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世界の歴史シリーズ本

1 :世界@名無史さん:2012/01/31(火) 14:33:46.21 0.net
姉妹スレ

日本の歴史シリーズ本
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/history/1286882867/

2 :世界@名無史さん:2012/02/01(水) 13:45:42.83 0.net
リンク貼っとくか。

各社の『世界の歴史』シリーズ
http://logsoku.com/thread/academy2.2ch.net/whis/1061375498/
各社の『世界の歴史』シリーズ2
http://logsoku.com/thread/academy4.2ch.net/whis/1125933051/
各社の『世界の歴史』シリーズ3
http://logsoku.com/thread/academy6.2ch.net/whis/1204527861/

3 :中公旧版:2012/02/01(水) 13:47:52.39 0.net
1 古代文明の発見 貝塚茂樹
2 ギリシアとローマ 村川堅太郎
3 中世ヨーロッパ 堀米庸三
4 唐とインド 塚本善隆
5 西域とイスラム 岩村忍
6 宋と元 宮崎市定
7 近代への序曲 松田智雄
8 絶対君主と人民 大野真弓
9 最期の東洋的社会 田村実造
10 フランス革命とナポレオン 桑原武夫
11 新大陸と太平洋 中屋健一
12 ブルジョワの世紀 井上幸治
13 帝国主義の時代 中山治一
14 第一次大戦後の世界 江口朴郎
15 ファシズムと第二次大戦 村瀬興雄
16 現代―人類の岐路 松本重治
(*)今は絶版。

4 :中公新板:2012/02/01(水) 13:48:49.97 0.net
1 人類の起源と古代オリエント 大貫良夫/屋形禎亮/前川和也/渡辺和子
2 中華文明の誕生 平勢隆郎/尾形勇
3 古代インドの文明と社会 山崎元一
4 オリエント世界の発展 小川英雄/山本由美子
5 ギリシャとローマ 桜井万里子/本村凌二
6 隋唐帝国と古代朝鮮 礪波護/武田幸男
7 宋代社会と周辺の民族 伊原弘/梅村坦
8 イスラーム世界の興隆 砂糖次高
9 大モンゴルの時代 杉山正明/北川誠一
10 西ヨーロッパ世界の形成 佐藤彰一/池上俊一
11 ビザンツとスラヴ 井上浩一/栗生澤猛夫
12 明清と李朝の時代 岸本美緒/宮嶋博史
13 東南アジア史のあけぼの 石澤良明/生田滋
14 ムガル帝国から英領インドへ 佐藤正哲/中里成章/水島司
15 オスマン帝国とイラン 永田雄三/羽田正
16 ルネサンスと地中海 樺山紘一
17 ヨーロッパ近世の開花 長谷川輝夫/大久保桂子/土肥恒之
18 ラテンアメリカ文明の興亡 高橋均/網野徹哉
19 中華帝国の危機 並木頼寿/井上裕正
20 近代イスラームの挑戦 山内昌之
21 アメリカとフランスの革命 五十嵐武士/福井憲彦
22 近代西欧の市民社会 谷川稔/村岡健次
23 アメリカ合衆国の膨張 紀平英作/亀井俊介
24 アフリカの民族と社会 福井勝義/大塚和夫/赤坂賢
25 アジアと欧米世界 加藤祐三/川北稔
26 ファシズムと社会主義 柴宜弘/木村靖二/長沼英世
27 自立へ向かうアジア 狭間直樹/長崎暢子
28 第二次世界大戦から米ソ対立へ 油井大三郎/古田元夫
29 冷戦と経済繁栄 高橋進/猪木武徳
30 新世紀の世界と日本 下斗米伸夫/北岡伸一

5 :河出書房:2012/02/01(水) 13:49:59.48 0.net
1 人類の誕生 今西錦司
2 古代オリエント 岸本通夫
3 中国のあけぼの 貝塚茂樹
4 ギリシア 村田数之
5 ローマ帝国とキリスト教 弓削達
6 古代インド 佐藤圭四郎
7 大唐帝国 宮崎市定
8 イスラム世界 前嶋信次
9 ヨーロッパ中世 鯖田豊之
10 西域 羽田明
11 アジアの征服王朝 愛宕松男
12 ルネサンス 会田雄次
13 絶対君主の時代 今井宏
14 明と清 三田村泰助
15 フランス革命 河野健二
16 ヨーロッパの栄光 岩間徹
17 アメリカ大陸の明暗 今津晃
18 東南アジア 河部利夫
19 インドと中近東 岩村忍
20 中国の近代 市古寅三
21 帝国主義の開幕 中山浩一
22 ロシア革命 松田道雄
23 第二次世界大戦 上山春平
24 今日の世界 桑原武夫
別巻 年表 日比野文夫

6 :図説 世界の歴史:2012/02/01(水) 13:53:32.96 0.net
第1巻 「歴史の始まり」と古代文明(監修:青柳正規 東京大学教授)
第2巻 古代ギリシアとアジアの文明(監修:桜井万里子 東京大学教授)
第3巻 古代ローマとキリスト教社会(監修:本村凌ニ 東京大学教授)
第4巻 ビザンツ帝国とイスラーム文明(監修:後藤明 東洋大学教授)
第5巻 東アジアと中世ヨーロッパ(監修:池上俊一 東京大学教授)
第6巻 近代ヨーロッパ文明の成立(監修:鈴木薫 東京大学教授)
第7巻 革命の時代(監修:見市雅俊 中央大学教授)
第8巻 帝国の時代(監修:福井憲彦 学習院大学教授)
第9巻 第2次世界大戦と第三世界(監修:五百旗頭真 神戸大学教授)
第10巻 新しい世界秩序をめざして(監修:立花隆 評論家)

7 :生活の世界歴史(河出書房新社):2012/02/01(水) 13:54:08.59 0.net
1.古代オリエントの生活(三笠宮崇仁・編)
2.黄土を拓いた人びと(三田村泰助)
3.ポリスの市民生活(太田秀通)
4.素顔のローマ人(弓削達)
5.インドの顔(辛島昇・奈良康明)
6.中世の森の中で(堀米庸三・編)
7.イスラムの蔭に(前嶋信次)
8.王権と貴族の宴(金沢誠)
9.新大陸に生きる(猿谷要)
10.産業革命と民衆(角山栄・村岡健次・川北稔)

