2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

グクサナポエム

1 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 18:47:51.86 .net
※ sage進行
※アンチ、モメサは徹底スルー
※コテは出禁
※メンバーsage禁止
※モモミナ話禁止
※他アーの話や比較は禁止
※次スレ立ては>>990が立てましょう
※立てられない場合は他の人に依頼してください
※バンタン×サナポエムもどうぞ


前スレ

2 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 18:59:13.13 .net
コピペ
第1話

ジョングクと一緒に、私のマンションでのんびりと休日を楽しもうと…色々と買い込んできた。

「さな、鍋どこにある?」

ジョングクにキッチンで呼ばれて、問いかけられた質問に首を傾げた。

3 :「ナムテテ→ユンテテ」1:2016/07/29(金) 19:05:02.56 .net
BL書いたんだけど、あげるとこないからここに置いてもいいかな。

4 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:07:57.47 .net
>>3
いいよ

5 :ナムテテ→ユンテテ1:2016/07/29(金) 19:09:31.26 .net
朝いつものように起きて、そのままキッチンに向かった。コーヒーを入れてたジンヒョンが眠そうな顔で振り向いた。と、その目が大きく見開かれる。

「て、」
「アンニョン、ジンヒョン。僕にもコーヒーくだ」
「テヒョナ!!!どうしたその顔!!!わあああああ」

ジンヒョンの悲鳴で、他のメンバーもぞろぞろと起きてくる。
ユンギヒョンとホソギヒョンはまずジンヒョンの顔を見て「ムンクの叫びみたい」と言って笑い、それから俺の顔を見ると2人とも次々ムンクになった。

6 :ナムテテ→ユンテテ2:2016/07/29(金) 19:10:12.70 .net
「わああああ」
「どうしたんだよ、その顔!ケンカか?2倍になってんじゃん」
「正気かよおまえ、今日収録だぞ」

口を開こうとしたが疲れてやめた。腫れが口の中にも広がって喋りにくい。
目も少し開きにくかった。
ホソギヒョンの後ろでジミナが立ちつくしている。

メンバーはパニック状態だった。今日は午前中からとあるバラエティ番組に全員で参加する予定だった。
ジンヒョンがよく冷えたアイスノンを頬に当ててくれたが、あと1時間で収録に参加できるような顔には戻りそうもなかった。
誰もがむっつりとしている。どう見てもテヒョナは誰かとファイトしたきたに違いない。いつ?どこで?相手の怪我は?すぐにでもdispachに記事が出るのではないか、メンバーの心配が手に取るようにわかって申し訳なかった。

7 :ナムテテ→ユンテテ3:2016/07/29(金) 19:11:24.90 .net
「マネージャーに」
「少し待って」
連絡しようとするジミナを押し留めて、ユンギヒョンが椅子を持ってきて俺の前に座る。
「まずテヒョンに事情を聞く」
ユンギヒョンの視線にいたたまれなくて、俺は下を向いた。と、誰かにぐいっと顔を引き上げられて頬に痛みが走った。思わず顔をゆがめる。
「ちゃんとユンギヒョンの目を見ろ」
いつもは太陽のように明るいホソギヒョンが怒っている。
ジンヒョンも真顔で俺を見ている。
ジミナは辛いのかそっぽを向いて視線を落としていた。
ごめんな、ジミナ。いつも心配ばかりかけて。

8 :ナムテテ→ユンテテ4:2016/07/29(金) 19:12:06.99 .net
俺の前に座ったユンギヒョンが口を開いた。
「誰にやられたんだ」
無駄とは思ったが言い訳を言った。
「夜中に廊下で転びました」
沈黙。
「寝ぼけてて顔からいっちゃって。でも眠いからそのまま寝ました」
誰も信じちゃいない。

「俺知ってますよ」
ジョングギが言った。
振り返るとマンネの瞳が一瞬ニヤッと笑う。
こいつ知ってる?
「ま…」
「ナムジュニヒョンに殴られたんですよ」

9 :ナムテテ→ユンテテ5:2016/07/29(金) 19:13:25.32 .net
心臓の鼓動が早くなった。
ユンギヒョンは黙って俺の後ろのジョングクに視線を移した。そして彼の背後にいるらしい人物に向かって声をかけた。

「そうなのかナムジュン」

いつの間にか大きな体をドアの枠に預けるようにして、ナムジュ二ヒョンが立っていた。
リーダーは静かに答えた。
「はい。俺がテヒョナを殴りました」
顔の前で組んだ両手を唇に押し当てるようにしてユンギヒョンが再び口を開く。

「どうして?」

10 :ナムテテ→ユンテテ6:2016/07/29(金) 19:14:56.71 .net
ナムジュ二ヒョンを遮るようにマンネが喋りだした。
「2人でふざけ過ぎてたんですよ、いつもみたいに。で、ナムジュ二ヒョンが振り回した拳がテヒョニヒョンに当たっちゃって、ね?そうですよね?ナムジュ二ヒョン」
あっけにとられているナムジュ二ヒョンを尻目にジンヒョンが大きな声を出した。
「ああもう、ナムジュン!だから無闇に両手を振り回すなって言ってるじゃないかあ、いつもいつも。物だけじゃなくてテヒョナまで壊す気!?」

ホソギヒョンがドスンと疲れたように椅子に座ったが、すぐに体を起こして俺の頭を撫でる。
「大丈夫なのか?」
とりあえず、外部の人間とトラブルを起こしたんじゃないことがわかって、事情を知らないメンバーは少しほっとしたようだった。

11 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:15:54.12 .net
すごい

12 :ナムテテ→ユンテテ7:2016/07/29(金) 19:16:01.48 .net
ナムジュンと遊んでいて拳が顔に当たった、ということが会社に報告され、
兄貴のようなマネージャーに俺とリーダーはこっぴどく叱られ、しばらくの外出禁止を罰として言い渡された。俺はおたふく風邪でバラエティの収録に参加できないと広報が発表した。
メンバーもファンも実家の家族も心配してくれた。

けど本当はそうじゃない。

「で本当はどうしたんだ」
ユンギヒョンが言った。
ベッドに横たわった俺を見下ろしている。
デニムのポケットに突っ込んだ手が白い。
答える気は無かったし、たとえ答えてもうまく説明できる気がしなかった。

「本当はってジョングギが言った通りですよ」

ジョングク。
あいつ、どこまで知ってるんだろう。

「ジョングクは嘘だと言ってた」

ユンギヒョンの顔を見た。
この人はどこまで知ってる?
白を切り通すことにした。

「嘘じゃありませんよ。本当のことです。ナムジュニヒョンの腕が当たって」
「テヒョン」

ユンギヒョンはベッドの傍らに跪くと、そっと俺の手をとった。

「すぐじゃなくてもいい。話す気になったときに話してくれ」

そう言うと握った手に唇を近づけ、そっと俺の指先にキスして出て行った。

俺は扉に背を向けて寝転がる。

話す気になんかなれない。

あの人と以外は。

===

13 :ナムテテ→ユンテテ:2016/07/29(金) 19:17:27.54 .net
長くてごめんなさい。
すんごく長くなりそう。
また夜アップしますが、エロありでもいいのかな。

14 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:17:53.65 .net
>>13
何でもありよ

15 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:21:32.71 .net
保守だけさせてください

16 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:21:40.57 .net
保守

17 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:22:20.57 .net
ほす

18 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:22:25.10 .net
保守

19 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:22:33.88 .net
干す

20 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:23:02.60 .net
ほし

21 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 19:23:03.19 .net
20

22 :ナムテテ→ユンテテ8:2016/07/29(金) 19:24:38.89 .net
===

眠ってふと気がつくと、あの人がベッドの脇にいた。跪いて、ベッドに両肘を立て、両手の指を合わせて何か祈ってるようにも見えた。
ふーっと両手で顔を覆い、しばらく動かなかったが、やがてベッドに突っ伏した。彼の髪が寝たふりしている俺の手に当たって気持ちがいい。

「ごめん、テヒョナ」
その後に何か口の中でつぶやくと立ち上がろうとした。
俺はパッと彼の手を掴んだ。

ナムジュ二ヒョンは驚いたようだったが、そのまま再びベッド脇に膝をついた。

「起きてたのか。眠ってるのかと思った」
「寝てましたよ。さっき目が覚めた」
「そうか。痛む?」

申し訳なさそうに首を傾げたナムジュ二ヒョンに胸がうずいた。

「口の中が切れたみたい」
「マジか」
「ここ」

23 :ナムテテ→ユンテテ9:2016/07/29(金) 19:25:37.56 .net
大きな口を開けてみせると、ナムジュ二ヒョンが覗き込んだ。

男っぽいその首に両腕でかじりつく。
バランスを失ったナムジュ二ヒョンは俺の上に倒れこんだ。
そのまま両足もナムジュ二ヒョンの体に巻きつけると、さすがの彼もすぐには起き上がれず降参した。

「テヒョナ」

このときとばかり腕と足をヒョンの体に巻きつけて、全身で抱きしめる。
ナムジュ二ヒョンはじっとしている。

もう一度ぎゅっと抱きしめた。
それでもナムジュ二ヒョンはじっとしている。
少し力を緩めるとようやく両腕をついて起き上がり、俺の顔を見て言った。

「だめだ」

24 :ナムテテ→ユンテテ10:2016/07/29(金) 19:27:24.86 .net
俺も彼の顔を見て言う。

「大丈夫」

「大丈夫じゃない」
「いいじゃん」
「だめだ」
「なんで」
「大事なメンバーだからだ。わかってるだろ」
「全然わからない」
「テヒョナ」
「僕はなにも」
「テヒョナ!」

興奮したヒョンがベッドを力任せに叩いたせいで俺の体がベッドの上ではねた。ハッとするヒョン。
急に意気消沈し頭を抱える。
「申し訳ない。俺はなんでこうなんだ」
俺は起き上がって、頭を抱えたままのヒョンの耳元に囁いた。
「問題ないです。だってヒョン」
「…」
「俺のこと好きでしょ?」
ナムジュ二ヒョンは石のように動かなくなった。そのかわり耳がみるみるうちに赤くなってくる。
可愛い。
思わず耳をかじるとヒョンは身をよじって逃げようとする。
「テヒョナ、やめろ」
俺を見た顔が真っ赤だ。

「だめだ」
「ヒョン」

俺知ってるよ。ナムジュ二ヒョン、俺の顔が好きだよね。俺の目を見ると視線そらせないでしょ。ナムジュ二ヒョン。
俺は知ってるよ。
いつも俺のことを見てるよね。
だってわかる。
俺もヒョンのこと見てるから。

「テヒョナ、」
「ヒョン、こうしよう」
「ん?」
「一度だけキスしよう」

25 :ナムテテ→ユンテテ11:2016/07/29(金) 19:28:36.20 .net
ナムジュ二ヒョンが肩で息をした。力なく首を振る。

「だめだテヒョン」
ヒョンの首に腕を回し、頭に手を添えてこっちを向かせる。
うつむいて俺と視線を合わせようとしない。
無理矢理のぞきこむと純情そうな瞳がドギマギと揺れている。
また肩で息をついた。
「ふざけるなよ。また殴っちゃいそうだ」
「だめ。パンチよりキスの方がいい」
「テヒョナ、」
「一回だけ」
「……」
「一回だけしよ?ちょっとだけ。触れるだけだから」

ヒョンは身動きしなかった。
返事がないのをOKの返事だと理解した俺は、そのまま自分の唇をヒョンの唇に押し当ててた。
ヒョンの体がビクリとし、俺の中に興奮が渦巻いた。
もちろん押し当てるだけでは我慢できず、そっと口を開いてヒョンの唇を貪る。柔らかいヒョンの唇。
ずっとこうしたかった。
体中の血がうれしくて沸騰してるみたい。
俺の体にヒョンの腕が回るのを感じて、震えた。
次の瞬間、激しく抱きしめられて息が止まりそうになる。
「うっ」
思わず唇を離すとナムジュ二ヒョンと目が合った。
瞳の奥に熱い炎がチラリと見えた。

26 :ナムテテ→ユンテテ:2016/07/29(金) 19:29:04.76 .net
すいません。またあとで

27 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 20:09:53.24 .net
ここまで読んだよー

28 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 20:16:34.38 .net
>>26
待ってます

29 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 20:43:52.22 .net
すげー

30 :ナムテテ→ユンテテ12:2016/07/29(金) 20:50:39.91 .net
「ナムジュ二ヒョ…」
「テヒョナ」

ベッドに押し倒され再び口付けられる。
ヒョンからの熱いキス。求めていたのはこれだ。ヒョンの舌が俺の舌を求めている。荒い息遣いが聞こえる。
俺は、俺は何か言いたくて、ヒョンに喜びを伝えたくて言った。

「ヒョン…サランヘヨ」

ヒョンは泣きそうな顔をして俺に再びキスする。
彼の手がTシャツの中に侵入してきて、俺の肌を愛撫した。
首、肩、腕、脇から胸…そして…

俺も負けじとヒョンのTシャツを脱がせようとじたばた奮闘した。ヒョンの背中は広くてスベスベしてた。
あちこちに口付けられながら俺は初めてナムジュ二ヒョンに出会った頃を思い出してた。
あの頃はヒョンはトンがってて、俺はガキんちょで、ヒョンのステージを指をくわえて見てるだけだった。

唇がまた降ってきて、長いキスをした。

31 :ナムテテ→ユンテテ13:2016/07/29(金) 20:51:29.94 .net
と、急にナムジュ二ヒョンの動きが止まった。肩で荒く息をしながら、俺の顔を見つめてる。
「テヒョナ…俺、なにしてるんだ?」我に返ったようにヒョンは起き上がった。
「ヒョン?」
「すまん。どうかしてた」
「ヒョン」
「忘れてくれ、たのむ」
ナムジュ二ヒョンは急いでベッドから降りると、乱れた服装を整える。
俺は体を起こして彼を呼んだ。
「ヒョン…」
「やっぱりだめだ。こういうのよくない」
「どうして?」
「俺たちはチームだろ」
「…」
「おまえは大事なメンバーだ」
「ナムジュ二ヒョン」
「おまえは俺だけのもんじゃない」
「待って、待って。俺」

ナムジュ二ヒョンは強い口調で言った。
「テヒョナだめなんだよ」

そう言うと俺に背中を向け、振り返らずに部屋を出て行った。

32 :ナムテテ→ユンテテ:2016/07/29(金) 20:52:34.24 .net
すみません、いま書いたのはここまで。
ナムテテ終わりです。
またよかったら後日アップさせてください。
お目汚し失礼いたしました。

33 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 22:34:12.27 .net
唇が降ってくる
ワロタ
時間あったらグクミンお願いします🐨

34 :ナムテテ→ユンテテ:2016/07/29(金) 22:40:44.72 .net
>>33
ナムテテからのユンテテ書いてます。
私ばかり占拠してしまっては申し訳ないので、どなたかグクミン書いてくれませんか?

35 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/30(土) 23:39:38.27 .net
>>32
お願いします

36 :ユンテテ(ナムテテ)1:2016/07/31(日) 09:14:15.43 .net
ナムテテからのユンテテです。
ナムテテ→ユンテテの続きで、ユンギ視点です。
===
不協和音。
ユンギは最近のグループに流れる空気をそう位置づけた。

原因はわかってる。
とあるメンバー二人の間の確執だ。
ナムジュンとテヒョン。

いつ頃からだったか、二人がお互いを避けている。ナムジュンがテヒョンに手を上げたのが原因なのだろうか。最近は二人が話しているところなどとんと見かけない。
ユンギは注意深く観察し、ある結論に達し、ナムジュンを作業室に呼び出した。

「テヒョンだけど」
ナムジュンは黙っている。
サングラスで隠れた瞳の奥はうかがい知れなかったが、ソワソワとどうにも落ち着かない様子だ。
「まだ…その喧嘩とかしてるのか?」
ナムジュンは答えない。
指を組んだり離したりしている。
やがて渋々口を開いた。
「喧嘩はしてないですよ」
「ナムジュン。隠すなよ〜」
ユンギがおどけて見せるもナムジュンは無表情のままだ。
「なあ、仲間だろ」

37 :ユンテテ(ナムテテ)2:2016/07/31(日) 09:15:59.31 .net
その言葉は思いがけずリーダーを直撃したようだった。
「仲間なんてクソ食らえ」
彼が苦虫を潰したような顔で呟いた言葉にユンギは耳を疑った。

「おい。どうした」
思わずナムジュンの肩をつかむ。
リーダーは大きくため息をついてうなだれ、頭を揺すった。
彼の自慢の頭脳に入り込んでしまった何かを追い出そうとしていた。
「僕たち何もないんだ」
ナムジュンはユンギの顔を見ると、すぐに視線をそらした。

テヒョンはあられもない姿で寝ていた。
日本のファンからもらった浴衣をパジャマ代わりにしているが、寝相が悪いせいで、腰紐一本で止まっているだけだ。ほとんど全裸に近い状態になっている。
下着位つけろよなあ。
ユンギは部屋の入り口からテヒョンを呼んだ。
四次元はぴくりともしない。
「おい」
寝返りを打って向こうを向いた。
ミルクティー色の臀部がこちらを向いている。女のようにツルンとした尻をしている。
「おい、起きろテヒョナ!」

38 :ユンテテ(ナムテテ)3:2016/07/31(日) 09:16:40.23 .net
少しばかり大きな声を出すと、ようやく体を起した。
迷惑そうな顔で体をかいている。
急に気がついたように前を合わせた。
「痴漢!」
そんな言葉には取り合わず、テヒョンの横に腰かける。
「なあ、ナムジュンと何かあったのか」
「なにか?」
「最近おかしいだろ、おまえら」
「別に」
めんどくさそうに話す側から眠っている。頭がぐらんぐらん揺れだした。
「おーい」
そのままユンギの肩にもたれてくるので立ち上がると、またベッドの上にひっくり返る。

仕方がないのでくすぐることにした。
脇腹に手を伸ばすと気配を察知したのかテヒョンは身を丸めて防御する。
そこに無理矢理手を入れてくすぐる。
「あっ、やめて」
やめてという割には顔が喜んでいるのがテヒョンらしい。
しかしまだ眠いのか目は頑なに閉じられている。
手を緩めるとそのまま眠りに落ちていく。

本当にイケメンだよな。
起きていても寝ていても絵になる。俺ではこうはいかない。

39 :ユンテテ(ナムテテ)4:2016/07/31(日) 09:17:13.01 .net
ユンギは当初の目的を忘れている自分に気がつき、テヒョンを揺さぶった。
「なあ。喧嘩してるなら話し合えよ」
目を閉じたままムニャムニャ言っている。
その言葉を聞きたくて顔を寄せると、ふいにテヒョンがパチッと目を開いてドキッとした。
「ヒョン」
「なんだよ」
「ヒョン、好きな人いる?」
「なんだよ突然」
ふとあることに気がついて問い返す。
「お前はいるのか?」
「いる」
あっさり返答が返ってきた。
再び目は閉じられている。
「それはナムジュンもからんでるの?」
テヒョンの返事は無かったがユンギは合点がいった。

ナムジュンと一人の女を取り合ってるのか。なるほど。そういうことか。
厄介だな。

===

また長くなりました。続きは後日。
お気になさらず他の話もどうぞ。

40 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/31(日) 09:38:25.52 .net
ロム専です

41 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/03(水) 09:28:36.17 .net
生活再生支援ならNPO法人STAで

多重債務でお困りの方!
過去のトラブル等で借入が難しい方!
ヤミ金で借入れがある方!

総量規制オーバーや、過去のトラブル等で借入れが難しい方!

電話でのお問い合わせは無料ですので、会社にお勤めの方、自営業、フリーター、風俗・水商売など業種にかかわらずお気軽にご相談ください。

東京、神奈川、千葉、埼玉にお住まいの方優遇です。

詳しくはHPもご覧下さい。

42 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/03(水) 09:28:49.68 .net
生活再生支援ならNPO法人STAで

多重債務でお困りの方!
過去のトラブル等で借入が難しい方!
ヤミ金で借入れがある方!

総量規制オーバーや、過去のトラブル等で借入れが難しい方!

電話でのお問い合わせは無料ですので、会社にお勤めの方、自営業、フリーター、風俗・水商売など業種にかかわらずお気軽にご相談ください。

東京、神奈川、千葉、埼玉にお住まいの方優遇です。

詳しくはHPもご覧下さい。

43 :ユンテテ(ナムテテ)5:2016/08/06(土) 01:38:04.96 .net
ユンギの観察は続いた。
リーダーはどうやらテヒョンを避けているようだった。
テヒョンが話しかけても空返事を返すか、聞こえないふりをしていることが多い。
そんなときテヒョンはというと、特に気にはしていないようだった。
時折寂しそうに微笑むことはあったが、次の瞬間大声を上げてジミナにじゃれついたり、ホソクにまとわりついたりしていた。テヒョンの周囲には笑い声が絶えない。
ふと気づくと今度はリーダーが目でテヒョンを追っている。
うるさくて苛立っているのかと思いきや、じっと四次元を追う目には何か感情がこもっているように見えた。
そしてそれは決して憎しみや腹立たしさといったものではなく、むしろ逆の、憧れや愛情のこもったものに見えてユンギは混乱した。

喧嘩してるのか?本当に?

ジョングクと作業室で二人になったときに、その困惑を口にすると、マンネが思い出したように言った。
「そういえば、さっきナムジュニヒョンに『テヒョンと話をするからしばらく部屋から出てて』と言われました」
「本当か?」
「はい。だからここに来ました」

44 :ユンテテ(ナムテテ)6:2016/08/06(土) 01:38:48.84 .net
ジョングクとナムジュンの部屋のドアは開いていて、中から話し声が聞こえた。
ジョングクには作曲の課題を出して作業室に引き止めておいた。
他のメンバーは個別活動のため、宿舎を留守にしている。
ナムジュンはきっとユンギもジョングクといっしょに作業室だと思っているのだろう。声をひそめずに話しているので、ユンギの潜んでいる廊下までよく聞こえてきた。

テヒョンの声が聞こえた。
「二人きりだと緊張する」
ナムジュンがこたえる。
「今さら緊張はないだろ?」
テヒョンは怒ったように言った。
「ナムジュニヒョン、俺を避けてる」
「……」
リーダーは黙ってしまった。

突然ドンと音がして、廊下のユンギはどきりとする。
ソッと部屋をのぞくと立っているナムジュンの背後の壁、ナムジュンの顔を挟むようにしてテテが両手をついていた。
ユンギは息を殺して成り行きを見守った。

ナムジュンは真顔でテヒョンの顔を見返している。
「なんだよ」
テヒョンはしばらく両手をついていた。ナムジュンに睨みをきかせているのだろうか、ユンギには背中を向けているせいでその顔は見えない。

45 :ユンテテ(ナムテテ)7:2016/08/06(土) 01:39:57.98 .net
やがてテヒョンは両手を下ろし、うつむいた。
二人とも黙っている。
ナムジュンがため息をついた。
「まあ、なんていうのか」
テヒョンの頭を両手で撫でる。
リーダーはしばらくテヒョンの髪をわしゃわしゃした後、彼の顎に手をやり上を向かせる。テヒョンの顎を左手で軽く支え、右手でテヒョンの前髪を何度もかきあげていた。考え事をしているかのような顔で、ふと屈んだと思うとテヒョンにキスをした。
「ヒョン」
「ごめん」
ナムジュンの瞳は熱で潤んでいるようだった。迷うようにテヒョンの頬を撫でていたが、我慢しきれず再び口づけする。
テヒョンはこたえるようにナムジュンの首に両手を回し、ナムジュンはテヒョンに口づけしたまま、彼の薄い身体を抱きしめた。

ナムジュンはあわただしくテヒョンのシャツのボタンを外そうとする。テヒョンは手を添えて手伝った。
やがて彼のミルクティー色の肌が露出するとナムジュンは首筋から下へ向かって順に口づけていく。
テヒョンは肩で息をしながらナムジュンの髪を撫でている。

46 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 01:40:35.10 .net
ここからエロありなので嫌な人はスルーしてください

47 :ユンテテ(ナムテテ)8:2016/08/06(土) 01:41:24.65 .net
テヒョンのヘソまで口づけると、ナムジュンはテヒョンのズボンにも手をかけた。テヒョンは一瞬抵抗するようにも見えたが、あっという間に下着ごと脱がされテヒョン自身が顔を出した。
ナムジュンはためらわずにそれを口にし、テヒョンは声を出してのけぞった。
「あっ。ヒョン…」
よろけて窓のカーテンを右手でぎゅっと掴む。
裸の肩が揺れている。
「あっ、はぁ…待って、ちょっと待って」
ナムジュンはテヒョンの要求にはこたえない。
「うっ、あっ、ダメだってば、ねぇ、ヒョン、ねぇ、ねぇ、…あっ、はぁ、ああ、もぅ…」
テヒョンが一層のけぞり、カーテンを掴んだ手が震えた。
「あっ…」
テヒョンの体から力が抜け、床にへたり込む。テヒョンのものを飲み込んだナムジュンの口を手でぬぐっていた。
「ごめん、ヒョン、汚して…」
テヒョンからナムジュンにキスをする。脱力してヘナヘナの弟をナムジュンは無理矢理立たせて囁いた。
「いいか?」
小さく頷くのを見ると、彼の腰に自分自身をあてがい押し込んだ。
テヒョンの悲鳴が上がる。
ナムジュンがうめいた。
「テヒョナ…ごめん、大丈夫か?」
テヒョナは首を振る。
しかしナムジュンは動きを止められないようだった。
再び力強く押し込み、テヒョンは耐えられず声を出した。
「ヒョン…」
部屋に二人の荒い息だけが響く。
ナムジュンの動きに身を震わせるテヒョンは美しかった。薄い褐色の肌を汗が零れ落ちる。
「ああ、ヒョン…あぅっ、うっ」
「テヒョナ…」
腕に腕をからませ、ナムジュンはテヒョンを拘束した。
最後に更に激しく打ち付けたところでナムジュンも達したようだった。
思い切りテヒョンを背後から抱きしめていたが、その腕から滑り落ちるようにテヒョンは床に崩れ落ちた。
あわててナムジュンはテヒョンの上に屈み込む。
「テヒョナ」
荒く息をする恋人のまぶたに口づけた。テヒョンは床に倒れていたが少し頭を上げるとニッコリ微笑んだ。

ユンギは今見たものが整理できないまま、そっとその場を離れた。

48 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 01:41:58.51 .net
今日はここまでです。

49 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 09:33:39.52 .net
生活再生支援ならNPO法人STAで

多重債務でお困りの方!
過去のトラブル等で借入が難しい方!
ヤミ金で借入れがある方!

総量規制オーバーや、過去のトラブル等で借入れが難しい方!

電話でのお問い合わせは無料ですので、会社にお勤めの方、自営業、フリーター、風俗・水商売など業種にかかわらずお気軽にご相談ください。

東京、神奈川、千葉、埼玉にお住まいの方優遇です。

詳しくはHPもご覧下さい。

50 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 14:37:20.72 .net
ナム攻めいいね!

51 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 16:53:23.43 .net
ナムテテからユンテテに移行していきます。
ナムテテに横やりを入れるSユンギです。

52 :ユンテテ(ナムテテ)9:2016/08/06(土) 16:54:05.78 .net
「どうかしましたか?ユンギヒョン」
夕食の席で隣に座ったジョングクがそっと囁いた。

某国のライブ後、彼らは値段のはりそうなレストランで食事をしていた。主催者側の招待ということだった。
メインはこの国の名物である海鮮、つまりユンギやジョングクの好物であるが、明らかにユンギはいらついていた。

目の前にはナムジュンと隣にテヒョンが座っている。二人とも海鮮が大の苦手だが、そこはさすがにナムジュンは黙って料理を口に運んでいる。
対してテヒョンは海鮮が苦手ならサラダを摘めばいいものを、野菜も嫌いとあって、最初からコーラ以外ほとんど口にしてない。当然のように腹が減っているのだろう、すこぶる機嫌が悪かった。

と、ナムジュンが店員に何か囁き、テヒョンの前にお子様プレートが運ばれてきて、パッとテヒョンの表情が明るくなった。
「なんだよ、それ」
「テヒョン、ずるいな自分ばかり」
他のメンバーから上がる非難の声などそっちのけでテヒョンの機嫌はたちまち良くなり、ニコニコとハンバーグを口にしている。

ナムジュンは素知らぬ顔だったが、テヒョンが切り分けたハンバーグを差し出すと、パクッと食べた。
ユンギはイラッとした。

53 :ユンテテ(ナムテテ)10:2016/08/06(土) 16:54:49.39 .net
「おい」
努めて抑えたつもりだったが、自分でもびっくりするくらい機嫌の悪い声が出た。隣でマンネが目を丸くしている。
あわてて咳払いして、穏やかな声を出そうとした。
「あのさ、あまりこいつを甘やかすなよ」

ナムジュンへのコメントだ。
リーダーはすました顔をしている。
「甘やかしてますか?」
「してるだろ。あまり、」
と言葉を区切って、テヒョンに視線をやる。
「テヒョナのためにならないだろ。もう成人してるんだから。少しくらい我慢とか覚えないと」
ジョングクが肘でつついてくる。
ちょっと口調がキツいとヒョンをたしなめているようだった。
テヒョンはというと、表情がみるみるうちに暗くなった。

だから、そういうところ言ってるんだって。

ナムジュンがすました顔のまま言った。
「いいじゃないですか、たまには。こいつもいつも我慢しててかわいそうだから」
右手でテヒョンの後頭部を撫でる。
テヒョンはあまり表情を変えなかったが口の端がほんの少しうれしそうだった。
ユンギは更にいらついた。

なんだよ、我慢してるって。ナムジュンがテヒョンに我慢させてるってことか?

「ユンギヒョン」
グクの声を遮るように、冷たい言葉が出た。
「結局テヒョンは自分だけ良かったらいいってことだろ」
テヒョンがムッとした顔をして文句を言った。
「それどういう意味ですか」
「ユンギ、どうした」
遠くから嫌な空気を感じたジンヒョンが声をかける。
構わずユンギは続けた。
「こういう席は招いてくれた人の気持ちだろ。そういう席で出されたものに全く箸をつけないって礼儀としてどうなんだよ」
ナムジュンが何か言う前に、テヒョンが低く答えた。

「わかりました。全部食べます」
そう言ってお子様プレートを脇に追いやると、海鮮料理をパクパクと食べ始めた。
ナムジュンが無理するなよ、と声をかけたがユンギに当てつけるようにバクバク食べている。
ユンギは黙って酒を口に運んだ。

54 :ユンテテ(ナムテテ)11:2016/08/06(土) 16:55:35.62 .net
がんばってはいるが、やはり苦手は苦手なようだ。時々うつむいたまま飲み込むのに難儀して、フリーズしているテヒョンだった。四苦八苦して、やっとの事で飲み込む。汗を大量にかき、涙目になっている。

そんなテヒョンとユンギの目があった。ぷいっと目をそらすテヒョンにまたユンギはいらついた。

「おい。もういいよ」
テヒョンは黙って食べている。
「もういいから」
テヒョナは無視して食べ続けている。

天邪鬼め。
そんなに食べたいなら食べろよ。

ユンギはイライラして、目に入った生牡蠣を手にとってテヒョンの前に差し出した。
「これ食べて終わりにしろ」

生牡蠣を前にテヒョンは悔しそうな顔をした。
テヒョンがこの世で最も嫌いな食べ物に生牡蠣を上げていたのをユンギは忘れてない。

どうだ?降参か?

テヒョンは黙ってユンギを睨みつけていたが、やがて目を閉じてユンギに向かって口を開いた。ここに入れろと言わんばかりの態度にユンギは当惑した。

殻の中で切り離された牡蠣の身が光って震えている。
引き寄せられるように牡蠣の殻をテヒョンの口元まで運んだ。
傾けると、光る身がスルリと滑り落ちる。
身はキラキラと輝いてテヒョンの赤い唇にぶつかる。
口の端から零れ落ちるかと思いきや、スルッと彼の口に吸い込まれた。
赤い舌がチロッと唇を舐めた。

ユンギはテヒョンの口元を凝視している自分に気づいて汗をかいた。

俺、いま見とれてた?

テヒョンはというと、口に含んだものの、生牡蠣を飲み込むこともできず、目を白黒させている。
ナムジュンがナフキンを持って、ここに吐き出せと言うが、テヒョンは目をグッとつむって飲み込んだ。
そのまま椅子にもたれてぐったりとなっている。

なんでそんなに意固地なんだよ。

ユンギは呆れながらも具合の悪そうなテヒョンの顔から目を離すことができなかった。
テヒョンの唇が濡れているのをナムジュンがそっとナフキンで拭う。
ジョングクは黙って魚のスープを口に運んだ。

55 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 16:55:58.55 .net
今回はここまでです。

56 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 17:52:10.83 .net
テテ受けの人の文章ってすごくおいしそう
食事もだけどナムジュンもテテもすごくおいしそうで良い
続き待ってます

57 :ユンテテ:2016/08/06(土) 18:09:51.79 .net
なんか書けたので投下します。
Sユンギの無理矢理系なので苦手な方はスルーで。

58 :ユンテテ12:2016/08/06(土) 18:11:00.28 .net
あ、エロです。苦手な方はスルーで

==
ナムジュンが留守だ。

それを知ってユンギはテヒョンを飲みに誘った。
いつぞやのわだかまりはもうない。
人懐こいテヒョンはニコニコとついてくる。
酒が飲めないもの同士、飲みに行くのも変な話だが、ユンギは赤くなるのは早いが実はそこそこ酒が飲める。先に酔っ払うのは完全にテヒョンが先だ。
ユンギはそれを知っている。

二人同士で飲むと、いつもとは違った親密度が増す。
馬鹿話をし、音楽について真面目な話をし、また馬鹿話をしているうちに夜も更けた。

帰り道、ユンギは足元がふらつくのを感じながら、酔い覚ましに公園に寄ろうとテヒョンを誘った。
テヒョンもまたふらふらとしながらニコニコとついてくる。

二人で芝生の、少し木陰になって見えにくいところを選んで腰をかける。
夜の暗さも相まって近くを通っても顔の判別がつきそうになかった。

先に寝転がったのはテヒョンだ。
いい気持ちで伸びをする。
「ああ、気持ちいい」
チラッとシャツがめくれて素肌が見えている。
ユンギはそんなテヒョンを横目で見ながら、慎重に彼の隣に横になった。
そっと手を伸ばして、テヒョンと手をつなぐ。
男同士だが手をつなぐくらいはよくやることだ。
だが、ユンギにはある計画があった。

それは、男同士あまりやらないこと。

59 :ユンテテ13:2016/08/06(土) 18:11:49.66 .net
テヒョンは思った以上に酔っているようだった。寝転がりながら大きく息をついている。なにがおかしいのか、時々クスクス笑う。

「どうした?何がおかしい?」
「いや、なんかね。おれ、ここにいなかったらどうなってたんだろうなって」
クルッとユンギの方を向いて微笑んだ。
「ユンギヒョンと一緒に歌えてうれしい」

心臓が苦しくなってユンギは起き上がった。
「あらためて言うなよ。俺もだけど」
テヒョンの上にまたがる。
テヒョナはニコニコしている。
そのままユンギはテヒョンに口づけた。
「好きだ」

ガバッとユンギを跳ね除けてテヒョンが起き上がった。口を押さえている。
「テヒョナ」
暗くて見えなかったが、テヒョンが青ざめているのがわかった。
ふらふらと立ち上がろうとする。
「どこ行く」
「帰る」
「もう少しここにいろって」
手を引っ張るとあっけなく尻餅をついた。そこをまた押し倒す。
テヒョンは眉をしかめて、首を振った。
「ユンギヒョン、俺」
ユンギはまた唇を塞ぐ。テヒョンは抵抗を試みるが、相当酔いが回っているらしく、あっけなくユンギに組み伏せられている。
固く口を閉じているのはナムジュンへの貞操を守るためか。
その口を手でこじ開けて、舌を入れた。
「ん、むん…やだよ、」
全力で押しのけてくるが、今日ばかりはユンギの力が勝っている。
「や、め…て」
悲鳴をあげて抗うテテを押さえ込むようにして、ユンギは何度も何度も口づけた。
「ユンギヒョン…」
テテはさすがに怒った声を出すが、その唇を再び塞ぐともうあまり抵抗せず、あきらめたようにユンギの舌を受け入れた。
唇を離すと横を向くテヒョンにユンギは囁く。
「見たいんだ」
「なにをですか?」
「おまえがイクところ」

60 :ユンテテ14:2016/08/06(土) 18:12:31.58 .net
怯えた瞳がユンギを見つめ、パッと体を丸め防御している。
が、なんなくズボンを下ろされて、テヒョンはうめいた。
「やめてよ。どうしてそんなこと」
ユンギは黙って、テヒョナに手を伸ばす。
意に反して固くなっているそれにユンギが触れるとテヒョナは激しく首を振った。
「やだ。だめ」
ユンギはテヒョナの唇を吸いながら手を動かした。自分の下でテヒョナが弱々しく抵抗してるが、やがてあえぎ声が混ざり出す。
「やだよ、やだ…あぅ、あっ、…」
必死で声を出さないように我慢している。手を休めずにその首筋を舐めると、震えて声を出すのが可愛かった。
息が荒い。
「っ、っ、くぅっ、ん、ん、ん…くっ」
必死で耐えているものの、絶頂が近いことを知るとユンギはテヒョンの顔をじっと見つめたまま、手を離した。
テヒョンは辛そうに目をつむっている。息が荒い。膨張したままのそれに再び触れるとピクリとし、深くため息をついた。
「動かしてほしいか?」
黙っている。
「やめようか?」
小さく首を振った。目から涙が零れ落ちる。ユンギは荒々しくテヒョンの唇に自分の唇を重ねると、再び手を動かし始めた。
テヒョンがたまらず悲鳴をあげた。
「あっ…ヒョン…あっ、はぁっ」

うっすらテヒョンの目が開いた。
熱に浮かされるような瞳ですがるようにユンギを見た。
テヒョンが達した瞬間、ユンギは逃すまいとテヒョンの舌に舌をからめた。テヒョンの舌は痙攣し、小さくなった。口中に熱い唾液が充満し、テヒョンの唇の端から溢れ出す。
怒張が解放されるのと同時にテヒョンから力が抜けていき、静かになった。
その体をしっかり支えると、ユンギは何十回目かのキスをした。

61 :ユンテテ:2016/08/06(土) 18:12:57.05 .net
ここまでです。
どうもすみません。

62 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 19:05:21.75 .net
ありがとうございます、楽しみました‼︎
Sユンギ良かったです。
時間があれば次回作もお願いしまーす。

63 :ユンテテ:2016/08/06(土) 20:04:29.24 .net
需要があれば書きますが、ちなみにどのカプがいいんでしょうか。ナムテテもユンテテも初めてで、というかバンタン初めて書いたので書けるかどうかわかりませんが。

64 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 20:42:58.77 .net
>>63
キャラ設定がみんなすごくそれらしくて面白かったから他のメンバーも見てみたいけど
そもそもはテテ受けが好きなら他のカプ書くのしんどかったりしない?

65 :ユンテテ:2016/08/06(土) 20:49:59.43 .net
お返事ありがとうございます。
特にテテ受けが好きなわけでなく、思いついただけです。
テテ攻めも書けるかもしれませんが、すぐは無理かな?
でもテテは攻めても受けにされちゃいそうです。

66 :ユンテテ:2016/08/06(土) 20:55:55.98 .net
受け ホソク ジミン テヒョン
攻め ジン ユンギ ナムジュン グク
な感じです

67 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 21:39:07.47 .net
>>66
そうなんだ〜私の好きなカプは受け同士と攻め同士だわ残念w
他に書きたいの思い付いたらまた書きに来てください

68 :ユンテテ:2016/08/06(土) 22:54:53.47 .net
じゃあ上にリクエストがあったグクミン書いてみました。

69 :グクミン1:2016/08/06(土) 22:55:15.74 .net
実際、ジミンさんには困っている。

ジョングクはシャワー室の前に脱ぎ捨てられたジミンの服を見下ろしていた。

まず第一に練習し過ぎだ。
誰よりも早く練習室に現れ、誰よりも遅く練習室を後にする。
ダンスにかける熱意はハンパなく、今ではホソクも一目置くほどの実力だ。
それでもまだ足りないと思っているようで、常に鏡に向かって振りをチェックしている。

あれじゃあいつまでたってもボクが追いつけないじゃないか。

ジミンさんには困っている。

第二に気が利きすぎる。
ジャンケンで負けた奴が全員分の荷物を背負うことになったとき、これは大事なものだから自分で背負うと、そっと負けたメンバーの荷物を減らそうとする。
ナムジュンが手を怪我したときも、自分の用のついでだと言ってはせっせとヒョンの買い物にいそしむ。
ジンが料理を作るときには必ず、変な料理を作らないように見張るという口実で手伝いをする。

なんでそんなに気を使うの。もっと気楽にしようよ。

ジミンさんには困っている。

第三に、ヘタレだ。
常に人の役に立とうとするのに、しょっちゅう無くし物をしたり、準備が遅かったりしてはメンバーに迷惑をかけ、プラマイゼロになるのが泣ける。
作業だって決して器用とは言いがたく、結局ユンギが横から手を出して仕上げてしまう。
そのたびに自信を失ってしょぼくれている。

70 :グクミン2:2016/08/06(土) 22:55:52.20 .net
可愛すぎるだろ。釜山男子か、それでも。

ジミンさんには困っている。

第四に、これが一番重要だが、脱ぎたがる。
鍛え上げた腹筋を見せるのは確かに振り付けだが、最近とみに露出が増えている。マスターがあげる写真を見ると18禁スレスレだ。
もっともジミンさんが露出狂になるのはライブのときだけで、普段はむしろ恥ずかしがりの男だ。

それが、ライブになるとエロい。

どうしたものか。
ジョングクがジミンの脱ぎ散らかした服を眺めてると、シャワー室の扉があいてバスローブを着たジミンさんが出てきた。
ジョングクを見て驚いた顔をする。
「お」
「もうシャワーしたんですか、早いですね」
髪をタオルで拭きながらジミンさんは答える。
「練習でだいぶ汗かいたからね」

化粧っ気のないジミンさんはライブでの色気はどこへやら、おまけに小柄で細いので中学生のようだ。

***

ジョングクの視線に気づき、ジミンは不思議そうな顔をした。
「どうしたの?」
いや別に、と言いながらジョングクはあるものを取り出した。

シャッター音に気づいて振り返ったジミンはジョングクがカメラを構えているのに気づく。

「おい」
「どうぞ気にしないで」

そう言いながらジョングクはジミンに向かって何枚もシャッターを切る。
カメラマンジョングクに慣れているジミンだが、ずっと自分を撮り続けるマンネをさすがに注意する。

71 :グクミン3:2016/08/06(土) 22:56:48.18 .net
「ちょっと。着替えたいんだけど」
「あ、気にしないでいいんで」
「気になるわ!」

ジョングクはやめるどころか更に近寄ってきてシャッターを切るので、ジミンは薄気味悪く思った。
と、カメラから顔を上げたマンネはニッコリ笑った。
その笑顔で何人のペンを殺せるだろう。つられてニッコリするジミンにジョングクは言った。
「さあ、モデルさん。脱いで脱いで」
「脱がないよ!」

あれ、という顔をするマンネ。
「脱がないの?」
「脱がんわ!脱いだら撮るんやろ?」
「ええやん、減るもんじゃないし」
「減るわ、俺の純粋なイメージが」
「…」
「笑うな、アホ」
釜山出身同士、方言バリバリの会話である。
ジョングクが真顔で脱がせにかかる。
「ええやん、男同士なんやから」
「ちょっと!ジョングク、なんやねん、やめて!変態!ちょっと、テヒョン〜!」
助けを呼ぶジミンの口を片手で塞いでジョングクはウインクする。
「誰も助けは来ないよん」
あっと言う間もなく、バスローブの中に手を滑り込ますと、ストンと下に落とす。ジミンはパンツ一枚で呆然としていた。

72 :グクミン4:2016/08/06(土) 22:57:34.65 .net
ジミンが後ずさるも、ジョングクの手にはバスローブの腰紐が握られている。
ジミンはゴクリと生唾を飲んだ。
「まさか、それで変なことするんじゃないよな?」
「変なことって?」
「手首結わえたりとか、吊るしたりとか」
「あ」
ジョングクはいいことを聞いた、という顔で指を鳴らした。
「それいいね」

ジョングクは鼻歌を歌いながらジミンの手首を縛った腰紐をカーテンレールに結びつけていた。
ジミンは事の成り行きに青ざめていたものの、やがてキョロキョロし出す。
「ヒョン?なにしてるの」
「いや、どこにカメラあるのかなと思ってさ」

こんなエグい内容、放送できんやろ、とジョングクは思ったが黙っていた。
ジミンはドッキリだと思い込もうとすることで何とか平静を保っている。

ジョングクは縛り終えると再びカメラを向けた。
「ヒョン、笑顔笑顔」

冗談ではない。
誰が半裸でカーテンレールに腕を吊るされた状態で笑顔を作れるというのだ。
そう言うと、ジョングクは真顔で言った。
「全裸がいい?」

ジミンは最高の笑顔を見せ、ジョングクはシャッターを切った。
「いいね、ヒョン。その顔その顔」

ジョングクはジミンの割れた腹筋に興味があるようで、そこも連写している。ふと思いついたように呟いた。
「そうだ、あれをしなきゃ」

ジミンは自分の体にサインペンで「花様年華」と書かれながらうんざりしていた。
なんの罰ゲームなの、これ?
ジョングクが顔をあげる。
「YOUNG FOREVERも書きたい」
ジミンはブスッとして答える。
「どうぞご勝手に」
「ヒョンのお尻に書いてもいい?」
「やめろ」
「書きたい」
「殺す」
「じゃあやめる」

あっさり引き下がったジョングクはスルスルとジミンの戒めをとくと、軽々ジミンを抱き上げてベッドまで運んだ。
ポンとジミンをベッドに転がすと、さっさと上に乗ってきて囁く。
「ヒョンに殺されたくないからね」
そう言って、ジミンの脇腹の「花様年華」を手でなぞると、困惑するジミンの頭を持ち上げ唇を重ねた。
ジミンの声なき悲鳴が上がった。

73 :グクミン:2016/08/06(土) 22:57:53.45 .net
今日はここまでです。

74 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 03:02:44.61 .net
いいよいいよーニヤニヤしちゃった
読みやすいし文体も好きです
ありがとうございます
またよろしくお願いします

75 :グクミン:2016/08/07(日) 11:40:02.82 .net
続きです。悪い子ジョングク。

76 :グクミン5:2016/08/07(日) 11:40:41.36 .net
ジョングクはジミンが這いずって逃げるのを捕まえては、ズルズルとベッドの中央まで引きずってくる。
普段もこんな遊びはしょっちゅうやっているのだが、今日はジミンの真剣度が違う。
大海で溺れている者のように両手をジタバタ動かして、なんとか魔手から逃れようとしてる。
ジョングクは面白いので、若干力を緩めてはジミンがそこそこ脱出しかけると、また捕まえて引きずってくるのを繰り返していた。
ついにジミンがキレた。
「いい加減にしろよ、もう!離せ!この筋肉豚!」
ジョングクに広げた両手を押さえつけられたまま、わめく。
「離せ、わあ!おい!俺はヒョンだぞ!」
ピクリとも動かせない両手にやがて力尽きたようだった。
「ふざけんなよ…」
ムッツリと黙り込んだ。
キスしようとすると激しく嫌がって顔を背けた。
ジョングクが手をどけると、パッと横向きになり、痛そうに手首をさすっている。が、動こうとはしなかった。
「逃げないの」
「どうせ逃げてもまた引きずってくるんだろ」
かなり怒っているようだ。
「好きにしたらええやんか。どうせ俺はおまえのオモチャなんやから」
ふてくされている。

マンネはヒョンの髪をいじっていたが、やがてつぶやいた。
「ごめん」
ジミンがチラッと見る。
ジョングクはしょんぼりと続けた。
「ぼく、ちょっと焦ってて、乱暴なことしてしまいました、ヒョンに。本当になんてことしてるんだろう。ごめんなさい、ジミヒョン」
ジミンは体を起こした。
「何を焦ってるんだ?」
ジョングクはクスンと鼻を鳴らした。
「最近ジミヒョンを見てると、すごくセクシーで、色っぽくて」
「そ、そうかな」

77 :グクミン6:2016/08/07(日) 11:42:46.45 .net
マンネにそう言われると悪い気はしない。
「そうですよ!なんであんなに色気があるんですか!ファンの人気もすごいし、NO MORE DREAMの腹筋見せだってエロ過ぎるし」
「ありがとう」
目をパチパチして顔を赤らめるジミン。
ジョングクはうなだれた。

「最近ジミヒョン、前ほど絡んでこなくなったし、もうぼくと遊ぶの飽きたんでしょ」
「なに言ってるんだよ〜。俺が触ると露骨に嫌がるくせに」
「はぁ〜ジミヒョンはわかってませんねえ」

ジミニに顔を近づける。
ドギマギしてジミニは目をそらす。

「ふりに決まってるじゃないですか。ほんとはうれしかったです」
目をそらしたまま、ジミンはなんと言おうか迷っていた。
「…そうなの」
「そうですよ!」

そっと視線をジョングクに向けると、すごく近いところにマンネの顔がある。透き通るように白く艶やかな肌。大きな瞳。薄赤く色づいた唇。
その唇がそっと近づいてきて、再びジミンに口付けた。

ジミンは目を閉じて、自然な流れでジョングクのキスを受け入れたが、彼の舌が侵入してきたのであわてて振りほどこうとした。
ところが又もやがっちりホールドされていて動けない。

しまった。

パニクるジミンを尻目にジョングクはゆっくりヒョンの口中を味わっている。
「んんん〜んんんんん」
窒息しそうになりながら、ジミンは息継ぎの間に襲ってくるマンネの舌の感触に痺れていた。
柔らかく、ゆっくりと絡めてくる舌はジミンの理性を溶かしていく。

「ぐ、グギ」
「…」
「やめ」
「…」
「やめ、ぁ」
「…」
「…」
とろけそうだ。

78 :グクミン7:2016/08/07(日) 11:43:31.15 .net
一度唇が離れたので、ぼうっとしたまま目を開けると、再び唇が重なる。
触れ合う唇と唇が何度もジミンに快感を運んでくる。

知らなかった。キスだけでこんなに感じるんだ。体中の神経が唇と、舌と、ジョングクに捕まれている腕に集中している。

再び舌と舌が熱く絡み合った。

溶けそうだ。
なんでこの子、こんなにキスがうまいの?黄金マンネだから?

「ジミヒョン」
ジミンはジョングクにしがみついている自分に気がついた。
あわてて体を離し、手の甲で口を拭うが、体から快感が消えてくれない。
もじもじしているジミンにジョングクは話しかけた。

「ねえ、ヒョン。もっといろいろしたいよ」

いろいろってなに?

ジミンは戦慄した。

79 :グクミン:2016/08/07(日) 11:43:52.50 .net
ここまでです。

80 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 13:00:16.03 .net
色気ある文章だね
好きです

81 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 14:23:12.81 .net
ふぅ〜乙です
ありがとうございました

82 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 21:30:17.77 .net
書いてる方の好みでは受けと受けなんだけどホプミンが読みたい
もし暇があって思いついたらでいいのでよろしくです

83 :グクミン:2016/08/07(日) 21:34:34.65 .net
ホプミン。思いつかなかった。
書いてみます。しばらくお待ちください。

84 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 22:53:38.25 .net
>>83
ありがとうございます
書けたらでいいんで!楽しみにしてます

85 :グクミン:2016/08/07(日) 23:03:02.53 .net
書けました。ホプミン爽やか系です。

86 :ホプミン1:2016/08/07(日) 23:03:39.73 .net
「久しぶりだな、おまえと二人でデートすんの」
美術館のチケットを差し出しながら、ホソクは笑った。
そうですね、とチケットを受け取りながらジミンもまた笑ってみせた。
「ん?どうかしたか?」
ホソクがふいに心配そうな顔をして、ジミンの顔をのぞきこむ。
サングラスの奥で優しい目がジミンを見つめている。
それもいつものことだったが、ジミンはふと涙ぐみそうになって、暑くて、と笑顔でごまかした。
ジミンも又サングラスをしていたので、目が赤いことを悟られずにすんだ。
でなかったら夕べ一晩泣き明かしたことを簡単にホソクに悟られてしまっただろう。

今日一日は泣いたらだめだ。
ホソギヒョンといい思い出を作ろう。

「そか」
ジミンの笑顔を見ると、ホソクはたちまち上機嫌になって、踊るように美術館の中へ入って行った。
ジミンはヒョンの後ろ姿を見送るようにして、わざと遅れて入館する。
遠くからヒョンの姿を眺めたかった。

遅れて展示場に入ると、すでにホソクは陳列された現代アートに見入っていた。
黙って作品を見つめる眼差しは真剣そのもので、ひょうきんないつものホソクはいない。
引き締めた唇も、時折首の後ろを触る手も、片足に重心をかけた立ち方も惚れ惚れするほど男前だ。

なにか作品にインスピレーションを受けたのか、ジミンの存在を忘れたかのように作品から作品へと渡り歩いていく。

87 :ホプミン2:2016/08/07(日) 23:04:39.54 .net
ジミンは作品を見るふりをして、そんなヒョンの姿を目に焼き付けていた。
焼き付けるたびに、胸がチクチク痛んだ。

美術館の中庭で一休みすることにする。ジミンが二人分のコーラを持って戻ると、ホソクが中庭の片隅で何やら振りを確認するように踊っていた。
太陽に向かって伸ばす腕が美しく、緩やかに頭の周りを巡り、体の前に突き出される。
何かを求めるように踊る姿にジミンは見とれていた。
「ヒョン」
ジミンに気づいたホソクが振り向いた顔にはダンサー特有の色香が残っている。
「あ、見てた?」
破顔するとたちまち消え失せる色気。普段通りのおとぼけホソクに戻る。
「なんかさ、芸術作品見てたら、胸の奥から突き上げてくるものがあってさ〜、踊らずにはいられなかったのよ」
「わかります」
「お、ジミンも?」

ホソクが踊れと目で合図してきたので、ジミンはコーラを近くのテーブルに置く。
人目を気にしつつ、少しだけ今の想いを踊ってみせた。

想い人に伸ばす手は空を切り、走っても走っても追いつけない。
切ない気持ちを込めてほんのさわりだけ踊ってみせた。
ホソクは感心したようにサングラスの奥の瞳を丸くする。
「お、いいな」
若干悔しそうだ。
「ジミン、ほんとうまくなったよ」
肩を叩く。
「もう俺無しでもやれるな」

ジミンは胸を撃ち抜かれた気がした。
唇がわななくのを悟られまいとうつむく。
ホソクはそんなジミンの様子を恥ずかしがってると思ったのだろう、照れ隠しのように大きな笑い声を立て、ジミンの背中をバンバン叩く。

88 :ホプミン3:2016/08/07(日) 23:05:53.51 .net
「あ、そーだ。ジミン、サングラス替えっこしてよ」
そう言って突然ホソクはジミンの顔からサングラスを取り上げる。
ジミンはあわてたが遅かった。
ホソクはジミンの泣き顔を見て、ポカンとした顔をする。
「おい、どうした?」
ジミンはうつむいたまま手を差し出した。
「恥ずかしいからサングラス返して」
だがホソクはサングラスを返さずに、ジミンの肩を抱いて、椅子に座らせた。
「コーラ飲むか?」
ジミンが首を振るので、ホソクは自分だけコーラを口にする。
ストローで音を立てながら、じっとジミンの様子を伺っている。
やがて口を開いた。
「もしかして、ナムジュンから聞いた?」

ジミンは黙ってたが、渋々頷いた。
「そっか」
ホソクはしばらく考えてたが、やがてポツリと呟いた。
「ありがとな、泣いてくれて」

やはり本当だったのだ。
ナムジュンに泣きながらホソクが話をしているのを見かけて、何があったのか心配でたまらず、話したがらないナムジュンを必死で説得して聞き出した言葉は衝撃的だった。
「ホソクはしばらく防弾少年団を離れるから」

頭が真っ白になって、どうやって部屋まで帰ったかわからない。ナムジュンが何か理由を説明していたが耳に入ってこなかった。
そのままベッドで泣いて泣いてしたかったが、当のホソクと同室なので、布団を被って声を殺して泣いた。
夜中に泣き疲れて、ふと気づくとホソクもまた声を押し殺して泣く声がする。

ヒョン、どうして…

89 :ホプミン4:2016/08/07(日) 23:06:47.88 .net
いまホソクを目の前にして、ジミンはもう抑えることができなかった。
「ホソギヒョン、どうして」
ホソクは黙って手を伸ばすと、ジミンの頭を愛おしそうに何回も撫でた。
「ごめんな」
ジミンの目から涙が滝のように溢れる。
「謝らないでよ。ていうか、なんで秘密にするんだよ」
「それは…そうだな、俺自身もなかなか受け止められなくて」
ジミンは顔をあげた。
ホソクは厳しい顔をして遠くを見ていた。
ジミンは胸が死ぬほど痛みながら、聞いても仕方ないことを聞かずにはいられなかった。
「いつ、戻ってくるの」

一旦グループを離れたメンバーが戻ってくることなど皆無。
わかっていた。でも聞かずにはいられなかった。
行かないで。行かないで、ホソギヒョン。

ホソクはややためらっていたが、やっと答えた。

90 :ホプミン5:2016/08/07(日) 23:10:47.54 .net
「来週の日曜日」

ん?

「…すまない」
「え、来週?」
「だから悪かったって。皆でプール行く約束だったけど」
「いや、それはいいんだけど、防弾少年団を離れるっていうのは?」
「姉ちゃんが結婚するんだよ、ああ、もう〜」

シスコンのホソクはそれはそれはショックを受けたらしく、感激の涙なのか姉を取られる悔しさからくる涙なのか、大泣きされて困ったとはナムジュン談。

ジミンが「なんで『ホソクは防弾少年団を離れる』なんて言い方するの?グループを離脱するって勘違いするじゃないですか」と抗議しても、だって本当のことだろ?一週間離れるじゃないか、とリーダーはとぼけて見せた。

話は美術館の中庭に戻る。

91 :ホプミン6:2016/08/07(日) 23:12:10.94 .net
中庭で一波乱あった。
ジミンがテーブルの向こう側からホソクに飛びついたせいで、テーブルは倒れ、コーラは飛び散り大惨事となった。
ホソクはコーラを頭からかぶったまま、ジミンに押し倒されて呆然と中庭の空を見上げていた。
ジミンはホソクの首にしがみついたまま、ウンウン泣いている。
「お〜い、ジミニ?」
サングラスのずれた顔で上に乗っかっているジミンの肩を叩くと、ジミンはホソクの肩に顔を埋めたまま言った。
「心配したんだ」
「お?おお、ははは、ごめんな」
「笑い事じゃないよ!」
「え?俺のせいか?あ〜俺のせいなのか」
ごめんな、とホソクは優しくジミンを抱きしめた。
ジミンは黙って抱きしめられるままになっている。
「おごってよホソギヒョン」
「わかった。わかったって」

何か腑に落ちないホソクだったが、ジミンの気持ちは純粋にうれしく、目を細めた。
そうだ、評判のアイスクリーム屋に行こう。ジミニの機嫌も治るだろう。

この後、ホソクはジミンの機嫌が治るまでにソフトクリームを奢り、ビールを奢り、最後にはキスまで奢らされるはめになるのだが、それはまた別の話。

そして、二人が門限にしこたま遅れて、何をしてたのか聞かれてもホソクはしどろもどろ、ジミンはニヤニヤしていたのはここだけの話。

ー終わりー

92 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 23:31:04.78 .net
かわいいです
爽やか!

