2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【儒教】孔子の哲学【論語】

1 :小魔玉  ◆.c.c.k.k.. :2012/02/14(火) 01:11:11.08 0.net
今から2500年前に五常(仁、義、礼、智、信)と五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)を以って
理想社会の実現を夢み、独自の哲学を持っていた孔子の教えを色々な視点から議論するスレです

545 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:20:02.05 O.net
季氏將伐セン臾 冉有季路見於孔子曰 季氏將有事於セン臾
孔子曰 求 無乃爾是過與 夫セン臾 昔者先王以爲東蒙主
且在邦域之中矣 是社稷之臣也 何以伐爲
冉有曰 夫子欲之 吾二臣者皆不欲也
孔子曰 求 周任有言 曰 陳力就列 不能者止 危而不持 顛而不扶
則將焉用彼相矣 且爾言過矣 虎ジ出於コウ 龜玉毀於トク中 是誰之過與
冉有曰 今夫セン臾 固而近於費 今不取 後世必爲子孫憂
孔子曰 求 君子疾夫舍曰欲之 而必爲之辭 丘也聞 有國有家者 不患寡而患不均 不患貧而患不安
蓋均無貧 和無寡 安無傾 夫如是故 遠人不服 則脩文徳以來之 既來之
則安之 今由與求也 相夫子 遠人不服 而不能來也
邦分崩離析 而不能守也 而謀動干戈於邦内 吾恐季孫之憂 不在セン臾 而在簫牆之内也

546 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:22:47.09 O.net
季氏將にセン臾を伐たんとす。冉有、季路孔子に見えて曰く、
季氏將にセン臾に事有らんとす。
孔子曰く、求、乃ち爾是れ過てるなきか。夫れセン臾は、昔、先王以て東蒙の主と爲す。且つ邦域の中在り。是れ社稷の臣なり。何を以って伐つことを爲さん。
冉有曰く、夫子これを欲っす。吾れ二臣なる者は皆欲せざるなり。
孔子曰く、求、周任言えること有り。曰く、力を陳べて列に就く。能わざる者は止むと。
危うくして持せず。顛って扶けず。
則ち將に焉んぞ彼の相を用いん。且つ爾が言過てり。虎ジコウより出でて、龜玉トクの中に毀れる。是れ誰の過ちぞや。
冉有曰く、今夫のセン臾は、固くして費に近し。今取らざれば、後世必ず子孫の憂いを爲さん。
孔子曰く、求、君子は夫のこれを欲すと曰うを舍きて、而も必ずや之を辭すを爲すを疾む。
丘や聞く、國を有ちて家を有つ者は、寡なきことを患えずして均しからざるを患う。
貧しきを患えずして安からざるを患う。
蓋し均しければ貧しきことなく、和らげば寡きことなく。安ければ傾くことなし。

547 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:24:12.36 O.net
夫れ是の如くなるが故に、遠人服せざれば、則ち文徳を脩めて以って之を來たす。
既にこれを來たせば、則ちこれを安んず。
今由よ求や、夫子を相け、遠人服せずして、しかも來たすこと能わざる也。
邦分崩離析して、而も守ること能わざるなり。
而うして干戈を邦内に動かさんことを謀る。
吾れ季孫の憂いは、セン臾に在らずして、簫牆の内に在るを恐るるなり。

548 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:26:25.62 O.net
季氏がセン臾城を討伐しようとしていた。季氏の家臣の冉有さんと季路さんが先生に会見していった。
「主君がセン臾を討伐しようとしています」
「求、お前は過ちをおかそうとしているのではないか。
かのセン臾は、昔先王が東蒙山の主として定めた国だよ、そのうえわが魯国の内部の保護国であり、
社稷の臣と言っていいものだ。何んで伐ったりできようか」
冉有さんが言った。
「あの方がそれを望んているのです。私達二人はそれを望んでおりません」
「求や、周任の言葉があるよ。
自分の能力を発揮して臣下としての列に加わり、できないならやめると
君主の危険を支えず、ひっくり返ったのを助けないなら輔佐の役目がなんて必要になろうか。
それにだね、お前は間違ってるよ。
猛獣が檻からでたり、亀の甲羅や玉石が箱の中で壊れたら、一体誰の過ちだろうか。」

