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デリシュ!-Delicieux-

1 :名無シネマ@上映中:2022/07/12(火) 10:09:10.17 .net
2022年9月2日公開

オフィシャルサイト
https://delicieux.ayapro.ne.jp

オフィシャルTwitter
https://twitter.com/deliciceux?s=21&t=InVDz6-fpi3GiGzQhFsr5A

オフィシャルInstagram
https://instagram.com/deliciceux?igshid=YmMyMTA2M2Y=

オフィシャルポスター
https://i.imgur.com/vYxodpk.jpg
(deleted an unsolicited ad)

2 :名無シネマ@上映中:2022/07/12(火) 10:09:24.20 .net
原題 Delicieux
製作年 2020年
製作国 フランス・ベルギー合作
配給 彩プロ
上映時間 112分
映倫区分 G

3 :名無シネマ@上映中:2022/07/12(火) 10:09:48.00 .net
キャスト
グレゴリー・ガドゥボワ/マンスロン
イザベル・カレ/ルイーズ
バンジャマン・ラベルネ
ギョーム・デュ・トンケデック

「フランス映画祭2021 横浜」(21年11月11~14日/横浜・みなとみらい21地区)上映作品。

4 :名無シネマ@上映中:2022/07/12(火) 10:09:57.87 .net
監督
エリック・ベナール
製作
クリストフ・ロシニョン
フィリップ・ボエファール
製作総指揮
イブ・フランソワ=マシュエル
脚本
エリック・ベナール
ニコラ・ブークリエフ
撮影
ジャン=マリー・ドルージュ
美術
ベルトラン・セーツ
衣装
マデリーン・フォンテーヌ
音楽
クリストフ・ジュリアン

5 :名無シネマ@上映中:2022/07/12(火) 10:10:42.72 .net
『デリシュ!』9月2日公開決定!日本版ポスターが解禁!

美食の国・フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の爽快な人間ドラマ『Délicieux』が、邦題を『デリシュ!』として9月2日(金)に全国公開されることが決定し、日本版ポスターが解禁されました。

1789年、フランス革命前夜。誇り高い宮廷料理人のマンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)は公爵主催の食事会で渾身の料理を振る舞いますが、自慢の創作料理「デリシュ」にジャガイモを使ったことが貴族たちの反感を買い、公爵(バンジャマン・ラベルネ)から解雇されてしまいます。失意を抱えたマンスロンは、息子(ロレンゾ・ルフェーブル)を連れて実家に戻ります。

ある日、料理を学びたいという謎めいた女性ルイーズ(イザベル・カレ)が現れると、マンスロンは弟子は不要と断り続けていましたが、熱意に押されて彼女の希望を受け入れることに。やがて、マンスロンは美味しい料理を作る喜びを再発見していき、そして、ルイーズの助けや息子の協力を得て、世界で初めて一般人のために開かれたレストランを開きます。店はたちまち評判となり、そして公爵にその存在を知られてしまい──。

貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることが考えられなかった時代を経て、その誕生と共に貴族も庶民も共に食事を楽しむ場となった「レストラン」。フランス革命と共に訪れる「食の革命」の秘密を、フランスで長く脚本家のキャリアを積んだエリック・ベナール監督が描き出します。

主人公のマンスロン役には、『グッバイ・ゴダール!』(17年)や『オフィサー・アンド・スパイ』(19年)のグレゴリー・ガドゥボワ、『記憶の森』(01年)でセザール賞主演女優賞を受賞したイザベル・カレがマンスロンと共に料理で公爵と対決する謎の女性ルイーズを演じています。

6 :名無シネマ@上映中:2022/07/12(火) 10:10:54.44 .net
『デリシュ!』(原題:Délicieux)
出演/グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ、バンジャマン・ラベルネ、ギヨーム・ドゥ・トンケデック
プロデューサー/クリストフ・ロシニョン、フィリップ・ボエファール
監督/エリック・ベナール
脚本/エリック・ベナール、ニコラ・ブークリエフ
撮影/ジャン=マリー・ドルージュ
音楽/クリストフ・ジュリアン 
2020/フランス・ベルギー/フランス語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/112分

日本公開/2022年9月2日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給/彩プロ

©︎2020 NORD-OUEST FILMS―SND GROUE M6ーFRANCE 3 CINÉMA―AUVERGNE-RHôNE-ALPES CINÉMA―ALTÉMIS PRODUCTIONS

7 :名無シネマ@上映中:2022/07/12(火) 19:54:29.19 ID:dPB4Xh8V.net
遅すぎないか。。
もっと早く上映してくれよ


原題 Delicieux
製作年 2020年
製作国 フランス・ベルギー合作
配給 彩プロ
上映時間 112分
映倫区分 G

8 :稚羽矢 ◇LuuUOLOjpQ[133.208.244.139]:2022/07/26(火) 22:45:47.13 ID:15ufQ+pp.net
勃起できるシーンある?

9 :名無シネマ@上映中:2022/07/30(土) 20:30:24.40 ID:b9xdKw1Q.net
>>1
■関連スレ
セクシー仏女優 イザベル・カレ
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/celebrity/1574967867/l50[海外芸能人]

10 :名無シネマ@上映中:2022/08/02(火) 18:55:27.78 .net
『デリシュ!』日本版予告編が解禁!

美食の国・フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の爽快な人間ドラマ『デリシュ!』の日本版予告編が解禁されました。

1789年、フランス革命前夜。宮廷料理人マンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)が自慢の創作料理「デリシュ」を貴族たちに振る舞うシーンから始まる予告編。豪華絢爛な料理が並ぶ中、「デリシュ」を口にした司祭は「トリュフとジャガイモは豚に食わせておけ」と皿ごと投げ捨てます。当時、豚のエサとして使われることが多かったジャガイモを使用したことを知った貴族たちは、「我々は豚だと思われた」と声高に嗤い、主人である公爵は怒りに震えてマンスロンに解雇を言い渡します。

息子(ロレンゾ・ルフェーブル)と実家に戻ったマンスロンの前に、「弟子にしてください」と現れるルイーズ(イザベル・カレ)。「料理人は辞めた」と冷たく言い放つマンスロンでしたが、彼女の熱意に押され、受け入れることに。失意を抱えたマンスロンでしたが、息子に「このまま人生を諦めないで」と叱咤され、ルイーズからは「あなたは料理を作ればいいんです」と激励され、再び美味しい料理をつくる喜びを見出します。「誰でも食事を楽しめる場所をつくる」と決意したマンスロンは、「世界は変えられるんだ」と明日を見つめる息子、そしてルイーズに支えられ、料理人としての誇りを取り戻していき──。

貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることが考えられなかった時代を経て、その誕生と共に貴族も庶民も共に食事を楽しむ場となった「レストラン」。フランス革命と共に訪れる「食の革命」の秘密を、フランスで長く脚本家のキャリアを積んだエリック・ベナール監督が描き出します。

主人公のマンスロン役には、『グッバイ・ゴダール!』(17年)や『オフィサー・アンド・スパイ』(19年)のグレゴリー・ガドゥボワ、『記憶の森』(01年)でセザール賞主演女優賞を受賞したイザベル・カレがマンスロンと共に料理で公爵と対決する謎の女性ルイーズを演じています。

11 :名無シネマ@上映中:2022/08/02(火) 18:55:42.87 .net
日本版予告映像

https://youtu.be/o8nvAyUBCV8

12 :名無シネマ@上映中:2022/08/31(水) 11:08:22.21 .net
いよいよ今週公開か!

13 :名無シネマ@上映中:2022/09/02(金) 06:15:56.15 .net
本日公開!!

14 :名無シネマ@上映中:2022/09/02(金) 17:09:00.82 .net
めちゃくちゃ面白かったわ
直近で見た中ではトップクラスに好き
ただの食映画ではなく食を通していろんな正義が描かれてるのはいいね

ただあの飲兵衛のおっさんせっかく久しぶりに勃起したのに翌日あっさり死んじゃうのは笑った

15 :名無シネマ@上映中:2022/09/03(土) 10:28:02.26 ID:tOJDEqoE.net
うまそうな料理が沢山映されるのかと思いきやそれよりもストーリーの方がしっかりしてて見応えあったね

16 :名無シネマ@上映中:2022/09/04(日) 01:30:10.62 ID:QdGPPiXv.net
ええ作品だったわ どっかで身に覚えある俳優さんだな思ったら6月のオフィサーアンドスパイの自殺した人と同じか

17 :名無シネマ@上映中:2022/09/04(日) 11:35:10.79 ID:4+rUcjJ0.net
幾ら豪華な料理でも作り置きの冷えた料理じゃ美味しくないなあ
大皿でまとまって出されるよりも、1皿ずつ出された方がいいに決まっている
その元祖はロシアだったとは!

