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意識のハードプロブレムの答え10

551 :でこすけ:2021/08/04(水) 04:05:20.46 0.net
>>550
なお、このような世界における私たちの体験(現実)とは
スクリーン的なものとして機能する境界の上に浮かぶ映画のような何かです
(じつはむしろ機能するからこそ境界として成立し得るのですが)。
ここで映像にたとえられている「情報」は外部から配給されたもので
それに付随する意味は内部から創発という現象によって与えられています。
ちなみに「心」「意識」「自我」といったものもスクリーン上の幻影です。
内部に蓄積された情報は創発(変異)と淘汰とによって進化し
そのようにして成立したのが私たちの現実と言われるものだと考えられます。


「存在」の基本は境界とそれによって隔てられたふたつの領域だと思います。
要素がひとつしか無いのでは存在することにはならない気がするのです
(あくまでも個人的な印象に過ぎないものですけど)。
この境界というのは基本として感覚的にはイメージできないものですが
(たとえば映画館のスクリーンのようなものではありませんが)、
向こう側があるように感じられる「クオリア」は境界上に成立しているもの
のように考えられます。

ここでポイントになるのは実態(実体ではなく)がそれ以上のものではなく
つまり客観的世界は存在していないということです。
ちょっと前に現実の象徴として富士山をあげましたが
たとえばその姿は富士山を認識している意識の中にしか無いものなのであって
客観的に存在しているわけではないということです。
インターネットを通じてモニターに映し出される映像(仮想現実)は
つまりモニター上にしか無いように
私たちの現実も意識の中にしかないものなのであって
すなわちそのまんまが客観的に存在しているようには思えません。
成立し得るのは自分の主観と他者の主観だけであり
客観は主観の中にあらわれる幻想もしくは錯覚というのが私の印象です。
ただし便宜的には客観は有効ですからそこで少しややこしくなったりもします。

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