インド哲学総合スレ2
- 48 :考える名無しさん:2022/01/01(土) 21:27:34.11 0.net
- 西洋における仏教の受容
ロジェ=ポル・ドロワ 『虚無の信仰 ― 西洋はなぜ仏教を怖れたか』 トランスビュー (2002)
西洋で仏教が知られる様になったのは、この200年ぐらい。
ブッディズム(仏教)に該当する語が用いられた最初の例は、
1817年フランスのミシェル=ジャン=フランソワ・オズレーによる
『東アジアの宗教の開祖ビュッドゥあるいはブッドゥにかんする研究』で、
「ブッディスム(bouddisme)」と綴られた。
その後も仏教は、ニヒリズムや虚無の信仰であると誤解され、様々な論争を引き起こした。
1820年頃 西洋でブッディズム(仏教)が知られるようになる
↓
↓ 1819年 ショーペンハウアーが仏教に言及
↓ 1827年 ヘーゲルが仏教に言及
↓ 1848年 マルクス「共産主義という妖怪がヨーロッパを歩き回る」共産党宣言
↓
1860年頃 仏、英、独で虚無の信仰を巡る論争がピークを迎える
↓
↓ 1866年 マラルメ「仏教を知ることなしに、無(ネアン)に至った」カザリス宛書簡
↓ 1871年 ニーチェ「悲劇がわれわれを仏教から救い出す」断片
↓ 1880年、ソシュール「サンスクリットにおける絶対属格の用法について」学位論文
↓
1890年頃 仏教が虚無の信仰でないことが理解され始める
↓
↓ 1895年 フロイト『ヒステリーの研究』
この時期は、
マルクス、ニーチェ、フロイトなど現代思想の胎動期とも重なる。
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