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☆☆★イスラーム史総合スレ  その4★☆★

363 :世界@名無史さん:2012/10/08(月) 20:22:53.84 0.net
イスラム世界の経済史 (ネットワークの社会科学シリーズ): 加藤 博: 本, pp.113-115
http://www.amazon.co.jp/dp/4757141149/
http://ec2.images-amazon.com/images/I/51QD4C4E5EL._SL500_AA300_.jpg

> イスラム世界においては、文書の作成は契約の成立にとって重要ではなかった。
> 作成された文書自体は、当事者に対する義務を発生させなかったし、訴訟に
> おける証拠能力をもつこともなかった。理論的には、契約文書の法的拘束力は、
> 資格ある証人による口頭での内容証明を待って初めて生じた。

> イスラム世界での商人の活動が空間において拡大し、扱う商品の種類も多く
> なると、文書による契約が必要になっていった。中世カイロのユダヤ・コミュニ
> ティが残し、ゲニザ文書と総称されている――ゲニザとは、ヘブライ語で「倉庫」
> の意味で、ユダヤ礼拝所(シナゴーグ)の倉庫から発見されたため、この名が
> ある――膨大な契約文書は、このことをよく示している。

> 裁判において、文書よりも証言に大きな証拠能力を認め、日常の取引においても
> 文書契約よりも口頭契約を好んだイスラム世界では、裁判官(カーディー)の前で
> 証言し、取引の契約に立ち会う証人(シャーヒド)を必要とした。

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