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アイヌの歴史 Part2
- 814 :世界@名無史さん:2020/07/13(月) 10:06:35 ID:0.net
- >>810
「小笠原諸島」が英語でBonin Islandsと呼ばれていた事は知っているかな?
その由来は幕末期に島の所属が未確定だった時代に遡る
日本人は早くからこの島を知っていたが、立ち寄るだけで住み着く人はなく、
先に住み着いたのは太平洋を航海してきたアメリカやヨーロッパ出身の白人だった
彼らは時々やってくる幕府の役人から島の名前を聞き、Boninと記録した
これは「無人島」をブニントウ、ブニンの島と呼んだことに由来する
ムジンなら呉音+漢音、ブニンなら漢音+呉音と逆だが、当時はむしろこれが自然で、
どちらも日本語の呼び方として可能な範囲内だった
訓読み、音読みの呉音、漢音、どう組み合わせるかは自由で、
個人差があってもどう書くかに比べたら読み方は自由だった
富士山が外国人にフジヤマと呼ばれることもよく知られている
これは江戸時代の民間人が実際にフジヤマ、フジノヤマと呼んでいたのがそのまま借用されたものだ
地理学会も国土地理院もなかった時代、山の統一名称を国が定めると言う発想自体がなかった
そもそも日本と言う国名自体、ニホン、ニッポン、古くはヒノモトとあり統一されていない
「漢字でどう書かれるのかがはっきり決まっていれば、どう読むかはそれほどこだわらない」
と言うのが日本の伝統的な習慣だ。
現状では考えにくいことだが、日本人が漢字を全廃して、日本語をひらがな・カタカナ・ローマ字の
どれかに完全に表音化しない限り、この習慣は続くだろう
江戸時代の役人にとっては書類や手紙の中で漢字で「蝦夷」と表記してあることが大事であり、
それをどう読むかは特に統一されておらず、エゾ、エミシ、エビス、そして音読みのカイが
もっと前から時代によって混用されていたものと思われる。その中のカイがアイヌに借用された
「カイ」の考えられる最も自然な由来はこれだ
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