93 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 23:33:31.29 .net
こんな早く書いてもらえるなんて思ってなかったしホプミンって言ってみて本当によかった
天才なんですかありがとうございました
キスまでさせられたくだりも読みたいけど贅沢だねw

94 :ホプミン:2016/08/07(日) 23:53:04.51 .net
お題もらったのでホソクの魅力を再確認しました。キスシーンは後日、書けたら書きますね

95 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 00:11:44.57 .net
>>94
ホプミンは世間的にホソクばっかりジミンの事好きって解釈が多くて残念に思ってたんだけど
これはジミンがホソクの事大好きで嬉しかったです

96 :ホプミン:2016/08/08(月) 00:30:52.97 .net
おお?
世間的にはそうなんですね…
それは思いつかなかったな…

97 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 01:37:44.49 .net
>>96
自分はホプミンリクエストした人じゃないけど、同じくジミンもちゃんとホソクの事好きなのが好きだから萌えたよ
また他のカプでも思いついたら書きに来てね

98 :ユンナム:2016/08/08(月) 11:03:16.15 .net
ナムジュン×ユンギで肉食系です。
ナムユン?ユンナム?
一応つきあってる設定です。
後半ほとんどエロなんで、苦手な方はスルーで。

99 :ユンナム1:2016/08/08(月) 11:05:03.00 .net
カチカチ。
ユンギはディスプレイの画面を見つめながら、素早くマウスを動かす。
そしてヘッドホンから流れてくる音に耳を傾けてはため息をつき、首を振る。
再び画面に向かう。カチカチ。

「ユンギヒョン」

カチカチ。

「ユンギヒョン」

カチカチ。

「ユン…」
「なんだよ、うるさいぞ」

カチカチ。

「呼んでおいてそれはないでしょ。俺もう一時間もここにいるんですが」
「ああ、そうか。すまん」

ナムジュンはうんざりして、椅子の背もたれに体重を預けた。
久しぶりの作業室への呼び出しにホイホイ応じるんじゃなかった。
「まだかかるんなら帰りますよ。寝たいんだ」
カチカチ。
「ユンギヒョン」
「おう」

マジむかつく。
ナムジュンは軽く頭にきてたが、そこはヒョンに対して文句も言わず立ち上がった。
ドアへ向かうとユンギの声がする。
「ナムジュン」
「なんですか」
ユンギは振り返りもせず、さっきまでナムジュンが座っていた椅子をちょいちょいと指差している。
まだ座っていろと言うとこらしい。
ナムジュンはため息をついて再び椅子に座った。車輪のついたオフィス用の椅子でクルッと一周回る。

しばらく作業するユンギの横顔を見てたが、椅子の車を走らせてユンギの隣まで来る。
自分のジーンズのボタンをナムジュンが外しているのを見て、ユンギは声をあげた。
「おい、なんだよ」
「なんでもないです」
「なんでもなくないだろ」
ユンギの抗議の声にも負けず、ナムジュンはヒョンのジーンズの前に手を出し突っ込んだ。
ユンギとナムジュンの目があう。
ユンギはモソモソと言った。
「朝だからな」
ナムジュンは答えた。
「手伝うよ、ヒョン」
「なにをだよ」
「だから…じゃまでしょ?」
ああ、もう、とユンギはうるさそうにナムジュンを押しのけた。
「だからいいんだってそういうの。おまえがやりたいだけだろうが」

100 :ユンナム2:2016/08/08(月) 11:05:59.69 .net
ふと振り返るとナムジュンの姿はなかった。
またやっちまった。
ユンギは頭を抱える。
完成した曲がヘッドホンから流れていた。

それから何度もナムジュンと二人で話をしようとしたが、相当怒っているのかナムジュンは二人きりになろうとしない。
繊細な男だからな。
ユンギは時を待つことにした。

某国でのライブが跳ねた。
異国でのサプライズ、客席がブルーのペンラの光で満たされ、海で泳ぐ魚になった気分だった。
美しい。
これから先忘れないだろう、この美しい光景を。
ユンギはブルーライトに照らされながら思った。
ナムジュンに目をやると、彼も感動で打ち震えているようだった。

空港から迎えの車に分乗し、ナムジュンとユンギは二人で乗った。
彼らの乗った車は後から宿舎に着き、車から降りて宿舎へ入るほんの少しの闇の中で、どちらからともなく固く抱き締めあった。そのまま二人は宿舎に戻らず、そっと秘密の部屋へ向かった。

久しぶりの体だった。
シャワーも浴びていなかったが、そんなことは構わずに二人はすぐに素っ裸になった。
何カ月ぶりかのベッドに横たわると、以前にここで激しく抱き合った記憶が蘇ってくる。
ベッドの上のユンギは相変わらず痩せて白い。だが両脚の間につけているものは甚だしく男だ。
ナムジュンもまた昂りながら、己を落ち着かせようとゆっくりユンギの上にのしかかる。
ユンギが下から見上げて言った。
「よう。久しぶりだな」
ナムジュンは苦笑いした。
「そうですよ」
そして何カ月ぶりかの想いを込めて熱いキスをする。
ユンギの男に触れると、ユンギはつぶやいた。
「俺マジすぐいっちゃうかもしれない」
「何言ってんすか、だめですよ」
「だってさ〜久しぶりだから」
「誰のせいで久しぶりだと思ってるんだよ」
ナムジュンはヒョンに口づけながら、左手でヒョンを弄んだ。
ユンギはすぐに高まる自分に気づいて焦った。

101 :ユンナム3:2016/08/08(月) 11:09:42.97 .net
「ちょ、マジでヤバい。マジでヤバいって」
「知るかよ」
口調がぞんざいになってるナムジュンだった。
ユンギは懇願する。
「おい、たのむよ。まだイキたくない」
あえぐユンギにナムジュンは手を止めると、するする下に降りていって、ユンギを口にくわえた。
「ばっ…!」
ユンギは身をよじったが、ナムジュンはがっちり体を抑えている。
「おい、やめろ、ストップ、たのむから、ナムジュン…」
必死の懇願も虚しくユンギはナムジュンの口の中で先に果てた。荒く息をしながら、恨めしそうな声を出す。
「おまえ、マジ最低…」
「お仕置き」
「はあ?なんでお仕置き…」
「まだこれからだ」

ナムジュンの細くて長い指が入ってくるとユンギはぶるっと身震いした。
背中にナムジュンの熱い息を感じながら呟く。
「それって慣れないな、いつまでたっても」
「慣れるまでやるよ。何度でも」
「勘弁…オレ壊れるから…あ、」
強気な発言をしながらも、ユンギは快感に喘いだ。
「おい…ナムジュン」
「なに?」
「なんか…」
「…うん」
「また…」
「知ってる」
再びユンギがそそり立っている。
ナムジュンはヒョンにキスをすると、自分もユンギの中に侵入した。
その途端、ユンギの体が波打ち、必死で伸ばした手がベッドの柵を掴んだ。
ユンギが喘ぎながら苦笑いをした。
「慣れないな」

102 :ユンナム4:2016/08/08(月) 11:11:07.49 .net
ナムジュンはじっとしていたが、やがてそろそろと動き出した。
ユンギの柵を掴む手に力が入る。
「あっ…はぁ」
「大丈夫?」
「…いや、無理」
ヘッと笑うユンギが愛おしくてナムジュンはヒョンの背中を抱き締める。
「大好きだよ」
「ああ」
「ユンギヒョン」
「うん」
「ユンギ」
「おう」
「壊したい」
「マジやめて」
「ごめん」
「いやいややめろって俺が無理……って、おぉう!」
ナムジュンの激しい動きがユンギに痛みと快感を同時に送り出していた。
波状に襲ってくる快感に無駄口を叩くこともできないユンギだった。
ナムジュンの手が瘦せぎすのユンギを全身愛している。
頬から唇、耳、首、背中、前についているものまでくまなく所有しようとしてくる。
ユンギの中でナムジュンが動いている。背中でナムジュンの熱を感じながら、ユンギは微笑んだ。
可愛いやつ。

と、
「あ、ああああ、あっ」
悲鳴をあげるユンギ。背中の男に抗議する。
「おい、もうちょっと優しくしろよう」
「どの口が言うんだよ、いつも優しくないくせに」
ナムジュンは容赦ない。ここぞとばかりにヒョンに不満をぶつける。

103 :ユンナム5:2016/08/08(月) 11:11:34.81 .net

「おい。オレに冷たかっただろ」
「え?いや、ナムジュ…だから、っ、あっ、ああっ…すまん」
「聞こえないからな」
「わぁ、あっ、はぁっ、ちょ、待て待て」
「…」
「っあ、あっ、…あっ、ああ、ナムジュン!」
「なんだよ、ユンギ」
「なんだよお、ああっああっ」
「…」
「あああっ、やめろ、やめろって、もう、あっ、畜生、この野郎、やめ、、」
「ユンギ…いい?」
「よくない、もう!やめろ!とめろ!死ぬから!オレ死ぬよ!ああっ、ああっ、あっ、ナムジュ、ナムジュ、ナム…」

嵐が過ぎ去った。
ナムジュンは何度もユンギにキスをすると、ユンギの頬を濡らすものに気づいてあわてた。
「ヒョン?ごめん、乱暴にしすぎた。だ、大丈夫?」
ユンギは目から涙を流したままうそぶいている。
「なに言ってんだ。これ涙じゃないからな。目からヨダレが出てんだよ」
実際ユンギは泣いていたのだが、辛くて泣いていたのではなかった。

「ユンギヒョン」
ナムジュンはユンギの様子を心配そうに見ていたが、優しくキスをして、そして。

ユンギが体を起こしてナムジュンの頭を叩いた。

「さすがにすぐは無理だから」

ー終わりー

104 :ユンナム:2016/08/08(月) 11:12:01.21 .net
明るいうちからすいません。

105 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 12:06:32.14 .net
ナムジュンとユンギってカプで考えた事無かったけど新しい扉開きそうになりました…2人ともかっこよくていい…
何となくだけど作者さんはナムペンなの?

106 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 12:33:03.02 .net
ナム好きですよ。推しじゃないです。

107 :ユンナム:2016/08/08(月) 12:33:34.47 .net
あ、↑私です

108 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 12:51:35.92 .net
推しじゃないんですね
書かれてるナムジュンすごくかっこいいから推しなのかと思った

109 :ユンナム:2016/08/08(月) 19:08:28.40 .net
ナムの抑制が外れる瞬間を想像するのが好きです。
恋したら可愛いだろうなー

110 :ユンナム:2016/08/09(火) 15:04:37.92 .net
ジングクって需要ありますか?

111 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/09(火) 18:40:09.59 .net
結構あるんじゃないかなー
2人でいること多いし雑談スレでもわりと見かけるし

112 :ユンナム:2016/08/09(火) 20:08:33.42 .net
わかりました。ありがとうございます。

113 :ジングク:2016/08/10(水) 19:41:31.77 .net
ジングクです。ジミンも少し登場。
途中までで、今回はエロなしです。
かといって爽やかではありません。

114 :ジングク1:2016/08/10(水) 19:42:27.48 .net
地獄のダンスレッスンをやっとこさ終えて、食堂へ向かっていた。
一刻も早く何か食べたくて、エレベーターを待てずに非常階段を駆け下りる。
と、3階から2階の踊り場に、2日前に入所したばかりの、
なんて言ったっけ、
パクさん、パク………
ああ、そうだ、ジミン!
と、年上だからジミヒョンか。
そのジミヒョンが先輩らしきヒョンと向かい合ってるところ出くわした。背の高いヒョンに壁ドンされてキョロキョロと居心地悪そうにしている。

足音を立てない僕は気づかれてないのを幸い階段の陰に体を隠し、様子を伺う。
どもり声でジミンさんが喋っている。
「掟っていうのは、その」
ジミンさんの声を遮るように、綺麗で冷ややかな声がする。
「すみません、知らないです。ジンさん」

その名前を聞いてピンときた。
また「あれ」をやってるのか、ジンヒョンは。

「あれ、君、ビッグヒットの掟、聞いてないの。信じられないね」
参ったなあ、と白々しく搔き上げる前髪はきっとサラサラで整った顔を引き立ててるんだろう。
ふぅ、とワザとらしくため息をついてみせる。
ビッグヒットでも指折りの美しい横顔がチラッと見える。

入所者には珍しく、歌もダンスも未経験、にもかかわらずその美貌で登校中にスカウトされたという噂の大学生キム・ソクジン。
実力派揃いの練習生の中で舐められてはいけないと思っているのだろう、新人にはことに冷たく、氷のプリンスと呼ばれていた。

ジミンは目の前の相手の男ばなれした美貌にいささか困惑しているようだ。
大きく見開いた一重の目がジンの顔に釘付けになっている。

「どうした?」
ジンは壁ドンしたままジミンに詰め寄っていた。
ジミンはおずおずと答える。
「いえ、あの、お、お綺麗な方だなぁと思って、あ、すみません」

115 :ジングク2:2016/08/10(水) 19:43:21.64 .net
ヒョンなのに僕より年下みたいだなあ。そんなことを僕、チョン・ジョングクは考えていた。

「謝らなくていい。ほんとのことだから」
ジンさんは気取って答え、僕は噴き出しそうになった。
ジミンさん!顔が綺麗な男には気をつけなよ!

ジンヒョンは相変わらずジミヒョンに迫っている。
「で、どうする?」
ジミンは弱々しく答えた。
「は、あの、それで、えと、僕はどうすれば、いいんですか?」

どこの世界でもあるのかもしれないが、新しい世界に入るとたいがい先輩からの「かわいがり」に合う。
もちろんビッグヒットでも。
僕も「新人は先輩に奢ること」と言われ、素直になけなしのお小遣いをはたいてジュースだのアイスを先輩に奢らされた。
もちろん後から先輩たちはゲラゲラ笑って奢り返してくれたのだが。
そして、このジンヒョンにも僕はやられたのだ。


「だからぁ、ビッグヒットに来たからにはそれなりの気構え心構えがあるってことだよね」
「…はい」
「ちょっとやそっと練習がしんどいとか、ダイエットがキツいとかで逃げ出されたら困るんだよ」
ジミヒョンは幼い顔立ちをキリッとさせて答えた。
「大丈夫です。逃げ出さない自信があります!」

ジンヒョンの瞳が光った、と思う、たぶん。
僕からは見えないけど。

「へえ…そう。覚悟があるってこと?」
「はい!」

ジンヒョンの冷ややかな声に、びびりながらもはっきり答えるジミヒョンは真っ直ぐな気性のようだ。
だがジンヒョンはこう言い放った。

「じゃ、見せてよ」

意表を突かれたのか、ジミヒョンはポカンとする。

「は?」

過剰に冷酷な調子でジンヒョンは続けた。ちょっと演技臭さが鼻につくが、緊張しているジミヒョンは気づかない。

「その覚悟とやらを見せてよ」

116 :ジングク3:2016/08/10(水) 19:43:55.51 .net
ジミヒョンはどう答えていいのかわからず、もじもじしている。

「え、と、はい、あの、どのように見せたらいいでしょうか」

「そうだな、まずこの世界では当たり前のようにあることなんだけど、僕が音楽業界の偉い人だとして」

顔が接近する。ジミヒョンが赤くなった。

「こんなふうに、『君、歌番組出してあげよう、わかってるね?』と近づいてきたら?」

ジミヒョンはこれ以上退がれないほど壁にびったりくっついて言った。

「いや、それはちょっと…できないです」

相変わらず演技調でジンヒョンは言った。
もう気づいていいよ、ジミヒョン!

「甘いな。ソロならいいよ?でもグループに所属するとしたら、君が断ったためにそのグループが歌番組に出演できなくなるかもしれない。君がグループの運命を握ってるんだ。それでも、」
言葉を切る。
「それでも断るの?」

沈黙が続いた。
やがて悲壮な顔をしたジミヒョンが言った。

「やります」
ジミヒョンがそんな決死の顔をしてるのに、ジンヒョンがたいしたことでもないように言う。
「上出来。じゃあ、やってみて」

ジンヒョン、やりすぎ!
ジミヒョン泣きそうじゃないか。

「……わかりました」

ジミヒョンは覚悟して目を閉じた。
僕までドキドキして見守る。
胸のあたりで両拳を握って死刑宣告を待っているジミヒョンの顔に息がかかるくらいジンヒョンは顔を近づけた。

「合格!」
「へ?」

ジンヒョンはジミヒョンの背中をバンと叩いて言った。
「冗談!ごめんな!」
「え?え?」
「早くごはん食べてこい」
「あ、はい…お疲れ様でした!」

頭に大きな疑問符をつけたまま走り去るジミヒョン。

117 :ジングク4:2016/08/10(水) 19:44:47.51 .net
ああ、心配して損した。
ホントにするかと思ったよ。
だんだん演技も真に迫ってきたしさ。

階段を駆け下り、振り向いたジンヒョンを軽く睨む。

「またやってるんですか、ジンヒョン。趣味悪いですね」
「ジョングクか。見てるんなら声かけてよ。誰も止めてくれないから困っちゃった」
「イタズラが過ぎます」

悪戯っ子ジンヒョンは美しい唇をニヤッとさせた。

「こういうの切り抜けられないとさ、やっていかれないだろ」

そう言ってサッサと階段を下りていく。

ジンヒョンめ。

一年前の記憶が甦る。

「こんなふうに、君歌番組出してあげよう、わかってるね?と近づいてきたら?」

入所して次の日だ。
まだ右も左も分からないときに、ジンヒョンにあれをやられた。
当時、中学三年生の僕は小さな脳みそで一生懸命考えた。
幼いながらも相手の要求はなんとなくわかる。
答えはもちろん否だ。
けれど僕が拒否したとして、グループ全員の努力が無になってしまったら…
僕はそのときまだ、どれだけ練習生が朝から晩までレッスンに励んでいるのか、知らなかった。
もしそれを全て知ってる今ならもっと早く答えてる。

どんなことでもやろう。

118 :ジングク5:2016/08/10(水) 19:45:46.80 .net
しかし一年前の幼い僕はこうも考えた。

…でも僕まだ未成年だぜ?

そこで僕はこう言った。
「あの。僕まだ未成年なので」
「ん?」
僕の思いがけない返答に、演技を忘れたようだったジンヒョン。
一瞬、人の良さそうに瞳を丸くした。

僕は息を吸い込んでから力一杯言った。

「成人してからお願いします!」

ジンヒョンはしばらく目を丸くしていたが、ゲラゲラ笑い出して止まらなくなった。
そしてしばらく僕のあだ名は「大物」としてビッグヒット内に鳴り響いた。

出会った頃こそ、厳しくツンケンしているように見えたジンヒョンだが、やがて冗談好きで根は優しいヒョンだと言うことがわかって安心した。

ダンスは逆の意味でなかなかの腕前で、今は僕と立場が逆転してしまい、悔しそうだ。

同じグループでデビューすることになり、もっと親密になり、今は甘えて密着してくることも多い。

けど僕はあの日のことを忘れてない。



ジョングクはある機会をずっと待っていた。


***

119 :ジングク6:2016/08/10(水) 19:46:23.31 .net
***

ジョングクが成人した。
ヒョンたちは盛大にお祝いしてくれ、マンネもうれしそうだった。
晴れて全員で酒を飲み、皆幸せに酔っ払っい、いい気持ちで床についた。

ジンがうとうとしかけた頃、暗闇の中で自分の上にのしかかってくる影に気づく。
身を起こす隙もなく、口を手で塞がれる。
ジンは緊張して身をすくめた。
「誰か…」
影は囁いた。
「ヒョン…」
「ジョングク?」

ジンは驚いたようだったが、ジッとしている。
ジョングクの影は更に囁きかける。

「ヒョン、お待たせしました」
「…なに…?」
「やだなあ、言ったでしょ、忘れたの?」
「え?」

ベッドサイドの灯りがついた。
オレンジ色の光に照らされるマンネは上半身裸である。
そこには入所した当時の細くて幼いマンネの姿はない。
事務所でも無敵の筋肉を持った成人した男だ。

沈黙するジンの上に被さりながらジョングクは言う。
「成人するまで待ってって約束したでしょ?」
布団からサラリと身を起こしたジンニムもまた上半身裸だった。
「ジョングク…ふざけてないで寝ろ」
落ち着いて答えるジンニムがジョングクは面白い。
「ふざけてないですよ。約束を果たしにきました」

ジンニムはチラッとジョングクを見る。冗談好きの口元は固く閉じられている。
ジョングクは降参しろとばかりに、ジンに近づいた。

「ヒョン、抱いてよ…」

ジンの瞳がキラリと光った。

120 :ジングク:2016/08/10(水) 19:48:46.08 .net
とりあえずここまでです

121 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/10(水) 19:51:03.65 .net
乙です
どうしよう今まで考えたこともなかったのに新たな扉が開いてしまいそうです

122 :ジングク:2016/08/10(水) 21:36:11.12 .net
続きちょいエロか、がっつりエロかどっちがいいですか?
エロ無しでもいいですが。

123 :ジングク:2016/08/11(木) 00:34:23.92 .net
続きです。ちょいエロ入ってきます。
嫌な方はスルーを。まだ続きます。

124 :ジングク7:2016/08/11(木) 00:34:58.55 .net
長兄は無言だった。
ゆっくりとにじり寄るマンネをじっと見つめている。

ジョングクが期待したような焦りや、恐怖の色はジンの瞳には見当たらなかった。

唇に手を当て、何か考えているようだ。

ジョングクは言った。
「ねえ、どう?」
ジンはそんなマンネの顔をひたと見つめ言った。

「おふざけはやめとけよ」
「ふざけてないよ、ひどいなヒョン」
「やめろジョングク。飲みすぎたのか」
「全然シラフです」

ジンはベッドから立ち上がり、ペットボトルの水を持ってきて再びベッドに腰掛けた。
一口水を口にして、ふぅーっと息を吐く。
ジンは考えこんでいた。

***

ジョングクは笑い出しそうになるのを堪えていた。
練習生になってからジンを観察してきて出した結論。
ジンヒョンの男好きはフェイクである。

そりゃ普段は世話になってるけど、あのときの仇はとっとかないとなあ。

ジョングクはただあのときの自分と同じようにジンを驚かせたかった。

***
「ねえ、ジンヒョン」
ジンの裸の肩をマンネが触る。
「寂しいんだ、こっち来てよ」
長兄は黙ってその手を払いのける。
「よせよ」
再び水を口にする。
と、ジョングクがジンの脇腹をつついた。

「僕にも一口ちょうだい」

ジンはため息をつくと、ペットボトルを持って向き直った。
マンネはベッドに横になり、ニコッと笑った。
ジンはジョングクにペットボトルを差し出すと見せかけて、自分の口に運ぶ。
水を含むとやおらジョングクの上にかがんだ。

125 :ジングク8:2016/08/11(木) 00:35:42.57 .net
「うわっ」

唇が触れそうになる刹那、ジョングクは飛びのいて、やっとのことで避けた。
「な、なに?」
ジョングクの言葉にジンは変な顔をした。
「なにって水」
「いや、ペットボトルでくださいよ」

「抱いてほしいんだろ?」

ジンは久しぶりに冷ややかな態度でマンネに接する。

「なら、好きにさせてもらう」

***
おやおや、予想と違う展開だぞ。

ジョングクは心の中でつぶやいた。

ジンヒョンも負けてないな。
よし、とことんまで付き合うか。

***

ジンは今度はペットボトルをマンネに突き出した。
「飲めよ」
ジョングクが受け取ろうとする、と、ひょいっとペットボトルが逃げた。

「口で受けるんだよ」

心の中で苦笑しながらマンネは口を開いた。
再び差し出されるペットボトルの口が唇に触れる。
ペットボトルが傾き、柔らかな水がジョングクの口中に注ぎ込まれる。

ゴクリ。
口の端から滴らせつつ、なんとか一口水を飲み込んだ。

126 :ジングク9:2016/08/11(木) 00:36:55.25 .net
ジンは言う。
「もっと飲め」
そう言ってジョングクの頭上にペットボトルを掲げ、ベッドに溢れるのも構わず水をこぼす。
あわててジョングクは自らの口で受けた。

ゴクリゴクリ。

精一杯飲むもののスピードは零れ落ちるそれには間に合わず、大部分が口の端から溢れ、ジョングク自身を濡らす。
「ん、、…ん、ごふっ」
気管に入ったのか、むせて咳き込む。
ようやく咳が鎮まった。
じっと様子を見ていたジンがまた立ち上がる。

「腹減ってないか」

そう言って取ってきたのはクリームチーズとクラッカーだ。

クラッカーにクリームチーズをつけたものがジョングクの前に差し出される。

これ、手でとったらいけない展開なんだろうな。

そう思ったジョングクは口を開く。
クラッカーは口の近くまでやってきた。

ジンが言う。
「舌。出せよ」

暑い。ジョングクは汗が吹き出るのを感じながら、白い歯の隙間から瑞々しい舌を差し出した。
その果物のように艶々した舌の上にクラッカーが乗せられた。

舌を口中に格納しながらクラッカーも取り込む。音を立てて食べるマンネをじっと見ていたジンは指先でマンネの頬からクラッカーのクズをとった。

「もっと?」

つい頷くと、ジンはクリームチーズに人差し指を突っ込み、指でチーズをすくいとった。

127 :ジングク10:2016/08/11(木) 00:37:07.11 .net
「舐めて」

ジョングクの前に突き出す。

ジョングクはうっとなったが、素直に頷いた。

ヒョンの細くて長い指にゆっくりと舌を這わす。
根元から何度も舐め上げ、指先から咥え込み吸う。もちろん吸っている間も舌の動きは休まない。
心無しかジンの顔が赤い。

ジョングクは自分の指にもクリームチーズをつけ、ジンに差し出した。
ジンは表情を変えない。

「ヒョンにも。食べて」

躊躇なくジンはジョングクの指を咥え込んだ。彼の舌が素早く動いてチーズを舐めとるのを感じて、ジョングクは体の一部が反応し焦る。

ジンは三たびクリームチーズをとるとジョングクの左肩になすりつけた。
驚いて見上げたジョングクの首を右に傾けさせ、ジンはジョングクの左肩に歯を立てた。

「あっ、ジンヒョン…」
「黙って」

ジンは肩のチーズを舐めとると、そのまま舌を這わせてジョングクの首筋も舐めた。
そして耳元でこう囁いた。

「待ってたよジョングク」

128 :ジングク:2016/08/11(木) 00:37:47.52 .net
今回はここまでです。続きます。
変態ワールドになる予感がします。

129 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/11(木) 13:18:08.13 .net
ジングク途中までグクジンっぽく進んでいくのドキドキした
何でもいけるからどっちでもいいんだけど面白いです
続きも待ってます

130 :ジングク11:2016/08/11(木) 18:06:04.50 .net
深夜2時。
半裸の若い男が二人、ベッドの上で見つめ合っていた。

一人は顔こそあどけなさが残るものの、見事な筋肉のついた体をしている。はっとするほど可愛らしい男だ。

もう一人は先ほどの男よりやや年かさだが、美しく整った顔立ちは思わず見惚れてしまうほどの輝きを放っていた。男らしく広い肩幅の背中は滑らかだ。

そんな二人が同じ部屋の中で半裸で向き合っている、なにか面倒な事情があるように見えた。

よく見ると若い方の男の肩には白いものが少しついており、その脇には歯型がクッキリとついている。
ついさっきつけられたのだろうか、その歯型のせいか、若い男は歯型に手をやり、何か戸惑っていた。

年かさの男の方はやや勝ち誇った顔をしているが、よく見ると口元がひくついていた。どうやら、彼は無理してこの表情を作っているらしかった。

***

もう無理。

ジンはジョングクを前に虚勢を張っていた。
夜中に降ってわいた出来事に、長兄は軽くパニック状態だ。

あまりにも無防備に眠っていたため、迫ってくるジョングクになす術もなかったが、自分の身を守ると同時に、マンネの心も傷つけない撃退法を考えていた。
考えに考えぬいた上の作戦はこうだ。

迫ろう。
押し倒す勢いで。
むしろ積極的にジョングクに迫り、変態のようなことをして見せたらびびって諦めるのではないか。

やれる、この僕の演技力をもってすれば。

作戦はよく錬る暇もなく決行され順調に遂行されたが、ここにきて困ったことになった。
ストックがない。
自分のエロい部分と演技力のストックが。

こんなことならナムジュンのお宝エロ映像を真面目に見ておくんだった。

激しく後悔の念にさいなまれるジン。

ええ、ままよ。
もう押し倒してしまえ。
ジョングク、早く逃げ出してね。

***

131 :ジングク:2016/08/11(木) 18:07:51.92 .net
先に送信してしまいました。
続きです。
ジングクとグクジンがくるくる入れ替わります。
最後濃厚エロですが直接表現はありません。

132 :ジングク12:2016/08/11(木) 18:08:46.16 .net
***

困ったことになったぞ。

事前情報ではジンヒョンは異性愛者だったはず。やたらと弟たちにベタベタするのは、アイドルとして割り切ってやっていると理解してたのだが。

方向性が変わった?

早くも冗談です、とネタバレしたい衝動にかられるジョングクだが、万が一でもジンヒョンが真剣だったらシャレにならない。
ジンの気持ちを弟の分際でもてあそんでしまったことになる。

ジンヒョンを傷つけずにうまいこと逃げる方法を考えなきゃ。

ジョングクは考えを巡らせた。

***
「待ってたよジョングク」

そう言ってジンはニヤリと笑ってみせた。
マンネは顔を赤くして黙っている。
その顎に手をやり上を向かせる。
キスするかのように顔を接近させていく。

マンネの唇まであと20センチ、15センチ、10センチ、10センチ、10センチ…

10センチ手前でジンの顔はピタリと止まる。マンネの様子を伺うと、逃げもせず真面目な顔をしてジンをじっと見ている。

参ったな〜

ジンは弱りながらもジョングクの頬に手を伸ばし、ニコッと笑った。

「可愛いね、ジョングク。震えてるの?」

震えてるのは俺じゃないのかと心中で一人ツッコミするジン。
と、マンネが口を開く。
「ジンヒョン、ぼく…うれしいよ」

言葉を選びながら話すマンネの伏せた瞼が色っぽい。
「ずっとジンヒョンに憧れていて、あの入所したときから、だからこの時を待ってたんだ」

133 :ジングク13:2016/08/11(木) 18:09:36.59 .net
そう言われて悪い気はしない。
頭を撫でようとする、と、マンネはスッと逃げる。

「でもごめん、突然こんなこと言い出して。僕間違ってたよ。こんな夜這いみたいなこと。もっとちゃんと明るいときに話したらよかった」

ジョングクは想いを断ち切るように立ち上がる。

「今日は帰るね」
「ジョングク!」

***

よし、うまいこと切り抜けた。
してやったりの顔を表に出さないようにマンネは立ち去ろうとする。

と、その腕をジンヒョンが掴んだ。

え!?

***
ジョングクの腕を掴みながら、ジンは甚だしく焦っていた。

ああ、もうなにやってんのぼく。
せっかくジョングクが一人で退場するって言ってるのに、うっかり引き止めちゃったよ。
もう持ちネタ無いのに。

でも。
ジョングクの気持ちに感動したのも事実。
この純粋な弟をこのまま帰すのは忍びない。
心ばかりのプレゼントを。
ジンは決心した。

***

ジンはジョングクの腕を掴んで引き寄せる。そしてその広く逞しい胸に力一杯抱きしめた。

兄と弟の肌が密着する。

やはり男の体はゴツゴツしていて固い。柔らかそうに見えるマンネの体でさえそうである。

134 :ジングク14:2016/08/11(木) 18:10:15.81 .net
にも関わらず、ジンは胸の中に何かが発芽するのを感じた。
あ、まずいかな。

***

うああああ

ジョングクは心の中で悲鳴を上げた。
男同士、抱き合ってる!
ジンヒョンの肌と密着!

ヤバくない?ヤバい!

もう正直に「冗談でした」と告白しよう。殴られるかもしれないけどしかたない。

思い切ってジンの顔を見上げたジョングクはあることに気がついた。

ジンヒョン、震えてる…?

おかしくなった。
なんだやっぱり、無理してたんだな。
そうとわかれば…

***

ジンの腕の中でジョングクがもぞもぞした。
「どうした?」
「ヒョン、ぼく、やっぱり…」

マンネはガバッと体を起こし、ヒョンをベッドに押し倒した。
ジンは大きく目を見開く。
マンネは囁く。
「ジンヒョン、キスしたい」

ジンの中で限界メーターが振り切れる音がした。
ジンは後ずさりする。
「いや、ちょっと待て」
マンネはジンの腕を掴んで離さない。
「やだ。キスしたい」

近づいてくるマンネの顔を手でガードするジン。
「うん、ありがとう。気持ちはうれしいよ」
「ジンヒョン…」
ここはマンネの力がものを言う。
ジンはあっけなく手の自由がきかなくなって暴れる。
「ちょっと待って、ちょっと待って、俺にも心の準備が」
「だめだよ、逃げないでよ」
「だめだってば!!!」

135 :ジングク15:2016/08/11(木) 18:10:54.48 .net
大あわてのジンをベッドに押さえつけながら「ヒョン可愛い」とジョングクは思った。

色白の頬に赤みがさして、力一杯押し返してくる。
ヒョンなのに僕の腕の中。

可愛い。なんか変な気持ちだ。

からかってるはずなのに。
からかってるだけ、のはずなのに。
なんで唇が引き寄せられるんだろ…

「じょ、じょんぐぅ!まて、ま…」
「…」
「…」

あ。
しちゃった、キス。

***

ジンは口を押さえて憮然とした表情をしている。

ジョングクも我に返り、バツの悪い顔をした。
恐る恐る切り出す。

「あのヒョン、キスしといて何なんですが」
「…なに」
「冗談です」
「…」
「すみません」
「…はあ!?」
「違うんですよ、もうちょっと前にやめるつもりだったんだけど、ヒョンが可愛いから、つい」
「…」
「すみません」
「許さないよ」
「ヒョン〜」
「許してほしい?」

ジョングクが返事をする間もなく、今度は反対にジンに押し倒される。
「もう一度するから」

136 :ジングク16:2016/08/11(木) 18:11:57.59 .net
今度あわてるのはマンネの方だ。
「え、いやいや、だから冗談だってば、ジンヒョン、ほんとにじょ、」
「…」
「…じょうだ…ん」

ジンニムの唇がさっきとは比べものにならないくらい、深く重なる。
ジンは落ち着いてマンネとのキスを楽しんでいた。
「ん…」
腕の中でマンネが身じろぎする。
可愛いやつ。
舌を絡めれば、嫌がらず応えてくる。
今マンネの頭の中は真っ白のはず。
ただただぼくのキスを受け止めることに夢中。

冗談?
いやいや、それこそご冗談を。
君、才能あるでしょ。
初めてなのにこんなに合うなんて。

そのまま首筋に舌を這わせれば、マンネは目を閉じたまま甘いため息をついた。
「あ…ジン…ヒョン…」

だからダメだって言ったのに。
ぼくを本気にさせるから。
悪い子だね、ジョングゥ。

「まだ朝まで時間があるよ。さあ、どうやって遊ぶ?」

感じる部分に手を伸ばすと、あ、といって、身じろぎするジョングゥ。
可愛いマンネ。ぼくのオモチャ。

悪い子だね、ジョングゥ。
ヒョンが遊んであげるよ。
夜はまだ長い。


ー終わりー

137 :ジングク:2016/08/11(木) 18:14:07.00 .net
以上でジングク終わりです。
自分の読みたいものだけ書いてる気がします。

138 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/11(木) 18:36:44.06 .net
お互い冗談だったのにやってるうちに本気になるのいい〜
話や相手が変わってもキャラがブレなくて好きです
すごく楽しんでますのでご自身が書きたいものがまたあったら書きに来てください

139 :ジングク:2016/08/11(木) 18:55:06.74 .net
ありがとうございます。
恐縮です。
ほんとに占有してしまってすみません。
私もこの場所お借りしてるだけなので、
どなたか投稿してください〜

140 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/11(木) 20:00:08.54 .net
2のコピペされた物語書いた者ですが、続きここに書いていいですか?

141 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/11(木) 23:07:32.23 .net
>>140
スレ乱立してるし、BLとヨジャドル妄想話は分かれた方がいいかも
元々の妄想スレに書いたらどうかな?
それかBLがそっちに移動するか

防弾少年団カプスレ7 [無断転載禁止]©2ch.net・
http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1468166970/

142 :ホプミン:2016/08/13(土) 00:31:09.45 .net
>>91
の続きです。
どちらのスレに投下しようか迷ったのですが、続きなので、とりあえずこちらに置かせてください。

143 :ホプミン続き1:2016/08/13(土) 00:32:09.42 .net
ソフトクリームを食べてる間はニコニコしてたのに、食べ終わって歩き出すとだんだんジミンの元気がなくなってきた。
ふざけた話を振っても、どことなくおざなりな笑いが返ってくるだけ。

まだ、さっきのこと引きずってんのか?

一計を案じスタンドでビールを一杯奢った。いい気持ちで歩いていても、いつの間にかジミンは萎れている。

ホソクは立ち止まった。

「ジミナ〜。いいかげん機嫌なおせよ」

ジミンはえ?というように顔をあげ、あわててホソクの側に行った。

「僕、機嫌悪かった?そんなつもりなかったんだけど」
「悪かっただろ。ソフトクリームもビールも奢ったのに、ムッツリ黙って」
「あ、それは…」
目を伏せる。
「少し考え事を…」

ホソクはジミンのお尻を足で軽く蹴る。

「なんだよ考え事って」
「あ〜ヒョンには関係のないことですよ。僕の未来について」
「ジミンの未来?聞かせろよ」

ホソクに促されて、ジミンは困った顔をしたが、ボソボソ喋りだした。

144 :ホプミン続き2:2016/08/13(土) 00:33:59.77 .net
「僕ら、今思った以上に成功して、仕事もいっぱい入って毎日忙しいじゃないですか。でもね、やっぱり人気ってそんなに長くは続かない…」
「そうかもな」

ホソクがジミンの肩を叩き、二人は再び歩き出す。

「僕は誰かがやめようって言うまで、ばんたんを続けたいと思ってるけど、皆がやめたいって言ったら、そうか、と思って、納得しちゃうかもしれない」
「うん」
「それはすごい悲しいことなんだけど、皆にとって意味のあることなら、僕も受け入れなきゃいけないし」
「おう」
「でもそういうこと考えてたらすごく悲しくなって」
「ジミナ」

ホソクはジミンの両肩に手を置いた。
ジミナはまばたきをする。
「はい」
「他の誰かがやめようって言ったら、お前はホイホイやめるの?」
「ホイホイやめるって言い方はやだな」
ジミンが抗議する。
ホソクは重ねて言った。
「皆じゃなくてお前はどうしたいんだ
「僕、僕は皆といたいけど…」
「ジミナ、俺もだよ」

145 :ホプミン続き3:2016/08/13(土) 00:36:14.28 .net
ホソクはジミンと肩を組んで、頬を寄せた。ん?と言い聞かすように肩を揺らす。
ジミンはゆっくりとホソクの手を振りほどいた。
真面目な顔でヒョンの顔を見つめる。

「ホソギヒョンと一緒にいたいんだ」

ホソクは返事をしない。
ジミナはもう一度声を張る。

「ホソギヒョンのいない世界なんて、僕には意味がないんだよ」
「ジミナ〜、俺も愛してるわ」

おどけるホソクだったが真面目なジミナの顔を見て、ふざけるのをやめた。

「いいんだ。僕の気持ちは僕だけのものだから」

そのままズンズン歩いていく。
ホソクは後ろから呼び掛けた。
「ジミナ〜」

立ち止まったジミンに追いつき、手を差し出す。
「ジミナ、握手」
手を差し出す。

146 :ホプミン続き4:2016/08/13(土) 00:57:13.23 .net
「ずっと一緒にいたらいいじゃん」
ジミンは差し出された手をじっと見つめた。

ホソクは続ける。

「ずっと一緒にいたらいいじゃん、俺ら。今までもそうだったし、これからも」

ジミンは寂しそうに首を振った。
「気休めなんていいんだ」
「気休めじゃないぞ?」

白い歯を見せてニッと笑う。
手を更に前へつき出した。

「お前が望む限り、一緒にいてやるから」

ジミンはホソクの手を見つめた。
自分の手を差し出し、ゆっくりヒョンの手を握る。
顔を上げるとホソクが微笑んでいる。

と、

「ジミナ」
「なんですか、ヒョン」
「何で引っ張るの。力比べ?」
「そうですね」
「すごい力だな、お前」
「ヒョン、力無いですね」

147 :ホプミン続き5:2016/08/13(土) 00:57:59.09 .net
そのままジミンはグイッとホソクを引き寄せ、小さな腕の中に抱きしめた。
「僕ね、腕の力はジョングクにも負けないんですよ」

ホソクは顔を赤くして、体を離そうとしたが、

ガッチリ。

「ジミナ〜?」
「ヒョン。奢りついでにもう一つ奢ってください」
「…なに?」
「甘いもの」
「甘いものぉ?さっきソフトクリーム食べただろうが…ふぐ」

ジミナの柔らかい唇が有無を言わさず、ホソクの唇に重なっていた。
あわてて体を離し、口をパクパクさせるホソク。
ジミナはニヤニヤしながら知らんぷりをしている。

148 :ホプミン続き6:2016/08/13(土) 01:00:45.46 .net
「ジミナ〜」
「はい、なんですかヒョン」
「甘いもの…」
「甘かったです。ごちそうさま!」

パタパタと逃げるジミナ。
ホソクは唖然として見送っていたが、やがて走って行ってチビ助を捕まえた。
そして今度はホソクが主体的にジミンに甘いものを奢ったという話。

「う…ヒョン。捕まえるなんてひどいですよ」
「うるさい」
「ヒョン」
「だまれ」


「…ヒョン」
「静かに」


「黙るから…もう一度…」


「お前…食べ過ぎだからな…」

「ヒョンだって………」


「ね、もう一度………」


ー終わりー

149 :ホプミン続き:2016/08/13(土) 01:01:22.26 .net
間が空いてしまってすみません。
ホプミン続き、終わりです。

150 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/13(土) 01:04:36.87 .net
>>149
とてもかわいいカップルですね
ここ他に使い道ないし埋めないといけないのでここで続けてください!

151 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/13(土) 01:07:49.14 .net
鬼更新しながらリアルタイムで読んでましたw
こんな理想的なホプミン読んだの初めてで本当に嬉しい
ありがとうございます

152 :ホプミン続き:2016/08/13(土) 01:23:38.92 .net
ありがとうございます…感想うれしいです
お言葉に甘えてもう少しここにいさせてください。またできたら投稿します。

153 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/13(土) 20:35:19.14 .net
乱立スレを埋めるため下記のスレは
エロ腐ネタその他なんでもオッケーのスレになりました!
もちろんど下ネタもオッケー
好きに書き込んでください

BTSカプスレ11 [無断転載禁止]©2ch.net
http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1468740809/

154 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/14(日) 00:55:52.82 .net
いつもありがとうございます
楽しみにしてます

155 :ジミテテ:2016/08/14(日) 13:54:29.96 .net
ジミテテ途中まで書いて見ました。
長いですがキス止まりです。
続きます。

156 :ジミテテ1:2016/08/14(日) 13:54:58.73 .net
喉が渇いた。
Vアプリの中継を終えて、セルカ棒からスマホを外す。
食べかけの食事を見下ろした。
とっくに腹は膨れている。
誰もいないホテルの部屋は妙に広い。

さっきまで画面の奥で多くの、世界中のファンが僕の一挙手一投足を見守っていたのに、僕がなにか喋るたびに「ジミン可愛い」「ジミンもっと喋って」とメッセージが画面に表示しきれないほど映し出されていたのに、
今は誰もいない。
シンとしている。

僕は部屋を見回した。

早く寝よう。
シャワー浴びて、歯も磨いて、ベッドへ潜り込もう。
明日もライブだ、今は感じてないけど、きっと体は疲れてる。
早く眠りに入って、明日万全の体制でステージに立とう。

…酒でも飲むかな。
神経がたかぶって、このままでは眠れそうにない。
何か、ビール…あ、ウイスキー。
父から送ってきた荷物にあった小瓶。
ウイスキーあんまり飲まないけど、寝酒にはちょうどいいかもしれないな。

密封された小瓶の蓋を少し力を入れて捻ったところで、部屋のドアをノックする小さい音が聞こえた。

ドアを開けると四次元の風が入り込んできた。
「放送終わった?」

座っていいとも聞かず、ベッドに寝転がる。
僕たちには一人でツインの部屋が一つ割り当てられていた。

157 :ジミテテ2:2016/08/14(日) 13:55:41.71 .net
座っていいとも聞かず、ベッドに寝転がる。
僕たちには一人でツインの部屋が一つ割り当てられていた。

テヒョンはベッドでゴロゴロしている。
何をしにきたんだ。
そのまま寝に入りそうになったので、尻をスリッパで踏んだ。

「おい、寝るなよ」

四次元はうーんと言ってそのままゴロリと上を向く。
特に用はないのか?

「特に用が無いんだったら帰れよ」

と言ってみたがもちろん本心じゃない。
むしろ寂しかったので来てくれてうれしかった。
こういう言葉は二人の間ではお約束みたいなもんだ。

テヒョンは口を尖らせた。
「用はあるよ」
「へえ、なに?」
再び腹ばいになると、両手をクロールのように搔くまねをしながら、足をバタバタさせる。
「泳ぎにきた」
面白いのでそのまま泳がせておくと、すぐに飽きて寝ている。

同い年だけど、テヒョナは本当に子どもみたいだ。精神年齢が小学生で止まっている。しかし完全に子どもじゃない。当たり前だけど、たまにはまともなことを言う。が、普段が普段なので、どうがんばってもませたクソガキにしか見えない。
テヒョンのやることは時々ハラハラさせられて、保護者のような気分にさせられるけど、反対に僕が凹んでいてテヒョナに気を使われてるなと気づくこともある。
ギブアンドテイク?

テヒョンはベッドの上に腹ばいで、ポフッと寝ている。
このままここで眠るつもりか。

ふざけて、同じような格好でテヒョンの上に重なってみる。
テヒョンがうーと言った。
僕のアゴの下にテヒョンの頭がある。

158 :ジミテテ3:2016/08/14(日) 13:56:26.81 .net
テヒョンの体の温かみは僕の気持ちを落ち着かせるようだ。温かいというよりは暑いけど。
「重い」
テヒョンが抗議したが、僕は気持ちいいのでそのまま乗っている。
「やー!暑い!」
「黙っとけ。おまえはしばらく俺のマットじゃ」
釜山訛りで喋ると、テヒョンがクックッと笑った。
ジッとしている。

それから5分くらいテヒョンの上に乗り続けてやっと気が済んだ。
僕が降りると、テヒョンも体を起こす。
何がうれしいのかニコニコしている。
ウイスキーの小瓶を見かけて
「ちょうだい」
と手を伸ばすので、取り上げる。
「テヒョナ飲めないくせに」
「飲めるよ。舐めるくらいだけど」
「そんなんやったら飲まんでええやん」

テヒョンはあきらめたようだった。
立ち上がる。
「帰るわ」
なんとなくその手を掴む。
「もうちょっといろよ」
「何もくれないじゃん」
「さっきカップ麺あげたろ?」

Vアプリ放送中にテヒョンが入ってきて、カップ麺が欲しいと愛嬌をしたのを思い出す。
「愛嬌する?」
そう言うとテヒョナはすぐに、ぱっちり目を開いて体をくねらせ、「ぷいんぷいん」と言った。
可愛い顔を見せたのは一瞬だけで、すぐにいつものテヒョンに戻る。
「ウイスキーくれよ〜」
「まだだめ。秘蔵のなんだから」
そうでもなかったが出し惜しみした。

テヒョンはまたベッドに寝転がった。
僕もその脇に腰かける。
「ねえ、テヒョン…」
テヒョンは一瞬で寝ていた。
嘘だろと思ったが、嘘じゃない証拠に薄目が開いている。

159 :ジミテテ4:2016/08/14(日) 13:56:59.06 .net
無防備だな。

見てると無意識なのか体をかいている。
そのうち寝ながら上衣を脱ぎ出した。
暑いのかな。
上衣を脱ぐと下も脱ぎ出し、さっさと一糸まとわぬ姿になると、安心したようにぐっすり眠ってる。

どうしたものか、これ。

彼のミルクティー色の肌に手を伸ばした。背中に触れても感じないのかピクリとしない。
そのまま手を滑らせて、それでも起きないので、両手でテヒョンの背面を首から尻までサワサワしてみる。

スベスベだな。

背中に顔を近づけるとボディシャンプーの甘い香りがした。

右を下にして寝ているテヒョンの横に寝転がり、背後から抱きついた。
落ち着く。
そのとき「ん…」と言ってテヒョナがこっちを向いた。

可愛い寝息を立てて眠っている。
ほんの悪戯心で唇を指で触ってみた。
反応はない。
それをいいことに、ぷにぷに押してみる。

テヒョナはぐっすり寝ている。

そうか。起きないのか。

…そうか。

ほんの出来心。
僕はちょっとドキドキしながらテヒョナに口づけてみた。

おう。
や、柔らかい。
…思った以上にいい感じだ。
くせになりそう〜。
ヤバイヤバイ。

「ん」と言ってテヒョナが上を向く。
ドキッとしたがまだ目は覚まさない。
それに気を良くして、もう一度キスを試みる。
彼の唇と僕の唇が接触する。

160 :ジミテテ5:2016/08/14(日) 13:58:17.43 .net

き、気持ちいい〜
なんだこの感触。

ごめん、テヒョニ。僕って変態。
でもやめられない。

もう一度…もう一度…

僕は夢中になって熟睡のテヒョンに口づけを繰り返した。


なんか唇合わせてるだけじゃ物足りなくなってきた….

僕は一度テヒョンを起こすことにした。
「テヒョナ、テヒョナ」
「……………あ?」
「起きて」
「……………お?あれ、なんで僕はだか?」
「自分で脱いだんだよ。なあ、」
僕の中で悪魔が囁く。
「テヒョナ、ウイスキー飲む?」

琥珀色の液体をテヒョナが飲み干すのを僕は見守っていた。
ご機嫌のテヒョナはニコニコしている。
「大丈夫か?」
横に座ってテヒョナの手をとる。
酒に弱いテヒョナの目は早くもトロンとしていた。
「だいじょうび」
「無理すんな」
片手でテヒョナの頭を抱き寄せる。
テヒョナはニマーッと笑ってピースサインを作った。

可愛い。
僕はテヒョナの唇に何かついているフリをして、彼の顎をクイっと持ち上げた。
「ちょっと待ってテヒョナ」
そのまま口づけてみた。

…おう。いい。

唇を離すとテヒョナはキョトンとしている。
ウイスキーで頭がよく回らないみたい。
「あれ?ジミナ?」
唇を触ってキョトンとしている。
自分に何が起きたのか把握してないな。
その仕草が可愛くて、その手をとってもう一度唇に口づけた。

あ、おお。いい〜

161 :ジミテテ6:2016/08/14(日) 13:58:57.78 .net
再び唇を離すと、テヒョナは今度は顔中にいっぱいハテナマークを並べている。
なぜ僕はこんなことされてるのかという顔だ。
「ジミナ?」

ああ、もう我慢できない。

両手でテヒョンの頬を挟むと、何度目かのキスをした。
「あ、」
テヒョンが口を開けた隙に舌を滑り込ませ、絡ませる。
「…ん、…ん、んぁ」
唇を二度吸い、彼の舌と舌を絡ませ、もう一度唇を吸った。

テヒョナ〜

そこでテヒョンに突き飛ばされ、ベッドから転がり落ちた。

(続きます)

162 :ジミテテ:2016/08/14(日) 13:59:23.06 .net
ジミナがちょっと変態入っててすいません。

163 :ジミテテ、Vミン:2016/08/15(月) 19:13:43.15 .net
呼び名がよくわかりません。
続きです。長〜〜いクオズエロなので苦手な方はスルーで。直接表現あります。注意。

164 :ジミテテ、Vミン6:2016/08/15(月) 19:14:32.56 .net
「わ、悪かった」
「テヒョン〜悪かったってば」
「て、テヒョナ〜もう無理…」

ジミンは酒を飲ませて親友によこしまなことをした罰として、ベッドのマットレスの下敷きにされていた。
ジミンの上のダブルベッドのマットレスのそのまた上にはテヒョナが寝転がって不機嫌にスマホのゲームをしている。テヒョナは下のジミンに向かって怒鳴った。

「変なことするからだ、バカ」

ジミンは弱々しく応答する。
「ごめんよ〜、反省してるって」

「変態!」
「ほんの出来心だって〜」
「おまえエロ動画見すぎなんじゃねえの」
ジミンの声が小さくなってきた。
「出して…」
「…なあ、反省ついでにコーラ買ってきてよ。なあ、ジミナ?ジミナ?…ジミナ?」

マットレスの下で力尽きたジミンをテヒョナはあわてて引きずりだした。

「ジミナ〜!ジミナ〜!ああ、良かった、死んだかと思った」
ジミンが目を開けるとテヒョナはほっとした顔をする。
ジミンは走馬灯が回ったような顔をしている。綺麗なアーミーボムの走馬灯が見えたらしい。

安心して笑顔のテヒョンだったが先ほどの件を思い出したのか、急にムスッとした顔を作る。
しかしさすがに悪いと思ったのだろう、ジミナにコップの水を差し出した。
ジミナはありがとう、といって受け取ろうとしたが、急に肩を抑えて唸った。

「痛え〜」

テヒョナが乗っていたあたりの右肩が痛むらしい。
そうジミンが言うと、テヒョンは自分の部屋からコーラを取ってくるついでに、痛み止めだという薬を持ってきた。

見たことのない薬らしくジミナは首を捻っている。
「これ、何の薬?」
「痛み止めだろ?」
「どこで買ったの?」
「ソンムルに入ってた。これ説明書」

中国語だ。読めない。韓国語の説明書きがないかジミンが説明書をひっくり返していると、隣でテヒョナが件の薬をコーラで飲みくだしてる。
ジミナは驚愕した。

「おい!」
「ん?」
「テヒョナ〜!なぜ得体の知れない薬を簡単に飲むんだよ!?いま説明書読んでるのに!」

165 :ジミテテ、Vミン7:2016/08/15(月) 19:15:04.88 .net
説明書きには「媚」とか「精」とかの漢字が並んでいる。

あった、韓国語!

ジミンは急いで目を通す。




「テヒョナ?」
「ん?」
「体なんともない?」
「…別に?痛み止めだったろ?」
「いや…」


媚薬だった。

ジミンはあわててテヒョナを彼の部屋まで送り届ける。

「いいか、すぐ寝ろよ。フラフラ外に出て歩き回るなよ!」
「…ジミナ」

テヒョンが弱々しい声を出した。
気がつくと赤く熱っぽい顔になっている。

「だ、大丈夫か、テヒョナ」
「変…気持ち悪い…」
胸をさするようにしてベッドに転がると、肩でハッハッと息をしている。
額に玉のような汗が浮かんできた。
テヒョンが呻く。

「暑い…」
「テヒョナ、誰か呼ぼうか?」
あわてるジミンにテヒョンは手を伸ばした。
「辛い…ジミナ、来て…」

ジミンはベッドのテヒョンの傍らに乗る。

テヒョナは身悶えている。
「ぅぅ、っ、、」
「テヒョナ、大丈夫か…」

ジミンが心配で覗き込むと、喘ぎながらテヒョナがいった。

「…して」
「ん?」
「…して」
「なに?」
「キスして、ジミナ」

166 :ジミテテ、Vミン8:2016/08/15(月) 19:15:36.68 .net
テヒョナは汗を流しながら起き上がったがハッと口を押さえると、あわてたようにベッドの上を這いずる。

「ウソ。ウソだ今の」

ジミンはテヒョナの後を這って追いかけ、彼を捕まえると優しく言った。

「テヒョナ、なに?もう一度言ってみて」
「…うるさいな〜、なんでもないよ」

悔しそうに目をそらすテヒョナ。
ジミンは更に言う。

「言ってごらん?僕、なんでもしてあげるよ?」

テヒョナはハアハア息をしながら、チラッとジミンを見る。
じいっとジミンの唇を見てたが、あわてて視線をそらす。
「いやいや」と首を振りながらブツブツ独り言を言ってる。そう言いながらもますます息は荒く、腕で体をこすっていた。

「ねえ?なんかしてほしいんだろ?」

ジミンがテヒョナの耳元で囁いた。
感じたのか、寒気がしたのか、テヒョナはぶるっと震える。
「言ってみたら?今だけの秘密にするから」
テヒョナはハアハアしながら黙っている。

ジミンがもう一声かけようと身を乗り出したそのとき、クルッとテヒョナが振り返った。
あっという間にジミンをベッドに押し倒す。
テヒョンは意を決したようにジミンの耳元に囁いた。

「秘密だからな」

167 :ジミテテ、Vミン9:2016/08/15(月) 19:16:28.99 .net
そして熱っぽくジミンの顔を見つめると、右手でジミンの前髪を掻き上げて言った。

「おまえ、可愛いな」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、ジミンの唇に唇を重ねた。

一度、二度、三度…

情熱的なキスだった。
どちらからともなく舌をからませる。
「ジミナ…」
テヒョナの色気のある低い声がジミナの耳元で囁く。
「ねえ、もっとしていい?」
「もっと?」
「ん…この先のことしていい?」
「…でも、僕、男同士のやり方知らないし…」
「僕も知らない…」
「やめようよ」
「でもしたいよ…」

テヒョンが全て脱いだので、ジミンもそれに従った。
ベッドの上にお互い膝立ちしてキスしながら抱きしめ合う。
お互いのものがお互いを押し返している。

ジミンが手を伸ばしてテヒョンのものに触れると、テヒョンは一瞬目を閉じてからジミンの首筋にキスをしていく。
ジミンが手を動かすと「はぁ」と汗をかきながらため息をもらす。
テヒョンもジミンに手を伸ばすが、ジミンが制した。
「まだいいよ」
そしてテヒョンをベッドに押し倒す。

テヒョンにキスしながら優しく動かす。
「僕が先?」
テヒョンが汗をかきながらニヤッと笑う。と、感じたのか「おぉう」と言った。
「そうだよ、僕テヒョンのイクとこ見てるから」
「僕、自分でだって見たことないのに」
「…それもそうか、僕も」
「ジミナのは僕が見るよ」
「やめてよ〜恥ずかしい」
「なんでだよ」

いつものように笑う二人だが、ふとまじめになってキスをする。
と、テヒョナが起き上がった。
「テヒョナ、どうしたの?」
「やっぱりジミナ、先にイかす」
「なんでだよ〜」
「だって見たい」

168 :ジミテテ、Vミン10:2016/08/15(月) 19:17:14.19 .net
今度はジミナが押し倒された。
ジミナはテヒョンの手つきにうめいた。
「ちょ、っと、痛いよ」
「あ?ごめん」
「んん〜」
「だめ?」
「ああ、もう!こうして!」
ジミンは起き上がるとテヒョンの手に自分の手を添える。テヒョンが囁いた。
「いい?」
「ん…うん」
「ジミナ、色っぽい」
「ふ?やめてよ〜、あっ」

と、テヒョナがジミナの下腹部へ降りていった。ジミンをくわえ込む。
ジミンが呻く。
「あっ…テヒョナ…それ…」
片手で体重を支え、片手でテヒョナの髪の毛をつかむ。
テヒョンの頭が動くにつれて、ジミナの密やかな吐息が部屋に響いた。
「ぁっ、っ、…」

と、テヒョナの動きが止まる。
ジミンは荒く息をしている。
「あ…テヒョナ…」
「続ける?」
ジミンが激しく頷くと、テヒョナは笑って今度は手を動かす。
喘ぐジミンに優しくキスをしながら。
「見るよ」
「テヒョナ…っぁ、ぁ」
ジミナの白い綺麗な喉がしなり、テヒョナの手を熱いものが濡らした。
テヒョンはジミンにキスをして言った。
「色っぽい。好きだよジミナ」

169 :ジミテテ、Vミン:2016/08/15(月) 19:17:46.71 .net
とりあえずここまで。
続きはまた今度です。

170 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/15(月) 21:15:23.02 .net
続きも待ってます〜

171 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/15(月) 21:18:13.91 .net
>>169
続きもすごく気になるけどいつかホソクとユンギでも読んでみたいです〜

気が向いたらでいいので

172 :ジミテテ、Vミン:2016/08/15(月) 21:45:33.12 .net
ホソクとユンギ…
おお〜おおお、なるほど…
新しい扉が…
ちなみにそれはどちらが攻めですか?

173 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/15(月) 22:01:44.98 .net
>>172
ここでも少しだけ話したのですがどっち派が多いのかな?
私はどっちもいけるけどユンギにあれやこれやいたずらしたいホソクを見てみたいです!
くおずの媚薬の読んでたぎりましたw

BTSカプスレ11 [無断転載禁止]©2ch.net
http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1468740809/

174 :ジミテテ、Vミン:2016/08/15(月) 22:43:20.05 .net
>>173
ありがとうございます。
見てきました。ホソク人気ですね。
ホプミンかな?
ではホプユン??で媚薬考えてみます。多謝。

175 :ホプユン:2016/08/16(火) 08:38:49.89 .net
ジミテテ途中ですが、ホプユン少し投下します。
ユンギのミクテ発表された日に、なんてもの出すんだ感ありますが、今日の分はミクテ発表前に書いたのでお許しあれ…

176 :ホプユン1:2016/08/16(火) 08:39:49.90 .net
カップル名に詳しくなくて、おかしかったら教えてください。

***
メンバーがドヤドヤとホテルの部屋を出たあと、ホソクは最後の見回りをしていた。
とあるメンバーのベッドの下に何やら薬の箱が転がってるのに気づく。
ホソクは何気なく、本当に何も考えずにそれを自分のバッグに入れた。あとで落とし主に渡すつもりだったが、薬の存在自体を忘れてしまった。

その薬の正体を知ったのは少し経ってからで、ホソクは恥ずかしい気持ちになったが何となく捨てずに薬をとっておいた。

それからしばらくして。
ホソクが朝からイライラすることがあった。
ユンギがジンと一緒に焼肉を食べに行ったと聞いたのだ。

なぜイライラしたのかホソクにはわからない。
昨日飲みに行こうと約束はしていたが、それはいい。

しかし。
たしかユンギは疲れて寝ると言ってなかったか。
俺との約束は断って、ジンヒョンとは行ったのか。
まあそういうこともあるだろう。

しかし。
そういえばユンギは最近ジンと仲良しだ。
ラジオでもいいルームメイトだといっていた。

177 :ホプユン2:2016/08/16(火) 08:40:23.28 .net
ルームメイト。
同室。
ユンギヒョンと同室。

イラッ。

ホソクはなんとなく、あの薬を握っていた。

***
宿舎に比較的近いテニスコートで、久しぶりのバンタンボムの撮影が終わった。
ユンギはふと、異常に心臓がドキドキすることに気づいた。

あれ?なんだろ。疲れてるのかな。

遠くでテヒョンが「飯行きますよ〜」と呼んでいる。
手をあげて答えようとした瞬間、汗がドッとでてきて、思わずふらつく。

「おっと」

いつの間にか後ろにホソクが立っていて、よろけたユンギの肩を抱きかかえた。

「どうかした?ユンギヒョン」

ホソクは早朝からの撮影の疲れも見せず、いつも通り、いやいつも以上に明るかった。なにかいいことでもあったのかな。

ユンギはホソクの顔を見上げながら、息が切れている自分に気づいた。

「俺、飯いいわ。ちょっと疲れた。皆に言っといて」

178 :ホプユン3:2016/08/16(火) 08:41:07.22 .net
フラフラ歩き出すと後ろからホソクが心配そうについてくる。
「ユンギヒョン、大丈夫?顔が赤いよ?」
「そう…?」

熱でも出たのか、ヤバいな。明日もイベントがあるのに。

フラフラ歩きながらユンギは仕事のことを考える。

それにしても全身にビリビリくるこの感覚はなんだろう。
首筋が妙に暑い。
喉が渇く。

おかしいな、水分はさっきとったばかりなのに。

バンタンボムで得体の知れないジュースの一気飲みをした。
クソまずかったけど、何が入ってた?
あれを作ったのはたしか。

「おい、ホビ。あのジュース、何が入ってたんだ?」
「まずかった?ケールとキムチとザーサイと、パクチー、あと何入れたっけ」
「…うえ」

ホソクはジュース作製時にユンギの分だけ特別な材料を入れたのだった。
例の薬である。

179 :ホプユン4:2016/08/16(火) 08:41:48.84 .net
ユンギは無性に喉が渇いている。

水が飲みたい。

「ユンギヒョン」

息を切らして立ち尽くしていると、ホソクが後ろから抱きしめてきた。
「ユンギヒョン。宿舎に戻る?」

ユンギは頷いた。
なんだか。
おかしいな。
なんだかムラムラする。

***

ホソクがマネージャーのようにユンギの肩を抱えて宿舎の非常階段を昇らせる。

なんでエレベーター使わないんだ?

ユンギはそう思ったが、頭が回らない。
汗が止めどなく出てきて、びっしょりとしたTシャツは肌に貼り付いている。

「ちょっと、すまん、息が切れて」

階段でへたり込むユンギの隣にホソクも並んで座った。

「いいよ。ゆっくりして」
「すまん」

ホソクは肩を抱いてユンギを引き寄せる。ユンギは力無くホソクに寄りかかった。

「ユンギヒョン、先に謝っときます。ミアネ」
「? なにが?」

180 :ホプユン5:2016/08/16(火) 08:42:31.32 .net
ホソクの言葉の意味がわからないユンギは顔をあげる。
いつになく真剣なホソクの顔があった。
瞬時に危険を察知して逃げようとしたユンギだが、

ゴッ!

