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MMT(モダンマネタリーセオリー)27

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2024/01/28(日) 23:19:38.88 ID:slWzmOO/.net
長期金利について

ポール・クルーグマン(ニューヨーク州立大学、経済学者) 2019年2月12日 ニューヨークタイムスへの寄稿 「債務については、経済の持続可能な成長率が利子率より高いか低いかに多くを左右されるだろう。もし、これまでや現在のように成長率が利子率より高いのであれば大きな問題にならないが、金利が成長率より高くなれば債務が雪だるま式に増える可能性がある。債務は富全体を超えて無限に大きくなることはできず、残高が増えるほど、人々は高い利子を要求するだろう。つまり、ある時点において、債務の増加を食い止めるために十分大きなプライマリー黒字の達成を強いられるのである。」

ケルトンの反論
「クルグーマンはこれを機能的財政の問題として提起するのではなく、むしろ『なぜFRBは債務を持続不可能な軌道に乗せるような金利を維持するのだろうか』と疑問に思うべきである。私には、FRBがそんなことをするとは信じ難い。(…)この点、そのうち債務比率が300%に達するであろう日本は非常に良い事例である。そんな状態にもかかわらず、金利は日本銀行の設定どおりの水準(YCC)にとどまり、政府はプライマリー赤字を容易に維持しているのだから」

ケルトンが言ってるのは長期金利の上昇が心配ならば中央銀行が国債を買えば良いということ。

ちなみにクルグーマンのいう「金利が成長率より高くなれば債務が雪だるま式に増える」状態になっても「政府はキーストローク、つまりバランスシートへの電子的な記帳を行うことで支出する。そうするための能力に、技術的なあるいはオペレーション上の限界はない」のであるから財政赤字の持続に金融的な限界はない。
但し、債務を膨張し実物資源の限界に達したらインフレを招く可能性が高く、そこで政策の変化をもたらす可能性がある。その点ではクルグーマンの主張はMMTから見てもあながち的外れではない。クルグーマンのいう富全体とは実物資源のことである。
それゆえに、MMTではインフレには気をつけるよう再三に渡り提起し、野放図な政府支出を否定し、的を絞った支出をするよう提言している。
インフレは実物資源の逼迫で起きるので、供給力を増やす最適な投資、最後の雇い手と雇用保障制度、また適切な税制でインフレを抑制すること、ベーシックインカムのような現金給付は控えること、などを政策として挙げている。

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