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【儒教】孔子の哲学【論語】

1 :小魔玉  ◆.c.c.k.k.. :2012/02/14(火) 01:11:11.08 0.net
今から2500年前に五常(仁、義、礼、智、信)と五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)を以って
理想社会の実現を夢み、独自の哲学を持っていた孔子の教えを色々な視点から議論するスレです

501 :考える名無しさん:2013/09/04(水) 21:36:51.24 O.net
在陳絶糧 従者病 莫能興 子路慍見曰 君子亦有窮乎 子曰 君子固窮 小人窮 斯濫矣



陳に在りて糧を絶つ。従者病んで能く興つことなし。
子路慍って見みえて曰く、君子も亦や窮することあるか。
子曰く、君子固より窮す。小人窮すれば、斯に濫す。



陳の国を通過しようとした際に、先生一行は軍隊に包囲され食糧が途絶えたのだった。
従者は病んで立つこともできなかった。
子路さんがブチ切れて先生に言った。
「君子という者が天に見放されこのような目に遭って困窮するなどありえましょうか」
「君子だって食糧がなければそりゃ困窮するさ。
しかし小人は困窮してそのうえ取り乱し大声で喚く」

502 :考える名無しさん:2013/09/05(木) 20:26:10.49 O.net
子曰 賜也 女以予爲多學而識之者與 對曰 然 非與 曰 非也 予一以貫之


子曰く、賜や、女は予を以って多く學びて爲之を識る者と爲すか。
對して曰く。然り、非なるか。
曰く、非なり。予は一以ってこれを貫く。



先生がおっしゃった。
「賜ちゃん、お前はワシがたくさんの知識を学んでそれを知る学者の先生だと思ってるのかい?」
「ええ、違うんっすか?」
「それが違うんじゃ、ワシは一本の道をただ歩んできたに過ぎぬのじゃ。
日本でもいうじゃろ
神武元来世に二道なしと」

503 :考える名無しさん:2013/09/06(金) 09:27:36.08 0.net
孔子の言葉よりユダヤ教の教えのほうが身に迫ってくる
やはりイエスやブッダよりかは何段か落ちるだろう

貧しき人は幸いなり、天国はその人のものなり

504 :考える名無しさん:2013/09/06(金) 20:48:47.34 O.net
子曰 由 知徳者鮮矣


子曰く、由や、徳を知る者、鮮なし。



由ちゃんや、言葉で徳について知っている者は多いが徳について本当に知っている者は少ないんじゃよ。

505 :考える名無しさん:2013/09/07(土) 07:14:51.06 O.net
子曰 無為而治者 其舜也與 夫何爲哉 恭己正南面而已矣


子曰く、無為にして治むる者は、其れ舜なるか。夫れ何をか爲すや。己を恭しくして正しく南面するのみ。



何事も成さずにこの世を治めることができたのは舜だな。
彼は何をしただろうか。己を恭順なる態度で律して正しくして南に向かって瞑想してたに過ぎないのだから。

506 :考える名無しさん:2013/09/08(日) 07:51:45.90 O.net
子張問行 子曰 言忠信 行篤敬 雖蠻貊之邦行矣 言不忠信 行不篤敬 雖州里行乎哉
立則見其參於前也 在輿則見其倚於衝也 夫然後行 子張書諸紳


子張行を問う。子曰く、言忠信、行篤敬なれば、蠻貊の邦と雖も行われん。
言不忠信、行不篤敬ならば、州里と雖も行われんや。
立てば則ち其の前に參なるを見る。輿に在れば則ち其の衝に倚るを見る。夫れ然して後に行われん。子張諸れを紳に書す。



子張さんが人に物を伝え行われる為の心構えを聞いた。
「言葉が忠実で信用があり、行いは篤実で敬虔であれば、北斗の拳の世界に言っても通用する。
そうでなければ自分のホームでも通用しない。
立っていても視線の先全てのものに忠信篤敬で対して、車に乗ってる掴み棒にさえ忠信篤敬の気持ちで掴む。
そのようであって初めて他人に意思が伝達され実行されるようになる。
子張さんはそれを忘れないよう帯にデカデカと忠信篤敬と書きしるした。」

507 :考える名無しさん:2013/09/09(月) 08:43:10.91 O.net
子曰 直哉史魚 邦有道如矢 邦無道如矢 君子哉キョ伯玉 邦有道則仕 邦無道則可巻而懐之


子曰く、直き哉、史魚。邦に道有るも矢の如く。邦に道なくも矢の如し。
君子哉キョ伯玉、邦に道有らば則ち仕え、邦に道なくば則ち巻いてこれを懐にすべし。


真っ直ぐなもんだな、子魚さんは、国に道がある時もない時も矢のように真っ直ぐ突き進んだ、マグロみたいなもんだな。
君子だなキョ伯玉さんは、国に道ある時は仕官して、
道が行われてない時は才能をまるごとくるくる小さくまとめて懐に隠してしまった。

508 :考える名無しさん:2013/09/10(火) 08:21:47.81 O.net
子曰 可與言 而不與之言 失人 不可與言 而與之言 失言 知者不失人 亦不失言


子曰く、與に言うべくして、これと言わざれば、人を失う。
與に言うべからずして、これと與に言えば、言を失う。
知者は人を失わず、亦た言を失わず。


話すべき人と話しをしなければその人のことは知らずじまいで終わってしまいます。
共に話しをすべきでない相手と話しをすれば無駄話で終わってしまいます。
知者は人も言葉も疎かにしません。


by仔牛

509 :考える名無しさん:2013/09/11(水) 09:07:01.74 O.net
子曰 志士仁人 無求生以害仁 有殺身以成仁


子曰く、志士仁人は、生を求めて以って仁を害することなく、身を殺して以って仁を成すことあり。


志ある仁の人というものは、自分可愛さや、生命への愛着から仁の道を害するようなことない。
かえって自己一身を犠牲にして仁をなすことさえある。

510 :考える名無しさん:2013/09/12(木) 08:29:14.71 O.net
子貢問爲仁 子曰 工欲善其事 必先利其器 居是邦也 事其大夫之賢者 友其士之仁者


子貢仁を爲することを問う。子曰く、工、其の事を善くせんと欲すれば、必らず先きに其の器を利くす。
是の邦に居るや。其の大夫の賢なる者に事え、其の士の仁なる者を友とせよ。



子貢さんが仁の実践について質問した。
「大工がいい仕事をしようと思えば、道具を研いで鋭くするものだ。
そのようにどんな国にいても、重臣の中から賢い人を選んで仕え、仲間は仁なる人を選べ」

511 :考える名無しさん:2013/09/13(金) 07:29:47.34 O.net
顔淵問爲邦 子曰 行夏之時 乗殷之輅 服周之冕 楽則韶舞 放鄭聲 遠佞人 鄭聲淫 佞人殆


顔淵邦を爲むることを問う。子曰く、夏の時を行い、殷の輅に乗り、周の冕を服し、楽は則ち韶舞。
鄭聲を放ち。佞人を遠ざく。鄭聲は淫、佞人は殆し。


顔回さんが統治について質問した。
暦は夏王朝、馬車は殷王朝のもの、冠は周王朝。
音楽は韶舞を用いよ。鄭の音楽を廃止し、口だけのものは遠ざけよ。
鄭の音楽は淫乱を助長するし、口だけのものはいろいろと殆い。

512 :考える名無しさん:2013/09/14(土) 07:23:12.63 O.net
子曰 人無遠慮 必有近憂


子曰く、人にして遠き慮りなければ、必ず近き憂いあり


長期的観点から考える視点を持たない者にはあれやこれやと身近に憂いが発生するのじゃ。
人は少なくとも1万2000年先を見越して行動するぐらいでないとダメじゃ。
そのぐらい長期的スパンで物事を見れば自ずから憂いはなくなる。

513 :考える名無しさん:2013/09/15(日) 09:06:46.08 O.net
子曰 已矣乎 吾未見好徳如好色者也


子曰く、已んぬるかな。吾れ未まだ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざる也。


オージーザス!
ワシはこれまでエロより徳を好む者を見たことがない!