後頭部が非常階段の壁に当たって鈍い音を立てる。

「っ痛え」
「大丈夫か?」

あわてて気づかうホソク。
後頭部を抑えるユンギとふと目が合う。
二人は黙って見つめ合っていたが、やがてホソクはユンギの両肩に手を置きヒョンにキスをした。

ユンギは避けなかった。

ホソクはユンギの上にまたがるようにして、片手でユンギの顎を持ち上げ、憧れの人の唇を味わっている。
ユンギは抗う気力もないのかおとなしくされるがままになっている。

やっと唇が離れると、ユンギは息を吐いた。

「気が済んだか?」

ホソクはムッとして、よろよろ立ち上がろうとするユンギの腕をつかんで引き止める。

「ヒョン、待てよ」
「もういいだろ」
「待てって」
「気分悪いんだよ」
「だめだ。まだ終わってない」
「おい、ホソギ」

再びキスをしようとするホソクの顔をユンギはふいっと避けた。

「調子に乗んなよ」

少しドスを効かせたつもりだったが、今日のホソクには効かないようだ。
ホソクの顔が再び近づいてきて言った。

「嫌だ。それに」

ホソクはニコッと笑った。

「今日は調子に乗らせる、ユンギヒョン」

ユンギの額を汗が伝った。

181 :ホプユン:2016/08/16(火) 08:42:55.09 .net
とりあえずここまでです。
続きできたら投下します

182 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 09:14:47.23 .net
>>181
本当に書いていただけるなんて!
ありがとうございます!すごく嬉しいです
ミクテ公開記念ということでw

183 :ホプユン:2016/08/16(火) 13:10:29.81 .net
続きです。エロなので嫌いな方はスルーで。

184 :ホプユン6:2016/08/16(火) 13:11:05.59 .net
「離せよ」

ホソクに引きずられるようにして、ユンギは自室に連れてこられた。
ユンギをベッドに放り投げると、ホソクは後ろ手にドアの鍵をかける。

さっさとシャツを脱ぎ上半身裸になるとユンギの上にのしかかる。
ユンギは暴れた。

「やめろっ!狂ってんのかホソギ」
「時間がないからさ。飯食った奴らが戻ってくるまでにすませないと」
それに、とホソクは笑った。

「狂ってくのはユンギヒョン」
「なに…?」

ユンギはホソクに押さえつけられた腕にビリビリ快感が走るのに気づいた。
ホソクが少し動いただけで、全身に突き上げるような衝動が起きる。

「…なんか変だ、俺」
「いいんだよ、ヒョン」

ホソクは自分の下にいる可愛いヒョンの汗をかいた額にキスし、ヒョンの服を脱がせにかかる。

「やめ…」
抵抗しながらも、ユンギは体を這い回るホソクの手の快感にクラクラしていた。
ホソクはユンギのTシャツを脱がせるとユンギに添い寝し、背後から腕を回す。
ユンギは胸の先端を弄られて喘いだ。

「やめろ、そんなとこ…」
「感じる?」
「感じるわけない…っ…っ」
「ほんと?へぇー」

185 :ホプユン7:2016/08/16(火) 13:12:00.79 .net
ホソクの息が耳元にかかり、ユンギはぶるっと身を震わす。
「あ…」
思わず声が漏れてユンギは恥ずかしくて死にたくなる。
「感じる?」
ホソクはユンギに声をかけながら、ヒョンのダメージデニムの前を開けてずらした。
ヒョンのものを取り出す。
「すごいことするんだな、おまえ」
皮肉たっぷりなユンギの言葉も今日のホソクには届かない。
「すごくなってるよ、ヒョン。見る?」
ホソクの言葉にユンギは吐き棄てるように言った。
「見るかよ。俺はなにも見ない」
「ふーん」

チャラッと金属の音がする。
ユンギの両腕が素早く後ろに回されると、冷たく硬いものが手首にはまる。
カチャンという音と共にユンギは自由を奪われた。
ユンギは焦った。

「なに?」
「手錠」

ホソクの言葉と同時にふっと目の前が暗くなる。

いつの間に取り出したのか、衣装のサッシュベルトのようなものでユンギは目隠しされていた。
「ホソギ…」
さすがに不安になり、目隠しされたままホソクの名を呼ぶ。
ホソクはサッシュベルトの下から見えているユンギの小さな唇にキスした。
「ここにいるよ」
「何するんだ」
「なにって」
ホソクは何か考えていたが、ふいに強くヒョンのものを動かした。
「あっ………」
体を貫く快感にユンギは思わず声を出した。

「そうだな、しばらく俺自分の部屋で昼寝してくるわ」
「………は?俺は?このかっこうは?」
「もうすぐジンヒョン帰ってくるからとってもらいなよ」
「………待て」
「じゃあ、おやすみ」
「ホソギ!」

186 :ホプユン8:2016/08/16(火) 13:12:37.82 .net
パタンとドアが閉まり静かになった。
ユンギはありったけの力を使って手錠を外そうとしたが外れない。
足を使ってみるが半分仰向けになるのが精一杯だ。
汗が噴き出てくる。
暑い。
今度は腹ばいになり、身をよじって目を覆ったサッシュベルトを外そうとする。
だがサッシュベルトはなかなか外れてくれなかった。

身をよじっているうちに、体の異変に気づく。
たまらないほどの快感の膜が体中を覆っている。
身動きするほどに身体に快感がめり込んでいくようだ。
ユンギは荒く息をし、快感を意識の外へ追いやろうとした。
が、もう限界だ。

「あ…、ああ、」
ユンギは悶えた。ベッドの上で体を尺取り虫のように曲げたり伸ばしたりする。
「はぁ、う、あ、あ、あ」

誰か、助けて。
この波から救って。

男の手がユンギの体に触れ、ユンギはビクッとした。
誰?
まさかジンヒョン…

「俺だよ」

いつの間に戻ったのか、それとも最初から部屋を出て行かなかったのか、ホソクの声だった。

「…ホソギ」
「辛そうじゃん」
「別に」

強がりを言うユンギの体は今にも燃え上がりそうになっている。
再びホソクの声がした。

187 :ホプユン9:2016/08/16(火) 13:13:20.24 .net
「言ったら手伝ってあげる」
「は?」
「俺に『手でして』って言ってみ、ユンギヒョン」
「言うか!馬鹿!」

あ、そ、と言いながら、ホソクはユンギにキスをした。
舌を入れてくる。
ユンギは耐えていたが、いつの間か舌を絡ませている自分に気がついた。
舌が、体が止まらない。

「ユンギヒョンの舌、エロいね。好きだよ」

そう言いながら舌を優しく絡めてくるホソク。
ユンギの快感は高まっていく。

「う…」
「ん?どうかした?」
「…なんでもない」
「そう?」

ホソクの指先がユンギの根元に触れた。
体を快感が突き抜ける。
ユンギは声を抑えることができなかった。
「ああっ」

ホソクは指先でユンギ自身を弄んでいる。
ユンギは荒く息をした。
視界と腕の自由を奪われているため、全神経がそこに集中している。
「やめ、やめろ、ホソギ」
「やめるの、濡れてきたよ?」

先端からユンギが流した涙をホソクはユンギ自身に塗りたくる。
そして。

ユンギは緊張した。
「おまえどこ触ってんだよ」
「どこって。気持ちいいだろ」

ユンギの尻の間からホソクの指がある場所を刺激している。
恥ずかしさで舌を噛んで死にたい反面、そこからやってくる快感でまた死にたい。

「…、… …」
「聞こえない」
「つあっ」
「いい?」
「……」

188 :ホプユン10:2016/08/16(火) 13:14:12.83 .net
なかなか堕ちないヒョンに手を焼いたホソクは強引にいった。
「ごめん、ヒョン。犯すよ」

部屋にユンギの悲鳴があがる。

「やめろっ、なんでこんなこと…ぅっ、あっ、ぅっ、あぅっ…ホソギ、ホソギ」
ホソクはヒョンの耳元で囁いた。
「好きなんだ」
そう言って激しく揺さぶる。
ホソクもまた高まりを抑えられない。
部屋に男二人の息遣いと、粘着質の音が響く。
ホソクが動くほどにユンギは体が溶けそうな感覚を味わっていた。

「ホソギやめて、もう、俺…」
ユンギ自身が破裂しそうだ。
ホソクはユンギにキスして言った。
「一緒に行こう」

ホソクの腰の動きにユンギは喘ぐ。

自分もまた汗を垂らしながら、ホソクは愛しいヒョンを見下ろした。
「ユンギヒョン、いい?」

ユンギは頷いた。
「いい」

うれしくなって、ホソクはユンギを後ろから抱きしめる。
そしてまた繰り出す。
ユンギは呻く。
「ぁあ、あ、おかしくなりそうだ」
「なってよ」
「狂ってる」
「一緒に狂おうよ」
「それもそうだな…あぅっ、あっ、あっ、」
「ユンギヒョン」

昇りつめたホソクは思い切りユンギを汚した。
ユンギもまた絶頂を迎える。
男二人はベッドの上で力尽きた。

189 :ホプユン11:2016/08/16(火) 13:14:57.01 .net
「ごめん、ユンギヒョン」
汚したものを拭いながら、ホソクはヒョンにキスをする。
思い出して、手錠とサッシュベルトも外す。
途端にユンギから蹴りを入れられて、ホソクは後ろにふっとんだ。

「ごめん」
したたかに打ちつけた腰をさすりながら、ホソクが立ち上がるとベッドからユンギが手まねきする。
「早く。来いよ」
「え、でも」
「いいから」
ユンギはホソクの後頭部をつかんで、キスをした。
「でもユンギヒョン、もう皆が」
「いいから」
「でも」
「うるさい、おまえが俺をこんなにしたんだろ。責任とれ」
「まだ感じてるの?」
「だまれ」
「感じてるんだ」

ユンギのパンチを交わすと、ホソクは再びヒョンを押し倒した。
皆が帰ってくるまでにすませなければならない。

あの薬ききすぎだ。

190 :ホプユン:2016/08/16(火) 13:15:41.02 .net
これで終わりです。
ちょっとホソクがブラックになってしまいました。

191 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 14:04:20.81 .net
お願いした人より先に感想書いちゃいますけど
嫉妬に駆られてユンギの事めちゃくちゃにしちゃうなんて
ホソクユンギの事好きすぎて最高…
どのお話も楽しませてもらってます
いつもありがとう

192 :ホプユン:2016/08/16(火) 16:28:51.03 .net
いえいえ、果たしてこれでよかったのでしょうか。あんなに人の良さそうなホビを悪にしてしまったのが悔やまれますw

ユンギ受けクセになりそうです…

193 :お願いした者です:2016/08/16(火) 16:53:51.65 .net
>>190
あああ素晴らしい展開……書いていただき本当にありがとうございました!
ユンギヒョンが本当にまんまイメージ通りでした
まさかの闇ホソク攻めハマりそうですw
他の作品もどれも楽しく読ませていただいてます
メンバーに対する愛を感じます

194 :ホプユン:2016/08/16(火) 18:18:31.12 .net
多謝です。妄想の中のユンギがエロ過ぎの暴れ馬で、抑えるのに必死でした。
またよろしくです。

195 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 18:47:51.40 .net
作者様、いつもありがとうございます。
真っ昼間からユンギの乱れ姿想像しちゃってやばかったです。
攻守逆転のユンホプも読んでみたいです!

196 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 19:44:56.61 .net
ホプユンエロすぎ

197 :ホプユン:2016/08/16(火) 20:58:07.65 .net
>>195
ユンホプ了解しました。

198 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 21:06:09.41 .net
作者さんは本命カプとかあるの?
カプスレに普通の萌え話とかしにも来てくださいねw

199 :ユンホプ:2016/08/17(水) 09:11:27.58 .net
ユンホプ途中までです。

200 :ユンホプ1:2016/08/17(水) 09:12:08.96 .net
一年ぶりの場所にホソクとユンギは足を踏み入れた。

「や〜懐かしいなあ。たった一年前までここに住んでたなんて信じられない」
ホソクが嘆息した。
ユンギも同調する
「な、ほんとに狭いな。よくこんなところで7人暮らしてたよ」
「いつ取り壊しになるんですか?」
「来週だったかな」
「そっか、ここも無くなるのかあ」

二人はデビュー以前から昨年まで住んでいた練習生用の宿舎が取り壊されると聞いて、最後にもう一度見ておきたいとこの場所を訪れたのだ。

ユンギはカメラで室内の様子を撮影している。
ホソクは窓を開けて身を乗り出した。
「この景色。懐かしいわあ」
「あの頃はこの景色が憎かったわ。いつここから抜け出せるんだろうって」

心地よい風が吹いてくる。
ホソクは窓枠に腰掛けて目を閉じた。
そんなホソクにユンギはカメラを向ける。
目を閉じたままホソクは注文する。
「綺麗に撮ってね。アイドルだから僕」

シャッター音が消えてホソクが目を開けると、ユンギはぼんやりと部屋の二段ベッドを見つめていた。
ホソクが声をかける。
「ベッドもそのままとは思わなかったですね」
「だな」

201 :ユンホプ2:2016/08/17(水) 09:12:47.05 .net
二人の頭に同じ記憶が蘇る。
続いた沈黙を先に破ったのはホソクだった。
「ありがとうユンギヒョン」
「なに」
「俺のこと気にかけてくれて。正直ユンギヒョンがいなかったら俺、ここまでやれなかったよ」

ユンギは鼻をすすった。
「なに言ってんだよ。無関心だっていうくせに」
「それはポーズだって知ってるから」

照れたように場所を移動したユンギは、ホソクの向かい側の二段ベッドにもたれかかった。
そんなヒョンを見つめながらホソクは続ける。

「練習生になって最初の正月に、実家に帰らなかった俺がここで具合悪かったとき、ユンギヒョンが予定より早く帰ってきて看病してくれたね」

ユンギは黙っている。

「うれしかったよ。俺、本当はあのとき、すごく寂しかったんだ。ありがとう」

照れてるのかユンギはしばらく黙っている。やがてこう言った。
「看病は口実だったんだ」
「口実?」
「そうだよ。口実。ほんとは俺、おまえを抱きたかったんだ」

ホソクは絶句して顔を赤らめた。
「…あれ、夢かと思ってた」
「夢じゃないよ」
「…だって次の日ユンギヒョン、何もなかったみたいな顔をしてたじゃない。それからだって、なにも…」
言葉を切る。
「夢じゃなかったのか」

202 :ユンホプ3:2016/08/17(水) 09:13:27.27 .net
ユンギは静かにカメラをホソクに向ける。
「卑怯だろ、俺。弱ってるおまえを狙ったんだ」
ホソクは言葉に詰まっている。
ユンギはシャッターを押す。
「すまんな。忘れてくれていいぞ」
「なんでだよ」
「嫌な思い出だろ」
「嫌なんて言ってないじゃないですか」
少し怒った顔をしたホソクがファインダー越しに見えた。
「うれしかったよ」
ユンギを見据えている。
「俺も抱かれたかったんだ、ユンギヒョンに」

ユンギはカメラを降ろした。
「ほんとに?」
「…ほんと」
「じゃあ、」
ユンギはまじまじとホソクを見た。
「ここでもう一度抱いていい?」
ホソクはじっとユンギを見ていたが頷いた。
「いいよ」

あのときと同じようにホソクは狭い二段ベッドの下段に横になった。
ユンギが猫のように上に乗ってくる。

ホソクが笑い出した。
「そうそう、あのときもユンギヒョン、こんなふうに」
マットレスがミシリと音を立てる。
「具合どうだって。俺、熱が出てたけど、なんでこの人俺の上にいるんだ?って思った」
「ホソギ」
「それで薬飲めって言って、ユンギヒョン、口移しで…」
ユンギはホソクの唇に唇を重ねた。
「そうだ、こんなふうに」
「ホソギ、ちょっと黙れ」
ホソクは黙らない。
「水も飲めって、何度も、こうやって口移しで…俺、熱で朦朧としてたから不思議に思わなかったよ」
ユンギは苦笑した。

203 :ユンホプ4:2016/08/17(水) 09:14:17.98 .net
「それから?」
「それから…汗かいてるから着替えろってパジャマ脱がせて、パンツも脱がせて…ユンギヒョンが隣に潜り込んできた。俺、あれ?着替えは?って」
「俺、詐欺師の才能あるから」
ユンギはホソクのシャツを脱がせた。
「それから?」
「それから…寝るまで側にいてやるよって言ってくれて、添い寝してくれたけど…」
「ん?」
「なぜか寝られなかった」
「なぜかな?」
「俺、なにも知らなかったのに」
「悪い」

204 :ユンホプ:2016/08/17(水) 09:14:51.76 .net
とりあえずここまでです。
続きはもうしばらくお待ちを。

205 :ユンホプ:2016/08/17(水) 09:20:39.55 .net
本命カプは特に無いですが、ユンギとジミンはエロくて書きやすいですね。

206 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/17(水) 10:58:51.86 .net
作者様の書くユンギが自分の中のイメージとかなり近いので
毎回毎回楽しみにしています!

207 :ユンホプ:2016/08/17(水) 12:38:44.84 .net
続きです。どエロなので苦手な方はスルーで。

208 :ユンホプ5:2016/08/17(水) 12:39:15.56 .net
喋り続けるホソクの唇をユンギは塞ぐ。
「少し黙れよ」
ホソクは目を閉じてユンギの唇を受け入れたが、すぐにまた笑う。
「ホソギ」
「ごめん、だっておかしいんだ」
「なにが」
「俺、ほんとに忘れてたみたい。ヒョンに抱かれたこと」
ユンギは再び煩い弟の口を閉じようと試みる。
「もういいから」
舌をペロッと出し、ホソクを促す。
「ん?」

ホソクは喋るのをやめ、ユンギに倣って舌を出した。
ユンギは顔を近づけ、ホソクの舌先と舌先を合わせる。
そのまま器用に舌先を使って、ホソクの舌を遊び、唇を接触させる。

「は…」
ホソクは目を閉じて応えている。
少し唇が離れた隙にまた何か話そうとするが、そのたびにユンギに口を塞がれてとうとう諦めたらしい。
なのにユンギはこんなことを言う。
「なにか話してよ」

さっきから話させなかったくせにというホソクの視線にニヤッと笑うユンギ。
「だってユンギヒョンさ、っああ…」
耳を舐められてホソクは喘いだ。

ユンギは笑う。ここが感じるのは変わってないんだな。
「喋って」
「…」
「なにか喋って」
「だって話すとユンギ…」
また耳を責められ、ホソクは震えた。
「ああ、あ、あっ、はぁっ、あっ、あぁ」
「ほら。喋れ」
「ユンギヒョン、S…あっ、はぁっ、ああっ」

たちまち汗をかいてしっとりしてくるホソクを見下ろしながら、ユンギは自分のシャツのボタンを外す。

「まだこれからだぞ。今からそんなに感じるなよ」

そんなこと言ったって。
恨めしそうにヒョンを見上げるホソク。
上半身裸になったユンギは再びのしかかってした。
「どら」
本格的に動き始めるという意味か。

カチャカチャという音と共にベルトのバックルが外される。
自分で脱ごうとするホソクの手を押さえ、ユンギはホソクのデニムの中に手を入れた。
ユンギの細い指がホソクをなぞっている。
ホソクの耳元で囁いた。
「ん?」
「うん…いいよ…」
何度も往復させてホソクを元気にさせるとデニムの中が窮屈になる。
「苦しいよ、俺」
「出そうか?」

209 :ユンホプ6:2016/08/17(水) 12:39:57.84 .net
「出そうかって、もう。やめて、そんな言い方」
笑うホソクをユンギは真面目な顔で見下ろす。
「遠慮すんな。今日死ぬほどイカすからな」
「……え」

スルリとデニムが剥けるとホソクの若さが顔を出す。
ユンギが顔を近づけると、ホソクは恥ずかしがって
「あ〜、やめて」と言った。
ユンギは躊躇なく奥までくわえ、舌で刺激を加えはじめる。
ホソクは驚きと恥ずかしさと気持ちよさが同時に襲ってきて、どうしていいかわからない。
と、あっという間に羞恥を快感が飲み込んだ。
「はぁああ!あっ、ユンギ…」
柔らかいヒョンの髪に指を絡ませると、まるでヒョンの頭を自分に押しつけて奉仕させてるみたいで頭がクラクラする。
ユンギの舌はテクニシャンだ。
快感の筋を捕らえ、ゆっくりと刺激しながら上下に移動する。
唇がまた吸いつくようで、ホソクは全て吸い取られるような気がした。

気がついたときには頂点が迫っていた。
「ヒョン、俺ヤバ…」
あっという間もなく、ユンギの口中に出していた。
ショックで言葉も出ないホソク。ユンギは喉を鳴らして飲み込むと、手の甲で口元を拭った。
「イッたか?」
申し訳ない気持ちで頷くホソク。
「ごめん」
「いいんだよ」
「ヒョンのも…」
「俺はいいの」

「おまえの味がするぞ」
ユンギが言うのもかまわず、ホソクはユンギに熱い口づけをした。
自分自身は苦い。
ヒョンの口中は熱い。
ホソクとのキスで高まってきたのか、ユンギの息が荒くなる。
「ホソギ、イカせたい」
「待って。俺、今まさにイッたから。ユンギヒョンの番だよ」
「俺はいい」
「いいって、ちょっと、あ、う、ちょ、ユンギヒョン、ヘルプ!」

今度は指が侵入してくる、ありえないところから。
ホソクは想像できない感触に仰け反った。
「ゆ、ユンギヒョン」
「ん?」
「前も…これやった?」
「さあ?どうだったかな?」
「ひょっとして、俺、はじめて…あ、あ、あっ、は…ちょっとヘルプミー」
「やってみればわかるって」
「ミンユンギ〜」

210 :ユンホプ7:2016/08/17(水) 12:40:39.00 .net
ホソクの記憶がだんだん戻ってきた。
あのとき寂しさで泣き出した俺をユンギヒョンは後ろから抱きしめてくれて…
そして、そのまま…
朝までグッスリ眠って…

やってない。

ホソクが抗議するとユンギはシレッと言った。
「やってないよ。だっておまえ泣くんだもん」
いくら鬼畜でもできないよ〜と言いながら耳にキスするユンギ。

「騙したな〜」
「ホソギだって言ったじゃないか。ヒョンに抱かれたかったって」
「……」
「ほんとは夢で俺に抱かれたんだろ」

図星なのかホソクは真っ赤になった。
ユンギはニヤッとした。
「可愛いなおまえ」
「……」
「続けるぞ」

否と言う間もなく再開されて、ホソクは声をあげて仰け反った。
「あ、あ、シュガヒョン、優しく…」
「わかった」
「あああ、ほんとにわかってるの?」
「ん?たぶん?」
「たぶんって…ああ!ああ、あ〜」
「…可愛い…」

ホソクが高まり出すと、ユンギはまた手を添える。
「え、これって、俺ひょっとしてまたイクの?」
「うん、たぶんな」
「ちょっと待ってよ、無理だ」
「大丈夫だろ」
「勘弁してく…うん、うん、あ、ああっ、ああ、あ、あ、あっ」
「イッていいよ」
「やめ……あ」

2回目はユンギとキスしながら、ユンギの腕の中でイッた。
ユンギの手の中からホソクの放出したものがドボドボと溢れ出ている。
ホソクは疲れ果てた顔でぼおっとしている。
揺れる視界の中でユンギが立ってミネラルウォーターを飲むのが見えた。

あれ?夢か?これ?

視界がかすむ。
ユンギの声がする。
「飲むか?」
答える気力もなくグッタリしていると、ユンギから口移しで水がやってきた。
軽くむせたおかげで少しホソクの視界がはっきりする。

ユンギが言った。
「よし、やるか」

211 :ユンホプ8:2016/08/17(水) 12:41:46.83 .net
え、なにを?

1分後、再び快感の海に投げ込まれたホソクはさすがに抵抗した。
「お願い、今度にして」
「なんで」
「もう体力が」
「若いから大丈夫だろ」
「いや俺2回も…」
唇にシッというように指を当てたユンギが言った。
「まだ2回だろ?」
ホソクを押し倒しながらこうも言う。
「そのうち回数なんか気にならなくなるって」

今なんていった。

石のように疲れていたが、ユンギは魔法の指を持っているのか、彼に触れられたところは感じ始め鳴り出す。
数分後、やはり喘いでいる自分に呆れるホソクだった。

ユンギが囁く。
「な?大丈夫だろ?」
ホソクは憎まれ口を聞いた。
「ユンギヒョンうますぎるんだよ、俺と違って」
どこでテクニックを磨いたのかという皮肉を交えたつもりだった。
ユンギはケロッとしている。
「いい材料を料理するには料理人の腕が良くないともったいないだろ?」

なんだよ、今までどんな材料を料理したって言うんだよ。

ホソクはぼんやり考えたが、料理の時間がやってきた。

料理人が入ってくると、材料は料理されるのがうれしいのか震えている。
しなるホソクの背中にユンギは舌を這わせる。
ホソクの状態に合わせて、ゆっくり進んだ。
「ん?」
ユンギの問いかけにホソクは返事をしない。少し怒っているようだった。
ユンギはホソクの背中を抱きしめると「好きなのはおまえだけだよ」
と言った。

信じるか。詐欺師。

212 :ユンホプ9:2016/08/17(水) 12:42:13.92 .net
ホソクは心の中で悪態をつく。
「嘘じゃないよ。おまえだから、俺いまこんなに興奮してる。おまえを抱けるから」
ユンギがホソクの手をとって自分のに導く。熱かった。
そっとキスをされてホソクは落ち着いた。
再びヒョンが入ってくる。

「…あ」
「辛いか?」
「…いや、大丈夫」
「辛かったらやめる。ホソギ」
「いいよ」

ユンギの動きは高まっていく。
「あ、あ」
「可愛いよ」
「はん、ん、ん、…あぅ、う」
「ホソギ」
「ゆ、ユンギ…ミンユンギ…」
「なんだよ」
「……!あっ」
「なに」
「あ、だから」
「だからなんだよ」
「好きだって」
「……俺もだって」

ミンユンギは達するときにホソクの肩をつかみ、奥へ奥へと放った。
まだホソクが達してないのを見ると、すぐに手を伸ばす。
ホソクは喘いだ。
「もういいって」
「ダメだ」
「もういいよ!」
「ダメ。一緒に」
「だってさっき俺だけ…あ、あ、あ、あユンギ、ユンギ…ユンギ…」

イッたの何回目だっけ。
容赦ないヒョンに徹底的にしごかれたホソクの視界はぼんやりしてる。

「ヒョン…」
「ん?」
「俺、夢見てるのかな?」

ユンギは笑って弟にキスをした。

「たぶんね。俺も」

ー終わりー

213 :ユンホプ:2016/08/17(水) 12:43:22.57 .net
ユンホプ終わりです。
精力絶倫なユンギでした。すみません…
ミクテ記念ということで…

214 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/17(水) 13:45:44.22 .net
そりゃこんなテク持ちユンギヒョンには香港に送られちゃう…
年末宿舎に1人でいたホソクの所にユンギが帰ってきてくれたエピソード大好きなんで織り込まれてて萌えました
本当にいつもありがとうございます

215 :ユンホプ:2016/08/17(水) 17:52:46.57 .net
ありがとうございます。私もユンギに香港に送られてきます。その前に海に沈められそうですが。

216 :195:2016/08/17(水) 19:24:37.01 .net
さ、作者様最高ですっ!
まずは綺麗に撮ってねのくだりでボンボヤ思い出してニヤニヤ
ユンギの強気とホソクの素直さのバランスが私的にどストライクでした
これからも楽しみにしてます

217 :ユンホプ:2016/08/17(水) 21:26:58.63 .net
ありがとうございます。
よろしければ又お題をください…

218 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/17(水) 23:35:55.83 .net
もしよければですがナムジンが読みたいです
すごく好きなんですがボンボヤでナムジュン帰っちゃったからあまり絡みが無いままで寂しくて〜

219 :ユンホプ:2016/08/17(水) 23:51:39.91 .net
>>218
ナムジン!
了解しました。ありがとうございます。
すごくすごく難しそうです。ワクワクします。これはナムが攻めってことですよね?
爽やか系とエロとどっちがいいですか?

220 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 07:37:53.00 .net
>>219
ありがとうございます
ナムが攻めってことです
爽やかかエロかは正直どっちも読みたいので決め切れませんw
作者さんのお好みで!

221 :ユンホプ:2016/08/18(木) 08:55:08.08 .net
>>220
了解しました!

222 :ナムジン:2016/08/18(木) 11:43:51.60 .net
ナムジンです。ナムが攻めか若干微妙ですが、キス止まりの爽やか系にしました。

223 :ナムジン1:2016/08/18(木) 11:44:48.05 .net
曲が切れた。
疲れ果ててレッスン場の床に横になると、天井の蛍光灯が目に入る。

ナムジュンは無性に腹を立てていた。

俺なにやってんだ?
ラッパーなのにダンスレッスンだ?
糞食らえ。
やってらんねえ。
今すぐビッグヒットやめて家に戻ろう。
売れなくてもいいや、またアンダーグラウンドで一からやり直そう。
俺の声、俺の言葉だけで。

「ナムジュン」

ナムジュンの視界に顔が飛び込んできた。
ジンさんだ。

「ナムジュン、どうする?もう一度練習しようか」

防弾少年団のリーダーのはずのナムジュンは、ヒョンの言葉に黙って背を向けた。

「もういいです」
「やろうよ。僕ら遅れてるんだからさ」
「ジンさんだけやってください」

なんだよ、とジンはふくれたような声を出したが、立って音楽をかけに行く。

曲が始まると再びクリアできてない部分の練習を始めた。
つまり、まあ大部分だ。

224 :ナムジン2:2016/08/18(木) 11:45:27.86 .net
ナムジュンは横になったまま、ジンのダンスを眺めている。

俺も相当踊れないけど、この人も才能無いよなあ。

ジンは音楽に合わせてバタバタと踊っている。

床に横たわったまま自分を見ているナムジュンに気づくと、近寄って手を差し出す。

「やろうよ、ナムジュン」

ヒョンの差し出す腕を跳ね除けるわけにも行かず、ナムジュンはジンの手を取り起き上がった。

ジンは再び曲をかけに行く。

再び戻ると又ナムジュンが座り込んでいた。
呆れるジン。

「ナムジュン〜」
「もういいです。俺」
「やらないと。僕たち遅れてるんだよ。デビューまで日が無いし」
「知ってます。でも俺はやらない」

ジンは目をつり上げていたが、「あ、そ」と言って再び曲を最初からかけに戻った。

再々始まるバタバタダンス。
ジンが皆に追いつこうと懸命なことだけはわかる。

がんばり屋だな。

ナムジュンは壁にもたれながらジッとその姿を見ていた。

***

225 :ナムジン3:2016/08/18(木) 11:45:56.99 .net
***

初めての音楽番組出演。
ふてくされていたナムジュンも、必死でがんばったジンも、どうにかこうにかかっこがついて、初出演は終わった。

高揚するメンバーたちとハイタッチを交わしているうち、ナムジュンは長兄の姿が見えないのに気づいた。

気になって目で探すと、メイクヌナに囲まれている。メイクヌナが紙でジンの目の辺りを押さえ、ジンはその紙を受け取って自分でも目のあたりを押さえている。

感動してるのかな。

ふいとジンが部屋を出て行くので、ナムジュンは長兄とも感動を分かち合おうと後をついて部屋を出た。

ジンは局の長い廊下をズンズン歩いて行く。
ナムジュンは小走りになりながら追いついて声をかけた。

「ジンヒョン」

ジンは怒ったようにキッと振り向いた。
その目つきの鋭さにナムジュンは思わずたじろぐ。
声をかけたのがリーダーだとわかり、ジンの表情がやや和らぐ。
「ナムジュンか」
「ジンヒョン?どうかした?」

ジンは口を開こうとしたが言葉が出ず真っ赤になっている。
ナムジュンが疑問に思って肩に手を置くと、ジンの両眼からパタパタと涙が落ちだした。
あわてるナムジュン。

「ジンヒョン?どうしたの?」

ジンは黙ってナムジュンに抱きついた。むせび泣く声が聞こえる。
「ジンヒョン…」
「失敗した。あんなに、あんなに練習したのに…」

そうだったのか。
ナムジュンは気の毒に思ってジンの体にそっと腕を回した。

失敗したと言えば、ナムジュン自身もラップはともかく、ダンスは到底成功したと言えるレベルでは無いのだが。

がんばってたもんな。
ナムジュンはヒョンの背中をよしよしする。
ジンはしばらく涙を流していたが、やがて恥ずかしそうに顔を上げ、
「悪かった。ごめん」
と言って楽屋に戻っていった。
ナムジュンのTシャツに涙の痕を残して。

楽屋に戻ると、ジンはもう平気な顔をしてマンネたちと戯れている。
ナムジュンはTシャツの濡れた部分にそっと手をあてた。

226 :ナムジン4:2016/08/18(木) 11:47:02.13 .net
***

活動のないある日、ナムジュンが帰ってくるとジンが台所で何か作っている。
「おかえり〜。他のやつらは?」
「ああ、なんか食べに行きました。ジンヒョン、それなに?」
「ん?ああ、ちょっとね」

何か新しいメニューでも考案してるのか。
そう思っていると目の前に湯気の出たカップが置かれた。
中にはスープらしきものと黒い海藻が浮かんでいる。

「これ…」
「ワカメスープ」
「ワカメスープ…?なんで?」
「ナムジュンの誕生日に忙しくて作れなかっただろ?ラジオのとき、『作ってくれなかった〜!』って騒いでたから。ずいぶん遅れちゃったけど」

ドキン。
ナムジュンは胸が急に高鳴り、あわててうつむいた。

ジンはスプーンを持ってきて、スープをすくってナムジュンに差し出す。
「はい、あーん」
「あー…ん」

ナムジュンの口にスプーンを入れると、ジンはニッコリ笑った。
「おいしい?」
スープを飲み込んで黙ってうなずくナムジュン。
「よかった」
満足そうに片付けを始めるジン。
「あ、たくさんあるから、どんどん飲んでいいよ〜」

ナムジュンは立ち上がった。
「片付け、手伝うよ」
ジンは笑う。
「なに珍しいこと言ってんだよ。ナムジュンの担当は食べる方の片付けだろ?」
「そうだけど、あの」
ジンは、ん?とナムジュンを見上げた。
「どうした?」

ナムジュンはジンに超接近している自分に気がつき焦った。
ジンも少し戸惑ったようだった。
「どうかした?」
「いやあの」
焦る声とは裏腹にナムジュンの足が一歩前に出た。
つられてジンの足が一歩後ろに下がる。

227 :ナムジン5:2016/08/18(木) 11:48:03.27 .net
「違うんだ、ジンヒョン」
また一歩前へ。
ジンは一歩後ろへ下がる。
「ど、どうしたの?」
「あの、いや、俺、」
ジンはナムジュンを避けるように横に踏み出した。
「あ、まだスープ飲む?」

大きな音がした。
「痛い!ちょっと何す…」
次の瞬間、ナムジュンは床にジンを押し倒していた。
ジンは驚愕してナムジュンの腕の中から逃れようとしている。
「ナムジュン、しっかりして!僕だよ!」
ナムジュンはジンを抑え込んでいた。
目を見開いて固まっているジンの耳にナムジュンの声が聞こえた。
「好きだよ」

ジンはナムジュンを見た。
申し訳なさそうな顔をしている。
ジンは身体の力を抜く。
「僕も好きだよナムジュン。なんだよ」
ナムジュンは首を振る。
「そうじゃなくて、友達としてではなくて、本当に、好き、というか」
ジンは黙った。
ナムジュンは頭を下げる。
「悪い」
「いいよ、謝らなくて。…僕も答えてあげられないから…ごめん」
「だよね」

ジンはそっと手を動かそうとした。
ナムジュンに押さえつけられている手はビクともしない。
ジンはあれ?と思う。
「ナムジュン…」
「ジンヒョンには本当申し訳ない」
「うん…わかってくれたらいいんだ。でね」

228 :ナムジン6:2016/08/18(木) 11:48:43.24 .net
「止められなかったんだ」
「うん、そうか、うん。ちょっとこの腕を…」
「ジンヒョン、実は」
「ん?」
「他のやつら、夜まで帰ってきません」
「……………え」

どどどどどうしよう。
パニックになりかけたジンだったが、ひょいとナムジュンが上から退いた。
「心配しなくていいよ。そんな無理にしないから」
立ち上がる。
「ワカメスープいただきます」

ズズーッと音がする。
ジンは立ち上がった。
スープをすすりながら、ナムジュンは気まずいのかジンと目を合わせない。
飲み終わると一息ついて首を振っている。
「どうかしてた」
「ナムジュン…」
「ごめんね、ヒョン。こわがらせて」
うつむく弟の肩にジンはそっと手を置いた。
「ううん」
そっと抱きしめる。
「気持ちうれしかったよ。ありがとう」
話を変えようとつとめる。
「そうだ、誕生日プレゼント、まだあげてなかったね。何がいい?」
ナムジュンは横を向いている。
「いいですよ。手に入らないから」
「高いもの?言ってみてよ、今回は無理でもお金持ちになったらあげられるかもしれないし」
「ヒョン」

ナムジュンは真面目な顔で言った。
「ヒョンが欲しい」
固まったジンを見て苦笑いする。
「嘘です」

ジンはどうしていいかわからず、流しに立って洗い物をした。振り返るとナムジュンの姿はない。

ナムジュンの部屋を覗くと二段ベッドに寝転がっている。
ジンは声をかけた。
「ナムジュンいいよ」
うつぶせになったナムジュンからくぐもった声がする。
「いいって何が?」
「プレゼントあげる。少しだけど」
ナムジュンは起き上がった。

229 :ナムジン7:2016/08/18(木) 11:49:42.47 .net
ジンは緊張した面持ちでベッドの横に立っている。
「いつもリーダーとしてがんばってるからさ、ナムジュン。感謝してるんだ」
ナムジュンは信じられないといった顔をしている。
「ほんとに…?」
「あ、でも誤解しないでほしいんだけど、僕、本当にそっちの趣味はなくて、あくまでもこれはその、感謝の…」
ナムジュンがジンの手をとっていた。
「ありがとう」
ジンは顔を赤らめながらうなずく。
「いや…どういたしまして」

改めてナムジュンがジンの肩に手を置いた。
ジンは緊張してグッと目をつぶる。

くるか?くるか?

唇に微かに触れるものがあった。

ジンは待ったがそれ以上何もない。

薄目を開けるとナムジュンが真っ赤な顔をしている。
「?しないの?」
「しましたよ」
「…今のでいいの?」
「なんですか、不満ですか」

ナムジュンは恥ずかしいのか真っ赤になって騒いでいる。
ジンはポカンとしていたが、おかしくなって笑い出した。
「今の、今のって…」
ナムジュンが恨めしそうな顔で見ている。

「笑わなくてもいいだろ」
「だって…風が吹いたのかと思った…」

230 :ナムジン8:2016/08/18(木) 11:50:31.95 .net
ジンはクックッと笑っていたが、やがてナムジュンを手招きした。
「ナムジュン、おいで」
おとなしくナムジュンが寄ってくる。
ジンは弟の顔を両手で挟んで言った。
「お誕生日おめでとう、ナムジュン」

そして、弟にしっかりプレゼントをくれてやった。

唇を離すと、ナムジュンはタコのように真っ赤になっている。
ジンは真面目くさって続ける。
「今のは誕生日プレゼント。で、これは」
再びリーダーの唇に唇を重ねる。

「いつもリーダーお疲れ様の感謝の気持ち」

毎日神経をすり減らしているであろうリーダーをねぎらって、ジンは丁寧にキスをした。

ナムジュンは潤んだ瞳でジンを見つめる。憧れの先生の話を聞く生徒のような目だ。

ジン先生は続ける。
「そして、そうだな、これは。ダンスの練習がんばってねのメッセージ」

三たび唇を重ねた。
優しいジンからのメッセージ。
優しくて、温かくて、優しい。

うっとりとキスを受け取ったナムジュンは目を閉じたまま呟いた。
「がんばります」
ややあって目を開く。
「おしまい?」

ジンは迷ったが、懇願するようなナムジュンの顔を見て、おまけをする気になったようだ。
ふっと笑って
「もう一回だけする?」

その言葉を聞くや否や、ナムジュンはジンを抱きかかえ、ベッドに優しく押し倒した。
ジンは注意する。
「一回だけだよ」
ナムジュンはうなずく。
「わかったよ。でも」

自分からおずおずとヒョンに口づけた。夢のように柔らかい唇を味わった。

「時間無制限でお願いします」

ー終わりー

231 :ナムジン:2016/08/18(木) 11:51:00.06 .net
ナムジン終わりです。
ありがとうございました。

232 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 11:55:29.01 .net
>>231
天才ですか!
めっちゃドキドキしましたw
エロじゃなくても萌えられるんだなぁ

233 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 12:10:41.05 .net
>>231
ナムがジンにだけ唯一あんまり強引に行けない感じのナムジン好きなんでドストライクでした〜
リクエストしてみてよかったです
ありがとうございました!

234 :ナムジン:2016/08/18(木) 12:13:36.89 .net
>>232
ありがとうございます。
萌えどころがあってよかったです

>>233
おおう、これが正解だったのですね
危ない危ない(笑)
ありがとうございました

235 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 12:29:20.10 .net
作者様!
ユングクが読んでみたいです… もちろんグクユンでも大丈夫です!

236 :ナムジン:2016/08/18(木) 12:42:25.62 .net
>>235
あ!リクエストありがとうございます。
ユングクは爽やか系ですか?違う方ですか?

237 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 13:03:28.51 .net
>>236
ガッツリの方でお願いいたしますw

238 :ナムジン:2016/08/18(木) 13:06:45.32 .net
>>237
了解!

239 :ユングク:2016/08/18(木) 19:22:45.41 .net
ユングク投下します。
途中までで、まだ爽やかです。

240 :ユングク1:2016/08/18(木) 19:23:13.26 .net
「…ヒョン!」

どこかでジョングクの声がする。
はじめは怖がって俺に近寄らなかったくせに、いつからかな、本当の弟みたいに、ペットの犬のように俺にまとわりつくようになった。

俺よりずっと背が大きくなって、俺よりずっとたくましくなって、俺よりもずっとセクシーになったのに、なんでかな、あいつはカッコつけることもなく、ただひたすら純粋で無邪気だ。

いい奴だ。
いい弟だ。
大事な弟だ。
大事な弟だ。

「…ギヒョン!ユンギヒョン!」

ユンギは目が覚めた。

マンネが屈託のない笑顔でユンギの顔をのぞき込んでいる。
作業室の椅子で寝入ってしまったみたいだ。

「ユンギヒョン、ヤンコチ食べに行こう〜」

マンネはそう言って椅子ごとヒョンをぐるぐる回す。
「寝起きにはこたえるからやめろ」
「ユンギヒョン〜、ヤンコチヤンコチ〜」
ユンギはぐるぐる回って吐きそうになる。
「ん〜、ちょっと作業が終わらないからまた今度な」

そう言うとジョングクはおとなしく退散した…わけはなく、無理矢理ユンギの膝の上に座ってきた。
ユンギは寝ぼけた頭で喚く。

「重い!つぶれる」
「せっかく楽しみにしてたのに〜。じゃあ、いつ行くんですか、今度」
「わかった、じゃ、明日。明日行くから」
「やった」

椅子から飛び降りると、ジョングクは約束ですよ、とユンギに……して去った。

ユンギは寝ぼけた頭のまま、ボーッと椅子に座っていたが、

ん?あれ。今、俺なんかジョングクにされたな。

と気づき記憶を巻き戻す。

ちゅっ

ジョングクはユンギのおでこにキスして去った。

…おでこにちゅっ?

…最近の流行りなのか?
若者のすることはよくわからん。

ユンギは特に気にしなかったが、後から思い返してみれば、それが最初のサインだったような気がした。

241 :ユングク2:2016/08/18(木) 19:23:54.19 .net
***

ジョングクはすっかりユンギに懐いて、暇さえあればユンギの作業室をのぞいている。

ユンギはといえば懐かれるのに悪い気はしないようだが、作曲作業を邪魔されるのは困るらしく、時々どことなく寂しげなジョングクがユンギの作業室から(追い出されて)出てくることがあった。

それでもマンネのユンギ愛は止まらず、飛行機でも食事の席でもユンギの隣に座りたがる。
ヒョンの荷物を持ちたがる。
側にいては腕を組みたがる。
その求愛ぶりはマンネマニアを自称するジミンがやきもちを焼くほどだ。

小さいユンギヒョンと大きなマンネの組み合わせは後ろから見ると、大きなゴールデンレトリバーが飼い主に甘えているようだ。
飼い主は大型犬に食われそうに見える。

242 :ユングク3:2016/08/18(木) 19:24:39.59 .net
***

成人祝いにユンギはジョングクを飲みに誘った。
マンネは喜んでついてきて、たくさん飲んだ。釜山男らしくけっこうな酒豪だ。
陽気になり、ユンギと肩を組んで歌う。楽しそうだ。
そのうちこんなことを言い出した。

「ユンギヒョン、好き〜」

怪力で抱きしめてくる。
ユンギと顔を見合わせ「へへっ」と笑う。
やれやれという顔でユンギはとジョングクの顔を押しのけた。
「飲み過ぎだ」
しつこくジョングクが背後からユンギを抱きしめる。

「ユ〜ンギヒョ〜ン」
「おらジョングク、歩きにくいぞ」
「じゃあ僕が抱っこしてあげる」

そう言うなり、軽々とユンギを持ち上げる。
ユンギは足をバタバタさせた。
「いいよ!下ろせって」

ジョングクはヒョンを下に下ろしたが、背後から回した腕はそのままだ。
勢いユンギがジョングクをおぶっているような格好になる。

「重い!」
「ユンギヒョン、大好き〜」
「わかったわかった」
「わかってないくせに〜」
「わかったって。好きなんだろ、俺のこと」
「そう!」

勢いよく答えるとジョングクはユンギの両頬に手を当て振り向かせ様に、ユンギの唇にディープキスをした。
「だいっすき」
一瞬のことで避けられなかったユンギは
「なにすんだ」
と言うのが精一杯。
それも「なにすんだ」の「な」のあたりで再びジョングクにディープキスをされ、バタバタと暴れる。

やっとの事でマンネの腕から逃れると、相変わらず陽気なジョングクはハハハと笑っている。
ユンギに向かって指差しする。
「ユンギヒョンの唇は僕のものです」
言ってから一人で喜んで、キャーキャー騒いでいる。
ユンギは呆れた。

やれやれ。
体だけ大きくてガキんちょだな。
もう飲ませねえ。
ユンギは固く心に誓った。

思えばこれもサインだった。

243 :ユングク:2016/08/18(木) 19:27:40.86 .net
とりあえずここまでです。
続きはまた。

244 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 19:29:23.33 .net
大型犬グク最高にかわいくてたまりません!
続きも楽しみに待ってます!

245 :ユングク:2016/08/19(金) 00:09:00.22 .net
ユングク続きです。若干エロといきたいですが、まだキス止まり。まだ途中までです。

246 :ユングク4:2016/08/19(金) 00:09:31.47 .net
その日以来、サインが顕著になった。
早朝、宵っ張りのユンギがまだ寝入りばなに突然やってきては、キスして去る者があった。

歌謡番組の収録に向かう際、舞台にあがる直前、薄暗い舞台袖でふいにキスしてくる。

果ては宿舎の衣装部屋でさえ、隙あらばキスしようとする輩がいるので、ユンギは気が抜けなかった。

薄々メンバーも気づいていて、というか、テヒョンなぞはダイレクトに「ユンギヒョン、ジョングクと付き合ってるの?」と聞いてくる。
もっともその後「あれはね、男泣かせだよ。ユンギヒョン泣かされるから気をつけた方がいいよ〜」と続けるので、どこまでわかっているのか。

作曲が思うように進まないイライラも相まって、ユンギは結局マンネにかなりキツイお達しを出した。
それはしばらく俺の半径1メートル以内に立ち入るな、というもの。

それを聞いた時のジョングクの顔を見て、ユンギは言い過ぎたと後悔したのだが、嫌な予感は当たり、二、三日して宿舎からジョングクの姿が消えた。

「あいつ携帯の電源切ってるな」
イラつくナムジュンにジンが大きな声を出す。
「ナムジュン、これ見て。ジョングクだ」

江南でジョングクが寂しそうにうろついている姿がファンの写真に撮られ、ツイッターにアップされていた。

ユンギはすぐに宿舎を飛び出した。

ツイッターを頼りにジョングクの行方を捜していたユンギは、やっと裏路地でマンネを見つけた。

俯くマンネの手をとり「来い」とどこかへ連れていく。

***

247 :ユングク5:2016/08/19(金) 00:10:17.35 .net
***

「ここは?」

ユンギがジョングクを連れてきたのは、地下の階段を降りた先にある潰れた飲食店だった。
なぜかその店の鍵を持っているらしく、ドアを開けて埃とゴミだらけの店内に入る。
ジャリジャリという二人の足音だけが店内に響く。
照明はなく、入り口のガラスのはまった木製ドアから差し込む光でようやく灯りがとれる。

「買うつもりなんだ、この店」

ユンギの言葉にジョングクは驚いた。
誰もが認める締まり屋、それがユンギだからだ。

「一緒にやろうぜ、ヤンコチ屋。いつか」

マンネは黙っている。
ユンギは頬を指でかきながらボソボソと喋った。
「キツイこと言ったけど、勘弁な」
マンネは顔を上げる。
「いいんだよ。僕もワガママだったから」
ユンギはニヤッと笑った。
「ワガママ同士だな、俺ら」
「ユンギヒョンはワガママじゃないよ」

まだどことなく拗ねた顔のジョングクに近寄り、頭をなでる。
「すまんな」
ジョングクは久しぶりに白い歯を見せて笑った。
「いいよ。ユンギヒョン」
ユンギもつられて自然と笑顔になる。
「よし、じゃあ帰るか」
「うん!」

248 :ユングク6:2016/08/19(金) 00:11:10.98 .net
マンネに背を向け、入り口へ向かおうとした途端、ユンギは羽交締めにされ自由を奪われた。

「ジョング?どした?」
ユンギの声にマンネは答えない。
白くて細いユンギの体にジョングクの腕が食い込んでいく。
「ジョング?」

耳元でひんやりとした声がする。
「このまま帰すと思った?」

ユンギは黙している。

「帰さないよ、ヒョン」

つとめて冷静にユンギは答えた。
「けどさ早く帰らないと皆心配するぜ」

ちょうどユンギの携帯が着信し、鳴り出す。
ジョングクはユンギから携帯を取り上げると、闇の中へ放り投げた。

「ジョング…」
ユンギに皆まで言わせず、ジョングクはヒョンを壁に押しつけた。
そしてユンギの唇を奪うと口中に舌を滑り込ませた。
片手でヒョンの顎を持ち、もう片手でユンギの右手の自由を奪っている。
息苦しさに耐えられず、ユンギが激しく首を振りマンネの唇から逃れる。荒く息をした。

249 :ユングク7:2016/08/19(金) 00:11:51.32 .net
酸素を求めて大きく息を吸う。
「はあっ」
その唇を再びジョングクが己の唇で塞ぐ。
ユンギは窒息寸前となり、ズルズルと壁をずり落ちそうになる。
ユンギは暴れた。
「やめ、ジョング、息が」
ようやくジョングクは唇を離した。
腕の中でヒョンはゼェゼェ言っている。汗が噴き出していた。

飢えたジョングクがまた唇を求めてきた。
「やめろ」
そういうヒョンの手を捻じ上げて執拗に唇を重ねてくる。
「じょ、ジョング…やめ…やめろ」
ヒョンの言葉はマンネの耳に入ってこない。嫌がるヒョンの口を開けさせ、舌を絡める。
マンネの可愛い舌がユンギを誘う。
「っあっ、はっ」
ユンギは喘いだ。
ジョングクはユンギの胸に顔をうずめて呟く。
「ヒョン…僕のものにしたいよ」
駄々をこねるようにユンギの唇を求める。何度も何度も。
「ジョング、やめろ」
「やだ」
「ジョング」
「やだ!」
激しくジョングクはかぶりを振る。
「ヒョン、僕今までなんでも言うこと聞いたよね。だから今日は」
また唇を奪う。
「ヒョンの言うこと聞かない。ユンギヒョンは僕の」
ユンギを熱っぽく見つめる。
「僕のものにする」
ジョングクが引っ張るとユンギのシャツのボタンが飛び、彼の白い肩が晒された。

250 :ユングク:2016/08/19(金) 00:24:27.31 .net
すみません、今日はここまでです。
続きはまた今度。

251 :ユングク:2016/08/19(金) 09:44:33.62 .net
ユングク続きです。エロ突入で直接表現ありますので、苦手な方はスルーを。

252 :ユングク8:2016/08/19(金) 09:44:49.05 .net
「わかった。わかったから、ちょっと待て」

ジョングクの動きが止まった。
ユンギは壁にもたれて座り込み、荒い息をしている。
破かれたシャツは胸元が大きくはだけ、ユンギの首筋から肩、上腕、胸元の白い肌がむき出しになっている。

「無茶苦茶するやつだな」

ユンギは相変わらず息を切らしている。

「ガキ」

ヒョンの言葉にマンネは鼻白む。
「ガキじゃない」
「ガキだろ」
「ガキじゃない。もう成人した立派な男だよ」
ムキになるジョングクにユンギは喉を鳴らして笑う。
「大人はこんなことしないだろ?」
「だって………」
体のコリをほぐすように首を捻ってから、ユンギは弟の鼻に指を突きつける。
「大人は我慢だ」
「…我慢?」
「そう、我慢。俺みたいに」
ユンギの顔が近づいてきて、ジョングクの鼻先三寸で止まる。
「ずいぶん我慢してたのに。おまえってやつは」

ヒョンの唇が自分の唇と重なると、ジョングクは夢うつつになった。
ユンギはワガマママンネを睨む。
「ほんとに、ガキだ」
再び唇が重なる。
目を閉じて可愛い唇を半ば開いたジョングクにユンギは囁く。
「仕方ないから教えてやるよ」
唇を何度もついばまれ、ジョングクはヒョンの唇の甘さにうっとりとなっていた。
「なに…?」
「大人のやり方」

253 :ユングク9:2016/08/19(金) 09:45:47.21 .net
ジョングクのTシャツの裾からユンギの手が侵入し肌に触れる。
一生懸命ヒョンの唇を吸っていたジョングクはビクッとした。
そのまま唇を離し、ジッとヒョンの手の動きに集中している。
向かい合って座っているユンギがニヤリと笑う。
「どうかしたか?」

ジョングクはもぞもぞと呟く。
「なんでもないよ」
「やめるなら今のうちだぞ」
「やめない」

マンネの言葉を聞くとユンギは再び動き出す。
相手の素肌に触れながら、徐々に自分の方へ引き込んでいく。

ジョングクは飼い犬が主人におねだりするように、ユンギの上にまたがって四つん這いになって彼の唇を吸う。
主人は飼い犬にあげ過ぎず、飢えさせないように上手に餌を与えている。

「脱ぐか?」
ヒョンの言葉にジョングクは汗を吸ったTシャツを脱いだ。ベルトを外してデニムも脱ぎ、下着一枚になった。
床にペタンと座り、立ち上がったユンギを見上げている。
ユンギはまだ服を身につけている。
「ヒョンは?」
「俺はまだ」
「なんで?」
「なんでも」
ジョングクで楽しむから、という言葉は飲み込んだ。
ユンギを見上げるグクはひたすら純心な子どものようだ。
罪の意識を感じつつユンギは泣かせる準備に入る。

254 :ユングク10:2016/08/19(金) 09:46:35.30 .net
下着の上からジョングクに触ると、照れてニコニコする。
「恥ずかしいよ」
更に触っていくととまん丸の目を更に見開いている。我慢しているようだ。
そのうち小さな声で呟いた。
「染みてきちゃった」
下着に小さな丸い染みができている。
ユンギはからかう。
「大人だな」

居心地悪そうなマンネを制して、更に下着の上からなぞっていく。
薄い布地の上からそれはしっかりと形になり、張り詰めている。
外に出たがっているが、意地悪なユンギはまだ下着の中に閉じ込めておく。
気づくとジョングクは辛そうに息をしていた。
頬が赤く、風邪ひきの子どものようだ。

「やめるか?」
マンネは首を振る。
「どうしてほしい?」
ユンギの言葉に、ジョングクはどうしてそんなこと聞くの?という顔をする。
ユンギはニヤリとした。
「自分で言ってみ?」
ジョングクは顔を赤くしてふくれる。
「ユンギヒョン…意地悪だ…」
「大人は意地悪なんだよ。どうする?」

255 :ユングク11:2016/08/19(金) 09:47:36.08 .net
ジョングクは目をつぶって、あー、と言い、こらえている。
首筋を汗が流れる。
すがるように言う。
「ユンギヒョン…もう、意地悪しないでよ」
「だめ。言え」
「言えないよ。わかるでしょ?」
「わからん。やめるか?」
「だっ、だめだめ。あ〜、ひどい。もう言うよ」
恥ずかしがっていたが、とうとう言った。
「イキたい…イかせて、ヒョン」

ようやくジョングク自身が出してもらえた。たっぷりと旨味を出しているおかげでユンギの指がぬるりとした。
ヒョンの手が動き出すと、ジョングクは後手に手をついて、のけぞった。
「あっ、あ…」
ユンギは手の動きを止めずにキスをする。
「いいか?」
ジョングクはどうしたらわからない顔でユンギを見る。
「ユンギヒョン…気持ちいいよ…」

256 :ユングク12:2016/08/19(金) 09:48:22.86 .net
「やめるか?」
「なんで?やだよ!」
「やめるぞ?」
「やだよ、やめないでったら、意地悪!」
「わかったよ。じゃあイクとき言えよ」
「………無理…」
「なんでだよ」
「…言えな…わからな…」
「ん」
「あっ」
「イくか?」
「あっ、いっ…僕…ヒョン…」

ユンギの手の中でジョングクは達した。
マンネはたくさん汗をかいて、大きく息をはずませている。
意地悪なユンギは満足してマンネにキスをする。
「言えって言ったのに」
ニヤニヤするユンギにジョングクは恨めしそうな目を向けた。
「…ひどいよ、ヒョン」
「まだ子どもだな」
ユンギはマンネの頭を抱き寄せて、額にキスをする。

257 :ユングク:2016/08/19(金) 09:49:24.21 .net
今回はここまでです。
まだ続きます。

258 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/19(金) 09:56:11.02 .net
死にそうに最高です!!!!

259 :ユングク13:2016/08/19(金) 13:51:59.79 .net
コンビニで買ってきたキンパを渡すと、ジョングクは腹が減ったのかパクパク食べている。

ユンギは、
この後どうしようか思案していた。

口の横にご飯粒をつけてパクパクモシュモシュ食べている可愛い大型犬。

ぐっと握りこぶしを固めてユンギは我慢する。

我慢だ我慢。
こいつはまだ子ども。
ああ、でも。

ユンギの脳裏に喘ぐマンネの声が響く。

………我慢できるか自信ないな。

ちらっと見ると目をまるくしてスープをズゾーッとすすっている。

ああ、やばい。理性のタガがはずれそうだ。
早く帰ろう。そうしよう。

ユンギは食べ終わったらしいジョングクに声をかける。

「よう、食べ終わったら帰るぞ」
「やだ」
「……おまえな」
「もっとヒョンとここにいる」

260 :ユングク14:2016/08/19(金) 13:52:52.02 .net
ユンギは理性のタガがミシミシいう音を聞き、必死で堪えている。
「いい加減にしろよ」
「だって。こんなにヒョンの側にいられること、もう無いかもしれないし…」
「何言ってんだよ。ずっと一緒じゃないか」
「そういう意味じゃないよ。わかってるくせに」

ユンギはジョングクが愛しくなる。
ジョングクがポツリと言った。
「ね、キスしてよ、ヒョン」
「…だめ」
「なんで?さっきはしてくれたじゃん」
「もうだめ」
「なんでだよ」
「なんでも」
ジョングクが四つん這いで忍び寄ってくる。
猫のようにユンギの頭に頭をすりつける。
「ユンギヒョン〜」
「やめなさい」
「ユンギヒョン!」
ヒョン、でユンギに口づけた。
ユンギは天井を仰いだ。
理性のタガはもう外れかかっている。

ジョングギを抱き寄せ、キスして言った。
「あのなジョングギ…」
「うん…」
マンネもキスで返してくる。
「世の中にはまだ知らなくていいことがあんだよ…」
キスをする。
「うん…?」
マンネはよくわからないようだ。
「だから…グガはまだ知らなくていいから」
「……」
「俺にこれ以上させないで?」
ユンギの言葉を聞くや、グガは舌を絡めてくる。
「させないでって、ヒョンが僕に何かするってこと?」
「そう」
「どんなことするのか知りたい」
熱いマンネの舌を受けながら、ユンギは断る。
「おまえがもうちょっと大人になったらな」
「ユンギヒョン…」
言葉とは裏腹に二人の舌の交歓は熱を帯びてくる。
ジョングクはユンギのシャツを脱がせにかかる。
「ジョング、だめだって」
言葉で抗ってはみるものの、大型犬はたちまちユンギの上も下も全て衣類を持ち去ってしまった。

261 :ユングク:2016/08/19(金) 13:53:45.92 .net
とりあえずここまでです。
小出しになってしまってすみません。
あとは明日になると思います。

262 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/19(金) 14:07:05.05 .net
わんこグク可愛すぎる〜ユンギヒョン耐えてるの偉すぎる〜
最高の週末を迎えられそうです
続きも楽しみにしてます!

