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意味の論理構造の哲学

611 :外れ者:2022/06/01(水) 07:55:29.97 0.net
ドイツ語の»Vogelfreiheit«は、日本語としては、
「たび(客/旅)『どり(鳥)』のように『ゆ(往』く『つれない身』としてある」
ことになることを表現しているものと解釈することができる。そのように
理解すると、万葉集において「『たび(客/旅)』にある」ことを形容する
決まり文句として詠まれる「草枕(くさまくら)」が、案外、ドイツ語の
»vogelfrei«によって想起されるイメージと近い感覚を伝へようとしている
ことが分かる。「たび(客/旅」の途中で命を落とした人の姿を見て詠まれた
次の歌は、その「草枕」のイメージの応用である。

万葉集 第13巻 3336番
鳥が音の 聞こゆる海に 高山を 隔てになして 沖つ藻を 枕になし
ひむし羽の 衣だに着ずに 鯨魚取り 海の浜辺に うらもなく 臥やせる人は
母父に 愛子にかあらむ 若草の 妻かありけむ 思ほしき 言伝てむやと 家問へば
家をも告らず 名を問へど 名だにも告らず 泣く子なす 言だにとはず
思へども 悲しきものは 世間にぞある 世間にぞある

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