514 :考える名無しさん:2013/09/16(月) 09:15:51.04 O.net
子曰 藏文仲其竊位者與 知柳下惠之賢 而不與立也


子曰く、藏文仲は其れ位を竊む者か。柳下惠の賢を知りて、而も與に立たざる也。


藏文仲はその地位を盗んだようなもんだ。
柳下惠の知恵を知りつつ彼を登用しなかったのだから。

515 :考える名無しさん:2013/09/17(火) 19:00:50.00 O.net
子曰 躬自厚 而薄責於人 則遠怨矣


子曰く、躬自ずから厚くして、薄く人を責むれば、則ち怨みに遠ざかる。矣


人の分も自己を反省して、人を責めることが少なければ、怨みから遠ざかる。

516 :考える名無しさん:2013/09/18(水) 21:07:56.36 O.net
子曰 不曰如之何如之何者 吾未如之何也已矣


子曰く、これを如何これを如何と曰ざる者は、吾これを如何ともするなきのみ。



「どうしたもんか、どうしたもんかと徹底して思い悩んでる段階でない限り、私だってなんともしようがない」

517 :考える名無しさん:2013/09/19(木) 22:10:23.07 O.net
子曰 羣居終日 言不及義 好行小慧 難矣哉


子曰く、羣居終日。言は義に及ばず。好んで小慧を行う。難い哉。


一日中つるんでも話は全く義に触れることさえない。
小賢しいことばかり抜かす、ダメ過ぎる。

518 :考える名無しさん:2013/09/20(金) 21:10:15.30 O.net
子曰 君子義以爲質 禮以行之 孫以出之 信以成之 君子哉


子曰く、君子は義を以って質と爲し、禮を以ってこれを行い。
孫以ってこれを出だし、信を以ってこれを成す。君子哉。


君子というものは正義を以って本質とし、禮を以って何事も行い。
謙遜を以って自己を表出し、信頼を以って完成する。
義禮孫信これを完備して君子ってもんだ。

519 :考える名無しさん:2013/09/21(土) 00:41:43.15 O.net
子曰 君子病無能焉 不病人之不己知也


子曰く、君子は無能を病みとす。人の己を知らざるを病みとせざるなり。


君子は自分の不徳の致すところから来る不能を悩みとする。
他人が自分を理解しないなどと名声欲に駆られた悩みを持たない。

520 :考える名無しさん:2013/09/22(日) 08:53:39.60 O.net
子曰 君子疾没世而名不稱焉


子曰く、君子は世没えて名の稱せられざるを疾む。


君子というものは死んだ後に自分の名が後世に残るかどうか心配する。

521 :考える名無しさん:2013/09/24(火) 08:35:11.59 O.net
子曰 君子求諸己 小人求諸人


子曰、君子は諸れを己に求め、小人は諸れを人に求む。

あらゆるものの原因を君子は己に求める。小人は全ての責任を他人に帰っする。

522 :考える名無しさん:2013/09/24(火) 08:40:07.07 O.net
子曰 君子矜而不争、羣而不党


子曰く、君子は矜かにして争わず。羣して党せず。


君子は誇り高いが争わない。人と仲良くするが派閥に入らない。

523 :考える名無しさん:2013/09/25(水) 22:46:12.61 O.net
子曰 君子不以言擧人 不以人廢言


子曰く、君子は言を以て人を擧げず。人を以て言を廢せず。



君子は言葉でその人を抜擢しない。人柄が怪しいという理由でその言葉を無視したりしない。

524 :考える名無しさん:2013/09/26(木) 22:59:32.38 O.net
子貢問曰 有一言而以終身行之者乎 子曰 其恕乎 己所不欲 勿施於人


子貢問いて曰く、一言にして以って終身これを行うべきものありや。
子曰く、其れ恕か。己の欲せざる所を、人に施すことなかれ。



子貢さんが質問した。
「一生涯でこのことだけ行っておけというものはありますか」
「思いやりだな。自分の嫌なことは他人にしない」

525 :考える名無しさん:2013/09/28(土) 06:21:58.44 O.net
子曰 吾之於人也 誰毀誰譽 如有所譽者 其有所試矣 斯民也 三代之所以直道而行也


子曰く、吾の人におけるや、誰をか毀り誰をか譽めん。
如し譽むる所ある者は、其れ試むる所あり。斯の民や、三代の直道にして行う所以なり。



私は普段人をけなしたり褒めたりということはない。
褒めるならそれは褒めることによってその人を伸ばそうと試みているに過ぎない。
それ故に私は三代の古来以来の直道を以て人にあたるのだ。
褒めたりけなしたりをもってする法家のような人心掌握術はダメである。

526 :考える名無しさん:2013/09/28(土) 21:40:40.67 O.net
子曰 吾猶及史之闕文也 有馬者借人乗之 今亡矣夫


子曰く、吾れなお史の闕文に及ぶなり。馬ある者は人に借してこれに乗らしむ。今は亡くかな。



昔の歴史家は文章に疑問があればそこは空白のままにした。
また馬を手に入れた人は他人に貸して調教してもらった。
この文章を日本語に今翻訳している者も疑問の所をさも分かったように流暢に翻訳しているのだから、
困ったものである。

527 :考える名無しさん:2013/09/30(月) 07:16:40.10 O.net
子曰 巧言亂徳 小不忍 則亂大謀


子曰く、巧言は徳を亂る。小を忍ばざれば、則ち大謀を亂る。


うまい言葉は徳を乱す。小さいことを我慢しなければ大きい計画を乱す。

528 :考える名無しさん:2013/09/30(月) 22:02:33.03 0.net
子曰 衣敝縕袍 與衣狐貉者立 而不恥者 其由也與 不忮不求 何用不臧 
子路終身誦之
子曰 是道也 何足以臧

先生は言ったのだ
アルマーニのスーツ野郎を前にして、ユニクロで恥ずかしがらないのは由ぐらいだな
「『殺してでも うばいとる』とか『他人が持ってるとそれだけで欲しくなるのぉぉぉぉ』とか駄目ゼッタイ」
って詩経に書いてあるとおりに生きてる男だな