8 :新版世界各国史:2012/02/01(水) 13:57:08.30 0.net
1 ギリシア史 桜井万里子
2 南アジア史 辛島昇
3 西アジア史 2(イラン・トルコ)
4 ロシア史 和田春樹
5 西アジア史 1(アラブ) 佐藤次高
6 ドイツ史 木村靖二
7 フランス史 福井憲彦
8 中央ユ−ラシア史 小松久男
9 朝鮮史 武田幸男
10 オセアニア史 山本真鳥
11 ラテン・アメリカ史 2(南アメリカ) 増田義郎
12 東南アジア史 1(大陸部) 石井米雄
13 東南アジア史 2(島嶼部) 池端雪浦
14 ドナウ・ヨ−ロッパ史 南塚信吾
15 ポ−ランド・ウクライナ・バルト史
16 バルカン史 柴宜弘
17 北欧史 百瀬宏
18 中国史 尾形勇
19 スイス・ベネルクス史 森田安一
20 スペイン・ポルトガル史 立石博高
21 アメリカ史 紀平英作 山川出版社
22 ラテン・アメリカ史1(メキシコ・中央アメリカ・カリブ海) 増田義郎
23 カナダ史 木村和男
24 イギリス史 川北稔

9 :世界歴史大系(山川出版):2012/02/01(水) 13:57:53.76 0.net
1 アメリカ史1 有賀貞
2 アメリカ史2 有賀貞
3 イギリス史1
4 イギリス史2
5 イギリス史3
6 中国史1(先史〜後漢) 松丸道雄
7 中国史2 松丸道雄
8 中国史3 松丸道雄
9 中国史4(明〜清) 松丸道雄
10 中国史5(清末〜現在) 松丸道雄
11 ドイツ史1 成瀬治
12 ドイツ史2 成瀬治
13 ドイツ史3 成瀬治
14 フランス史1 柴田三千雄
15 フランス史2 柴田三千雄
16 フランス史3 柴田三千雄
17 ロシア史1 田中陽児
18 ロシア史2 田中陽児
19 ロシア史3 田中陽児

10 :世界@名無史さん:2012/02/01(水) 22:03:59.98 0.net
リンクありがとう

11 :世界@名無史さん:2012/02/01(水) 23:13:59.74 0.net
>>9 
第二期
スペイン史1 ――古代〜近世 関哲行・立石博高・中塚次郎=編
スペイン史2 ――近現代・地域からの視座 関哲行・立石博高・中塚次郎=編
南アジア史1 ――先史・古代 山崎元一・小西正捷=編
南アジア史2 ――中世・近世 小谷汪之=編
南アジア史3 ――南インド 辛島昇=編

>>4
訂正

イスラーム世界の興隆 砂糖次高
>イスラーム世界の興隆 佐藤次高



12 :世界@名無史さん:2012/02/09(木) 03:36:53.27 0.net
中公新書の今月の新刊が『物語近現代ギリシャの歴史』。
ttp://www.chuko.co.jp/shinsho/2012/02/102152.html

地域史だが講談社版の『中国の歴史』(旧版・新版)はWikiに立項されている。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2_(%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE)

13 :世界@名無史さん:2012/02/23(木) 22:31:02.96 0.net
>>12
この帯の文句は酷いね
まるでギリシャが全世界の迷惑みたいな…


14 :世界@名無史さん:2012/02/27(月) 15:56:53.95 0.net
ここのサイトで通史シリーズ物はもちろん様々な世界史関連本を紹介してる

万年初心者のための世界史ブックガイド
ttp://flavius.cocolog-nifty.com/

15 :世界@名無史さん:2012/02/28(火) 04:52:21.32 0.net
http://logsoku.com/thread/academy6.2ch.net/whis/1204527861/504-516

16 :世界@名無史さん:2012/04/19(木) 19:27:18.37 0.net
あげ

17 :世界@名無史さん:2012/04/19(木) 20:34:21.48 i.net
近所の図書館に中公の旧版の「世界の歴史」があるから読もうかと思っているんだけれど、「漫画 世界の歴史」程度の知識しか無い俺には厳しいかな?

18 :世界@名無史さん:2012/04/19(木) 20:45:08.75 0.net
>>17
中公旧版は全くの初心者が読んでもいいように平易に書かれているから大丈夫。
巻にもよるが、絶対王政から19世紀ヨーロッパのあたりは、人物中心の物語風で面白い。

19 :世界@名無史さん:2012/04/19(木) 20:47:53.32 i.net
>>18
そっか。ありがとう!
ちなみに「日本の歴史」の方も同じように、まったくの初心者向け?

20 :世界@名無史さん:2012/04/19(木) 20:52:48.76 0.net
レベル的には一緒。

21 :世界@名無史さん:2012/04/19(木) 21:19:13.59 i.net
>>20
了解

22 :世界@名無史さん:2012/04/22(日) 13:08:59.03 0.net
中公旧版の「日本の歴史」は巻によっては、
ちょっと難しいし、マニアックな内容もあるが、
全体的には初心者でも読めるように工夫されてるね。

執筆者による当たりはずれは当然あるけど。

23 :世界@名無史さん:2012/05/10(木) 17:01:32.55 i.net
>>4のシリーズの中で、ここの住民が「出来が良い」と思った巻があったら教えてください。
さすがに1から読むのは気が引けますので...

