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食物と酒、嗜好品の歴史@日本史板 2皿目
- 294 :日本@名無史さん:2015/08/15(土) 14:43:00.48 .net
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「余計な話になりますが、昔は天保一枚で鰻を食つて、舟へ乗つて、芝居を見て、女を買ふと云う事が出来た。
全体どうするのかと云へば、連雀町辺に屋台のすし屋がある、三ツで八文位、其の隣りに鰻のすしがある。
それが十二文位、それを食つて今戸の渡しあたりを渡る、渡し賃が二文、
芝居と言つても大したものでは無いが、奥山あたりのおでこ芝居で、其の木戸が十二文。
女を買ふと云つて、夜鷹だが、兎も角女は女だ、それが二十四文。
お湯銭の六文に、蕎麦を食つても十二文、それで未だ残つてる。
成る程、すしも食ひ、鰻も食ひ、舟に乗つて芝居を見て、女を買つて、お湯に入つて、蕎麦を食つた訳だ、
こりゃ間違がない。
昔はその様に物価がやすかつた。私の親なぞ、旅行好きで、旅などへ出ると一晩百六十文と云ふのに泊まつた。
極く上宿で、昼弁当までつく位、」
清水晴風 「江戸の春の思ひ出」
書画骨董雑誌 明治45年、第四十五号より
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