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ルドルフ・シュタイナーと人智学28
- 141 :gzmLJcU8f10p :2020/05/17(日) 13:06:56.46 0.net
- 精神史において、何世紀にもわたってつねに新たな仕方で作用してきた魔法の言葉がある。
ギリシアでは、その言葉はアポロンの聖句と見なされていた。「汝自身を知れ」である。
(…)
私たちが思索し、瞑想するとき、この言葉は稲妻のように輝いて、私たちの内面を照らし出す。
(…)
このような瞬間を体験したにちがいないと感じられる文章を書き残している人物たちは、
過去の人物であっても、なんと私たちに近く感じられることであろうか。
(…)
ヘーゲルの『哲学史講義』のなかの、
「部屋で哲学者たちを口論させれば、そのような口論は言葉の抽象化にすぎない、と人々はいう。
そうではない。それは宇宙霊の行為であり、それゆえ、運命の行為であるのだ。
哲学者たちは霊のかけらで身を養っている者たちよりも、主なる神の近くにいるのである。
哲学者たちは神の勅令を原文で読み、ともに書く。
哲学者たちは聖所の内陣に入った秘儀参入者なのである」
(…)
この言葉を述べたとき、ヘーゲルは「汝自身を知れ」という言葉に内面を照らされたのである。
ギリシア哲学の終末を考察するなかで、彼は右のように語った。
新プラトン主義的な叡智が稲妻のように彼を照らし出したことを、この言葉は示している。
その瞬間、彼はプロティノスや、プロクルスのような人物と深く結ばれた。
そして、ヘーゲルの右の文章を読むとき、私たちはヘーゲルと深く結ばれるのである。
(シュタイナー「神秘主義と現代の世界観」)
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