これを聞いた由ちゃん舞い上がってこの一節を死ぬまで歌ってた

先生は言ったのだ
まあ道ってのはそういうもんじゃけど、そればっかりってのは駄目だわな

529 :考える名無しさん:2013/10/01(火) 04:50:44.83 O.net
子曰 衆惡之 必察焉 衆好之 必察焉


子曰く、衆これを惡む。必らず察す。
衆これを好む。必ず察す。


みんなが憎んでもそれを鵜呑みにせずこれを調べる。
みんながいいといっても鵜呑みにせずに必ず調べる。

530 :考える名無しさん:2013/10/01(火) 08:04:07.52 O.net
子曰 人能弘道 非道弘人


子曰、人能く道を弘む。道が人を弘むにあらず。


人が道徳の拡充に努めるのであって、道が人の拡充に努めるのではない。

531 :考える名無しさん:2013/10/02(水) 17:52:10.78 O.net
子曰 過而不改 是謂過矣


子曰く、過って改めざる是を過ちと謂う。


間違いをして改めないことが実際は過ちなのだ。

532 :考える名無しさん:2013/10/03(木) 23:11:54.44 O.net
子曰 吾嘗終日不食 終夜不寝 以思 無益 不如学也


子曰く、吾れ嘗て終日食わず。終夜寝ず。以って思う。益なし。学ぶに如かざるなり。


「わしはかつて一日中食べず夜も寝ないで一人考えたが無駄じゃった。
読書から学ぶことには敵わない。」

533 :考える名無しさん:2013/10/04(金) 22:40:56.50 O.net
子曰 君子謀道不謀食 耕也餒在其中矣 學也祿在其中矣 君子憂道不憂貧



子曰く、君子は道を謀りて食を謀らず。
耕やして餒え其の中に在り。
學びて祿其の中に在り。
君子は道を憂いて貧しきを憂えず。


「君子は道について考えても食べ物の心配などしない。
直接農耕に勤しんでもその中にやっぱり飢饉の心配が伴うし、学問をしてもいささかの俸禄を貰うことは可能である。
君子は道について思い悩むが貧乏を悩まない。」

534 :考える名無しさん:2013/10/05(土) 23:22:53.97 O.net
子曰 知及之 仁不能守之 雖得之 必失之
知及之 仁能守之 不荘以リ之 則民不敬
知及之 仁能守之 荘以リ之 動之不以禮 未善也



子曰く。知これに及べども、仁これを守ること能わざれば、これを得ると雖ども、必らずこれを失う。
知これに及び、仁能くこれを守れども、荘を以ってこれにのぞまざれば、則ち民敬せず。
知これに及び、仁能くこれを守り、荘以ってこれにのぞめども、これを動かすに禮を以ってせざれば、未だ善からざるなり。



知性によってある地位まで到達しても
仁によってそれを守れなくては失うことになるだろう。
知性によってある地位に到達して仁によってそれを守っても
ある種の厳しさがないと民は敬わないだろう。
知性で地位につき仁で守って厳しさをもってのぞんでも
禮をもってしなくてはまだ善とはいえない。
知仁荘禮が大事じゃ。

535 :考える名無しさん:2013/10/06(日) 23:52:57.60 O.net
子曰 君子不可小知 而可大受也 小人不可大受 而可小知也


子曰く、君子は小知すべからずして大受すべし。小人大受すべからざるして、小知すべし。


君子は細々したことを知っているわけではないが、大きな仕事はできる。
小人は大きな仕事は任せられないが細かいことなら詳しく知っている。

536 :考える名無しさん:2013/10/07(月) 20:00:51.41 O.net
子曰 民之於仁也 甚於水火 水火吾見蹈而死者矣 未見蹈仁而死者也



子曰く、民の仁におけるや、水火よりも甚だし。
水火は吾蹈みて死する者を見る。未だ仁を蹈みて死する者を見ざるなり。


民の仁との関係は水や火よりも密接である。
水や火を踏んで死んだ者を見たことはあるが仁を踏んで死んだものはいない。
つまり水や火はそれなりのリスクが付き纏うが仁にはそれがないのだから大いに励むべきである。

537 :考える名無しさん:2013/10/08(火) 20:25:13.06 O.net
子曰 當仁 不讓於師


子曰く、仁に當りては師にも譲らず。



仁に関しては師匠にさえ譲歩するべきでない。

538 :考える名無しさん:2013/10/09(水) 19:46:13.33 O.net
君子貞而不諒


君子は貞にして諒せず。


君子は貞正を重んじるので簡単に諒しない。

539 :考える名無しさん:2013/10/10(木) 20:53:09.30 O.net
子曰 事君敬其事而後其食

子曰く、君に事うるには其の事を敬みて其の食を後にす。


君主に仕えるに仕事を敬い、給料のことは後回しにする。

540 :考える名無しさん:2013/10/11(金) 21:07:13.61 O.net
子曰 有教無類


子曰く、教え有りて類なし。


教育が問題なのであって人に種類はない。

541 :考える名無しさん:2013/10/12(土) 01:38:21.08 i.net
儒教はクズの思想

542 :考える名無しさん:2013/10/12(土) 20:34:52.78 O.net
子曰 道不同不相爲謀


子曰く、道同じからざれば相い為に謀らず。



道が違えば行く道のことで相談し合うことはできない。

543 :考える名無しさん:2013/10/13(日) 18:59:28.12 O.net
子曰 辭達而已矣


子曰く、辭は達するのみ。


言葉は意思伝達をまず重視する、装飾は副次的なものだ。

544 :考える名無しさん:2013/10/14(月) 20:23:00.07 O.net
師冕見 及階 子曰 階也 及席 子曰 席也 皆座 子告之曰 某在斯 某在斯 師冕出
子張問曰 與師言之道與 子曰 然 固相師之道也

師冕見ゆ。階に及ぶ、子曰く、階也。
席に及ぶ、子曰く、席也。皆な座す。子これに告げて曰く、某は斯に在り、某は斯にあり。師冕出づ。
子張問いて曰く、師と言う道か。子曰く、然り。
固より師を相くる道也。


盲目の音楽家の冕さんが階段を昇ろうとうすると先生は「階段ですよ」と告げるのだった。
席の前では「席ですよ」と告げるのだった。
一同着席すると「某はあそこにおります」「何々はそこにおります」と席次を告げるのであった。
冕さんが退出してから子張さんが質問した。
「あのようなやりかたが盲目の音楽家への接しかたなんですね」
「そうじゃ、あれが盲目の音楽家の介添えの仕方じゃ」

