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意識のハードプロブレムの答え4

20 :257:2020/06/14(日) 00:18:08 ID:0.net
いよいよ始める前に、あといくつか述べておく必要がある。
第一に、すでに説明したとおり、これは哲学の本だ。
つまり、基本的には、死に関して知りうることや理解しうることについて、
論理的思考力を使って非常に注意深く考えることに徹する。
本書では合理的見地から死について考えてみようとする。

だから、ある種類の証拠やある種類の論拠は本書では使わないことははっきりさせておく必要がある。
それはすなわち、宗教的な権威には訴えないということだ。
もちろん、皆さんはすでに死後の生を信じているかもしれない。
自分が死んでからも生き続けると信じているかもしれない。
不死を信じているかもしれない。
そして、所属する教会にそう教わっているから、
当然これらをすべて信じているのかもしれない。
それはそれで結構だ。
私はここで皆さんを説得して宗教的信念を捨てさせたり、
みなさんの信仰に異を唱えたりするつもりはないし、それは私の目的でもない。

だが本書を通じて、啓示であれ、聖書の権威であれ、その他何であれ、
そのような宗教的論拠に訴えることはないと明言しておきたい。

シェリーケーガン 「死」とは何か p29-30

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