18 :名無シネマ@上映中:2022/09/04(日) 20:02:36.05 ID:hooOjrtm.net
89点かな

19 :名無シネマ@上映中:2022/09/05(月) 12:49:23.11 ID:+SoXHefs.net
昨日観てきたけどすごい良い作品だった
今年封切の映画5作ぐらい観たけど、その中ではトップガンと並ぶ満足度。
どのシーン切り取っても絵になる様な映像
師匠が弟子に食材を食わせるシーンも妙に官能的で良かったなあ
もっと沢山のスクリーンで上映してくれるといいのに、残念だ

20 :名無シネマ@上映中:2022/09/05(月) 13:15:28.24 ID:6XFhJ6dv.net
50じゃなくて5かい

21 :名無シネマ@上映中:2022/09/05(月) 15:48:04.81 ID:ddTbd7ZE.net
その程度なら「何本見た」とか要らない情報だな
せめて時期だと最低でも100本オーバーくらいからだと思うよ
◯◯本見た中ではなんて言って説得力持つのは

22 :名無シネマ@上映中:2022/09/05(月) 15:50:49.37 ID:mQsjBlC5.net
年間180くらいの新作洋画映画館で見るけど5本程度のやつと感想被っててなんか自己嫌悪になった

23 :名無シネマ@上映中:2022/09/14(水) 20:23:50.62 ID:T189/fat.net
ggったらコメディとかカテゴライズされてたけど、見たら別にコメディじゃなかった
普通に面白かったし美味しそうでした

24 :名無シネマ@上映中:2022/09/15(木) 12:47:06.27 ID:p757xRfv.net
こういうのが見たかった
ボイリングポイントは飯を全然映さなかったし

25 :名無シネマ@上映中:2022/09/15(木) 12:51:14.26 .net
ボイリングとはそもそも違うけどな

26 :名無シネマ@上映中:2022/09/15(木) 13:17:58.90 ID:8eeE9fyj.net
飢えて死ぬか、戦って死ぬかなんて聞いたら、ゾッとするけれども、19世紀までのヨーロッパは、そんな時代だったといっても過言ではなかったような気もする。

27 :名無シネマ@上映中:2022/09/15(木) 13:18:10.83 ID:8eeE9fyj.net
ちょっと、この物語を面白く鑑賞出来るような解説を試みさせて欲しい。

この作品の時代設定は18世紀だが、バスチーユ襲撃の直前なので、フランス革命前夜と言ったところだ。

フランス革命は絶対王政を打破した市民革命とも言われるが、背景には圧政があり、更に、その圧政の根本的な要因となったのは、この100年ほど前から始まっていた地球の寒冷化と食糧危機、それでも贅沢な生活をやめられない王侯貴族の民衆に対する厳しい徴税措置だった。

実は、17世紀半ばから太陽活動が著しく低下し、地球が寒冷化するマウンダー極小期と呼ばれる寒冷期が始まり、約80年間続いたと言われている。
ただ、その後も、火山の大噴火やらが何度もあって、空気中に撒き散らされた噴煙が世界中を漂い、それらは厚い雲の種となり、太陽光線を遮り、何世紀にもわたって地球は今よりずっと寒かったのだ。

マウンダー極小期が始まった頃の、1650年にイギリスではピューリタン革命が起こり、護国卿クロムウェルが国王を追放、その後、アイルランドを攻め、肥沃な土地を収奪、アイルランド人の多くを虐殺し、生き残ったアイルランド人は不毛な土地に移り住み、寒冷で不毛な土地でも育つジャガイモを主食にして生き延びざるを得なかったと言われている。

28 :名無シネマ@上映中:2022/09/15(木) 13:18:16.91 ID:8eeE9fyj.net
ジャガイモは大航海時代に南米からヨーロッパに持ち込まれ、南米では主食として食べられていたことを当時のヨーロッパ人は知っていたものの、土の中で育つ醜い形のものは口にできないと言って、白い花をつける観賞用の植物の扱いだった。

ただ、こうして主食を確保できたアイルランド人は逞しく生き延び、このジャガイモの特性が、イギリス経由で、当時領土拡大を目論んでいたプロイセン王国(今のドイツ)のヴィルヘルム1世のもとに伝わり、ヴィルヘルム1世がこれを主食として推奨したことにより、更に、ジャガイモがフランスに伝わったとされている。

だから、この「デリッシュ」という作品は、歴史的なポイントもしっかり押さえてあって、食や食文化の大切さを伝える物語としてだけでなく、よく出来ているなと思ったのだ。

第二次世界大戦を知り、そして、学び、20世紀に起きた戦争や紛争、更に、ロシアによるウクライナに侵攻を目の当たりにすると、戦争とはバカな指導者のエゴや支配欲や権力欲から起こるのだなんて考えがちだが、19世紀までは、食糧の確保が大命題だったのだ。革命の発生も同様だ。

ジャガイモは地球の寒冷化とともに世界中に広がった食べ物と言っても過言ではない。

もう一つ付け加えさせてもらえれば、ジャガイモにも疫病が蔓延することがあって、19世紀の半ばにそれが発生した。
そして、多くのアイルランド人が飢えて亡くなり、更に多くのアイルランド人が新たな開拓地を目指して、海を渡ってアメリカに渡ることになった。

その中の家族の一つが、大統領や多くの政治家を排出しケネディ家の祖先なのだ。

29 :名無シネマ@上映中:2022/09/15(木) 13:19:05.19 ID:/k8a1Dxl.net
>>24
> ボイリングポイントは飯を全然映さなかったし

あっちは食い物を撮りたい映画じゃないからな

30 :名無シネマ@上映中:[ここ壊れてます] .net
>>27
日本もそうよな
地球が寒冷化すると東国が飢饉となり、相対的に西国に領地を持つ勢力が強くなる(平家や幕末の薩長土肥)
逆に温暖化すると西国が旱魃傾向となり相対的に東国に拠点のある勢力が力をつける(坂東武者や奥州平泉、江戸)

古今東西、地球上のちょっとした寒冷期・温暖期の差で大きな政権が倒れたり入れ替わったりしてる

31 :名無シネマ@上映中:2022/09/18(日) 11:28:19.21 ID:UpHENxf2.net
美食は貴族だけのもので、天に近い食材ほど高貴とされていた。一方で庶民はただ胃袋を満たすことも十分にできず、料理を楽しむという概念すらもなかった時代…。
自由と平等を求めたフランス革命の裏側では、食の自由と平等をもたらせた食の革命が起こっていた。武器や争いではなく、美食でもたらされた革命に心をぐっと掴まれる。

また、フランスの田舎の情景や色鮮やかな料理、静かなストーリーが美しい映像で彩られ思わずうっとりする。
美味しいものだけではなく、目にも美味しそうなものを作りたいという食への探究心がくすぐられ、丁寧な食の暮らしの欲求と憧れが高まって仕方がない。(そりゃ、仕事で疲れた時は到底人に見せれない女飯も作るけどね🤭笑) 非常にフランス映画的な映画ではあるが、食べることが好きな人、料理が好きな人、歴史好きな人は必見の作品。

本作で個人的に印象に残ったシーンがある。揺れ動く情勢の中で、自身も不遇な立場にあるにもかかわらず、パンを盗む子供たちを咎めず、平和を買うんだ、という主人公の心の持ち様に感銘を受けた。アメリカの大学でとった社会学の授業で、日常のあらゆることを社会学的な視点で見る大切さを教えてくれた今も心に残っている教授の言葉を思い出した。-Always think about the “why” and “how” behind the “what”. 改めてこの視点を大切に、本質的に優しく正しい行動ができる人でありたいと感じました。

32 :名無シネマ@上映中:2022/09/18(日) 11:28:36.74 ID:UpHENxf2.net
【星つけた際の個人的評価・好み】
総合点93pt/100pt 星換算★★★☆3.4
 コンセプト点 90pt/100pt
 ストーリー点 98pt/100pt ✨
 設定点    70pt/100pt
 キャスト点  62pt/100pt
 テンポ点   60pt/100pt
 演技点    64pt/100pt
 撮影点    78pt/100pt
 演出点    66pt/100pt
 セット点   80pt/100pt
 キャラデザ点 65pt/100pt
 衣装点    67pt/100pt
 音響/効果音点70pt/100pt
 音楽点    69pt/100pt
 ゾワゾワ点  68pt/100pt