545 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:20:02.05 O.net
季氏將伐セン臾 冉有季路見於孔子曰 季氏將有事於セン臾
孔子曰 求 無乃爾是過與 夫セン臾 昔者先王以爲東蒙主
且在邦域之中矣 是社稷之臣也 何以伐爲
冉有曰 夫子欲之 吾二臣者皆不欲也
孔子曰 求 周任有言 曰 陳力就列 不能者止 危而不持 顛而不扶
則將焉用彼相矣 且爾言過矣 虎ジ出於コウ 龜玉毀於トク中 是誰之過與
冉有曰 今夫セン臾 固而近於費 今不取 後世必爲子孫憂
孔子曰 求 君子疾夫舍曰欲之 而必爲之辭 丘也聞 有國有家者 不患寡而患不均 不患貧而患不安
蓋均無貧 和無寡 安無傾 夫如是故 遠人不服 則脩文徳以來之 既來之
則安之 今由與求也 相夫子 遠人不服 而不能來也
邦分崩離析 而不能守也 而謀動干戈於邦内 吾恐季孫之憂 不在セン臾 而在簫牆之内也

546 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:22:47.09 O.net
季氏將にセン臾を伐たんとす。冉有、季路孔子に見えて曰く、
季氏將にセン臾に事有らんとす。
孔子曰く、求、乃ち爾是れ過てるなきか。夫れセン臾は、昔、先王以て東蒙の主と爲す。且つ邦域の中在り。是れ社稷の臣なり。何を以って伐つことを爲さん。
冉有曰く、夫子これを欲っす。吾れ二臣なる者は皆欲せざるなり。
孔子曰く、求、周任言えること有り。曰く、力を陳べて列に就く。能わざる者は止むと。
危うくして持せず。顛って扶けず。
則ち將に焉んぞ彼の相を用いん。且つ爾が言過てり。虎ジコウより出でて、龜玉トクの中に毀れる。是れ誰の過ちぞや。
冉有曰く、今夫のセン臾は、固くして費に近し。今取らざれば、後世必ず子孫の憂いを爲さん。
孔子曰く、求、君子は夫のこれを欲すと曰うを舍きて、而も必ずや之を辭すを爲すを疾む。
丘や聞く、國を有ちて家を有つ者は、寡なきことを患えずして均しからざるを患う。
貧しきを患えずして安からざるを患う。
蓋し均しければ貧しきことなく、和らげば寡きことなく。安ければ傾くことなし。

547 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:24:12.36 O.net
夫れ是の如くなるが故に、遠人服せざれば、則ち文徳を脩めて以って之を來たす。
既にこれを來たせば、則ちこれを安んず。
今由よ求や、夫子を相け、遠人服せずして、しかも來たすこと能わざる也。
邦分崩離析して、而も守ること能わざるなり。
而うして干戈を邦内に動かさんことを謀る。
吾れ季孫の憂いは、セン臾に在らずして、簫牆の内に在るを恐るるなり。

548 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:26:25.62 O.net
季氏がセン臾城を討伐しようとしていた。季氏の家臣の冉有さんと季路さんが先生に会見していった。
「主君がセン臾を討伐しようとしています」
「求、お前は過ちをおかそうとしているのではないか。
かのセン臾は、昔先王が東蒙山の主として定めた国だよ、そのうえわが魯国の内部の保護国であり、
社稷の臣と言っていいものだ。何んで伐ったりできようか」
冉有さんが言った。
「あの方がそれを望んているのです。私達二人はそれを望んでおりません」
「求や、周任の言葉があるよ。
自分の能力を発揮して臣下としての列に加わり、できないならやめると
君主の危険を支えず、ひっくり返ったのを助けないなら輔佐の役目がなんて必要になろうか。
それにだね、お前は間違ってるよ。
猛獣が檻からでたり、亀の甲羅や玉石が箱の中で壊れたら、一体誰の過ちだろうか。」

549 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:27:53.74 O.net
冉有さんが言った。
「今セン臾城は費の城の近くにあるのです、今取っておかなければ、後の世に必ずや子孫の憂いとなるでしょう」
先生がおっしゃった。
「求や、君子は欲しいと思っておきながら、知らぬ顔で言葉を取り繕う者を憎む。
ワシは聞いたことがあるよ。
国家を保ち家を保つ者は、人口の少ないのを憂うのではなく、その人々の不均等を憂うものだ。
貧乏を心配するのではなく安心できないことを患う。
みなが平均であれば貧乏はない。和があれば少ないということはなく、安んじていられれば、
国や家が傾くということはなくなるとな。
それ故に、遠方の人間が服しないなら、文徳を修めて来るようにさせるんじゃ。
そして招き寄せたなら彼らを安んじられるようにするものだ。
由と求は主人の輔佐でありながら、遠方の服従しない人々を招くこともできず。
国がバラバラになろうとするのを守ることさできない。
それで自国の内部で内戦の火種を撒こうとしている。
ワシは季孫の憂いはセン臾などにあるのではなく内部にあると考える」

550 :考える名無しさん:2013/10/16(水) 20:11:39.47 O.net
孔子曰 天下有道 則禮樂征伐自天子出 天下無道則禮樂征伐自諸侯出
自諸侯出 蓋十世希不失矣 自大夫出 五世希不失 陪臣執國命 三世希不失矣
天下有道 則政不在大夫 天下有道 則庶人不議


孔子曰く、天下に道あれば、則ち禮樂征伐天子より出づ。
天下に道無くば、則ち禮樂征伐諸侯より出づ。
諸侯より出づれば、蓋し十世にして失われざること希なり。
大夫より出づれば、五世に失われざること希なり。
陪臣國命を執れば、三世にして失われざること希なり。
天下有道、則ち政大夫に在らず。天下有道、則ち庶人議せず。

「天下に道があれば禮樂征伐は天子の号令で行われるが、
天下に道なければ、それらは諸侯より号令される。
諸侯より発令されたものは天命を受けていないが故に、十代まで続くのものは稀である。
そのようにして大夫は五代、陪臣ならば三代がせいぜいである。
天下に道あれば政治の実権を大夫が握るようなことはないし、庶民は政治を議論する必要性すら感じないであろう」

551 :考える名無しさん:2013/10/17(木) 20:07:17.99 O.net
孔子曰 祿之去公室五世矣 政逮於大夫四世矣
故夫三桓之子孫微矣


孔子曰く、祿の公室を去ること五世なり。
政の大夫に逮ぶこと四世なり。
故に夫の三桓の子孫微なり。

魯の君主が祿の授与する力を失って五世である。
政治権力が大夫に移って四世である。
その大夫の三桓の子孫達の権力はすでに失われつつある。

552 :考える名無しさん:2013/10/18(金) 23:54:00.05 O.net
孔子曰 益者三友 損者三友 友直友諒友多聞 益矣
友便辟 友善柔 友便佞 損矣



孔子曰く、益者三友、損者三友。
直きを友とし、諒を友とし、多聞を友とす。益なり。
便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とす。損なり。


「付き合ってためになる友人と損になる友人というものが各々三種ある。
正直で誠実で博学な友人はためになる。
体裁を繕い、ひとあたりだけ良く、口先だけの人間は損になる。」

553 :考える名無しさん:2013/10/19(土) 23:06:45.26 O.net
孔子曰 益者三樂 損者三樂 樂節禮樂 樂道人之善 樂多賢友 益矣
樂驕樂 樂佚遊 樂宴樂 損矣



