ここはどこ？わたしはだれ？～三十日目～

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>>683
いかにも、私の名は黄飛鴻。
霍元甲、大刀王五、薫海川、燕子李三等と肩を並べて「清末十大高手」とも言われておりました。
虎鶴双形拳が得意で、12歳の頃から腕を上げていきました。
広州水師武術教錬では清朝軍に武術を指導する傍ら、私自身の武術館、宝芝林も開きました。
何故この名前なのかと申しますと弟子の一人が進学試験に合格しまして、祝いに贈った一対の掛幕に書かれた「宝剣謄霄漢　芝花遍上林」
という言葉の中の文字を組み合わせて店の名前としたのです。漢字には疎いのは武術ばかりに明け暮れていたせいです。父は私を学者にしようと思っていたそうですが…
甲午戦争で劉永福氏と黄飛鴻も台湾に武術を教える傍ら従軍医師として台湾に渡りました。馬関条約が締結されてからは意気消沈しました。
店前に「武芸功夫難以伝承、千金不伝求師莫等」と記し武術はやめ、獅子舞と薬店のみにしました。（中の人：清末漢語が分かる人にはこの表記が少しおかしいことが分かるはずです。）
民国時代になり薬店が商団の蜂起によって焼失してしまい、今は病にかかり床に伏せております。
ああ…冥土の土産にあなたのお名前を願わくば聞かせていただけないでしょうか？