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追放された求道者の避難所(英語・言語学・文学)

158 :名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ 515e-w8tn):2017/02/08(水) 06:50:50.14 ID:VEB/pxH50.net
(1) 一万年の慟哭

僕は、一万年も慟哭し続けることができるだろうと思うほどに、底知れぬ哀しみを
常に抱えてきた。なんでこんなに悲しいのか?どうしようもない。どれだけ涙を
したことか?そして、哀しみ苦しむ僕は、どれほどまでに揶揄され、嘲笑され
続けてきたことか?

遅くとも10歳の時には、その悲しみが始まった。10歳じゃなくて、もしかしたら
5歳か、あるいは1歳の時に始まったのかもしれない。いやいや、生後1か月の時から
始まっていたかもしれない。きっとそうだ。

ともかく僕がはっきり覚えている底知れぬ哀しみが始まった時は、10歳のとき
だった。それについては、かつて英文でたくさん書いたことがある。いずれまた
日本語でも書くかもしれない。

遅くとも10歳のときから、僕には地球上の何万、何億、何十億という人々の懊悩と
絶叫と慟哭が一斉に轟音を成して、僕の鼓膜と胸を突き破ってきた。

その重圧に僕は耐えられなかった。誰にもそのことは打ち明けられなかった。いや、
打ち明けたことはあった。しかし打ち明け始めて10秒以内に、激しく罵倒された。
まずは親から罵倒された。誰も僕の胸を突き破る慟哭のうちの、一万分の一にさえ
耳を傾けようとはしなかった。

僕は何十年も子供のままでいた。成長できなかった。成長できるはずがない。僕は
誰からも育てられたり、学問を教えてもらったこともないのだ。僕は親を育てなければならなかった。僕は親や兄弟や友人たちの愚痴と泣き言を聞いてやり、彼らに学問を教えてやらねばならなかった。

誰も僕には何も教えることができなかった。誰も僕の弱さを受け入れる余裕など
持っていなかった。みんなは、育てられたがっていた。みんなが何かを教えて
もらいたがった。自分から他人に教えたり、自分が他人の弱さを受け入れて
あげようとなどしなかった。

(続く)

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