549 :考える名無しさん:2013/10/15(火) 21:27:53.74 O.net
冉有さんが言った。
「今セン臾城は費の城の近くにあるのです、今取っておかなければ、後の世に必ずや子孫の憂いとなるでしょう」
先生がおっしゃった。
「求や、君子は欲しいと思っておきながら、知らぬ顔で言葉を取り繕う者を憎む。
ワシは聞いたことがあるよ。
国家を保ち家を保つ者は、人口の少ないのを憂うのではなく、その人々の不均等を憂うものだ。
貧乏を心配するのではなく安心できないことを患う。
みなが平均であれば貧乏はない。和があれば少ないということはなく、安んじていられれば、
国や家が傾くということはなくなるとな。
それ故に、遠方の人間が服しないなら、文徳を修めて来るようにさせるんじゃ。
そして招き寄せたなら彼らを安んじられるようにするものだ。
由と求は主人の輔佐でありながら、遠方の服従しない人々を招くこともできず。
国がバラバラになろうとするのを守ることさできない。
それで自国の内部で内戦の火種を撒こうとしている。
ワシは季孫の憂いはセン臾などにあるのではなく内部にあると考える」

550 :考える名無しさん:2013/10/16(水) 20:11:39.47 O.net
孔子曰 天下有道 則禮樂征伐自天子出 天下無道則禮樂征伐自諸侯出
自諸侯出 蓋十世希不失矣 自大夫出 五世希不失 陪臣執國命 三世希不失矣
天下有道 則政不在大夫 天下有道 則庶人不議


孔子曰く、天下に道あれば、則ち禮樂征伐天子より出づ。
天下に道無くば、則ち禮樂征伐諸侯より出づ。
諸侯より出づれば、蓋し十世にして失われざること希なり。
大夫より出づれば、五世に失われざること希なり。
陪臣國命を執れば、三世にして失われざること希なり。
天下有道、則ち政大夫に在らず。天下有道、則ち庶人議せず。

「天下に道があれば禮樂征伐は天子の号令で行われるが、
天下に道なければ、それらは諸侯より号令される。
諸侯より発令されたものは天命を受けていないが故に、十代まで続くのものは稀である。
そのようにして大夫は五代、陪臣ならば三代がせいぜいである。
天下に道あれば政治の実権を大夫が握るようなことはないし、庶民は政治を議論する必要性すら感じないであろう」

551 :考える名無しさん:2013/10/17(木) 20:07:17.99 O.net
孔子曰 祿之去公室五世矣 政逮於大夫四世矣
故夫三桓之子孫微矣


孔子曰く、祿の公室を去ること五世なり。
政の大夫に逮ぶこと四世なり。
故に夫の三桓の子孫微なり。

魯の君主が祿の授与する力を失って五世である。
政治権力が大夫に移って四世である。
その大夫の三桓の子孫達の権力はすでに失われつつある。

552 :考える名無しさん:2013/10/18(金) 23:54:00.05 O.net
孔子曰 益者三友 損者三友 友直友諒友多聞 益矣
友便辟 友善柔 友便佞 損矣



孔子曰く、益者三友、損者三友。
直きを友とし、諒を友とし、多聞を友とす。益なり。
便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とす。損なり。


「付き合ってためになる友人と損になる友人というものが各々三種ある。
正直で誠実で博学な友人はためになる。
体裁を繕い、ひとあたりだけ良く、口先だけの人間は損になる。」

553 :考える名無しさん:2013/10/19(土) 23:06:45.26 O.net
孔子曰 益者三樂 損者三樂 樂節禮樂 樂道人之善 樂多賢友 益矣
樂驕樂 樂佚遊 樂宴樂 損矣



