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MMT(モダンマネタリーセオリー)27

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2024/01/18(木) 01:09:33.50 ID:jkVUSKVj.net
現代資本主義における停滞傾向の最も有効な説明は、オレゴンの2人の経済学者、ハロルド店ヴァッターとジョン・ウォーカーの生涯をかけた研究成果である。
簡単に言えば、問題は、資本の生産性が高すぎることにある。
投資が生産性を向上させる性質は、総需要に対する投資の乗数効果を上回る。この問題は徐々に大きくなり、労働者(消費に使われる賃金を稼ぐ)を機械(賃金を稼がない)に置き換える傾向によって更に悪化する。
これが進むと、やがて、しかし確実に、機械を作り出す機械にたどり着く。

企業は売れると思うものを生産する。
従って、長期にわたって将来の売上が伸びると思わなければ、生産能力増強のための投資を行わない。
減税は、それが長期にわたって将来の売上を増やすと信じさせる魔法の粉がない限り、企業の投資を増やさないだろう。
金利と税率の引き下げだけで、企業をだまして投資させるためには、妖精の粉を大量に撒く必要がある。

投資を増やすことは需要不足の解決策にはなり得ない。つまり、投資を増やすと、総需要が増える以上に総供給(能力)が増える。

過去40年にわたって、「雇用なき成長」が経済の常態になっている。雇用が回復するずっと前に、公式には不況は終わったことになっているのだ。

繁栄を取り戻すレシピは消費者向け売上が伸びるように、底辺の人々の雇用を創出し賃金を引き上げることである。

民間部門主導の景気拡大は例外なく失速し、たいていの場合、債務の増加による金融危機で幕を閉じる(バブルの崩壊)。
この循環を断ち切るには、政府が果たす役割を大きくする必要がある。政府主導の成長が、実は民間部門の財政力を強化する。また、それは直接的に雇用・所得・売上を増やすので、「確信の妖精」に頼る必要がない。


Larry Randall Wray

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