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なぜバカジョッキーどもは溜めたがるのか

35 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/17(月) 01:02:28.66 ID:6iDu/RlX0.net
仕掛けのタイミングに対する騎手の考え方も、少しずつ変わってきている。
かつてはゴール前で馬が止まってしまい、何とか持たせようとして騎手バタバタするのは恥とされた。
ゴールした瞬間に馬のスタミナがゼロになるような仕掛けが理想であり、馬が歩いてしまうのは、
手応えから残っている脚を測ることができず、勝負を焦って仕掛けてしまったジョッキーが悪いということである。だから、脚を余して負けるよりも、早仕掛けで負けることで師匠に怒られるケースの方が圧倒的に多かったはずである。
そして、そのことは転じて、一流と呼ばれる騎手たちの美学にもなっていった。どこまで仕掛けを我慢できるかという我慢比べ。
能力が同じ馬であれば、少しでも早く仕掛けた方が差される、
という騎手の感触といおうか、直感といおうか、哲学のようなものがその根底に流れていた。
勝ちたいという気持ちが馬に伝わり、
動いてしまった者から負けてゆく。この仕掛けのタイミングの葛藤の中にドラマがあり、
私たち競馬ファンもそれを楽しんだ。
武豊、岡部幸雄、田原成貴らによって、我慢に我慢を重ねて仕掛けられた馬が、ゴール前で他馬をハナ差で差し切るシーンに私たちは痺れたものだ。



「騎手というものは仕掛けて出るときの勇気より我慢するときの勇気の方が数段重い。
その想い胸が締め付けられるがごとし!!それに耐え切れぬ者はゴール前の僅か10メートルに泣く、
その苦しさに耐え切れる勇者だけがゴール前の10メートルに笑うことができる。我慢の時間長くて5秒、短くて、手綱を握りし拳に神経を持っていく、時間に表すことのできない僅かな時間、しかしそれが騎手にとっての一生の重さの時間でもある。
私とて、その勇気を出せなくて泣いたこと数知れず、騎手人生泣いた多さと重たさの分だけ、仕掛けの我慢時間は長くなる…。」
(「競馬場の風来坊」より)

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