33 :名無シネマ@上映中:2022/09/20(火) 17:29:08.88 ID:/h/lPlTT.net
貴族のものであった「美食」を「レストラン」という場を発明して一般大衆に広げた料理人のストーリー。まさに革命前夜のフランスの空気感がそこに凝縮されたような印象がある。レストランとは革命の象徴なのだ。

美食は身体の健康だけでなく、心の健康にもつながる芸術である。
貴族がそれを自らの権威付けのために独占したくなるのはわからないでもない。それだけ魅力的な対象、総合芸術だからだ。
だからこそ、そこには権謀術数やそれぞれの人間の欲望やプライドが濃密に交差することになる。

ラストシーンの特別な会食において、一般大衆が貴族に向ける視線がこの作品のすべてを物語っているようだ。
もちろん、作中で登場する料理はいずれもジューシーなのだが、
しかし、そこに力点が置かれていないのは、
この作品はレストランや料理そのものを描きたいのではなく、
レストランを通して「権力のあり方、旧体制の崩壊」を描きたかったからだろう。
復讐にも恋愛の要素を入れて受け取りやすくしているのも
映画的な演出の一つとして好感した(いかにもフランス映画っぽい)
バランスの良い作品だと思う。

34 :名無シネマ@上映中:[ここ壊れてます] .net
なかなかの佳作だと思います。
ストーリーがよくできていたと感じました。
ここでの評価がそうでもない?のがなぜだろう?と思っているとこです。

正直、私は全然食に関心のない人間ですが、主人公マンスロンの貴族お付きの料理人でありながらも自分の創意工夫を表現したい、という芸術家の想いの部分に心惹かれました。
この点は「何か」を志したことのある人間なら胸打たれる部分ではないでしょうか。

また、当時王族や貴族などの特権階級の人々しか食すことのできなかった、コース料理を庶民へも「レストラン」という初めての形を取って提供する展開が、本当に興味深く前のめりに見られました。

この作品を見て初めて、この時代にジャガイモなどの地中に出来る野菜や植物が「悪魔の食べ物」とされていたことも知りませんでした。

マンスロンに弟子入りする訳アリ風のルイーズや、息子、その祖父などのキャラクターと役割も的確で無駄がありませんでした。

史実に基づきながらのフィクションではありますが、全体的に良くできていて勉強にもなり、個人的にはかなりの高評価になりました。

35 :名無シネマ@上映中:[ここ壊れてます] .net
美味しそうな物がたくさん出てきて明るい気分になれそう、と観てみたら、結構重いし暗いシーンが多くて予想外。

頑固なシェフなのかと思ったら、案外柔軟な考えの持ち主で、そこも少し意外だった。
というか賢くていい子な息子がいて良かったと思う。

最後はあんな風に上手くいくかな?と思ってしまった。革命前の不穏な空気をパリで存分味わってたハズのあの公爵、それでもまさか民衆が蜂起して、アンシャンレジームが崩れるとは思ってもなかったと見受けられたのよね、愛人との会話を聞く限り。それなのにあの少人数の農民たちにヒソヒソされただけで退散するかな?と…

あと、料理を使って暗殺を企てた弟子のことをあんな風にすぐ許すのはちょっとどうかと思う、というか不自然。背景を知れば気持ちに共感はできるけど、それでもシェフなのに、料理を使って人を殺そうとしたことには何も触れないの?そこ怒れてこないの?って違和感を持った。

まぁでも観た後は、とりあえず美味しいもの食べに行くよね。
そしてデリシュ、食べてみたい!

36 :名無シネマ@上映中:2022/09/22(木) 19:52:50.51 ID:Pv8Y3Hdj.net
2022年第3四半期は、料理関連映画が豊作な印象です。
現代の厨房と料理人のリアルな苛立ちをノーカット撮影した強者『ボイリング・ポイント/沸騰』。
世捨て人となったシェフから人と社会の関係をフィクション性豊かに描いた『PIG』。
本作『デリシュ!』では、フランス革命前夜のレストラン誕生物語を、食事の大衆化=自由&民主主義化及び貴族主義の終焉と連動させて描いた良作でした。


エリック・ベナール監督インタビューによれば、本作は「フランスのアイデンティティを形作るものに焦点を当て」、「フランス人のDNAに関するプロジェクトを構築する可能性について考えた」結果構築されたものとのこと。
監督がこの映画に込めたテーマが、以上のような「現代フランス人のアイデンティティの紐解き」にある以上、国体を象徴するフランス革命、即ち"民衆の力"は外せません。
「それって『レ・ミゼラブル』系統の作品ってこと?」と安直に連想してしまいますが、ドラマの柱となる〈職を追われた元公爵お抱え料理人〉という要素こそ、本作のユニークな点です。
脚本の構造自体はセオリー通りですので、決して奇抜さはありませんが、オーソドックスな作りだからこそ、堅実で良くできた物語だったと思います。

37 :名無シネマ@上映中:2022/09/22(木) 19:52:55.36 ID:Pv8Y3Hdj.net
主人公マンスロン視点でのストーリーラインは、以下の通りです。
・料理人のアイデンティティに誇りを持つ主人公
・独創性を殺して生きる日々に嫌気が差し雇い主に反抗
・解雇。失意の新天地入り(故郷)
・天使(弟子入り希望の中年女性ルイーズ)との出会い
・再起とチャンスと秘密の告白
・喪失、失敗、無念、そして逆転
・天使の別離
・黄昏の日々、天使奪還
・いっちょ見返してやっか!
・大願成就と新たな夜明け

ここに、復讐者ルイーズの視点が入ることで、ドラマ性が相互補完され、深みと味が出てきます。また、政治的変革に関わる情勢変化を、貴族主義の社会に不満を持つインテリな息子が無理なく挟み込んで説明してくれるので、コンパクトながら背景世界の奥行きが広がり、美味いバランスでしたね。


単なる備忘ですが、本作、最近見た作品に出ている俳優が多かったです。
マンスロンを演じるグレゴリー・ガドゥボワは『オフィサー・アンド・スパイ』、シャンフォール公爵を演じるバンジャマン・ラベルネは『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』に出演してました。

38 :名無シネマ@上映中:2022/09/23(金) 22:40:56.25 ID:CCIEZBrJ.net
そもそもフランスのコメディと俺は相性が良い。
フランス人の顔が好きなのか、センスが好きなのか。
話としては、自分の料理道を貫きすぎて宮廷から追い出された凄腕料理人がフランス発のレストランを開くという『武士の献立』(見たことないけど想像上の)みたいな話で、演出とか所々出てくるコメディ的なくだりが意外と大きな事態につながるところとかも含めて、まさしく日本のおじさんおばさんむけコミカル時代劇という様相なのだが、それを他国に置き換えるだけで、「やすっぽいな~」という嫌気がささない。

欧米コンプレックスなのだろうか?あるいは海外という時点でやや遠いものになっているのでそこにファンタジーが多少大味に乗っかったところで気にならないということかもしれない。

だとすれば、逆に海外では日本の時代劇が数割増しによく見えて、まっとうに面白い話として受容されていたらいいな。

ただ、もちろんそれだけでなく、意外と細かく用意されている伏線とか、16世紀の絵画を画面に忍ばせたりだとか、悪役の人間味も多少見せたりだとか、細かいところの配慮が心憎い。
海を渡ってくるだけはある。

会場で「ルイーズの作ったゼリーは何なんですか?」と校長先生に尋ねたところ、あればゼリーというより盆菓子などでよく食べる半生菓子に近いものだということが分かった。こんにゃくゼリーなどとはまた一線を画すが、確かに字幕の字数制限のある中で表現するとしたら「ゼリー」しかなかったんだろうな。ふむ。

39 :名無シネマ@上映中:2022/09/24(土) 00:23:52.67 ID:gn5q6g8C.net
18世紀フランス。食を楽しむのは貴族だけに許された娯楽で、庶民には理解出来ないとされた時代に、公爵の料理人をクビになった男が誰もが食を楽しむことができるレストランを開く。社会の前進は文化の開放と一体。目にも美味しそうな料理が指し示す、とある戦闘なき革命の物語。

40 :名無シネマ@上映中:[ここ壊れてます] .net
結局最後毒使ってないってことでいいのよね?咽せたのは元妻を見て驚いたってだけで 毒使ってるなら何個も小瓶持ってるの謎だし公爵に殆ど効いてなくね?って思ったから