孔子曰く、益者三樂、損者三樂。
禮樂を節するを楽しみ、人の善を道うを楽しみ、賢友多きを楽しむ、益なり。
驕樂を楽しみ、佚遊を楽しみ、宴樂を樂しむ。損なり。


ためになる楽しみが三つ。
損になる楽しみが三つある。
禮樂により節度ある生活の楽しみ
人の善を褒めたたえる楽しみ。
賢い友が多いことからくる楽しみの三つがためになる。
傲慢になって意気がる楽しみと、
怠惰な楽しみと宴会の楽しみが損になる楽しみである。

554 :考える名無しさん:2013/10/20(日) 23:33:55.73 O.net
孔子曰 侍於君子有三愆 言未及之而言 謂之躁
言及之而不言 謂之隠 未見顔色而言 謂之瞽


孔子曰く、君子に侍べるに三つの愆ちあり。
言未だこれに及ばずして言う。これを躁と謂う。
言これに及びて言わず、これを隠と謂う。
未まだ顔色を見ずして言う。これを瞽と謂う。


先輩への接しかたに三つの過ちがある。
話がそこに至っていないのに先に言うを躁という。
話が及んでいるのに言わないのを隠という。
顔色をうかがわずにずけずけ言うのを瞽という躁隠瞽は慎むべきである。

555 :考える名無しさん:2013/10/21(月) 21:22:21.21 O.net
孔子曰 君子有三戒 少之時 血気未定 戒之在色
及其壮也 血気方剛 戒之在鬪 及其老也 血気既衰 戒之在得



孔子曰く、君子三戒有り、少き時は、血気未だ定まらず。これを戒むること色に在り。
其の壮んなるに及びてや、血気方に剛し、これを戒むるに鬪いに在り。
其の老ゆるに及びてや、血気既に衰う。これを戒むること得るに在り。


君子は三つを気をつけなくてはならない。
若い時分は血気が定まっていないので色情について気をつけなくてはならない。
壮年の時分は血気が定まっていよいよ盛んなので人との争いについて気をつけなくてはならない。
年衰えれば蓄財に励みたくなるのを気をつけなくてはならない。

556 :考える名無しさん:2013/10/22(火) 22:58:56.25 O.net
孔子曰 君子有三畏 畏天命 畏大人 畏聖人之言
小人不知天命而不畏也 狎大人 侮聖人之言



孔子曰く、君子に三畏あり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏れる。
小人は天命を知らずして畏れざるなり。大人に狎れ、聖人の言を侮る。


君子は三つのものを恐れ畏む。
天命と立派な人と聖人の言葉である。
小人は天命を知らず恐れ知らずで、
立派な人に馴れ馴れしく接して聖人の言葉を侮る。

557 :考える名無しさん:2013/10/28(月) 00:02:36.36 0.net
孔子於郷黨 恂恂如也 似不能言者
其在宗廟朝廷 便便言 唯謹爾

孔子は親戚の集まりに出ると言葉が出てこない引きこもりニートのようだった
ところが政治を語らせると雄弁きわまりない
でもネトウヨにはならなかった

558 :考える名無しさん:2013/10/28(月) 19:35:28.19 O.net
孔子曰 生而知之者 上也 學而知之者 次也 困而學之 又其次也 困不學 民斯爲下矣


孔子曰く、生れながらにしてこれを知る者は上なり。
學びてこれを知る者は次なり。
困るしみてこれを學ぶは、又た其の次なり。 困るしみて學ざるは、民にして斯れを下と爲す。


生まれながらに知る者は最上である。
学問をして知る者はその次に位置する。
困窮して初めて学ぶものはさらにその次であり、
困窮してもなお学ばない者は一般人で下位の者といいえる。

559 :考える名無しさん:2013/10/29(火) 19:54:31.23 O.net
孔子曰 君子有九思 視思明 聴思聰 色思温 貌思恭
言思忠 事思敬 疑思問 忿思難 見得思義


孔子曰く、君子に九思あり。
視は明を思い、聴は聰を思い、色は温を思い、貌は恭を思い、
言は忠を思い、事は敬を思い、疑は問いを思い、忿は難を思い、得るを見ては義を思う。