263 :ユングク:2016/08/20(土) 10:03:30.07 .net
続きです。グクがかわいそう展開なので苦手な方は超スルーで。

264 :ユングク15:2016/08/20(土) 10:04:09.32 .net
エロです

***

事務所への連絡が終わるとユンギはマンネの元へ戻った。

ジョングクは裸のまま、床の上で眠っている。横向きになって体をまるめ、寝息を立てていた。
その傍らに寝転がると、ユンギはジョングクの背中を見つめる。

寝返りをうってこちらを向いたマンネにキスをすると、また寝返りをうって向こうを向く。
ユンギは微笑んだ。

何か考えているようだったが、やがてマンネの首筋、耳にキスをし始める。
ジョングクはピクリとするが目は閉じられたままだ。
その首筋と肩にユンギは優しくキスを続ける。
そのうち、マンネが目を覚ましユンギを見上げた。

「ユンギヒョン…?またするの?」

265 :ユングク16:2016/08/20(土) 10:04:49.95 .net
結局、タガが外れたユンギはマンネを自分のものにしてしまった。
だいぶ気をつけて扱ったが、罪悪感が残る。
しかし、今罪悪感を一掃してしまうような気持ちがユンギの中に沸き起こっていた。

ユンギはマンネの前髪を掻き上げ、唇を吸った。
今日だけで何度合わせたかわからない唇は、それでも触れるたびに胸が熱くなる。
唇から顎、喉、胸とキスをしていく。
胸の先端を咥えると、マンネは呻いた。
可愛いらしい唇から吐息が漏れるのを聞いて、ユンギは高まる。
体を起こしかけたジョングクを制して、上にまたがり、またキスを繰り返す。
ジョングクが差し出してくる右手と自分の左手で恋人つなぎをする。
ジョングクはうれしそうな顔をしていたが、ユンギが真顔なのに気づいた。
「ヒョン?どうかした?」

ユンギは答えずマンネにキスをする。
「ヒョン?」
耳元でユンギの声がした。
「帰したくない」

ジョングクはにっこりした。
「僕も帰りたくない」
ユンギは相変わらず真顔のままだ。
「でも帰るんだよ」
「うん」
「俺のジョングなのに」
「そうだよ」
「帰したくない」
ジョングクはすっかりうれしくなった。
「僕は帰ってもユンギヒョンのものだよ」
ユンギはすねたような言い方をする。
「明日から俺、嫉妬で眠れないよ」
「ヒョン…」
「帰ったらおまえは俺だけのもんじゃないからな。辛いよ」
ジョングクはヒョンが「嫉妬」なんて言葉を使うのを聞いてニコニコした。

ユンギは再びマンネにキスして言う。
「ダメだ、ジョングギ。子どもだからさっきは手加減したけど、」
目を丸くするマンネの上にユンギの汗がポタリと落ちる。
「俺の体、しっかり覚えてから帰れ」

266 :ユングク17:2016/08/20(土) 10:05:27.49 .net
暗闇の中、ジョングギは助けを求めて手を伸ばした。
「あ……う…ヒョン……」
ユンギの手が執拗にジョングギの体に絡まってくる。
「あ……あ、ユンギヒョン!」
激しい渦の中でマンネは必死に泳ごうとしている。
暗闇から手が伸びてきて、溺れている男を振り向かせ、無理矢理口づけさせる。
その途端、マンネは悲鳴をあげた。
「ああ、ああ!やめて!」
逃げようとするマンネをユンギはしっかりと押さえている。
「逃げんな…さっきもやったろ?」
マンネは泣き声をあげた。
「さっきと違う」
愚図るマンネの唇を吸いながら、ユンギは愛することをやめない。
「愛してんのは同じだって。方法が違うだけ」
マンネの目から涙が零れる。
「やめて、ユンギヒョン」
ユンギはマンネの涙にキスして言った。
「大人になるんだろ」
再び力を入れるとまたマンネは泣き声をあげた。伸ばした手が空を切る。
「ああああ」
「力抜けジョングギ」
「無理だよ!」
「……」
「ああ!ああ!嫌だ!」
「ガキんちょめ」

267 :ユングク18:2016/08/20(土) 10:06:48.57 .net
かわいそうな気がしたが、ユンギも今さら止められない。
泣き声をあげて逃げるジョングクを捕まえて、ユンギは想いの丈を体で語る。
「うん、う…あっ、ああっ」
「静かにしろよ」
「…だって…」

そのうちジョングギの泣き声も小さくなってきて、グズグズ愚図るだけになってくる。
ジョングクの体にユンギは溺れそうだ。
マンネを味わいながらも、これを手放したときのことを考えると辛くてめまいがする。

だから、やめればよかったんだよ。
あとが辛いから。

もう遅い。
少しでも多く感じたくて、感じてさせたくて、若いジョングクに無理をさせる。
またマンネが悲鳴をあげる。
怒っているようだ。
「ヒョン嫌いだ」
ユンギはおかしくなった。
「そうか?」
「さっきはあんなに優しかったのに」
「まあな」
「詐欺だ」
「事情が変わったんだよ」
ユンギの動きにグギはまたもや熱いため息をついた。
「ヒョン…もうおかしくなりそうだよ」
「おかしく?なりそうなのか?」
「うん…」
「そうか、まだまだだな」
「え?」
「完全におかしくしないと」

268 :ユングク19:2016/08/20(土) 10:07:41.57 .net
ジョングクはまた渦に投げ込まれた。
渦に巻かれてぐるぐる回って、唇がうわ言のようにユンギを呼ぶ。
快感の波が後から後から押し寄せて休む暇がない。
「ヒョン…!ユンギヒョン」
どこからかユンギの声がする。
「おかしくなったか?」
ジョングクは手を伸ばした。
「なった…」

いつの間にかユンギはジョングクの下にいて、ジョングクの腰を支えている。
「ジョング、俺の名前呼んでみろ」
「…ユンギヒョン…」
「そうじゃなくて、呼び捨てで」
「ユンギ…」
その途端、快感に貫かれ、ユンギの上でマンネは声をあげた。

悪いヒョンはニヤッと笑う。
「そうだ。いい子だな」
マンネは泣き顔で呟く。
「また子ども扱い…」
「そっか、大人だったな、ジョングク」

再びユンギの愛が始まった。
ジョングクは声をあげてのけぞる。
「あああ」
「ジョング、行くぞ」
「ああ!ああ!」
「愛してる、グギ」
「ああ!ユンギヒョン!僕も…あ、もう、ユンギ!ユン…ギ」
ジョングクの意識がふっと遠のいた。

269 :ユングク20:2016/08/20(土) 10:08:19.30 .net
気がつくとまだ暗闇の中だ。
ジョングクは自分を優しく見つめるユンギヒョンに気づく。
手を伸ばし、ヒョンと熱い口づけをする。
ユンギはこんなことを言う。
「ジョングク、ごめんな」

今さら。
ジョングクはおかしかった。

「ヒョン、僕、ヒョンのものになった?」

ユンギは愛おしくてマンネを抱きしめる。
「ああ」
熱い口づけを交わす。

「ヒョン…」
「ん?」
「もっとしてもいいよ」

ユンギはニヤッと笑った。

「ガキんちょめ」

ー終わりー

270 :ユングク:2016/08/20(土) 10:09:08.16 .net
終わりです。
グクペンの皆さんごめんなさい。

271 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/20(土) 11:24:36.70 .net
ありがとうございました!最高でした…
グクちゃんがんばりました…

272 :ユングク:2016/08/20(土) 13:29:33.39 .net
すみません、なんか敗北感が…
しばらく滝修行してきます

273 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/21(日) 13:58:07.47 .net
>>270
微笑ましい二人からの怒濤の展開素晴らしかったです……!
我慢できなくなったユンギたまらない

274 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/22(月) 01:21:51.30 .net
体覚えて帰れってヤバイ
独占欲強いユンギヒョンかっこよすぎです…

275 :グク×クオズ:2016/08/22(月) 18:38:29.35 .net
グク×クオズです。
下半身ネタの無いエロです。

276 :グク×クオズ1:2016/08/22(月) 18:39:13.20 .net
疲れた。
ジミンはホテルのベッドに入り音楽を聞きながら眠りに入ろうとしていた。
突然手が伸びてきて、耳からヘッドフォンを奪う。
「ジミヒョン?寝ましたか?」

薄目を開けるとシャワーを浴びてきたらしいジョングクが立っている。
答える気力もなく、ジミンはうん、とだけ呟いてまた目を閉じる。

「おやすみ、ジミヒョン」
という言葉がした。
マンネの声を聞きながら、ジミンは夢の中へ落ちていった。

どの位経っただろう。
ジミンはふと隣に人の気配を感じた。

ジョングクかな。

仲良しメンバー同士、隣り合って眠るのはよくあるので特に気にもせずうとうとしてると、唇に何か触れた。

え?

驚きながらもジッとしていると、二回三回と柔らかいものが唇に触れる。
思わず目を開く。
「ジョングギ…」
ジミンの顔をのぞき込むマンネの顔があった。
「起こしちゃった?」
ごめんね、と言いながら再びマンネの顔が近づいてきたので、ジミンは体を起こし後ずさった。
「ジョング、どうしたの?」
「どうもしませんよ」
そんなことを言いながら、ジョングクは更に近づく。
ジミンはベッドの端に追い詰められている。
「何するの、グギ?」
「……キス?」
「キス?」
「うん」

そんなあっけらかんと言われても。
何か変なものでも食べたのか?

ジミンはあわてたが笑顔で取り繕う。
「やめてよ〜、びっくりするだろ」
「驚かした?」
「そりゃ驚くだろ!」
「じゃ、お詫び」

277 :グク×クオズ2:2016/08/22(月) 18:39:50.88 .net
ジョングクの唇が触れそうになったギリギリでジミンは避ける。

「なになになにお詫びって、違うよ。何してるんだよ」
ジョングクはクスッと笑った。
「ジミヒョン。可愛いな」
「馬鹿にしてないで説明してよ」
「あ、説明は特にないです」
「特に、って、え?いや、そこ説明しろよって…」

今度は避けられなかった。
「ん…ん…」
マンネの唇は吸いつくようだ。
あまりに気持ちが良くて、ジミンはつい目を閉じて受け入れていた。
ハッとして押し戻す。
「何すんの。もう寝て」
「ジミヒョンと寝る」
「一人で寝ろよ〜!」

背後から抱きついたジョングクは横になったジミンの耳に息を吹きかけてくる。
ジミンはじっと我慢してるが、耳は感じやすいらしく、ジョングクがキスすると小さく声をあげた。
ジョングクがジミンの耳をいじる。
「ここ?感じるの?」
「もう!やめてよ。感じないよ」
強がっているが、耳を齧られると体の力が抜けるようだ。
小さく小さく声をあげながら身をよじっている。
「やめろよ」
ジョングクは指でいじったり舌で舐めたりする。
その度にジミンは小さく悲鳴をあげて身をそらした。
「ジョングク、もうふざけるのやめて、寝てよ」

ジミンのお願いには耳も貸さず、マンネの行動はおさまらない。
抱きついたまま首筋にキスしていたかと思うと、ヒョンに馬乗りになり舌を絡めてくる。
さすがにまずいと思って逃げ出そうとすると、強い力でベッドに押しつけられる。
「逃げちゃだめ」

ジミンはしばらくジョングクと見つめ合っていたが、やがて力を抜いてベッドに横たわる。
「わかったよ」
おとなしくなったヒョンに再びマンネはキスを始めた。
唇から瞼、耳、首筋。
そして耳に舌を這わせる。
耳は本当に弱いらしくジミンは声を上げた。
ジョングクは執拗に耳を舐める。
ジミンは悲鳴を上げた。
「やめてよ、そこばかり」
舌先を尖らせながらジョングクは言った。
「だってジミヒョンの声聞きたいんだ」

278 :グク×クオズ3:2016/08/22(月) 18:40:35.52 .net
ジミンは手で耳をガードしたが、簡単にジョングクに突破される。
ヒョンの両手を自分の両手でおさえながらジョングクはジミンの耳に舌を使う。
ジョングクの下にいるヒョンの力がだんだん抜けていくのがわかる。
ようやく耳への攻撃が終わり、手が自由になるとジミンは大きく息をついた。
ジョングクの手がジミンの体に触れると、意図せず体が跳ねる。
マンネが囁く。
「気持ちいい…?」
ジミンは顔を手で覆い首を振る。

早く飽きて寝てくれないかな。

「寝ないよ」

まるでジミンの心を見透かしたようなマンネの声がする。
首筋にマンネの唇が触れた。
肩から首筋、耳の後ろまで舐め上げられるとジミンの感覚が鋭敏になってきた。
声が漏れそうになり枕を握りしめた手をマンネがつかんだ。
と、マンネがピクリとした。緊張した声を出す。

「誰かいる」
次の瞬間ベッドから飛び降りると、窓まで走っていき、カーテンを跳ね上げた。

279 :グク×クオズ4:2016/08/22(月) 18:41:35.67 .net
「いててててて」
腕をねじあげられ、マンネに引っ張ってこられたのはテヒョンだった。

見られていたのか。
ジミンはショックを受ける。

ジョングクはヒョンを手荒にベッドへ放り出す。
ジミンはおずおずと聞いた。
「テヒョン、いつからいたの?」
どうやらジミンが部屋に戻った時に、後ろからこっそりついて入ったらしい。
寝てる姿をビデオに撮ってやろうという魂胆だったらしく、ビデオカメラを持っている。

「テヒョン…内緒にしてよね?」
ジミンの懇願にコクコク頷いていたテヒョンだったが、自分を見つめるジョングクの目に気づき青ざめた。
「ヒョン絶対言いますよね」
「言わないって」
「いや絶対言う」
「言わないよ」
抗弁がちっとも真剣に聞こえないのはテヒョンの持ち味だ。

「仕方ないなあ。こんなことはしたくないけど」
ジョングクはわざとらしくため息をついた。
一瞬の隙をついて逃げ出すテヒョンをコンマ01秒の差で捕まえ、またベッドの上に放り投げる。
「らあっ!」
決死のテヒョンはマンネにタックルする。
マンネがことも無くテヒョンのタックルを交わすと、派手な音を立ててベッドの向こうへ消えた。
そのヒョンをジョングクはまたベッドの上に引きずり上げた。

「しゃあ!なんだ!ええい!」
マンネに片手で押さえられてテヒョンはジタバタしながら叫んだ。
ジョングクはテヒョンのビデオカメラをジミンに放り投げる。
「ヒョン、カメラ撮って」
「……え?」
「バラされたくないでしょ。撮って」

280 :グク×クオズ5:2016/08/22(月) 18:42:19.79 .net
そんなことはしたくなかったが、とりあえずカメラを構えるまねをした。
テヒョンはまだ暴れている。
「放せ、この…」
「ヒョン静かにしないと一発お見舞いするよ」
テヒョンは更に騒いだので、一発ではなく手を後ろにねじり上げられた。

やっと静かになったテヒョンの上にマンネは馬乗りになる。
ジミンはこの隙に部屋を出るべきか迷う。他のメンバーの部屋に駆け込んで…でもそれって僕がジョングギに何かされたこともばれる…

ジミンがまごまごしているうちにベッドの上では「テヒョン黙らせよう作戦」が開始されていた。
両手を押さえつけられたテヒョンはマンネに向かって強がっている。
「そんなことしなくても言わないって」
しかしマンネの顔が近づいてくると、焦ってジミンの方を向く。
「ジミナ!助けて!」
ジミンがカメラを降ろして動こうとするより早くジョングクの声がする。
「ジミヒョンは見ててください」
ジミンはオロオロするしかない。

更にマンネの顔が近づくと、テヒョンは顔を強くしかめて横を向いた。
ジョングクの顔が追いかけていく。
二人の顔が重なった。
テヒョンの悲鳴が聞こえる。
「っバカッ!やめろ!」
ジョングクの頭は離れない。
執拗に唇を吸っているようだ。
「っっっっあ!やめろって!……やめ……ぷはっ、もうやめ……やめ……や……はあはあ、やめろお」
テヒョンは抵抗を続けている。
ジョングクがジミンを振り返る。
「撮った?」
カメラを降ろしていたジミンは首を振る。
「撮れないよ」
「撮らないとジミヒョン撮るよ」
渋々カメラを上げるジミン。
「テヒョナ…ごめんよ。すぐ消すから」

281 :グク×クオズ6:2016/08/22(月) 18:43:08.14 .net
テヒョンは抵抗し続けて息が切れるのか返事をしない。が、
「ジミヒョン、こっち来て。アップで撮って」
というマンネの言葉に目を剥いた。
困った顔で近づいてきたジミンを見上げたが、あきらめたように目を閉じる。
ジョングクが急かすように見るので、仕方なくジミンはテヒョンの顔がよく見える場所に移動し、カメラを構えた。マンネはニコッと笑う。

ファインダー越しに見えるテヒョンにジョングクがキスを開始した。
テヒョンは固く目を閉じて、ジョングクが唇にキスをしても微動だにしない。石になることを決めたらしい。
そんなヒョンにマンネはわざと音を立ててキスを繰り返す。
まるでジミンに見せつけるように。

テヒョンの唇にキスを繰り返したあと、耳を舐める。
テヒョンの顔が歪んだ。
「あっ…」
思わず声が出る。
しまったという顔をして、テヒョンは再び石になる。
が、続け様に耳を刺激されると堪らず「あ〜っ」
と声を出し、目を開ける。
マンネに
「耳はやめろよ」
と抗議する。
テヒョンの言葉を聞くと、ジョングクは後ろからテヒョンを抱きすくめ、耳を集中的に舐め出した。
「うおあっ、いっ、やめて!」
悲鳴の最中、ジョングクはテヒョンの耳を舐めながらチラリとジミンを見る。
カメラを構えながら、ドキリとするジミン。
ファインダー越しのテヒョンはどんどん抵抗する力が抜けているようだ。

282 :グク×クオズ7:2016/08/22(月) 18:43:52.06 .net
「もうやめ、やめろ…」
相手の力がだいぶ抜けたところで再びジョングクはテヒョンの上にまたがる。
息を切らすヒョンの唇に舌を差し込む。
テヒョナは眉間に皺を寄せている。
ジョングクがヒョンの顎をつかんで舌を出させようとする。
「ヒョン舌出して」
両頬にマンネの指が食い込んで痛いのか、テヒョナは舌を出した。
マンネはその舌を優しくくわえたり、自分の舌と絡めたりしている。
「……ん……ん」
テヒョナの眉間から皺が消えている。
今は舌を絡めることに夢中になっているようだ。
音を立てて舌の交歓は続く。
見ているジミンはもぞもぞしている。

やがて電池が切れたようなテヒョンをベッドの上に抱き起こし、ジョングクはその足の上にまたがったまま、キスをしだした。
唇と唇が交わり、首を舐め、耳にキスする。
テヒョンはマンネのされるがままになっている。
固く閉じられていた目は瞼が色っぽく赤くなって、うっすらと開いている。
いつしかテヒョンの腕がマンネの腰に回されている。
再びジョングクが熱いキスをした。

283 :グク×クオズ8:2016/08/22(月) 18:44:38.05 .net
「ジョング…」
思わずテヒョンがジョングクの名前を呼ぶと、ジョングクはうれしそうな顔でジミンの方を向いた。
「撮った?」
いつの間にか夢中で二人を見ていたジミンは突然呼びかけられ、ドキンとした。
「あ、う、うん」
「よっしゃ〜!」
ジョングクはうれしそうにテヒョンの上から降りるとピョンピョン跳ねる。
取り残されたテヒョンはベッドの上でやられた、という表情だ。

肩を落としたテヒョンに言い含めて自室に帰すと、マンネはうれしそうな顔でジミンを振り返った。
「やっと邪魔者がいなくなったね」

ジミンはめまいがした。
彼の夜はまだ続きそうだった。

ー終わりー

284 :グク×クオズ:2016/08/22(月) 18:48:46.27 .net
以上です。
ブラックグク好きなんですが、お子ちゃま止まりです。
グクテテは書いてて楽しいですがその先が??
グクミンはエロ過ぎになるので自粛しました。

>>273
>>274
感想ありがとうございます。
やり過ぎた感かな?と思っていたので、ありがたく拝見しました。

285 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/22(月) 21:04:59.17 .net
エロ過ぎのグクミンも読みたいです
グクテテもこれきっかけでテテがグクにハマっちゃいそうだし
クオズを手玉に取るブラックグクちゃん黄金過ぎる〜

286 :グクミン:2016/08/24(水) 23:51:29.06 .net
エログクミンです。直接描写あるので苦手な方はスルーで。

287 :グクミン1:2016/08/24(水) 23:53:06.39 .net
>>283
の続きです。

ジミンは後ずさりした。
「待って…僕…」
そんなヒョンをじっと見つめていたジョングクは突然笑い出す。
あ然とするジミン。
「なんだよ」
「ジミヒョン、顔にシーツのシワの跡がくっきり残ってるよ」
「え?」
「洗面所の鏡で見てきて」

ジミンは洗面所に向かうと鏡で頬をチェックする。
右頰も左頬も別段シワのようなものは見当たらない。
気づくと後ろにジョングクが立っている。
「ジョング、どこについてる?」
言い終わらないうちにマンネに背後から抱きすくめられた。
「すぐ騙されるヒョン大好きだよ」

鏡の中でジミンが青くなっている。
「ジョング…あの」
「しっ」
ジョングクは素早くヒョンの唇に唇を重ねると、ヒョンのTシャツをめくり上げ、素肌をさらす。
緊張して上下する胸の先端に舌をはわす。ジミンの体がビクッとする。
「ちょっと…ジョング」
マンネは舌を這わしたまま、ヒョンの胸からへそへ降りていく。
ヒョンのハーフパンツに手をかけて下着ごと足首まで下ろした。
そしてヒョン自身を口に入れた。

ジミンは動揺して捕まるものを探し、洗面台の壁に手をついた。
「ジョング!やめて、ジョング!」
マンネの口の動きは止まらない。
下からジミンを見上げてくる。
ジミンはめまいがして倒れそうだ。
と、ジョングクが少し口を離して言った。
「気持ちいい?」
ジミンはぶんぶん首を振る。
「やめてよ。そんなジョング見たくないよ」
「あれ」
マンネは立ち上がって、ジミンにキスをしながら今度はジミン自身を手でもてあそび出した。

ジミンはキスの嵐から逃れるとまた叫んだ。
「やめてったら」
ジョングクは再びヒョンのTシャツをめくり上げると、ジミンに万歳させる。腕からTシャツを脱がせ、頭からも脱がせるのかと思いきや、口だけ出して頭にかぶせたままにしておく。
ジミンの目だけがTシャツで隠れている。まるで目隠しされたようだ。

288 :グクミン2:2016/08/24(水) 23:54:04.79 .net
ジョングクはジミンにキスして言った。
「ジミヒョン、エロい」
顔で唯一出ている唇にキスを繰り返す。
「ジョング…」
「ジミヒョン、しっ」
何も見えないジミンは自分の体がマンネによっていいようにされていくのを感じる。
快感が唇から脇、下腹部、背中と移動していき、我知らずジミンは喘いでいた。
と、後ろにネットリとしたものを塗られる。
「ジョング?」
「ジミヒョン、していい?」
返事をする間も無く、背後からマンネが入ってきてジミンは叫んだ。
「……!」
ジミンは混乱している。
なに?今なにが起きてるんだ?
ジョングクが強く抱きしめてきてジミンは息が止まりそうになる。
捕まるものを探してヒンヤリとしたものに触る。鏡だ。
そのまま鏡に手をついて、背後からの衝撃に耐える。
「……あ!……あ!」
「ジミヒョン、あまり騒ぐと空調の管を伝わって他の部屋のヒョンに聞こえるかも」
「そんな…だって、どうしたらいいんだよ、…ぁあ!」
「ん、その声も好きなんだけど」
聞こえるとまずいしなあ、と言って、マンネはジミンの顔から目隠し代わりのTシャツを取り去る。
鏡にジミンの赤く酔ったような顔が映っている。
「ジョング、うっ」
マンネの片手がジミンの口を塞いだ。
ジョングクがまた動き出す。
ジミンは叫んだが声にならない。
「っ!っ!っ!………」
鏡には口元を押さえられ、背後からマンネに責められている自分の姿が映っている。自分の意志に反してジミンは高まっていく。

289 :グクミン3:2016/08/24(水) 23:54:44.91 .net
「ヒョン可愛い」
耳元でジョングクが囁く。
動きは止まらない。
ジミンが達しそうなのを知ると、ジョングクはヒョンの口元を覆っていた手を離した。
ジミンの口から悲鳴が飛び出す。
「あぅっ、あぁ、あぁ、あぁ」
「ジミヒョン好き…」
ヒョンの背中をマンネがペロッと舐める。
ジミンは嵐に揉まれながら喘いだ。
「あっ、あぁ、僕も……」
ジョングクはうれしそうな顔をした。
「ほんとに?」
「うん、ほん…と…あぁぁ、あ、あ、気持ちいい…」
「ヒョン、気持ちいいの?」
「うん、うん…」
ジョングクがジミンに手を添えた。
ジミンが首を振る。
「だめだよ。いきそうだ」
「いっていいよヒョン。見たい」
ジョングクは手を使いながら、腰の動きを早めた。
「あぁ、もうだめ」
ジミンは悲鳴と共に達し、同時にジョングクも達したらしかった。

鏡の中にぐったりしたジミンが映っている。ジョングクがヒョンに囁く。
「ヒョンの中でいっちゃった」
「うん…」
「ジミヒョン好き」
「……」
「ジミヒョンは?」
「好きだよグギ……」

ジミンの体がふわりと浮いた。
ジョングクはヒョンをお姫様抱っこしながらウィンクする。
「ベッドに連れてくね」

もちろんただ連れていくだけではない。
少しすると今度はベッドが軋みだした。
またジミンの声がする。
「あ……あ、あ、ジョングギ…」
ジョングクの声もする。
「ヒョンの声好き……ジミヒョン、ジミン」

ジミンの喘ぎ声と共に夜は更けていく。

290 :グクミン:2016/08/24(水) 23:55:27.36 .net
終わりです。
暑さのせいで頭がおかしくなってますのでご容赦ください

291 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/25(木) 00:29:42.96 .net
うわあエロいです黒グク最高です
これ隣の部屋まで絶対聞こえてますよね…!
もし気が向いたら、欲求不満のテテがホソクに慰めてもらう展開とかお願いできないでしょうか

292 :グクミン:2016/08/25(木) 08:32:16.36 .net
ありがとうございます。テテとホソクですね。考えてみますね!
ちょっと時間かかるかもしれません
気長にお待ちください

293 :ホビテテ:2016/08/25(木) 14:21:44.54 .net
>>291
>>283の続きでホソク×テテです。
今回はキス止まりです。続きます。

294 :ホビテテ1:2016/08/25(木) 14:22:22.82 .net
風が気持ちいい。
撮影で郊外のとある廃ビルに来ていた。
長い待ち時間を持て余して、ビル内をうろついていたテヒョンは立ち入り禁止の柵の向こうに、屋上へ上る階段を見つけた。
錆び付いたドアは開けるのに難儀したが、幸い鍵はかかっておらず、数分間の格闘の末に開いた。

うーんと伸びをして、待ちくたびれた体を伸ばす。屋上には給水塔の他に、元々ビアガーデンだったのか、使われなくなったイスやテーブルなどが端にごちゃごちゃ固めて積んであった。
周囲は金網でグルリと囲まれている。
念のため金網をつかんで揺すってみるが、強度はまだ大丈夫なようだ。

ふとジョングクの声が風に乗って聞こえてくる。メンバーごとに撮影をしていて、テヒョンは一番初めに撮影が終わっていた。
ジョングクの笑い声がまた聞こえてきた。
テヒョンはそっと指で唇に触れる。
目を閉じて、ふーっと深いため息をついた。

急に騒々しい音が近くから聞こえてきた。誰かが屋上へ通じるドアを開けようと苦労している。
やっとドアが開き、中から出てきたのはホソクだった。
テヒョンを見つけ驚いた顔をする。
「おお?テヒョナ?おまえもここ見つけたの?」
「ぼくが一番乗りですよ、ヒョン」
テヒョンがそう言うと、ホソクは悔しそうな顔をした。
「こんなとこで何してるんだ?」
「別に。暇つぶしですよ。ヒョンもでしょ?」
「俺は運動しにきた」
と言って取って付けたようにヨガをやり出す。
テヒョンはしばらく笑ってそれを見ていたが、そのうち金網に捕まって周りの景色に目をやっている。
ヨガを終えたホソクが横にやってくる。

295 :ホビテテ2:2016/08/25(木) 14:23:58.76 .net
「何か見える?」
テヒョンは答えた。
「ん〜、街と、車と、人。あと自転車」
それは興味深いねと、そう興味深そうでもなくホソクは言い、何気なくテヒョンの髪を触る。
テヒョンもまた何気なく上を向いてホソクの手を払ったが、ヒョンの手は懲りずにテヒョンの肩をつかんで自分に引き寄せた。
そのままホソクは両腕で金網をつかんでいるので、右腕にテヒョンを抱えるような状態になっている。
テヒョンはじっとしている。
ホソクはテヒョンがおとなしいのに気がついて「どうかしたか?」と聞いた。
テヒョンは軽く首を振って髪を揺らした。
「別に。動きにくいだけです」
「はは、そうか」
と言いながらホソクの腕はそのままだ。
気づまりな空気が流れると、ふいにホソクがふざけておでことおでこをくっつけてきた。
「どうした?」
「ヒョン…」
テヒョンは戸惑ったが、頭の後ろでホソクが金網をつかんでいるので逃げ場がない。
咳払いするとホソクは頭を離すが、何か言いたげにテヒョンを見ている。
「いやか?」
ホソクが何のことを言ってるのか把握できず、テヒョンはとりあえず答えた。
「嫌じゃないよ」
ホソクは金網を握り直す。
「テヒョナ、俺さ」
「……?はい?」
「おまえのこと…」
ホソクの唇が触れる寸前に、テヒョンはヒョンの言葉の意味を理解した。
キスと言うより当たったくらいの勢いでホソクとテヒョンの唇が触れ合う。
「んん!」
思い切り顔をしかめたテヒョン。
ホソクは言った。
「いやか?」
テヒョンは答えない。グーにした手の甲で唇をぬぐう。
ホソクが近づくと振り払った。
「いやだ」
「テヒョナ」
「やだって」

296 :ホビテテ3:2016/08/25(木) 14:24:37.10 .net
そう言うと踵を返してテヒョンは逃げ出した。
屋上から脱出しようとドアに手をかけるが、頑固なドアはガンとして開かない。
焦ったテヒョンは追ってくるホソクの脇をかいくぐり、端に積んであるイスの方へ逃げる。
イスやテーブルの脇を抜け、布がかかった山の脇を潜ろうとすると、そこは壁だった。行き止まりだ。
呆然とするテヒョン。

「鬼ごっこは終わりだな」
振り向くとホソクが笑って立っている。
逃げ場を失ったテヒョンは息を弾ませながら壁に背中をくっつけた。
ホソクが近寄ってきて顎をつかむと横を向く。すねたようにホソクが声をかける。
「そんなに嫌がるなよ」
無言でヒョンの手を振り払うテヒョン。
急にホソクが強くテヒョンの肩をつかみ、テヒョンはビクッとした。
ホソクはなだめるような話し方をする。
「たまには言うことを聞けよ」
テヒョンは息を弾ませたまま、ホソクを見た。
少し開いた赤い唇から荒く息を吐き出し、眉に皺を寄せてホソクを見ている。ホソクは再びテヒョンの肩をつかむ。
テヒョンはぐっと力を入れて目を閉じる。
強張った唇にホソクは口づけた。
ホソクの腕の中でテヒョンは震えている。

297 :ホビテテ4:2016/08/25(木) 14:25:15.68 .net
「こわいのか?」
返事はない。ただ石のようになっている。
ホソクはテヒョンを抱きしめた。
「テヒョナ好きだよ」
テヒョンを胸から離し、顔を見る。
緊張している顔のテヒョンを見て、やや沈んだ声を出す。
「俺だけか?」
それでも返事がないので、積み上げたイスの後ろのコンクリート床にテヒョンを座らせ、自分も座る。
テヒョンの髪をいじりながら、額や頬にキスをしていると、やっともぞもぞ動き出す。
「ヒョンのこと、嫌いじゃないんだけど」
「嫌いじゃないんだけど?」
相変わらずのテヒョン節をホソクは面白く聞いている。
「こういうのよくわからない。順番が違うでしょう。まず大事なのは」
「うん。大事なのは?」
「お父さんに聞いてから」
「お父さん!?何を聞くんだ?」
「何って、こういうことしてもいいか」
ゲラゲラ笑い出すホソクにテヒョンは真面目な顔をして言う。
「だって大事なことだし。でないと、おばあちゃんにも怒られるし」
「おばあちゃん!?」
ホソクは笑い死にしそうなのをこらえて、テヒョンを床に寝かす。しかしまだ笑いが止まらない。
「もう笑わないでよ」
床に寝転んだまま、テヒョンもつられて笑っていた。笑いを押し殺しながらホソクはテヒョンの上にまたがる。
「お父さんに報告は無しな」
「でも」
ホソクはかがんでテヒョンの唇を吸いながら、たしなめる。
「でもじゃない。報告できないだろ?」
テヒョンは手の甲で唇を拭っている。
「報告できないようなことするの?」
ホソクは片手でテヒョンの首筋をなでた。
「そうだな。テヒョナ」
また口づける。
「しようか。報告できないこと」

298 :ホビテテ:2016/08/25(木) 14:26:53.98 .net
とりあえずここまで。続きます。
改行入れ忘れて読みにくいですね、すみません。

299 :291:2016/08/25(木) 18:36:17.15 .net
お父さんに聞いてからw
さすがテテ!想定外の反応に萌えました
続き楽しみにしてます〜

300 :ホビテテ5:2016/08/28(日) 02:16:07.35 .net
続きです。エロです。苦手な方はスルーで

ホソクの言葉にテヒョンは顔を赤らめた。
何か言いたそうにヒョンの顔を見つめるが言葉が見つからない。
「ん〜と」
「何?」
ホソクはテヒョンのシャツを脱がせにかかる。
ボタンを一つ一つ外す手をテヒョンがあわてて止める。
「だめ」
「いいの」
テヒョンの手を軽くはらってから両の手で彼の顔を包み込むー。
唇を尖らせているテヒョン。
「でも」
うるさいので唇で塞ぐ。
小生意気な唇は柔らかくて甘い。
「でも?」
唇を離すと、テヒョンは困った顔をしている。目を上に向けて考えているが、どうも大した考えはなさそうだった。思いついたように言う。
「あ、でもお父さんが」

ホソクはシャツを脱いで上半身裸になった。ほどよく筋肉のついたヒョンの体にテヒョンは黙る。
テヒョンのシャツの胸元に手をかけながらホソクはたずねる。
「お父さんが?」

ホソクの手が触れると薄い褐色の肌はピクリと動く。
手はテヒョンの胸からそれぞれ弧を描くようにして、彼のシャツを肩から外していく。テヒョンは息を弾ませた。

「あ…」
「ん?お父さんがなんだって?」
「…あ、だから、お父さんに、……っあ」

ホソクがテヒョンの耳朶を舐める。
「お父さんに、どうした?言ってみろ」
テヒョンは黙ってまばたきした。横を向いた顔は迷ってるようにも敏感になってるようにも見える。ホソクが舌先の動きを早めると、テテはまた「あ」と言い、息が早くなる。
ようやく口を開いたが
「いや、お父さんに、というよりも、……ん」
ホソクがテヒョンの顔を自分に向けさせ、キスをし、舌を絡めるのでテヒョンは皆まで言うことができない。
「ヒョン喋れな…」
「遠慮するな。喋れ」
「う」
テヒョンの舌を全部もらっておいて喋れとはひどい話だ。
ホソクはテヒョンの震える舌を自分の舌で弄んでいる。

301 :ホビテテ6:2016/08/28(日) 02:16:59.06 .net
突然テヒョンがホソクをぐいっと押しやった。
「やっぱりだめだよ」
「なんでだよ」
ホソクは引き下がらない。
それどころか、テヒョンの裸の胸に口づけ始め、下に降りていく。
あわてて体を起こすテヒョン。
「約束したんだ」
「お父さんと?」

ホソクは素早くテヒョンのズボンのベルトを外し、ズボンを下着ごと押し下げる。あわてるテヒョン。
「あ、ちょ、」
ホソクは体ごとテヒョンの胸の上に乗り、抑えつける。
片手をテヒョンの露出したものに伸ばす。
「お父さんと何約束したって?」
「だから、結婚まではエッチしないって、……あ」
「何」
「……う」
「なんだよ」
「……あ」

ホソクは片手を忙しなく動かしてテヒョンを刺激する。
テヒョンが声を出さないようにして、悶える様子はなんとも言えず可愛い。
「ヒョン……」
「あん?」
「だめだよだめだって」
「なにが?」
「だから……」
「なんだよ、はっきり言えよ」

テヒョンは苦笑いする。
体を起こそうとするがホソクはガンとして動かない。
「あ、ヒョン……ほんとに……ぼく……お父さんと約束して……」
「ああ」
「……だから……………あ、その、それ……………の……を、あ」
「何言ってるかわかんないぞ」
「う、うん、あ……あ……あ」

302 :ホビテテ7:2016/08/28(日) 02:17:50.51 .net
すでに息が乱れて混乱しているテヒョンは、片手を目に当てている。
が、ホソクの隙をついて裸のまま逃げ出した。
「おい、テヒョン!」

積み上げられた椅子の山を避けながらホソクはテヒョンを探す。
ドアの前にはいない。
反対側の給水塔の陰に隠れている。
ホソクがのぞくと、膝を抱えて座っている。
「テヒョナ」
黙っている。
横に座ろうとすると立って金網の柵をつかみ、遠くを見ている。

「テヒョナ」
細い体をホソクは抱きしめる。
「テヒョナ、いやか?いやならやめる」
テヒョンは綺麗な瞳でホソクを見つめた。
「よくわからない…。自分が自分で無くなりそうで怖い」
ふいにテヒョンから求めてきた。
ホソクの唇に唇を重ね、舌をからめる。
ホソクは急に高まっていくのを感じる。
テヒョナの頬を両手で挟み、唇に熱いキスをすると、彼の気持ちに手を伸ばす。形になっているのを知ると、テヒョナを金網に捕まらせ、自分もズボンを下ろして自分自身を取り出した。
ホソクも充分過ぎるほど濡れて準備万端になっている。

テヒョナの腰をつかみ、自分を差し入れると、テヒョナが頭をのけぞらせ、声にならない悲鳴をあげる。
指が白くなるくらい金網をつかんでいる。
「あ……はあっ……はあっあっ」
「テヒョナ……」
つながったうれしさでホソクはテヒョンを抱きしめた。
テヒョナ自身に触れるとはち切れそうだ。

303 :ホビテテ:2016/08/28(日) 02:18:21.74 .net
とりあえずここまでです。続きはまた。

304 :ホビテテ:2016/08/30(火) 00:50:02.53 .net
投下します。ホビテテの続きでエロ直接表現あり。苦手な方はスルーしてください。

305 :ホビテテ8:2016/08/30(火) 00:54:34.19 .net
ホソクは、テヒョンの右手がつかんでいる金網の上の部分を右手で持ち、左手でテヒョンの腰を抱えている。

自分の胸の下であえぐテヒョンの声にホソク自身も震えている。

「おまえとこうしているなんて」
テヒョンの髪にキスをする。
「信じられないよ。おまえを抱いてるなんて」

テヒョンの返事はない。辛そうに喘いでいる。
「テヒョン?」
声が聞きたくてホソクはテヒョンの前に左手を伸ばす。はちきれそうなそれを握る。

途端にテヒョンから声が漏れる。
ホソクはテヒョンの首筋をなめた。
「テヒョナ。もっと声出して。もっと俺に声聞かせて」

テヒョンの膝はガクガクで、金網に捕まってようやく立っているような状態だ。
ホソクは囁きながら左手を動かす。
「テヒョナ」
テヒョンの体がはねた。
ホソクを振り向いて懇願する。
「ヒョン、たのむよ…」
「うん?」
腰を揺らしながらテヒョンの明るい髪に指を差し入れてつかみ、上を向かせる。
「なんだ?」
テヒョンは息を切らしてホソクを見つめる。
ホソクは腰を揺らし、テヒョンは息を吐いた。
「なんて?」
動かすと、テヒョンの金網をつかむ手がより白くなる。
悶えるテヒョナの顔は紅潮し、汗ばんでいる。そんなテヒョンの唇をホソクは深く吸い舌をからめる。

もっともっとテヒョンを自分のものにしたい。
突き上げると、テヒョンは声をあげてのけぞった。

306 :ホビテテ9:2016/08/30(火) 00:55:15.09 .net
ホソクの激しい動きに体がついていかないようで、身をよじって訴えている。
「ヒョン」
ホソクの動きが増幅する。
「テヒョナ、気持ちいいよ。おまえは?」
返事はない。
「こいつ言わないのか」
ホソクはテヒョンの脇腹をつねる。
「あっ、やめて、言う、言う」
「言えよ」
「好きだよ」

不意打ちにホソクはまじまじとテヒョンを見つめた。
テヒョンもホソクを見つめ返す。
「好きだよ、ヒョン」

テヒョンが繰り返すとホソクは微笑んだ。
「テヒョン、俺もだよ」

ホソクはまたゆっくりと動き出したが、すぐにやめるのでテヒョンは息を切らせたまま振り返る。
ホソクはテヒョンに口づけしながら言った。

307 :ホビテテ10:2016/08/30(火) 00:58:34.84 .net
「いきたい?」
テヒョンは言葉にするのを躊躇っている。
「言えよ、いきたいって」
「……う」
「言えよ…」
「…………」
耳を近づけてテヒョンがボソボソつぶやく声を聞いた。
「イキたい。イカせて」

ホソクはテヒョンの体をキツくキツく抱きしめる。
「ヒョン」
「特別なんだテヒョナ」
「ん?」
「おまえのこと特別なんだ」
「……ホソギヒョン、」
「おまえに」

キスをする。

「おまえのこと離したくない、ずっと」
「ん」
テヒョンはこくりと頷く。
「ずっと。テヒョナ、」

ホソクの言葉を遮るようにして、テヒョンはホソクの頬を触りながらこう言った。

「ヒョン、僕もだから」
「……」
「僕もだよ、ヒョン。安心して」

ホソクはテヒョナの言葉を聞いて、より一層テヒョナを抱きしめた。
指でテヒョンを高め、腰を激しく動かす。

テヒョンは、ホソクが自分の中に放つのを感じた。と同時に、自分も熱いものを放出し、ヒョンと一緒に果てた。

汗だくになった二人は崩れ落ちると、そのまま床に寝転がる。
テヒョンは体を起こすと、ぐったりしたホソクの髪に口づけた。

それから仰向けになり、空を見て一人言を言った。

「うん。お父さんに報告するのはやめとこう」

308 :ホビテテ:2016/08/30(火) 00:59:58.59 .net
ホビテテ終了です。ありがとうございました。
アユクデ優勝万歳。

309 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/30(火) 01:18:06.94 .net
>>308
あ それはまだいっちゃだーめよw

お疲れさまでした〜続き待ってましたよー!最高です!
ホソク攻めはやっぱり愛を感じます
お父さんっ子なテテ萌えますね

310 :ホビテテ:2016/08/30(火) 01:55:31.14 .net
>>309
すみません!そうでした。アユクデ優勝は嘘です。まだ勝敗はわかりません!

いつも駄文を読んでいただき多謝です。
本当にありがとうございます。
ここでホソクの魅力に目覚めました…

311 :ホソクとユンギをお願いした者ですが:2016/08/30(火) 02:12:42.50 .net
>>310
かわいいですww

バンタンには無限の可能性がありますね!!!
お話を読ませてもらってるうちにだんだんどのカプも有りになってきました
なのでどのお話も続きをわくわくしながら待って楽しく読んでます!

ホソクとユンギのカプが好きですがここでナムジュンにもハマりましたw

312 :ホビテテ:2016/08/30(火) 02:31:01.78 .net
>>311
うれしいです。そんなことを言っていただけるとうれしくて二階から飛び降りそうです。
ばんたんは本当にキャラが一人一人立っていて、可愛くて、イケてて、よく事故るwので、書きやすいです
ナムいいですよね!
今日もジンが退場したあと、ああナムが今頃…と妄想がフル回転してました。

313 :291:2016/08/30(火) 11:50:53.90 .net
ホビテテお願いした者です
金網シーン、エロくて最高でした
テテからの「安心して」に悶えましたw
本当にどの組み合わせも読み応えがあって素晴らしいです
これからも楽しみにしてますね!

314 :ホビテテ:2016/08/30(火) 15:25:42.30 .net
>>313
ありがとうございます…
皆さんお優しくてクラクラします
できたら、金網が揺さぶられて
ガシャンガシャンと鳴る音を補完して読んでいただけたら…

315 :テテグク:2016/08/30(火) 18:49:20.55 .net
テテグクです。
ボンボヤの添い寝シーンをイメージして書きました(時間と場所は変えてます)
ラブではない、ほんわか話です。

316 :テテグク:2016/08/30(火) 18:52:09.86 .net
「おまえ何でここにいるの」
ヒョンの言葉にグクは薄目をあけたが、眠りから覚めきってないらしく再び目を閉じた。

テヒョンは寝ぼけた頭のまま考えていたが、どうしてジョングクが自分のベッドにいるのか見当もつかなかった。
答えが出る前に眠気に引きずり込まれる。

なぜだった?
なぜ、こいつここにいるんだっけ。

うつらうつらしながらテヒョンは昨日のことを思い出していた。

週末に迫ったコンサートの練習に明け暮れる毎日。
メンバー全員疲れがたまってる。
ドラマの撮影を並行しているテヒョンはといえば、空元気すら出ない。
本番に元気をとっておこうと、サボれるところはサボれるだけサボっていたら、ヒョンたちが怒り出すかと思いきや、まさかのマンネにピシャリと言われた。
「ヒョン。リハーサルの意味わかってます?」

マンネにチクリと嫌みを言われることはあっても、さすがに遠慮してるのか、テヒョンにここまで厳しい言葉を言ったことはなかった。

こいつ変わったな。
テヒョンは凹んだ。
マンネが頼もしくもあり、プライドが傷つけられて悔しくもあり。
モヤモヤした気持ちが顔に出て、ピリピリした時間にしてしまった。
皆に迷惑をかけてしまった、反省。

で。
なんでこいつはここにいるんだ?

横になりながら薄目を開けてジョングクを眺めていると、手を回してきて、テヒョンを抱き寄せる。

下の方の手でテヒョンの頭をナデナデしている。

抱き枕か俺は

重量のあるジョングクの腕をのけようか迷っている。

と、ジョングクが寝言を言った。

ん?
テヒョンの目がパチッと開いた。

「なんか言ったか?ジョングク」
「………」
ジョングクの口に耳を近づける。

「ヒョン、ごめんね」

テヒョンはグクの顔をじーっと見る。
マンネはどうやら寝たふりをしているようだ。

可愛いやつめ。

テヒョンは微笑んだ。
「俺も。ごめんな」

テヒョンはグクの腕をどけるとそっとその腕にキスをした。
そして今度は自分がグクを抱き枕にする。
温かい。
テヒョンは再び眠りに落ちていった。

317 :テテグク:2016/08/30(火) 18:52:29.05 .net
終わりです。ありがとうございました。

318 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/30(火) 20:24:32.83 .net
ホビテテのホソクがすごくかっこよくてなんか…攻めホソクは優しくて彼氏力高いですよね
テテグクも可愛いしリアルにあの添い寝シーンが蘇って胸キュンでした
また他の組み合わせも思い付いたら是非〜
どのカプもすんなり入ってくるからすごいです

319 :テテグク:2016/08/30(火) 23:00:14.03 .net
>>318
感想ありがとうございます
ホソクはきっと元々がかっこいいんでしょうね
たいがいひどい目に合わせてしまって
恨まれそうです
はい、また何か漏れてきましたら、書きますね!

320 :テテグク:2016/08/31(水) 14:44:56.47 .net
テテグクで恋愛ものです。続きます。
今回はエロはありません。

321 :「バースデープレゼント」テテグク1:2016/08/31(水) 14:47:51.40 .net
深夜、漢江の公園にはさすがに人が少ない。
テヒョンは深夜営業のコンビニエンスストアでアイスコーヒーとホットドッグを2つずつ購入すると、相方のところへ戻った。

近寄る足音に気づかないはずはないのに振り向きもせず、相方はベンチでスマホゲームに興じている。
彼の傍らにアイスコーヒーとホットドッグを置くと、テヒョンは黙って空いてる場所に腰をかけ、ゲームが終わるのを待った。

「ああ〜ダメだ」
相方は不機嫌につぶやくとスマホから目を離し、夜空を見上げる。
テヒョンは声をかけた。
「コーヒー買ってきたけど」
相方はこちらには目をくれようともせず、「どうも」と言った。

沈黙が続くので仕方なくテヒョンはアイスコーヒーを口にする。
一口飲んで顔をしかめる。
「わあお、このコーヒー苦いな」
笑顔で相方にも勧める。
「な、飲んでみろよ。苦すぎるから」
冷ややかな答えが返ってきた。
「苦くないコーヒーがあるんですか。知らなかったな、へえ」
テヒョンは黙ってストローをくわえ、アイスコーヒーをすすった。
ややあって声を上げた。
「お、お〜流れ星だ。見た?願い事した?」
また冷たい返事が返ってくる。
「しました」
「なんて?」
「早く家に帰れますようにって」

テヒョンはウーと言って頭をかきむしった。眉間にシワを寄せるとうなる。
「おまえ、まだ機嫌治らないの?」
冷たい目をしたジョングクと目があった。

「は?機嫌?僕、機嫌なんて悪くないけど?悪くないけど?ヒョン」
「…めちゃくちゃ悪いだろ」
「悪くないよ?けど、もし、仮に、仮に僕が機嫌悪かったとしてもだよ?Vヒョンにはなんの関係もないよね。俺とVヒョン、なんの関係もないもんね」
まくしたてるマンネにテヒョンは返す言葉を探していたが、真面目な顔をして謝る。
「悪かったよ」
マンネはわざとらしく大きなため息をついてみせる。
「は〜。だ〜か〜ら、なんでVヒョンが謝るんですか。関係ないって言ってるじゃないですか」
テヒョンは神妙な顔をしている。
「ほんとに早めに帰るつもりだったんだけど、ほんとごめん、おまえのセンイルパーティー間に合わなくて」
「楽しかったな〜センイルパーティー!」

322 :「バースデープレゼント」テテグク2:2016/08/31(水) 14:50:21.45 .net
グクは大声を出して立ち上がる。
「ラプモニヒョンが僕のために詩を作って、ユンギヒョンがそれに曲をつけてくれたんですよ。それを皆で歌って」

「……うん、知ってる」

「ジンヒョンが久しぶりにご馳走作ってくれて、練習で疲れてるのに、たくさん作ってくれて、もちろんわかめスープもありましたよ。で、ジミヒョンは僕が欲しかったキャップを買ってくれて、ホソギヒョンはパーティーの前にミュージカル観に連れて行ってくれました」

「……そうか、よかったな」

「はい、すごくよかったですし、感動しましたし、うれしかったです。だからVヒョンいなくても全然全然残念じゃなかったですから!!」

一気に言い終えるたグクの顔は夜目にも怒りで真っ赤になっている。
テヒョンはもう一度深々と頭を下げ、謝った。

「ごめんなさい」
「ごめんとか、いらないですよ。全然気にしてないですから。だって、ヒョンだって僕のセンイルなんて全然気にしてなかったでしょ?」

テヒョンは困った顔をしてつぶやいた。
「そんなことないよ」

ジョングクはキッと睨んできた。
「そんなことあるよ!同窓会終わったらタクシー飛ばして帰ってくるって言ってたじゃないか」

テヒョンは黙っている。
グクの目に涙がにじんでいる。
「いいよ、もう。同窓会楽しかったんならよかったじゃない。Vヒョン、僕と違って友達大切にするもんね。いいことだよ」
言葉を切る。

「電話出てくださいよ。さっきからずっと鳴ってます」
「いや、いい」

テヒョンは首を押さえている。
グクはそれに気がつき「何?」と聞く。テヒョンは手を振った。
「なんでもない」
「疲れたんでしょ。帰ろうよ。僕だってパーティーで疲れてたのに、無理矢理連れてこられてさあ」

と、ジョングクの携帯が鳴り出した。
テヒョンは「とらなくていいよ」と言うが、ジョングクは無視して電話に出る。電話をしているうちに、キョトンとした顔になる。

「はい、はい、一緒です。え?……はい、………そうなんですか、はい、伝えます。わかりました」

323 :「バースデープレゼント」テテグク3:2016/08/31(水) 14:51:44.54 .net
ジョングクは電話を切り、黙っている。
テヒョンは首を押さえながら聞いた。
「だれ?」
グクはうつむいたまま答えた。
「マネさん」
「なんて?」

「タクシーの運転手さん、病院で意識が戻ったって」

テヒョンは目を見開くと破顔した。
「そうか!よかった!」
ウオーと叫ぶとその場を走り回る。

そんなヒョンに向かってジョングクは叫ぶ。
「ヒョン!」

テヒョンは笑顔のまま息を切らして立ち止まった。
「なに?」

ジョングクはテヒョンに詰め寄る。
「何で言わないの?乗ってたタクシーが事故を起こして、タクシーの運転手さんが意識不明になって、病院に搬送されるのに付き添ったって」

テヒョンは笑顔のまま、「あ〜」と言葉を切ると、こう続けた。
「うまく説明できなかったから」

ジョングクは怒鳴る。
「ちゃんと説明するべきだよ!」

「う〜ん、なんか言い訳みたいだったから。おまえのセンイルパーティーに間に合わなかったのは事実だし」

グクはテヒョンの二の腕を思い切りつねり、テヒョンは大声を上げた。
「痛!痛!痛!やめろおお」

グクはヒョンを突き放した。見ると涙をダラダラ流している。
「言い訳してよ!なんで言い訳してくれないんだよ!どんな理由でも聞きたかったよ」

テヒョンは驚いてグクを見た。
グクは続ける。
「辛かったんだ、僕のセンイルなんてVヒョンにはどうでもいいことだったんだって、恨んだんだよ」

324 :「バースデープレゼント」テテグク4:2016/08/31(水) 14:52:54.78 .net
テヒョンはグクを見つめた。

ジョングクは泣きながら続ける。
「他のヒョンは皆祝ってくれたのに、肝心のVヒョンが、僕のために、たった一日、たった数時間、それっぽっちも空けてくれないんだって、僕はそれだけの存在だったんだって、考えて、辛くて」

「ジョングガ」
テヒョンはマンネの肩に手をかける。
マンネは泣きじゃくっている。
「でも誤解だったんだ。ごめん、僕こそごめん。Vヒョンはいいことをしてたのに、僕は、僕は」
「もういいって」
テヒョンはジョングクを抱きしめた。

「こめんね、誤解してごめん。Vヒョンそんな人じゃないのに、わかってたのに、誤解して、恨んで、僕は、僕は最低だよ」

テヒョンはジョングクを強く揺さぶる。
「ジョングギ、もういいんだ。もういいんだって」
涙でぐちょぐちょの顔を上げさせる。
テヒョンの目も潤んでいる。

「同窓会になんか出るべきじゃなかった。俺、本当に、おまえのこと、一緒に祝ってやりたかったんだ。ごめんな、本当にごめん」

ヒョンの言葉を聞いて再び泣き出すマンネをテヒョンはしっかり抱きしめる。

325 :「バースデープレゼント」テテグク5:2016/08/31(水) 14:57:13.29 .net
芝生の上に二人で寝転んだ。
満天の星が見える。

マンネに腕枕していたテヒョンは体勢を変えようとして呻いた。

ジョングクが心配そうに聞く。
「ヒョン。むち打ちだろ?病院行かなくてよかったの?」
「そうだな、明日行ってみる」
「痛いのは首?他に怪我してるの?」
「怪我は無いんだけど」

テヒョンは起き上がってカバンから何やら包みを取り出した。
綺麗にラッピングされたプレゼントは角が若干凹んでいる。
振ると中でカチャカチャ割れている音がする。

326 :「バースデープレゼント」テテグク5:2016/08/31(水) 14:57:49.03 .net
「高校の同級生に陶芸の仕事やってる奴がいて、おまえ用のカップ作ってもらってたんだ。今日の同窓会で受け取る約束してて、それでちょっと…でも、せっかく綺麗に包んでくれたのに」
ジョングクは黙ってプレゼントを受け取ると、開けてみた。
中に入っていたカップはいくつかの大きな破片になっていた。

327 :「バースデープレゼント」テテグク7:2016/08/31(水) 14:58:25.76 .net
もうずっと前からテヒョンはこのプレゼントを考えていてくれたのだ。
同窓会にわざわざ行ったのも、これを受け取る目的もあったのだ。

ジョングクはさっきの自分の怒りを心底恥じた。
泣きたいのを堪えてカップだった残骸を眺めているうち、あることに気づく。

328 :「バースデープレゼント」テテグク8:2016/08/31(水) 15:00:06.35 .net
「あれ?これ、2つ?」
「え?」
あわてて中を確かめるテヒョン。
あ〜、と言って赤くなる。
「どうしたの、ヒョン」
「あいつ、気をきかせやがって。大事な奴へのプレゼントって言ったから、ペアカップにしてたんだ」
ジョングクの顔を見て焦って手を振る。
「俺が頼んだんじゃないよ」

大事な奴

テヒョンがふと漏らした言葉が、ジョングクの心に広がっていく。

ジョングクは喜びを噛み締めながら、箱の中の、色の違う破片を見つめた。
「僕とヒョン、混じっちゃったね」

横を見ると、自分をじっと見つめるテヒョンと目が合う。
テヒョンは何か言いたげだった。
「ジョング」
「……この破片、色違いを混ぜて一つのカップにできないかな」

グクは破片をつまんだが、小さくアッと言って取り落とす。
指先に小さな血の玉ができた。
テヒョンがその手をつかむ。
「大丈夫か?」
「……大丈夫」

ジョングクはテヒョンを見た。
テヒョンの大きな瞳に自分が映っている。
「ジョング」
テヒョンは握ったマンネの手を握り直した。
「うん」
そっとテヒョンの顔が近づいてくる。
長いまつげで縁取られた大きな瞳をジョングクはじっと見つめている。

テヒョンは提案した。
「あのさ、1分だけ目つぶって」
ジョングクは笑った。
「やだ」
テヒョンは笑う。
「ジョングギ」

テヒョンの手がジョングクの頭を捕え、二人のおでこがくっついた。
二人はおでこを押し合いながら、笑っている。

しばらく無邪気な笑い声が続いていたが静かになると、やがて、どこからともなく甘い吐息が微かに聞こえてきた。

329 :「バースデープレゼント」テテグク:2016/08/31(水) 15:02:14.94 .net
続きます。
NGワードに引っかかって、途中細切れになってしまいました。
あと5が2つありますが、5と6の間違いです。すみません。

グクのセンイルを記念して。

330 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/31(水) 18:01:26.18 .net
>>329
次からエロい展開ですかね
楽しみにしてます

331 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/31(水) 18:15:08.40 .net
>>329
こういう感じの二人すごくいい!
自分が思ってるテテのイメージとすごくあってて幸せでした!
グクに対してヒョンな感じ出してくるテテが大好きなので嬉しかったです

332 :「バースデープレゼント」テテグク:2016/08/31(水) 19:30:29.29 .net
続きです
ほのぼのから、いきなり「どエロ」になってしまいました
苦手な方は超スルーでお願いします

333 :「バースデープレゼント」テテグク9:2016/08/31(水) 19:31:16.24 .net
小さな音を立てて、二つの影がついばみあっていた。
チュッ チュッ と小鳥がさえずるような音を立てて、テヒョンとジョングクはお互い夢中で口づけを交わしていた。
ふと目が合い見つめ合うと、我を忘れた姿が恥ずかしくてお互いうつむくが、次の瞬間には再び唇を合わせている。

互いの背中に腕を回し、相手を抱きしめ確かめあう。

だんだん二人の息が上がってくる。
口づけは激しさを増し、テヒョンはジョングクの唇を吸い、ジョングクはテヒョンの舌を求めた。
テヒョンがジョングクの首筋に舌を這わせる。ジョングクの口から思わず切ない声が漏れた。

二人はハッとする。
暗いとは言え、公園という公共の場所だ。

マスクを深くかけて二人は夜の街へ向かった。
小さなホテルの部屋をとり、二人はまた抱き合った。

部屋に入り、マスクをとると、二人は待ちきれないといった風でキスを交わす。
ベッドに腰掛け、キスをし、舌を絡ませながら、二人とも服を脱いだ。

ベッドの上に膝立ちして向かい合うと、お互いに触れながら口づけを交わす。
テヒョンがジョングクのものに触れると彼は、あ、と言って目を細めた。
ジョングクがテヒョンのものをつかむと、テヒョンは目を閉じて切なそうにため息をついた。
キスを交わしながら密やかに相談する。
「なあ、どうしようか、俺たち」

ジョングクは四つん這いになってヒョンのものを口にし、丁寧に作業し出した。
テヒョンはマンネの頭に片手を置き、眉に皺を寄せ、熱くため息をつく。それでも辛抱できなくなり、そっとマンネに囁く。

334 :「バースデープレゼント」テテグク10:2016/08/31(水) 19:34:06.41 .net
「おい、俺、でそう」
マンネは顔をあげる。
「いいよ、出して」
テヒョンはマンネの髪をギュッとつかんで何度か腰をひくつかせ、マンネの口中に吐き出した。
マンネが丁寧に舐めとると、申し訳なさそうに指でマンネの口を拭い、キスをした。
「今度はおまえの番だな」

ジョングクを仰向けに寝かすとテヒョンは下に降りていく。
恥ずかしがって追い払おうとするジョングクの手をよけて口に含むと、マンネは甘い声を出した。

テヒョンは舌を使いながら、ジョングクを観察する。
マンネはテヒョンの舌が敏感なところに触れるたび、甘い声を出して、身を震わせる。
テヒョンの口中でそれは滑らかに張り切って、今にも弾けそうだ。

「出していいぞ」
テヒョンの申し出に首を振るジョングクだが、下半身は言うことを聞かず、テヒョンがもう一度舌を這わせると、甘い一声と共にたくさん出してしまった。それはテヒョンの口元にもおびただしくかかり、ジョングクは恥ずかしがった。

互いに一度ずつ出したところで、並んで寝転んで見つめ合っていたが、やはりまだ物足りないと見えて、再びキスが始まる。

テヒョンが体を起こすと続けてジョングクも起き上がり、再びヒョンを口に入れる。
ジョングクがテヒョンを散々口で転がして、好みの形に整えている間、テヒョンは目を閉じて意識を集中させているようだ。が、今度は途中でマンネを制し、自分がマンネの腰に頭を埋める。

早くもマンネはいきり立って若さを感じさせる。テヒョンが二、三度舌を使えば充分だった。

二人並んで寝転がり向かい合う。
キスをして、お互いにお互いを喜ばせる。
互いの体から出た汗と、粘液が混じり合って、淫猥な、それでいてどこか泥遊びのような音を立てている。
テヒョンがため息をつき、ジョングクが呻いた。ジョングクが喘ぎ、テヒョンが声を漏らした。

ただお互いにお互いを喜ばせようと、高めようと、抱きしめあい、腰のあたりをまさぐりあう。
テヒョンは早くも達しそうになりながらグクを見る。と、マンネと目が合った。喘いでいる。
「ヒョン…」

335 :「バースデープレゼント」テテグク11:2016/08/31(水) 19:34:45.57 .net
その途端、テヒョンは背筋に電流が走り、どうにも我慢ができなくなった。
涙があふれそうになり、無我夢中で目の前のマンネに口づけると、仰向けにして上に乗り、マンネを手で刺激しながら動物のように自分をマンネの腹に擦り付ける。
「あ…ヒョン、ヒョン…」
ジョングクが達したのと同時にテヒョンも放ち、それはだいぶ飛んでマンネの顔を汚した。
テヒョンはごめんといって、マンネの顔を拭った。

おさまらない。
テヒョンの胸はおさまらなかった。
目を閉じて息を弾ませているジョングクの顔を名残惜しそうに舐める。
耳を舐め、首を舐め、ジョングクの背中側に回る。
ジョングクの汗を舐めていると、あっという間にテヒョンは復活した。

薄目を開けている可愛いマンネにキスして囁く。
「おい、グガ。もっとしたい」
マンネはにっこり笑う。
「僕も」

336 :「バースデープレゼント」テテグク12:2016/08/31(水) 19:36:11.73 .net
その笑顔にテヒョンはまた燃えるような気持ちになる。
仰向けのジョングクにキスをすると、彼の両脚を膝を持って抱え、マンネの中に入っていく。
マンネが声をあげ、テヒョンの首にしがみつく。
「ああっあっあっ」
「ジョングギ……」

テヒョンは堪えながら、少しずつ動く。テヒョンが動くたびにジョングクはテヒョンにしがみついた。
甘い声で喘ぐ。
「ああ…ああ…」

テヒョンは荒い息をしながらマンネを気づかう。
「大丈夫?」
ジョングクは頷くが次の瞬間にはもう声をあげる。
「ああっ、ああ…ん、ん、ヒョン」
ジョングクの方からテヒョンに熱いキスをした。息が荒い。
「ああ、ヒョン、….ヒョン、すきだよ」

その声を聞くとテヒョンの下半身にも甘い痛みが走る。
走り出しそうな自分を抑えて、テヒョンはジョングクにキスをする。

「ダメだからな。俺、今度はゆっくりおまえをつながってたいから……いい?」
「う、ん、わかったっ、あっ、ヒョン……ヒョン……」
「だからジョング、ダメだって、そんな声出したら我慢できないって」
「わかってるん…だけど、……あっ、ヒョン」
「ジョングギ」

337 :「バースデープレゼント」テテグク13:2016/08/31(水) 19:37:31.60 .net
目を閉じてテヒョンは心を落ち着ける。が、少し動くと、すぐに下からジョングクの声が聞こえてきた。
「あっ……ヒョン、ぼく、もう……」
テヒョンは焦る。
「ちょ、ちょっと待てジョング」
ジョングクはテヒョンの首に手をかけるとグイッと引き寄せた。
「もう、ぼく、無理、我慢できないよ…」
テヒョンも堪え切れず、急いで走り出した。ジョングクがテヒョンの下で喘ぐ。
「ああっ、ヒョン、Vヒョン、ああっ、いいよ、いい、いいっ、Vヒョン!愛してるよ」
「グガ、俺も……俺も愛してる……!」

338 :「バースデープレゼント」テテグク14:2016/08/31(水) 19:38:10.88 .net
快感がテヒョンの目の前で白くスパークした。
テヒョンがマンネの腹の上に大量に出したものは、マンネが自ら出したものと混ざり合い流れていく。
息を切らした二人はその様子を見て、おかしそうに笑った。

339 :「バースデープレゼント」テテグク15:2016/08/31(水) 19:39:39.57 .net
息を弾ませたまま、テヒョンはマンネに口づける。

340 :「バースデープレゼント」テテグク15:2016/08/31(水) 19:40:14.50 .net
「今度、プレゼント買いに行こうな」

341 :「バースデープレゼント」テテグク15:2016/08/31(水) 19:40:45.85 .net
マンネは笑った。
「プレゼント?今もらってるけど?」
ー終わりー

342 :「バースデープレゼント」テテグク:2016/08/31(水) 19:42:27.40 .net
終わりです。

すみません、NGワードにまたまた引っかかり最後細切れ…悲しい

え〜マンネのセンイル前夜祭万歳!

