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【クラシックの迷宮】 片山杜秀 7 【パンドラの箱】

689 :名無しの笛の踊り:2020/05/27(水) 18:24:42 ID:rIMT8EdW.net
>>683
僕も2014年までは全く同じように、柄谷はニューアカデミズムの過去の人として、資本論を読むときの参考文献とし何冊か読んだくらいでした
しかし、2014年に中国人の留学生と仲良くする機会があり、その時かれが絶対に読むべきだとして教えてくれたのが2010年に書かれた『世界史の構造』でした。
世界史の構造は北京大学で講義され、すぐさま中国語(簡体字繁体字)、韓国語に訳され熱狂的に迎えられました。
僕も6年前に初めて世界史の構造を呼んで本当に驚きました。また帝国の構造も出ていたので、それらをまとめて呼んだのですが本当に驚くべき本だということはすぐにわかりました
個人的にトランスクリティークから世界史の構造、帝国の構造、哲学の起源を書いた柄谷はマルクスが生前果たせなかったヘーゲル批判のプロジェクトを一人で完成させているとおもいます。
実際、日本の哲学者のなかで世界に通用しているのはこの明治維新以降で柄谷だけです。
それは翻訳書の数の多さからも明らかですが、特に熱心に読んでいるのがトルコ、韓国、中国、台湾人だということも特筆すべきです。
去年の12月に柄谷さんの講義に参加したとき、そこに来ていた文学史家のジョ・ヨンイルさんに教わったのですが、
韓国でここ20年以上の間、文芸や哲学のジャンルで最も研究批評されているのは論文の数からいってもほかの哲学者批評家でなくて圧倒的に柄谷行人だということです。
これは、中国や台湾、トルコにおいても同じような熱意で読まれているだろうと思います。例えば台湾のひまわり学生運動の中心は柄谷シンパでした。
また、柄谷が北京で講義をしたのも薄熙来派に柄谷シンパが多くて彼らに招聘されたからだということです(しかし柄谷の北京の講義の直前薄熙来は逮捕されるのですが)
なにはともあれ、21世紀に世界とくにアジアでもっとも読まれているマルクス主義者の本ですから一回読んでみる価値はあると思います
もし最初に読むのでしたら『帝国の構造』かさらに短い『世界共和国へ』がオススメですね。そのあと、トランスクリティークや世界史の構造、そして探求シリーズや定本柄谷行人集をよむのが良いと思います

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