24 :世界@名無史さん:2012/05/10(木) 21:12:13.22 0.net
>>23
このシリーズはやや随筆調で書かれていて、文化史もけっこう主題的にあつかわれているのが特徴。
「○○制が何年ごろに確立し、その社会的な意義は〜」といったタイプの、
一文にできるかぎり情報を多くつめこもうとしたような教科書的な解説があまりなく、(教科書+読み物)÷2という感じ。

ある程度教科書っぽく読めるものは、
8イスラーム世界の興隆、11ビザンツとスラヴ、17ヨーロッパ近世の開花、25アジアと欧米世界、30新世紀の世界と日本とかだな。
7宋代社会と周辺の民族、16ルネサンスと地中海、22近代西欧の市民社会なんかは文化史にもだいぶ割いてる。

で、注意したいのは9と20。
20近代イスラームの挑戦、この巻はオスマン帝国とサファビー朝滅亡後のイランが対象なのだが、
「近代日本と対比して列強の支配を受けるオスマン帝国」という視点を盛りこんでイデオロギー色を前面に出している。
9大モンゴルの時代もモンゴルageの基調で書かれている。
この二つは料理でいえば文章に独特の臭みがあるのでこのシリーズで手に取るなら後にするのがよい。


25 :世界@名無史さん:2012/05/10(木) 21:20:16.05 0.net
自分はどれか一つというなら、ビザンツとスラヴだな。
中世の東欧をあつかったこの巻の後半は、中世の東欧の諸王国の
とっかかりのところが書かれていて役立つ。

26 :世界@名無史さん:2012/05/12(土) 02:34:29.95 0.net
>>24 19『中華帝国の危機』もまぁ面白いと思う。


27 :世界@名無史さん:2012/05/12(土) 03:41:23.13 i.net
>>24 >>25 >>26
なるほど。詳しい説明ありがとうございます。参考になります。
22巻の『近代ヨーロッパの情熱と苦悩』だけ読みましたが、確かに随筆的な所があって飽きさせませんね。

あと、この巻は高校教科書レベルの知識しかない自分にも楽しく読めたんですが、他の巻も同様なのでしょうか?

28 :世界@名無史さん:2012/05/12(土) 04:05:51.69 0.net
>>27
どの巻もレベルは同じ。高校教科書レベルで十分分かる。
ただしあつかわれている内容があまり体系的でないので
このシリーズを読破しても知識に穴ぼこは残る。
たとえばインドをあつかった巻として、14巻(植民地時代)設けられているわりに、
グプタ朝以後からムガル帝国以前の諸王朝はあつかいが軽い。
欧州方面では北欧の記述が激薄。
スズメは飛べるけども歩くのが不得手なのと同じで、
読み物的な要素をだいぶ加えているために別の面が割を食った感がある。

29 :世界@名無史さん:2012/05/12(土) 04:24:43.91 0.net
で、この逆をいくのが>>8
文章は教科書的かつ中性的で、中央公論社のシリーズと比べて高密度。
政治史の比率が高めで、各方面の専門的な部分まではつっこまないが、事項は広く載せている。
南米、東南アジア、オセアニアなど高校世界史ではあまりあつかわれない地域もカバーしている。
一方で読み物としては微妙。世界史について全方位隙なく知りたいっていう人は世界各国史があっている。
逆に浅く広くを求めない人は中央公論社のほうを先に読んでみるのがよいと思う。

30 :世界@名無史さん:2012/05/12(土) 08:38:38.22 i.net
>>28 >>29
ふむふむ。なるほど。
それでは、自分のように「これといってどこどこを専門的に学ぶつもりではなく、あくまで趣味の範囲で」というスタンスなら、中央公論のシリーズの方が合ってますね。
ということで、中央公論のシリーズを勧めて頂いた巻から読んでみます。
それで「詳しく知りたい国の歴史」が見つかったら、>>8の山川各国史に手を伸ばしてみます。

詳しい説明ありがとうございました。

31 :世界@名無史さん:2012/05/12(土) 09:52:45.67 0.net
中公の新版(といっても10年以上前のものだけど)は、
以前内容を見たときの印象では、書き手の専門分野がムダに詳しくて、
あんまり初心者向けって感じはしなかった。
この手のスレで前にも指摘されてたけど、ある程度の予備知識を前提にしており、
入門書や啓蒙書というにはマニアックな内容だった。

32 :世界@名無史さん:2012/05/12(土) 22:54:29.69 0.net
中公新版だが・・

>7 宋代社会と周辺の民族 伊原弘/梅村坦

この巻の、宋代の部分はまったくオススメしない。

33 :オツガイ ◆EAbyJft1LY :2012/05/13(日) 13:00:19.27 0.net
>>23
中央公論の新版は全部読んだ訳じゃないんだけど、個人的にお薦めできるのは、
3古代インドの文明と社会、8イスラーム社会の興隆、11ビザンツとスラヴ、
17ヨーロッパ近世の開花、18ラテンアメリカ文明の興亡、23アメリカ合衆国の膨張
の6つになるかな。ただし18巻は独立前の時代については少し偏りがあるので注意。
14ムガル帝国から英領インドへ、15オスマン帝国とイラン(成熟のイスラーム社会)
の2つもそれなりに良い。ただし前者は前半部、後者は後半部だけ読むほうが良いかも。
他の人も言ってるけど、9大モンゴルの時代、20近代イスラームの挑戦
の2つはちょっとイデオロギー色が強いので正直あまりお薦めはできない。

34 :世界@名無史さん:2012/05/13(日) 13:24:12.92 0.net
中央公論の新版
1 人類の起源と古代オリエント 大貫良夫/屋形禎亮/前川和也/渡辺和子
4 オリエント世界の発展 小川英雄/山本由美子
この2つは結構好きだ
文庫版じゃないほうがカラーで図表も分かりやすくていい
文庫版は小さく見にくいし、白黒のため肝心の記号等も判別つかない

35 :世界@名無史さん:2012/05/13(日) 18:45:20.85 0.net
オリエント史は、どんな本読んでもチンプンカンプン。
時間の感覚や時代のイメージがつかめないし、人名や地名が覚えられない。

36 :世界@名無史さん:2012/05/13(日) 21:58:07.02 0.net
>>30
山川各国史は確かにバランスが取れていて穴はない記述だけど
とにかく「教科書的」で歴史読み物を求める人には退屈だろうね。

巻ごとにたくさんの書き手がいるので通読よりも面白そうなテーマの章から
読み始めることをお勧めしたい。



37 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 00:43:02.98 0.net
講談社の興亡の世界史シリーズの評価はどうなん?