343 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/31(水) 22:12:30.08 .net
>>342
最高!
スパーク笑いました!
グクが受け身になってて萌えの連続です🐨❤

344 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/01(木) 01:21:17.15 .net
ほのぼのバースデーの方でちょっと泣ける〜ってなってたら続きあったんですね!
エロも良いです…Vヒョンを好みの形に整えちゃうグクちゃん…
本当に毎回ありがとうございます!神様なの?

345 :「バースデープレゼント」テテグク:2016/09/01(木) 18:01:07.74 .net
>>343
すいません、興奮してうっかり(笑)

>>344
前半のホンワカを後半で台無しにする企画です。嘘です。

いつもありがとうございます。

346 :「カメラ」ユンミン:2016/09/03(土) 00:56:30.90 .net
ユンミンです。エロ描写あり。

347 :「カメラ」ユンミン1:2016/09/03(土) 00:57:31.23 .net
カシャカシャカシャ

ユンギは新しいカメラで試し撮りをしていた。
被写体を探して宿舎をうろつく。
メンバーは映画を見に出かけてしまったようだ。静まり返っている。

ホソクのフィギュアを撮ってみようと思い立ち、彼とテヒョン、ジミン3人の部屋のドアを開けた。
驚いたことにジミンがベッドに腰掛けて何か作業をしている。
「いたのか」
ユンギの声にジミンは顔をあげた。
鉛筆でスケッチブックに絵を描いていたらしい。
「サマーパッケージの絵日記、愚痴ばかり書いたら書き直しになったんですよ」
のぞき込むとジミンは笑って手で隠す。
「下書きは大体できたんで、あとは絵の具を塗っておしまいかな」
ベッドの上には絵の具と絵筆も置いてある。

「ジミナ、ちょっとモデルになってくれ」
ユンギはジミンにカメラを向ける。
ジミンはチラッとカメラを見たが、再びスケッチブックに鉛筆を走らせる。

348 :「カメラ」ユンミン2:2016/09/03(土) 00:58:03.65 .net
ユンギはそんなジミンを何枚か撮っていたが、突然首元に息を吹きかけた。
ジミンが驚いて首に手をやり、ニヤニヤする。

「何するんだよ〜」

カシャ

ジミンをカメラが捕らえる。
ユンギがニヤッと笑う。
ジミンはユンギをたしなめた。

「もう、変なことしないでよ〜」

ジミンは再びスケッチブックに向かったが、今度は耳元に息をかけられて
「ひゃん」
と声を出した。すかさずカメラのシャッター音がする。
ジミンは耳を押さえて抗議する。
「ヒョン、向こう行ってよ」

ユンギはお構いなしにベッドに寝そべり、ジミンに向かって立て続けにシャッターを押した。
手を伸ばしてジミンのシャツを引っ張る。
「脱いで脱いで」
ジミンは飛びのくと怒ってみせた。
「シュガヒョン、邪魔するとマネヒョンに言いつけるよ」
「別にかまわんよ」
ジミンの脅しがユンギにきくわけもない。
ベッドに座りたかったが、ユンギがジッと見ている。
ジミンは仕方なく、上だけですよ、と言ってシャツを脱いだ。

鍛えられたジミンの体は白く光っている。腕の筋肉の盛り上がりや、腹筋の美しい丘陵がジミンの体に色気を添えている。
ユンギはシャッターを押す。
「いいね、ジミナ」
場所を変えてまた撮る
「かっこいい」
また場所を変えて撮る。
「セクシー!」

ユンギに褒められてジミンは喜ぶというより居心地悪そうだ。
「もう服着ていい?」
ジミンの言葉にユンギは首を振る。
「まだだめだよ」

349 :「カメラ」ユンミン3:2016/09/03(土) 00:58:36.73 .net
ベッドに仰向けに寝そべらせ、ユンギはジミンの体をまたいで写真を撮る。
カシャカシャ
ジミンは文句がありそうだったが、黙ってモデルを務めていた。

が。
「ひゃん」
ジミナがまた悲鳴をあげた。
ユンギの手には絵筆が握られ、ジミンの脇腹をくすぐっていた。
「なんだよ。くすぐったいよ」
ユンギは真剣な顔で絵筆を持っている。
「ジミナの困った顔撮りたい」
ジミンは勘弁してという顔で叫んだ。
「シュガヒョン、変態だよ」

ジミンは胸の前で腕を組んで、脅しには屈しないぞというポーズをとる。
が、脅しには屈しないものの、柔らかい絵筆の毛先には屈してしまう。

「ひゃん。あっ。く、くすぐったい」

ユンギはシャッターを押すことも忘れてジミンをいじめていた。
絵筆はジミンの脇腹から唇、へそ、そして乳首を責める。
ジミンは思わず色っぽい声を出した。

「あっ、いやっ、そんなとこ、あんっ、はうっ、ああんっ、もう、やめてよシュガヒョン」

絵筆は乳首を集中に攻め始める。
ジミンの体が思わずはねた。

「ああ、あ、ちょっと、もう…あ、はあっ、んん〜」

指を咥えて耐えるジミンは体を起こして、体を飛び回る絵筆を見る。
白い体は汗ばんできている。
と、ユンギは絵筆を置き、身を乗り出してきた。
「おまえ見てたら欲情してきた」

350 :「カメラ」ユンミン:2016/09/03(土) 00:59:11.20 .net
今日はここまで。続きます。月曜日あたりに

351 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/03(土) 18:57:06.70 .net
ユンミンキター!!!
シュガがSっぽいのがいい
続きお待ちしてます

352 :「カメラ」ユンミン4:2016/09/05(月) 23:45:32.84 .net
「え?」
ジミンは驚いて声をあげたが、かすれた声しか出ない。
色白で愛くるしいジミンが口をポカンと開けている様子は、追い詰められた小動物を思わせる。

ユンギは置いてあったカメラを再び構える。
「ノってきた」

カシャカシャカシャ

シャッター音が響く間、ジミンはじっとユンギを見つめていた。
ユンギがカメラから顔をあげるとすかさずお願いする。
「ねえ、もう服着ていいよね?」
「まだだ」
妥協を許さないカメラマンはなかなかイエスと言わない。
次から次へと要求を出す。
「ジミン、汗かいて」
「待ってよ、ヒョン。汗かけって言われてかけるもんじゃないよ」
走ってこようか、と真面目に立ち上がろうとするジミンの手をつかみ、ユンギはベッドに押し倒す。
押し倒したまま、ジミンの上にまたがってじっとジミンを見つめている。
当惑したジミンが目をそらすと
「目合わせて」

仕方なくヒョンの目を見つめる。
ユンギの目は微動だにしない。
見つめられているうちに、ジミンは自分の呼吸が早くなってきているのに気がついた。
なんとなく頬も赤くなった気がする。
困って目をそらすと又ユンギの声がする。
「目そらすな」

353 :「カメラ」ユンミン5:2016/09/05(月) 23:46:03.32 .net
ただ押し倒されて、ただ見つめられているだけなのに、ジミンの体が熱くなってくる。
ジミンは落ち着かない気もちになる。
「ユンギヒョン」
ユンギは黙って見つめている。
ジミンはたまらなくなって、もう一度言った。
「ユンギヒョン、もういいでしょ。もう僕…」
たまらないよと言いかけたとき、ユンギが唐突にジミンの上から退いた。

「出たな、汗」

気づくと額から汗が流れ落ち、上半身もじっとり汗ばんでいた。
体を起こそうとすると、ユンギが制する。
「いい、そのまま」

カシャカシャカシャ

「仰向けに、手を投げ出して。そう」

「いいぞ」

夢中でシャッターを切っていたユンギは、ふとジミンがベッドの上で動かないのに気づいた。

「ジミン?」

近づくと、ユンギに言われたように裸の腕を片腕は投げ出し、片腕は胸の上に置いている。
ユンギの気配に物憂げな視線だけがユンギを見た。
あまりにもジミンがおとなしいので、機嫌を害したかなとユンギは詫びた。

「すまん、俺すぐ夢中になっちまって」
ジミンは答えない。
ユンギはベッドの上のジミンに顔を寄せた。
「ジミン?平気か?」
チラッとジミンがユンギに視線を向ける。
「平気じゃない」

354 :「カメラ」ユンミン6:2016/09/05(月) 23:46:29.88 .net
色白のジミンの頬がポオッと赤くなっている。
肉づきのよい唇が赤く湿っていた。
ユンギが何と答えようか考えていると、ジミンはユンギの首に両腕を回した。
「何とかしてよ、ヒョン」

ユンギは躊躇う。
「何とかっておまえ…」

ジミンがそっと腕に力を入れたので、少しだけユンギの顔がジミンに近づいた。
「ジミン」
「ヒョン」

黒い艶やかな瞳がユンギを誘う。
「ユンギヒョンのせいだよ」
「悪かったよ、オレ、」
「してよ」

ユンギは戸惑って視線をそらす。その途端、
「ヒョン、目そらさないで」
「……おう」
仕方なくユンギはジミンと目を合わせた。
ジミンの潤んだ瞳を見ていると引きずりこまれそうだ。
ユンギはそっと唾を飲み込む。
体が熱くなってくる。
そのときジミンがもう一度、かすかな声で囁いた。
「来て、ヒョン」
「……いや」
ジミンから目を離すことができないままユンギは答える。
「何言ってんだよ?」

ジミンがユンギの首に回した腕に更に力が入った。
ユンギの顔はさっきよりジミンに接近する。
「ジミン」
「どうにかなりそうなんだけど」
ジミンはもっと腕に力を入れた。
「ユンギヒョンのせいだから」

355 :「カメラ」ユンミン6:2016/09/05(月) 23:46:57.75 .net
色白のジミンの頬がポオッと赤くなっている。
肉づきのよい唇が赤く湿っていた。
ユンギが何と答えようか考えていると、ジミンはユンギの首に両腕を回した。
「何とかしてよ、ヒョン」

ユンギは躊躇う。
「何とかっておまえ…」

ジミンがそっと腕に力を入れたので、少しだけユンギの顔がジミンに近づいた。
「ジミン」
「ヒョン」

黒い艶やかな瞳がユンギを誘う。
「ユンギヒョンのせいだよ」
「悪かったよ、オレ、」
「してよ」

ユンギは戸惑って視線をそらす。その途端、
「ヒョン、目そらさないで」
「……おう」
仕方なくユンギはジミンと目を合わせた。
ジミンの潤んだ瞳を見ていると引きずりこまれそうだ。
ユンギはそっと唾を飲み込む。
体が熱くなってくる。
そのときジミンがもう一度、かすかな声で囁いた。
「来て、ヒョン」
「……いや」
ジミンから目を離すことができないままユンギは答える。
「何言ってんだよ?」

ジミンがユンギの首に回した腕に更に力が入った。
ユンギの顔はさっきよりジミンに接近する。
「ジミン」
「どうにかなりそうなんだけど」
ジミンはもっと腕に力を入れた。
「ユンギヒョンのせいだから」

356 :「カメラ」ユンミン7:2016/09/05(月) 23:47:42.78 .net
ユンギ愛用のカメラが静かにベッドから滑り落ちた。
まるで魔法にでもかかったように、ユンギはベッドの上に乗る。
ジミンの腕は相変わらずユンギの首にかかっている。
ユンギは言った。
「オレ知らないぞ。どんなことになっても」
「うん。いいよ」
「やめとけって」
「いいんだ」

ジミンに息がかかるくらい、ユンギの顔は近づいている。
躊躇っていたユンギは、ついに、引きずりこまれるように、ジミンの唇に唇を重ねた。
「……あ」
甘いジミンの吐息が聞こえる。
ジミンとキスを交わしながら、ユンギは注文をつける。
「色っぽい声出すなよ」
ジミンは笑った。
「色っぽいって、わからないよ」
ユンギはジミンの頬に手を添えて、舌を吸う。
「あ…….」
「……今の声」
「……わかったよ」
ジミンは笑う。

357 :「カメラ」ユンミン8:2016/09/05(月) 23:48:17.39 .net
「あ」
「色っぽい声出すなって」
「わかってる……うん…あ」
「こら」
「だってヒョンが」
「シー。静かに」
「……う、」
「おい、ジミン」
「……はい」
「平気か?」

ジミンは息をはずませていたが笑い出す。
「平気じゃないよ。見ればわかるくせに」
「そうか」
ユンギはキスをする。
キスを受けながらジミンは答える。
「キスだけでイキそうだよ、ヒョン……」

358 :「カメラ」ユンミン:2016/09/05(月) 23:49:50.92 .net
続きます。いつもありがとうございます。
投稿がエラーになって6がかぶってしまいました。すみません。

359 :「カメラ」ユンミン:2016/09/10(土) 12:30:54.87 .net
間があきましたが続きです。
エロです。いけない二人設定にしてみました。

360 :「カメラ」ユンミン9:2016/09/10(土) 12:31:46.27 .net
ユンギの舌が胸の上を這う。
薄く目を開けたジミンはヒョンの舌の動きに小刻みに反応している。
透明な道筋をつけながら動き回るユンギの舌は、未知の土地を訪れた冒険者のようにジミンをくまなく探検する。
ジミンの喘ぐ声はこの冒険のBGMであるかのようだ。

ユンギがジミンの右腕を押し上げて、その脇に舌を這わせるとジミンは嫌がった。
「汗臭いからやめて」
かまわずユンギが舐め回すと、眉間に皺を寄せて顔を赤くして堪えている。

この嫌がる顔がくすぐるんだよなあ

ユンギは舌を這わせながらジミンの顔をチラ見する。
何をくすぐるか、それはユンギの持ち合わせている若干のサディスティックな部分だろうか。

「ジミン、俺のこと好きだって言えよ」
唐突なユンギの言葉にジミンは笑う。
「なんですか、いきなり」
「盛り上がるからさ、言ってよ」
ジミンはニコニコしているが、一向に言おうとしない。
「そういうの簡単には言いたくないんです」

361 :「カメラ」ユンミン10:2016/09/10(土) 12:32:21.10 .net
ユンギはいきなりジミンのズボンを脱がせ、ジミン自身を口に含んだ。
舌使いはここでも健在で、張りのあるツヤツヤしたジミンが喜ぶ部分を探り当て往復する。
ジミンは腰をもぞもぞさせながら、じっとヒョンのすることを見つめていたが、散々高められたあとでまた唐突にユンギが口を離すと、何とも言えない切ない顔をする。

ユンギの視線に気づくとジミンは笑った。
「もう…そんな「言うか?」みたいな顔されても」
ヒョンの髪を優しくなでる。
「言いませんよ、だって」
言葉を切ると、ためらいを表現するようにユンギの髪に何度も指を通す。
「だって」

「ヒョンには決まった人いるよね?」

362 :「カメラ」ユンミン11:2016/09/10(土) 12:33:25.61 .net
ジミンの視線を避けるようにユンギは立ち上がった。何か言葉にしようと努力していたができずに苦笑する。

「知ってたのか」

ジミンは少し沈黙していたが、呟いた。

「ううん、知らなかったよ」

顔をあげるとやや歪んだ笑顔を作ってみせる。

「今知った」


ユンギは息をつき口に手を当てる。

「おまえ悪いやつだな。カマかけやがって」

ジミンはベッドに突っ伏し、シーツを握りしめた。

「知りたくなかった」

沈黙が続いた。
とうとうユンギはベッドに突っ伏したままのジミンに近づくと、そっと頭を撫でる。

「すまん」

ジミンは顔をあげずに答えた。

「いいよ、別に。ただつまり僕は」

少し言葉を切る。

「僕に好きと言わせてヒョンがどうしたかったか、知りたいよ」

363 :「カメラ」ユンミン12:2016/09/10(土) 12:34:24.63 .net
ユンギの手が離れていくのを感じて、ジミンは堪らず跳ね起きた。
扉へ向かうユンギに向かって叫ぶ。

「好きだよ」

足が止まったユンギに訴える。

「辛くなるから言いたくなかったんだ、僕の一方通行だから」

ジミンはベッドから駆けおりるとユンギの背中に抱きついた。

「好きだよ、ヒョン。好き」

ユンギは黙っている。
ジミンはユンギの背中に額をつけていたが、苦しそうに呟いた。

「わかってる。わかってるんだ」

ジミンが回した腕を緩めると、ユンギはゆっくりジミンを振り返った。
両手てわジミンの頬を挟むとそっと唇に口づける。

外で雨が降り出していた。

364 :「カメラ」ユンミン:2016/09/10(土) 12:35:01.50 .net
続きます。

365 :「カメラ」ユンミン:2016/09/10(土) 16:25:20.47 .net
うーん、前半とジミンのキャラが変わってしまいましたね(笑)

366 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/10(土) 21:08:52.95 .net
本当に色気ある文章書かれますよねー大好きです
ジミンはちょっと辛い恋が似合ってしまうのが切ないですが続き楽しみです

367 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/10(土) 21:45:53.66 .net
作者様待ってました!
スイッチ入るとキャラ変わるのむしろ美味しいですw

368 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/10(土) 23:00:05.37 .net
待ってました!
切ない恋のジミンちゃん最高です!

369 :「カメラ」ユンミン:2016/09/11(日) 00:24:45.07 .net
感想ありがとうございます。感謝感激!
続きです。ラストです。エロありです。

370 :「カメラ」ユンミン13:2016/09/11(日) 00:25:03.53 .net
ジミンは裸のまま、目を閉じてキスを受け入れていたが、やがてユンギの体に回した腕に力を入れ、ヒョンを思い切り抱きしめた。
かと思うとヒョンを自分から引き剥がし、燃えるように熱い瞳で睨みつける。
ユンギも負けずに睨み返す。

ジミンは呻いた。
「好きだ」
ユンギは答えない。
ジミンはいきなりユンギの手をとり、強引にベッドまで引っ張っていく。
ヒョンをベッドに突き飛ばすと、素早くその上に乗る。

押し倒された体になったユンギは何も言わない。ただじっとジミンを見つめている。
ジミンはヒョンを睨んでいたが、自分からユンギに押しつけるように口づけする。
「好きだよ」
泣きそうになりながら何度も口づける。
「好きだよ、シュガヒョン」

ユンギは目を閉じていたが、ジミンの唇が離れるとじっとジミンの瞳を見つめる。
片手を伸ばしてジミンの頬に触れると愛おしそうに撫で、そのまま手を滑らせてジミンの頭を引き寄せ、口づけた。
しばらく二人はお互いの舌を貪り合う。

ジミンが自分のシャツに手をかけたので、ユンギは「ジミン」と制止とも、愛着ともわからない声で呼びかける。
その声はあっさり無視され、ユンギの上半身が露わになった。
ユンギは黙って体を起こす。
ジミンは捕縛するようにユンギの細い肩を捕まえ、執拗に唇を吸った。
長い前髪の隙間から垣間見える瞳にはユンギしか映っていない。

ユンギがベッドから見上げるジミンは、いつもの愛らしくたよりないチムチムではない。ユンギと同じように色白ではあるが、筋肉のついたたくましい腕と彫刻のように鍛えられた腹筋、引き締まった尻を持つ見知らぬ男だった。

371 :「カメラ」ユンミン14:2016/09/11(日) 00:25:54.10 .net
ユンギの目の前にジミンの首から下がる愛用のペンダントが揺れている。

金色に光るペンダントトップを見つめているとジミンの声がした。

「ヒョン。抱きたい」

逆じゃないか?と思いながらもユンギは素直に頷いた。

抱かれるのも悪くないとジミンを受け入れながらユンギは思う。
ジミンは可愛い雄となって、ユンギを責め立てる。

俺をいじめてるつもりなんだ、こいつは。

ユンギは背中で息を弾ませるジミンを愛おしく思う、
と同時に申し訳ない気持ちになる。

ジミンはユンギの耳に舌を這わせながら囁く。
「ね、いい?」
ユンギはニヤッとして答えない。
ジミンはますますムキになってヒョンを責め立てる。
時々それはユンギの底にヒットして、彼を沼に引きずり込みそうになる。

「ヒョン、僕のこと好きって言ってよ」

汗だくになりながらジミンが言った。
ユンギは首を傾けてジミンと唇を重ねる。

「うるさいぞ」

その途端、ジミンに頭をシーツに押しつけられる。

「たまには素直になってよ」

ユンギは頭を押さえつけられたまま、減らず口が止まらない。

「いい気になるなよ。黙れ」

372 :「カメラ」ユンミン15:2016/09/11(日) 00:26:40.82 .net
ヒョンはもう、という声がして、ジミンが前に手を伸ばし、繋がったままユンギ自身を手にした。
一斉に始まる快感のリズムにユンギは悔しがる。
喘ぐユンギの口をジミンの唇が追いかけていって塞ぐ。
また耳元で囁いた。まるでユンギがヒョンではないかのように。

「好きって言えよ」

ジミンの目は本気だった。
ユンギの髪をつかんで上を向かせる。
痛みに眉をひそめるユンギに更に囁く。

「言えよ」

すぐに髪を離し、唇を求める。

「言えよ、好きだって」

熱く唇を重ねる。

「俺を好きだって」

ヒョンの舌を求める。

「俺のことが好きで好きでしようがないって」

そっくりそのままユンギに対する告白のように聞こえていることに、ジミンは気づいているのかわからなかった。

373 :「カメラ」ユンミン16:2016/09/11(日) 00:27:58.65 .net
ユンギはどうしても答えない。
答えを口にしないかわりに、ジミンに好きなようにさせている。
ジミンが多少手荒なことをしてユンギを痛めつけても、快感の海に落とされ続けて泳ぎ疲れても、自由にさせる。
それがユンギの答えだった。


そんなユンギがもどかしくて、ジミンはますます手荒になっている。
ユンギは堪えていたが、ふと気をやった拍子に急速に自分が高まるのを感じ、舌打ちした。

自分の腕の中でユンギが高まっているのに気付いてジミンは喜んだ。
今すぐにでも終わりたいところをジミンの責めにあって、さすがにユンギは辛そうに声を漏らす。
ジミンは意地悪く、ユンギの当ててほしい箇所を外してくる。

「おい…」

「好きって言ってよ」

「るせぇ」

「嘘でいいから言ってよ」

「…知らん」

「本気にしないから」

「…」

「言わないとイカせないよ、ヒョン」

ユンギはため息をついた。ジミンを振り返る。

374 :「カメラ」ユンミン17:2016/09/11(日) 00:28:46.02 .net
「嘘でもいいのか?」

「うん」

いいよ、とジミンが答えるのでユンギは言った。

「嫌いだよ」

ジミンの動きが止まる。

「嫌いだよ、パクジミン」

ユンギはニヤッと笑う。

「嘘でいいんだろ?」

ジミンは頷いた。その目から一筋涙がこぼれている。

「嘘でいいよ」

感謝の気持ちでヒョンに口づけた。

「僕も嫌いだ。ミンユンギ」


ー終わりー

375 :「カメラ」ユンミン:2016/09/11(日) 00:30:30.85 .net
以上で「カメラ」ユンミン終わりです。
はっ。
最後カメラ関係無くなった。
いつも感想ありがとうございます。
萌えの原動力です。感謝感謝です。

376 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/11(日) 01:41:36.00 .net
うわあまさかの逆転劇!
いままでの中で一番興奮したかもです!
ユンギ受け目覚めちゃいましたw

377 :「カメラ」ユンミン:2016/09/12(月) 08:48:14.57 .net
感想ありがとうございます。
またよろしくお願いします!
リクエストも是非

378 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/13(火) 19:36:00.68 .net
嘘でもいいから好きって言ってほしいジミンちゃんって私の中でとっても理想的でした
次回作も楽しみにしてます!いつもありがとうございます!

379 :「カメラ」ユンミン:2016/09/14(水) 08:36:05.10 .net
ありがとうございます!
エロばかりでひかれてないか心配ですが…w
またよろしくお願いします!

380 :「コーラ」ナムテテ:2016/09/18(日) 23:58:15.20 .net
ナムテテです。爽やか系。
つきあっている設定です。

381 :「コーラ」ナムテテ1:2016/09/18(日) 23:58:43.88 .net
喧嘩をした翌朝でも、おはようのメッセージをカカオトークに入れればおはようの返事が返ってくる。
夕べの反省をしつつも、そんなことはおくびにも出さず、他愛ないやり取りを続けて、そろそろかなという頃にやっと起き出してアイツと顔を合わせる。
アイツもモヤッとしてるだろうに、そんな素振りは見せずに語らい、笑い、「普通」に戻っていく。
いつもの喧嘩はたいていそうやっておさまった。
だから。
今朝もそのつもりだった。

カトクに既読がつかない。
10分待ってもつかないので気になって、アイツの部屋のドアを叩くと、眠そうな顔のホソクが出てきた。
アイツはジミンと朝早くからどこかに出かけたらしい。

作業室に赴いて作曲をしようと試みたが、気になって何度もカトクをチェックしてしまい、全く作業は進まなかった。
昼過ぎになっても既読マークはつかない。

イライラも頂点に達しそうな頃に作業室のドアが開いてアイツが顔を出した。
「ヒョン」
未読スルーには触れずに部屋に入ってくる。
「ヒョン聞きたいことあるんだけど、俺の」
「仕事中だ。邪魔するな」

382 :「コーラ」ナムテテ2:2016/09/18(日) 23:59:13.07 .net
テヒョンは口をつぐんだ。
唇を舐めると次の言葉を選んでいる。
「ナムジュニヒョン、なんか機嫌悪い?」
ナムジュンは煌々と光るパソコンのディスプレイを睨んできる。
「さあな」
腹立たしさもあり、ぞんざいに答えるが、しばらくして気になって振り返るとテヒョンの姿はなかった。

事務所の階段を駆け下りると、一階のロビー片隅にある自動販売機の前にテヒョンがいて、コインを入れようとしていた。
突然ナムジュンが現れたので、やや驚いているようだった。

「ヒョン…」
「何買うんだ」
テヒョンの答えを待たずにポケットのコインを自動販売機に放り込む。
テヒョンは黙ってディスプレイされた缶飲料を見つめている。
ナムジュンは重ねて言った。
「こっち向けよ」

383 :「コーラ」ナムテテ3:2016/09/18(日) 23:59:43.45 .net
少しためらった後、テヒョンはナムジュンを振り返る。
大きな瞳でナムジュンを見つめる。

「なんですか」
「怒るなよ」

テヒョンははあ?という顔をする。

「怒ってないですよ」
「悪かったよ、ゆうべは」

ナムジュンの謝罪の言葉にテヒョンは片目をしかめる。

「なんで謝るんですか」
「俺が悪かったからだ」
「ヒョンは悪くない。いつもヒョンは悪くない」

まだ続けようとするテヒョナの顎を持って、ナムジュンは口づけた。
テヒョンは驚いたようで唇がすくんでいる。
興奮する動物をなだめるように頭をなでる。
唇を離すとまた喋り出す。

「あのさ、ナムジュニヒョン、う、む」

うるさいので又口を塞ぐ。
唇を吸い、舌を絡めると応えてくる。
テヒョナの甘い舌をたくさん味わってから、そっと唇を離すと、テヒョン はおとなしくなった。
おねだりするような瞳で見上げてくるので、ナムジュンは微笑んでテヒョンの頭を撫でた。

「ヒョン…」

三たび口を塞ぐと、テヒョンはもう待ち構えていて積極的に舌を絡めてくる。
ナムジュンがもっとよく味わおうと、テヒョンを自動販売機に押しつけると、彼の背中で押されてコーラが音を立てて出てきた。
テヒョンとナムジュンは顔を見合わせて笑った。
ニッコリしながらコーラを取り出したテヒョンはふと真顔になって言った。

「ヒョン、俺のスマホ知らない?ゆうべから見かけないんだ」

384 :「コーラ」ナムテテ:2016/09/19(月) 00:00:22.56 .net
短いですが、ナムテテこれで終わりです。
ありがとうございました

385 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/19(月) 00:18:42.55 .net
ナムはキス上手そうだしもっとって顔してるテテ想像つきすぎてたまんないです
書かれてるどのカプもほんと大好きです〜ありがとうございます

386 :ナムテテ好き:2016/09/19(月) 01:13:29.68 .net
>>384
オチがすごくかわいかったです
しょうがないなぁってナムジュンが言ってそうで
実はテテのが上手なのかもと思えたり楽しいカップルですよねw

387 :「コーラ」ナムテテ:2016/09/19(月) 10:20:48.73 .net
>>385
感想ありがとうございます。
おねだりテテ、私も大好物です。
ナムジュン、キス上手そうですよね〜

388 :「コーラ」ナムテテ:2016/09/19(月) 10:21:58.63 .net
>>386
感想ありがとうございます。
テテが上手、間違いないですw
テテの掌の上で転がされるナムジュン可愛いですw

389 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/19(月) 13:52:16.00 .net
作者さんいつも素敵なお話ありがとうございます
もし気が向いて思い付いたらでいいんですけど前回爽やかにチュー止まりだったホプミンがエロい事致すまでの話が読みたいです

390 :「コーラ」ナムテテ:2016/09/19(月) 14:17:10.66 .net
>>389
リクエストありがとうございます!
すみません、見る前に別のを書いてしまいました。
また後日書いてアップしますね。

391 :「洗濯機」ジングク:2016/09/19(月) 14:31:25.17 .net
ジングクです。が、ユングクが前提でジンが横取り?横恋慕的な話です。
若干エロ要素ありますが、直接描写なし。
病みユンギなので苦手な方はスルーで。

392 :「洗濯機」ジングク1:2016/09/19(月) 14:32:11.43 .net
Tシャツと下着を他の服と一緒に洗濯機の中に放り込み、洗剤を適当に入れ、スイッチを押す。
静まり返った宿舎に洗濯機の蓋を操作する音が響いている。
洗濯機が動き出し、水が投入され出すとジョングクはホッとした。
洗剤と水で全てが洗い流されるわけではないが、少しは気が楽になった。

音を立てて回る洗濯物をジョングクはジッと見つめた。
肩に手が置かれ振り向くと、洗濯物を抱えたジンが立っている。
「おはようジョング」
回っている洗濯機をチラッと見る。
「洗濯機使ってるみたいだね?」

ジョングクは答えず俯いていた。
ジンは笑いながらマンネの肩を叩く。
「俺の匂い、洗い流してんの?」
顔を上げたジョングクと目があうとジンはニコッと笑い、自分の洗濯物を持って自室へ帰って行った。
ジョングクの後ろで洗濯機がマンネの後悔を洗っている。

しばらくしてジンが再び部屋を出ようとすると、ドアの外にマンネが立っている。
ジンは目を丸くしてマンネを見つめた。
「どうした?」
ジョングクは黙っていたが、ジンは頷いて「入りなよ」と自室へ誘う。
ジョングクは首を振った。
ジンは顎に手を当ててジョングクの様子を見ていたが、やがてこう言った。
「ユンギならまだ帰ってないよ」

どんよりとした顔で見上げるマンネにジンは微笑みかける。
「だから入れって」

393 :「洗濯機」ジングク2:2016/09/19(月) 14:33:01.60 .net
ジンとユンギの部屋は綺麗に整頓され、掃除も行き届いている。
ほのかにユンギの好きな香水の香りがした。

部屋に入るとジンが抱きしめてくる。
「ジンヒョン」
ジョングクは軽く抗ったが、案外あっさりとジンの腕の中に収まり、長兄の口づけにも応えた。
ジンは一度唇を離してマンネの顔を見つめた後、再び唇を重ねる。
が、途中でマンネが手で自分の胸を押し返しているのに気がついた。

ジョングクは真面目な顔をしている。
「ジンヒョン」
「うん?」
誘って二人でベットに腰掛けると、マンネの手をとり、自分の太腿の上に置いた。
ジョングクは言葉を選んでいる。
「あの、ゆうべのことだけど」
「素敵な夜だったよ」

ジンが囁くとジョングクの顔は真っ赤になった。
「驚いたよ。ジョングがあんなに」
マンネの耳にキスをする。
「あんなに乱れるなんて」
ジンは自分の手の下でジョングクの手が震えているのに気づく。
「可愛いかった、ジョング」

と、ジョングは決死の形相で顔を上げた。
「なかったことにして、ジンヒョン。お願い」
ジンは口をつぐむ。
マンネは必死に頼み込むり
「ごめんね、ジンヒョン。でも間違いだったんだ」
「間違い?」
ジンの声にはわずかに冷ややかな調子が混じっている。
「間違いってどこから?」

394 :「洗濯機」ジングク3:2016/09/19(月) 14:33:50.51 .net
ジョングは夢中で喋っている。
「だから、ゆうべあったことは、」
「ゆうべダンスの補習をした」

ジンがジョングクの言葉を遮る。

「いつも通り、僕がうまくできなかったからね。ジョングと二人、練習室で遅くまで練習した。そこから間違い?」

ジョングクはボソボソ呟いた。
「いえ、そこは違います」

「じゃあ、その後だ。二人でシャワーを浴びて、脱衣所で服を着た。君はスマホをいじっていた。険しい顔でね」

ジョングクは黙っている。

「俺はマンネを気にした。スマホを手にしたまま、ずっとベンチに座って動かないから。だから横に座って言った。『ジョング?どうした?』って」

落ち着かない様子でマンネは口に手を当てる。ジンは続けた。

「君は涙を流していた。俺は知ってた。君がこのところ何かに非常に悩んでいることを。ゆうべもそうだったんだろ?だから」

ジンは言葉を切って、また続ける。

「君を慰めたかったんだ。ジョング。だから君にキスした」

ジョングクは俯いた。

「君を抱いた」

ジョングクはジンを見上げた。
「間違いでした」
「どうして?少しは気が晴れたろ?」
「また別の悩みができた」
「あんなに喜んでたじゃないか」

言葉に詰まるジョングクをジンはやり込める。

「キスだって情熱的で、身体中で感じてたじゃない?俺が入ると涙を浮かべてさ、『いい、いい、ジンヒョン』って」

「もうやめてよ!」

ジョングクは顔を真っ赤にして立ち上がったが、すぐにジンにベットに押し倒されもがいた。
キスしようとするジンの顔を必死でよける。

「やめて、ジンヒョン。この部屋ではやめて!」

395 :「洗濯機」ジングク4:2016/09/19(月) 14:34:54.08 .net
ジンが体を起こすと、マンネは顔を覆って泣いている。
ジンはため息をつき、マンネの頭を撫でた。

「ユンギには言わないよ」

涙を流していたジョングクは驚いた顔をした。ジンは目を合わせずピースを出す。

「ジンヒョン、知って…」

ジンは答えずマンネの髪をなでてグシャグシャにする。

ジョングクは涙に濡れた顔で呟いた。

「僕がいけなかったんだ」

ジンは首を振る。

「寂しかったんだろ、わかるよ」

ジョングクはベットに突っ伏して泣いている。
その頭をジンは撫でた。

「ユンギ、時々、心がどこかに行っちゃうんだ。昔から。一回離れるとしばらく帰ってこない」

ジョングクはしゃくり上げながら黙っている。
ジンは優しく言った。

「ジョングのせいじゃないよ。きっと、ユンギは月から来たんだ。里帰り中なんだよ、今」

「僕ではシュガヒョンを救ってあげられないんだ」

マンネの目にまた涙が滲む。
愛おしくなってジンはマンネの頬にキスをした。

「そんなことない、ジョング。ユンギはもがいてるんだ、今一生懸命。いつか道を見つけるだろうけど、それは自分でしか見つけられない。でも」

優しくマンネの涙を拭う。

「ユンギが助けてほしいと願う時、側にいてやって」

ジョングクは体を起こした。
グシャグシャの顔で何度も頷く。
「うん。側にいる。絶対」

泣きながら抱きつくマンネをジンは力一杯抱きしめる。
ユンギを心の底からうらやましく思ったが、ゆうべの一件を思い出し、それでチャラだな、と一人呟いた。

マンネが回した手が服の上から、ジンの背中のキズに触れていることをマンネは知らない。
ゆうべ、ジンに抱かれながら、マンネは無意識にユンギの名前を呼んでいた。ユンギの名前を呼びながら、ジンの背中に爪で痕をつけた。

痛むのは背中か、それとも密かにジョングクを想っていた胸か。

ジンは回っている洗濯機を思い浮かべた。

ー終わりー

396 :「洗濯機」ジングク:2016/09/19(月) 14:36:31.13 .net
終わりです。

397 :「洗濯機」ジングク:2016/09/19(月) 14:39:52.32 .net
すみません、今気づきました。
洗濯機の蓋を操作する→洗濯機の蓋を開け閉めする

398 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/19(月) 22:12:55.45 .net
相変わらず最高でした…
ぜひ今度は、月から来たユンギメインのをお願いしたいです!
でも作者様が書かれると正直どの組み合わせも最高なんですよねw

399 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/19(月) 22:33:51.50 .net
なるほどグクが洗濯好きなのはすなわちそういう理由なのですね(←違う)

雄全開のジンニムえろくていいですね〜!
よく考えると結構酷いことしてるけど惚れますw

400 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/19(月) 23:05:41.08 .net
弱っているところにつけ込むジンニム悪い男だけど結局優しいところ惚れそうです
月から来たユンギは誰のこと好きなのかな
本当に作者様のおかげでどの組み合わせも好きになって毎日が楽しいですw

401 :「洗濯機」ジングク:2016/09/20(火) 00:13:55.71 .net
>>398
感想ありがとうございます。
「月から来たユンギ」…,。
うっ、自分の首を絞めてしまったw
多分にヘビーな物語になってしまいそうなので、うまい落とし所を思いついたら書いてみますね
どのカプも読んでくださって感謝です!

402 :「洗濯機」ジングク:2016/09/20(火) 00:16:42.16 .net
>>399
感想ありがとうございます。
そうそう、だからグクは洗濯が好き…←違う
ジンは美貌と相まって悪い男似合いますね
本物が「アニンデ〜」言ってますけどねw

403 :「洗濯機」ジングク:2016/09/20(火) 00:21:16.72 .net
>>400
感想ありがとうございます。
全部知ってるのに一回やっちゃう男ジンニムですw

>月から来たユンギは誰のこと好きなのかな
このシリーズではグクです。
私も皆様からのヒントで思いがけないカプを思いついてうれしいです。
これからもよろしくお願いします。

404 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/20(火) 18:07:19.03 .net
ホプミンです。今回途中まででキス止まりです。

405 :「朝焼け」ホプミン1:2016/09/20(火) 18:07:59.69 .net
音楽番組の収録を終えて、メンバーたちはドヤドヤと大型バンに乗り込んだ。
大きい車内も7人のメンバーと運転手であるマネージャーが乗り込むと、たちまち手狭になった。
早朝からの収録に夜の生放送、合間に行われるインタビューやちょっとした撮影。
今日もハードな一日だった。
車内にはやっと終わったとの安堵感と疲労感が充満している。
明日のスケジュールについて口にするものは誰もいなかった。
明日も朝から晩まで仕事だ。
宿舎に戻ってシャワーを浴びて、早いところ体を休めなければならない。
年功序列のシャワーの順番からいくと、ジミンが床につけるのはどう考えても深夜だった。

それでも隣のマンネと軽くふざけたり、そのまた隣のテヒョンをからかったりして、車内を活気づけようとするが、ジンが付き合い程度に乗ってくれた程度で、ヒョンラインは各々イヤフォンをつけ思い思いの音楽に聞き入り、自分の世界に入ってしまっていた。

ジミンはそっと後ろの座席を見る。
ホソクはイヤフォンを耳にはめたまま眠り込んでいた。
くっきりとした目元の隈が疲れを表している。

おつかれ、ホソギヒョン

ジミンは心の中でそっと呟く。

二人がキスを交わしてから何カ月経っただろう。それ以上進展も発展もないまま、初めてのキスはそのまま最後のキスになりそうにも思えた。
ジミン自身も、ホソクに気持ちを伝えてしまった今は妙に落ち着いてしまって、ホソクにとってそれ以上の存在になりたいのかどうか自分でもよくわからなかった。

気がつくと隣でジョングクが、その向こうでテヒョンが、そしてヒョンたちも皆、爆睡していて車内に寝息の音があちこちで聞こえる。皆、一様に疲れ果てた顔をしている。

お疲れ様、みんな。

ジミンは胸の内で呟くと自分も一時の眠りに着こうと腕を組み直した。

***

406 :「朝焼け」ホプミン2:2016/09/20(火) 18:08:26.29 .net
部屋で着替えていると、一足先にシャワーを浴びたテヒョンが黙々と再び出かける用意をしていた。

ホソクはベットの上でタオルをかぶったまま横になっている。すでに寝入っているのかもしれなかった。

部屋の入り口でテヒョンを送迎するためにマネージャーが待っている。

テヒョンは疲労の色を顔に浮かべていた。
ジミンは思わず声をかけた。
「まさかこれから仕事?」
「うん」
説明する気力もないようなテヒョンを思わずジミンは抱きしめる。
「がんばれ。おまえならきっといい仕事ができるよ。辛いだろうけど、がんばれ」
テヒョンはジミンの腕の中でニコッと笑った。
「うん。ありがとうな、ジミナ」
テヒョンもジミンを抱きしめる。
「また後で会おう」

テヒョンとマネージャーを玄関まで見送ったあと、ジミンはふっと肩の力を抜いた。

皆がんばっている。
自分ももっとがんばれるんじゃないか。

一瞬意気込んだものの、ドッと疲れが押し寄せてきて、この床でもすぐに眠れそうだった。

どこからかヒョンたちのイビキが聞こえてくる。

僕も寝よう。

407 :「朝焼け」ホプミン3:2016/09/20(火) 18:09:00.01 .net
そう思って振り返った瞬間、ジミンは息を飲んだ。
目の前にランニング姿のホソクが立っている。
ジミンは驚きのあまり胸の動悸が止まらず、どもりながら言った。
「ホソギヒョン、寝てたんじゃないの?」
ホソクは玄関ドアに目をやりながら、呟く。
「起きてきちゃまずかったか?」
そう言うとあっと言う間に踵を返して部屋に戻っていった。
少々棘のある言い方にジミンは疑問を感じながらも、後について部屋に戻る。

ホソクとテヒョン、そしてジミンの三人部屋のドアを開けると、先に帰ったはずのホソクの姿がない。
不思議に思って振り向くと、部屋のドアの横にホソクが腕組みして立っている。
ホソクに笑顔はなく、どことなく怒っているようにも見える。
ムッツリとしたまま片手を伸ばし、無言で部屋のドアを閉めた。

ジミンはただならぬ空気を感じて言葉を発する。
「ホソギヒョン?どうかした?」

ホソクがつかつかとジミンの前にやってきて、無言で立ちはだかった。
そして戸惑うジミンの肩を片手でポンと突く。その拍子にジミンは自分のベッドの上に尻餅をつくことになった。

「ホソギヒョン?」

ホソクは無言でジミンを押し倒すと、彼の足を抱えてベッドの上に持ち上げ、彼の上にまたがった。
両手でジミンを抑え込む。
意味がわからずジミンは抵抗する。
「ホソギヒョン、どうしたの?なんだよ」
ジミンが抵抗すると、ホソクは抑え込む手に益々力を入れ、ジミンは悲鳴をあげる。
「痛い、痛いよ、ホソギヒョン!ヒョン!ヒョンってば!」

暴れるジミンにホソクは言う。
「嫌か?」
ジミンが答えるより先にホソクが遮る。
「テヒョナがいいか?」

ジミンはホソクの言葉にキョトンとした。
「え?」

ホソクの顔がジミンの顔のすぐ上まで近づいてきた。
「テヒョンじゃなきゃ嫌か?」

408 :「朝焼け」ホプミン4:2016/09/20(火) 18:09:13.33 .net
あまりのことにジミンは開いた口が塞がらない。
「ヒョン、何言ってるの…」

突然戒めが解かれ、腕が自由になった。と、ホソクはジミンの両頬を手で包みこむようにしてジミンに口づけた。

数ヶ月の隙間を埋めるような、長いキスだった。
夢にまで見た懐かしい唇の感触をジミンは天に昇るような気持ちで味わっていた。
ホソクはジミンの両頬を手で挟んだまま、何度も何度も口づける。
「ジミン……」
ジミンは名前を呼ばれても答えることもできない。

気がつくとホソクがジミンの顔を覗き込んでいる。
ジミンはぼんやりとしたままヒョンの名前を呼んだ。

「ホソギヒョン……?」

ホソクは悲しそうに言った。

「テヒョンが好きか?」

ジミンはブンブンと首を振る。

「そりゃ好きは好きだけど、あくまでも友達としての好きで、本当に好きなのはホソギヒョンだよ」

というセリフの「そ」を言ったあたりで、再びホソクに唇を奪われて、全く言うことができない。

「ジミン、渡したくないよ」

とびきりうれしいホソクの言葉にジミンは歓喜した。

「僕もだよ。僕もホソギヒョンのこと、誰にも渡したくないよ」

という言葉を言いたかったが、例によって口を塞がれて「ぼ」位しか言えてない。

「ジミン、もう俺のこと忘れたか?」
「……」

忘れてはいないのだが、なにしろキスに注ぐキスでほとんど喋らせてもらえない。

好きな人からのキスはどうしてこんなに甘いのだろう。

409 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/20(火) 18:09:39.20 .net
とりあえずここまでです。
続きます。

410 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/20(火) 19:40:27.62 .net
>>409
既に萌えすぎて気絶しそうなんですけどまだ続きがあるなんてこれは夢かもしれない…
嫉妬するホソクも好きって言わせてもらえないジミンちゃんも可愛すぎます
ありがとうございます!

411 :「朝焼け」ホプミン5:2016/09/20(火) 23:38:08.93 .net
ホソクのキスの合間をかいくぐり、ジミンは体を起こした。
ニヤけてしまう顔をなんとか整え、ホソクと向かい合う。

ホソクは口をへの字に曲げている。
「俺、そんなにおかしいか?」

またニヤけてしまいそうだ。
ジミンは慌てて深刻な顔を作ったものの、ホソクの顔を見るとまた口の端からニヤけてくるのを止められなかった。

叫びたい。僕は今、幸せだと心の底から叫びたい。

ジミンは胸にフツフツと沸き起こる喜びを抑え込むのに必死だった。
そんなジミンの苦悶などわかるはずもなく、ホソクは相手の沈黙を否定的にとらえたようだった。
大きなため息をつく。

「あ〜…俺ってホント自分のことばかりだな。ごめんな、ジミン。おまえの気持ちも考えないで」

ジミンは俯いたまま答えた。

「いいんだよ、ヒョン」

ホソクは暗い目をして続ける。

「俺、正直言うと、毎日おまえが気になってしかたない」

ジミンは俯いたまま黙っている。

412 :「朝焼け」ホプミン6:2016/09/20(火) 23:39:12.71 .net
髪を神経質に何度もかきあげながら、ホソクは呻いた。

「毎日毎日ジミンのことばっかり考えてさ、で、そのおまえは平気な顔して同じ部屋にいるわけだろ?平気な顔でここで寝るわけだろ?無防備な寝顔さらして俺の近くで寝てるわけだろ?勘弁してくれよ」

ホソクはジミンの手をとった。

「勘弁してくれよ、ジミン」

今だったら空も飛べる

と、ジミンは思った。
が、できたのはホソクに固い笑みを浮かべてみせることだけだった。
少しでも気を緩めると顔がヘラヘラしてしまいそうだったからだ。

気づくとホソクが怒った顔でジミンをのぞき込んでいる。

「なんだよ、その顔は」

ジミンはあわてた。

「なんでもないよ」

ホソクは続ける。
「俺じゃ不満か」

ジミンは驚いて目を丸くした。
「まさか!」

と、勢いよく押し倒され、唇にホソクのそれが強く押し付けられた。

「生意気なんだよ、ジミン」

413 :「朝焼け」ホプミン7:2016/09/20(火) 23:39:27.75 .net
言葉を失っているジミンにホソクは怒りの言葉をぶつける。

「おまえが俺にこんなことしなかったら」

再び唇が重なり、離れ、また重なる。

「こんなふうに俺にしなかったら」
「ヒョン……ごめ、あう」

ホソクはジミンの唇を噛んだ。

「生意気なんだよ、この口も」

「ヒョン」

「この指も」

ジミンのぽちゃっとした手をとり、指先をかじる。ジミンの息が弾んだ。

「あ……」

「この耳も」

ホソクの舌先がジミンの耳を舐め、ピアスを鳴らした。

「全部生意気なんだよ、おまえ」

「……ごめんなさい」

弾む息を抑えながら、ジミンは謝った。

なんだか怖い。
いつも優しいホソクが怖い。
怖くて、知らない人のように見える。
急にジミンはシュンとした。

「ヒョン、ごめん。ごめんよ、ホソギヒョン」

怯えているジミンの髪の毛を撫でながら、ホソクは囁く。

「許さない」

目を見開くジミンに更に言った。

「だから……わかるだろ?」

改めてジミンの上にまたがる。

「わかるよな?」

414 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/20(火) 23:39:52.18 .net
今日はここまでです。続きます。

415 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/20(火) 23:41:21.13 .net
>>410
感想ありがとうございます。
ドキドキしながら書いてます(笑)

416 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/21(水) 14:06:57.67 .net
>>415
ジミンちゃんと同じくらいニヤニヤするのを止められないし叫びたいし空も飛べそうです
ありがとうございます!この先も楽しみです

417 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/21(水) 15:16:15.96 .net
できました。すごくすごくすごく長いです。
読んでもらえるか不安ですが、少しずつ投下していきます。
R18なので、苦手な方はごめんなさい。

418 :「朝焼け」ホプミン8:2016/09/21(水) 15:17:38.07 .net
ホソクの言葉の意味を悟った瞬間、ジミンは本能的に逃げようとした。
が、ホソクの腕の中でそれは叶わず、恐る恐る自分を押さえつけているヒョンの顔を見上げる。

ホソクは言った。
「大丈夫」
そう言って、ジミンに口づけようとする。
ジミンは反射的に手で顔を覆いガードしたが、ものすごい力で突破される。
それでもジミンはキスすることを拒否して、顔を背けた。
「ジミン」
「……や」
「ジミン」
「やだよ」
「ジミン、いい子だ」
「や……や、だ……」
「大丈夫、大丈夫」

ホソクの唇がジミンから抵抗する気力を奪っていく。
だが大丈夫というホソクの言葉とは裏腹にジミンの体は固くなった。
何か得体のしれないことが自分の身に起きそうな恐怖にジミンは震えていた。

「ヒョン……何もしないで」
「……どうして?」
「怖いから」
「大丈夫、大丈夫」

ホソクの手が首筋に触れるとジミンはピクリとした。
抗議する口はホソクに奪われて、怯える舌はホソクになだめられて、今ジミンにできることは目で訴えることだけだ。

怖いよ。
必死で目で合図するのに、見えてるはずなのに、ホソクはジミンを拘束し、キスを繰り返し、懐柔しようとしている。
なぜこんなに恐怖なのか、ジミンにもわからない。
憧れの人に触れたいと、キスしたいと、ジミンも思っていたはずなのに。

さしずめ浅瀬で遊んでいたつもりが、気づいたら大海に流されていた、そんな感じだろうか。

419 :「朝焼け」ホプミン9:2016/09/21(水) 15:18:33.53 .net
必死でホソクの顔を避け、抵抗する。
目を固くつむり、口を引き結んでイヤイヤするジミンの手首をホソクはつかんだ。
「ジミン。落ち着けジミン」

やっとジミンはおとなしくなった。
相変わらず顔を背けている。
目の端にうっすら涙が浮かんでいた。

ホソクはジミンの頭を撫でる。
「怖いのか?」
ジミンの頭が一回頷く。
「俺でもか?」
またジミンの頭が動く。

黙ってジミンを見つめていたホソクは、やがてジミンのスウェットの腰部分に手をかけた。ジミンがその手を抑える。
「ジミン」
「脱がせないで」
「どうして」
「嫌なんだ」
「どうして」
「どうしてって……恥ずかしいからです」
その言葉を聞くと、ホソクの手にもっと力が入り、ジミンは慌てた。

「ヒョン!やめて」
「見たい」
「やだって。やだ」
「いいから」

スウェットの上からいきなりその部分を握られて、ジミンは息が止まりそうになる。
「見なくてもわかるぞ」

スウェットの上からさすられると、やや曖昧であるものの、形が浮き上がってくる。
それはしっかりとした形になっていて、ジミンをもっと恥ずかしがらせた。

420 :「朝焼け」ホプミン10:2016/09/21(水) 15:19:28.35 .net
ホソクはジミンの背後に回ると後ろからジミンのその部分を撫でる。
ジミンは首を振った。

「やめてってヒョン。やめてよ」
「何もしないよ」

言葉とは裏腹にホソクの指はジミンのそれを楽器のように弾き出す。
直接ではなく、スウェットの上からの緩慢な刺激は逆にジミンに身悶えさせる。
緩やかにジミンの上をなぞり、また戻り、またなぞりしていくホソクの指は時折ジミンを強く刺激してみたり、また離してみたり自由自在だ。

枕にしがみついて必死に耐えているジミンだが辛くて、いっそ直接触ってほしいという考えが頭をよぎり、慌てて打ち消す。

そういうことをしたくない。
ホソクとの綺麗な思い出を汚したくない。

ところが今そういうことをしようとしているのが、当のホソクであるのがジミンにとっての悩みである。

スウェットの上から撫でる速度が速まっているのを、ホソクはジミンの唇を奪うことで気づかれないようにする。
ジミンはふいに自分が決壊しようとしていることに気づいて目を見開いた。

あわてたが遅かった。
情け無いことに、甚だしくスウェットのズボンと下着を汚してしまった。
ジミンは死にたくなった。

421 :「朝焼け」ホプミン11:2016/09/21(水) 15:21:58.03 .net
顔を手で覆うジミンにホソクは囁く。
「汚れちゃったな」
ジミンは声も出ない。
ホソクは彼の手を引っ張って起こす。
「着替えないと」

肩を落とすジミンをベッドの脇に立たせ、ホソクは幼児の粗相を片づけるように、ジミンから汚れたスウェットと下着を脱がせた。
ジミンはスウェットの上で隠しているものの下半身を裸にされて、しょんぼり立っている。
ホソクはティッシュを持ってくると、ジミンを綺麗にしてやった。
ジミンはおとなしくしていたが、主人と同じようにうなだれているそれをホソクが咥えると身震いした。
ヒョンの頭の上に手を乗せ、再びイヤイヤする。
「ヒョン……だめだよ」

その途端、ホソクの舌が感じる部分をなぞってジミンはゾクッとする。
思わず大きなため息が出る。
ホソクは片手でジミンの手を握り、片手でジミンの分身を持ち、熱心に可愛いがる。

いつの間にかジミンはヒョンにやめさせようという気持ちはどこへやら、ホソクの舌使いに夢中になって捕まるものを探した。

またホソクの舌がジミンの感じる部分をとらえ、ジミンは思わず声を漏らした。
ホソクがニコッと笑いかけると立ち上がる。

スウェットの上も脱がされ、生まれたままの姿でベッドに転がされる。
幼子になったような気分でジミンは瞬きをした。
ホソクも裸になってジミンの横に滑り込んでくる。
「ヒョン…」

絡んでくるホソクの舌。
優しくジミンの舌を転がす、頼もしい兄だ。

が、次の瞬間彼は獰猛になる。
目の前の可愛い弟が食べたくて仕方がない悪い兄になる。

想いを遂げようとするヒョンからジミンは必死に逃れる。
が、体のあちこちを刺激されキスされて、反抗する気力を奪われていく。

ホソクのキスは麻薬のようで、ジミンの全てを痺れさせていく。

422 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/21(水) 15:22:45.84 .net
とりあえずここまで。
う〜長い!ごめんなさい!
夜にまた投下します。

423 :「朝焼け」ホプミン12:2016/09/21(水) 18:35:23.07 .net
「ヒョン……」
息も絶え絶えになったジミンはやっとのことで言葉を絞り出す。
「ヒョン、食べないで。僕を食べないで」
汗だくのジミンを捉えてキスして愛撫しながらホソクは囁く。
「俺、腹減ってるんだ」
「美味しくないよ、僕」
ジミンの言葉にホソクはニヤッとする。
「美味いよ」
アイスクリームを舐めるように、ジミンの顎を舐める。

ジミンはホソクの愛撫で溶けかかっていた。
体の至る所が楽器のようで、どこに触れられても声が出る。
ホソクはそれをわかっていて、常に複数箇所を刺激し続ける。
手をつなぎながら口づけし、脇を舐めながら胸の先端を刺激し、背後から耳をかじりながら、尻の間に手を伸ばす。
ホソクの長い指がジミン自身を捉えると、ジミンはもう快感をこらえることができない。
二度目の爆発が起きそうだ。
ホソクにそう伝えると、ホソクはジミンにキスをした。
ジミンは覚悟を決めた。

424 :「朝焼け」ホプミン13:2016/09/21(水) 18:37:19.49 .net
声を出すまいと思ったが、経験したことのない感覚に苦痛めいた声が出てしまうのは仕方ない。

少しずつジリジリとホソクがジミンに侵入しつつあった。
苦しそうな声を出すジミンをホソクはねぎらう。

「大丈夫か?」

ジミンには答える余裕が無い。
固く目をつぶっていたが、ホソクが更に進んでくると思わず声が出る。

時間をかけてホソクはすっかりジミンの中に入ってしまった。
そうホソクが告げるとジミンは荒く息をしながら、泣き笑いの表情を見せた。

「もう僕、ホソギヒョンに侵略された」
「侵略?」

ホソクは優しくジミンの頭を撫でる。
「もうずっと前から俺のもんだったろ?」
ジミンはじっとホソクの目を見つめて、微笑む。

「そうだったね」

横向きに抱きしめたまま、ホソクはゆっくり動き出す。
喘ぐジミンの肩に口づける。

「たまんないな、おまえ」

前に手を伸ばし、ジミン自身を弄ぶのでジミンは更に喘いだ。

「こんな可愛いもの、誰が他のやつに渡せる?なあ?」

動きに熱が入る。
快感に気が遠くなりながらジミンはうわ言のように言う。

「僕はホソギヒョンのものだよ」
「ほんとかよ」

強く突かれたのでジミンはウッという声を漏らした。

「ほんとだよ、なんで疑うの…」

ホソクの目がやや鋭くなって、ジミンはドキリとする。

「ヒョン、僕はずっと…」

また強く突かれてジミンは声をあげた。

「ヒョン、僕…」

激しく唇を奪われる。

「可愛いだろ、おまえ」

ホソクの舌が絡むとすぐにでもイッてしまいそうだ。

425 :「朝焼け」ホプミン14:2016/09/21(水) 18:41:23.89 .net
「こんなに可愛いのに、どうして俺だけのものだと思える?」
「ヒョン」

今こんなことしてるのに、と言うとホソクはふっとジミンを手放し、前に回ってジミン自身を口に含む。
ジミンは抗った。

「だめヒョン、僕もう」
「ジミンは俺のもの。文句言うな」
「やだよやだよ」

抗議も虚しく、ホソクの舌使いでたちまちジミンは絶頂を迎えてしまう。
ヒョンの頭を抱えたまま、小さな悲鳴をあげて腰を震わせた。

呆然と息を弾ませるジミンの前で、全て呑み込んだホソクが唇を拭う。
立って再びジミンの後ろに回り込むホソクにジミンは恨めしそうな声を出した。

「ひどい」
「なんか言ったか」

恐ろしいほどの気怠さがジミンの体を覆っていたが、もちろんそれで無罪放免ではなかった。

ホソクがジミンの耳元で囁く。

「俺もイッていい?」

ジミンの耳にキスして言った。

「ジミンの中でイきたい」

ジミンは掠れた声で頷く。

「いいよ」

ホソクはジミンを抱きしめる。

「食べていいのか?」

ジミンはもう一度頷いた。

「いいよ、僕を食べて。全部」

426 :「朝焼け」ホプミン15:2016/09/21(水) 18:42:51.89 .net
再びホソクが入っていくとジミンはさっきより大きな声を出し、あわててホソクが注意する。

ジミンは涙目で抗議した。

「だって、さっきより感じるんだ」

この夜の間にジミンは自分がすっかり変わってしまったのを感じた。

壊れてしまったのかと思うほど、快感に喘ぐ自分がいた。

ホソクはそんなジミンがたまらないようで、たびたび動きを止めてはジミンを抱きしめてジッとしている。

あまり長いことジッとしているので、ジミンの方から動くように促すほどだ。

ホソクはジミンの髪の毛をグシャグシャにする。

「こっちにもいろいろ都合があるの」

少し動いては、困ったというように目をつぶり又ジミンを抱きしめてジッとしている。
ジミンはもうたまらなくなって、ホソクの腕をさする。

「ねえ、ヒョン」

ホソクは無言だ。
ジミンはホソクを振り返り、急いでヒョンに口づけてねだる。

「ヒョン、ねえ、」

もう一度口づける。

「ねえ、ホソギヒョン、僕もう我慢できないよ」

ホソクの前髪の間から彼の目が見える。

「我慢できないのか?」
「うん…」
「ほんとにできないのか?」
「焦らしてるのヒョン?」
「違うよ」

427 :「朝焼け」ホプミン16:2016/09/21(水) 18:44:32.84 .net
苦しそうに息をついて、ホソクはジミンに口づけた。

「俺もできないの、我慢」

もう一度口づけて言った。

「行くぞ」


ホソクが動き出すと、ジミンの中を電流が走り抜けていた。
喘ぎ声というより甘い悲鳴がジミンの口から漏れる。

ジミンの中のホソクが今までジミン自身も知らなかった快感をもたらしている。
いつの間にか大声を出したらしく、ホソクの手が口を塞いだ。

「声大きいぞ」

口を塞がれるとジミンはホソクに攻められても、うんうん言うことしかできない。

声出さないからと懇願して、手を口から離してもらい、犬のように四つん這いになる。そのままホソクに攻められていると、またジミン自身が復活してきた。

ホソクは声を出すなと言うくせに、声を出させようと突いてくる。

思わず悲鳴をあげるとジミン自身を弄びながら、声出てんじゃんと意地悪を言う。

「ごめん……」
「ん?聞こえないぞ」

自分自身を刺激されてジミンはまた悲鳴をあげる。

「ほらまた言った」
「ごめんごめん」

そうは言っても抑えられないものは抑えられない。

ジミンを仰向けにして、膝を折り曲げながらホソクは再びジミンの中に入っていく。

「可愛いな、ジミン」
「わからないよ」

意識が朦朧としながらジミンはホソクのキスを受け取る。

428 :「朝焼け」ホプミン17:2016/09/21(水) 18:46:16.94 .net
「可愛いんだって、おまえ」
「そうなの?」

責め立てるホソクに喘ぎながら返事をする。
ホソクの動きに熱がこもった。

「可愛い」

悲鳴をあげるジミンの唇を奪う。

「可愛いよ」

激しくなる動きにジミンが耐えられず、逃げようとするのを押さえつけて、キスした。

ジミン自身を手で激しく動かすのと同時に、ホソクもジミンの中で激しく動いたので、ホソクの唇の下でジミンは堪らず何度も悲鳴をあげる。

ジミンをいじめていじめてしていたホソクは最後に全部ジミンの中に出した。
と同時にかわいそうなジミンも三たび放ってしまったようだ。
汗だくで呻くジミンにホソクはそっと囁く。

「可愛いよ、ジミン」

ジミンの涙を拭い、柔らかな唇に優しくキスをする。

「俺のものだよ、ジミン」


しばらくベッドで息を整えていたが、ふと立ち上がる。

カーテンを開けると朝焼けが眩しい。
寝乱れたジミンの裸体を赤く染め上げている。

ジミンは朝日の眩しさに顔を上げると、窓際に立つホソクと目があった。

どうやら自分たちは寝そびれたようだ、とホソクとジミンは顔を見合わせて苦笑した。

ー終わりー

429 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/21(水) 18:47:01.68 .net
終わりです!
長い!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。お疲れ様でした!

