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なぜ古代天皇は100歳を超えるのか ◆2

113 :日本@名無史さん:2020/07/26(日) 01:52:49.46 .net
>>108
記紀が編纂された当時は誰も神武天皇が在位76年127歳も生きたとか
仁徳天皇が87年間も在位したという話を貴族の誰も信じなかったはずだ。
しかし、後代の貴族の歴史書は記紀が記す天皇の年齢を尊重して書かれたようだ。
古事記の一部を除き彼らは百歳を超える長寿の天皇をその通り百歳を超える長生き
だったと考えたみたいだ。

例えば、第8代孝元天皇の寿命は如是院記、本朝後胤紹運録では日本書紀と同じ116歳、
水鏡、仁寿鏡、神皇正統記では117歳で、古事記だけが57歳と記している。
第12代景行天皇だと、水鏡、本朝皇胤紹運録では日本書紀で立太子時の年齢が21歳だ
ったことを基にした143歳、神皇正統記では140歳だ。古事記も137歳であまり大差がない。
第16代仁徳天皇だと扶桑略記、本朝皇胤紹運録などほとんどの書物が110歳を支持し、
古事記だけが83歳を採用している。
第21代雄略天皇だと、古事記では124歳で、多くの書物が80歳、93歳、104歳などの長寿説
を採用しており、日本書紀が62歳、扶桑略記の一説が51歳と記している。百歳未満で亡くなった
とされる綏靖天皇・安寧天皇・懿徳天皇も40歳代に記すのは古事記だけで、ほとんどの書物が
日本書紀の説を採用している。神武天皇に至っては古事記のみ137歳で、ほとんどの書物が日本書紀
の127歳を採用している。つまり、昔の教養人の常識では古代の天皇の長寿はおかしいことではなかった
と考えられるね、現代人の感覚からすればおかしいんだが。

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