とんでもねぇ話だなぁこれぇ!? by東浩紀 #801
- 379 :考える名無しさん:2023/12/20(水) 17:38:29.84 0.net
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ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』で哲学は終了したといえるでしょうか? 奇妙な問いですが、そのような奇妙な主張を見かけたので。
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ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』は、哲学的な問いに対する革命的なアプローチを提示しましたが、それが哲学を「終了」させたと言う人はほとんどいません。
むしろ、哲学の分野における新たなスタートポイントとして見ることができます。 『論理哲学論考』でウィトゲンシュタインが取り組んだのは、言語と世界の関係、思考と論理
の構造に関する深い洞察でした。彼の主張の一部では、哲学的な問題は言語の誤用に起因するものであり、清澄な論理と言語の分析を通じて、多くの伝統的な哲学的な
謎は「解消」されるとしています。具体的には、「何も語り得ないことについては、沈黙しなければならない」という彼の結論は、哲学的な問いに対する従来のアプローチに対
する強い批判でもありました。 ただし、これは彼が哲学を「終わらせた」というよりは、哲学における問題の定式化とアプローチに対する根本的な再考を提案したと解釈され
ることが一般的です。実際に、ウィトゲンシュタイン自身も後期作品である『哲学探究』において、『論理哲学論考』でのいくつかのアイディアを批判し、再検討しています。
哲学に革命をもたらしたとはいえ、『論理哲学論考』の出版後も、言語哲学、認識論、存在論、倫理学、意識の哲学、心の哲学など、多くの領域で哲学的追究は続いており、
新しい理論が登場しています。哲学は進化し続ける分野であり、ウィトゲンシュタインの寄与は哲学が取り組むべき問題や方法論に新たな視点をもたらしたと言えるでしょう。
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