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ポスト現代思想、ポスト・ポスト構造主義4

1 :考える名無しさん:2019/11/20(水) 23:06:19 ID:0.net
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356 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:43:53 ID:0.net
「老子」各種翻訳

・『老子』 小川環樹、高木智見、中公クラシックス (2005) 原文、書き下し、訳文
・『老子』 福永光司、ちくま学芸文庫 (2013) 原文、書き下し、訳文
・『老子』 蜂屋邦夫、岩波文庫 (2008) 原文、書き下し、訳文
・『老子道徳経(英文著作翻訳コレクション1)』 井筒俊彦、慶應義塾大学出版会 (2017) 原文、書き下し、訳文
・『老子 無知無欲のすすめ』 金谷治、講談社学術文庫 (1997) 原文、書き下し、訳文
・『エッセンシャルタオ 老子』 加島祥造、ちくま文庫 (2005)) 原文、訳文
・『老子<全> 自在に生きる81章』 王明、地湧社 (2005) 原文、訳文

357 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:44:04 ID:0.net
「荘子」各種翻訳

・『荘子 内篇』 福永光司、興膳宏、ちくま学芸文庫 (2013) 原文、書き下し、訳文
・『荘子 外篇』 福永光司、興膳宏、ちくま学芸文庫 (2013) 原文、書き下し、訳文
・『荘子 雑篇』 福永光司、興膳宏、ちくま学芸文庫 (2013) 原文、書き下し、訳文

・『荘子 内篇 [中国古典選]』 吉川幸次郎、福永光司、朝日新聞社 (1978) 原文、書き下し、訳文
・『荘子 外篇 [中国古典選] 上中下』 吉川幸次郎、福永光司、朝日新聞社 (1978) 原文、書き下し、訳文
・『荘子 雑篇 [中国古典選] 上下』 吉川幸次郎、福永光司、朝日新聞社 (1978) 原文、書き下し、訳文

・『荘子 第1冊 内篇』 金谷治、岩波文庫 (1979) 原文、書き下し、訳文
・『荘子 第2冊 外篇』 金谷治、岩波文庫 (1979) 原文、書き下し、訳文
・『荘子 第3冊 外篇・雑篇』 金谷治、岩波文庫 (1982) 原文、書き下し、訳文
・『荘子 第4冊 雑篇』 金谷治、岩波文庫 (1983) 原文、書き下し、訳文

・『荘子 全訳注 上下』 池田知久、講談社学術文庫 (2014) 原文、書き下し、訳文

・『荘子 中国の古典 上下』 藤堂明保、池田知久、学研 (1983) 原文、書き下し、訳文

・『荘子 全釈漢文大系 上下』 赤塚忠、集英社 (1980) 原文、書き下し、訳文

・『荘子 1・2』 森三樹三郎、中公クラシックス (2001) 書き下し、訳文

・『荘子(中国の古典)』 野村茂夫、講談社 (1987) 抄訳、原文、書き下し、訳文、全体の1/3

・『荘子[中国の思想]』 岸陽子、徳間文庫 (2008) 抄訳、原文、書き下し、訳文

・『荘子 新訳』 岬龍一郎、PHP研究所 (2013) 抄訳、書き下し、訳文

・『荘子 ヒア・ナウ』 加島祥造、パルコエンタテインメント事業局 (2006) 抄訳、訳文

358 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:44:43 ID:0.net
>>356-357
老荘というように、古くてシンボリックなのは老子だが、
荘子の哲学はポスト構造主義に近い。

359 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:45:43 ID:0.net
ハイデガーやデリダの存在解体/再構築にあたる作業を、
荘子は分節化/無分節化(限定/無限定)という形でやっている。


“物を物としてあらしめる道は、物に対して限定を設けないが、物相互の間には限定があり、それを物の区別という。無限定な世界から有限の世界があらわれ、有限の世界がまた無限定の世界へと移ってゆく。”
“物物者。與物無際。而者有際者。所謂物際者也。不際之際。際之不際者也。(知北遊篇第二十二 6)”

― 『荘子 外篇』 福永光司、興膳宏、筑摩書房 (2013)

360 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:46:38 ID:0.net
次の「畛」は、田のあぜ。そこから転じて、区切り・境界をいう。
ラカンはこれと同じ役割を「クッションの綴じ目 (ポワン・ド・キャピトン)」に例えた。(ラカン『無意識の形成物[上]』)


“そもそも道にはもともと境界などなく、ことばにはもともと固定した意味などない。そこから〔道がことばによって表象されるようになると〕区別が現れるようになった。”
“夫道未始有封。言未始有常。爲是而有畛也。(斉物論篇第二 5)”

― 『荘子 内篇』 福永光司、興膳宏、筑摩書房 (2013)

361 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:47:08 ID:0.net
>>359
その際に、デリダやレヴィナスに特徴的な「痕跡」がないのは、文明論的な違い(どういう違いか?)。


“〔万物を生成する道は〕現われ来たってもその跡を見せず、過ぎ去ってのちはゆくえも知らない。”
“其來無迹。其往無崖。(知北遊篇第二十二 5)”

― 『荘子 外篇』 福永光司、興膳宏、筑摩書房 (2013)

362 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:48:15 ID:0.net
「無無無」が定立される箇所。


“有有也者。有無也者。有未始有無也者。有未始有夫未始有無也者。(斉物論篇第二 4)”
“有ということがあるし、無ということがある。またもともと「無ということ」はないということがある。またもともと「無ということはないということ」はないということがある。”

― 『荘子 内篇』 福永光司、興膳宏、筑摩書房 (2013)


荘子は有ることと無いことの根源的前提を考えようとした。

解説は以下を参照。
『荘子 内篇(中国古典選 12)』 福永光司、朝日新聞社 (1978)

363 :考える名無しさん:2020/01/11(土) 15:49:52 ID:0.net
>>362
ハイデガーの存在論は、メイヤスーやガブリエルによって「無限後退」と批判されたが、それは悪いことばかりではない。
無限後退する際から立ち現れてくるものを言語化して整理していくのが、科学や哲学の役割。


“量子力学が見いだした非可換空間の考えからは、アラン・コンヌ(一九四七-)による非可換幾何学が生まれている。
 この新しい幾何学は人類の空間概念を本質的に変化させようとさえしている。
 どのような数学モデルにも、標準的(standard)な部分の外に
 超準的(non-standard)な領域が存在していることが、数学基礎論によって示されている。
 この超準的な領域の存在を認めると、長いこと実在ではないと考えられてきた無限小や無限大のような概念が実在するようになる。
 レンマ的知性は、ロゴス的知性の真に外部にある実在に触れている。”

― 中沢新一 『レンマ学』 講談社 (2019)

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