430 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/21(水) 20:51:34.14 .net
>>429
毎回ありがとうございますしか言えないの悔しいですありがとうございます!!
ジミンが可愛すぎて不安なホソクと最終的に全部受け止めてくれるジミン最高でしたー!
この先も末長くお幸せに……と言いたくなる2人でした本当にありがとうございました!
たくさん書いていただいたお話に見合った長い感想書きたいけど自重しますw

431 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/21(水) 22:55:10.43 .net
>>430
長い話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
個人的にこの話が書けて大満足です。
長いし、エロマラソンですがw
スッキリしましたwww

432 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/22(木) 01:49:14.18 .net
北風と太陽の両方を駆使して獲物をメロメロにするホソクがエロすぎです!
がまんしてるとことか…生々しくてやばすぎます///

もし設定のリクエストも受け付けてらっしゃるようでしたら、サマパケ@ドバイでのホビ→シュガ→ナムのプレゼント交換ネタで一本考えてみていただいてもよいでしょうか…?

433 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/22(木) 08:43:30.63 .net
>>432
長い話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
太陽と北風、そうですね
爽やか版からの流れで行くと、もうちょいホソク優しい方が良かったなあと反省です。

リクエスト受付てます!ありがとうございます。もう一点リクエストいただいてるので、妄想具合で書いてみたいと思います。

434 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/22(木) 11:05:58.10 .net
可愛い可愛いジミンちゃんがあふれてて、その可愛さのせいで不安になりすぎるホビヒョンも、全部リアルで最高でした!
いつもありがとうございます!
次も楽しみにしています!

435 :「朝焼け」ホプミン:2016/09/22(木) 12:13:38.21 .net
>>434
ありがとうございます!
皆さん、こんな長い話を読んでくださって、なんて辛抱強い…感謝の念に堪えません。

ジミンちゃん可愛いですよね
こんな可愛い子が同室だなんて…
いじめたくなるホソクの気持ち、すごくわかります!
次もがんばりますね

436 :「ワイシャツとネクタイと」ユングク:2016/09/29(木) 10:31:49.77 .net
ご無沙汰です
リクエストの月から来たユンギの前に、ユングクの軽いエロを挟ませてください。
軽い?→擬音多い?エロです

437 :「ワイシャツとネクタイと」1ユングク:2016/09/29(木) 10:32:46.23 .net
異国でのコンサートの中日、メンバー、チームスタッフ全員で食事に行くことになった。
高級レストランなので、全員ワイシャツにネクタイ着用が義務付けられ、ライブの疲れた体にはかなり厄介に思われたが、シャワーを浴び、身なりを整えるとそれなりに気持ちがピンとする。

用意されたバスに乗り込むとマンネの姿がない。
マネージャーに聞くと「ぐっすり寝てて起きない」。
ユンギは前回メンバーで食事に行った時にやはり起きないジョングクを置いていったところ、とても悲しんでいたのを思い出す。
後からマンネを連れてタクシーで向かうとメンバーとマネージャーに告げて、一人でホテルに戻った。

ジョングクの部屋のチャイムをしつこく鳴らし続けると、やっとドアが開き、まるで目の開かないジョングクが出迎えた。

一応服は着替えたものの、そのまま爆睡したようでワイシャツがヨレヨレになっている。

ユンギは黙って部屋に入るとマンネの目を覚ますためにコーヒーを入れた。
ジョングクはコーヒーを一口飲んだもののベッドに座ったまま、ボーッとしている。
果たして食事が終わるまでに連れて行けるだろうか。

ユンギはジョングクの髪をわしゃわしゃとして聞く。
「目、覚めたか?食事行けるか?」

ジョングクの目は再び閉じかかっている。
「キスしてくれないと目が開かない」

438 :「ワイシャツとネクタイと」2ユングク:2016/09/29(木) 10:33:24.86 .net
唇に何か触れたのでジョングクは目を開けた。
と、自分の唇に触れていたのはユンギの人差し指だった。

ユンギはニヤリとする。
「目、覚めたな」

ジョングクは丸い目をキョロッとさせると、しらばっくれて又目を閉じた。
ユンギが怒っても身動きしない。

仕方なくユンギがジョングクの望むものをくれてやると、マンネはぱっちり目を開けてニッコリ笑った。
「用意しようっと」

ユンギは文句を言う。
「コンサート終わるまでお預けって決めただろ?」

ジョングクはニヤニヤ笑って答えない。
鏡に向かいながらご機嫌に歌を歌っている。
ネクタイに手間取っているのを見かねて、ユンギが手伝う。
ジョングクはおとなしくヒョンのすることを見ている。
ネクタイは首尾よく締められたようだが、作業が終わってもなお、ユンギとジョングクは密着している。

ユンギのキスを受けると、ジョングクは笑う。
「お預けじゃないの?」
ユンギは笑って答えず、ジョングクを壁に押し付けてキスを繰り返す。
ジョングクの口紅がよれて彼の唇の脇を赤くする。

439 :「ワイシャツとネクタイと」3ユングク:2016/09/29(木) 10:34:08.72 .net
「ヒョン…食事は?」

小悪魔マンネにユンギは意地悪を言う。

「そうだな、行ってもいいぞ、このまま。行くか?」

笑って出て行くふりをするマンネの腕を、ユンギはつかんで引き戻し、また情熱的なキスを繰り返す。
小悪魔は悪魔には勝てないようだ。

「ん…あ…あ、あ…ヒョン…」

溶けていく小悪魔に悪魔が囁く。
「いいことしようか」

ワイシャツを脱ごうとするジョングクをユンギは押し留める。
「そのままでいいぞ」
ジョングクのズボンと下着だけ脱がして、ベッドに押し倒す。
マンネは靴下だけ履いている状態を嫌がる。
「ヒョン、なんか変だよ」
ユンギはジョングクの脚を膝で折り曲げながら舌舐めずりをする。
「いいんだよ、これで」

ワイシャツの裾から見え隠れするジョングクに触れながら、もう一方の手で彼のネクタイを緩めてやる。
ジョングクの目は疑り深そうにヒョンを見ている。
ユンギはその目が面白くて「ん?」と聞くと、マンネから返ってきた言葉は
「シュガヒョン変態ですか?」

その言葉を聞くやユンギはジョングクに口づけする。
「さあな。知りたい?」
ジョングクは笑いながら
「知りたくないです」

440 :「ワイシャツとネクタイと」4ユングク:2016/09/29(木) 10:35:00.98 .net
少し後にジョングクは喘ぎながら叫んでいた。
「ヒョンやっぱり変態です」

何をされたのかジョングクの頬は赤らみ、潤んだ瞳の端にうっすら涙の痕が見える。
再び口づけようとすると、ジョングクは笑って「嫌、嫌」と言う。

ユンギも笑い、やや乱暴にジョングクの顎をつかむと強引にキスをし舌をからめる。

ジョングクをベッドから起こすと壁に取り付けられた等身大の鏡の前に連れて行き、マンネにワイシャツと靴下だけ身につけた自分の姿を見せる。

ジョングクは嫌がった。
「嫌ですよ、ヒョン」

そんなマンネの耳にキスしながらユンギは囁く。
「可愛いよ」

ワイシャツを押し上げているジョングクをユンギが取り出して見せたので、ジョングクは恥ずかしがって横を向く。

「もうやだ、シュガヒョン…」
「ん?なんで?こんなになってるぞ」

硬くなったジョングクを鏡の前で弄ぶとジョングクは呻いた。
「ヒョン…意地悪しないでよ」
ユンギはニヤリとした。
「やだね」

441 :「ワイシャツとネクタイと」4ユングク:2016/09/29(木) 10:35:31.83 .net
再びベッドに連れ帰り、ジョングクにおねだりのポーズをさせる。
ジョングクは嫌がったが、最後にはあきらめて四つん這いになり、ワイシャツと靴下しか身につけていない姿で腰を高々とあげた。
恥ずかしがって悲鳴をあげる。
「ヒョン、早くしてよ」

ユンギは軽くジョングクの尻を叩くと、さらに意地悪をしようとする。
「犯してほしい?」
ジョングクは悔しそうに頷いたが、口で言わされた。
「ヒョン、犯して」

望み通り、ユンギがジョングクを犯し出し、ジョングクは声をあげた。
「……っあ、あっ、あ、うん、あっ」
ユンギはジョングクの耳を舐める。
「どうだ?」
「…い、い」
「ん?」
「いい…あっ」
「何?」
「ああ…、ん、もう、意地悪しないで、よ、…う、」
「犯されてうれしいか?」
「ふん…あっ、あ、ん…は…う、う、あ、あ、あ」
「好きだろ?意地悪されるの」
「知りません、よ、…う、あ、あ」

ユンギはジョングクを撫でる。
「どうする?先に行くか?」
「やだ、まだイキたくない…」
「そうか…」
「あああ、ヒョン!やめてよ!意地悪!」
「ん?」
「ヒョン、悪魔…」

442 :「ワイシャツとネクタイと」6ユングク:2016/09/29(木) 10:36:31.80 .net
ユンギのスマホが鳴り出し、ジョングクはビクッとした。

ユンギはジョングクの中に入ったまま、平気な顔でスマホをとるのでジョングクはあわてた。

「ヒョン、ま…」
「はい。すいません、今用意させてるところ」

マネージャーからの電話らしい。
ユンギは電話の相手と話ししながら、ゆっくりジョングクの中をかき回す。

「ええ、中々起きなくて、え?デザート?なんでもいいです、お任せで。はい」

ユンギに責められながらジョングクは必死で声を抑えていたが、感じるところを責められて思わず声が出た。

「今の声?ジョングクが何か落としたのかな。ああ、シャツに何かこぼしたみたい。何大きな声出してるんだか。着替えさせますね」

電話を切るとジョングクに囁く。

「声出したらダメだろ」

ジョングクはユンギを睨む。

「だって」
「そろそろ行かなきゃな。皆待ってる」
「…、はっ、ああっ、あん、あっ、待って、あっ、待って、ヒョン、僕まだ…」
「だって急がないとだろ」
「あ、待ってまだ準備が、あ、僕、あ、やだ、や…だ、やだーっ」
「わがまま言うなよ、グギ」
「あああ、ヒョン待って、待って、あっ、」
「イクか?」
「ィキそう…あっ、イキそう、あん、やだって、僕、まだ、やだ、い、イキたくな…あ…」

「イッたか…可愛いなオマエ」
「……」
「俺もイカなきゃな」
「……はっ、、あぅ、ぅうん、あっ、ああ、あっ、いい、」
「好きだよ、ジョング」
「僕も……あっ、ヒョン…うう、ヒョン、ヒョン、ヒョン、……あっ」
「ジョング……可愛いやつ。俺のジョング」
「ヒョン…大好き…」

放心状態でジョングクがベッドに横たわっていると、いつの間にかすっかり身支度を整えたユンギが言った。
「おい、何してんだ。行くぞ」

443 :「ワイシャツとネクタイと」ユングク:2016/09/29(木) 10:38:32.32 .net
終わりです。
4と5のところ、4が2つになってしまいました。すみません。
あと6見えますかね、私の方ではあぼーんになってますが解除すれば見えます。
もし見えないとご指摘あれば、修正してアップしますね

444 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/30(金) 01:09:20.61 .net
BB2Cではちゃんと全部見えてます
軽いエロどころかガチエロじゃないですか〜w
電話に出ちゃうとことか太々しくてたまらないです
次も楽しみにしてます!

445 :「ワイシャツとネクタイと」ユングク:2016/09/30(金) 07:58:15.52 .net
>>444
感想ありがとうございます
ガチ…そうですね、軽いガチでした!
間違って読んでしまった方すみません

それにしても公式のコンセプトフォトがガチエロで、まだまだ妄想の至らなさを痛感しております

またよろしくお願いします

446 :「ワイシャツとネクタイと」ユングク:2016/09/30(金) 07:58:40.36 .net
>>444
全部見えたんですね、ありがとうございます

447 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/09/30(金) 11:58:11.10 .net
"小悪魔は悪魔には勝てない" の部分で鼻血ふきだすかと思いましたw
以降の記憶はありません。最高でした…
悪魔ユンギが好きすぎてどうにかなりそうです!ありがとうございます!!!

448 :「ワイシャツとネクタイと」ユングク:2016/10/01(土) 08:34:57.72 .net
>>447
ありがとうございます
悪魔ユンギ楽しいのはなぜでしょう
また出血していただけるよう精進します!

449 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/10/12(水) 23:07:04.06 .net
念のため保守!カムバック楽しみ!

450 :「月と悪魔」:2016/10/16(日) 01:03:35.16 .net
月へ帰るユンギです。

え〜、ユンテテ、です。根っこはユングクですが。

451 :「月と悪魔」1:2016/10/16(日) 01:04:02.95 .net
4週間の活動が終わる日の朝、ユンギは久しぶりに「あの感覚」に襲われた。ありがたくないお客さんだ。

足元から這い上がってくる冷気、二重に見える視界。
他人の言葉がよく聞こえない。まるでどこか遠くで喋っているようだ。

ああ、またか

ユンギは諦めにも似た気持ちでベッドから起き出す。
隣で寝息を立てているジョングクは起こさないように注意して。

準備をしなければ。
「月へ帰る」準備を。
ユンギは思案した。

****

それはある日突然やってくる。
予感なんて無い。
いつもと違う何かをしていたわけじゃない。
殺人的なスケジュールをこなす日常、言わば非日常の日常。

目の前の仕事をただひたすらこなしていくのは嫌じゃない、けれど日々という山を越えていくときに、きっと俺は俺の中身をポロポロ落としていくのだろう、とユンギは考える。

全て落とし尽くして、すっかり空になると突然俺は停止する。

そのときは、誰とも会わずに、全ての関わりを絶って、自分が再び満たされるまでじっと時を待つ。

そんな俺を見てジンヒョンは、「ユンギは月に帰った」とよく言っていた。

***

452 :「月と悪魔」1:2016/10/16(日) 01:04:28.15 .net
4週間の活動が終わる日の朝、ユンギは久しぶりに「あの感覚」に襲われた。ありがたくないお客さんだ。

足元から這い上がってくる冷気、二重に見える視界。
他人の言葉がよく聞こえない。まるでどこか遠くで喋っているようだ。

ああ、またか

ユンギは諦めにも似た気持ちでベッドから起き出す。
隣で寝息を立てているジョングクは起こさないように注意して。

準備をしなければ。
「月へ帰る」準備を。
ユンギは思案した。

****

それはある日突然やってくる。
予感なんて無い。
いつもと違う何かをしていたわけじゃない。
殺人的なスケジュールをこなす日常、言わば非日常の日常。

目の前の仕事をただひたすらこなしていくのは嫌じゃない、けれど日々という山を越えていくときに、きっと俺は俺の中身をポロポロ落としていくのだろう、とユンギは考える。

全て落とし尽くして、すっかり空になると突然俺は停止する。

そのときは、誰とも会わずに、全ての関わりを絶って、自分が再び満たされるまでじっと時を待つ。

そんな俺を見てジンヒョンは、「ユンギは月に帰った」とよく言っていた。

***

453 :「月と悪魔」2:2016/10/16(日) 01:05:51.76 .net
そろそろ作業をしなければ。
精神は全く本調子ではなく、体も鉄でできているかのように重かったが、仕事をしなければの一心で作業室に入る。

やれる。大丈夫だ。
作業に入りさえすれば前のように曲のイメージがどんどん湧いてくる。
そう考えていたのだが甘かった。
パソコンに向かってみても、景気づけに最新のヒット曲を聞いてみても、何一つ心に響いてくるものはなく、触れるもの全て砂のような気持ちだった。

少しでも自分の電源が落ちる前に、「月へ帰ってしまう前に」、作業を進めたかったが思い通りにはなりそうにない。

「ユンギヒョン」

大型犬がやってきた。
ジョングクはパソコンとユンギの間に割り込むと、無理矢理抱きしめる。

「ユンギヒョン〜」

苦しい、と言いながらも、その温かさに涙が出そうだ。
目を合わせると、そこにクリクリの瞳がある。
ニコッと笑う口元の白い歯。
赤くて果物のような唇。

頭の奥の方で、ああ、キスしたいという気持ちが見え隠れしたが、体の表面まで上がってはこなかった。

「ヒョン?」

きっと不気味なくらい無表情だったのだろう、ジョングクは心配そうにユンギをのぞき込む。

「大丈夫、ヒョン?」

心配してくれたジョングクをやや冷たく帰すとすぐに後悔が押し寄せる。

最後にもう一度だけ抱いときゃよかった。

454 :「月と悪魔」3:2016/10/16(日) 01:06:25.69 .net
冷気はもう胸まで上がってきていた。
限界が近い。
活動が終わった日の夜、ユンギはこっそり荷物を持って宿舎を抜け出した。
あとからマネージャーに連絡するつもりだった。
マネージャーはユンギの病状をよく知っている。うまくごまかしてくれるだろう。

真夜中だというのにサングラスをかけ、帽子を目深にかぶって通りに立つ。
タクシーを止めようと手を上げているが、幸いユンギに気づくものはいなかった。

やっと一台つかまえて、後部座席に乗り込むと、後から一緒に乗り込んでくるものがある。
相乗りを断ろうとして相手の顔を見て絶句した。

「テヒョン、おまえ」
金髪の悪魔がにこやかに乗り込んでいた。
「運転手さん、梨泰院まで」

****

よく知らない場所で車は停まり、ユンギはテヒョンに手をとられ、よくわからないまま歩いた。

「テヒョン、どこへ行く?」

ユンギの問いにテヒョンは笑って答えた。

「どこって月だよ」

テヒョンはニコニコしている。

「ヒョン、月へ帰るんでしょ?」

ユンギが立ちつくすと、テヒョンが戻ってきてユンギの両手をとり、ぶらぶら揺らす。

455 :「月と悪魔」4:2016/10/16(日) 01:07:38.51 .net
「ヒョン、遊ぼう」

いつの間にかユンギは汗をかいていた。
額から玉のような汗が後から後から溢れてくる。

「遊ぼうって、一体、」

一体何を言ってるんだ、と言いたかったが、意に反した言葉が口をついて出てくる。

「何して遊ぶんだ」

テヒョンはそっと腕を伸ばし、ユンギの頬にあてる。

「教えてほしい?」

ユンギは震えている。
体が震えて止まらない。

「いや…」
「教えてあげるよヒョン」

ユンギの言葉を遮るようにして、テヒョンは顔を近づけた。

薄く形の整った唇は赤く、いかにも毒がありそうに見えた。

「教えてあげるから、キスして」

ユンギは笑った。

「しないよ、バカ」

テヒョンも笑った。

「するよ、ヒョン」

ユンギは笑うのをやめる。

テヒョンは微笑んだままだ。

「するよ、ヒョンは。僕にキスをする」

ユンギは踵を返そうとしたが、魔術にでもかかったように体が動かない。

「テヒョン、俺、体が動かない」

「動くよ。自分のしたいことをしなよ」

「なんだよ俺のしたいことって」

ふとテヒョンの方に顔を近づけると難なく動いてユンギはゾッとした。

「テヒョン」
「なに?」
「俺、おまえにキスするのか?」
「そうだよ」
「どうして?」
「それがヒョンがしたいことだから」
「違う、俺は」

大型犬の姿が頭に浮かんで消えた。

456 :「月と悪魔」5:2016/10/16(日) 01:08:34.24 .net
ユンギの唇は引き寄せられて、もうテヒョンの唇にかすりそうな位置にある。

「俺は」

テヒョンがじっとユンギを見つめる。
冷たい夜のような瞳だ。
「テヒョン、おまえ、ひょっとして悪魔なのか?」

テヒョンはまた笑う。
「さあ、どうかな」

ユンギは自分がテヒョンに引き寄せられているのを感じた。
額から汗がこぼれ落ちる。

「テヒョン、俺、違うんだ」
「違わないよ、ヒョン」

触れた、と思った瞬間、深く唇が重なる。
テヒョンの唇は滑らかで、ユンギに快感と欲望を呼び起こさせ、それにもユンギはゾッとした。

愛してるのはグクなのに

頬に触れていたテヒョンの手が、シャツの前ボタンを外し、中へ侵入してくる。
テヒョンの手は冷たくて、ユンギは身震いした。

テヒョンはユンギの耳に囁いた。

「行こうよ、ヒョン。一緒に月へ」

金髪の悪魔はそう言って、今度は自分からユンギに舌を絡めていった。

****

その頃、ジョングクは宿舎でじっとスマホを見つめていた。

457 :「月と悪魔」:2016/10/16(日) 01:10:18.59 .net
え〜、終わりです(笑)
思いついたのでパパッと書きました。
雑でミアネヨ〜

このあとジングクのエロ書きます
(「洗濯機」の前話)
おやすみなさい

458 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/10/16(日) 09:35:06.62 .net
>>457
連動したお話ですね
楽しみです

459 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/10/16(日) 09:58:46.15 .net
今回のアルバムの世界観っぽくてドキドキしました
悪魔に魅入られて誘惑されちゃうんですね…
ジングクも楽しみです!

460 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/10/31(月) 19:50:32.18 .net
そう簡単には落ちないだろうけど念のため🐴

461 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/10/31(月) 19:51:06.23 .net
なんあり絵文字使えないのかな
文字化けしちゃったすみません

462 :「針」ジングク:2016/11/06(日) 17:44:41.68 .net
遅くなりました。ジングクです

463 :「針」ジングク1:2016/11/06(日) 17:44:56.77 .net
ジョングクの指導は厳しい。
練習を始めて3時間、すでに深夜2時を回っている。
が僕は今日は音を上げないつもりだった。
とことんまでジョングクについていってやる。
タオルで汗を拭いてきたジョングクは僕がまだやる気なのを見て目を丸くした。

「ジンヒョン、今夜はがんばりますねえ」

そうだよ。がんばるさ。ジョングク。
見てろよ。

ジョングクは再び音楽をかけに行く。その一瞬笑顔が消え、ここにはいない誰かのことを考えているのが見てとれた。
しかし振り返るといつもの朗らかなマンネだ。
「それじゃもう一度最初からやってみましょう」
「ああ」

僕は心の内を悟られぬよう最上の笑顔を作ってみせた。

464 :「針」ジングク2:2016/11/06(日) 17:45:56.34 .net

先週、今回の活動が大好評のうちに終了した。
活動前は宿舎とレッスンスタジオの往復で、それが活動中には宿舎とスタジオの往復に変わるだけで、ソフトな囚人生活に変わりはない。そんな生活をしていると、そこまで人気が上がった下がったも実感できないものだ。

だが今回は行く先々でお祝いの言葉をかけてもらい、やれビルボードだの、K-POPグループ最速だの、どうやら少しだけすごいことをやったのかなと、遅ればせながら僕らは気づいたのだった。

活動一週目の終わりに宿舎で行ったプチ打ち上げはいつになく楽しいものだった。

「どうやら僕たち、少しは名前を残せたんじゃないか」というナムジュンの言葉にメンバー全員熱くうなずいた。

「PDや事務所の皆が喜んでくれたのが一番うれしいよね」と言ったのはジミンだったか、そこにホープの奇声とテヒョンの笑い声が重なって、和やかに宴は進んだ。

僕の目の前にはジョングクが座って、豪快にビールをあおっていた。
明日は放送が無いので、多少顔が浮腫んでも差し支えない。
ジョングクは一気に缶ビールを空にしたので、僕は冷蔵庫から新しいビールを取り出しに席を立った。

振り返ると自分で取りに来たのか、マンネが立っているのでビールを渡してやる。
ジョングクはニコーッと真っ白い歯を見せて笑った。

「ありがとう!ジンヒョン」

その円らな瞳に吸い込まれるような気がして、僕はドギマギと目をそらした。

465 :「針」ジングク3:2016/11/06(日) 17:47:18.55 .net
何赤くなってんだ、酔いが回ったかな。

「あれ?ジンヒョン?どうしましたか?」

ジョングクがふざけて肩に手を回してくる。

「どうもしてないよ!」

笑顔で応じながら、僕は自分の心臓がこれまでになく早鐘のように打つ音を聞き、焦った。
僕の気も知らず酔っぱらいジョングクは「んふ〜、ジーンヒョン!」と僕をものすごい力で抱きしめる。
服越しにも彼の胸板の感触が伝わってくる。
僕も彼を抱きしめようとしたが、その隙を与えずジョングクは行ってしまった。

しばらくボウッとしていたが我に返ると、彼は陽気に騒いで隣のユンギを叩いている。
ユンギは迷惑そうに片手でマンネを押しのけているが、その顔は案外うれしそうだ。
ジョングクはユンギにも抱きついた。
僕は胸に針が刺さったような痛みを感じた。

他人の気持ちも知らないで、いい気なもんだな。

ふと沸き起こった考えに僕はあわてた。他人=僕の気持ちって、どんな気持ち?
わからなかった。
ただ実態のないモヤモヤが自分を包んでいるのを感じた。

そのままジョングクとユンギがじゃれているのを眺めていると、一瞬ユンギはふらついたように、目を見開いた。テーブルに手をついて、ジッとしてる。
気になって声をかけようとするより先に酔ったジョングクが椅子ごとユンギをひっくり返した。
あわててジミンが起こしに走る。
「あーあー、シュガヒョン。もう酔っぱらったの?」
「俺じゃないよ〜、こいつが押し倒したんだよ!」
マンネの下敷きになってバタつくユンギは笑顔だった。
僕はホッとして自分の席に戻った。

466 :「針」ジングク4:2016/11/06(日) 17:48:25.39 .net


今思えばそれは予兆で、すでにユンギの精神状態は悪化していたのかもしれない。

活動最終日の夜、ユンギは荷物を持って宿舎から消えた。

メンバー全員、宿舎で眠りこけていて誰も気づかなかった。
ナムジュンが一人ずつ叩き起こし、最後まで眠りこけていたテヒョンからやっと事情徴収を終えたときには、マネージャーにユンギからしばらく実家に帰る旨のメッセージが入っていた。
1週間程で帰るから心配しないでほしいと。

ユンギの予定されていた収録は終わっていたし、曲も数曲作ってあった。
当面は何も問題なかったが、ただ一点、メンバーの誰のメッセージにも返信はおろか、既読もつかないのが気になった。
時々マネージャーやPD、ナムジュンが実家と連絡をとっているらしく、心配はいらないとのことだったが、あっという間に1週間が経ち、次の1週間もユンギ不在のまま過ぎた。

事務所の廊下の隅で、ジョングクがスマホ片手に何か囁いているのを見かけた。
「…ヒョン?元気?…いつ帰ってくるの?待ってるよ、皆。…………僕も」
その後ジョングクは長い間黙っていたが、やがてスマホを持った手を降ろすと長い間立ちすくんでいるようだった。
僕はなぜだか声をかけるのが躊躇われて、そっとその場を離れた。



467 :「針」ジングク5:2016/11/06(日) 17:48:58.59 .net
明け方近くなって、ついにジョングクからもうやめようと言い出したとき、疲労感以上に妙な興奮が自分の中に沸き起こるのを感じた。
ジョングクに勝った、そんな気がした。

レッスンスタジオ併設のシャワールームで汗を流し出ると、先に上がっていたジョングクがスマホを片手にジッと画面を見つめている。

「グガ?」

声をかけると顔を上げたが真っ青で、僕は心配になった。

「グガ?どうかしたか?」

ジョングクは首を振ってため息をついた。
「あ〜、ユンギヒョンに『何か手伝いに行くよ。行ってもいいか』ってメッセージしたんですが」

そう言ってスマホの画面を見せてくる。

『いらない 来るな』

ジョングクは困った笑顔で肩をすくめてみせたが、突然向こうを向いて沈黙した。

「ジョングガ?」
「……なんでもないです。ちょっと……だけ一人に……」

鼻声だった。
僕はマンネに思わず駆け寄ると肩をつかんでこちらを向かせた。
思った通り、ジョングクの瞳は涙で濡れていた。

「ジンヒョ…」

僕の唇は言うことをきかなかった。
気づいたときにはジョングクの唇を求めていた。

468 :「針」ジングク:2016/11/06(日) 17:50:55.49 .net
とりあえずここまでです。
続きます。

前回の「月と悪魔」で旅立つユンギの前にテヒョンが登場しますが、ユンギの幻覚ということで、実際にはテヒョンは宿舎で眠りこけていたという設定で書いてます。

469 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/08(火) 01:18:32.84 .net
>>468
わぁー久しぶりに覗いてみたら更新されてて嬉しいです!
続き楽しみにしてます!

470 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/08(火) 20:46:29.56 .net
>>468
主さんおかえりなさい!
別設定了解です

471 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/10(木) 20:04:38.72 .net
>>468
悪魔の誘惑テテは幻覚だったんですね
幻覚見えるほど追い詰められて月に帰っちゃうユンギ悲しいけど続きめちゃくちゃ楽しみにしてます
ジングクどうなっちゃうのかな〜

472 :「針」ジングク:2016/11/10(木) 21:19:36.46 .net
続きです

473 :「針」ジングク6:2016/11/10(木) 21:19:58.73 .net
唇が触れた瞬間、ジョングクは後ろへ飛び退いた。
僕の顔を見つめ固まっている。
その頰にはまだ涙が光っていた。

僕は僕でマンネを抱きしめるつもりで差し出した両手が、虚しく宙に浮かんでいた。

僕らの間に気まずい沈黙が流れた。
焦った僕は宙に浮かんだ手を誤魔化すようにひらひらさせ、無理矢理言葉をひねり出す。
「げ…んき出そうよ、ジョングク」
ジョングクは黙ったままジッとこちらを見つめてくるので、僕はいたたまれなくて笑うことにした。
僕が必死になって場を取り繕っていることがおかしかったのか、ジョングクが噴き出した。

目を覚ますと汚い天井が見えた。
体を起こすと、食べ散らかした皿と飲みに飲んだ空のグラスが死屍累々と並んだテーブルが目の前に出現した。

ああ、いつもの店か。
ふと見るとジョングクが部屋の隅で壁にもたれてうつらうつらしていた。

練習生時代から行きつけのこの店は変わり者のオヤジが一人でやっていて、開けたいときに店を開けるし、閉めたくなると客がいても追い出して店を閉める。
けれど田舎者の僕らが面白いのか、練習生の頃から僕らには目をかけてくれて、連絡しておけば裏の階段から普段は使ってない二階の部屋で飲み食いさせてくれた。

今夜はオヤジは他の客と盛り上がっていて、深夜3時過ぎにまだ店が開いていてラッキーだった。
しかし1時間もするともう帰るから鍵かけといてくれ、いつまでいてもいいからと鍵を僕に手渡しオヤジは客と肩を組んでどこかに消えていった。

誰もいないのをいいことに二人でだらしないかっこうで、オヤジが作った料理を肴に、勝手に自分らで酒をちゃんぽんし、飲んで騒いだ。

「ジョング」

声をかけるとジョングクは半ば閉じかかった目をしてつぶやいた。
「ああ、ヒョン起きたんだね」

まぶたがくっつきそうになったまま文句を言う。
「急に静かになったと思ったら寝ちゃってるんだもん」
ムニャムニャしている。

「寂しかったよ」


痛い。
どこかが痛い。
左胸にあるものが捻れている、そんな気がした。

474 :「針」ジングク7:2016/11/10(木) 21:20:31.36 .net
僕は立ってジョングクの隣に座り直す。
少し前に自分がやらかしたことを忘れたわけじゃないが、酒の力ってやつだ。

ジョングクの肩を抱いて言ってみた。

「寂しいなら側にいるけど?」

マンネはニヤニヤしている。
どうせいつもの冗談だと思っているんだろう。

冗談と思うならそれでもいいような気がした。
僕は至極真面目にジョングクに向き直り、両肩に手を置くと、こう言った。

「愛してるよ、ジョングク」

ジョングクはいっそうニヤニヤ笑って、あ〜。この人相当酔っ払ってるよと言った。
それには構わず続ける。

「もし君が望むならこの身を君に捧げよう」

いらないよ〜とジョングクは笑う。

「君を苦しめる全てのものから僕が守ってあげる」

ジョングクは相変わらずニヤニヤしている。

「君の側にいる。ずっと。永久に。死が二人を分かつまで」

ふとジョングクの顔から笑みが消えた。

475 :「針」ジングク8:2016/11/10(木) 21:21:09.94 .net
「僕を君に捧げよう。ジョングク。僕は君のものだ、ジョングク」

ふざけたふりをして手をとる。

「ジンヒョ…」
「ずっと。君が望むならずっと側にいるよ」

キザなセリフで笑いをとるつもりだったのに、ジョングクの顔が歪み、大きな瞳からハラハラと涙が落ちてきた。

「ジョング…」
「ダメだよ、ジンヒョン」

手のひらで涙を拭っている

「どうした?何がダメ?」
「……だって僕が一番言って欲しかった言葉…」

再び左胸のものが捻れて痛んだが、それはジョングクの言葉に舞い上がったからではなく、彼の意味していることはつまり

誰か他に言ってほしいやつがいるんだな

ジョングクの涙は止まらない。
ハンカチを差し出すと礼を言って涙を拭いている。

赤くなった目に見とれていると、ふとジョングクと目が合い、僕は思わずキスをした。もう止まらなかった。
自分の中にこんなオスの部分があったのかと驚くくらい、荒々しくジョングクの唇を奪い、吸い、舌をからめた。
「ジンヒョ…ジン…」
ジョングクが腕の下で暴れているが、構わず何度とキスを繰り返す。
「ジョング、好きだ」

476 :「針」ジングク9:2016/11/10(木) 21:21:37.72 .net
ジョングクは僕の腕の中で困惑していた。
何か言おうとする唇に指を当て、黙らせた。
「好きな人がいるんだろ」
ジョングクはピタッと口をつぐんだ。
「でもその人は近くにいない」
ジョングクは黙っている。
「僕は側にいるよジョング」

丸い瞳が僕を見つめている。
「ジンヒョン」
ニコッと笑った顔は天使だ。
「ありがとうね。僕もジンヒョンが好きだよ。でも…」
また唇を指で塞いだ。
「いいよ。言わなくて。わかってる」

僕の中で悪魔が暴れてる。
悪魔が僕の唇を通してジョングクに囁く。
「でも会えないんだろ?」
ジョングクは無表情になった。
更に追い討ちをかける。
「寂しいんだろ?ジョングク」
ジョングクの長いまつげが震えている。
パッと顔をあげたと思うと、ジョングクから唇を重ねてきた。
僕らはしばらく無言で貪るように唇を重ねあった。

息を切らせて唇を離すとジョングクは吐き出すように言った。
「会いたい」

また唇を重ねてくる。
僕の手はジョングクの肩から腕に滑り降りていく。
ジョングクは飢えた犬のように僕の唇を貪った。
「会いたいよ」

477 :「針」ジングク:2016/11/10(木) 21:22:26.81 .net
ここまでです。
続きます

478 :「針」ジングク10:2016/11/11(金) 13:12:46.20 .net
彼を床に押し倒しながら僕はその耳に囁く。

「忘れろよ、そんなやつ」

ジョングクは目を閉じたまま黙って僕のキスを受け入れている。
もどかしくなってもう一度言う。

「忘れてよ」

ジョングクは横を向いた。
「無理ですよ」
目の上に両腕を乗せて呟いた。
「忘れられたら楽なのに」

扉を開けるようにその腕をとり、ジョングクの顔をさらす。
「忘れさせてあげるよ」

もう一度キスをしようと顔を近づけると、パッと手で遮られた。

「もうダメです」

構わず手をどけてキスをしようとすると、ため息をついて逃げる。

「もうダメ。これ以上は」

肩を掴んで耳元で囁く。

「これ以上って?」

ジョングクの顔が少し赤くなった。
更に追い討ちをかける。

「君を一人にしておく奴が悪いと思わない?」

479 :「針」ジングク11:2016/11/11(金) 13:13:15.48 .net
ジョングクは黙っている。

「ジョングクがこんなに苦しんでるのに、なんで来てくれないのかな?」

ジョングクは僕を押しのけて起き上がると、テーブルの上のグラスに手を伸ばし酒をあおった。

「もう君のことなんて忘れてるかも」
「それはないです」

強く言い放ったものの、ジョングクの視線はテーブルの上に落ちたままだった。
僕はジョングクを背後から抱きしめる。
「ジンヒョン」
「ごめんよ。好きなんだね」
「……はい」
「どんなところが好きなの」
「……全部」

左胸が痛い。

「選べないですよ。全部、本当に全部好きなんだ。側にいるだけで、姿を見るだけで、声を聞くだけで、うれしくて」

でも今はいない。
テーブルの上でジョングクが握りこぶしを作っている。

「…僕もジョングのこと愛してるよ」
ジョングクはうつむいた。
「ありがとう」
「君と出会ってからずっと好きだったんだ」
「……」
「悔しいよ。僕の方がずっとジョングのこと見てるのに」

一旦口にすると想いが止まらず、言葉がどんどん溢れ出た。
ジョングクを背後からきつく抱きしめる。
「ジンヒョン」
「なんでだよ。僕の方が君を愛してる。僕なら君を悲しませたりしない」

ジョングクの両肩をつかんでこちらを向かせた。彼は目を見開いている。
「ジンヒョン…」
「愛してるよジョングク。好きだ」

480 :「針」ジングク12:2016/11/11(金) 13:13:47.76 .net
僕の中で嵐が荒れ狂っていた。
嫌がるジョングクを押し倒すとキスをしながらシャツを脱がせる。
ジョングクも必死で抵抗したが、僕は自分でも信じられないくらいの力で彼を押さえ込んでいた。
彼の首筋を舐めながら、彼のベルトを外す。
「ジンヒョン、やめて」
僕の下で彼が喘いでいた。
「嫌だよ」
僕はキスを繰り返す。
見えない恋敵からジョングクを奪いたかった。
「ジンヒョン、ジンヒョン、お願いやめて」
ジョングクが懇願してる。
「嫌だったら僕を蹴飛ばしていけばいいだろ?」
彼の裸の肩を押さえながら僕は言った。
「嫌だって言いながら、君は欲しいんだ」
ジョングクにキスして舌を絡める。
「そうだろ?僕が欲しいんだ。寂しいから」
ジョングクは黙った。
それをいいことに僕は彼のズボンを脱がしていく。

見るとジョングクの瞳に涙が溜まっていた。
「ジョング」
ジョングクが目を閉じると綺麗な涙が頬をつたった。
「意地悪だジンヒョン」

ごめん
ジョングク

でもどうしても今日は彼を手に入れたくて、僕の中の悪魔が言った。

「ほんとのことだよ」

481 :「針」ジングク:2016/11/11(金) 13:14:07.85 .net
ここまでです。続きはまた。

482 :「針」ジングク:2016/11/11(金) 20:54:51.93 .net
続きを載せる前に、ユンギがいなくなってから二週間という設定ですが(最初の方に、一週間前に活動が終わったとありますが、忘れてください)
二週間会えないだけで浮気するジョングクというのもあれなので、
体感時間一年くらいに考えてください

ユンギが一年失踪すればよかったのですが
さすがに無理があるかなと思い、
こんな無理矢理設定になりました

483 :「針」ジングク13:2016/11/11(金) 20:56:32.81 .net
僕が服を脱ぎ捨ててもジョングクはジッとしていた。
ジョングクの唇にキスする。
「忘れさせてあげるよ。僕が」

彼の首から肩、胸にキスをし、舌を這わせるとジョングクは小さく呻いた。
「ジンヒョン」
「なに?」
「ジンヒョン、僕のことすごく好きなんですね」

耳を舐めるとジョングクはビクッとした。
「そうだよ」
「辛いでしょ」

刺さるなあ。
「辛いよ」
「そうか」
ジョングクは目を閉じて黙ってしまった。

彼のものに触れるとスベスベしていた。柔らかく起立しかかっているものをソッとなぞりながら、思い直して舌を這わせる。
ジョングクが身じろぎした。
小さく呻き声をあげる。

「ジンヒョンがそんなことするの?」
「するよ。なんだって。君のためならなんだってしてあげる」

口の中に入れるとそれは張りを増して、しっかりとしてきた。
僕の指を使うとジョングクは目を閉じたまま、顎をあげてジッとしている。

「僕…」
「シッ」

指を止めずにジョングクにキスをする。彼の口中は熱くなっていた。

484 :「針」ジングク14:2016/11/11(金) 21:02:03.41 .net
僕のものを見て、やはりジョングクは躊躇う。

「ジンヒョン、僕、」

全部言わせなかった。

ハッと息をついて逃げるジョングクを捕まえる。悲鳴をあげる口を片手で塞ぎ、彼の中に押し入った。僕自身をジョングクの奥まで押し込んでから、ようやく手を離す。
ジョングクは肩で息をしている。

「ヒョン」
「ん」
「ひどいよ」
「いいの」
「よくないよ」
「黙って」

僕が動き出すと、ジョングクはまた悲鳴をあげ体が波打った。

「壊れる…」
「痛みを感じるくらいがちょうどいいだろ、何も考えずにすんで」

ジョングクはちょっと笑ったが、また僕が動くとまた声をあげた。

「お、お、ああ、あ、あ、ほんとに壊れる…」
「壊したい」

ジョングクは薄目を開けて僕を見た。
半分開いた唇から白い歯がのぞいている。
額に汗が光っている。
また動かすと、耐え切れず大きな声をあげた。
僕は赤ん坊を寝かしつけるように、シー、という。

「ジンヒョン、ジンヒョン」
「なんだよ」
「辛いよ」
「僕も。好きすぎて辛い」

485 :「針」ジングク15:2016/11/11(金) 21:03:34.52 .net
また動く。またジョングクが呻く。

「やっぱりダメだ」
「なにがだよ」

ジョングクは答えない。笑っている。
僕は悔しくなって、我慢するのをやめた。
ジョングクが悲鳴をあげる。

「あう、う、う、すと、っぷ」
「ダメ」
「壊れちゃうよ」
「壊れろ」
「ひどいなジンヒョンは」
「どっちが」

動きを激しくする。
ジョングクは悲鳴をあげるのをやめて、僕を見つめながら喘いでいる。

「ジンヒョン…」
「なに」
「……して」
「なに?」
「……してよ」
「なにをだよ」
「壊してよ、僕のこと」


潤んだ瞳で微笑むジョングクの顔は上気して赤くなっていた。
僕はキスして言う。

「いいよ」

そして

486 :「針」ジングク16:2016/11/11(金) 21:04:22.17 .net
「あっ、あっ、あっ、あっ、あーっ、あーっ、あうっ」

ジョングクの目尻から涙が滲み出ている。

「いいよ、ジンヒョン」
「いい?」
「いい、壊して」
「うん」
「もっと壊して」
「うん」
「もっと。もっと、バラバラにして」

僕がイクより先にジョングクは達した。僕の背中に盛大に爪痕を残して。

「ああ、いい、いい、いい、愛してるよ、……ギヒョ…」

その瞬間、彼が思わず呟いた名前を僕は聞こえないふりをした。

先にいってしまったマンネを見下ろしながら僕も高みに昇りつめる。

愛してるよジョングク
愛してる
ジョングクを愛してるのは僕だ
僕だけだよ



ー終わりー

487 :「針」ジングク:2016/11/11(金) 21:05:40.55 .net
「針」終わりです。
また長々失礼しました
コメントいつもありがとうございます!

488 :「針」ジングク:2016/11/11(金) 21:06:33.47 .net
あっ、エロありでした!


もう遅い、ですね
すみません…

489 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/15(火) 02:18:38.95 .net
うーんせつない…
ユンギが帰ってきたときのことを考えるとさらにせつないです
ジングクには別世界で幸せになってもらうしかないですかね…

エロ個人的には大歓迎ですw
次作楽しみに待ってます!

490 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/15(火) 02:42:54.16 .net
>>488
寂しさと辛さとエロチック
良いですね

491 :作者:2016/11/24(木) 10:48:12.40 .net
感想ありがとうございます!
バンタンMMA大賞よかったですね
あの涙涙のジンを見て急にナムジン思いつきました。

492 :「帰り道」ナムジン1:2016/11/24(木) 10:48:51.74 .net
MMAのアルバム賞の発表で女性MCが「バンタンソニョンダン」とコールしたとき、当の防弾少年団は全員耳を疑った。

今、バンタンソニョンダンって言った?

え?本当に俺たち?

これって大賞じゃなかった?

え?俺たち、

大賞とったの?

「アーミー!ありがとう!!!」

夢にまでみた舞台上に全員あがり、夢にまでみたトロフィーを案外ひょいと渡され、夢にまでみたその瞬間をメンバーの誰も実感できてなかったが、気持ちより体の方が正直で最年長のジンとダンス長のホソクはただただ涙を流し続けた。

リーダーであるナムジュンはとてつもなく混乱していたが、なんとか受賞の喜びをマイクを通じて伝えたようだ。
とはいえ、もし大賞をとったら言ってやろうと思っていたとっておきの一言は、残念ながら受賞の衝撃でどこかに吹っ飛んでしまった。

「感動した」

プチ打ち上げの帰り道、ジンはナムジュンと並んで歩きながらぽつりと呟いた。

「きっと僕の一生の中で最も輝かしい一瞬だったよ」

凍えるような寒さだ。ぽつりぽつり話すジンの息は白い。
ナムジュンは黙って肩を並べて歩いている。

「あっという間過ぎて、僕らの名前がコールされて、舞台に上がって、トロフィーもらって、……はけて
あれっと思う間もなく終わっちゃって。
ああ、もう、もったいない!もっとあの瞬間をちゃんと味わいたかった!」

ナムジュンはジンを見てニヤッとしてみせたが、やはり黙ったまま歩いていた。

「あれ?皆は?」

周囲にメンバーがいないことに気づいたジンは立ち止まった。ナムジュンはキョトンとした顔のヒョンにやっと口を開く。

「とっくに先に行きましたよ。ジンヒョンがぐずぐずしてるから」

「そっか」

ジンは自分を見つめるナムジュンの視線に気づくと微笑んだ。

「今日はありがとう、ナムジュン」

493 :「帰り道」ナムジン2:2016/11/24(木) 10:50:02.73 .net
ナムジュンは首を振る。

「もう涙は止まりましたか」

「やっとね。自分でもびっくりしたよ。あんなに涙が止まらないこと初めてだ」

ナムジュンは何か言いたげだったが、その話をするのはあきらめたようで話題を変えた。

「明日、何時起きですか」

「5時出発だから4時起きかな」

「そうか。じゃ早く帰らないと」

「ナムジュン」

歩き出そうとしたナムジュンの腕をジンが引き止めた。

「ナムジュン、何か僕に言いたいことあるんじゃないの?さっきからモグモグしてる」

「モグモグなんて。ジンヒョンじゃないんだから」

そう言いながらナムジュンは口元に手をやって顔を赤らめた。

「ナムジュン、僕らの夢、かなったのかな」

ナムジュンはジンの顔を見てうなずいた。

「そうですね」

「少し納得いかない?」

「…いや、そんなことないですよ。ただ、次は俺たちが大賞だって確信をもってもらえるように、なれた、ら、なと……」

ナムジュンの言葉が尻つぼみなのはジンが抱きついたからだった。

「ジンヒョン…」

ナムジュンはジンにしがみつかれたまま、両手を持て余して宙に浮かせている。

「とったんだよ大賞、僕たち。おめでとう、ナムジュン」

ナムジュンの胸に顔を埋めながらジンは囁いた。
ナムジュンはそっとジンの体に手を回した。

「うん、おめでとう。ジンヒョン」

ジンはナムジュンの顔を見上げた。

「ありがとう、リーダー。よくがんばったね」

494 :「帰り道」ナムジン3:2016/11/24(木) 10:50:55.44 .net
ナムジュンの顔が赤くなり、瞳から涙がこぼれ落ちた。
唇を引き結ぶと黙ってヒョンの頭を自分の胸に押しつけ、強く抱きしめた。
ジンは囁く。

「僕は幸せ者だ。今までだって幸せだったけど今日ほど幸せだったことないよ」

ナムジュンはヒョンを抱きしめたまま、静かに涙を流している。
ジンはポケットからハンカチを出してナムジュンの涙を拭ってやった。
目を閉じて、黙ってされるがままだったナムジュンはハンカチが頬を離れたのを感じて、目を開けてジンを見た。

ジンも優しい顔でナムジュンを見つめた。

ナムジュンはまばたきをして、再びジンを抱き寄せた。
少しためらっていたが、やがて決心して、そっとヒョンの赤い唇にキスをした。
ヒョンの唇を味わってから、小さな声で謝る。

「ごめん」

ジンは顔を赤らめてモグモグしてたが、微笑んだ。

「いいよ」

ナムジュンはため息をついて又ヒョンを抱き寄せると今度は激しく唇を吸った。

「ナムジュン…」
「ごめん、我慢してたんだずっと」

ジンの顔を見つめて聞く。

「……嫌?」

ジンは潤んだ瞳でナムジュンを見つめたまま嫌だともいいとも答えない。
ナムジュンは再びジンを抱きしめ、唇を合わせる。

「ヒョン、好きだ…」

495 :「帰り道」ナムジン4:2016/11/24(木) 10:51:52.78 .net
「ナムジュン…」

ジンは性急なナムジュンの行動を押し留めるような仕草をしながらも強くは拒まなかった。

ナムジュンはヒョンを冷たいブロック塀に押しつけると、片手を恋人握りにして又ヒョンの唇を吸う。

「ナムジュン、待って、ナムジュン…」
「……」
「ナムジュ…、、ナムジュン、ん、…ん………」

ナムジュンの舌がジンの口に侵入しヒョンの舌を求める。
不思議なほど自然にジンも舌を絡めていた。
甘い感覚に襲われたジンは突然ハッと我に返りナムジュンを突き放す。

ナムジュンはまばたきをして謝った。
「ごめん」

ー続きますー

496 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/26(土) 07:29:54.04 .net
>>495
彼らのキョトンとした顔と泣き顔が印象深いMMAでした
ナムジン続き 待ってます

497 :「帰り道」ナムジン:2016/11/27(日) 17:45:00.39 .net
感想ありがとうございます^_^
励みます!

続きです

498 :「帰り道」ナムジン5:2016/11/27(日) 17:45:32.43 .net
ジンは唇を手の甲で拭い、心臓の鼓動を気づかれまいとナムジュンに背中を向けた。

背後からナムジュンの声が聞こえる。
「ごめんヒョン…帰ろうか」

ナムジュンの言葉に返事を返せないでいると、ナムジュンは背後からそっとヒョンを抱きしめた。

「明日からジャングルへ行くんだね」

ジンは緊張しながらうなずく。

「うん」
「気をつけて……」
「うん……大丈夫」

ナムジュンはジンを少し強く抱きしめた。

「ほんとは行かせたくないけど」
「……すぐ帰ってくるよ」
「……でも行かせたくない」
「……大丈夫、僕はアウトドアけっこうとく、い……」

大きな手がクルリとジンを振り向かせた。
ナムジュンは切ない顔でジンを見つめている。
ジンはナムジュンの瞳から視線を外せないまま、そっと唾を呑み込んだ。

ナムジュンは包み込むように優しくジンを抱きしめた。

「気をつけて。ほんとに気をつけて元気で健康体で帰ってきてください」
「……わかってるって」
「わかってても気をつけて」
「うん」
「ヒョンはけっこう適当なところがあるから」
「そんなことないよ」
「食べるものにも注意してくださいよ」
「う…」
「手とか足が出ない服装で…」
「ああ、もうわかったって。オンマみたいなこと言わないで!ちゃんと元気で健康体で無傷で帰ってくるから!」

ナムジュンは何かまだ言いたそうだったが、発言を封じられて黙った。
ジンはナムジュンの胸を突く。

「少しは信用しろよ」
「……はい。そうですね」
「信用してないだろ」
「はい」
「……あのね」
「ヒョン、もう一つ」
「まだあるの?なんだよ!」

499 :「帰り道」ナムジン6:2016/11/27(日) 17:45:44.93 .net
ナムジュンはぎゅううとジンを抱きしめた。

「誰にも心動かされないで……」

ジンは困ってキョロキョロする。

「大丈夫だよ…」

ナムジュンはジンの顔を黙って見つめる。
ジンは躊躇っていたが、意を決して自分からナムジュンに口づけた。
両手でナムジュンの首にぶらさがると、真顔で言う。

「わかったよ」

「ヒョン……」

嬉しそうにナムジュンは何度も何度もジンの唇にキスをした。
何度も何度も
何度も何度も




「な、ナムジュン……そろそろ帰らないと、僕、睡眠時間がね?」
「わかりました…あと一回だけ……」
「さっきもそう言っ……」
「じゃあ、もう一回だけ……」

ー終わりー

500 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/27(日) 22:01:39.39 .net
最近ナムジンが激アツだったので嬉しかったです
大賞取って高ぶってる所に翌日からジャングルなんてそりゃナムジュンはジンニムの事離し難かっただろうなって思ってたんですが
本当にこんな展開になってたらいいな〜キスするのやめられないなんて可愛すぎて…
いつも素敵なお話ありがとうございます!