孔子曰く、益者三樂、損者三樂。
禮樂を節するを楽しみ、人の善を道うを楽しみ、賢友多きを楽しむ、益なり。
驕樂を楽しみ、佚遊を楽しみ、宴樂を樂しむ。損なり。


ためになる楽しみが三つ。
損になる楽しみが三つある。
禮樂により節度ある生活の楽しみ
人の善を褒めたたえる楽しみ。
賢い友が多いことからくる楽しみの三つがためになる。
傲慢になって意気がる楽しみと、
怠惰な楽しみと宴会の楽しみが損になる楽しみである。

554 :考える名無しさん:2013/10/20(日) 23:33:55.73 O.net
孔子曰 侍於君子有三愆 言未及之而言 謂之躁
言及之而不言 謂之隠 未見顔色而言 謂之瞽


孔子曰く、君子に侍べるに三つの愆ちあり。
言未だこれに及ばずして言う。これを躁と謂う。
言これに及びて言わず、これを隠と謂う。
未まだ顔色を見ずして言う。これを瞽と謂う。


先輩への接しかたに三つの過ちがある。
話がそこに至っていないのに先に言うを躁という。
話が及んでいるのに言わないのを隠という。
顔色をうかがわずにずけずけ言うのを瞽という躁隠瞽は慎むべきである。

555 :考える名無しさん:2013/10/21(月) 21:22:21.21 O.net
孔子曰 君子有三戒 少之時 血気未定 戒之在色
及其壮也 血気方剛 戒之在鬪 及其老也 血気既衰 戒之在得



孔子曰く、君子三戒有り、少き時は、血気未だ定まらず。これを戒むること色に在り。
其の壮んなるに及びてや、血気方に剛し、これを戒むるに鬪いに在り。
其の老ゆるに及びてや、血気既に衰う。これを戒むること得るに在り。


君子は三つを気をつけなくてはならない。
若い時分は血気が定まっていないので色情について気をつけなくてはならない。
壮年の時分は血気が定まっていよいよ盛んなので人との争いについて気をつけなくてはならない。
年衰えれば蓄財に励みたくなるのを気をつけなくてはならない。

556 :考える名無しさん:2013/10/22(火) 22:58:56.25 O.net
孔子曰 君子有三畏 畏天命 畏大人 畏聖人之言
小人不知天命而不畏也 狎大人 侮聖人之言



孔子曰く、君子に三畏あり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏れる。
小人は天命を知らずして畏れざるなり。大人に狎れ、聖人の言を侮る。


君子は三つのものを恐れ畏む。
天命と立派な人と聖人の言葉である。
小人は天命を知らず恐れ知らずで、
立派な人に馴れ馴れしく接して聖人の言葉を侮る。

557 :考える名無しさん:2013/10/28(月) 00:02:36.36 0.net
孔子於郷黨 恂恂如也 似不能言者
其在宗廟朝廷 便便言 唯謹爾

孔子は親戚の集まりに出ると言葉が出てこない引きこもりニートのようだった
ところが政治を語らせると雄弁きわまりない
でもネトウヨにはならなかった

558 :考える名無しさん:2013/10/28(月) 19:35:28.19 O.net
孔子曰 生而知之者 上也 學而知之者 次也 困而學之 又其次也 困不學 民斯爲下矣


孔子曰く、生れながらにしてこれを知る者は上なり。
學びてこれを知る者は次なり。
困るしみてこれを學ぶは、又た其の次なり。 困るしみて學ざるは、民にして斯れを下と爲す。


生まれながらに知る者は最上である。
学問をして知る者はその次に位置する。
困窮して初めて学ぶものはさらにその次であり、
困窮してもなお学ばない者は一般人で下位の者といいえる。

559 :考える名無しさん:2013/10/29(火) 19:54:31.23 O.net
孔子曰 君子有九思 視思明 聴思聰 色思温 貌思恭
言思忠 事思敬 疑思問 忿思難 見得思義


孔子曰く、君子に九思あり。
視は明を思い、聴は聰を思い、色は温を思い、貌は恭を思い、
言は忠を思い、事は敬を思い、疑は問いを思い、忿は難を思い、得るを見ては義を思う。


君子は常に九つの思いがある。
見るときは明らかに見るよう努める。
聞くときは聡く聞くよう努める。
表情は温かみがあるよう努める。
態度は恭しさがあるよう努める。
言葉は忠実であろうと努める。
仕事は敬するよう努める。
疑うしいことは質問するよう努める。
怒りを覚えたときはその結果の困難な状況を見るよう努める。
利益の前ではまずは義を思う。
以上
謝々

560 :考える名無しさん:2013/10/30(水) 19:32:58.57 O.net
孔子曰 見善如不及 見不善如探湯 吾見其人矣 吾聞其語
隠居以求其志 行義以達其道 吾聞其語矣 未見其人也


孔子曰く、善を見ては及ばさる如くし、不善を見ては湯を探るが如くす。
吾其人を見る、吾其の語を聞く。
隠居して以って其の志を求め、義を行いて以って其の道を達す。
吾れ其の語を聞く、未まだ其の人を見ざるなり。

善を見ては及ばない気になって必死に努力する者や、不善を見てはお湯に手を突っ込んだようにすぐに遠ざかる。
こんな人間ならワシは見たことがあるし、言葉で聞いたことがある。
しかし、隠居してでもその志を求めて、正義を以てその道に達した人のことは
言葉できいたことはあっても、ワシは会ったことがないんじゃ。

561 :考える名無しさん:2013/10/31(木) 20:42:25.26 O.net
齊景公有馬千駟 死之日 民無徳而稱焉 伯夷叔齊餓干首陽之下 民到干今稱之 其斯之謂與



齊の景公馬千駟あり、死するの日、民徳として稱うるなし。
伯夷叔齊は首陽の下に餓えたり。民、今に到るまでこれを稱う。其れこれを謂うか。



齊の景公は四千頭の馬を買っていたが、彼の死んだ日に民は誰一人かれの徳を称賛するものはいなかった。
伯夷と叔齊は首陽山の下で餓死したが、今も彼らの徳は称賛されている。
人の価値は誠に富を以てせず、亦祇異なれるを以てすという諺はこのことを言うのであろうよ。

562 :考える名無しさん:2013/11/01(金) 19:37:49.74 O.net
陳亢問於伯魚曰 子亦有異聞乎 對曰 未也 嘗獨立 鯉趨而過庭
曰 學詩乎 對曰 未也 不學詩 無以言
鯉退而學詩 他日又獨立 鯉趨而過庭
曰 學禮乎 對曰 未也 不學禮 無以立
鯉退而學禮 聞斯二者 陳亢退而喜曰 問一得三 聞詩聞禮又聞君子之遠其子也


陳亢さんが先生の息子さんの伯魚さんに質問した。
「なんか特別な教えでもお父さんに聞きましたか?」
「別に何も、
でもある時、父が部屋で庭を見ながら仁王立ちしてたんです。
私は庭を走って通り過ぎようとしてたんですが、

