣


顔淵仁を問う。子曰く、己に克ちて禮に復るを仁と爲す。
一日己に克ちて禮に復れば、天下仁に歸す。
仁を爲すは己に由る。而して人に由らんや。
顔淵曰く、 請うその目を問う。
子曰く、禮にあらざれば視る勿れ。禮れあらざれば聽く勿れ。
禮にあらざれば言う勿れ。禮にあらざれば動く勿れ。
顔淵曰く、囘不敏なりと雖ども、請う斯の語を事とせん。

顔囘さんが仁について質問した。
「己の欲望に打ち勝って、禮の根本に立ち返るを仁とするのじゃ。
一日己に打ち勝てば、天下は全て仁に立ち返るのだという信念と全世界への責任意識をもつのが肝心じゃ。
仁を爲すのは自分であって他の誰でもない。
全ての私がこのような自覚をもって実践すれば世界は変わるのじゃ!
顔囘さんがその細目をお聞かせ下さいとせがんだ。。
「禮に反することは見ない、聞かない、言わない、行動しない。これじゃ。」
「ふつつか者の囘ではございますが、先生のお言葉を大事と致します。」

385 :考える名無しさん:2013/05/22(水) 21:55:46.70 O.net
仲弓問仁 子曰 出門如見大賓 使民如承大祭 己所不欲 勿施於人 在邦無怨 在家無怨
仲弓曰 雍雖不敏 請事斯語矣


仲弓仁を問う。
子曰く、門を出でては大賓を見るが如し。民を使うには大祭に承うるが如くす。
己の欲っせざるところを、人に施す勿れ。
邦に在りては怨みなく、家に在りては怨みなし。
仲弓曰く、雍は不敏と雖も、請うこの語を事とせん。

仲弓さんが仁について質問した。
滅多に仁について語らない先生が奥義として伝えた。
「一度家を出たら、どんな物事も最も大事なお客さんのような目で見て取り扱え!
人々を使役する立場に立ったら、大事なお祭りの神事に臨む気持ちで行え。
その行動は常に神社での参拝のような敬虔さが必要なんじゃ。
自分の望まぬことは人にするな!
公私ともに人に怨まれるようなことがないよう振る舞え。」
仲弓さんが言った。
「雍は愚か者ですが、この言葉を大事にして頑張ります!」

386 :考える名無しさん:2013/05/23(木) 10:31:56.08 O.net
司馬牛問仁 子曰 仁者其言也訊 曰 其言也訊 斯謂之仁矣乎 子曰 爲之難 言之得無訊乎


司馬牛仁を問う。子曰く、仁者はその言や訊。
曰く、その言や訊、斯ちこれを仁と謂うか。
子曰く、これを爲すこと難し、これを言いて訊するなきを得んや。


司馬牛さんが仁の深奥を尋ねた。
先生がおっしゃった。
「仁者の言葉は重く、そして多くを語らない。」
「言葉が重く多くを語らないというだけで仁者と言えるでしょうか?」
「あらゆる徳義的な行為は重く深くそしてその実践は困難だ。
それ故に全てに渡って仁者はその言葉が重くならざるを得ない。」

387 :考える名無しさん:2013/05/24(金) 18:19:46.91 O.net
司馬牛問君子 子曰 君子不憂不懼 曰 不憂不懼 斯謂之君子矣乎 子曰 内省不疚 夫何憂何懼


司馬牛君子を問う。子曰く、君子は憂えず懼れず。
曰く、憂えず懼れず、斯ちこれを君子と謂うか。子曰く、内に省りみて疚しからず。夫れ何をか憂え何をか懼れん。



司馬牛さんが君子について先生に質問した。
「君子はくよくよ心配して悩んだり、あれやこれや色々恐れたりしないものだ。」
「心配したり恐れたりしないだけで君子と言えましょうか?」
「自分の良心に照らして疚しいところが微塵もない。
それで何を心配したり恐れたりすることがあろうか。明朗であれ!」

388 :考える名無しさん:2013/05/25(土) 07:41:40.23 O.net
司馬牛憂曰 人皆有兄弟 我獨亡 子夏曰 商聞之矣 死生有命 富貴在天 君子敬而無失
與人恭而有禮 四海之内 皆兄弟也 君子何患乎無兄弟也


司馬牛憂いて曰く、人皆兄弟有り。我獨り亡し。
子夏曰く、商これを聞く。死生に命有り。富貴は天に在り。君子は敬して失うなし。
人と與わるに恭しくして禮あらば、四海の内は皆兄弟なり。
君子何を患んや兄弟なきを。