41 :名無シネマ@上映中:2022/09/25(日) 17:49:11.51 ID:Ad34fUMs.net
>>40
毒は使ってない
下々の民衆と、貴族としても高位の公爵を同じ空間内で食事させたことで意趣返しとなっている

あとルイーズは元妻じゃない
冒頭の会食シーンで少し話題に出てた公爵の友人の妻
公爵がその友人を暗殺して愛人にしてた模様

42 :名無シネマ@上映中:2022/09/25(日) 23:38:06.33 ID:C/D7P5bi.net
>>40
こんな事いちいち確認しないと分からないとか酷過ぎやろ…

43 :名無シネマ@上映中:2022/09/26(月) 02:29:54.97 ID:LmOFZYPC.net
お話が凝りすぎ感あり。

全体的にすごく中途半端な印象を受けてしまいました。
レストランの起源を描くってことで、かなりアガる展開を期待してたんだけど、残念ながら熱くなれなかったんですよね。

観賞後ググってみたらレストランの起源は「1789年のフランス革命後に、お城のお抱え料理人たちがパリの街に散り、飲食店を開業します。これが「レストラン」の始まりです」と描かれてました。(まぁ諸説あるのでしょうが)ですから、本作の背景はフィットしているのでしょうが、貴族社会と平民の対抗をそこにかさねえしまうことが、ドラマティックの度合いが低くなってしまった気がします。

確かに当時のシェフは料理をコピーすることが大命題で創作料理はもってのほかだったみたいなので、物語の発端はありそうなお話なんですよね。けど、主人公シェフがラストに向けての一念発起の理由が「それかい!」な点がどうにも薄っぺらいし、やっぱもっともっと料理自体や料理人の心意気、職人の想いにフォーカスを強めにして欲しかったんですよねぇ。なんか、結果オーライでフランス革命迎えたような見え方しちゃって・・・。民衆の熱さも感じられない。

色々と調味料使いすぎて味がぼやけてしまったみたいな感じでがっかりだったなー。お話の重点ポイントがどこにもないように見えちゃって、当たり障りないビジネスホテルの朝食バイキングみたいな目玉がない話。

44 :名無シネマ@上映中:2022/09/26(月) 15:22:31.29 ID:N8dTsj34.net
フランス革命前夜の田舎、公爵の館で料理人を務めるマンスロンは食事会でジャガイモ料理を出したかどで解雇され、息子とともに郷に戻る。そこで旅行者のための休憩所を営んでいるところに、弟子入り志願の女性が現れ… で、まあ、展開はよくあるタイプのいい話なんですが、革命前夜で庶民が貴族に不満を募らせている世相、それを小馬鹿にしていつまでも偉そうにしている貴族の姿がしっかり盛り込まれていて、最後はしてやったりな感じ。現実見てない貴族にとってはああいう扱い、末代までの恥なんだよな。弟子入り志願の女性ルイーズが若い女じゃないのもよかった。息子が読書家でルソー読んでるってのもいいよね。進歩的なわけだ。たまに出てくる静止画はジャルダンの絵あたりを意識してんのかな。このマンスロンという人がレストランの発明者という風に宣伝されていたが、その功績を見せる話じゃないように思う。

45 :名無シネマ@上映中:2022/09/27(火) 22:06:17.47 ID:fYUVb1Nt.net
いい映画を見た!
フランス革命前夜、公爵お抱えの料理人だったマンスロンがメニューにない料理を出したことで解雇され、旅籠で料理を提供したことにより誰もに開かれた場所=″レストラン″が誕生するまでの物語。冒頭ただのオヤジだったマンスロンが段々魅力に充ちてくる。つぶらな青い瞳が可愛くすら見えてきちゃうw
で、マンスロンが息子と共に故郷に帰ってやる気なくしてウダウダしてるところに弟子入り志願してきたのがルイーズという中年女性。自称公爵邸のジャム係だったという彼女をマンスロンは「あんたの手は働いた手ではない」と看破する。ルイーズの秘密とは。復讐とは。
さらに本作の見どころは美しい映像✨
フランスの田舎の四季の巡り、春になり生まれた沢山のひよこ、ぶら下げられた兎、パイ生地に塗られた卵黄の艶やかさ、積み上げられたカンパーニュ。
そしてカンパーニュを盗んでいく村の貧しい子どもたち、けれど少女たちはのちにマンスロンの店の可愛い給仕となるのです☺
それにしてもマンスロンがマヨネーズを作る手際は見事だった~。公爵が彼と仲直りしたくなるのも道理。

因みに本作はフィクションで、本当の″レストラン″誕生の経緯とは違うらしいです。

46 :名無シネマ@上映中:2022/09/29(木) 12:49:51.05 ID:nHkZFkMz.net
【もちもちの手と、もちもちのパン生地🫶】
美味しそうな料理の数々に釣られて鑑賞🥔

🥔不思議な体験
主人公が傷心するシーンは強烈で、自分も哀しい気持ちでいっぱいだった。しばらくその気持ちを引きずったまま映画を観ていたので、主人公の落ち込みようは共感しかない。主人公の哀しみが解けていくころに同じく少しずつ心が回復していった。映画のなかで流れる時間と、観客側の流れる時間は違うはずなのに、主人公と観客の感情がリンクしているようにも思え、不思議な体験だった。もしもその効果を狙って某シーンの音響を○○にする演出にしたのだとしたら、凄い監督だと思った。あれは頭から離れない。

🥔大事にする気持ち
喜んでもらいたい、美味しいと思ってもらいたいという純粋な気持ちがぞんざいに扱われ、利用されることほど哀しいことはない。劇中で3回泣いた。

🥔講評シーン
貴族たちの美味を表現するときの言葉の数々が美しくて凄いと思った。公爵らの性格はさておき、料理への賛美を表す言葉の数々は最高だった。

🥔圧倒的な美しさ
スクリーンに映るもの全てが美しくて、西洋画に近いものを感じた。田舎の大自然、キッチンの彩り、人々が着ているドレス…どれも美しくてため息ついた。パンフレット買えば良かった。

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⚠この先、ネタバレあります⚠
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47 :名無シネマ@上映中:2022/09/29(木) 12:50:04.09 ID:nHkZFkMz.net
🥔好きな台詞
『淫らなのに行儀が良い』←料理の話
https://eiga.com/movie/95944/video/2/

🥔嬉し泣き
レストランの開店で3人の気持ちが一つになったとき、嬉しすぎて泣いた。

🥔原点
たまたま作ったパンがきっかけで、少年は田舎→宮廷で働くようになるため、公爵(の父)との出会いは人生の分岐点でもあり、公爵家への感謝がゼロなわけじゃないと思うんだ。きっと田舎では手に入らないような希少な食材も手に入るだろうし。それに公爵は美味しさを言葉に昇華してくれる。作り手にとってあれ以上の賛辞はないよね。だから主人公の『あんな目に遭ったのに未練が残る気持ち』はちょっとだけ分かる。そして劇中でも要所で生地をこねるシーンが出てくるので、主人公にとってのパンは原点回帰なんだろうなと思った。

🥔その他、いろいろ
・音の使い方がうまい。映画館で観て良かった
・講評での雑談が伏線になってた。
・公爵の片想いっぷりが気の毒。
・急に代理でできちゃうもの??
・惚れたオンナのために…そっか…
・喪失を埋めるための○○、からの新恋人。
・料理に○○の細工するシーンは哀しかった。
・まさか○○を迎えにいくとはね
・息子が良い子で可愛い
・ポワン袖かわいい
・もちもちの手が途中で別人になって惜しい。
・ホンモノを〆てる〜🐓🐇🍄💦

全体を通して美術、演出、キャラクターがとても良かったのでこのスコアにしました🧁

48 :名無シネマ@上映中:2022/09/30(金) 18:59:02.78 ID:hD4jZBua.net
マヨネーズってフランス語なんですね!!