お前、ポエムは学んだかい?って父は聞いてきましたよ。
いえまだですって言うと、それじゃ物を言うことなどできまいって言ってましたね。
だからそれから必死に詩を学びました。
またある日デジャブのような状況で今度は
お前は禮を学んだかい?って聞いてきました。いえまだですって答えると、禮を学ばなきゃ立派に立つこともままなるまいって言ってましたね。
それから禮を必死に学びましたよ、こんなもんです」
この話を聞いて伯魚さんの屋敷を退いて陳亢さんが喜んで言った。
「一つ質問して三つ知ったぞ!詩と禮と君子は息子をむしろ遠ざけて学ばせることを」

563 :考える名無しさん:2013/11/02(土) 20:57:59.85 O.net
邦君之妻 君稱之曰夫人 夫人自稱曰小童 邦人稱之曰君夫人 稱諸異邦 曰寡小君 異邦人稱之 亦曰君夫人


諸侯の妻を、君主は夫人と呼び、自称は小童であり
国民は君夫人と呼ぶ、外国人には寡小君と呼び、外国人が呼ぶ場合、君夫人と呼ぶ。

564 :考える名無しさん:2013/11/03(日) 21:17:19.85 O.net
陽貨欲見孔子 孔子不見 歸孔子豚 孔子時其亡也而往拜之 遇諸塗
謂孔子曰 來 子與爾言 曰 懷其寳而迷其邦 可謂仁乎
曰 不可 好従事而亟失時 可謂知乎 曰 不可 日月逝矣 歳不我與 孔子曰 諾 吾將仕矣


陽貨さんが先生と会見し自分の派閥に取り込みたいと考えていた。
先生が不忠の陽貨さんに会おうとしなかったので、一計を案じて先生に豚を贈り物として贈った。
先生は陽貨さんの留守を見計らって返礼に出かけた。
しかし帰りにばったり陽貨さんに出くわしたのだった。
「おお、こっちに来て下さい、話があるのです。
あなたという人は懐に宝物を抱いているくせに、役職につこうともせず国の者に疑惑を抱かせておりますぞ。
仁といえましょうか?」
「言えませんな」
「大きな仕事をなそうとしていながら、時期を失ってばかりいらっしゃる。
それが知といえますか?」
「いえませんな」
「歳月はどんどん過ぎ去りますぞ。歳は我等を待ってはくれないのです」
「そうですな、なにか仕事につきましょう」

565 :考える名無しさん:2013/11/04(月) 21:52:42.22 O.net
子曰 性相近也 習相遠也



生まれながらの心の在り方など似たり寄ったりである。
修業によってのみ心の在り方に違いがでる。

566 :考える名無しさん:2013/11/05(火) 19:30:07.25 O.net
子曰 唯上知與下愚不移


但し最上の知性と最低の愚者は修行や習慣によってもあまり変わらない。

567 :考える名無しさん:2013/11/06(水) 22:59:46.38 O.net
子之武城 聞弦歌之聲 夫子莞爾而笑曰 割鷄焉用牛刀
子游對曰 昔者偃也聞諸夫子 曰 君子學道則愛人 小人學道則易使也
子 二三子 偃之言是也 前言戯之耳


先生は子游さんが市長を務める武城へ出掛けた。
その時に管弦の音を聞いてニヤリと笑って言った。
「鶏を捌くのに牛刀がいるかね」
子游さんが言った。
「私は昔先生からこのように聞きました

君子が道を学べば人を愛するようになるし、
小人が道を学べば使い易い人間になると」
先生がやり込められておっしゃった
「諸君、偃のいう事こそその通りだよ、私の言ったのは冗談だ」

568 :考える名無しさん:2013/11/07(木) 23:00:10.35 O.net
公山弗擾以費畔 召 子欲往 子路不説 曰 未之也已 何必公山氏之之也
子曰 夫召我者而豈徒哉 如有用我者 吾其爲東周乎


公山弗擾が自分の領地の費の城によって謀反を起こした時に先生を招聘しようとした。
先生が行かれようとしたのを子路さんが喜ばなかった。
「先生、行くべき場所がなければそれまでのことです。
何で公山なんかのところに行こうとするのです」
「私を招聘しようとするものはむやみやたらに招聘しようとしているわけではない。
私を用いるならば、東周の政治を実践してみせよう」

569 :考える名無しさん:2013/11/08(金) 23:29:05.14 O.net
子張問仁於孔子 孔子曰 能行五者於天下 爲仁矣 請問之
曰 恭寛信敏恵 恭則不侮 寛則得衆 信則人任 敏則有功 恵則足以使人



子張さんが先生に仁について質問した。
「天下においてこの五つを行う者が仁であろう。」
詳しく尋ねると、
「恭寛信敏恵じゃよ。恭は人を侮らないこと
寛容は人を得る最良の方法じゃ。
信は人に仕事を任せられる。敏であれば功績をあげ、恵ならば人を使うことができる」

570 :考える名無しさん:2013/11/09(土) 21:30:24.36 O.net
佛キツ召 子欲往 子路曰 昔者由也聞諸夫子
曰 親於其身爲不善者 君子不入也 佛キツ以中牟畔 子之往也如之何
子曰 然 有是言也 不曰堅乎 磨而不リン 不曰白乎
涅而不緇 吾豈匏瓜也哉 焉能繋而不食


佛キツさんが先生を招聘した。先生は行くことを望まれた。子路さんが言った。
「昔、先生は、自ら悪事を為す者の所に君子は出入りしないとおっしゃいましたね
佛キツは中牟の町によって反乱を起こしている奴ですよ。
先生が行こうとされるのはどういうことです?」
「そういったのは確かじゃ。しかし堅いものはいくら擦り減らそうとしても薄くならんし、
白いものは白であって、黒い土で染められるものじゃない。
ワシは苦い瓜ではない、蔦にくっついたまま食われずにそのままでいるわけにはいかんのじゃ」

571 :考える名無しさん:2013/11/10(日) 22:31:57.40 O.net
子曰 由也 女聞六言六蔽矣乎 對曰 未也 居 吾語女
好仁不好學 其蔽也愚 好知不好學 其蔽也蕩 好信不好學 其蔽也賊
好直不好學 其蔽也絞 好勇不好學 其蔽也亂 好剛不好學 其蔽也狂


先生がおっしゃった。
「由ちゃんや、お前は仁知信直勇剛の六つのキーワードに関する弊害を聞いたことがあるかね」
「ないですね」
「まっ座りなさい。いいかい。仁を好むようでも学問を好まないなら、その者は愚に陥る危険があるよ。
頭が良くても学問しなければ知性の放蕩に陥る危険があるよ。
信を好んでも学問を好まなければ、ただ人に厳しい傷つけるようなそういう堅物になる。
正直を好んでも学問を好まなければただただ息苦しい窮屈な人間になる。
勇気を好んで学問を好まなければ乱暴なだけだ。
剛毅を好んでも学問を好まなければ狂人のようなもんだ」

572 :考える名無しさん:2013/11/11(月) 23:03:27.99 O.net
子曰 小子何莫學夫詩 詩可以興 可以觀 可以羣 可以怨
邇之事父 遠之事君 多識於鳥獣草木之名


