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【イスラム哲学】井筒俊彦を読む
- 173 :考える名無しさん:2017/09/21(木) 00:35:38.42 0.net
- “真昼時――地上の万物がそれぞれの輪郭線を露出しつつ
キラビヤカに浮かびあがる光の世界――に、
どこからともなく夕闇の翳りしのび寄ってくる。
事物は相互の明確な差別を失い、浮動的・流動的となって、
各自本来の固定性を喪失し、互いに滲透し合って次第に原初の混沌に戻ろうとする。
有分節的世界が己れの無分節的次元に回帰しようとする両者の中間に拡がる薄暮の空間、
存在の深層領域が、人々の好奇心をさそう。
地上の一切が真の闇の中に没して完全に無化されてしまう直前のひと時の暗さには、
何か言いしれぬ魅惑がある。”
― 井筒俊彦 「監修者のことば」 (エラノス叢書 『一なるものと多なるもの〈1〉』(1991))
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