タイトルはおいしいという意味のフランス語だそうで、公爵付きの料理人マンスロンが、解雇された(ジャガイモおいしいのに💦)後に世界で初めてのレストランを開くまでのお話。
フランス革命直前のこの頃は、食を嗜むのはお金持ちの特権だった模様。

失意を経て、しばらくは元職に戻る画策も。
しかしルイーズが現れてから少しずつ状況が変わっていく。ルイーズの素性は後にわかるのですが、これ当初からLOVEな関係になると誰でもわかる💕

目を瞑ってマンスロンに食材を口にスプーンで運んでもらうシーンは、もう『ナインハーフ』しか思い出せず、危うくエロに舵を切るのかと‼😆😆(←違います)
ルイーズが決して若くないこと、男尊女卑の時代であろう中での奮闘は観ているおばちゃんを元気にさせました(笑)

その(大)昔TVで『大草原の小さな家』を観ていた際、女性はずるずるしたスカートで畑耕すんだなぁとその時世を思ったものでしたが、今回も然り。あの格好での家事は能率も悪かろうと思いつつ、でも中年女性もお胸は寄せてあげて強調してもいいんだぁ~みたいな(下半身は長めに覆ってもデコルテ全開)。私もやりたい(笑)

マンスロンがレストランを開くまでの紆余曲折と共に、季節の移り変わりのわかる風景も丁寧に映し出されていく。時間をかけたであろう作りが厚みを感じさせる。

公爵が一般ピープルに囲まれ、視線が刺さる中で退散を余儀なくされるところは小気味よかった!執事?がカツラを外すことも含めて、革命の一描写なんだろう。誇りを取り戻したマンスロンが頼もしく見えた✴

不慮の死が過ぎるジェイコブ、金属音を響かせてガン見するシスター、いつの間にかバイトに入ってる泥棒娘たち(改心のタイミングは不明w)など、隠し味もなかなか印象的でした。
ラストの空撮、ずーっと見てられる~⤴

49 :名無シネマ@上映中:2022/10/02(日) 00:55:45.82 ID:PAIA2XO2.net
フランスの風光明媚な風景に、美味しそうな料理の数々と料理にまつわるドラマ。今年観てよかった作品の一つです。

昔、昔、大昔、開明獣が倫敦に仕事で駐在してた時は、パリ出張は日帰りが殆どだったのよ。東京ー大阪みたいなもんですな。朝5時に起きて空港駆けつけて、始発便に乗って、3件、4件、取引先と商談して最終便で戻って帰りにオフィス寄って、帰宅する頃はもう夜中の2時、3時なんてざらだった。でも別に強制されてた訳じゃないし、楽しかったんだよね。充実してたというのかな?

しかし、年に一回、本社から役員が来る時は別。向こうのCEOクラスの出席を頼んでいるので、殺人的スケジュールの中、昼も夜も、会食絡みになるんだけど、3日間の滞在中、昼、夜、昼、夜、と4回もフランス料理が続くと、もう胃もたれしまくって日本人はギブアップ状態ですがな💦だから、ホテルは朝は当時は和食メニューがあった、ホテル日航ド・パリか、コンコルド・ド・ラファイエットにしておりました。

お取引先のCEOクラスの方は大抵、割と年のいった方で、勿論、親切心で正統派フレンチを選んでくれるのですが、バター盛りだくさんが連投になると、こってり、ぼってり、げんなーりなんですなあ😭醤油味が無性に恋しくなりますです🥺

驚いたのは、大抵の方がミシュランを信じてなかったこと。「あんなのは、観光客向けのもの。私達がお連れするのは、ミシュランなんかには載ってない極上のお店ですよ!」というのが、当時はステータスだったみたい💦今は知らんけど🤔

そして、開明獣は大いに恥をかく!!前にもどこかで書いたかもしれないけど、私のような田舎出のジャパニーズ・ボーイ(当時)が、高級フレンチのプロトコルなんかしる由もない!!加えて私の上司は、習うより慣れよ、恥かいて覚えろ系の人だったので、お客様の失笑買うこと数知れず🥺

50 :名無シネマ@上映中:2022/10/02(日) 00:57:46.45 ID:PAIA2XO2.net
・ちゃんとしたレストランでは、ジャケットは脱がないのがエチケット。シャツは下着から派生したものなので、見せるのは失礼ということらしい。初めてのパリの高級レストランで、着席前に脱ごうとして、ギャルソンにたしなめられました。いけず!!😭

・高級レストランでは、当時は食前酒にビールは置いてないところが殆ど。「ここはアメリカではないので」とギャルソンに慇懃無礼に言われたこともある。泡ものか、キールか、シェリー酒などを頼むのが普通らしい。いけず!!その2😭

・フランスのシャンパーニュ地方で作られた炭酸入りの葡萄酒だけをシャンパンと呼ぶ。イタリアだと、スプマンテが、スペインだとカヴァが有名だが、シャンパン以外は全部、スパーリング・ワインで括られる、というか、高級店だとシャンパン以外は置いてない。一度、そんなに職位の高くないお客様へのお土産で、カヴァを持っていったら(だって、安いんだもん💦予算ってもんがあるんだい!!)、思い切り嫌味を言われたことがある😱 いけず!!その3😭

・チーズはデザート。正確には、メインとデザートの間に供されるものだが、前菜で頼もうとすると、シェフが20回くらいでんぐり返しして驚いてくれる。もっとまわれやー!!😡

・これは、レストランではどうしようもないけれど、ご自宅にお呼ばれした時に起こりうること。
食事の後に、では、とっておきの一本を開けましょう、と、長く熟成された銘酒を供されるとなった時に、「青黴とかウォッシュとかのチーズがあるといいですねえ」なんて言ってしまって、かるーく微笑まれました。出てきたのは、薄味のポテトフライとナッツ。

ヴィンテージもののグラン・ヴァンは、濃い料理とは合わせない。繊細な味と香りを料理が殺してしまうから、だそうです。これは納得🥳

とまあ、色々勉強になりましたよー💦なんじゃかんじゃ、苦労したなー☺

51 :名無シネマ@上映中:2022/10/02(日) 00:58:03.44 ID:PAIA2XO2.net
あちらの会食はとかく長い!!昼からワインも軽く出て(グラス程度)2時間、夜はスタート遅くて8時からとかで、3、4時間はざらなのですよ😭

接待で現地で高級フレンチ行きました、って、いいなー、と思うかもしれないけど、仕事だと拷問ですぜ!!神経ずっと張り詰めて、第二外国語を話すので、酔わないように気配りしながら、かつ商談の席でもあるので迂闊なこと言えないわ、油断も出来ないわで、味なんかとてもとても覚えてられないのです!

なーんてことを、この映画の主人公、マンスロンは思いもしなかったろうなあ。まさか、極東の島国の人間が、フレンチをビジネス・ツールとして活用するようになる時代がやってこようとはね!

52 :名無シネマ@上映中:2022/10/02(日) 00:58:09.31 ID:PAIA2XO2.net
18世紀の終わり、フランス革命の頃が舞台の本作では、貴族の愚劣ぶりが描かれてるんだけど、日本の国会議員も変わらないなあ、と、つくづく思いました。領収書のいらない経費が1億円も使えるなんて異常だよね。それで銀座のクラブとか行ってるんだもん、国民を馬鹿にしてるとしか思えない、ぷんすかぷん💢

おっとっと、気を取り直して、いくつかトリヴィアおば。

本作に名前の出てくるワイン🍷、ジブリ・シャンベルタンは、ブルゴーニュの北、コート・ド・ニュイの村の名前で、シャンベルタンという、ナポレオンが愛したという特級ワインが有名。力強くがっしりした作りの葡萄酒でございます😊

劇中に出てくる、チーズ、ロックフォールは、フランスの青カビチーズ。イギリスのスティルトン、イタリアのゴルゴンゾーラと並ぶ、世界三大青カビチーズの一つ。フルムタンベールもフランスだと有名だけどね🧀

なーんていう、蘊蓄を鑑賞後にワイン傾けながら語る相手が欲しくなるような秀作でした。わざわざ、大嫌いな日比谷シャンテまで行った甲斐があったなあ。これは地味ながら、よい映画ですよ!自信持って、おススメします。あ、でもご鑑賞は自己責任でねー💦

マンスロンはおデブでハゲなのにモテるんだよねえ。開明獣は、お腹出てるけど、マンスロンほどじゃないし、ハゲじゃなくて自分で剃ってる坊主だから、マンスロンよりモテたっていいじゃないかー!!開明獣のルイーズはいずこに??一緒におでん🍢屋やろーぜい😌

当初はノーマークのスルー決定だったのが、フォロワーのミサホさんと、しれちゆさんのレビューに刺激されて鑑賞。御両名に深謝!!