「諸君、何で詩を学ぼうとしないのかね?
詩は比喩を学ぶことができる。それは世の中の物事を観察することができる。
みんなで唱和し集うことができる。
政治を諷刺することもできるし、
これによって父に仕えることや君主に仕えることにも役立ち、
鳥や獣や草木の名を覚えることができるんじゃ」

573 :考える名無しさん:2013/11/12(火) 23:05:07.31 O.net
子謂伯魚曰 女爲周南召南矣乎 人而不爲周南召南 其猶正牆面而立與


先生がご子息の伯魚さんにおっしゃいました。
「お前は周南と召南を学んだかい?
人として周南と召南を学んでいないのなら、情愛の面で
まるで壁に向かって立つようで何も分かってないに等しいよ」

574 :考える名無しさん:2013/11/13(水) 23:01:32.14 O.net
子曰 禮云禮云 玉帛云乎哉 樂云樂云 鍾鼓云乎哉


禮だ禮だと騒ぎ立てても玉や帛のことを気にしていばかりいるのが禮ではない。
樂だ樂だと言っても鍾や鼓のことばかり言っててもしょうがない。
大事なのはその精神だ。

575 :考える名無しさん:2013/11/14(木) 23:06:16.82 O.net
子曰 色レイ而内荏 譬諸小人 其猶穿ユ之盗也與


外側はバキバキで内側はぐにゃぐにゃのような昆虫野郎は
様々な小人の中でも例えればこそ泥のようなやろうだぜ!

576 :考える名無しさん:2013/11/15(金) 21:23:33.57 O.net
子曰 郷原徳之賊也


八方美人のようにあらゆる人に好まれようとする人間は徳のこそ泥だぜ!

577 :考える名無しさん:2013/11/16(土) 19:15:44.24 0.net
そうだ!

578 :考える名無しさん:2013/11/16(土) 20:51:51.72 O.net
子曰 道聽而塗説 徳之棄也


道で今さっき聞いたことをまた道端で得意げに語るのは徳を棄てる者だぜ。

579 :考える名無しさん:2013/11/17(日) 22:20:42.68 O.net
子曰 鄙夫可與事君也與哉 其未得之也 患得之 既得之 患失之 苟患失之 無所不至矣


下劣な者とは共に君主に仕えることはできない。
地位を得ていない時は地位を得ることばかり患うし、
地位を得れば失うことばかりを心配する。
そして馬鹿なことは何でもやりかねない!

580 :考える名無しさん:2013/11/18(月) 21:47:58.50 O.net
子曰 古者民有三疾 今也或是之亡也 古之狂也肆 今之狂也蕩
古之矜也廉 今之矜也忿戻 古之愚也直 今之愚也詐而已矣


古代の人民には三つの欠点があると言うが、今の民はそれさえなくなりつつある。
古代の狂人はずけずけ物を言ったが、今はただなよなよとしているばかりだ。
古代のやくざは筋を通したが今はただブチキレるばかりだ。
古代の馬鹿者は正直だが今は嘘ばっかつく。

581 :考える名無しさん:2013/11/19(火) 20:38:46.02 O.net
子曰 惡紫之奪朱也 惡鄭聲之亂雅楽也 惡利口之覆邦家者


紫色が朱の代わりなになるなど有り得ない。
鄭聲が雅楽を乱すことなどワシは許さん!
口達者な者が国家を転覆させることをワシは憎む。

582 :考える名無しさん:2013/11/20(水) 20:10:54.21 O.net
子曰 予欲無言 子貢曰 子如不言 則小子何述焉 子曰 天何言哉 四時行焉 百物生焉 天何言哉


「ワシはもう何も言わんことにする」
子貢さんが答えた。
「先生が何も言わなくなったら何を書き留めればいいのですか」
「天はワシのようにペラペラは言わんよ。
ただ常に四季は巡り、万物を生育させる。
天が何を言うというのか」

583 :考える名無しさん:2013/11/21(木) 21:33:12.86 O.net
孺悲欲見孔子 孔子辭以疾 將命者出戸 取瑟而歌 使之聞之



孺悲さんが先生に会いたがっていた。
先生は仮病で会見を断った。取り次ぎの者が断りの為に玄関に出た頃を見計らって、
瑟を取って歌い始めた。そしてこのようにして自分の心を伝えたのだった。

584 :考える名無しさん:2013/11/21(木) 21:54:59.68 0.net
論語とか哲学とは違うよな
論理が一切無いし
なんか「俺の話を聞けぇ〜♪」みたいな感じで
説教とかに近い
老子は孔子を徹底的に批判しているけれど
やっぱり説教じみていいるしwww
                 
変なの♪♪♪

585 :考える名無しさん:2013/11/22(金) 18:00:50.93 O.net
宰我問三年之喪期已久矣 君子三年不爲禮 禮必懐
三年不爲樂 樂必崩 舊穀既没 新穀既升 鑽燧改火 期可已矣
子曰 食夫稲 衣夫錦於女安乎
曰 安 女安 則爲之 夫君子之衣喪 食旨不甘 聞樂不樂 居處不安
故不爲也 今女安 則爲之 宰我出
子曰 予之不仁也 子生三年 然後免於父母之懐 夫三年之喪 天下之通喪也 予也有三年之愛於其父母乎

宰我さんが聞いた。
「三年の喪は長すぎませんか?君子が三年礼を実践しなければ礼が廃れます。
音楽だってその通りです。
古い米はなくなり新しい米が出来、それを炊く火も改まります。
一年で十分でしょう」
「父母が死んで間もない時にうまい米を食ってきらびやかな錦を着てもお前は心安らかなのかね?」
「安らかです」
「それならそうすればいい。君子は喪の間、旨い物を食べても旨く感じず、
音楽を聴いても楽しくなく、安閑としていられないから、お前のようにしないのだ」
宰我さんが退出した。
「宰予は不仁だ、子供というものは三年は父母の懐で暖かく育てられるものだ。
三年の喪とは天下の一般的な喪の制度だ。
宰予は父母よりも三年の期間を愛おしむようじゃな」

586 :考える名無しさん:2013/11/24(日) 09:01:18.89 O.net
子曰 飽食終日 無所用心 難矣哉 不有博エキ者乎 爲之猶賢乎已

食いたいだけ食って日を送り、心を用いることがないというのではどうしようもない。
パチンコや麻雀でもやってる方がまだましだよ。

587 :考える名無しさん:2013/11/25(月) 20:10:29.49 O.net
子路曰 君子尚勇乎 子曰 君子義以爲上 君子有勇而無義爲亂 小人有勇而無義爲盗


子路さんが言った。
「君子は勇気を尊びます」
「君子ってもんは正義を第一とするものだよ、君子に勇気があって正義に欠けてれば乱暴になるし、
小人は勇気があって義に欠ければ盗人になる」

588 :考える名無しさん:2013/11/26(火) 20:01:18.73 O.net
子貢曰 君子亦有惡乎 子曰 有惡 惡称人之惡者 惡居下流而セン上者
惡勇而無禮者 惡果敢而窒者
曰 賜也亦有惡乎 惡キョウ以爲知者 惡不孫以爲勇者 惡訐以爲直者


