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靖国神社&日本近代史における食人を語る統合スレ

4 :代理屋 ◆XFizselqIb3B:2024/05/20(月) 23:45:31.01
【歴史修正主義と極論的食人言説の蜜月】拙>>3つづき

儒学者の説と矛盾する『日本書紀』の飢餓食人の行を、その国学者
は8世紀の編纂者が中華を慕うあまり、中国の史書を「丸抜きの盗
み書き」したためだと強弁。今回も玄白『後見草』などの記録には
沈黙し、さらに今度は維新後の戊辰、西南の両内戦下における新た
な食人の記憶やモース論文をめぐる論争の記憶まで封じたうえで、
「皇国では神代より人を食べた話は聞かない」などと書きました。

それ以上に記憶すべきは、この国学者が例えて云うなら、水戸光圀
の評伝に『水戸黄門漫遊記』の挿話を忍び込まるようなやり方で、
孔子が人肉でできた塩辛を食べていたと読者が誤読しかねない怪し
げな表現を用いて「中国では食人が常」だと強調した点でしょう。

そうした儒学者を唖然とさせるような奇怪な説でしたが、唱えたの
が国学の権威で、また日清戦争前夜の時勢も手伝ってか異論も出ず、
南方熊楠の1902年の食人論考によると『日本書紀』の記述は《……
災害の大きさを強調するための、中国文献からの借用表現であると
いうのが通説……》とされるに到ったそうです。
(*「日本の記録に見る食人の形跡」訳:松井竜五『南方熊楠英文
論考』集英社 2005 頁285)

そしてこの通説≠ヘ、20世紀定説≠ニして流布されます。
(↓)その4へ

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