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◆◆キルケゴール、キリスト教と実存主義◆◆

53 :ちゅん太郎:2017/12/14(木) 20:03:50.14 0.net
キルケゴールにとって実存とは関係が関係自身に関係するような自己同一性のことで
あった。ではこの様な自己は何を起源とするのだろうか。人間は対象意識と自己意識を
持っているのであり、この自己意識が実存である。しかしこの様な自己は物象化の所産
であって、そもそもとの自己は未決状態で単に感じられるような曖昧な存在である。
この様な志向意識で捉える自己とは異なる曖昧な自己は自己感ともいうべきもので
あって、この様な自己感の起源こそ近代社会である。

近代社会が呼び込んだのは言語・自我・時間である。動物とは異なり人が言語体系を
必要としたのは、協働する際に意思疎通をするためであり、物象化した物を言語で
一般化することで行われる。原始共同体社会においては小規模の面識圏内で作業も
単純だったので、協働の必要がほとんどなく言語の使用も極めて限定されていたが、
近代社会になると面識圏内に留まらない異なる共同体同士の接触や、同一共同体に
置いても複雑な作業があり広範に言語が用いられるようになった。

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