子貢さんが質問した。
「君子も憎むことがあります?」
「あるよ。人の欠点をあげつらう奴を憎む。
下の地位に居て、上を謗る者。
勇敢だが無礼者や、果敢だが息のつまるような奴。
お前こそ憎むものがあるかい?」
「他人から聞いたことでもって知恵者ぶる者や、
不遜な態度を勇敢と勘違いする者、
人の秘密を暴いてそれが正直な態度だと思う者です。」

589 :考える名無しさん:2013/11/27(水) 19:54:06.54 O.net
子曰 唯女子與小人爲難養 也 近之則不孫 遠之則怨


女子と小人ほど扱いに困るものはない。
近づけば不遜になるし、遠ざければ怨む。

590 :考える名無しさん:2013/11/28(木) 19:10:39.73 O.net
子曰 年四十而見惡焉 其終也已



四十にもなって人から憎まれるような者はもうどうしようもない。

591 :考える名無しさん:2013/11/29(金) 22:09:33.46 O.net
微子去之 箕子爲之奴 比干諫而死 殷有三仁焉


紂の兄の微子は紂を諌めて聞き入れられず亡命し、
箕子は諌めて聞き入れられず、狂った振りをして奴隷の格好をした。
比干は諫言して殺されたのだった。
殷には三人の仁者がいたのだった。

592 :考える名無しさん:2013/11/30(土) 21:22:49.29 O.net
柳下惠爲士師 三黜 人曰 子未可以去乎
曰 直道而事人 焉往而不三黜 枉道而事人 何必去父母之邦


100年前の時代の柳下惠は三度、司法長官に任じられて三度罷免された。
ある人がいった。
「あんたまだこの国にいたのかい」
「まっすぐな方法で人に仕えればどこに行こうが三度の罷免は免れ難いのです。
どこも同じで曲がった方法で仕えるならば、
なんで父母の国を離れる必要がありましょう。」

593 :考える名無しさん:2013/12/01(日) 23:19:42.93 O.net
齊景公待孔子曰 若季氏則吾不能 以季孟之間待之
曰 吾老矣 不能用也 孔子行


齊の景公が先生の招聘しようとして述べた。
「魯国の筆頭家老の季孫氏の待遇は無理だが、
季孫氏と二番家老の孟孫氏との間でなら手を打とう。」
「しかし私も歳老いましたからやっぱりあなたを起用するのは無理そうです」
孔子はこの言葉を聞いて去った。

594 :考える名無しさん:2013/12/02(月) 18:56:44.25 O.net
齊人歸女楽 季桓子受之 三日不朝 孔子行



齊が魯にアイドルグループを送り付けてきた。
大臣の季桓子は三日、朝廷に現れなかった。
そして先生は祖国を去った。

595 :考える名無しさん:2013/12/03(火) 16:09:36.15 0.net
いいなあ、このスレ。

596 :考える名無しさん:2013/12/03(火) 23:02:39.03 O.net
楚狂接輿歌而過孔子曰 鳳兮鳳兮 何徳之衰 往者不可諫 來者猶可追
已而已而 今之從政者殆而 孔子下 欲與之言 趨而辟之 不得與之言


楚国の狂人の接輿さんが歌いながら先生の前を通り過ぎた。
「鳳凰よ!鳳凰よ!
どうして道徳が衰えてしまったのだろうか!
過ぎたことをとやかく言っても仕方あるまい!
しかしこれからのことはまだ間に合うのだ!
よせったら!よせったら!
今の時代に政治家なんざ危ういもんだ!」
先生は玄関から飛び降りて話をしたいと思ったが、
走って逃げ去ってしまってので話すことはできなかった。

597 :考える名無しさん:2013/12/04(水) 23:28:08.62 O.net
長沮桀溺グウ而耕 孔子過之 使子路問津焉 長沮曰 夫執輿者爲誰
子路曰 爲孔丘 曰 是魯孔丘與 曰是也 曰知津矣
問於桀溺 桀溺曰 子爲誰 曰 爲仲由 曰 是魯孔丘之徒與
對曰 然 曰滔滔者天下皆是也 而誰以易之 且而與其從辟人之士也
豈若從辟世之士哉 ユウ而不輟 子路行以告 夫子憮然曰
鳥獣不可與同羣 吾非斯人之徒與 而誰與 天下有道 丘不與易也

598 :考える名無しさん:2013/12/04(水) 23:31:50.09 O.net
長沮さんと桀溺さんが二人で畑を耕していた。先生がその横を通り過ぎようとして、子路さんに渡し場について聞きに行かせた。
長沮が言った。「あの車で手綱を握ってるのは誰だい?」
「孔丘という者です」
「魯の国に孔丘かね?」「そうです」
「なら渡し場を知ってるはずだ」
桀溺さんも言った。
「あんた誰?」「仲由です」
「魯の孔丘の門下かい?」「そうです」
「滔滔と水が溢れ返るように天下はこんなありさまだ。
どうやってこれを変えるというのか?ありのままの人間を避けるような先生につかず、
世界そのものを避ける先生につきなさい」
そういって種に土をかけ続けるのだった。
子路さんが一部始終を先生に告げると先生は憮然として答えた。「鳥や獣と群れることはできない。人と一緒に生きないで誰と一緒に生きるんだい。
天下に道があるならば私が敢えて変えようなんてしないさ」

599 :考える名無しさん:2013/12/05(木) 23:43:31.17 O.net
子路從而後 遇丈人以杖荷ジョウ 子路問曰 子見夫子乎
丈人曰 四體不勤 五穀不分 孰爲夫子 植其杖而芸
子路拱而立 止子路宿 殺ケイ爲黍而食之 見其二子焉
明日子路行以告 子曰 隠者也 使子路反見之 至則行矣
子路曰 不仕無義 長幼之節 不可能廢也 君臣之義 如之何其廢之
欲潔其身 而亂大倫 君子之仕也 行其義也 道之不行 已知之矣

600 :考える名無しさん:2013/12/05(木) 23:47:08.57 O.net
子路さんが先生のお供をして一行から遅れてしまったことがあった。
老人が肩にかけた杖に竹かごをさげているのに出会った。
「先生を見かけませんでしたか?」
「身体もろくに働かさず、五穀の区別もつかないで何が先生じゃ!」
そういうと杖をたてかけて草むしりをし始めた。
子路さんは恐縮して手を組み合わせて突っ立ていた。
老人は子路さんを泊めて、鶏を殺し黍めしでもてなし二人の息子に合わせた。
次の日、先生に一部始終を告げた。
「隠者だね」
そういうと子路さんを引き返えさせて再訪させたが、ついてみると留守であった。
子路さんが伝言を頼んだ。
「出仕しないのは義ではありません。長幼の節度は廃せないものです。
君臣の義だけ何故廃せましょう。
見を清く保つことが大倫を乱すということもございましょう。
君子が出仕するのは義を行う為です。
道が行われないことなどとっくの昔に分かっていることです」

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