03 通商国家カルタゴ 栗田伸子/佐藤育子 は
ローマ視点じゃなく、なかなか良かったと思うけど

38 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 01:22:12.47 0.net
>>37
このシリーズは、他の世界史シリーズで得た知識を補強するために読むものだ。


01 アレクサンドロスの征服と神話は、マケドニア王国からヘレニズム諸王国の成立までをあつかっている。
アレクサンドロス3世の遠征に重点があり、細かくその展開が書かれている。
読み物色が強く、アレクサンドロスがアケメネス朝を倒して西から東まで行軍し、東からもどってきて途中で死に、そのあとギリシャ系の王国が立ったといった、
結果の部分だけ知りたい人にはやや繁冗かと思われる。

中国史は基本的に南の王朝の視点であつかわれることが多く、北の遊牧民の王国は主題的にあつかわれることはそれほどない。
その欠を補って、北に焦点を当てているのが02 スキタイと匈奴と05 シルクロードと唐帝国だ。
漢や唐には詳しいわりに匈奴突厥ウイグルについてはそれほどという人は、この二冊を読むべき。
エスファハーンではないが、「モンゴル高原は中国史の半分」というものよ。

03 通商国家カルタゴは、カルタゴを主題として書かれた巻。
古代ローマ史でカルタゴというのが出てくるけども、カルタゴについてあまり詳しくない、という人が、
古代地中海世界の歴史についてさらに知るために手にとるべき本といえる。
07 ケルトの水脈 はガリアを中心にケルト人の住む古代ヨーロッパについてあつかう。
03 通商国家カルタゴと同じく、古代ローマ史でガリアとかケルト人というのが出てくるが、
ケルトとは何ぞやという人は読むべき本。03と07は古代ローマ史をローマ視点だけで見がちな欠を補う双子的な巻。

39 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 01:29:44.85 0.net
04 地中海世界とローマ帝国は、ローマ帝国をあつかった巻で、他のシリーズにあるようなタイプ。

06 イスラーム帝国のジハードは、ウマイヤ・アッバース朝時代が対象で、中公版の「イスラーム世界の興隆」と似たような構成。
アラビア半島から説き起こしてムハンマドがアラブ諸部族を征服し、ついでササン朝を滅ぼし、大帝国にいたるまでと、その後をあつかっている。

08 イタリア海洋都市の精神 は文化史度90%の巻。イタリア北部の都市の構造とか制度について言及されている。
他の巻とはちがって独特。

09 モンゴル帝国と長いその後 は題名の通り四ハン国時代前後をあつかっている。
杉山正明が書いていることから分かるように、モンゴルage色がある。対象が幅広いために、個々の記述は薄め。
読み物でも教科書でもなく、「杉山正明歴史講座モンゴル」と呼ぶべき巻。


40 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 01:57:56.38 0.net
10 オスマン帝国500年の平和は、オスマン帝国の政治史と制度に触れている。
他のシリーズのオスマン帝国をあつかった巻と内容はそこまでちがわない。教科書っぽく読める。

11 東南アジア 多文明世界の発見は、政治史も含まれているが、文化史のほうに比重があり、たとえば寺院とか官職に言及がある。
スコータイ王朝が何年に成立して〜といった基本的な部分を知っている人が当時の社会の一端に触れるにはよい本だが、
政治史方面がゼロの人が読んでも微妙。

12 インカとスペイン 帝国の交錯は、スペイン・ポルトガルによる征服の前と後のラテンアメリカが対象。
スペインがアメリカ大陸を征服したということは知っていても具体的にどんな社会だったのかについてはあまりという人向け。

13 近代ヨーロッパの霸権は、近代とその少し前のヨーロッパ史を範囲としている。
他のシリーズにもあるようなタイプ。

14 ロシア・ロマノフ朝の大地
この巻はシリーズの中で教科書色が強い部類といってよい。ロマノフ朝時代について整理して書かれている。
ロシア史を読みたいという人は、山川各国史や世界歴史大系に入る前にこれを先に読むのも手。


41 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 02:01:57.09 0.net
15 東インド会社とアジアの海は、
イギリスとオランダの東インド会社をあつかう。
東インド会社は貿易をおこなって利益を上げる商人としての側面と、
本国から特権を受け、また独自の判断で軍事力も行使する政治的プレイヤーとしての側面があるが、
この巻ではそのうち政治史的な部分を減らして商人としての側面に比較的紙幅を割いている。
「東インド会社って具体的などんな組織よ?」という点についてふれている有益な巻。

16 大英帝国という経験 は自分は未読。

17 大清帝国と中華の混迷は晩清がテーマ。
西欧の圧迫にさらされる清内部の動きについて触れている。他のシリーズにもよくある構成。

18 大日本・満州帝国の遺産は自分は未読。

19 空の帝国 アメリカの20世紀は、近代のアメリカ合衆国の文化史。読み物色が強め。

20 人類はどこへ行くのかは、通史ではなく、歴史に関するいくつかのトピックについて論じたもので、
歴史概説書ではなく歴史講座の類。読みこなすにはある程度の予備知識が必要で高校生にはきつい。

42 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 02:24:01.39 0.net
このシリーズは、他の世界史シリーズではあまり主題的にあつかわれない地域・社会を取り上げた巻があるのがウリで、
その巻、具体的には2,3,5,7,12,15巻はぜひ読むと思う。
8もこれらに含められなくもないが、毛色がちがうので関心がない人は特に読まなくてもよい。
11,19は当時の社会について想像をふくらませることが歴史を読む楽しみだと考える人には合っている。
10,13,14,17は他のシリーズと内容が重なるところが比較的多く、
教科書的な知識を求める人はこれを最初に手に取るのがよいと思う。
9は「大モンゴルの時代」と同じ調子で書かれているので、「大モンゴルの時代」の文章にオエッっとなる人にはお薦めしない。
あつかわれている内容は悪くない。
20は「歴史を知る」本ではなく、「歴史を論じる」本。人を選ぶ。


43 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 18:37:32.36 0.net
詳しい情報ありがと
01 アレクサンドロスの征服と神話
02 スキタイと匈奴 遊牧の文明
04 地中海世界とローマ帝国
05 シルクロードと唐帝国
07 ケルトの水脈
この辺りもチェックしてみようと思う


44 :世界@名無史さん:2012/05/14(月) 23:10:13.30 0.net
ケルトの水脈は主にブルターニュ地方を軸として語ってる
確かに非常に読み応えがあったな