君子は常に九つの思いがある。
見るときは明らかに見るよう努める。
聞くときは聡く聞くよう努める。
表情は温かみがあるよう努める。
態度は恭しさがあるよう努める。
言葉は忠実であろうと努める。
仕事は敬するよう努める。
疑うしいことは質問するよう努める。
怒りを覚えたときはその結果の困難な状況を見るよう努める。
利益の前ではまずは義を思う。
以上
謝々

560 :考える名無しさん:2013/10/30(水) 19:32:58.57 O.net
孔子曰 見善如不及 見不善如探湯 吾見其人矣 吾聞其語
隠居以求其志 行義以達其道 吾聞其語矣 未見其人也


孔子曰く、善を見ては及ばさる如くし、不善を見ては湯を探るが如くす。
吾其人を見る、吾其の語を聞く。
隠居して以って其の志を求め、義を行いて以って其の道を達す。
吾れ其の語を聞く、未まだ其の人を見ざるなり。

善を見ては及ばない気になって必死に努力する者や、不善を見てはお湯に手を突っ込んだようにすぐに遠ざかる。
こんな人間ならワシは見たことがあるし、言葉で聞いたことがある。
しかし、隠居してでもその志を求めて、正義を以てその道に達した人のことは
言葉できいたことはあっても、ワシは会ったことがないんじゃ。

561 :考える名無しさん:2013/10/31(木) 20:42:25.26 O.net
齊景公有馬千駟 死之日 民無徳而稱焉 伯夷叔齊餓干首陽之下 民到干今稱之 其斯之謂與



齊の景公馬千駟あり、死するの日、民徳として稱うるなし。
伯夷叔齊は首陽の下に餓えたり。民、今に到るまでこれを稱う。其れこれを謂うか。



齊の景公は四千頭の馬を買っていたが、彼の死んだ日に民は誰一人かれの徳を称賛するものはいなかった。
伯夷と叔齊は首陽山の下で餓死したが、今も彼らの徳は称賛されている。
人の価値は誠に富を以てせず、亦祇異なれるを以てすという諺はこのことを言うのであろうよ。

562 :考える名無しさん:2013/11/01(金) 19:37:49.74 O.net
陳亢問於伯魚曰 子亦有異聞乎 對曰 未也 嘗獨立 鯉趨而過庭
曰 學詩乎 對曰 未也 不學詩 無以言
鯉退而學詩 他日又獨立 鯉趨而過庭
曰 學禮乎 對曰 未也 不學禮 無以立
鯉退而學禮 聞斯二者 陳亢退而喜曰 問一得三 聞詩聞禮又聞君子之遠其子也


陳亢さんが先生の息子さんの伯魚さんに質問した。
「なんか特別な教えでもお父さんに聞きましたか?」
「別に何も、
でもある時、父が部屋で庭を見ながら仁王立ちしてたんです。
私は庭を走って通り過ぎようとしてたんですが、

お前、ポエムは学んだかい?って父は聞いてきましたよ。
いえまだですって言うと、それじゃ物を言うことなどできまいって言ってましたね。
だからそれから必死に詩を学びました。
またある日デジャブのような状況で今度は
お前は禮を学んだかい?って聞いてきました。いえまだですって答えると、禮を学ばなきゃ立派に立つこともままなるまいって言ってましたね。
それから禮を必死に学びましたよ、こんなもんです」
この話を聞いて伯魚さんの屋敷を退いて陳亢さんが喜んで言った。
「一つ質問して三つ知ったぞ!詩と禮と君子は息子をむしろ遠ざけて学ばせることを」

563 :考える名無しさん:2013/11/02(土) 20:57:59.85 O.net
邦君之妻 君稱之曰夫人 夫人自稱曰小童 邦人稱之曰君夫人 稱諸異邦 曰寡小君 異邦人稱之 亦曰君夫人


諸侯の妻を、君主は夫人と呼び、自称は小童であり
国民は君夫人と呼ぶ、外国人には寡小君と呼び、外国人が呼ぶ場合、君夫人と呼ぶ。

総レス数 1001
407 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200