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意味の論理構造の哲学

342 :考える名無しさん:2022/04/18(月) 12:22:00 ID:0.net
説明が長くなったので、結論を簡単に述べよう。
それは、「たまくしげ」という表現を英語に変換してみれば簡単に分かることだ。
「たまくしげ」を物象化して捉えて、
"a box for precious hair ornaments"または"a precious box for hair ornaments"
してみても、歌に詠まれた「たまくしげ」の用法に働いている感性はまったく
伝はらない。なぜなら、この表現において本当に大切なのは、
それが"a box"/「箱」であることでも、その"a box"/「箱」が"precious"/
「大切」、「貴重」、または「美しい」ということでも、その"a box"/「箱」が
"hair ornaments"/「櫛」もしくは"valuables"/「貴重なもの」のためのもの
であることでもないからだ。そうではなく、「たまくしげ」が表現している
のは、「たま(魂)」を「くす(≒「秘める」)」(「奇(くす)し」、「くすむ」、
「くすねる」などの「くす」を考えてみるといい)こと、すなわち、
英語にして表現するなら、"keeping souls undercover"であるからである。
"undercover"であるからこそ、「たまくしげ」は、「開け」や「明け」、
「ふた(蓋)」の掛詞としての「二(ふた)」、「奥に思ふ」などにかかって、
その歌を詠む者の「心(こころ)」を伝へることになるのだ。
したがって、和歌に詠まれる「たまくしげ」という表現に働いている
感性を理解しようとするとき、「玉飾りのある櫛笥」をイメージとして
想起するより、Rolling Stonesの"UNDERCOVER OF THE NIGHT"の
"undercover"を思ひ出した方がはるかに役に立つことになるだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=DVJkfXeTs9Q

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