司馬牛さんがブルーになって言った。
「みんな兄弟がいて楽しそうなのに、私は今やこの国に一人で、私のバカな兄は君主に謀叛して逃亡者だ。
僕はひとりぼっちなんだ(>_<)」
子夏さんがこれを聞いて慰めた。
「私はこんな言葉を聞いたことがありますよ。
富貴生死は天命なのですから歎いても仕方ない。
君子は全てを敬い、損得も流れのまま、それ故失うものもありませし、信頼を失うこともありません。
人との交際では謙虚に恭しくして礼を以って接するので四海の人々はみな兄弟です。
お兄さんの桓タイさんが先生を殺そうとしたからって
あなたが君子なら誰も責めません。
あなたは私達の兄弟なんです。
ですから君子は兄弟のいないのを歎いたりしないものです。
元気出して下さいね!」

389 :考える名無しさん:2013/05/26(日) 01:33:25.68 P.net
達巷党人曰大哉孔子博学而無所成名
子聞之 謂門弟子曰 吾何執 執御乎 執射乎
吾執御乎

サイタマの人が「孔子って凄いよね。何でも良く出来るのに
その癖それで一番って得意分野がないんだから」って言った。
先生はそれを聞いて弟子たちにぼやいた。
「何か得意分野でも作ろうか。
競馬にしようか。パチンコにしようか。競馬があってるかな。」

390 :考える名無しさん:2013/05/26(日) 14:01:21.61 O.net
子張問明 子曰 浸潤之譖 膚受之愬 不行焉 可謂明也已矣
浸潤之譖 膚受之愬 不行焉 可謂遠也已矣


子張、明を問う。子曰く、浸潤の譖、膚受の愬、行われず。明と謂うべきのみ。
浸潤の譖、膚受の愬、行われず。遠と謂うべきのみ。


子張が明らかな心を質問した。
「ジワジワと心に染み込むような讒言や、皮膚にチクリチクリと効くような中傷に、一切耳を貸さない。
これは知恵の明るさというものであり、人が到達するのもやっとな遠大な境地と言ってもよい。」

391 :考える名無しさん:2013/05/26(日) 23:23:20.54 0.net
>>389
先生、さすがに意訳しすぎではw

392 :考える名無しさん:2013/05/26(日) 23:48:44.01 O.net
とりあえずみんなやる人は遠慮せずドンドン面白いのを意訳して欲しいですよねw

393 :考える名無しさん:2013/05/27(月) 06:36:59.87 0.net
儒教の経典に四書はいらない
五経だけを読むべし

394 :理屈や:2013/05/27(月) 10:25:32.74 0.net
「中国思想のご都合主義」

「儒教」「仏教」「道教」
マトメテ、「三教」 と言う

お好きなものを、お選び下さい

395 :考える名無しさん:2013/05/27(月) 18:17:59.73 O.net
子貢問政 子曰 足食 足兵 民信之矣 子貢曰 必不得已而去 於斯三者何先 曰 去兵
子貢曰 必不得已而去 於斯二者何先 曰去食 自古皆有死 民無信不立


子貢政を問う。子曰く、食を足らし、兵を足らし、民これを信ず。
子貢曰く、必ず已むを得ずして去らば、斯の三者に於いて何をか先にせん。
曰く、兵を去らん。
子貢曰く、必らず已を得ずして去らば、斯の二者において何をか先にせん。
曰く、食を去らん。古えより皆死あり。民信なくば立たず。


子貢さんが政治について質問した。
「要点は三点じゃ、全ての人に十分に食を供給すること。
安全保障の観点から十分な軍備を調えること。
あらゆる人々の関係性の基礎に信用を確立することじゃ。」
「では何らかの事情でやむを得ず
ひとつを断念しなくてはならないとしたらどれを先に諦めますか。」
「まずは軍備を諦めるな。」
「それでは残った二つではどうです。」。
「十分な食糧供給を諦めるよ。人間はみないつか死ぬ。
しかし人間関係の基礎である信用が瓦解すれば相互不信から北斗の拳状態になってしまう。
こうなれば食糧供給を十分にしても奪い合って公正な分配など不可能になってしまうからね。」

396 :考える名無しさん:2013/05/28(火) 17:59:31.40 O.net
棘子成曰 君子質而已矣 何以文爲
子貢曰 惜乎 夫子之説君子也 駟不及舌 文猶質也 質猶文也 虎豹之カク 猶犬羊之カク


棘子成曰く、君子は質のみ。何んぞ文を以て爲さんや。
子貢曰く、惜しいかな、夫子の君子を説くや、駟も舌に及ばず。文は猶お質のごとく、質は猶お文のごとし。
虎豹のカクは、猶い犬羊のカクのごとし。