45 :世界@名無史さん:2012/05/15(火) 00:33:32.32 0.net
ttp://www.kawade.co.jp/fukurou.html
ふくろうの本シリーズってさ、分かりやすくて結構いいと思うんだ
気になる分野のとっかかりを掴むのに便利だし

46 :世界@名無史さん:2012/05/16(水) 18:58:17.49 0.net
>>45
図説 聖書考古学 旧約篇がイスラエルのみならず
ウガリット、カナン、フェニキア、トランスヨルダン等にも言及してて良かった

47 :オツガイ ◆EAbyJft1LY :2012/05/16(水) 20:53:44.92 0.net
>>37
興亡の世界史(これも全巻読んでる訳じゃないんだけど)で個人的にお薦めなのは以下ののものかな。
05「シルクロードと唐帝国」
ソグド人押しの中央ユーラシア史本。唐を中央ユーラシアの視点で書いてて面白い。
ただ、杉山正明氏ほどではないけど少しイデオロギー色を強く感じる部分がある。

06「イスラーム帝国のジハード」
初期イスラーム史の流れが結構詳しい。中央公論の「イスラーム世界の興隆」よりも、
少しジャーヒリーヤ時代やムハンマド時代の記述が詳しかったかな。ただ、後半部は、
著者自身も意識してるだろうけど、あえて現代政治的な話題に踏み込んでるので、
そこが受け入れられるかどうかは人によって異なると思う。

10「オスマン帝国500年の平和」
最新のオスマン帝国研究成果が載ってる。記述の仕方は教科書的で分かりやすいけど、
従来のオスマン帝国の本に比べると、スレイマン1世以降の中期オスマン帝国に関する記述が、
多いのが特徴的。最近の政治史社会史経済史がバランス良く書かれてる。

12「インカとスペイン 帝国の交錯」
シリーズ中で一番の良書だと思う。植民地時代のペルーの社会を分かりやすく描くために、
最初にインカとスペイン両国の前史を書くという構図も分かりやすい。帝国の交錯というタイトル通り、
スペイン帝国の下で生き残り続けるインカ帝国の伝統というものを丁寧に解説してくれてる。

14「ロシア・ロマノフ王朝の大地」
教科書的な記述で分かりやすく、僕みたいにロシア史についてそんなに詳しくないという人には、
お薦めできると思う。特別に変わった点はないけど、分かりやすくて読みやすい本だった。

48 :オツガイ ◆EAbyJft1LY :2012/05/16(水) 20:54:06.89 0.net
15「東インド会社とアジアの海」
東インド会社についてものすごく詳しくなれる本。グローバルヒストリーっぽい感じの本で、
かなり視点の広いものになってる。珍しい試みではあるので新鮮だし面白かったる

16「大英帝国という経験」
大英帝国よもやま話という感じの本。大英帝国に関する様々な話題をばらばらに扱った感じ。
社会史寄りのテーマが多く、大英帝国の社会を細かく知りたいという人にはお薦め。

17「大清帝国と中華の混迷」
前期の清について内陸アジア的な側面を強調した上で、その清が西欧諸国の圧力を受けて、
近代的な主権国家と変化していく過程を分かりやすく記述した本。結構良い感じにまとまってたと思う。
ところどころに現代東アジア情勢に関する踏み込んだ発言があるので、そこは人によって意見が分かれるかも。

19「空の帝国 アメリカの20世紀」
空に関するアメリカ合衆国のよもやま話という感じ。20世紀のアメリカ合衆国の社会について、
航空産業にテーマを絞って色々と記述してる。基本的には16巻と似たような感じだと思う。

個人的に古代史が苦手なこともあり、古代史関連の本は読んでないのでコメントできないけど、
興亡の世界史は基本的に良書が多いと思うよ。中央公論や山川各国史ほど広い分野は網羅してないけど。

49 :世界@名無史さん:2012/05/16(水) 21:54:33.99 0.net
古代史と近現代史やったら古代史のほうが楽やろ近現代史はごちゃごちゃしていかん。


50 :オツガイ ◆EAbyJft1LY :2012/05/16(水) 22:30:24.35 0.net
>>49
まぁ、そこら辺は完全に個人の好き嫌いの問題なので何とも言えない。
僕自身の場合は、古代史はどうもイメージがしづらいので苦手なんだよなぁ。
ごちゃごちゃしてるという点は古代だろうが中世だろうが近現代だろうが同じだと思う。

51 :世界@名無史さん:2012/05/17(木) 18:20:26.36 0.net
>>8の 8 中央ユ−ラシア史 小松久男 と
旧版?世界各国史16の中央アジア史 江上波夫は大きく内容違ってる?


52 :世界@名無史さん:2012/05/18(金) 18:45:06.27 0.net
>>49
ギリシャやローマですら、ごちゃごちゃしてわからんのに、
ましてオリエントなんかになったらイメージすらわかないから、
読んでてもチンプンカンプンだわ。

以前、通史の「世界の歴史」のオリエントの巻に挑戦したことがあるが、
あまりのチンプンカンプンさで挫折した。

53 :世界@名無史さん:2012/05/19(土) 07:25:29.64 0.net
オリエント史を理解できる人って、どういう頭の構造してるんだろう?
単なる遺跡、考古学マニア?

エジプトあたりの断片的知識くらいしか、一般人は知らない世界だよね。

54 :世界@名無史さん:2012/05/19(土) 08:39:37.95 0.net
図表が詳しい本と地図帳や地球の歩き方等で
地名や遺跡の場所を確認しながら読んでいくと面白いと思うけど

地球の歩き方なんかビブロス、シドン、ティルスとか
ハランやカルケミッシュ等も載ってたりするし


55 :世界@名無史さん:2012/05/19(土) 11:45:21.79 0.net
「ライフ人間世界史」知ってる人いる?
高校の時図書館にあって、世界史好きになりかけたころ読んで
とてもおもしろかったんだけど。

「蛮族の時代」では、教科書で覚えた「ゲルマン民族の侵入375年」という
年号が出てこなくて「?」と思った。この年号はアメリカの西洋史では
重視されていないらしい。
…など、日本からではない視点で書かれていて興味深い。