53 :名無シネマ@上映中:2022/10/02(日) 18:41:23.02 ID:yJ6nM+qL.net
予告を観て料理関連の作品と知り、気になって鑑賞。

フランスが舞台、フランス革命直前に迫る時代。公爵に仕えるマンスロンや料理人達が調理場で料理を作っている。今回は公爵の大事な食事会、自慢の創作料理「デリシュ」を作るがジャガイモやトリュフを使っているという事で来ていた貴族達の反感を買い、公爵にクビにされてしまう。共に働いていた息子バンジャマンと料理はしないと決めて実家へ。そしてジャコブと3人で過ごしていた。ある日、料理を学びたいと訪ねてきた女性ルイーズと出会う。
まず単純に料理してるシーンが好きなんですよね。本作のように料理人のこだわりが見える調理だったり家族の為に作る調理だったり自分が食べる為の調理だったり、そこはどんな国もどんな時代でも結構好きです。
時代もありとても窮屈に見えます、自由に作りたい人が作れない、貧富の差、色んな思いもありながらも自分の立場を貫く人、時折見せる男女の差、こんな時代だったのか…と1人納得しながら観てました。それでも、ジャコブが途中いなくなってしまうのは残念でしたが、3人で話して考えて最後は誰もが美味しく食べれる場を作ったのは良かったです。ルイーズの正体が分かると序盤の伏線に納得、復讐の思いを胸にマンスロンに辿り着くまで凄く大変だったのではないかとしんどかったです。バンジャマン、本当にいい子で…マンスロンに自分の考えを伝えてる時は本当に微笑ましかったです。何気に執事のイアサントもいい人、自分の立場を分かっていながらマンスロンに助け舟を出すのは良かったです。
1789年のフランス、その時代の雰囲気がスクリーンで観れるのは楽しかったです。

54 :名無シネマ@上映中:2022/10/05(水) 20:05:32.71 ID:I4QnUzaa.net
コメディではあるが、フランス映画らしくエスプリが効いていて、権威や権力を笑い飛ばす。とてもスカッとする作品である。

 とにかく映像が大変に美しい。特に、舞い散る秋の枯れ葉が冬の雪に変わるシーンが見事で、思わず見とれてしまった。素晴らしい映像技術だ。
 調理のシーンではクラシルのレシピ動画みたいな真上からの映像も交えていて、大変わかりやすく、しかも美味しそうに見える。

 フランスは哲学の国だが、食欲や性欲を肯定する。性欲の延長であるファッションでは世界の最先端を譲らない。料理にも哲学があり、文化の一端を担っているという誇りを持っている。
 本作品にもその側面が垣間見える。料理人に対する尊敬が感じられるのだ。美味しいものを食べて、性の快感を堪能して、束の間にすぎない人生を楽しもうとする。そういう態度を大っぴらにしているものだから、もはや爽快だ。たまには人生を力強く肯定するのも悪くない。

55 :名無シネマ@上映中:2022/10/07(金) 05:47:42.66 ID:YanXLCRh.net
主人公マンスロンはシャンフォール公爵に支える腕の良い料理人であったが、食事会にジャガイモとトリュフを使ったパイを出して客人から不評を買いクビにされてしまう。
息子を連れて故郷に帰り、実家の旅籠で細々としていた所に、ルイーズという女性が「弟子にして欲しい」と訪れる。
徐々に腕を上げて来て旅籠も評判良い噂になった頃に、かつての公爵の執事が訪ねてきて「後日、公爵が寄るから準備をしろ」と命ずる。
張り切るマンスロンだが・・・。

フランス革命直前の設定です。
当時のフランスの上流階級の人は
「土に埋まった食べ物は豚のエサ」とされていたようで。 
有り得ません。
そりゃ、革命も起こります😅。

また、庶民が食事を楽しむ場所は無くてフランス初のレストラン誕生というストーリーです。

料理人マンスロンは素材に拘り、弟子となるルイーズを森に連れて行き
「食材を探せ」と伝えて自分ふ昼寝。職人肌でカッコ良いですが、今ならパワハラです。
一緒に探しましょう😁❗

春になったら、ワラビや土筆など山菜を採りたい❗と思わせてくれる作品でした‼

56 :名無シネマ@上映中:2022/10/09(日) 02:36:16.07 ID:wufDzqiE.net
自然の恵みを存分に召し上がれ🧅

味と匂いなしに、どうやって映像で美味しさを表現するのか?
あるいは健全な食欲をそそらせるのか?

ご心配は無用
全編が彩りにあふれた美しい映像で、たっぷりと味わえます!

料理を行う上で大切なこと4つとは?
マンスロン曰くそれは動作(技)、火、時間、道具だ、と

フランスが誇る食文化を描くってことは、手抜き厳禁でしょう、世界に先駆けたレストランの誕生の歴史はいわば、彼らの誇りの物語ですから
王侯を廃止して自由博愛を謳う歴史も彼らの物語ですね

脇を彩る、公爵や執事役の地味ながらコミカルな演技が良かった
予定調和や謎の女性のスパイスは最小限で、何度でも楽しめそう

当時は移動の足が馬車だったので、それなりのミドルクラスが立ち寄ったのが中継地点、道の駅ですね
そこでトイレとか飲食を済ましたのでしょう、悩みは「美味しいものが食べられない」 劇中でも少し触れていますが、宿場だと(管理が煩雑になり過ぎて)「不衛生」ですし

パリの郊外の交通の要衝で、水場があり、ジビエや野菜やキノコなど地産地消に適した場所で、革命前夜に「Restaurant」が誕生したのは、奇遇ではなかったのでしょうー、納得🤗🐓🐇🍆

57 :名無シネマ@上映中:2022/10/09(日) 02:36:27.88 ID:wufDzqiE.net
成功例をモデルにして、当時の大地主である諸侯や貴族に仕えていたシェフや給仕係は、やがて全国に散らばっていったのかな?などと勝手な想像までしてしまう…


家族にもカップルにも好適!
若いカップルだけでなく、中高年のカップルにはさらに好適では
小学生以上、老若男女誰でも楽しめます!

⭐絵画的ショットの挿入
 静物画を見ているようで、嬉しいおまけ
 そういえば、例えばシャトーを追い出されて郷里に帰る時は、ミレーの絵画のような色彩に振っていました 庶民に、貧困に戻るというメタファー

⭐墓石と周りの木にご注目を
 硬い丘陵地なので、穴を深く掘れないのでしょう そして、岩の間から伸びている木が何本も!

⭐栄養面を想像してみると…
 鶏卵はあの時代、とっても大切な日常的タンパク源だったのでは?

⭐土に埋まっていた豚のエサ🐖
 まさにトリュフ! 
 実際黒くてキモい外観…そりゃそう思われて当然かと シェフは、ちゃんと生地で隠して純粋に新しい味との出会いを演出して好評を得て成功しかけていたのですが

⭐コイツめ〜大賞が、カソリックの貴賓
 ジャガイモを忌避して、「ドイツ人じゃないんだぞ!」といって皿を割ったのは 美食が大罪のはずの神父さん 
 そういえばドイツはプロテスタントが広まった国で、寒冷なためジャガイモに頼らざるを得なかったし食材の点ではじつに地味な国 芸術面でも、当時は後進国?

58 :名無シネマ@上映中:[ここ壊れてます] .net
めっちゃいい〜好き〜

原始的な料理もちろん、性格の悪い貴族が安っぽさを醸し出す反面、静物画ショットのおかげで絵画好きな私にとっては少なくとも数段リッチな映画となった。
エンディングも含め3ショットあったんですが、狙ってるのわかるんだけど、センス良すぎて舌を巻きました🌀


当時鶏は鶏屋的な領分があった(ギルド)ため、新しい文化に対する風当たりはきっともっときつめだっただろうに、映画のカラーを損なわない程度に労働者の生活を描きつつ、ただの飯映画にしない丁寧さが美しい・・
ちなみにギルドに訴えられたレストランが、これは鶏でなくて鶏を加工した料理というものだから違反してない!(そんなバカな)みたいな理屈で裁判に勝ってたらしいです。
勝てたのは革命前の気風があったからですかね。

契約以外のメニューをつくり、ハンセン病の病原とされていたジャガイモを使用して雇用主の逆鱗に触れる主人公(それはそう)
ただそれだけじゃなくて、公式の監督インタビューで知りましたが、ジャガイモはイモくさいから嫌われてたわけじゃなく、高貴な人たちはより天に近い空中にいる要素が多い方が神聖だと考えてた(きっとタワマンに住んでる)からだそうで、キノコより木の実、牛より鶏肉ということだったんですね。

新時代を象徴するような先進的考えを持った経営者気質の息子、元貴族で作法も給仕も完璧な母(的存在)、三國シェ・・じゃなくて料理長の3人で回すのには無理なほど繁盛して、明るい未来しかないハッピーエンドとやりすぎない演出が心地良かった。
久々にパン作りたくなりました。
ちなみにデリシュのレシピは公式に紹介されています。