棘成子さんが言った。
「君子というのは内面が質朴であればよい。文化的洗練など必要なもんか。」
子貢さんが言った。
「あの人の君子の説は残念だ。
舌が生んだ過失は取り戻そうとしても四輪馬車を駆っても無理だ。
文化的洗練が質朴のようであり、質朴さが文化的洗練と同等ならば、
虎豹の皮が犬羊の皮と同じになる。これはあべこべだ。
実質だけでなく形式も同程度に評価し両面から完成を目指すこれが儒の立場だ。」

397 :考える名無しさん:2013/05/29(水) 17:53:47.83 O.net
哀公問於有若曰 年饑 用不足 如之何 有若對曰 盍徹乎
曰 二吾猶不足 如之何其徹也
對曰 百姓足 君孰與不足 百姓不足 君孰與足


哀公有若に問いて曰く、年饑えて、用足らず。これを如何。
有若對して曰く、盍んぞ徹せざるや。
曰く、 二だにも吾猶お足らず。これを如何んぞ其れ徹せんや。
對して曰く、百姓足らば、君孰れと與にか足らざらん。
百姓足らざれば、君孰れと與にか足らん。


哀公様が有若さんに質問した。
「今年は飢饉で、財政が逼迫している。どうしたもんか。」
「それでは十分の一の税率にすればいいのではないでしょうか。」
「十分の二でも足りないのに十分の一でどうやってやりくりできよう。」
「民百姓が十分なら、君子はどなたと一緒に不足だと言うのでしょう。
民百姓が逼迫しているなら、君主はどなたと一緒に十分だと言うのでしょう。」

398 :考える名無しさん:2013/06/02(日) 11:28:41.79 P.net
子曰 剛毅朴訥近仁

子曰く、剛毅朴訥、仁に近し。

ある日、先生がおっしゃった。
「昔なら高倉健が演じる役、今なら綾波・長門系っていうんじゃろうか。
 ああいうタイプこそ実は愛情が深いよね。」

399 :考える名無しさん:2013/06/04(火) 12:31:41.98 O.net
子張問崇徳辨惑 子曰 主忠信 徙義 崇徳也
愛之欲其生 惡之欲其死 既欲其生 又欲其死 是惑也 誠不以富 亦祇以異


子張、徳を崇くして惑を辨えんことを問う。
子曰く、忠信に主しみて、義に徙るは、徳を崇くするなり。
これを愛して其の生きんことを欲し、これを惡んで其の死なんことを欲す。
既其の生きんことを欲し、又た其の死なんことを欲す。是れ惑いなり。



子張さんが、徳を尊重して、惑う心は識別するという諺の意を質問した。
「忠実な人や信を重んじる人と親しく交わり、
正義へと近づくのが、徳を尊重する態度である崇徳の意義じゃな。
愛している時は長生きして欲しいと願い、
それが転じて憎しみに替われば早く死ねばいいのにと思う。
かつてその人の長生を願いながら、今度は死ねよバカと思う惑いの心を弁別して離れる、
これが辨惑の意義じゃな。」

400 :考える名無しさん:2013/06/05(水) 07:02:41.06 O.net
齊景公問政於孔子 孔子對曰 君君 臣臣 父父 子子
公曰 善哉 信如君不君 臣不臣 父不父 子不子 雖有粟 吾得而食諸


齊景公孔子に政を問う。孔子對して曰く、君は君たり、臣は臣たり、父は父たり、子は子たり。
公曰く、善い哉。信に如し君は君たらず、臣は臣たらず、父は父たらず、子は子たらず、
粟有りと雖も、吾得てこれを食わんや。


齊の国の景公様が孔子に政治について質問された。
「当たり前を当たり前にすれば良いのです。
君主が君主の役目を果たす。
臣下が臣下の役目を果たす。
父が父の役目を果たす。
子が子の役目を果たす。
本当はそれだけなのです。」
「なるほど素晴らしいですな。
本当にもし
君主が君主の役目を果たさず、臣下が臣下の役目を果たさず、
父が父の役目を果たさず、子が子の役目を果たさぬようになったら、
どんなに食べ物が豊富にあっても、美味しく食べることさえできませんな、ダハハハ」

401 :考える名無しさん:2013/06/06(木) 09:06:19.71 O.net
子曰 片言可以折獄者 其由也與 子路無宿諾


子曰く、片言以って獄えを折むべき者は、其由なるか。
子路宿諾なし。


「ちょっとかたことで訴えても判決を言い渡せるのは由ちゃんだね」
子路さんはなんでもガタガタ言わずイエスノーがハッキリしていた。

402 :考える名無しさん:2013/06/07(金) 06:29:00.66 O.net
子曰 聽訟吾猶人也 必也使無訟乎


子曰く、訟を聽くは吾れ猶お人の如きなり。必らずや訟無からしめんや。

先生がおっしゃった。
「裁判員になったら所詮わしなど人並みに裁くのが関の山さ。
しかしわしのやりたいのは裁判ざたをなくすそういうことなんじゃ。」

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