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フランス革命 Part3

89 :世界@名無史さん:2021/07/23(金) 23:23:43.24 0.net
>>88
ようするに「道徳」を授けて「信仰」を捧げる神の事
それまではキリスト教の教義における道徳が人間の道徳とされていて
革命でキリスト教の色々な要素が否定されることになったが
道徳を失うわけにはいけないからキリスト教に代わって人間に道徳を授けるものとして存在するのが「理性」

現代では「法律」が道徳を人間に授けている風潮があるが
当時はそういう認識がまだないし、神を否定してしまうと今後の道徳は一体何を根幹とするのか?となってしまう
そこで作られた新しい神

「理性」こそ「道徳」の根幹であると認識し、また「信仰」するべきというのが理性の祭典

それで、その思想が行き過ぎだとしてロベスピエールが作った…「神」ではあるが
「キリスト教の神」ではないものが「最高存在」

ここで重要なのはそれまでの歴史では両方とも「キリスト教」のものであり
理性の祭典で両方とも「理性」のものとされた「道徳」と「信仰」を分けて
「道徳」は「理性」に、「信仰」は「最高存在」に分けたこと
これは「道徳」を「法律」に、「信仰」は「神」へのものと認識する現代的な思考への接近と言える
つまり宗教国家から現代的な法治国家へのプロセスの1つとなった
まあイギリスはこのころ既にある程度もう法治国家的だったし
各国の哲学家もそういう思想は発達させていたが
国としてはどこもまだまだだった

なぜ「理性」で両方とも統一してしまうとよくないのか…
わかりやすく言い換えると「法律」を「信仰」してしまったら本末転倒だろ
だから分けないといけないわけだな

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