59 :名無シネマ@上映中:2022/10/11(火) 06:26:06.18 ID:c4Bo6Dwm.net
舞台は18世紀のフランス。
元宮廷料理人が、息子とある女性の力を借りながら世界に先駆けてレストランを開くまでの奮闘を描く。
この時代、じゃがいもが下等な食べ物とされていたとは知らなかった。  ジャガイモやトリュフは悪魔の産物と考えられていたなんて勿体無い。   根菜は豚の餌みたいなこと言ってた。
民衆の王政に対する不満から始まったフランス革命。   宮廷料理人を解雇された男が、大衆と同じ空間で食事をする事を良しとしない公爵への周到なリベンジ、大衆に睨まれ逃げ出す公爵、執事の掌返しは こちらもまさに革命であり爽快ですらあった。
次第に明らかになって行く女性の素性、当時の衣装やカツラ、内装や建物、そしてフランスの田舎の春夏秋冬がとても美しく、料理もどれも美味しそうで食欲がそそられる。  充分に目を楽しませてもらった。
最近の冷凍パイシートが優秀過ぎて、粉から作る事を全くしなくなったが、公式サイトにはデリシュの作り方が載っていた。   バターと粉を混ぜる時の感触を久しぶりに思い出した映画でもあった。
大人の恋は余計だった気もするけど、ラストシーンも美しくて楽しめたので観に行って良かった。

60 :名無シネマ@上映中:2022/10/14(金) 05:07:14.25 ID:wpPfS1gM.net
フランス映画らしく、豊富な表現での罵倒、知的で気高い美女への騎士道精神、ハードなバックグラウンドが揃っていますが、美しく美味しいフレンチを主体にしているため気軽に見ることができます。

公爵との駆け引きが大変よかったですね。彼の名前にシャンフォールの名をつける皮肉が素晴らしいです。
またガドゥボワを主役で堪能できて大満足です。

以前ベルッチとデニーロの対談で、フランスはロリータ、イタリアは成熟した大人の女性への憧れがあるとありましたが、確かになという印象です。
ただそれこそエスプリがあるか否かは大きな比重になっているのかなと本作で感じました。

近世の登場人物に中世と言わせるなどポンコツ翻訳にツッコミ続けなければいけない苦行を除けば、フランス史とフレンチが好きな方には刺さる作品です。

実話に基づいてとありますが、めちゃくちゃフィクションなのでご注意下さい。

61 :名無シネマ@上映中:2022/10/26(水) 10:37:17.08 ID:UVmlOta2.net
なるほどー。想像していた内容と少し違ったね。そんでけっこう誇張気味。

食べ物よりも貴族とのゴタゴタがメインっすわ。

美食家気取りでふわっと評論する貴族たちにくたらしくて好き。お偉い貴族様は豚のモノマネがお上手ですねッ。

最後の貴族を成敗するシーンは「レストランではみな平等」の精神でやり返すところが良かった。ただ、あの後の報復が怖すぎる点には目を瞑りたいと思うッ。

イチャイチャを阻止したい修道女が1番おもしろかった!

62 :名無シネマ@上映中:2022/10/27(木) 00:18:26.53 ID:iPrPE1Xw.net
公爵はじめ貴族達が醜悪でおぞましく思える。対して身分に関係なく誰もが楽しく料理を味わうことのできるマンスロンのレストランの、特にラストシーンの美しいこと。フランスの田舎の日射しって日本のそれとは違うように感じた。フランス革命直前の身分制度やレストラン発祥の様子が分かって面白かった。貴族の特権社会を変えたいという若者や庶民の想いは今でも同じだ。でもあの時代、日本では既に料理屋とか一膳飯屋みたいなのがあったので、文化の違いを比べてみるのも面白そう。出てくる料理は美味しそうだし、絵画みたいな絵作りもよかった。

63 :名無シネマ@上映中:2022/10/28(金) 08:28:55.14 ID:SPXtb7AF.net
レストラン発祥は諸説あるものの、監督が史実を調べたエピソードを元に制作されたとか。

美食の国フランスの食とワインがなぜ洗練されていったのか、思い計ることができて楽しかった。

文化的背景や時代考証を考えると、当時の階級社会の描かれ方は、あり得ない!んだけれども、フィクションとして楽しめました。

物語を動かしていく重要なメニュー”じゃがいもとトリュフのパイ包み“は、じゃがいも=庶民、労働者階級を、トリュフ=貴族や富裕層を喩えていているのか?
このレストランが生まれた「食の元の平等」みたいなものに心熱くなった。もし、この映画のテーマが、その分断ではなく、平等や友愛なのであれば、ラストのようなカタルシスで終わってしまうのは、ちょっぴり残念だなぁと思ってしまった。けど、これしかないかぁ…

64 :名無シネマ@上映中:2022/10/28(金) 19:17:40.30 ID:B1F0l3Nm.net
外食というものがなかった時代にレストランを作る話。なんだけど、思っていたストーリーとは結構違っていた。途中の不幸な出来事のドタバタ感がすごくて、なんだか不思議な気分に。
そして観ていると、だんだん公爵がかわいそうになってしまった。よくよく考えたらオーダーにないものを勝手に出して怒られて謝らないのは傲慢では?とも思わないでもない。

65 :名無シネマ@上映中:2022/10/28(金) 20:06:19.04 ID:vzMZDeOE.net
弟子の美人おばちゃんは旦那の不幸が起きなかったら貴族ギロチンコースだったよなあ
お貴族様たちはあのあと亡命かギロチンだなあ

66 :名無シネマ@上映中:2022/10/29(土) 00:47:48.83 ID:qUzxpfuk.net
ジャガイモとトリュフのパイ包み焼きが前菜として出てきたら?
現代ではおよそ考えがたいフランス貴族たちの常識と、食事にありつくので精一杯の民衆の時代。

ある種の啓蒙主義と、やっぱりフランス人にとって自由・平等・博愛は大切なテーゼなんだなと思わされた映画でした。
登場人物や怒りや暴力に飲まれそうになりながらも、自分を取り戻していくのがよかった。

とにかく画面が絵葉書のようで、見ながら100回ぐらい絵画か? と思った。
オランダ絵画のように黒が引きしまり、陰影の生みだす幻想的なまでの田舎風景が素晴らしかった。
自然音を生かした音楽も料理も美しい。

フランス革命は、革命成立後のほうがむしろ悲惨だと知っていれば結末も味わい深いものとなるでしょう。

67 :名無シネマ@上映中:2022/10/29(土) 23:44:07.97 ID:1sNdDkRU.net
ジャガイモとトリュフのパイでクビなった料理人。

この頃は庶民がレストランに行くという習慣はなく貴族だけが美味しい料理を食べることができる。…なんて時代だ

ストーリーは、気持ちよく終わってくれるので後味が良かったです。

68 :名無シネマ@上映中:2022/10/30(日) 09:12:28.07 ID:+DwtS2Ou.net
追放された料理人と
公爵に夫を殺された夫人が
スマートに復讐を遂げる話。

公開館の少なさが全く解せない素敵な作品。
料理はみんな美味しそう。
あの盛りのよさなら半分の量で半額は
非常に魅力的!
布をたっぷり使った庶民の服もかわいい。

公爵の城の料理長が絶品料理を作るも
料理長創作のジャガイモとトリュフを使った
「デリシュ」を客のひとりが
味の是非ではなく根菜であることで酷評し、
料理長は城を追放されて実家へ。
細々と旅籠を営みながら
だらりと自給自足生活していると、
ひとりの女が弟子入り志願でやってくる。
ジャム担当の料理人であるとの触れ込みだが、
元料理長は彼女の手や歩き方から
娼婦出身であろうと追及。
否定しない彼女にセクハラしようとするが、
断固拒否される。

おいしい料理を出し始めたら評判となり、
新しい料理長を替えども替えども
気に入らない公爵の耳にも届き、
訪れるから料理を振る舞えとの命が
執事から伝えられ、
元料理長は弟子や息子の手を借りながら
公爵をもてなす準備に励む。
しかしその最中に酒樽の下敷きになり父死亡。
準備を進める元料理長に息子が
幼いいちゃもんをつけるうちに
ピッチャーを倒して火が回る。
料理は台無し、元料理長は火傷。
弟子が元料理長の手となり、
残っていた素材で可能な限りの料理を作り、
公爵を待ち受けていた翌日。
よそで食事を済ませたという理由で公爵は
元料理長の旅籠をスルー。
残ったデリシュを食べようとした息子を
弟子が阻止。
庭に投げられたデリシュをつついた鶏死亡。

