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日本アカデミー賞・他総合スレ Part98

921 :名無シネマさん(庭):2024/06/25(火) 10:50:37.63 ID:XWnpSgNz.net
映画の入場料の価格相場を考えるには、映画の収益構造を知る必要がある。

日本の場合、映画の公開には大きく3つの業種がかかわっている。
製作・配給・興行だ。制作会社・製作委員会がお金を集めて映画をつくり、配給会社が流通や宣伝を担当し、興行、すなわち映画館が実際にチケットを販売して収益を上げる。
そして映画館がチケットから得たお金の合計が「興行収入」となる。映画ビジネスでは、この最終的な興行収入を製作・配給・興行の3者が一定比率ずつ分け合う契約になっている。
消費財などの場合、メーカーから卸値で仕入れた商品に対して小売店は自由な価格を設定できる。
しかし、映画の場合、映画館がある映画を割引すると、配給会社や制作会社・製作委員会の収入にも影響する。
映画料金はかかわる全員の利益を左右するために、そう簡単には変えることができない。

よって、映画を制作する場合は企画の段階で売値を前提に考える事になる。

まず制作会社が製作委員会を結成する段階で、「入場チケット価格を前提にどれくらいの数の観客を呼べるか?」「興行収入のノルマはいくらなのか?」を試算し、最終的な興行収入を試算する。
そして、そこから逆算して製作費を決めるのである。
最終的な利益配分をかんがみて、製作費は多くの場合、興行収入の3分の1以下に抑えられる。
日本では大ヒット映画でも、興行収入30億円を超えるものは年に10本もなく、そのためヒットを狙う映画でも製作費は10億円程度に収まることが多い。
ハリウッドメジャー系作品のように「製作費300億円!」といった作品がほぼないのはそのためだ。

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