501 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/11/28(月) 01:08:04.15 .net
ナムジンをまた読めて幸せです。
モニちゃんの可愛くて積極的なところとジンニムの男らしいけど
流されちゃうところが最高でした。

502 :「帰り道」ナムジン:2016/11/28(月) 08:06:00.95 .net
>>500
感想ありがとうございます!
私、大賞とったときのジンニムの涙に萌えに萌えてしまって…これは絶対慰めてもらってる奴!と震えてましたw
ジャングル行きも帰りも可愛かったので、密かにジンブームが。

503 :「帰り道」ナムジン:2016/11/28(月) 08:07:21.04 .net
>>501
ありがとうございます。その感想にまた萌えてしまいます。なんかじれったい感じが好きなんです、このカップル。勝手に妄想してるだけですがw

504 :クオズ妄想:2016/11/29(火) 22:06:53.57 .net
クオズの媚薬エロの続きです。
全編エロなので苦手な方はスルーで

505 :クオズ妄想1:2016/11/29(火) 22:09:15.22 .net
>>168の続き


「ジミン……コーラに何か入れたろ」

テヒョンが睨むとクオズの片割れはニヤリと笑った。
取り出したのは例の薬だ。

「この間はいいところで邪魔が入っちゃったろ?」

早くも額に汗をかいているテヒョンは悔しそうに呟く。

「やられた……」

ジミンは立ち上がると椅子に座るテヒョンの上に相対するようにまたがる。

「高ぶってきた?」

「ないよ」

「減るもんじゃなし、ええやん。ほなキスしよか?」

「俺の上からどけよ変態ジミン」

「おろ?そんなこと言ってええのかなあ?」

ジミンはわざと嫌らしくテヒョンの両肩をなでる。
そんな接触にすら、ふぅと息をついてしまうテヒョン。

「ん?感じてる?」

「感じてない」

「我慢すんなや〜 もっと喘いでいいんやで」

そう言いながらジミンは相方の綺麗な首筋に舌を這わした。
ビクリとするテヒョン。

「ん、んんん……ん」

「こっち向き。キスしよ」

変態。そう思いながらも薬の効き目で燃え上がるような思いのテヒョンは唇を差し出してしまう。
柔らかいジミンの唇は蕩けそうでテヒョンは夢中になってキスをした。

「テヒョナ、可愛いな」

クオズは何度も熱いキスを交わす。
ジミンはシャツを脱ぎ、鍛えられた上半身が露わになった。
テヒョンは潤んだ瞳でジミンを見上げる。
ジミンは言った。

506 :クオズ妄想2:2016/11/29(火) 22:10:01.47 .net
「なあ、おまえの……見せて」

取り出されたそれにジミンが触れるとテヒョンは震えた。

「ああ……」

「気持ちいい?」

「ん……」

ジミンはテヒョンをベッドまで誘導すると、テヒョンに添い寝しながらそれを弄ぶ。テヒョンは辛そうな息をした。

「あ……あ……、ん、あ……、んん」

「可愛い」

ジミンはキスをしながら手の上下運動を続けている。

テヒョンは無意識に中指を噛んでいる。

「うう、はあ、あ、うん、あ、あ」

ジミンはテヒョンの耳元に囁いた。

「もっと気持ちいいことしよか」

「……」

「ええやろ?」



喘ぐテヒョンは女の子のようで、あどけない子どものようで、ジミンの意地悪心をくすぐる。

「なあ、どんな感じ?」

「え?」

「俺が入ってるのってどんな感じ?」

「わかんないよ」

「わかんないか。じゃあ…こうしたら?」

「あっ………あ……じ、ジミン……」

「もっと?こう?」

「あああ!あ、嫌……ジミン……あっ、あ……」

507 :クオズ妄想3:2016/11/29(火) 22:10:51.63 .net
テヒョンの体は燃えそうに熱くなっている。全部がもうはち切れそうだ。
ジミンはテヒョンと恋人つなぎすると言った。

「いい?」

「う、うん」

涙目で喘ぐテヒョンにのしかかりながら、同時に彼のものを弄ぶ。
テヒョンは叫んだ。

「ジミン!だめ!ダメって!」

「なんで?ええやん」

「ダメって……ああ、あぅ!、ジミン、あっ、このクソバカ、あ、あ、あ、ああ、いい…」

「ん?いいって言った?」

「ああ、いい、いい、ジミン……」

「テヒョナ、可愛いな」

「ジミン、ああ、もう…」

「ん?じゃ、ストップ」

え?と思う間も無く、ジミンは体を離す。テヒョンは起き上がった。

「やめないでよ」

「なに?」

「きてよ」

「ほしいの?」

「早く」

508 :クオズ妄想4:2016/11/29(火) 22:11:56.55 .net
意地悪ジミンの指がテヒョンを弄ぶ。
テヒョンは喘いだ。

「あっ、ジミン、もう」

「ん」

とジミンはそれを口にし、舌で優しく舐めた。
跳ねるテヒョンの体。

「……っ、やめ、ジミン!」

ザラリとしたジミンの舌にテヒョンは屈してしまう。

「ああ、あっ」

汗ビッショリの相方にジミンはニヤッとした。

「今度は俺の番やな」

再び侵入するジミンにテヒョンは泣き声をあげた。

「やめ、今無理」

「かまへん」

「ジミン、っっっ!」

「いい子やなテヒョナ」

そう言うと激しく腰を動かす。
テヒョンは悲鳴をあげてジミンの首にかじりついた。

「ああ、いいテヒョナ、可愛いなおまえ」

「ジミン、もう無理…」

「もうちょっと我慢…」

509 :クオズ妄想5:2016/11/29(火) 22:12:39.50 .net
「もう無理だって、」

「あかん」

「ジミン、ああ、ジミン、あぅ、」

「好きテヒョナ」

グッと力を入れたジミンはテヒョンを征服しようと、テヒョンの片手を抑え、片手で口を塞いだ。

「……!……!」

テヒョンの中にたっぷり吐き出しながら、ジミンは拘束を緩めようとしない。
二人の荒い息づかいだけが響く。

「あ、すまん」

ようやく手をどけるとテヒョンは汗をかいて目をつぶっている。
ジミンがキスすると目を開ける。
汗で濡れたテヒョナの前髪を弄りながらジミンは言う。

「なあ、俺ら付き合おうか」

「馬鹿ジミン」

◯◯◯◯

「……って夢を見たんだけど、どういう意味だと思うジミン?」

ジン、ナムジュン、ホソクは声が出ないほど笑っている。
ジョングクは全く聞いていなかった。
テヒョンは至って真面目である。

ユンギが噴き出したコーヒーをかぶったジミンは服を拭きながら冷静に言った。


「それ答えなきゃだめ?」

ー終わりー

510 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/01(木) 21:51:51.28 .net
媚薬で遊びなのか本気なのか クオズのワチャワチャした感じがいい

511 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/01(木) 22:09:13.38 .net
夢オチだったなんてwww
しかも全部包み隠さず喋っちゃうテテ可愛いなあ
この後付き合っちゃうのかなー
関西弁喋る地方出身メンバー好きなんで読めて嬉しかったです
いつもありがとうございます

512 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 11:43:17.43 .net
ここでちょっと聞いてみるんですが腐スレってまた立てたらみなさん使いますか?
1は最後荒らされて無くなっちゃったけど好きだったから残念だなと思ってて

513 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 12:15:30.97 .net
>>512
書き込みはしてないけどROMってた
あれば見に行くよ

514 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 13:28:03.55 .net
>>512
たまにカキコしてました
突発的な萌えを語れる貴重な場所だからぜひ欲しいです

515 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 18:06:04.01 .net
>>513
>>514
レスありがとうございます
じゃあ立ててみますのでまたのんびり進められたらいいなと思います

516 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 18:21:09.67 .net
立てたので一応貼っておきますね
また使ってください

防弾少年団の腐スレ2 [無断転載禁止]©2ch.net
http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1480843044/

517 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 21:23:40.03 .net
>>516

ありがとう

518 :「シャワー」ホプユン:2016/12/11(日) 21:58:03.37 .net
ホソク×ユンギです。今回はキス止まり

519 :「シャワー」ホプユン1:2016/12/11(日) 21:58:45.45 .net
ユンギの頭の上に水の入ったバケツが下がっている。

防弾少年団がゲストとして呼ばれたクイズ番組でユンギが回答する番だった。
AかBのボタンを押して答えを選び、ファンファーレが華やかになれば正解、不正解の場合はバケツの水が容赦無く頭の上に降ってくるのだ。

もちろんユンギは水をかぶるなんて面倒はごめんこうむりたかった。
しかし肝心の答えはさっぱりわからない。
客席に防弾少年団の他のメンバーが座っている。ユンギは救いを求めるようにナムジュンを見た。と、ナムジュンがホソクに耳打ちしている。
ユンギがAのボタンに手を置くとホソクがわずかに渋い顔をする。
Bのボタンに手を置くとホソクが満面の笑みを浮かべた。
ユンギは安心した。

司会者の方を向き、「わかりました」と告げる。

「それではシュガさん、答えのボタンを押してください!」

ユンギは力いっぱいBのボタンを押した。

次の瞬間、大量の水が頭から降ってきた。

520 :「シャワー」ホプユン2:2016/12/11(日) 21:59:26.80 .net


ナムジュンが腹を抱えて笑っている。
「Aって言ったのに」
びしょ濡れのユンギはホソクを指差して小さな目を剥いた。
「嘘だろ?こいつ、Aのボタンで渋い顔しやがった」
ホソクは知らぬ顔でニヤニヤしている。
「何言ってんだよ。俺、ちゃんとAだって目で教えたって」
「目?」
「目をキラキラさせてたよ」

とホソクはさっきの渋い顔をしてみせる。彼曰く、目はキラキラしてるらしい。
ユンギは睨むしかなかった。

あいつ絶対ワザとだ。

ユンギは水に濡れた頭と服をイライラとタオルで拭きながら、局のシャワー室へ向かっていった。

シャワー室には先客がいた。
一足先に同じく頭から水をかぶったコメディアンだろう。
中から鼻歌が聞こえてくる。

寒かったので日射しの当たる窓際に腰掛けて待つ。
と、そこへホソクが新しいバスタオルを持ってやってきた。

「シュガヒョン〜、新しいバスタオル使いなよ。それビショビショだろ?」

ユンギはまだ腹を立てていたので、無言でバスタオルを受け取った。
頭を拭きながらホソクの視線に気づく。

「なんだよ」

ホソクはニヤニヤしている。

「いや? ただ白いシャツが水に濡れてセクシーだなと」

言われてみれば白シャツが水で肌に貼りつき、胸の先端がくっきりと浮び出てる。

「見るなよ」

ため息をついてタオルで隠すと同時にシャワー室が開き、先客が出てきた。

521 :「シャワー」ホプユン3:2016/12/11(日) 22:00:04.90 .net
ユンギはホソクの視線を避けるようにシャワー室に入るとホッと一息ついた。

が。

「なんでおまえも入ってくるんだよ!」

ホソクが当たり前の顔してシャワー室に入ってきている。

「早く出…」

「まあまあ」

ホソクは嫌がるユンギの口を唇で塞ぐ。

「何してんだよ!」

「しっ、外に聞こえるよ」

ホソクはしっかりユンギの腰を捕まえると、濃厚なキスを繰り返す。

ユンギはキスの音が外に漏れるんじゃないかと気が気ではない。

そんなユンギの気持ちを読んだかのように、ホソクはシャワーを出した。

「こうすれば聞こえない」

ユンギもホソクも服を着たまま頭からずぶ濡れだったが、そんなことはおかまいなしにホソクはユンギを抱きしめる。

「びしょ濡れのユンギヒョンも可愛いよ」

「おまえ…やっぱりワザとだな!」

「気のせいだよ」

「……!、こらどこ触ってんだよ!」

「気のせい」

522 :「シャワー」ホプユン4:2016/12/11(日) 22:00:42.11 .net
ユンギはホソクに壁に押し付けられ、嫌がりながらもホソクにキスの雨を降らされている。

こいつ時々強引だよな

と、そこでユンギはホソクが自分にキスをしながらユンギの革パンのジッパーを下ろそうとしてるのに気づいた。

「やめろって」

あわてるユンギの顎を持ち上を向かせ無理矢理口を塞ぐと、ホソクはユンギのジッパーを降ろす。
と、気が変わったのか、そこはそのままにしてユンギの肩を気持ち強くつかむと、ユンギの舌に自分の舌を絡めてきた。
濡れたシャツの中にホソクの手が侵入してくるのを感じ、ユンギはぶるっと身震いした。

「あ」

ユンギの耳にはまった銀のピアスをホソクの舌先が鳴らす。

「…ぁ」

真っ白い首筋をホソクの舌が走る。

「ぅ、」

また唇が奪われる。
ユンギの体に回された腕に力が入り、ユンギは喘いだ。

と、ふいにホソクの唇が離れた。
ユンギの唇から唾液が糸を引き、ホソクの口に一瞬つながっていた。

ユンギは黙って唇を手で拭う。

ホソクの唇が動いた。

「ヒョン」

ユンギは横を向いたまま答える。

「んだよ」

523 :「シャワー」ホプユン5:2016/12/11(日) 22:01:14.40 .net
顎を掴まれホソクの方を向かされる。
じっと見つめてくるホソクをユンギは睨んだが、すぐに目をそらした。

「ヒョン」

ホソクの手が伸びてきて、親指がユンギの唇をなぞる。
ユンギはチラッとホソクを見た。

途端、ホソクの親指がユンギの口中に侵入し、ユンギの舌を弄ぶ。
嫌がって横を向くがどこまでもホソクが指を入れてくるので、仕方なくユンギはホソクの親指をなめた。

「あ」

声をあげたのはホソクだった。

「ヒョン…」

ユンギはジロリとホソクを見上げると、彼の手を目の前まで持ってきた。
そしてホソクの顔を見つめたまま、思い切りホソクの親指を舐め上げる。

ホソクは深く息を吸った。

ユンギは相変わらず睨んでいる。

ホソクはニヤリと笑った。

「ヒョン、今晩待ってる」

ユンギはふっと微笑むと、ホソクをシャワー室の外に蹴り出し、鍵をかけた。

ー終わりー

524 :「シャワー」ホプユン:2016/12/11(日) 22:03:40.75 .net
以上です。
強引なホソクと渋々ながら付き合っちゃうユンギでした。

前作に感想ありがとうございました。感謝です。

525 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/11(日) 23:12:35.68 .net
>>524
ありがとうございますー!
ホプユン大好きです
強引でも無理矢理に感じないホソクたまらないですね!

526 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/12(月) 21:07:28.30 .net
>>524
わああユンギの白肌と張り付く白シャツと滴る水滴…最高の組み合わせですね
やっぱりこのあと香港送りの刑なんでしょうかw
次も楽しみにしてます!

527 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/01(日) 19:57:43.90 .net
>大阪府三島郡島本町のイジメは被害者が全部悪い

        ↑
 イジメの加害者を擁護し被害者を非難するなんて
 島本町は鬼畜の町だな

528 :「夢」ナムジン:2017/01/23(月) 12:43:10.16 .net
お久しぶりです。
エロ無しナムジンです。

529 :「夢」ナムジン1:2017/01/23(月) 12:43:41.40 .net
グラスにワインが注がれた。

ナムジュンが口に含んで頷くと、ソムリエはナムジュンに相対して座る女性のグラスにもワインを注ぐ。

まだ幼さの残る顔立ちの、艶やかな黒髪をした日本人の女の子はニコリとした。

この女性はデュエット番組でナムジュンと組んで見事な歌唱力を披露したことがある。彼女が久しぶりに来韓したので、たまたまスケジュールが空いていたナムジュンはお礼がてら彼女のエスコート役を買って出た。
最近胸に渦巻くモヤモヤを払拭したい気持ちもあったようだ。

朝から入念にお洒落をしているナムジュンを他のメンバーは冷やかしていたが、一人だけ冷たい視線を自分に送っているメンバーがいたことに、リーダーが気づいていたかはわからない。

日本人の女の子は美しく長い黒髪と、ぱっちりとした大きな目を持った可愛い女性だ。
彼女がやや詰まるものの、申し分のない程度の韓国語を話すのに対し、ナムジュンはありったけの日本語力で応対する。たまに英語も混じえた会話は楽しげで、時折二人の笑い声が入りながら、食事は進んでいった。

食事も終盤にさしかかり、デザートが運ばれてきたとき、ナムジュンのスマホが鳴動した。
女性がどうぞという顔をしたので、ナムジュンは小声で電話に出る。ジョングクだった。
「ナムジュニヒョン?」
「なに?なんかあったの?」
「何時に帰る?」

530 :「夢」ナムジン2:2017/01/23(月) 12:44:11.60 .net
ナムジュンはチラッと女性に視線をやり、あわてて言った。

「まだわからない」
「遅くなる?」
「わからないよ」

特に下心があるわけではないが、ソウルの夜はまだまだこれからだ。買物などに付き合うべきか?そんなことを考えてもみた。

ジョングクが何か言い澱んでいると、ユンギが電話口に出た。

「ナムジュン早く帰ってこい」
「どうしたんですか、何か緊急事態でも?」

また自分か他のメンバーがSNSで何かやらかしたのだろうか?
若干滅入りながらもユンギに問いかけると、ユンギはわざとらしく大きなため息をついた。後ろで何か割れる音がする。
ジミンの焦ったような大きな声が聞こえる。ホソクがたしなめているような声も。
ユンギは重ねて言った。

「いいから早く戻れ。俺らの身が危ない」

531 :「夢」ナムジン3:2017/01/23(月) 12:44:48.01 .net


慌てて宿舎に戻ったナムジュンを出迎えたのは、頭からチャプチェをかぶったテヒョンだった。
憮然とした顔のテヒョンはドアを開けると、リーダーにお帰りも言わず、そのままシャワーを浴びに行ってしまった。
リビングに行くと、ユンギとホソク、ジョングクで床に散らばったもの、割れた皿やチャプチェの残骸などを黙々と片付けている。テーブルの上には食べきれないほどの料理が所狭しと並べられ、それでもまだ足りなかったのかピザの箱が置いてあった。
ただし中身の方は宙を飛んだらしく、壁に張り付いていた。

ナムジュンはこの途方もない有様に唖然としたまま、動けない。

「一体なにが……?」

ジョングクがうんざりした顔で言う。

「ジンヒョンがおかしくなっちゃったんです」
「え?」

驚くナムジュンには目もくれずユンギが呟いた。
「朝から様子が変だなとは思ってたんだ。やたら陽気だし、張り切ってるし」
ホソクも頷く。
「俺もそう思った。なんていうの、ちょっと怖い感じの張り切り方っていうか」

ジョングクは片付けを投げ出してソファに座った。
「こんなことならジミンとボーリング行けばよかった」
ここぞとばかり仲良しのヒョンを呼び捨てにする。
「ジミヒョンもジンヒョン、絶対何かあるって恐れてましたよ」

532 :「夢」ナムジン4:2017/01/23(月) 12:45:27.45 .net
ユンギとホソクも同調し、俺たちは皆ジンの様子がおかしいことに気づいていたと口々に言った。
気づかなかったのは朝から忙しかったナムジュンと、個別スケジュールが終わって夜に帰ってきたテヒョンだけだった。

不幸にも疲れていたテヒョンは、ジンの料理の多さに文句をつけ、さらにチャプチェを味見して塩辛いと言ったことでジンの怒りを買い、頭からチャプチェをかぶる羽目になったらしい。
その後のジンは手がつけられなかったとユンギは呟いた。

ジンの部屋はぴったり扉が閉ざされていて、ジミンが健気にもおかしくなったヒョンの機嫌をとろうとしてがんばっていた。

「ヒョン、僕久しぶりにヒョンのオヤジギャグ聞きたいです。絶対笑えると思うから出てきて話しましょうよ〜」

部屋の中はシンとしている。
ナムジュンはジミンの肩に手を置いて、しばらく向こうへ行っててほしいと頼んだ。

ジミンが行ってしまったあと、ナムジュンはなんと声をかけるか迷ったが、まず一声かける。

533 :「夢」ナムジン5:2017/01/23(月) 12:46:00.86 .net
「ジンヒョン?ナムジュンです」

部屋の中はシンとしている。

「ヒョン?どうしたんですか?」

しばらく沈黙が続いたが、やがて声がした。

「帰ったんだ。もっと遅くなるかと思ってた」
「帰りましたよ。中に入っていいですか」

ジンは無言だ。
「ジンヒョン?」
「いいよ、別に。大丈夫だから。向こう行って」
「あまり大丈夫じゃなさそうだけど?」
「そんなことない」
「どうしたんですか」
「どうもしない」
「どうもしないことないでしょ。テヒョンが頭からチャプチェかぶってましたよ」
「だって、まずいって言うから」
「ジンヒョンらしくないですね」
「僕らしくないってなんだよ。これが僕だよ」
「ジンヒョン」
「もういいの」
「ヒョン」
「いいの」
「ヒョン!」
「いいから向こうへ行けよ!なんだよ、楽しかっただろ、日本人の可愛い女の子とデレデレしてさ!よかったよね!」

534 :「夢」ナムジン6:2017/01/23(月) 12:46:39.00 .net
ドォン!
とドアを激しく叩く音がして、部屋の中のジンはビクッとした。
「開けろ」
ナムジュンの低い声がする。
ジンはびっくりして声が出せないでいたが、やっとのことで声を絞り出す。
「や、やだよ」
「いいから開けろ」
ゴスッ
ドアを蹴る音がして、ジンは焦った。
ドアの向こうでユンギとナムジュンが揉めている声がする。
「ドアを壊すのはやめろ、ナムジュン」
「……」
「やめろ、ナムジュン…ドアノブが壊れ…いい加減にしろお!」
「ユンギヒョンは関係ないだろ!」

ドアの外で激しく揉み合ってる音がして、ジンは大変なことになったと慌ててドアを開ける。

と、スルッとナムジュンが部屋に入ってきた。
「え?」
驚くジンの前で扉が閉まる。
扉が閉まる瞬間に、おかしくて仕方ないといった顔をしたユンギがチラリと見えた。

だまされた。

535 :「夢」ナムジン7:2017/01/23(月) 12:47:08.17 .net
腹をたてるヒョンをよそにナムジュンはさっさとヒョンのベッドに腰掛けて、ジンを見上げる。

ジンは口をへの字にした。

さっきの怒号はどこへやら、ナムジュンは穏やかな口調で語りかける。

「どうしたんですか、ヒョン?」

ジンは黙っていた。
ナムジュンは再び口を開く。

「怒ってたの?」

ジンは無言だったが、否定しないということはつまりイエスなのだった。

ナムジュンは頭の後ろをかいている。
「じゃあ成功だ」
ジンが「?」という顔をすると、ナムジュンは視線を合わせず呟いた。
「怒ってほしかったから」

ジンはブスッとしている。
ナムジュンは窓に目をやりながら続ける。
「想っているのは自分だけかも、って考えると辛いです」
ジンの視線が当惑したようにキョロキョロする。ナムジュンは更に続ける。
「『ジャングルの法則』の撮影から帰ってきて、ジンヒョン、僕を避けてるでしょ」
ジンが言葉を発した。
「避けてないよ」
「そう?」

536 :「夢」ナムジン8:2017/01/23(月) 12:47:38.23 .net
あえてジンの言葉を否定はしなかったが、ナムジュンは寂しそうに続けた。
「可愛いヨジャドルもいたじゃないですか」
「いたよ」
「でしょ?」
「でも何もないよ?」
「他のグループのかっこいいナムジャもいたし」
「いたよ」
「でしょ?」
「何もないよ?」
「あってもいいんですよ?」
「ないって言ってるよ?そっちが勝手に誤解してるんだよ?」
「いやだから、あってもいいんですよ?ただ、」
「「「ないって言ってるよ???」」」

ジンの叫び声にナムジュンはあわててヒョンの口を抑える。
ジンはナムジュンの手のひらの中でモグモグする。

ナムジュンはジンを抱き抱えている自分に気づき、ヒョンの口から手を離したが、そのまま抱きしめた。
ジンは抱きしめられたまま、まだブスッとしている。
「ナムジュン、絶対誤解してる」
「…誤解ですか?」
「誤解だって」
「だってヒョン、僕を避けてたよね?」「それは……その」
「……」
「その…」
「……なんですか」

537 :「夢」ナムジン9:2017/01/23(月) 12:48:34.11 .net
ナムジュンは怪訝な顔でジンを見る。
ジンは非常に言いにくそうな顔をしている。

「なんですか」
「……向こうで、夢を見たんだよ」
「ジャングルで?なんの?」
「変な夢」
「どんな?」
「…ナムジュンが…その、なんでもない」

ナムジュンはまじまじとヒョンの顔を見ていたが、急にヒョンを横抱きにして、ベッドの上に寝かせた。
上からヒョンの体にまたがって囁く。

「どんな夢?」
ジンは困った顔をして黙っている。
ぽってりとした唇がほんのり色づいている。
ナムジュンはその唇に見とれながら言う。
「当ててみましょうか?」
「……ん?」

ヒョンの唇に自分の唇を軽く合わせる。
「こんな夢?」
ジンは赤くなった。
ナムジュンは微笑む。
「正解?」

ところがジンはこう言った。
「違うんだよ、もっと…」
再び黙る。

ナムジュンは首を傾げたが、今度はヒョンの唇を吸った。
「こう?」
ジンは目を閉じていたが、こう言った。
「違うよ?」

今度は舌が絡んだキスだった。
長く、長く。
やっと唇が離れると、赤く潤んだナムジュンの瞳が問いかける。
(正解?)
ジンは言った。

538 :「夢」ナムジン10:2017/01/23(月) 12:49:09.29 .net
「それもしたんだけど…」
「え」

ナムジュンはヒョンの顔を見たまま絶句している。
「もっと?」
ジンは頷いた。
「うん」
「そ、それって」
「うん」
ナムジュンはベッドの上に座り直し、頭を抱えた。
「……」
「悩むだろ?」
「……」
「でも、夢だから」
「……」
「気にしなくていいよ」

ナムジュンはガバッとヒョンの両肩を掴む。
「それって、いいってことですか?」
「え?」
「そういうこと、いいってことですよね?」
「いや、そんなこと言ってないよ?」
「夢に見たんですよね?僕との、その、そういう、エッチな?」
「見、たけど……夢だからね?」
「夢にまで見ちゃうほど、なんですよね?」
「違うって。見ちゃったんだってば。僕がしたいわけじゃないよ?」
「僕はいつでもいいですよ、ヒョン」
「いやいやいや、話聞いてる?」
「早く言ってよヒョン…」

再び押し倒されながら、ジンはもがいた。
「だから、夢の、夢の話だってば……夢の……ん、……夢……ナムジュン…」
「ヒョン…食べたい…」
「違……ちょっとま……あ、ちが……」
「可愛い……夢にまで見るなんて…感激だ…」
「ナムジュン……ちょっと話が……話、ちょ、あっ、まっ、あっ、ちょっと待っ、あん、待って、皆、皆、いるからね?皆、近くにいるからね?」

やっとのことで逃げ出したものの、ナムジュンは最後に「ヒョン。早く抱きたい」と囁いて行ったので、どう切り抜けるか頭が痛いジンだった。

539 :「夢」ナムジン:2017/01/23(月) 12:49:38.12 .net
以上で終わりです。
ありがとうございました!

540 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/23(月) 22:04:47.62 .net
>>539
お久しぶりです
二人のやり取りの描写がリアルで
ソクジンのアニンデな感じも良いですね

541 :「夢」ナムジン:2017/01/23(月) 23:57:13.42 .net
>>540
ありがとうございます。
ジンニムのアニンデ?好きですw

542 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/24(火) 20:20:01.76 .net
>>539
お久しぶりです!待ってましたー!!最近ナムジン来てるのですごく嬉しかったですw
ジンのキャラをはかりかねていたのですがこのキャラがしっくり来ました!

543 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/24(火) 22:40:23.44 .net
>>539
ナムジンめちゃくちゃ好きで以前に一度リクエストもした事があるのですが(その節はありがとうございました)
今回も最高でした
大好きなヒョンに嫉妬してほしいナムと嫉妬で物にも人にも当たるジンニム可愛すぎです
早く結ばれる日が来るといいねって応援の気持ちですw
本当にいつも素敵なお話ありがとうございます

544 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/25(水) 00:06:44.24 .net
出てこないジンの部屋のドア壊す勢いで叩いて開けろっていうナムジュンかっこいいし
開けさせるために一芝居打つユンギ策士〜ってキュンとしてしまいました

545 :「夢」ナムジン:2017/01/25(水) 23:28:51.46 .net
感想ありがとうございます。
うれしいです。書いてよかった〜

546 :グクテテ:2017/02/04(土) 19:50:08.83 .net
>>283の続きで、今度はテテがグクに襲われるのを書きました。
全編エロ(強)です。苦手な方はスルーで。

547 :グクテテ「ゲーム」1:2017/02/04(土) 19:50:53.91 .net
「抵抗しないの?」

ベッドの上でマンネに押さえつけられたテヒョンはあきらめたように答えた。

「ビデオに撮られたからな」
「ビデオならもう消したよ。目的は達成できたし」

テヒョンは黙っていたが何か言いたそうにマンネを見た。

「なに?」
「ジミンのこと、どうしたんだよ」

ジョングクはニヤッとしてみせた。

「知りたい?」

テヒョンはぷいと視線をそらした。

「別に」

ジョングクはまじまじとヒョンの顔を見ていたが、ぷっと噴き出しテヒョンの上からどいた。

「あ〜、こんなに騙されてくれると気持ちいいね!」
「え?」
「お芝居に決まってるでしょ!僕とジミンで考えたんですよ。テヒョニヒョンが隠れているのがわかったから」

テヒョンは跳ね起きた。

「そうなの?全部ウソ?」
「当たり前でしょ。ぼくらをなんだと思ってるんですか」
「そうか…よかった…」

ゲッソリした顔でベッドに寝転がるテヒョンをジョングクはニヤニヤして覗きこむ。

「びっくりした?」
「…もうやめろよな、ああいうこと」

ジョングクのキスを思い出したのか、唇を尖らせている顔がほんのり赤い。
マンネは無邪気にヒョンの横に寝そべった。

「ねえヒョン、ゲームしよう」

数分後、共に寝転がってスマホゲームに興じていた二人はゲラゲラ笑いあっている。

「もう、ヒョン!なんですか、今の手は!」
「びっくりするだろ?俺が編み出した」

得意そうなヒョンの画面をジョングクは覗きこむ。

「どうやってやるの?」
「ちょっと待って…うん、この画面で、こう出たら、連打……してスワイプして…」
「ああ!」
「で、この星が出たらジャンプさせて、連打…!」
「おお〜!ヒョン天才!」

テヒョンは可愛い笑顔になった。

548 :グクテテ「ゲーム」2:2017/02/04(土) 19:51:53.28 .net
「おまえもやってみろよ」
「うん…連打して…」
「もっと早く」
「うん」
「もっと」
「ああ!失敗」
「もう一度」
「……うわ、難しい」
「いや、いいよ。もう少し早ければ」
「ヒョン」
「もう一度やってみよう」
「ヒョン」
「ん?」

ベッドの上に腹ばいになってゲームに興じていたテヒョンは、突然スマホを取り上げられて驚いて体を起こした。

「なんだよ」

途端にベッドの上に組み伏せられる。
体の上に微笑むマンネの姿があった。

「…なに?」

無言でヒョンの上に屈み込むと、有無を言わせず唇を重ねる。
不意打ちをくらったテヒョンマンネにされるがままだ。

ジョングクが唇を離すと驚愕の顔のまま固まっている。
緊張のあまり唇を舐める。

「おまえ…」

ジョングクが再び屈み込もうとすると、逃げ出そうともがく。
しかし悲しいかな、マンネの力にはかなわず組み伏せられたままだ。

「ヒョン」
「……」
「ヒョン可愛い」
「……」

549 :グクテテ「ゲーム」3:2017/02/04(土) 19:53:18.99 .net
だまされた。

ジョングクの顔が近づくと固く目を瞑って、顔を背ける。
唇も口中に巻き込んでマンネのキスから逃れようとする。
が。

ジミンの部屋でテヒョンの弱点は暴かれている。

柔らかな耳朶を舌先でくすぐられて、テヒョンは呻いた。
目は固く閉じられたままだ。
身を守るように両腕で自分を抱きしめている。
隙を突くようにマンネの膝がテヒョンの股間を刺激する。
恥ずかしいのかテヒョンの顔が真っ赤になった。

「ヒョン…」

細く尖らせた舌でジョングクはヒョンの耳を責める。

「ヒョン…好きだよ…」

目を瞑って必死に我慢しているテヒョンは答えない。
ジョングクはそんなヒョンの前髪をかきあげる。

「ヒョン、気持ちいいことしてあげる」
スウェットの下に手がかかったので、振り払おうとするも、逆に枕を渡され

「これでも抱えてて」

と言われる。
下半身への温かい攻撃が始まり、テヒョンは仰け反った。

「や、やめ…」

ジョングクの舌は柔らかくも、鋭くもなる。テヒョンのものを舐め回したと思えば、感じる部分を局所的に集中して攻めてくる。

「……」

テヒョンは言われたとおり枕を抱えて耐えているが、腰が動くのを止めることができない。

「あ……う、じょ、、ぐ、、」
「ヒョン…可愛いよ」

550 :グクテテ「ゲーム」4:2017/02/04(土) 19:54:05.52 .net
ジョングクは起き上がって、枕の陰からヒョンを覗きこむ。
テヒョンは目をぱちくりしていたが、マンネの顔を見て、あわてて目を瞑り顔を背けた。

マンネの手がテヒョンのものにのびる。
唾液で濡らしたそれを手の中におさめ、弄びながらヒョンにキスをする。

「気持ちいいよね?」
「う」

マンネの親指が感じる部分をなぞり、テヒョンは思わず目をあける。
すかさず唇を奪ったマンネはヒョンの舌に自分の舌を絡める。
もちろん手の動きも休ませない。

テヒョンのそれは手の中で熱くなっている。

マンネのキスと手の攻撃に耐えられず、テヒョンは喘ぎだした。

「あっ、はぁ、う…はぁっ、う、う」

その耳にジョングクは囁く。

「我慢しないで」
濡れた瞳でテヒョンはマンネを見上げた。
切ないヒョンの瞳にジョングクは我慢できないといった様子でキスをする。

「可愛い。好きだ」

ジョングクはテヒョンをベッドから下ろして立たせると壁にヒョンを押し付けてキスを繰り返す。
片足をベッドにあげさせ、テヒョンが言葉を発する前にいただくことにした。

声にならない悲鳴をあげ、逃げようとするヒョンをなだめるようにキスをし、キスをしながら又奥へ突き進む。

「はぁっ…やめろ……ジョング…」
「いいから」
「…よくな…あうぅ!」
「ん、いいから、ヒョン」
「….っ!っ、ぁ、ぅ」

テヒョンは肩で荒く息をしながら、恨めしそうにジョングクを睨む。
ジョングクはもう一突きしてやる。
テヒョンは呻いてのけぞった。

551 :グクテテ「ゲーム」5:2017/02/04(土) 19:54:54.20 .net
「ヒョン」
「……」
「テヒョニヒョン」
「…やめろ…もう」
「やだ」

ジョングクはヒョンをベッドに投げると背後から侵入する。
テヒョンは悲鳴をあげた。
「降参!もう降参!わかったからやめて!」
「無理」
「おい!」
「無理だって、ヒョン」
「お、、俺が無理、、」
「気持ちよくない?」

テヒョンは答えないがジョングクが動くと喘ぎ声をあげる。
テヒョンの低い声がセクシーで、ジョングクは俄然やる気になった。

「ああ!もう、ほんとにやめ…」

そういうテヒョンの唇はマンネに奪われ、舌が深く絡む。
と、また背後から責められる。
テヒョンは薄目を開けてマンネの攻撃に耐えていたが、絶頂が近いのを感じる。
嫌だ、と思う間もなく、マンネに突き上げられながら、発射してしまった。
情け無くて涙が出る。

マンネはまだ元気だったが先にヒョンの出したものを片付ける。
テヒョンは顔を手で覆っている。

「ヒョン?」

ジョングクが呼びかけると涙目でキッと睨んでから横を向く。

「おまえ嫌いだから」

552 :グクテテ「ゲーム」6:2017/02/04(土) 19:55:49.27 .net
ジョングクはだが、そんなテヒョンに容赦なく入っていく。
テヒョンは声をあげた。

「……!っあ!」
「ヒョン、でも僕はヒョンが好きだよ」

テヒョンはマンネの顔を見た。
マンネはまたヒョンにキスをする。

「好き」

キスをしながらどんどん進んでいく。
テヒョンは無意識に声をあげている。

「あぅ、う、う、っあ!あ!ん!」
「好きヒョン」

リズミカルなマンネの動きがテヒョンの奥にある快感を呼び起こす。

「っあ、、う、っ」
「ヒョン。好きだよ」
いつの間にかテヒョンのものが復活している。
ジョングクはテヒョンの体を抱きおこすと囁いた。

「ヒョン、自分で触って」

ジョングクに突き上げられながら、自分のものに触れるとテヒョンの首筋にゾクリとした快感が走る。

「俺…」
「ヒョン、いいよ。可愛い。動かして」

ジョングクのキスは全てのテヒョンの感覚を麻痺させる。
テヒョンは夢うつつで手を動かす。

553 :グクテテ「ゲーム」7:2017/02/04(土) 19:57:04.29 .net
「あ…俺…」
「僕を見て」

テヒョンは綺麗な瞳をしたジョングクを見た。
天使みたいに綺麗だ。
いや悪魔かな。

室内にテヒョンとジョングクの息遣いが響き渡る。

テヒョンは訴えるような目をした。

「あ、俺、」
「ヒョン…」
「グギ…俺…」
「いいよ」
「あ、あ、俺、もう」
「いいよ、ヒョン」
「あ、ダメだ、俺、もう、グギ」
「ヒョン」
「いきそう」
「いいよ、僕も」
「あっ、嫌だ、嫌だ…」
「ヒョン、僕見て」
「やだ…いきたく…」
「いっちゃえ、ヒョン」
「っ、グギ…」

ジョングクの瞳から目を離せないまま、テヒョンは自分の手で達してしまった。
温かいものが手に降りかかる。

俺、何してるんだ?

途端、ジョングクの動きが激しくなる。
達したばかりのテヒョンは泣き声をあげた。

「あああ、やめて!ああ!俺おかしくなるって!」
「ヒョンばかりイッてずるいだろ」
「おおう、ああ、おまえ、おま、この、悪魔…」

554 :グクテテ「ゲーム」8:2017/02/04(土) 19:57:53.30 .net
「ヒョンの声、セクシーだ」
「ああっ、あ、あ、あ、あ、やめ…」
「好きヒョン。僕のものだから」
「グギ…」
「僕のものだよヒョン。全部忘れて。他のこと全部忘れて」
「……」
「好きだ」

ジョングクはテヒョンの薄い体を抱きしめると、ありったけ全部ヒョンの中に注ぎ込んだ。
テヒョンは再び襲ってきた快感に身を震わせながら、なぜかぼんやり幸せを感じている。

ぼおっとしているテヒョンの顔をマンネが覗きこんだ。

「ヒョン?」

マンネの唇がテヒョンのそれに触れる。
ジョングクはニッコリした。

「ゲームの続きする?」

終わり

555 :グクテテ「ゲーム」:2017/02/04(土) 19:58:50.13 .net
以上で終わりです。
すいません、いつも書きたいもの書き散らしてますね

556 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/02/06(月) 17:37:00.17 .net
>>555
最高でした!!
普段テテグク派だけどやっぱりグクテテも好きかもと思い直しました
結果どっちも美味しいというw
二人の絡みはどちらが攻めでも美しいですね

557 :グクテテ「ゲーム」:2017/02/08(水) 22:28:57.39 .net
>>556
感想恐れ入ります
ありがとうございます

558 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/02/14(火) 22:13:37.98 .net
テテグクエロいわー

559 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/20(月) 00:54:00.53 .net
>>538の続きです

とりあえず最後まで。
エロあり。嫌な方はスルーで

560 :ナムジン「夢の続き」1:2017/03/20(月) 00:54:47.14 .net
長男はできることなら、今すぐに自室に帰ってベッドに潜り込み、頭から布団をかぶって夢の世界に逃避したかった。

いやそれも、「あの夢」を見るようになってからは、安全な逃げ場所とは言えなくなってしまったようだ。



ナムジュンとキスした後の夢を見た、とうっかり口を滑らせたおかげで、長男とリーダーの間はだいぶややこしいことになっている。

ナムジュンがマンネあたりをかまっていると、長男が拗ねたような態度をとる。ナムジュンはやれやれと思いつつ、いそいそとヒョンの元へ行く。

あれこれ思いつくままに話をして、ヒョンの機嫌が治るのを待つのはいつものことだった。
だいたいそこで終わるのだが、ごくたまにいい感じになるときがある。しかもジンの方からそんな雰囲気に持っていくようなときが。

思わずヒョンを抱きしめて口づけると、そこまでは抗わずジッとしている。
けれど、その先には中々進めないのだ。
いつも最後には逃げられてしまう。
ナムジュンは気持ちのやり場を失って、モヤモヤしながら自室へ戻るしかない。

あるとき思い余ったナムジュンはヒョンに問い質した。
「ヒョンは僕で遊んでるの?」

ジンはお得意のびっくり眼をしたが、すぐ真顔になると何も答えなかった。

そういった蛇の生殺し状態が続いたある日、いつものように機嫌をとりにきたナムジュンが何も喋らない。
ヒョンの部屋の椅子に腰掛けて、ずっと窓から外を見ている。

561 :ナムジン「夢の続き」2:2017/03/20(月) 00:55:41.68 .net
沈黙に耐え兼ねてジンが言葉を発した。

「何か話せよナムジュン」

リーダーは相変わらず窓の外を見ている。ジンは不審に思って立ち上がり、ナムジュンの前に立った。
彼の両肩に手を置き、言った。

「どうしたの」

ナムジュンは椅子に座ったまま、ヒョンを見上げ、と、ジンの腰に手を回し自分の方へ引き寄せた。

「辛いんです。今の状態が」

見上げるナムジュンの視線と、そんなリーダーを見下ろすジンの視線があった。

「ヒョン」

真摯なナムジュンの瞳にジンが視線をそらすと、次の瞬間ナムジュンの顔が目の前にあった。

リーダーは何かを決意したようだった。

「ヒョン。抱きたい」

ジンは答えた。

「嫌だ」

ナムジュンはベッドに腰かけるとため息をつき頭を振った。

「でしょうね」

微笑んでヒョンを見上げる。

「はっきり言ってくれて良かったです」

ジンは黙ってナムジュンの隣に座った。
ヒョンの顔を見ずにナムジュンは続けた。

「僕が欲張りでしたね。でもこれで踏ん切りがつきまし……」

ふいにジンがナムジュンの頭の後ろに手を回し、こちらを向かせると素早くキスをした。
不意打ちに驚いたリーダーは言葉を探してる。

「ヒョン…?」

とジンはナムジュンを抱きしめて、再び唇を重ねる。

「ヒョ……ん」

ジンの舌が絡んできて、ナムジュンは甘い陶酔感を味わう。

「ヒョン、だめですよ。そんなことしたら、僕…」

562 :ナムジン「夢の続き」3:2017/03/20(月) 00:56:32.33 .net
「ヒョン、だめですよ。そんなことしたら、僕…」

次の瞬間、ベッドの上に押し倒されてナムジュンは目を見開いた。
自分の上に顔を赤くしたジンがいる。

「ヒョン???」
「ナムジュン……あ〜、え〜とね、その」

ジンは困った顔をしながらも、どんどん顔を近づけてきて、またナムジュンの唇を奪う。
ナムジュンは抗った。

「……ヒョン、やめて。ヒョン」
「…そうなんだけど、あの、」
「ヒョン!ヒョン、ちょっと……あ、ヒョン……ちょ、待って、ヒョン、ほんとに待っ……あ、ヒョン!」

ジンのキスから逃げようとして、ナムジュンはベッドから転がり落ちた。

「ナムジュン…大丈夫?」

ベッドの上からジンが覗き込むと、ナムジュンは床の上で頭を抱えていた。
低い声でつぶやく。

「ヒョンはひどいです。そんな気もないくせに」

ジンは黙っている。
ナムジュンは続ける。

「僕が辛い思いしてるの知ってますよね」
「うん……」
「……もう行きますね」

立ち上がってドアに向かうと、さっとジンがドアの前に立ち、通せんぼする。

「ヒョンどいてください」
「やだ」
「やだばっかり言わないで」
「やだ。………ん!」

アニンデヒョンに腹を立てたのかナムジュンが突然ヒョンをキツく抱きしめると、激しく唇を重ね、舌を激しく吸った。

563 :ナムジン「夢の続き」4:2017/03/20(月) 00:57:20.92 .net
有無を言わさずヒョンをベッドまで引きずっていくと、力づくで抑えつける。

「ナムジュン…」
「もうだめ」
「なにが?」
「もう待ったは無しです」
「……」
「ジンヒョンが悪いです」

ナムジュンの長い指が直接滑り込んできて、ジン自身を求めた。
ジンは声をあげて逃れようとするが、ナムジュンは逃さず更にキスをした。
ジンはナムジュンの下で暴れている。

「嫌、嫌、嫌」
「ダメです、もう。最後まで」
「え?」

瞳を見開くジンの唇に愛を込めて長くキスをする。

「ヒョン脱いで」
「やだ」
「脱いで、自分で」
「やだよ」
「いいから」

ふくれつらをしたジンが渋々、シャツを脱ぎ、上半身裸になる。
それを見てナムジュンも上半身裸になった。
ナムジュンは優しく続ける。

「ヒョン、下も」

ジンは向こうを向いている。
ナムジュンは優しく囁いた。

「怖がらないで、ヒョン。大丈夫だから」

怒ったようにジンは振り向く。

「怖くなんかないよ」

564 :ナムジン「夢の続き」5:2017/03/20(月) 00:58:30.21 .net
そう言うと下も脱ぎ捨て、服を放り投げた。そのままベッドに寝転がる。
自分も下を脱ぎ捨てたナムジュンがそっと横に来た。
と、クルッとジンがナムジュンに向き直る。

「僕が抱きたいの」
「ん?なんですか、ヒョン?」
「僕の方がヒョンなんだから、僕がナムジュンを抱きたい」

口を尖らせるヒョンにナムジュンは笑いを堪えながら答えた。

「もちろんいいですよ、ヒョン。抱いてください」



とりあえず寝かせたナムジュンにキスの嵐をお見舞いしたジンだったが、ナムジュンが何も言わないので不満を言った。

「なんだよ、あんまりか?」

ナムジュンは二、三回まばたきすると我に返る。

565 :ナムジン「夢の続き」6:2017/03/20(月) 00:59:18.49 .net
「いえ、いえいえ」
「なんで何も言わないの」
「いや天国かと思いました」

ジンが思わずニッコリすると、やおらナムジュンが起き上がる。
「じゃあ僕からお返しです」

ナムジュンのお返しは倍返しのようで、
ジンは悲鳴を上げた。

「ちょっとナムジュン、僕が抱きたいって言ったの忘れてないよね?」
「忘れてませんよ。ただのお返しです」

ジンの舌を吸いながら、片手で可愛いヒョンを探り指を滑らせる。

「ジンヒョン、愛してます」
「……う、うん、僕も……あ、もうだめだから!」

ナムジュンの手を押しのけると、ジンは勇気を出してナムジュンの下半身に顔を近づけた。
ナムジュンが声をあげる。
「ヒョン、そんなことしなくていいですよ」

かまわず、ナムジュンのそれに舌を這わした。
ナムジュンが小さく叫んだ。
「ヒョン……!」

ナムジュンの様子に気を良くして、ジンはナムジュンを伺いながら舌を動かす。
ナムジュンは目をつぶっている。
ジンが咥え込むと大きなため息をついた。

566 :ナムジン「夢の続き」7:2017/03/20(月) 00:59:54.99 .net
「ああ、ジンヒョン」

が、すぐにジンを押しのけるのでジンは抗議する。

「おい、まだ途中だって」
「だめです、ヒョン」

ナムジュンは立ち上がってジンの背後に回り、ジンの背中にぴったりくっつき、自分の両足の間にジンを挟むようにして座る。ジンは驚いて抗議する。

「おいおいおい」
「ヒョン、じっとして」

ナムジュンの指が動き出した。
左腕はジンの体に回されている。
ジンの耳元で囁く。

「ヒョン……?」

ジンは顔を赤くしながら答える。

「なんだよ」
「ヒョンのイクところ見たいな」
「おい!」
「いいでしょ?」
「……ダメ」
「ん?」
「………あっ……ダメ……」

ナムジュンの指の動きが早くなると、ジンは辛そうに息をする。
「ナムジュン!」
「なに?」
「……」
「キスする?」
「……キス、は、いいんだけど」

ジンが小さく声を上げ始める。

「ぁ、ぁ、ぁ、」
「イク?ヒョン?」
「やだ…あ、やだって、あ、」

567 :ナムジン「夢の続き」8:2017/03/20(月) 01:51:30.07 .net
テスト

568 :ナムジン「夢の続き」8:2017/03/20(月) 01:51:50.56 .net
ふいにナムジュンは指の動きをやめると、ジンの前に回り、ヒョンのそれを咥え込んだ。
ジンは悲鳴を上げる。

「お、お、お、あ、ナムジュン、ナムジュン、」

ナムジュンの舌遣いはジンを最大限高める。
と、ナムジュンはヒョンのそれから口を離し、ヒョンを押し倒すと、再び指で愛撫し始めた。
ジンはたまらずにナムジュンの首に両腕を回すと叫んだ。

「あ!ナムジュン!あ、僕、もう、あ!」
「イッて、ヒョン。可愛いヒョン」
「あ、あ、あ、う…」

ジンは出してしまうと、顔を真っ赤にした。ナムジュンはヒョンを綺麗にすると、ヒョンの頭をいい子いい子する。
そのまま横で微笑んでいるので、ジンは問う。

「しなくていいの?」

ナムジュンはうなずいた。

「ヒョンが気持ちよかったらいいです」
「そんなのダメだろ」

ジンはナムジュンにキスをして言った。

「いいよ。僕を抱いて」



569 :ナムジン「夢の続き」9:2017/03/20(月) 01:52:45.46 .net
体中へのキスのあと、ナムジュンが入ってくるとジンは辛そうに呻いた。
ナムジュンが心配そうに声をかける。

「大丈夫ですか?ヒョン」
「ん、大丈夫」

とはいえ、ナムジュンが動くとやはり悲鳴を上げる。
「ヒョンやめましょうか」
「大丈夫だって」

ナムジュンはゆっくりと動き出す。
「あ、あ、あ」
「ヒョン…」
「うん…」
「ヒョン、大好きです」
「ありがとう……あ、あ!」
「ヒョン……」
「ああっ、ああ、ああ、っあ、う、」

ナムジュンの動きが性急すぎると思ったのか、ジンが片手でナムジュンを押し留めようとする。
「ナムジュン、ちょっとゆっくり…」
「ヒョン、あのですね」
「あ、あ、あ、ナムジュン、や、ゆ、ゆっくりって、」
「ああ、ヒョン、ごめんなさい、ちょっと無理みたい……」
「ああ……ん、ナムジュン!あ!あああ!あ、ひどいよ、あ、僕…あ、ん」
「ヒョン……愛してる……」
「あ、ナムジュン、僕も……あ!ああっ!あ!あ!ああっ、ダメ、いやだ、やだ、バカ、ナムジュンのバカ、ああ!ああ!ああ!」
「ヒョン……」

嵐が過ぎ去り、ナムジュンが起き上がると、ナムジュンもかわいそうなジンも汗だくだった。
ナムジュンは愛おしそうに、ジンの髪に何度も手を通すと、唇に熱くキスをする。

ジンが動かないのでナムジュンは心配になり、覗き込む。
「ヒョン?」
ジンはボーッとしていたが、突然ポロっと涙をこぼしてナムジュンを慌てさせる。
「ヒョン?辛かったですか?」
ジンは黙ってナムジュンの首に両腕を回し、口づけした。
「違う。夢で見た通りだったから、感動した」
「ヒョン…」

ナムジュンはジンのことを可愛く思って抱きしめた。

〜終わり〜

570 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/20(月) 01:53:56.14 .net
以上です。
連投規制に引っかかって間が空いてしまいました。
最近ナムジュンがエロくていいです。

571 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/20(月) 20:35:09.60 .net
>>570
お久しぶりですありがとうございます!
抱いてもいいなんて言って余裕あるのに最後は全然余裕無くなるナムエロいし
ついに抱かれちゃったジンニム感動して泣いちゃうなんて可愛すぎました
毎回本当に最高です

572 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/20(月) 22:45:24.41 .net
>>571
こんばんは。感想ありがとうございます。
本当はジンがナムを抱くようにしたかったのですが、そういえばジンが抱かれる話を書いたことがないと思い出し、こうなりました。

最近ジンの美貌に磨きがかかってるので
もったいないですからね!

573 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/21(火) 23:30:33.87 .net
>>570
ナムジンの続きありがとうございます!
Wingsリリース以降 ナムジュンの無理していないかっこよさの中には色気と可愛らしさにドキッとさせられていたので ジンニムの抱きたい(抱かれたい)の気持ちがたまらないです
ジンニムのビジュアルも一時期より復活したし(笑)
本当にいつもありがとうございます。

574 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/22(水) 20:53:38.27 .net
感想ありがとうございます!
ナムの色気最近すごく感じます
ナムが抱かれる話も書きたいですが、相手がいない〜

575 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 01:10:42.22 .net
>>486
の続きです。

576 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 01:11:12.56 .net
エロ無しです

577 :ユングク「三日月」1:2017/03/26(日) 01:11:45.84 .net
ユンギはいつ帰ってくるのだろう。

カフェの一角に目立たないように陣取ると、ジョングクはしばらくアイスコーヒーの揺れる水面を見つめていた。

ジョングクが事務所に入ってから、こんなに長い間ユンギの顔を見ないことは初めてだった。
SNSではアーミーがユンギの長い不在について嘆いている。
中には他のメンバーがユンギに冷たいからだとか、事務所の運営のせいだとか炎上している箇所もあったが、多くのファンはただただユンギがいないことを悲しんでいた。

ヒョンたちはどう思っているのだろう。
ナムジュニヒョンやホビヒョンは付き合いも長いし、連絡を取っているんだろうか。それともルームメイトのジンヒョン。
意外とそつなく連絡マメなテヒョニヒョン?理由をしっかり聞いて一緒に悩んでくれそうなジミヒョンは?

考えを巡らせてみたものの、結局ジョングクにはユンギから連絡の一本も無いという事実は変わらなかった。

578 :ユングク「三日月」2:2017/03/26(日) 01:12:21.41 .net
ジョングクは目を瞑って、ユンギの手の感触を思い出す。
ヒンヤリとした手が、熱情と共にほんのり温度が上がってくる。
それを感じるといつもゾクゾクしたものだった。

無表情に見えるユンギの目の奥に自分が映っているのを見て興奮した。
酷薄そうな唇が自分を高めようと動くのを見て震えた。

僕を帰すのが嫌だって言ったじゃないか。
嫉妬で眠れないって言ったじゃないか。

情熱の痕跡を思い出そうとする作業は虚しい。

ついめくるツイッターにユンギの笑顔が多々掲載されている。
微笑んでいるユンギの顔はどれもこれもファン向けの顔だ。

俺の体、覚えて帰れ

ふいにユンギの声が耳元で蘇り、ジョングクは固く目を瞑った。

もう忘れちゃうよ

ユンギの幻影に向かって、頭の中で語りかける。

こんなに放っておくならユンギヒョンのこと忘れるよ

ユンギは三日月の上で疲れたように寝そべっている。

忘れられるのか?

ジョングクはユンギの乗った月に向かって叫ぶ。

忘れてほしくないって言ったらいいじゃないですか!
ヒョン!

579 :ユングク「三日月」3:2017/03/26(日) 01:13:00.83 .net
その途端、ユンギを乗せた月がクルリと回転し、ユンギはするっと堕ちていった。

あわてて手を伸ばすジョングクのはるかかなた向こうにユンギは落ちて、大きな水飛沫が上がる。

ハッとしてジョングクは目を覚ます。
カフェはやや混雑しつつあった。
席を立ち出口に向かう途中で、すれ違った男性からユンギ愛用の香りがして、思わずジョングクは振り返る。

男性の背丈も髪型もユンギにそっくりだったが、席を探している顔を見ると、もちろんユンギではないのだった。

ヒョン。

ジョングクは先ほど自分が座っていた席を振り返る。
ユンギのお気に入りの席だった。
メンバー御用達のこのカフェでいつもユンギは壁際のその席を陣取ると、メンバーの喧騒をよそに寝息を立てていたのだった。

今は誰も座っていないその席をもう一度見てから背中を向けるとジョングクは出口に向かった。



580 :ユングク「三日月」4:2017/03/26(日) 01:13:33.97 .net
一人部屋のいいところは一人になれることだ。
ジョングクの一人部屋を皆羨んでいるが、当のジョングクは退屈なのかヒョンたちの部屋に入り浸り、そのままベッドを占領して寝てしまうことも多い。

ユンギが不在になるとますますジョングクはヒョンたちの部屋に入り浸った。
寂しいからだ。自分でもわかっていた。

この日もテヒョンとホソクの部屋で寝るつもりだったが、疲れて機嫌の悪いホソクに自分の部屋で寝ろと追い出される。

渋々自分の部屋に戻ったジョングクだったが、夜が更けても中々眠れなかった。
昼間飲んだアイスコーヒーのせいだろうか。
妙に目が冴えてらんらんとしている。
何か胸騒ぎがする。

宿舎はすでに皆寝静まっているようだった。ベッドに横になるジョングクの耳に静かに玄関の鍵を回す音が聞こえる。
少しうとうとしかけたジョングクはあることに気づいて、全身の血が一気に湧き立った。

581 :ユングク「三日月」5:2017/03/26(日) 01:14:57.11 .net
忍び足で廊下を歩く足音。
あの人の得意技だ。
猫のように忍んでいて人を仰天させる。
今晩だって朝になったら何食わぬ顔で食卓に座って、メンバーを驚かすつもりなのだろう。

帰ってきたのだ。
よかった。

ジョングクは喜びと安心感を覚えて、体がホカホカした。
急に眠気が襲ってきて、一気に夢の世界へ突入しそうだった。

廊下の彼はジンと彼の部屋で荷物を下ろす。

いや下さなかった。
そのまま自分の部屋を通り過ぎ、一番奥のジョングクの部屋の前で足音がやってくる。

布団をかぶったジョングクの耳に、静かに扉が開く音がした。

その人物はドアの隙間からジョングクを伺っているようだった。

起きてやるもんか

人物は黙って部屋の様子を伺っている。
と、声を発した。

「起きてるんだろ?」

その声。
ずっと、ずっと聞きたかったあの人の声。

ジョングクは泣き出したい気持ちにかられたが、黙って寝たふりをしていた。

人物は密やかな身のこなしで部屋に入ってくると、ベッドの脇に立つ。

「ジョング」

触れないで

ジョングクは願った。
触れられたら壊れてしまう、きっと。

願いも空しく、ジョングクの頭に優しく手が触れた。
愛おしそうに指がジョングクの頬をなぞる。
やがて頰にユンギの唇が触れた。

「帰ったぞ」

ジョングクは返事をしないところを見ると、眠ってしまったようだった。
ユンギは立ったままマンネの様子を見守る。
スゥスゥと寝息のような音が聞こえる。
ユンギは唇に人差し指を当てると独り言のように言った。

582 :ユングク「三日月」6:2017/03/26(日) 01:15:49.29 .net
「おかしいな、俺の知ってるジョングの寝息はこんなんじゃなかった」

静かになったマンネにユンギはおかしそうに喉を鳴らす。

「なあ。知ってるぞ。起きてるだろ」

ベッドからくぐもった声が聞こえる。

「起きてない」
「ジョング」
「起きてないから向こうに行って」
「おかえりって言ってくれないのか?」

ジョングは目を固く閉じて向こうを向いた。
ユンギはじっと見守っていたが、ポツリと呟いた。

「そっか。そういえば、行ってきますって言ってなかったな」

踵を返して部屋から出ていく足音をジョングクは黙って聞いている。

「ごめんな、ジョングク。おやすみ」

パタンとドアが閉じた。

途端、ジョングクの瞳から我慢していた涙が溢れ出す。
声を押し殺して泣いた。
涙はとめどなく流れ続け、シーツをビショビショにした。
思い余って頭をマットレスに打ち付けると、やや鈍い音がした。
握りしめたシーツが手の中で汗まみれになっている。

涙で視界が霞んでいたジョングクは部屋に誰かが入ってきたことに気づかなかった。
もう一度泣こうとしゃくり上げた途端、髪に触れられ、驚いて顔を上げる。
懐かしい顔がそこにあった。

「よう」

ユンギは涙でベトベトの顔をしたジョングクの前に跪くと、その手を取り、自分の額に押し当て、次に口づけた。
長いこと口づけていた。

「すまん」

583 :ユングク「三日月」7:2017/03/26(日) 01:16:32.05 .net
ジョングクの顔を見上げる。

「すまん。ジョング」

ジョングクは横を向いている。

「おかえりって言ってくれないか」

パッとジョングクがこちらを見た。

「もうどこにも行かないって約束してよ」

ユンギは黙っている。

「約束しなきゃ言わない」

再びジョングクの瞳から涙がこぼれ落ちる。

「もうどこへも行かないって約束しなきゃ、絶対に言わない」
「ジョング」
「死んでも言わない」
「ジョング。誓うよ」

ユンギはジョングクの唇に指を当て、神妙な顔をして言った。

「もうどこへも行きません」

ニヤッと笑う。

「どうだ?」

泣き出すジョングクをユンギは抱きしめる。ユンギの腕の中でジョングクは思う。

違うんだ
そうじゃないんだ
嘘の言葉じゃなくて
今だけの言葉じゃなくて
そうじゃなくて
一生側にいてよ

でもジョングクは言った。

「おかえり。ユンギヒョン」

ユンギと目が合う。ユンギも言った。

「ただいま」

〜終わり〜

584 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 01:17:20.34 .net
以上で終わりです。
皆さん幸せになりましょう!

585 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/26(日) 16:42:35.91 .net
めちゃくちゃ良かったです、むしろ感動に近い感覚
こういうしっとりしたお話とっても好きです
お疲れ様です

586 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 22:57:57.88 .net
>>585
あ。幸せになりました、私。いま。
素敵な感想ありがとうございました!

587 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/27(月) 21:24:12.01 .net
お互いにちゃんと好きなはずなのに未来の約束出来ないの辛いですね
切なくて苦しいけどこういうお話私も大好きです
いつも本当にありがとうございます

588 :ユングク「三日月」:2017/03/28(火) 12:06:11.41 .net
>>587
こちらこそ、いつもありがとうございます。
感謝感謝です。またよろしくお願いします。

589 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/29(水) 11:26:51.48 .net
グクジンが好きなのですが、ご意向に添えば息抜きがてらにでも書いていただけないでしょうか……!

590 :ユングク「三日月」:2017/03/29(水) 18:14:50.84 .net
>>589
了解です。
以前書いたユングクからのグクジンとは別の話がいいですか?
二人が結ばれるような?

591 :ユングク「三日月」:2017/03/29(水) 18:19:16.04 .net
そうか、グクジンですね。
グクが先攻でしたね。

592 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/31(金) 08:19:47.96 .net
グクジンです!かわいくてがっつりエロいのが個人的には好きなんですが、書いてくださるなら正直なんでも良いです
書き手さんにおまかせします!!