69 :名無シネマ@上映中:2022/10/30(日) 09:12:53.74 ID:+DwtS2Ou.net
本人の口から語られる弟子の正体。
元料理長が仕えていた公爵に
夫が陥れられた上に殺された
男爵(だったかと)の未亡人であり、
元料理長に近づいたのは公爵を
殺すためだったとのこと。
もちろん馘を言い渡される訳だが、
その日ワインが切れたことで
馬に乗って仕入れに行こうとした元料理長が
落馬して引き摺られ大怪我。
弟子による三日三晩の看病を伝えられ、
元料理長が翻意して弟子継続。

深夜に城に行き公爵に来訪を頼む元料理長。
その場で1分で作られたマヨネーズによろめいた公爵、
愛人と訪れることを約束。
但し、美食は庶民のものではないという理由で、
貴族や軍人だけでなく庶民にも開かれた
旅籠という営業形態をやめるよう指示。
元料理長、それを呑む。
が、公爵が旅籠を訪れると
庶民がわらわらやってくる。
問いただす公爵に元料理長が示したのは、
無料試食会のチラシ。
全力で突っかかる公爵に弟子が過去の悪事を暴露。
貴族への不満が溜まっていた庶民の空気に
公爵と愛人は逃げ帰る。
まだまだやってくる試食会の庶民客。

70 :名無シネマ@上映中:2022/10/30(日) 09:12:58.82 ID:+DwtS2Ou.net
公爵について行きそびれた執事が
カツラを外して笑顔で接客。
このじわじわした笑顔への変化は
執事が腹に溜めていたものが
浄化されていくことの表れのようで、
非常に胸に来た。
一瞬で笑顔にしないセンス大好き!

庶民客が料理を楽しむ中、
公爵に一矢報いた元料理長が
弟子を抱き上げて半周回ってキス。
娼婦と誤解してのセクハラで迫って
全力拒否されたキスとは違い、
互いに信頼と愛があると感じられる
いいシーンだった。

その後、おまけのように、
ふたりでデリシュを作りながら戯れて
粉の掛け合いになるシーンがあり、
エンドロール後にふたつ並んだデリシュの画。

近所の子どもたちがパンを盗むのを見逃したときの
元料理長の「平和を買っている」という
発言が心に残った。
またその子どもたちが旅籠の給仕を手伝うように
なったのもとても好ましい。

貴族連中のクソさは言うまでもないので割愛。

後味もよく観てよかったと思えた1本だが、
ひとつ大きな疑問が残った。
城の厨房でいちゃつき、
元料理長が追放されたときもついてきた女性、
いつ消えた?

71 :名無シネマ@上映中:2022/10/31(月) 00:26:16.37 ID:XP23rYfr.net
映画での料理シーンが大好きなので、たっぷり見せて聞かせてもらえて楽しかった。キッチンで働いた経験のある身としては、料理を食べにくる客は裏側での苦労を(良くも悪くも)何も知らないという描写は思わず頷いてしまう。
時代背景やそれぞれの捨てられない思想が見え隠れする中、綺麗に終わらせてくれていたと思う。
最後、エンドロールへの移り方も素敵だった。二人の笑顔がラストに見られて良かったな…

さすがフランス映画と言うべきか(語れるほど観ていませんが)、ワンシーン切り取ると絵画のように美しいシーンもたくさんあり、見た後はスッキリした気持ちで映画館を出ることができました。

72 :名無シネマ@上映中:2022/10/31(月) 12:32:54.21 ID:5k1Kb3yJ.net
パンフも面白かったな
レシピ載ってたし

73 :名無シネマ@上映中:2022/11/01(火) 01:15:39.14 ID:UYMEF3uQ.net
フランス革命前夜の1789年。宮廷料理人のマンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)は、公爵(バンジャマン・ラヴェルネ)主催の食事会で創作料理「デリシュ」を提供するが、料理にジャガイモを使用して貴族たちの不興を買う。公爵に解雇され、息子(ロレンツォ・ルフェーブル)を連れて実家へ戻ったマンスロンのもとに、ルイーズ(イザベル・カレ)が料理を学びたいとやってくる。
TOHOシネマズシャンテで上映してたのは知ってたけど、なかなか予定が噛み合わなくて、「あー、終わっちゃう!」って思ってたらちょうどいいタイミングでイクスピアリでも2週間限定で上映されると知ってようやく見てきました!
クソ公爵は美味しい料理なんて一般庶民にとっては良さが分からないから豚に真珠って言ってたけど、美味しいご飯が大好きな私はそんな公爵の理解の無さにイライラしてしまった。
今では当たり前なレストランの存在だけど、たしかに始まりなんて意識したことなかった。
宮廷料理人の時からボリューム満点、盛りだくさんな料理がテーブルいっぱいに並べられていてとっても豪華だった。
料理してるシーン見ているとやっぱりフランスだからバターをたくさん使用してて、羨ましさ半分、そんなバターの量食べたら健康に良くないのでは…と要らない心配半分で見てた。
今作でも「命をいただく」って言うことを見せつけられたシーンもあったりして、なんだか連続でそういう描写を見ると、人間はこうやって自然に生かされてるんだなぁ…なんて思う。
食べ物の映像だけじゃ無くてフランス郊外の自然が豊かな描写が四季折々の様子を通して見えてそれだけでもかなり満たされた。
私的には☆☆☆.8かな。
余談だけど、インスタにも同じ映画レビューあげてるのだけど…今作分をUPしようとした瞬間にインスタアカウントが凍結されて凹んでる。
無事復旧してくれるといいな。

74 :名無シネマ@上映中:2022/11/01(火) 16:46:54.58 ID:f1k9S+PG.net
「デリシュ!」🎬85
フランス革命前夜の1789年。宮廷料理人のマンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)は、公爵(バンジャマン・ラヴェルネ)主催の食事会で創作料理「デリシュ」を提供するが、料理にジャガイモを使用して貴族たちの不興を買う。公爵に解雇され、息子(ロレンツォ・ルフェーブル)を連れて実家へ戻ったマンスロンのもとに、ルイーズ(イザベル・カレ)が料理を学びたいとやってくる。
TOHOシネマズシャンテで上映してたのは知ってたけど、なかなか予定が噛み合わなくて、「あー、終わっちゃう!」って思ってたらちょうどいいタイミングでイクスピアリでも2週間限定で上映されると知ってようやく見てきました!
クソ公爵は美味しい料理なんて一般庶民にとっては良さが分からないから豚に真珠って言ってたけど、美味しいご飯が大好きな私はそんな公爵の理解の無さにイライラしてしまった。
今では当たり前なレストランの存在だけど、たしかに始まりなんて意識したことなかった。
宮廷料理人の時からボリューム満点、盛りだくさんな料理がテーブルいっぱいに並べられていてとっても豪華だった。
料理してるシーン見ているとやっぱりフランスだからバターをたくさん使用してて、羨ましさ半分、そんなバターの量食べたら健康に良くないのでは…と要らない心配半分で見てた。
今作でも「命をいただく」って言うことを見せつけられたシーンもあったりして、なんだか連続でそういう描写を見ると、人間はこうやって自然に生かされてるんだなぁ…なんて思う。
食べ物の映像だけじゃ無くてフランス郊外の自然が豊かな描写が四季折々の様子を通して見えてそれだけでもかなり満たされた。
私的には☆☆☆.8かな。
余談だけど、インスタにも同じ映画レビューあげてるのだけど…今作分をUPしようとした瞬間にインスタアカウントが凍結されて凹んでる。
無事復旧してくれるといいな。

75 :名無シネマ@上映中:2022/11/02(水) 00:53:25.54 ID:BKL02qD/.net
スパイスなんてクソ喰らえ、ここで採れる素材そのものの味を食わせたいんだ!
あー、私も食べさせて頂きたかった、、、

ラストの鳥瞰、
こんな人里離れた一軒家に美味しい物を食べに行く。当時の庶民には何て冒険だったろう❣

76 :名無シネマ@上映中:2022/11/05(土) 18:29:04.01 ID:/4fP69FL.net
ロードショーで鑑賞 2021年 112分。18世紀 革命直前のフランスが舞台。腕の良い宮廷料理人マンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)はデリシュにジャガイモを使ったことを非難され傲慢な主人に暇を出される。息子を連れ実家に戻った彼は料理に距離を置くが、弟子になりたいというルイーズ(イザベル・カレ)が現れ、息子やルイーズの意見でレストランらしき商売になっていく。時代の描写、美しい自然、美味しそうな食材そして料理、庶民の意地も感じられて嬉しい作品でありました。

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