NHK連続テレビ小説「虎に翼」part 30

名無しさんは見た！＠放送中は実況板で

【三階部分の増改築後に、増改築の費用負担者Cが新たに建物の共有者として持分の登記した場合、建物所有者AとCの法律関係】
建物の共有者であるACは、共有物である「建物全部について」その持分に応じた使用ができる（民法249条1項）
共有物の変更（形状・効用の著しい変更）は全共有者の同意により（民法251条1項）、その他の共有物の管理に関する事項は各共有者の持分の価格に従いその過半数で決する（民法252条1項。本事例の場合は持分価格の過半数以上を持つA単独で決められる）
ただ保存行為については、各共有者が単独で可能（民法252条5項）
また、共有者が持分を放棄したとき、死亡してその相続人およびその特別縁故者がいない場合には、その持分は他の共有者に帰属する（民法255条、最判平成元.11.14）
すなわち、各共有者は、共有に至った原因の如何を問わず、当該持分による所有権の効力は持分価格に応じて建物全体に及ぶ
設例で言えば、「一階二階部分はA所有、三階の増改築部分はC所有」になるわけではない