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【川村元気】 百花 【菅田将暉 原田美枝子 長澤まさみ 永瀬正敏】

327 :名無シネマ@上映中:2022/09/21(水) 13:33:48.90 ID:ZwHvZu3d.net
アルツハイマーが進行している老母(原田美枝子)と、結婚して父親になろうとしている息子(菅田将暉)の物語ですが、作る側の意図にどこか勘違いがあるように思えました。

ネタばれになるので暗示的に書きますけど、あの一年間、少年はどうやって暮らしていたのか。祖母に電話をかけるシーンがあるから、祖母と暮らしていたのでしょうかね。祖母は母の実母なのか義母なのかもわかりませんけど、いずれにせよ、その一年間と、その後の人間関係(少年と母の、母と祖母の)はこの映画では描かれていない。でも、そこのところこそ肝心な部分だと私は思うんですけどね。

つまり、この映画はボケつつある母との思い出、そして問題の一年間の(母からのみ見た)真相、そして母の記憶の欠落の謎解き(幼児に「走っちゃいけない」と言う部分と、花火に関する部分)で終わってしまっている。

でもね、あの一年間は少年にとっては母との関係において決定的だったはず。いくら「母も女だ」っていったって、納得できるものじゃない。ところが、この映画はそこをほぼ無視しているんですよね。

家族関係も、上述のように母と祖母の関係も分からないし、なぜ菅田将暉の家庭に父がいなかったのか、つまり出産後すぐに死んだのか、或いは失踪したのか、最初から未婚の母だったのか、その辺も全然描かれていない。いずれにせよ、幼少期から父がいなかったという環境が少年に何らの影響も及ぼしていないはずがない。

つまり、この映画は家族関係の大事な部分を全部スルーして、母と息子の記憶(の一部)で済ませている。こんなおかしな映画にはとてもじゃないけど納得できませんね。

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