オイスタークオーツ Oysterquartz Part 1

Cal.7743

ロレックスオイスタークオーツの各モデルについて説明する前にまずはクオーツ時計の歴史からご紹介しましょう。
1970年代初頭に日本のセイコーが始めてのクオーツモデルを発表しました。
改良されるたびに上がる精度や機能、そして量産に伴う低価格化がスイス高級機械式時計を圧倒しました。所謂クオーツショックと呼ばれるものです。
それに対抗したスイス時計界は共同でベータ21と名づけられたクオーツムーブメントを開発しました。
これを各社で採用することで開発費を減らし、日本製クオーツに対抗しようとしました。

ロレックスに関してもクオーツは初めての試みということもあり、共同開発されたクオーツムーブメントであるベータ21を搭載した試作モデルを作成しました。
ベータクオーツ（REF.5100）と呼ばれ幻の一本として有名なモデルです。
しかしこのベータクオーツはイエローとホワイトゴールドの無垢モデルしか発売されませんでした。
クオーツ初号機ですからコンセプトモデルのような立ち位置だったのかもしれませんね。
ほんの数年の間に1000本だけ製造された、しかも高額のためかあまり玉数のないモデル、ベータクオーツとはそんなモデルでした。