図書館で探したら見つかると思うし、古書店、ヤフオクで入手可能。

1巻/古代ギリシア
2巻/ローマ帝国
3巻/蛮族の侵入
4巻/信仰の時代
5巻/ルネサンス
6巻/探検の時代
7巻/宗教改革
8巻/啓蒙の時代
9巻/王政の時代
10巻/近代ヨーロッパ
11巻/ビザンティン
12巻/イスラム
13巻/メソポタミア
14巻/古代エジプト
15巻/アフリカ
16巻/ロシア
17巻/古代アメリカ
18巻/インド
19巻/中国
20巻/日本
21巻二十世紀 

56 :世界@名無史さん:2012/07/15(日) 14:25:08.93 0.net
中公旧版→河出

趣味としての読書なら河出が良いよな
難しいことは分からないし分かりたくもないから

57 :世界@名無史さん:2012/08/16(木) 16:34:33.80 0.net
質問です。
古い「世界の歴史」シリーズの一冊で、冒頭がモンゴルフィエ兄弟が作った
気球の実験から始まるのを図書館で読んだことがあるんです。書き手の視点が
気球とともにパリ上空を一巡し、フランス革命の舞台をまず読者に紹介する。
で、気球が無事地上に降りたら、ベンジャミン・フランクリンが出迎えて祝福する。

上手い導入部だなあ、と感心していたら、図書館の棚整理で閉架書庫に回された
らしく、どのシリーズのなんという題名だったかがわからない。

ご存じの方がいらっしゃったら、教えてください。

58 :世界@名無史さん:2012/08/16(木) 18:15:41.38 0.net
古代の遊牧民は理解できないね 国とはその地域に住んでいる人たちが作る物
というイメージしかないから 異民族支配とか当たり前なのが理解できん
王が死ぬと子供に国を分けてあたえて分裂するとかありえんだろw

59 :世界@名無史さん:2012/08/16(木) 20:32:13.35 0.net
岩波講座世界歴史がいいな。
旧版の読みやすさがいい。

60 :世界@名無史さん:2012/08/18(土) 14:08:59.19 0.net
いつまで経っても中世ドイツが分からん
具体的イメージが頭に浮かばないと言う意味で

61 :世界@名無史さん:2012/08/20(月) 09:31:13.17 0.net
12 ルネサンス 会田雄次

ちょww
センセの書いてる文章の意味が分からない箇所多数
和文和訳的な意味で
脳内情報を上手く文章化出来てないじゃねーか
読み物として面白いんだけど皮肉が効きすぎるし

62 :世界@名無史さん:2012/09/03(月) 03:56:43.66 0.net
>>14
今日はじめてこのスレを見ましたが,良いサイトを紹介してくれてありがとう!

63 :世界@名無史さん:2012/09/14(金) 22:44:23.37 0.net
>>51
小松久男編『中央ユーラシア史』(新版世界各国史4)は、
旧版と比べて近現代史の部分が詳細になっているのが特徴。
ソ連崩壊後の情勢も取りあげられている。

64 :世界@名無史さん:2012/09/16(日) 09:39:58.77 0.net
この手のシリーズ本、店頭でバラで買ってたら、
結局、途中で飽きて全巻揃えられないことが多い。

65 :世界@名無史さん:2012/09/20(木) 02:31:05.74 0.net
昔はインテリアとして全巻揃えるってのがあったかもしれないが
本来は世界史全集ってそんなもんでしょ。
俺も中公新版は初版で5〜6冊、文庫本で3〜4冊ってとこ。

66 :世界@名無史さん:2012/09/20(木) 21:44:17.84 0.net
えええ、読まないの?

67 :世界@名無史さん:2012/09/24(月) 13:43:54.51 P.net
河出のやつは活字が潰れて物凄く見辛いな

68 :世界@名無史さん:2012/09/29(土) 02:39:02.45 0.net
>>66
昔はインテリアとして箱入りハードカバーの美術全集やら文学全集やら歴史全集を
揃えるってのがお金持ちの間で流行してたんですよ。
要するに内容じゃなくって並べてみて見栄えがいいかどうかで決めるのな。

最近ブッコフなんかの大判書コーナーに流れてるのはそういうのじゃないかなと思ってる。
昔高くて手が出なかった本がバラで変えるのは嬉しいけど。
(とにかくかさばる判型なので本棚にどうやって収納するかって問題は残るが)

69 :世界@名無史さん:2013/01/04(金) 21:01:18.45 0.net
アマゾンの中古品の価格(最低)を調べると面白い。
人気があって、出回っている数が多いか、人気が無くて売れないか、
たまたま損傷・汚れが激しいか、のいずれかだが。


興亡の世界史だと出品数と相関関係がありそう。
モンゴル帝国   2130(2出品)
オスマン帝国   2000(6出品)
シルクロード 892(12出品)
イスラーム帝国  580(24出品)
アメリカの20世紀 289(34出品)

70 :世界@名無史さん:2013/01/04(金) 21:37:08.60 0.net
Amazon中古本てのは、基本は出品数で決まるって要素が強いね。
ただ、出品数が多くてもバンバン売れるものなら値崩れしないケースもある。
ちなみに、今回のケースだと、売れる速度に関係なく出品数で決まってるね。
> モンゴル帝国   2130(2出品) → 9冊(直近1ヶ月販売数)
> オスマン帝国   2000(6出品) → 7冊(    〃     )
> シルクロード 892(12出品) → 3冊(    〃     )
> イスラーム帝国  580(24出品) → 9冊(    〃     )
> アメリカの20世紀 289(34出品) → 2冊(    〃     )

71 :世界@名無史さん:2013/01/14(月) 17:34:03.31 0.net
2000円ぐらいだと新品を買った方がいい気がする。

このシリーズ、普通の世界の歴史シリーズと一線を引いていて面白い。
執筆陣もそれなりに有名どころがそろっているし。

72 :世界@名無史さん:2013/02/11(月) 19:33:05.44 0.net
中世ヨーロッパの入門書だと何がいいですか
とりあえ>>5の「9 ヨーロッパ中世 鯖田豊之」読もうと思ってますけど他にオススメあったら教えて下さい
ちょっとスレチになるけどシリーズじゃなくてもいいです

73 :世界@名無史さん:2013/02/18(月) 22:37:14.84 0.net
>>6

 [図説]世界の歴史 J.M.ロバーツ著 2002年〜 創元社 各 約256ページ 2400円

第1巻 「歴史の始まり」と古代文明(監修:青柳正規 東京大学教授)
第2巻 古代ギリシアとアジアの文明(監修:桜井万里子 東京大学教授)
第3巻 古代ローマとキリスト教社会(監修:本村凌ニ 東京大学教授)
第4巻 ビザンツ帝国とイスラーム文明(監修:後藤明 東洋大学教授)
第5巻 東アジアと中世ヨーロッパ(監修:池上俊一 東京大学教授)
第6巻 近代ヨーロッパ文明の成立(監修:鈴木薫 東京大学教授)
第7巻 革命の時代(監修:見市雅俊 中央大学教授)
第8巻 帝国の時代(監修:福井憲彦 学習院大学教授)
第9巻 第2次世界大戦と第三世界(監修:五百旗頭真 神戸大学教授)
第10巻 新しい世界秩序をめざして(監修:立花隆 評論家)

74 :世界@名無史さん:2013/02/18(月) 22:59:59.58 0.net
 
   Book Offで[図説]世界の歴史 J.M.ロバーツ著 

     第1巻、第2巻、第3巻を買った。各950円。

      読んだ形跡のないほぼ完全美品。

    特に第1巻、第2巻は興味深い、面白い本

75 :世界@名無史さん:2013/03/10(日) 10:15:30.71 0.net
ロバーツの書いた”図説 世界の歴史”は2つの出版社から
だされている: 創元社 全10巻、小峰書店全8巻。
同じ本?それとも違う本なのかな?小峰の方は“ペンギン版”と
なっているが。

76 :世界@名無史さん:2013/03/26(火) 12:15:17.78 0.net
ロバーツ→河出→中公新版の順に読むといい

全部読み終えたら、あなたは世界史博士だ

77 :世界@名無史さん:2013/03/30(土) 05:27:22.77 0.net
今は古本でしか手にはいらないけど、

デュラントの『世界の歴史』シリーズは、

英語圏で評価高いよね。

読みやすく、分かりやすい。

デティールはもちろん古くなってるところがあるが。

78 :世界@名無史さん:2013/04/01(月) 12:12:09.80 0.net
河出の文庫は活字が潰れていて非常に読みづらい
なんつーか汚いと感じるレベル
紙質も安っぽいし

79 :世界@名無史さん:2013/04/15(月) 20:06:52.91 0.net
そんなことを言ってしまうと、古い刊行文献が読めなくなってしまう。

80 :世界@名無史さん:2013/04/17(水) 21:39:19.14 0.net
先史から国別で始まるので、世界歴史大系が高いけど好き。

81 :世界@名無史さん:2013/11/23(土) 23:36:25.15 O.net
世界史の教員です。

中公新版の11巻「西ヨーロッパ世界の形成」って、社会史に偏りすぎて、高校世界史の授業に寄与する所が少ないんだけど、あれって一般の評価はどうなの?
カノッサの屈辱とか百年戦争とか、スカスカ過ぎて、他の巻との落差がありすぎ。かといって、佐藤賢一『英仏百年戦争』みたいな斬新さも少ない。

12巻・明清の岸本美緒先生とかは堅実な記述の中に独自の視点を入れててさすがだなと思ったけど。

82 :世界@名無史さん:2013/11/24(日) 03:46:15.20 0.net
>>81
もともとあのシリーズは各分野をまんべんなく入れようという趣向じゃないと思うんですよね。
書き手によって書き方のスタイルにむらがあって、
教科書的な見通しよい記述もあれば、体験記的な記述もあれば、
ややミクロなレベルの記述もあればという具合で、
しかも政治史を流れの軸としてそこに社会史文化史経済史そのほかにふれていく形も取らないと。
ある程度概要が分かっている人が理解を広げるための読みものという風に感じます。
 カノッサの屈辱や百年戦争は、世界史ではよく出てきますが
いざこれを本でやろうとすると紙幅を割いてしまうのですよね。
すなわちカノッサの屈辱とは、何代か続く教皇とドイツ王の権力闘争がまずあって、その一幕にすぎません。

83 :世界@名無史さん:2013/11/24(日) 03:47:22.02 0.net
それを書こうとすれば、前後も必要ですし、教会の権力が云々という話に及ぶことにもなる。
百年戦争は、「1453年に百年戦争が終わった」のように歴史的事件のようにあつかわれてますが、
長きに渡っているわけで「百年戦争時代」という一つの時代ですよ。
それを書こうとすればやはり長くなる。シリーズ本である程度がっしり入れようとなると
他の部分が圧迫されざるを得ません。
それよりは、あまり関心を持たれないかもしれない西欧の文化史についてあつかったほうが有益であろうと、
そういう判断があったと思います。

84 :世界@名無史さん:2013/11/24(日) 04:20:05.44 0.net
中公シリーズで不遇なのは、
インドのグプタ朝とガズニ朝の間、北欧、東欧、東南アジア大陸部、
中央アジアおよびカザフスタン、アフリカ、オセアニアですね。
一方で近代史はけっこう手厚く、中国と西欧はよく取ってくれて、そのあとを中東が続きます。
中華文明の誕生、隋唐帝国と古代朝鮮、宋と中央ユーラシア、
明清と李朝の時代、中華帝国の危機、自立へ向かうアジア、中国多いですよね。
中東はオリエント世界の発展、イスラーム世界の興隆、
大モンゴルの時代、成熟のイスラーム社会、近代イスラームの挑戦とね、もうけてくれています。
西ヨーロッパ世界の形成、ヨーロッパ近世の開花、

85 :世界@名無史さん:2013/11/24(日) 04:21:07.97 0.net
ルネサンスと地中海、アメリカフランスの革命、近代西欧の市民社会、アメリカ合衆国の膨張、
アジアと欧米世界、第二次大戦から米ソ対立へ、やはり欧米は巻数取ってますよ。
そして世界史で教える内容とこのシリーズであつかう内容の厚みの程度を比べたときに、
大体同じようになってるんじゃないですか?
古代よりは近代、西欧と中国に寄っていて、
ごちゃごちゃしているので本来飛ばしてもいいフランス革命にも巻当てると。
シリーズ全体に見れば、世界史の授業に寄与すると思いますよ。

86 :世界@名無史さん:2013/11/24(日) 14:34:10.96 0.net
図書館で、世界史や日本史の最近の通史を何種類か見てきた。
通史というよりテーマ史っぽいものが多く、一定の予備知識を前提にしていて、
昔の中公旧版みたいな、初心者向けの入門書って感じがしない。

おそらく。書き手が自分の得意分野や好きなことを中心に書きたいんだろうけど、
あれでは初心者には不向きだ。

87 :世界@名無史さん:2013/11/24(日) 14:36:59.22 0.net
>>64
同感w
あとから補完しようと思っても、とっくに絶版になってて店頭にも在庫にもない。

88 :世界@名無史さん:2013/11/27(水) 00:46:50.03 0.net
中公の旧版って名著も多いけど
「フランス革命とナポレオン」の巻みたいに経年劣化の激しい巻もあるから
(まあ21世紀になってもこの系譜は「物語フランス革命」とか出ているけど)、
中公の旧版の代わりになるシリーズっていうのは需要があるかもしれない

89 :世界@名無史さん:2013/12/08(日) 17:57:10.06 0.net
最近は、普通の通史は中公新書の物語○○の歴史シリーズのほうがそれっぽくなって、
ハードカバーのシリーズ本は、予備知識が前提のテーマ史やエッセイみたいなのばかりになったな。

90 :世界@名無史さん:2013/12/15(日) 17:07:29.27 0.net
通史の書ける歴史学者がいなくなった。
そもそも一般人や初心者向けの通史を書こうって意志も意欲もない。

初心者には不親切すぎる。

91 :世界@名無史さん:2013/12/15(日) 17:23:58.33 0.net
>>90
通史なら昔の本が各種図書館にあったり、amazonで安く入手できるので
問題ないと思うのですが。。。

自分は寧ろ、通史を書こうとすると、その著者の専門でもない分野の記載が
甘くなるし、過去に既に通史著作がある場合は、変に過去の通史著作との差を
意識した記載となり、中途半端な通史本となったりすることが多いように
思え、現在の歴史学者が通史を書くのは予算の無駄に思っています。

92 :世界@名無史さん:2013/12/19(木) 22:58:04.12 0.net
日本史なら、岩波ジュニア新書のシリーズが、わりとよかった。
巻によっては教科書みたいで退屈な巻もあったが、全般的によい巻が多かった。

93 :世界@名無史さん:2013/12/20(金) 10:57:37.02 0.net
あれ読んだことあるけど
ジュニアでも何でもなかったな
知識レベルとしては大学くらいだろ

94 :世界@名無史さん:2014/01/03(金) 13:31:46.19 0.net
普通の高校生レベルでは難しい内容だと思う>ジュニア新書

95 :世界@名無史さん:2014/01/04(土) 10:12:52.59 0.net
難易度のばらつきが激し過ぎだと思う>ジュニア新書

96 :世界@名無史さん:2014/01/10(金) 22:12:46.21 0.net
すいません質問良いですか。下記についておすすめの本が知りたいのですが
・東インド会社について
・新大陸(アメリカ)発見からのアメリカの成り立ち
・産業革命前と後の対比や産業革命後の動きや文化
・第1次大戦と第2次大戦
・ナポレオンからフランス革命
・フーシェやタレーランについて
・アルビジョア十字軍やトゥールーズ伯について

特に上から3番目までについてわかりやすく書いてあるものが知りたいです
「〜については高校の教科書を読んだ方がいい」等の意見もあれば嬉しいです
大戦については兵器や工廠や人物についてもあれば尚良いです
よろしくお願いします

97 :世界@名無史さん:2014/01/11(土) 09:33:14.45 0.net
日本でアルビジョア十字軍だと、渡邊昌美しかいない。
『異端者の群れ―カタリ派とアルビジョア十字軍』
は読んだことないので不明。

「トゥールーズ伯」をメインに扱った和書は多分存在しない。

98 :世界@名無史さん:2014/01/11(土) 15:35:37.96 0.net
>>14の人は最初はいいけどブログが進むにつれて
陛下や福田和也マンセーしてたw
こんなんなるなら、本を読まないほうがマシだww

99 :世界@名無史さん:2014/01/12(日) 10:53:43.11 0.net
>>96
とりあえず、定番の中公の世界の歴史シリーズを読んだ方がいいんじゃないか?

100 :世界@名無史さん:2014/01/12(日) 12:47:47.93 0.net
>>96です
>>97>>99
ありがとうございます

上記の渡邊昌美さんの本を読んでみようと思います
トゥールーズ伯については一応探しているのですがこれって作品がなくて迷っているんです
個人的に塩野七生の十字軍物語が一番いいのかなと思っているのですが読まれた方は内容について教えて
頂けたら嬉しいです

中公の世界の歴史シリーズは上で新版はあまりよくないとのことで無意識に除外していましたが
読んでみようと思います。だいたい14巻くらいが東インド会社の台頭になるのでしょうか。
巻数が多くて吸盤に比べて題名でピンと来ないので古本を探した方がいいのかもしれませんがどうでしょう
ちなみに河出書房よりもこちらがおすすめという見解でいいですか。

イギリス東インド会社について浜渦哲雄さんの大英帝国インド総督列伝を買おうか迷っているのですが
イギリス東インド会社 - 軍隊・官僚・総督は購入予定ですがクライブをはじめ
歴代総督についてこの本で足りるようなら買わなくていいと思っています。意見をぜひ下さい。

フーシェやタレーランについては鹿島茂さんのがよさそうなんですが批評を読むと
作者の思想が先行しているようなのでどうにも敬遠しています
やはりフーシェについてはある政治的人間の肖像が1番かなと思いますが
タレーランの方にはこれといったものがないのでお勧めしてほしいです
関係ないですが手元に置いておきたくなるようなフランス革命について詳しくかつ
よくまとまった本なんかあれば小躍りしたい気分になりますよね

中公の新版と山川各国史について>>96で聞いたものでどちらがおすすめかお答えいただければ嬉しいです

聞いてばっかりで悪いので誰の古事記訳がいいかとかグノーシスについて誰がおすすめかとか
興味あればお教えします

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