593 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:27:21.02 .net
グクジン途中までです。
今回はがっつり手前まで〜

594 :グクジン「けだもの」1:2017/03/31(金) 11:28:04.93 .net
「最近可愛いと思いません?」
「何が?」

ジンはマンネが顎をしゃくる方を見た。
レストランから見渡せる駐車場には、三日前に降った雪がところどころ山となっている。
先に食事をすませたメンバーたちが駐車場に出ていた。
ジョングクが指し示す方向で、ジミンが雪玉を作っていた。
こっそり大玉を作って、ジェイホープの後ろから投げつけようとしている。

「あれ見えてないつもりなんですよ」

ジョングクは白い歯を見せて笑う。

「可愛いな〜」

言葉がまとまらなかったジンは少々ぶっきらぼうに言った。

「ヒョンに可愛いとか言うなよ」

マンネに伝票を渡すと立ち上がる。
伝票を見てキョトンとするマンネ。

「あれ?僕が払うの?」
「たまには払え」

足早に店を出て行くジンの後から、精算をすましたジョングクがついてくる。

「ジンヒョン、話があったのに」
「なんだよ、話って」

ふいにジョングクはジンの腕をつかんで引き止めた。

「なに?」

ジョングクは照れたような笑みを浮かべて、言葉を選んでいる。
ジンは警戒した。

「なんだよ」
「言いにくいな。あの、教えてほしいんです。ヒョンは経験ありそうだから」
「だから何」
「好きな人はどうやって落としたらいいの?」

595 :グクジン「けだもの」2:2017/03/31(金) 11:28:52.36 .net
ジンは上着のポケットに両手を突っ込んだまま、マンネの上から下までジロジロと見た。

「なんだよ、それ」
「いや、ジンヒョンなら知ってるんじゃないかと思って」
「そうじゃなくて。おまえ、、好きな子がいるの?」
「はい!」

ジョングクは満面の笑みで答えた。
ジンは驚いたように天空を見上げてから、マンネに視線を戻し、片手で額を抑えて大きなため息をついた。
ジョングクは笑った。

「そんなオーバーな。好きな子くらい誰だっているでしょ?」
「うちの黄金マンネに好きな子がいるとなったら話は違うよ」

ジンがジョングクの両肩をつかんだので、マンネはちょっと驚いた顔をする。

「ジョングク、このこと誰かに言った?」
「いえ、誰も」
「本当に」
「ジンさんだけですよ」

ジョングクの言葉にジンはニッコリしたが、すぐに真面目な顔になる。

「ジョングク、このことは二人だけの秘密にしよう!」
「…秘密ですか?」
「その代わり、ヒョン秘伝の好きな人の落とし方教えてあげるから」
「本当?」

ジンは重々しくうなずいた。

「本当。だからこのことは誰にも話しちゃいけない。メンバーにも、マネージャーにも、誰にも」
「わかった!」

白い歯をキラキラさせて笑うジョングクはスーパーアイドルそのもので、ジンは少しクラっとした。



596 :グクジン「けだもの」3:2017/03/31(金) 11:29:39.23 .net
「まず直球勝負はだめ」
「男なら『好きです、つきあってください』こうじゃないんですか?」
「だめだめ。それは絶対だめ」

並んで歩きながら、ジンがマンネに恋愛レッスンを行なっている。

「僕たちだって、知らない人から『好きです。つきあってください』って言われても困るだろ?まずは自分をよく知ってもらうこと」
「ふ〜ん」

歩きながら考えていたジョングクは先生に質問する。

「相手が自分のことをよく知ってる場合は?」

途端にジンの足が止まる。

「よく知ってる人なの?」
「うん、まあ」
「ひょっとして僕も知ってる?」

ジョングクはニヤニヤするが答えない。
ジンは驚いたようにジョングクを見つめていたが、自分の中で落とし所を見つけたのか再び歩き出した。

「よく知ってる人なら、そうだな、だんだん距離を縮めていく。自然に。そして不自然にならない程度によく見る。何回も視線を合わせてみる」
「へえ〜」

ジョングクが感心したようにうなずくと、突然ジンは歩みを止めた。

「誰だよ」

困った顔をするマンネに更に詰め寄る。

「僕も知ってる人なんだろ?」

ジョングクは視線を落としてほっぺたを指でかいていたが、ジンの腕をとり無理矢理歩かせる。

「まあ、いいじゃないですか」
「なんで教えないんだよ。僕、先生だぞ」
「そのうち教えますって」

不満気な顔をするジンにジョングクは可愛い笑顔を見せ、ジンの腕を抱え直した。



597 :グクジン「けだもの」4:2017/03/31(金) 11:30:19.29 .net
ジョングクがジミンの肩を抱いて、うれしそうに二人で話をしているのをジンは眺めていた。

「ジンヒョン」

ジンに気づくと、ジョングクはやってくる。最近のジョングクはしょっちゅうジンの元へやってきて、恋愛指南を受けている。
ジンは手にしていたアイスコーヒーを飲み切ると呟いた。

「ジョングクの好きな相手わかった気がするよ」
「ほんとですか?」

目を丸くするマンネにジンは警告する。

「あのな、本当に好きなら、言わない方がいい」

無言になるマンネにあわてて、ジンは言葉を添える。

「言葉にしなくても態度でわかるよ、きっと」

ジョングクは呟いた。

「キスしたいんだけど、どうしたらいいかな」

ジンはちらっと遠くのジミンに目をやった。

「キスか…キスは、相手の同意がないとまずいだろ」
「ドラマとかで不意にするのとか、あるじゃないですか」
「あれはドラマだから」
「そのつもりじゃなかったのに、うっかりしちゃったってのは?」
「うっかりってどんなシチュエーションだよ」
「例えば」

ジョングクがいきなりジンをハグしたので、ジンは目を白黒させる。

「こうやってハグして、顔が今ヒョンの左側にあるじゃない?」
「お?う、うん」
「で、もう一度ハグし直そうとして」
「む」

ジョングクの唇がジンの唇をかすった。
ジンはジョングクを突き放すと唇を抑える。

「お」

ジョングクは我が意を得たり、といったキラキラした瞳で言った。

「これ!いいんじゃないかな?」
「…」

ジンは唇を抑えたまま動揺を隠せない。そんなヒョンの状態を知ってか知らずしてか、ジョングクはジンを振り向かせると、もう一度ハグした。

598 :グクジン「けだもの」5:2017/03/31(金) 11:31:05.49 .net
「こうやって、久しぶり〜!って、ギューッてして」

ジンはハグから逃れようともがいた。

「ちょ、チョンジョングク…」

そんなヒョンの抵抗など物ともせず、マンネはハグしたヒョンを一度体を離し、再び抱きしめる。

「で、ハグし直すときに」

ジンの唇の上をスラッとジョングクの唇が通過する。
ジンは息ができない。
唖然としたジンをよそにジョングクは興奮して喋っている。

「そうだよ。これだ」
「…ジョングク」
「ヒョン、これにします」
「そ、、そう」
「ギューッとして」
「ちょ、ジョング…」
「ハグし直したときに」
「お」

今度はかするのではなく、ヒョンの唇を軽く吸ったのは明らかだった。
したり顔のジョングクをよそに、ジンは無言で口を抑えている。
一笑にふしたいのだが動揺のあまり、声が出ないようだった。

「おーい!」

ジミンが遠くから手を振りながらやってきた。
ジョングクとジンを不思議そうに見比べている。

「何してるの?」

ジョングクはニヤッとした。

「外国式挨拶の練習」
「へえ?どんな?」

屈託無くたずねるジミンの言葉を、顔を真っ赤にしたジンが遮る。

「なんでもない!なんでもない!さあ、行こう!皆待ってるから!待ってるから!」



599 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:32:07.77 .net
書き込み規制が

600 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:32:29.10 .net
書き込み規制が

601 :グクジン「けだもの」6:2017/03/31(金) 11:32:56.09 .net
いい作戦を思いついたとジョングクが言うので、ジンはマンネと焼肉を食べに言った。
正面に座るマンネの耳に新しいピアスが光っている。
ジンは肉が焼けるのを待つ間にさりげなく探りを入れた。

「この間のあれ、どうした?」
「なんですか?この間のあれって?」

素知らぬ顔のマンネにややイラつきながら、ジンは言葉を継ぐ。

「あれってあれだよ」
「あれ?」
「ほら、ハグして…」
「ハグして?」

あくまでもトボけるマンネ。ニヤッとする。

「ハグしてなんかしたっけ?」
「…もういい」
「ああ!わかった。ハグしてキス!」

マンネが大声を上げるとジンはあわてて、静かにしろと静止する。

「そういうことは小さな声で。誰が聞いてるかわからないから!」
「大丈夫だよ。この店うるさいし」
「それでも気をつけないと」
「このうるささじゃ、大きい声じゃないと聞こえないよ」

わかった、とジンはジョングクの隣に移動する。ジョングクがちらりとジンの顔を見た。

「で?やってみたの?ハグして…」
「ああ…いや、まだ」

ジンは少しホッとした顔を見せた。
ジョングクは悪戯な顔をしてみせる。

「練習が足りなくて」
「お。肉が焼けた。食べろよ」

あわてて話をそらすヒョンにジョングクはおかしそうに笑った。



602 :グクジン「けだもの」7:2017/03/31(金) 11:34:04.98 .net
肉とサンチュを口いっぱいほうばりながら

「で?作戦って?」

とジンは聞いた。
こちらも口を肉でいっぱいにしたジョングクはうなずく。

「僕やっぱり本人には言わないことにしようかと思って」
「そうか。それがいいかもな。…ていうか、もう気持ち冷めたとか?」

ジョングクはいやいやと片手で手を振った。

「行動で示そうと思って」

ジンは心配になり、ジョングクに向き直る。

「行動ってどんな?」
「ジンヒョン、心配してますね?」
「当たり前だろ〜」
「心配しなくても大丈夫」
「ほんとか?」
「大丈夫だって!無理矢理キスしたり…」
「…」
「ましてや、押し倒したりなんか…」
「おいおい…」
「…」
「…」
「…」
「するのか」
「…しちゃうかも?」
「おいおい、勘弁してくれよジョングギ」
「冗談ですって」



603 :グクジン「けだもの」8:2017/03/31(金) 11:34:48.99 .net
「そんなに心配しないでよ、ヒョン」

焼肉屋の帰り、深刻な顔のヒョンにマンネが笑いかける。

「心配に決まってるだろ。この万年思春期」
「信用ないなあ」

近道しよう、とジョングクが言うので裏路地を通る。

「冗談じゃなく、本当にやめろよ。笑い事じゃなくなるから」
「大丈夫ですって」
「笑ってるけど」
「大丈夫。だって」

ジョングクは突然ジンの腕をつかんで引き止め、冷たい塀に押し付けた。

「無理矢理って例えばこういうことでしょ」

性急に重ねられた唇は、ヒョンのそれを貪り食べて舌を吸った。
ジンは暴れたが力自慢のマンネにあっては赤子も同然だった。
夜道に二人の荒い息遣いが響く。
マンネを押しのけようと上げたジンの左腕はこれもマンネによって、塀に押し付けられる。
首を振ってキスから逃れると、ジョングクの目と視線が合う。
その瞳にどう猛な獣が見えた次の瞬間、再びジンの唇は奪われた。
ん、ん、と拒否する声をマンネは無視している。

「ヒョン…」
「やめ…ジョング…」
「….いいでしょ?」
「やめ…ちょ、いいわけない…」
「そうだ、これ無理矢理だった」

そう言いながら舌を絡め、体を触ってくるジョングクをジンは必死で押し戻してる。
ふいにジョングクはジンのセーターの首元を思い切り引っ張ると、露出した肩に思い切り噛み付いた。
ジンの悲鳴が響く。

「痛!痛いって!やめろお」

ジンの立派な肩にまんまと歯型をつけたジョングクは唾液の糸を引きながら、再びヒョンの舌を求めた。

「ヒョン。美味しいよ」
「ジョング…」
「どうしよう、襲っちゃいそうだ」
「なに?なに言ってるの?馬鹿なこと言うな?」
「ヒョン、ちょっと飲み過ぎた。どこかで休みたい…」

突然ジョングクがぐったりしたので、ジンは大きな子どもを抱えてうろたえた。

604 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:35:01.22 .net


605 :グクジン「けだもの」9:2017/03/31(金) 11:35:50.32 .net
綺麗めのモーテルに宿をとり、部屋に入るとぐったりしていたはずのジョングクが突然ジンを抱きしめる。
ジンはため息をついた。

「そんなことだろうと思ったよ!」
「そんなことだろうと思ったのに、ここへ連れてきたんですか?」

ジンの唇を奪いに来ながらジョングクは笑う。
その唇を避けながら、ジンは叫ぶ。

「道で変なことされるよりマシだ!」
「変なことって?」

壁ぎわに追い詰められた長男はマンネを避けて、ズルズルと床に座り込む。
もう逃げ場はなく、マンネの舌を受け入れる他はない。
床に押し倒されながら、それでもジンはジョングクの顔を避けようとする。
「あきらめが悪いなあ、ヒョン」

ジョングクはまたヒョンの肩に噛み付く。ジンは大きな声をあげた。

「食べるな!」
「だってヒョン、おいしいよ」
「おまえ、ジョング、おかしいよ。好きな人はどうしたんだ」
「だから、さっき、言ったじゃない。行動でわからせるって」

ジンは自分の考え違いに愕然としながら、這ってマンネから逃れようとする。
まんまと捕まって仰向けにされると、荒々しいキスが待っている。
マンネの手が服の中に侵入してきて、セーターにシャツを剥ぎ取られる。

「ヒョン」

ヒョンの右腕を目の前に持ってくると、ジョングクは白い歯を立てた。
ジンは顔をしかめる。

「お…」

二の腕に噛み付く。次は肩。首。
耳は舌で舐めあげてから軽く歯を立てる。
ジンはブルっと震えた。

〜続く〜

606 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:36:36.04 .net
ここまでです。
続きはまた!

607 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/31(金) 16:44:25.20 .net
ひぇ〜!!
リクエストした人じゃないけど下克上萌える
こっちが恥ずかしくなっちゃう
GJっす!

608 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/01(土) 11:07:45.16 .net
ありがとうございます!
先輩風吹かせてたジンがジョングクにしてやられる、たまらんです
グクの恋慕相手がジミンだと勘違いするくだりも何だかジンの無防備さが強調されてて興奮しました
ジンが年上の風格を見せて手ほどきするってパターンを想像していましたが、グクが一枚上手そうですねw早熟グク

609 :グクジン「けだもの」10:2017/04/01(土) 14:10:24.34 .net
天井の照明を背にマンネの顔に影がさしている。
ジョングクはジンの耳を噛んだあと、体を起こしてじっと長兄の様子を眺めている。
ジンは上半身裸の体を横向きにすると、噛み跡も生々しい右腕をさすっている。
不機嫌な顔で呟いた。

「いい加減にしろ」

ちらっとマンネに目をやると、彼は長兄を見つめたままニッコリ微笑んだ。

「ヒョン、教えてくださいよ。このあとどうしたらいいんです?」

眉をひそめるジンにジョングクは続ける。

「何をどうしたらいいの?」

顔を赤くしたジンは口元をゆがませる。

「知るか」
「あれ?ジンヒョンは知ってるでしょ?」
「知ってても教えない」
「どうして?」
「俺の身が危ないからだよ!」

ん〜、と言ってジョングクは兄のジーンズに手を伸ばす。

「じゃあ、自己流でするけど?」

ジンの顔が青ざめた。
と、どこかで着信音がする。
素早くジーンズのポケットからスマホを取り出すと、ジンは叫んだ。



ホソクはジンの携帯に電話をかけたつもりだったのに、マンネが出たので驚いた。

「お?ジョングク?ヒョンと一緒?ヒョンは?」
「あ〜、ヒョンはですね、ちょっと飲み過ぎて…痛!」

ホソクが耳をすますと、後ろでジンが何か叫んでいる。

610 :グクジン「けだもの」11:2017/04/01(土) 14:10:59.43 .net
「ジョングク?ヒョン、大丈夫?」
「ちょっと暴れてますけど、大丈夫です」
「そうなのか?珍しいな。じゃあ悪いけどヒョンのこと頼むな」
「あ!ホソギヒョン、ジンヒョンに用があったんじゃないの?」

ジョングクは長兄の上に馬乗りになったまま、通話を終わるとスマホをベッドの向こうに投げた。
尻の下に敷いたヒョンにおかしそうに報告する。

「ホソギヒョンはジンヒョンが宿舎にいると思って、チキンかピザか聞きたかったらしいよ」

ぐったりしたヒョンに微笑む。

「ジンヒョンはチキンでしょ!って言っておいたよ」



「ねえ、ヒョン。僕、ヒョンの困った顔見るの好きなんだ」

ヒョンの胸に指を這わせながら、ジョングクは囁く。

「ヒョンを困らせたい。悪い弟でしょ」

隙を見て体を起こしながら、ジンは慎重に受け答えする。

「そうだな。悪い弟だ。悪いマンネだ」
「ヒョン」

再び口づけようとするマンネをジンが避けると、マンネは思い切りジンの左腕をつねる。
ジンが思わず顔をゆがめると、その隙にジョングクの唇が重なり、激しく舌を求められた。
ジョングクの息遣いは遊んでほしくてほしくてたまらないペットの犬のようだ。

611 :グクジン「けだもの」12:2017/04/01(土) 14:11:28.76 .net
「ヒョン…」
「ジョングギ、無理矢理するのはやめろ」
「無理矢理ってこんな?」

ジンの首筋をジョングクの舌が這う。
あ、と叫んで、ジンは顎を上げた。
ジョングクの瞳に、困惑した表情のジンが映っている。
ジョングクはそのまま、長兄の胸に舌を這わせていく。胸の突起を刺激すると長兄の顔が恥ずかしさでまた赤くなった。

長兄の右腕の噛み跡が痣になっている。
ジョングクは愛おしそうにキスすると、ごめんと言った。

「痕になっちゃって、ごめんね」

そう言っておいて、また右腕に噛み付いた。再びジンが悲鳴を上げる。

「やめろって!」
「食べたいんだ、ジンヒョン。どうしていいか、わからないんだ」

ジョングクは溢れ出す熱情が突き動かすままに、ジンにキスしたり、噛み付いたりしている。まるで犬が飼い主にじゃれついているように。

「待て…待て…」

ジンはすっかりくたびれはてている。
ジンの体にはあちこちジョングクの噛み跡が生々しく残っていた。
長兄に抗う気力が無くなったのを見てとって、ジョングクは兄のジーンズを脱がせた。

薄い布地の上からそっと兄のものに触れ、うれしそうに口づけた。
ジンはまた噛み付かれるのではないかとゾッとして身を起こしたが、ジョングクは大丈夫という視線を送ってよこす。

しばらく薄い布地の上からさすっているが、やがて布地にシミができたのを見て、ジョングクはそっとそれも取り去った。

612 :グクジン「けだもの」13:2017/04/01(土) 14:12:06.05 .net
ジンの耳元で囁く。

「ヒョン。ヒョンのすごいね」

ジンは不機嫌な顔をしているが、やがて明らかに息が乱れてくる。

「お…ぁふ、あ、……お…」

ジョングクはジンの耳元で囁きながら、まるで自分で自分を慰めているように、ある程度粗雑に、それでいて丁寧にヒョンのそれを動かしている。
そのスピードが速いので、ジンは気を紛らせるのに必死だ。
肩で大きく息をして、こらえているヒョンの顔をジョングクはじっと見つめる。

「ヒョン、綺麗だ」

そのまま下へ移動し、先ほどまで手で愛していたものに舌の先端で触れる。
ジンが悲鳴を上げてのけぞった。
更に上から下まで舌を這わせ出すと、固く目をつむり、歯をくいしばる。
ジョングクが口中に入れるに当たっては辛そうな顔で唇を引きむすんだ。
もう彼のそれは我慢の限界であるようだった。

ふと刺激が止まり、ジンは肩の力を抜いた。と、目の前にジョングクが全て服を脱ぎ捨てて座っている。

「ヒョン。ヒョンのが欲しい」

そうすることが必然であるかのように、ジンは自分とジョングクが繋がる様子を黙って見つめていた。
ジョングクは満足そうな顔をすると、そっと腰を揺らし出す。

613 :グクジン「けだもの」14:2017/04/01(土) 14:12:18.25 .net
ジンにキスすると言った。

「ヒョン。僕、ヒョンに抱かれたかったんだ」

ジョングクが動くと自分も刺激されて、ジンは荒く息をした。
自分の上のジョングクの腰に手を添えて、目を閉じていたが、やがて起き上がるとジョングクを下にする。

ジョングクに囁く。

「こういうことだろ?」

ジョングクは微笑んだ。

「うん」

ジンはジョングクの首に流れる汗をなめとると、囁いた。

「悪い子め」

ジョングクはニヤッと笑う。

「うん」

ジンがジョングクの肩に噛み付くと、うれしそうに悲鳴をあげた。

「やられた、ヒョン」

それからジンの首に腕を回して、思い切り声を出す。

「ヒョン好き」

ジンはジョングクの望み通り、彼の奥まで遊んでやる。また噛んでやる。
ジョングクが呻いた。

「僕いきそう」
「だめだ。我慢しろ」
「無理だよ。僕我慢できないんだ」
「悪い子だな」
「うん」

それを聞くとジンはジョングクを抑えつけて、ますます早く突き進んだ。
ジョングクは小さな声をあげて先に到達したが、ジンは動きをやめない。
ジョングクは小さな悲鳴を上げ続ける。
ジンは彼にキスした。

「悪い子だなジョングク」
「うん」
「悪い子め」
「うん」
「ヒョンにごめんねは?」
「うん、ごめんね、ヒョン…」

高まりを見つけたジンはジョングクとしっかり手を繋いだ。
どうしてこんなことになったのかわからないが、腕の中のジョングクが可愛すぎたと言うことにしておこう。

ー終わりー

614 :グクジン「けだもの」:2017/04/01(土) 14:12:38.87 .net
エロありです←遅い

615 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/01(土) 18:37:31.95 .net
完全にジンニムがいただかれちゃうと思って読んでたのにまさかの大逆転でビックリしましたw
悪い子マンネも絆されちゃう長男も可愛いです

616 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/01(土) 21:44:12.92 .net
申し訳ないけど固定厨だからジングクならジングクで表記入れて欲しかった
エロ可愛かったけれども

617 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/01(土) 23:56:57.28 .net
リクエストした者だけど個人的には超可愛かったからCPは気にしてないですありがとうございます
ジンの我慢しろ、のこのお兄さん感がたまらなかったです
しばらくこの小説のおかげで生きていけそうです

618 :グクジン「けだもの」:2017/04/02(日) 00:11:29.43 .net
>>615
感想ありがとうございます。絆www

>>616
や、ごめんなさい!そうか、攻めが入れ替わりが嫌な方もいるんですね。申し訳なかった。気をつけます。

>>617
こんなんでよかったでしょうか?
最後グクジンじゃなくなってすみません。
攻守逆転が好きなものでつい…

619 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/04(火) 10:37:25.59 .net
ドSシュガ×ホビホビ期待
最近おシュガがホープ好きすぎる気がする

620 :グクジン「けだもの」:2017/04/04(火) 14:28:31.19 .net
>>619
ドSってどんなのですか?
精神的?肉体的?

621 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/05(水) 05:25:06.52 .net
>>619とは違う人だが私はどっちもみたいw

622 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/05(水) 09:51:00.57 .net
619とも621とも違う人だけど同意
好きすぎていじめちゃうけど
実は爺がメロメロみたいなw

623 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/05(水) 21:57:17.00 .net
>>622
グワっ
かわいすぎる
ありがとう

624 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/08(土) 08:12:20.17 .net
ユンホプ確かにアツいね〜最近ユンギのタガが外れた感じ
しかし私的にはグク受けも今熱い
黄金のスパダリすぎて攻めに回ることが多いけど受けに回ってもさらに可愛い
上のジングク展開には正直まいった、ジン兄がグクに絆されて抱いちゃうってほんと悶えすぎて言葉が出ない
攻め攻めのグクも受け受けでジンニムにちゃんとマンネ扱いされちゃってるとこかわいい
見直して萌えてる

625 :ユンホビ「S」:2017/04/09(日) 23:54:32.74 .net
ユンギ✖️ホソク、ユンギS傾向(のつもり)です。今回はエロ無しです。

626 :ユンホビ「S」:2017/04/09(日) 23:55:08.88 .net
↑文字化けしました。
ユンギ×ホソクです

627 :ユンホビ「S」1:2017/04/09(日) 23:55:21.75 .net
全開にした窓から心地よい風が吹き込んできたが、ホソクの心は晴れなかった。

スマホをいじるふりをしながら運転席に目をやると、ユンギが相変わらず不機嫌な顔をしてハンドルを握っている。

「どこ行くの?」

ホソクの問いかけにもブスッとしたまま

「ついてくればわかる」

とだけ。
ホソクは再び外の景色に目を向けると、こっそりとため息をついた。

蜜月というものはこんなにあっけなく終わってしまうものなんだ。

そっと絡め合う指が友達のそれから、恋人のそれに変わったのはまだたった一月前のことだ。
その間にした恋人らしいことといえば、一度だけしかない。
むしろまだ互いに意識する前の方がボディータッチはあったくらいだ。

628 :ユンホビ「S」2:2017/04/09(日) 23:56:06.15 .net
ホソクはまたため息をつく。

早まったなあ。

先に告白めいたことを言ったのはホソクだった。
ユンギが他の人間と親密に話すのが許せなくて、ユンギを自分のものにしたくて、ヒョンにそのまま伝えた。

ユンギは特段驚いたふうでもなく、

わかった

とうなずいただけだった。

わかったって何だよ。

ホソクは恨みがましい目で、運転席のユンギを見る。
ユンギの髪が風に吹かれて乱れている。

ホソクの告白以降、たった一度だけ、恋人らしいことをしたことがある。
酒席の帰り道、どちらからともなく手を繋ぎ、指を絡め、ユンギに引っ張られてキスをした。
かなり長い間キスをしていたような気がするけれど、あれは酒の力だったのか。
それ以降は何もない。
何もないどころか、ユンギの態度が以前より冷たくなった気がする。
側に来ないし、ホソクが行けば、立ってどこかへ行ってしまう。
大したことない用事で呼びつけたかと思えば、もういい、と追いやられる。
そんなことが何度もあり、いいかげん頭にきてたところへ昨日だ。

昨日、ユンギがふざけてジンに壁ドンをした。
耳元で恋人のように囁いたりしていた。
メンバー同士でそんなことはしょっちゅうだが、ホソクは自分の目の前でやられたことに、自分でも呆れるくらい腹を立ててしまい、今日のせっかくのオフも部屋に閉じこもっていた。

「なあ、腹へったか?」

ハンドルを握っていたユンギがふいに口を開く。
ホソクの返事を聞く前に食堂の駐車場に滑り込んだ。
そういえば朝から何も食べていない。
メンバーは出かけたのに、一人で部屋に閉じこもっていたのを無理矢理ユンギに連れ出されたのだ。
ユンギはいつの間にか、レンタカーを借りていた。

食堂でユンギは余り食べなかった。
してみると食堂にはホソクの空腹を察して寄ったのかもしれない。
美味いチュクミの店だったのは偶然か。
会話のないまま、タコをモグモグやっていたホソクはユンギがじっと自分を見ていることに気づく。

629 :ユンホビ「S」3:2017/04/09(日) 23:56:44.99 .net
何?と発する前にユンギはパッと目をそらせてしまった。
ホソクは再びため息をつく。
チュクミで治りかけていた機嫌が再び悪化するのを感じる。
店を出て運転席に乗り込もうとするユンギに呼びかけた。

「なあ。もう帰ろうぜ」

ユンギは眩しそうに細い目を更に細めて言った。

「いいから乗れ」

ホソクは三度ため息をついた。



ホソクは満腹でいつの間にか眠っていたらしい。

「着いたぞ」

ユンギの声で目を覚ますと眼前に海が広がっていた。
突然の海の出現に心の準備ができていなかったホソクは思わず感嘆の声をあげた。

「海だ!」

ドアを開け外に飛び出すと、車は崖の上に止まり、眼下に海面が広がる。
海からの風が寝起きの汗を冷やして心地よい。
ホソクは腕を広げ、海の香りを胸いっぱい吸い込んだ。

630 :ユンホビ「S」4:2017/04/09(日) 23:57:19.28 .net
キラキラ光る海に見とれているホソクの腕に、突然冷たいものが触れる。
驚いて隣を見ると、いつの間にかユンギがそこにいて冷たいコーラを差し出しているのだった。



相変わらず崖の上に停めた車の中で、倒した助手席の背もたれに身を預けながらホソクは呟いた。

「ありがとう」

ユンギは黙っていたが、ややあってこう言った。

「なんか言ったか?」

ホソクは苦笑して手を振る。

「いや。別に」

ユンギも運転席の背もたれを同じように倒している。目をつむったまま、呟いた。

「行きたいって言ってただろ」

見上げる車の天井がホソクには滲んで見える。
覚えていてくれたことがうれしいのか、こうやって連れてきてくれたのがうれしいのか。
そもそも、自分が海に行きたいと言ったのは、ユンギに告白するずっと前の、
…ずっと前だ。

そこまで考えて鼻の奥が痛くなってきたホソクはあわてて気を紛らわせた。

何か喋ろうとして考えているうちに、ふいにユンギが身を起こす。

「もういいか?」



帰ろうという意味だと思い、同じく身を起こそうとしたホソクの上に突然ユンギが覆いかぶさってきた。
驚く間もなく、ホソクの唇を柔らかいユンギの唇が挟む。
ユンギの細い指がホソクの前髪をかきあげ、耳に触れた。

一旦唇は離れるが動揺したホソクは言葉が出ない。
その隙にユンギは今度はホソクの舌を吸う。
予想外の展開にホソクは目を白黒させている。
ユンギはホソクの言いたいことがわかったようにうなずいた。

「そりゃ、そうだろ」

ホソクの体の横にあるレバーに手を伸ばす。

「何のために俺がこの車を借りたと思ったんだ?」

ガクンと音がして、ホソクは後ろに倒れこむ。

「助手席がフルフラットになるからだよ」

ユンギは悪戯っぽく笑った。

ー続くー

631 :ユンホビ「S」:2017/04/09(日) 23:57:45.53 .net
続きます。
次はエロ展開です。

632 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/10(月) 00:22:45.03 .net
待ってました!ありがとうございます!

633 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/10(月) 02:56:25.50 .net
やばい
ユンギのこの……やばい言葉にできない
良い
ありがとうございます

634 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/10(月) 06:43:53.31 .net
続きwktk

635 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/10(月) 23:07:48.06 .net
ここ本当に神スレだよね
なんとお礼を申し上げたらよいのやら
作者さんいつもありがとう

636 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/10(月) 23:54:00.25 .net
>>631
ホソクと同様にドキドキしながら、待ってます
いつもありがとうございます😃

637 :ユンホビ「S」:2017/04/11(火) 00:41:47.47 .net
続きです。まだエロまでいきませんでした。

638 :ユンホビ「S」5:2017/04/11(火) 00:42:33.95 .net
ホソクは反射的に押し戻そうとしたが、すでにユンギが身体の上に乗っていて、動きがままならない。
ユンギはホソクの腕を上にあげさせると、彼の口に自分の舌を差し入れる。

「出せ。舌」

ユンギの言葉は暗示のように、ホソクから抗う力を奪っていく。
ホソクはヒョンの瞳から目が離せないまま、無意識に舌を伸ばしていた。
その赤く瑞々しい舌にユンギは自分の舌を絡めていく。
体にゾクリとした快感を覚えたホソクは身を縮めようとしたが、ユンギは彼の両腕を掲げたまま離そうとしない。

まるでスパイを捕らえた警察かのように、じっくりと被疑者を取り調べしようとしている。

舌と唇の交歓が行われている間、スパイはされるがままだ。
荒い息を吐きながら、ユンギから提供される彼の舌を受け取り、必死で味わう。
これでは秘密など守り通せるわけもなかった。

ふとユンギの舌が引っ込められ、ホソクの舌が一人になる。
問うようなホソクの赤い顔をユンギはじっと見つめていたが、ニッと笑って再び己の舌を出してやる。

「ん。」

ホソクは夢中でユンギの舌に自分の舌を絡めに行く。二、三度熱く口づけを交わすと、またユンギは引いてじっとホソクの様子を見ている。
ホソクは我に返り、バツが悪そうな顔をする。

639 :ユンホビ「S」6:2017/04/11(火) 00:42:56.99 .net
「なんだよ」

照れ隠しか、窓の方を向いて手の甲で唇を拭うホソクをユンギは今度は背後から抱きすくめる。
片手で上手にシャツのボタンを外していくユンギの手をホソクは少々邪険に追い払う。

「いきなり過ぎ」

ユンギに向き直る。

「急過ぎだよ。なんだよ、昨日だって…」

ホソクが文句言おうとするのをユンギは面倒くさそうに遮る。

「わかった」

ホソクはカチンとくる。

「わかったって何がわかったんだよ。何もわかってないくせに」

ユンギはフロントガラスから見える外の風景に目を移した。

「まあ、そうだな」

ホソクの顔を見てニヤッと笑う。

「わかってないから知りたかったんだけど」

ユンギは運転席に移動すると、目を閉じた。

「まあいいか」

ふと目を開ける。

「したくなったらいつでも言え」

頭にきたホソクはドアを開けて車外に出ると歩き出した。
いや出そうとしたが、一体どうやって車でここまで来たのか、呆れるほど草木が生い茂り、軽装備で歩いてはたちまち肌がやられてしまいそうだった。
渋々、車に戻り、それでも中に入ってユンギと顔を合わせる気にはなれなくて、車にもたれてみる。

考えをまとめようとしたが、フラッシュバックのようにさっきの出来事が思い出されるので、余計混乱していくばかりだ。
唇が熱い。
舌の感触が蘇ってきて、またホソクの体を震わせた。
ユンギの指使いを思い出すと息が荒くなってきてホソクは赤面した。

ホソクは助手席のドアを開け、中に呼びかける。

「シュガヒョン」

シンとしているので不思議に思って車内をのぞくと誰もいない。
耳元で声がした。

「やりたくなったか?」

振り返ると背後にユンギが立って笑っていた。


ー続きますー

640 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/11(火) 22:18:54.21 .net
期待に胸"も"膨らんでる

641 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/12(水) 00:09:30.32 .net
>>640
言わせねーよ!

642 :ユンホビ「S」:2017/04/12(水) 01:49:17.27 .net
続きです。エロです。ハードなので閲覧注意。

643 :ユンホビ「S」7:2017/04/12(水) 01:49:52.70 .net
ホソクの顔をユンギは面白そうに見ている。

「どうした。決心ついたんだろ?」

ユンギが一歩踏み出すと足元で小枝がポキリと音を立てた。

「それともまだ迷ってるのか?」

ホソクのシャツの襟元から、ユンギの白い手が滑り込み、ホソクの肌に触れた。
そのまま肩を撫で回す。
ホソクが熱いため息をつくと、グイと引き寄せて唇を吸った。
あっと言う間にシャツのボタンが全て外され、脱がされる。

「あ、ちょっと!」

屋外で上半身裸にされ、あわてるホソクをユンギは制する。

「誰も来ない。心配するな」

そう言うとユンギは左手でホソクのある部分に触れた。唇を吸いながら囁く。

「何してほしい?」

ユンギの指がホソクの一部分の上で弧を描いている。その部分はやがて主張してくる。
荒く肩で息をするホソクに重ねて聞く。

「言ってみろ。何してほしい?」

ホソクは赤くなって黙っている。
ユンギは黙ってホソクのズボンのジッパーを下ろし、手を差し入れて動かした。
ビクリとホソクの体が跳ねる。

ゆっくりと手を動かしながら、ユンギは囁く。

「早く言え」

ユンギの手と唇で快感が高められてきているホソクは喘いだ。

「言うって何を」

ホソクの体を向こうに向けて、車に手をつかすとユンギは言った。

「知ってるだろ。…セ?」
「せ…背伸び?」

ホソクは呟く。ホソクのアレはすっかりユンギに弄ばれて、ズボンの中ではち切れそうだ。
ユンギはホソクの耳元で囁いた。

「したいのか?背伸び」

次のユンギの言葉を聞いて、ホソクはつまらないことを言ったと後悔した。

「させてやるよ、背・伸・び」

644 :ユンホビ「S」8:2017/04/12(水) 01:51:32.79 .net


幸い人気の無い場所だったので、ホソクの悲鳴は聞かれずにすんだ。
ホソクは車の外壁にしがみついたが、あいにく捕まるようなところがなく、腕を張って胸を車に押しつけるようにして、必死に「背伸び」をしていた。

ユンギは片手でホソクを捕まえ、片手で「仕事」をしながら笑う。

「背伸びしてるか?」

言われなくても、ホソクの足の裏の腱は伸びに伸びて、ユンギの「仕事」に耐えていた。
だが親切なユンギは更に言う。

「もっと背伸びさせてやろうか」

そういって腕をひねると、ホソクがまた絶叫する。
はー、はー、と辛そうに息をつくホソクの目は涙目だ。恨めしそうにユンギを振り返る。
ユンギは構わず囁いた。

「このままにしておいてやるから、自分でもしろよ」

ホソクが首を振ると、また「仕事」をされたのでホソクは三度悲鳴をあげ、仕方なく右手を下ろした。

息遣いの荒くなったホソクの耳元でユンギは囁く。

「どうだ?最高だろ」

コクコクと頷くホソクにニヤッと笑う。
ホソクの右手がユンギと一緒にいい仕事をしているのは明らかだった。
ホソクは高まる快感に喘いでいたが、やがてユンギに叫んだ。

「あ、俺、もう、」

その途端、ユンギは「仕事」をやめると、ホソクを車の助手席に押し込んだ。

645 :ユンホビ「S」9:2017/04/12(水) 01:52:07.97 .net


やっとフルフラットシートの出番が来たようだ。
乱暴に膝を折り曲げられたホソクは、ユンギが入っていくと今度こそ外にまで響き渡るような大声をあげた。

「この!鬼!悪魔!」

その悲鳴もすぐに喘ぎ声に変わる。
ホソクはユンギの首にしがみついた。
ユンギは額に汗を浮かべながら、ホソクの顔をじっと見ている。

「なあ、俺、今日ずっと我慢してたんだからな」

喋りながらホソクを責めている。
ホソクはすぐにでも達しそうなところを必死で耐えている。
そんなホソクに口づけながらユンギは言った。

「だからおまえも我慢しろよ」

ホソクは目を剥いたが、次の瞬間すぐに喘いでいた。

「無理だ」
「我慢しろ」

そう言いながらユンギはホソクのそれに手を伸ばし、激しく揺さぶる。
ホソクは泣き声をあげた。

「やめろ、あ、あ、俺、もう」

もう達しそうだ。

とユンギが手を離す。

「だから我慢しろって」

646 :ユンホビ「S」10:2017/04/12(水) 01:52:25.87 .net


狭い車内でユンギは慣れたように体勢を変え、ホソクを背後から責め始める。

「自分でもやれ」

ホソクは疲れたように言う。

「無理」
「やれって」
「もう無理。今すぐイキそう」

ユンギはホソクの舌に舌をからめた。

「許す」

ホソクが自分のものに触れると、同時に後ろからユンギの重低音がやってくる。
それに押し出されるように、指を動かすと今まで経験したことのない快感がホソクを襲い、ユンギに抱えられながら、ホソクは何度も身を震わせた。
ゾクゾクする快感が昇ってきて、ホソクはユンギの唇を求める。
ユンギは聞いた。

「いったか?」

見たらわかることなのにユンギはホソクが答えるまで許さない。ホソクは渋々頷く。

「いった」

ユンギは重々しく頷くとこう言った。

「じゃあもう一踏ん張りだな」

車内にまたホソクの喘ぎ声が響く。
ホソクが喘ぎながら求めるので、ユンギはホソクの顔の前に移動する。
ユンギのヘソ下に顔を埋めるホソクの髪を黙ってユンギは撫でている。
やがてユンギの息が荒くなってくる。

「いいのか?」

ホソクは返事の代わりにいっそう舌を動かす。
ユンギは小さく呟くとホソクの口の中で終わる。ホソクの頭を抱えながら、二度三度腰を震わせた。

やがてホソクの顔を覗き込むと

「大丈夫か?」

と聞く。
ホソクは大丈夫だと答えたが、しばらくして失敗したと思った。

ユンギはフルフラットシートを使い倒すまで気が済まないらしい。

ー終わりー

647 :ユンホビ「S」:2017/04/12(水) 01:53:47.21 .net
以上です。
Sユンギになっていたでしょうか?
それではよい夢を。
おやすみなさい

(いつも感想ありがとうございます)

648 :グクテテ好き:2017/04/13(木) 00:26:48.61 .net
初めまして、素晴らしいお話しばかりでした!ありがとうございます。

649 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/13(木) 01:20:03.38 .net
おいしいユンホプありがとうございます!
背伸びって言葉を性的な文脈で読んだのこれが初めてかもw ホビきれいなボディラインだから妄想のしがいがありました
このお話の爺どSだけどホビの好きそうなもの周到に調べあげて準備してるとこ想像すると萌えますね
次も楽しみにしてます

650 :ユンホビ「S」:2017/04/13(木) 22:44:29.42 .net
>>648
はじめまして…感想ありがとうございます
目は腐りませんでしたか?
心配です…

651 :ユンホビ「S」:2017/04/13(木) 22:47:10.72 .net
>>649
感想ありがとうございます。
背伸びという言葉を性的な意味で使ったのは私も初めてでございます
そう考えるとあれもこれも性的な意味で使えますね!

652 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/13(木) 23:50:09.02 .net
>>650
どこが、なにが!笑 むしろ全力で潤いました。こんなに文章力のある方の作品とはなかなか出会えないので、ただただ感謝しております!

653 :ユンホビ「S」:2017/04/14(金) 01:26:03.07 .net
>>652
ちょ、あ、ちょっと…アフリカまで走って来ます…

654 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/15(土) 19:02:09.77 .net
Sユンギに萌えてしんだ

655 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/15(土) 21:17:03.66 .net
サナシ…の謎解けたんだけど知りたい人いる?

656 :ユンホビ「S」:2017/04/15(土) 21:35:21.60 .net
>>654
ありがとうございます。
ちょっと書くのに時間かかったのは、ユンギのイメージが私の中で、あまり表には出さないけどメンバー想いの人なので、人でなし設定が難しく…これは全員そうですが。
今回のこれは愛があるからのSなんです(言い訳)

657 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/16(日) 13:22:05.84 .net
>>656
いや、まさに愛があるからのS…!
ずっと手を出されるのを待ってたホソクの反応を楽しみ愛おしみながら…誘導していく感じが良かったです
SはサービスのSですからこれからもとことんユンギがホソクにある意味のサービスをしてくれるんじゃないかと今後をも妄想させてくれるような終わりでした

658 :テテグク「看病」:2017/04/18(火) 18:34:18.27 .net
テテグクです。エロです。嫌な方はスルーで。

659 :テテグク「看病」1:2017/04/18(火) 18:34:57.62 .net
「もういいから向こうへ行ってくださいよ!」

心底ウザいといった顔をしてマンネは払っても払ってもおぶさってくるテヒョンをつき飛ばした。
テヒョンはそれでも懲りずに何十回目かのちょっかいをジョングクにしようとするので、ジョングクは戦闘態勢数秒前になっている。
幸か不幸か、リハーサルに呼ばれたので、メンバーはぞろぞろと楽屋からホールへ向かい出した。
ホソクが呆れた声でテテに声をかける。

「おまえ、ちょっとは限度を知れよ」

テヒョンは素知らぬ顔で歩きながらヘアバンドを直している。

「喜んでるんですよ、あれで」
「そんなわけないだろ」
「いや、そうなんですって」

言い合うヒョンたちの横をマンネがムッツリして通り過ぎる。
テヒョンが後ろから呼びかけた。

「な?けっこう楽しんでるよな?な?」

ジョングクはチラッと冷たい目で振り返る。

「いいえ、心の底からウザいです」

そう言い捨てるとサッサと早足で歩いて行ってしまった。
テヒョンはホソクと顔を見合わせる。

「ほら。喜んでる」

660 :テテグク「看病」2:2017/04/18(火) 18:36:04.12 .net


コンサートも中盤になり、ソロの出番が終わって舞台裏にはけてきたジョングクに、待機していたテヒョンが話しかける。

「調子悪いのか?」

ジョングクはキョトンとした。
たった今激しいダンスを踊ってきたばかりだ。

「いえ?何かおかしかったですか?」

テヒョンはじっとジョングクの顔を見ると、首をかしげながらその場を離れた。

「いや。気のせいならいいんだ」

ジョングクは腑に落ちない顔をしてテヒョンの後ろ姿を見ていたが、すぐに次のステージの衣装に着替えるため楽屋に向かった。



ジョングクが倒れたのは最後のMCの時だった。
一番にコメントを言い終えたテヒョンは残りのメンバーのコメントに耳を傾けている。
ユンギが場内を沸かせ、得意げな顔がスクリーンに映る。
テヒョンは何気なく背後のスクリーンに目をやると、次にコメントするジョングクの顔が大写しになり、会場から歓声が起こった。
しかしテヒョンはふと眉をひそめた。

ジョングクの笑顔がいつもより強張っている。
喋ろうとしているが言葉が出ないようだった。

テヒョンがスクリーンからジョングク本人に目を移した刹那、ジョングクがその場に崩れ落ち、場内にファンの悲鳴が上がり、大騒ぎになった。照明が消え、残り3曲を残して、なしくずしにコンサートは終演となった。



661 :テテグク「看病」3:2017/04/18(火) 18:36:40.03 .net
「よう」

ジョングクはコンサートから1週間経っても本調子にならず、微熱が続いていた。心配した事務所から、大好きな運動も禁止されて、自室のベッドに横たわっている。
よほど退屈と見えて、テヒョンがたずねていくと嬉しそうな顔をした。

とはいうものの、服はナムジュンが用意してキチンと畳んであるし、掃除はホソクが完璧にしてるし、体温はユンギが朝昼晩測っていて、食事はもちろんジンが栄養たっぷりで消化のよいものを作り、その他細々したことはジミンがちょこちょこのぞいてはやってあげているので、
つまりテヒョンはジョングクに対し、することがない。

メンバーが寝静まってからやってきて、ジョングクの話し相手になっていたが、それも尽きて、そろそろ退散しようかと腰を浮かすと、ジョングクが何とも言えない顔をする。

「もっといてよ、ヒョン。退屈なんだ」

そう言われると帰るわけにも行かず、再び腰を落ち着けるテヒョンだ。
話題を探していると、ジョングクが呟いた。

「ヒョン」
「ん?」
「ヒョンってさ、」
「なに?」

ジョングクは急に黙ってしまうので、テヒョンは変な顔をする。

「なんだよ」
「ん、いいや」
「気になるから言ってよ」
「いいです」

テヒョンがジョングクの脇をくすぐるので、ジョングクは笑った。

「ちょっと!病人ですから、ぼく」
「言えよ、気になるじゃん」
「ちょ、わかった、言いますって!」

ジョングクは久しぶりに楽しかったのかニコニコしたまま、
「あ〜」
と言葉を探してる。
傍らに座るテヒョンに顔を向けた。

「ヒョンって好きな人います?」

662 :テテグク「看病」4:2017/04/18(火) 18:37:46.80 .net


真顔のヒョンを見て、ジョングクはニヤニヤした。

「あ〜、いるんだ」

テヒョンは瞬きして、首を傾けたりしているが真顔のまま答えない。

ジョングクは笑顔でうなずいていたが、ふいに

「眠くなりました」

と布団をかぶってしまった。
テヒョンは黙って座っていたが、布団に向かって声をかけた。

「いるよ、好きな人」

布団はシーンとしている。
テヒョンは布団に手をかけた。

「聞きたい?」

布団の中から声がする。

「別にいいです」
「教えるって、特別に」
「いらないです」
「いいから顔出して」
「いらないって」

押し問答のあと、暑さで顔を真っ赤にしたジョングクがやっと顔を出した。
髪がボサボサになってる。
ブツブツ呟いている。

「別にいらないって言ってるのに」
「お前が聞いたんだろ」
「好きな人いるか?って聞いただけで、名前が聞きたいとは言ってませんよ」
「だから名前は言わないって」
「え?ぼくに教えるって言ってませんでした?」

テヒョンはふくれっ面のジョングクの唇にキスをした。
静かになったジョングクにニヤッとする。

「教えたぞ」

じゃあと言って再び立ち上がるテヒョンにジョングクは呼びかける。

「待ってよ、ヒョン」

テヒョンが振り向くと、ジョングクが仰向けになったまま両手をベッドの上に突き出している。
テヒョンはゆっくり近づくと、そっとベッドの上に乗り、ジョングクの差し出した手の中に入る。
再びジョングクに口づけると、ジョングクはヒョンを抱きしめた。

663 :テテグク「看病」5:2017/04/18(火) 18:38:24.25 .net
テヒョンがついばむようにジョングクの唇を食むと、ジョングクは自分から舌を絡めてくる。

「ねえ、ヒョン」
「ん?」
「ぼくも好きな人いるんだけど」
「おう」
「誰だかわかる?」
「う〜ん」

テヒョンは優しくジョングクの唇を奪いながら舌を吸う。

「わかんないな。教えてよ」
「どうしようかな」
「教えろよ」

ジョングクは首にキスされて喘いだ。

「じゃあヒント」
「うん」
「ウザい」

テヒョンはジョングクのパジャマのボタンを外しにかかる。

「うん。それから」
「ヒントその2、シツコイ」
「なるほど。それから」

テヒョンの大きな手がジョングクの滑らかな胸の上を撫で回す。
まだ熱があるな、とテヒョンは呟いた。
テヒョンが舌先でジョングクの胸の先端を舐めると、ジョングクは、あ、と言って目を細めた。

「それから、えーと、」
「早く次のヒント」

気の早いテヒョンはマンネのズボンの中に左手を入れてゴソゴソやっている。
マンネがイヤイヤするのを唇を奪って言うことを聞かせている。

「次のヒント、次のヒントは…あ、…う、ん、面白い」

テヒョンはニヤッとして、ジョングクの耳を噛み、ピアスの穴に舌を這わせた。
耳に囁く。

「面白いことしてやるよ」

664 :テテグク「看病」6:2017/04/18(火) 18:39:10.65 .net
ジョングクは呻くと、自分の下半身に顔を埋めるヒョンに叫ぶ。

「ヒョン!刺激が強いよ。ぼく病人だから!」

ニヤニヤしたテヒョンはマンネの顔を見ながら長い舌を出してみせる。

「綺麗にしてやるよ」

そのまま下から上に舐め上げるので、ジョングクは目をつぶって呻いた。
ヒョンの舌の動きに耐えられないのか、顔を赤くし瞳が潤んでいる。
唇から小さく、あ、あ、と声が漏れる。

テヒョンの大きい手を持ってしても余るほどのジョングクの持ち物は若々しく張り詰めている。
テヒョンは悪い顔をして、言った。

「病人のくせに」

指ではじくので病人から文句が出る。
テヒョンはベッドに座ってジョングクを後ろから抱えるとマンネの耳にキスしながら、囁く。

「好き」

ジョングクは背後のヒョンに顔を向け、キスをねだる。

「ぼくも」
「ん?」

テヒョンはジョングクの顔を見つめた。

「ジョングクの好きな人は誰だって?」

ジョングクは綺麗な歯を見せて笑う。

「教えない」

テヒョンは悪戯っ子なマンネと唇を合わせながら、マンネの持ち物に右手を伸ばした。

「これから教えてもらうから」

テヒョンの舌先がジョングクの舌を弄ぶ。彼の手の動きと連動するかのようだ。
ジョングクは喘いだ。

665 :テテグク「看病」:2017/04/18(火) 18:40:13.56 .net


666 :テテグク「看病」7:2017/04/18(火) 18:40:42.32 .net
「ああ、もう、だからぼく、病人だってのに」
「ん?なんだって?」

テヒョンの綺麗な長い指が自分のものを弄ぶのを見てジョングクは叫ぶ。

「熱上がっちゃうよ」
「じゃあ好きな人教えて?」

テヒョンが背後からジョングクを抱きしめながら囁く。
ジョングクは笑い出す。

「やだ」
「こいつ」

テヒョンはまたジョングクにキスをした。



「仕方なく」テヒョンはジョングクの口を割らせる最終手段をとることにした。

指を差し込むと、ジョングクは切ない瞳でヒョンを見つめ、イヤイヤをする。
しかしその後は目をつぶって、自分の中を探られていることに集中しているようだった。
テヒョンが入ろうとすると緊張した面持ちでヒョンを見る。
そのままテヒョンが押し進んでいくと、熱いため息をついた。

すっかり侵入してしまってから、テヒョンはマンネの耳に囁く。

667 :テテグク「看病」8:2017/04/18(火) 18:42:19.52 .net
ジョングクは薄目を開けている。
テヒョンが動き出すと声をあげた。
泣き声とも甘い声とも言える声を出すので、テヒョンも唾を飲み込んだ。
マンネのものは強張ったまま、彼の腹の上に押し付けられている。
触れると今にも爆発しそうだ。

テヒョンは両の手でジョングクの膝の後ろをそれぞれ持つと、ゆっくりと動き始める。
ジョングクの、あ、あ、あ、という声がテヒョンを掻き立てる。

「なあ、そろそろ教えろよ」

ジョングクに口づけながら囁く。

「誰のことが好きだって?」

汗だくのジョングクは瞳を潤ませながらキスをねだる。

「わかってるくせに」
「わかんない。ちゃんと口で言ってくれないと」
「…テヒョン」
「ん?」
「キムテヒョンが好きなんだ」

荒い息を吐きながら、テヒョンは動き続けている。ジョングクの答えを聞くと、たまらないというようにジョングクに長い口づけをする。囁く。

「俺も」

ジョングクは笑う。

「誰が好きって?」
「…チョンジョングクが」

激しく動くので、ジョングクはヒョンの首にしがみついた。

「ヒョン、激しいよ…」
「ごめん」
「謝らないでいいです」
「ごめん」
「いいって……言って……あ……」

ジョングクの上にテヒョンの汗が降りかかる。
「ヒョン、すごい汗」
「……うん」
「……」
「……」
「っ」
「……ジョング」
「……なんですか」
「ジョング」
「だから…………な……なんだってば」

668 :テテグク「看病」9:2017/04/18(火) 18:42:35.05 .net
テヒョンがジョングクの唇を塞ぎ、右肘をベッドについて息をはずませている。
ジョングクが見上げると、テヒョンの瞳は鋭く、獲物を狩っている狼のようだ。

綺麗だ。とジョングクは思ったが口には出さない。
狼は呻くと走り出したので、狩られたウサギは悲鳴をあげた。

「ヒョン、待って」
「ごめん」
「ヒョン、待っ」
「ジョング、」
「ヒョン、ぼく、病人、」
「悪い」
「あ!」
「ジョング、好きだ」
「っ、あ、ぼくも、っ、…………愛してるよ、ヒョン」
「もう一度言って」
「好きだよ」
「もう一度」
「好きだって」
「もう一度……」
「す、好きだって、言って、る、じゃないか、キムテ、キムテヒョン!もう!好きだ!好きだって……ば!!うわあ!あ、嫌い!ヒョン!ああ! ヒョン!嫌い!」

テヒョンは自分が到達しそうになると、ジョングクのものに手を伸ばし、唇を塞ぎながら先にマンネを出させ、その後で自分も思う存分マンネの奥へ突撃し、放った……ようだ。

テヒョンがフラフラになりながらマンネにキスをすると、病人は同じく汗だくになりながら薄目を開けて言った。

「ぼく、病人なんだけど」

テヒョンは息を弾ませていたが、もう一度マンネにキスをした。

「ごめんな」

…終わり…

669 :テテグク「看病」:2017/04/18(火) 18:43:39.16 .net
以上です。終わりです。

670 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/18(火) 23:18:23.15 .net
>>669
ユンホビの焦らしつつ濃いめの色気 情熱ある大人な感じとは違って
テテグクそれぞれがお互いを欲して 止まらない若さとイチャイチャ感がたまらないです
ありがとうございます

671 :グクテテ好き:2017/04/19(水) 00:57:02.62 .net
>>669
しつこいけど、心底うざいけどテテが大好きなグクが有り得そうで、読んでて楽しかったです!テテグクもいいなと思いました。

672 :テテグク「看病」:2017/04/20(木) 08:38:36.37 .net
>>670
>>671
感想ありがとうございます!
テテグクが仲良くしてるのが好きです

673 :グクテテ好き:2017/04/22(土) 00:11:04.52 .net
テテさん、いまボゴミヒョンに心もってかれてますけどね笑 グクに頑張ってもらいたいです←笑

674 :テテグク「看病」:2017/04/22(土) 23:47:28.40 .net
ボゴミーとテテ、仲良くて可愛いですね。
ばんたんのメンバーにヤキモチやかれちゃうかな?

675 :グクテテ好き:2017/04/23(日) 23:08:01.80 .net
>>674
漏れなく妬かれてしまうでしょう笑 花郎メンに対しても嫉妬してましたから。テテちゃんはそれを完全に面白がってましたけどね…さすが4次元!笑

676 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」:2017/04/26(水) 16:46:15.49 .net
ジョングク×テヒョン(ちょっとだけ×ボゴム)です。
エロあり注意。

677 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」1:2017/04/26(水) 16:47:21.12 .net
済州島から帰ってきたテヒョンは空港から迎えの車に乗り込んだ。
ご機嫌で鼻歌を歌うテヒョンにハンドルを握るマネージャーが笑う。

「楽しかったみたいだな」

テヒョンは破顔すると力強く頷く。

「楽しかったよ、とっても!」

ボゴムとお揃いにしたキーホルダーを眺めながら、「次は一緒にどこに行こうかな?」と呟くテヒョンが可愛らしくて、マネージャーは思わず微笑んだ。

「その大きな袋は?洗濯物?」
「違うよ。これはメンバーとヒョンにもお土産」
「おっ。うれしいね」
「当たり前だろ」



宿舎でお土産をテーブルの上に広げると、わらわらとメンバーが集まってきた。テヒョンからの説明を聞く前に勝手に土産を開けてわいわい食している。
テヒョンは笑顔てわメンバーの顔を見回して、1人足りないのに気づいた。

「ジョングクは?」



678 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」2:2017/04/26(水) 16:48:19.31 .net
ジョングクの部屋の扉をノックすると、返事があったので部屋の中に入る。
ジョングクはベッドの上に寝転がって、珍しく本を読んでいる。

テヒョンは気軽に声をかけた。

「おい、ただいま。こっち来いよ」

ジョングクは本から視線を外さずに答えた。

「なんですか」
「土産あるから」
「お土産?」
「済州島の」

ああ、とジョングクは呟いた。

「僕いいですから、皆で食べてください」

マンネの様子を不思議に思ったテヒョンはベッドの横に膝をつき、ジョングクと視線を合わせるようにした。

「そんなこと言わずに来いよ。チョコレートがかかったミカン、うまいからさ」

ジョングクは無言で本のページをめくる。
テヒョンはジョングクから本を取り上げる。ジョングクは顔を上げて抗議する。

「何するんですか」
「いいから来いよって」

と、テヒョンは手首を強い力で掴まれたはずみで本を取り落とした。
驚いてマンネを見る。

マンネはじっとテヒョンを見つめていたが、やがてこう言った。

「いらないです。済州島のお土産なんか」

びっくりしてテヒョンが言葉を探しているうちにジョングクはサッサと部屋を出ていった。

後に残されたテヒョンは目を丸くして、手首をさすっている。

「なにあいつ?なんか怒ってるの?」



679 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」3:2017/04/26(水) 16:49:47.45 .net
オフの日、テヒョンが宿舎に帰ると、まだ誰も戻ってないようでシンとしている。
いや、洋服部屋に誰かいるようだ。
行ってみると、ジョングクが床に置かれた靴の間に手を入れて何か探している。
テヒョンの顔を見て手を引っ込めた。

「ただいま。何か探し物?」
「おかえり、ヒョン。カメラのSDカードを落っことしちゃって」
「ふうん」

ゴソゴソしてるジョングクを見ているうちに、テヒョンは何か思いついたのか自室へ戻ると何か持ってきた。
ジョングクの目の前に黒い棒のようなものを差し出す。

「ほれ」
「…なんですか」
「チョコレートがけミカンだよ。お土産。一個おまえに残しといた」

よく見ると薄くスライスされたミカンをチョコレートで固めた棒状の菓子だった。
ジョングクは菓子を受け取ると、指先でつまんでジッと見、苦笑した。

「どうしても食べさせたいんだ」
「うまいんだよ」

屈託無く笑うテヒョンにジョングクはニッコリした。

「わかりました、食べますよ。その代わり」

ジョングクは菓子の先をテヒョンにくわえさせた。

「半分こしましょう」

テヒョンは何気なく菓子をくわえたが、次の瞬間ジョングクの顔が近づいてきたので、あっと思った。
ジョングクはヒョンがくわえた菓子の反対側を口に入れると、そのままテヒョンに口づけた。
息を呑むテヒョンの唇に柔らかいジョングクの唇の感触が伝わり、パキリという小さな音が聞こえる。
ジョングクはモグモグしながら言った。

「ごちそうさまでした」

680 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」4:2017/04/26(水) 16:50:33.32 .net
テヒョンは引きつった笑いを浮かべたまま突っ立っている。
ジョングクは鼻を鳴らすと言った。

「ヒョン、この香水新しいね。これも済州島で買ったの?」
「…そうだけど」
「そのネックレスは?ボゴミヒョンとお揃い?」
「……」

テヒョンの首には細いチェーンの可愛いネックレスが光っていた。
テヒョンは何か嫌な予感がしたのか答えない。
ジョングクは再びSDカードを探そうと床に屈んだが、急に思い直して再び立ち上がる。
真顔でヒョンに言い放つ。

「とれよ、そんなネックレス」
「え?」

テヒョンは困った顔をする。
そんなヒョンにはお構いなく、ジョングクは一歩前に出た。

「つけるなよ、そんな香り」

思いがけないマンネの言葉に、テヒョンは焦って、わかったというように顔の前に両手をあげた。

「なんか、嫌いなんだな、これ。わかった。お前の前ではつけないようにするわ」

首を傾げながら洋服部屋を出ようとするテヒョンをジョングクは素早く捕まえて、棚に強く押し付けた。テヒョンは悲鳴をあげる。

「いてててて、なんだよ!」
「お前の前ではつけないって誰の前ならつけるの?」
「…何言ってんだよ、ジョングク?」

681 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」5:2017/04/26(水) 16:53:28.55 .net
ジョングクが自分のネックレスに手をかけたので、テヒョンはあわてたが遅かった。
細いチェーンはあっという間に引きちぎられ、宙を舞い、床に落ちた。
思わずカッとなったテヒョンはジョングクの胸ぐらをつかむ。

「何すんだよ」

二人は無言でつかみ合う。
ジョングクの腕力に対し、テヒョンも本気で蹴りを入れ、二人はもみ合いながら床の上に倒れる。
床に置かれた靴だのバッグだのを撒き散らしながら、二人はもみ合った。

最後にはジョングクが片手でヒョンの頭を床に押さえつけ、片手でヒョンの両手首をつかんでいた。
テヒョンは床に押し付けられ息を弾ませながら、まだ怒っている。

「謝れ」

ジョングクも息を弾ませながら乱暴に答えた。

「嫌だね」

そのままテヒョンに口づけようとするので、テヒョンはあわてて叫んだ。

「やめろ!」

が難なく口をふさがれる。やがてジョングクの唇が離れると、はーはーと肩で息をした。
ジョングクは吐き捨てるように言う。

「ヒョンがいけないんですよ。そんな、俺に見せつけるようにつけるから」

テヒョンは顔を歪めた。

「あ?何言ってんの、お前」
「ボゴミヒョンが好きなの?」

唐突なマンネの問いにテヒョンは真顔で答える。

「好きだろ、そりゃ。好きじゃなきゃ旅行に行かないよ」

ジョングクは唇をぎゅっと結ぶと、ヒョンのお気に入りのシャツを脱がそうとする。

「脱いでよ、この香り好きじゃない」

テヒョンは暴れる。

682 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」:2017/04/26(水) 16:54:05.21 .net
とりあえず、ここまで。
続きます。

683 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」:2017/04/26(水) 22:09:18.08 .net
続きです。

684 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」6:2017/04/26(水) 22:10:52.69 .net
「やめろって」

ジョングクの手から逃れようと体を捻って腹ばいになる。が、肩からシャツを引き剥がされ、あっという間もなく上半身裸になった。

「もう!なんだよ」

ジョングクはテヒョンの背中の上にのしかかると、ヒョンの首や背中にキスをし始めた。

「この香り、この香り嫌いだ」

テヒョンはジョングクのキスの感触に悲鳴をあげた。

「やめろって!」

ジョングクを押し留めようと、今度は仰向けになり体を起こすと、目の前にジョングクの顔がある。
ジョングクはじぃっとヒョンの顔を見つめている。

「ジョング…」

何か考えていたジョングクは頷いた。

「もう、いいよね」

そう言うと、再びヒョンを捕まえ、唇をふさいだ。
テヒョンが首を振って嫌がるのを押さえ込んで離さない。
ジョングクから逃れながらテヒョンは叫ぶ。

「ちょっと待って…ジョング、本当にちょっと待って、なんだよ」
「ヒョン、…いいでしょ?僕たち仲良しだよね?」
「仲良しだけど、よくない!」
「なんで?」

ジョングクが睨む。

「ボゴミヒョンともこういうことしたんでしょ?」

テヒョンは一瞬沈黙したが、ため息をついて首をふった。

「するわけないだろ」
「嘘だ」
「嘘じゃない」
「調べさせて」
「調べるって何を…おい!」

685 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」7:2017/04/26(水) 22:12:14.80 .net
ジョングクは三度テヒョンの口をふさぐと、舌と舌を重ね合わせる。
テヒョンが嫌がると肩をつかんで無理矢理合わせる。
必死に逃れようとするテヒョンだが、そのうちに諦めたようにジョングクの舌を受け入れた。
ジョングクが唇を離すと、床の上に仰向けになりじっとしている。

テヒョンの裸の胸にジョングクはそっと触れる。

「ヒョン?」

テヒョンは横を向いた。
ジョングクはテヒョンを揺さぶる。

「ヒョン」

テヒョンは黙ってその手を払いのける。
ジョングクはヒョンに口づけたが、抗うでも受け入れるわけでもなく、じっとしている。
ジョングクはヒョンを仰向けにすると、何度も口づける。

「ヒョン…」

テヒョンがじっとしているので、ズボンを脱がしにかかる。脱がしてしまうと、黒いボクサーブリーフ一枚だ。
目をつむっているテヒョンに口づけながら、彼の男を立たせようとブリーフの上から手で触れる。
しばらく触れていくうちに、テヒョンの顔が赤くなり息を弾ませる。
ジョングクがブリーフの上からくわえると、ため息をついて、ジョングクの頭を押した。

「もうやめろよ」

ジョングクは答えずにヒョンの下着を取り去ったので、テヒョンは思わず声をあげた。

「やめろって」

自分の上に屈んでいるジョングクに問いかける。

「何するつもり?まさか…だよな?」

ジョングクは逃げるヒョンを羽交い締めにして押さえつける。テヒョンは騒いだ。

「やめろ、本当にやめろ」

686 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」8:2017/04/26(水) 22:13:10.93 .net
シーッとヒョンの耳元で囁きながら、ジョングクは自分も裸になった。
ヒョンの足の付け根に顔を埋めると口の中に入れて何回も上下させる。
これ以上は無理とテヒョンが思うまで、それは続けられた。

次にジョングクは日焼けあとに塗るジェルを手にとって、手のひらに大量に出し、テヒョンの腰の下に塗りつけた。
冷たい感触にテヒョンは叫ぶ。
そして自分に入ろうとするジョングクの気配を感じ、大声を出した。

「やめて、やめ………あっ」

テヒョンは己の中に入ってきた異物に身をよじった。
「やめてやめて」

逃れられないと知るとはーはーと息をして、混乱した意識を整えようとしている。
耳元でジョングクが囁いた。

「ヒョン」

ジョングクは囁きながらテヒョン自身を擦り出した。テヒョンには何が起こっているか把握できていない。
ただ四つん這いになって、自分の身に起きていることを必死で受け止めようとしている。
前も後ろもモヤモヤしていて、テヒョンは何とかしたくて呻いた。
ジョングクがテヒョンの耳元で囁く。

「ヒョン」

テヒョンは呻いた。

「なんで俺、こんなことされるんだ?」

ジョングクはテヒョン自身を擦りながら答える。

「ヒョンが他の男と仲良くするからだよ」

687 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」9:2017/04/26(水) 22:15:26.57 .net
ジョングクはテヒョン自身を擦りながら答える。

「ヒョンが他の男と仲良くするからだよ」

四つん這いから仰向けにされ、熱いジョングクの口づけを受ける。ジョングクはテヒョンの舌を求めながら囁いた。

「僕に見せつけるからだ」

ジョングクはテヒョンの胸に顔を埋めると鼻に皺を寄せた。

「まだあの香りがする」

テヒョンの胸に舌を這わせた。

「消したい、この香り」

唇を噛むテヒョンに言う。

「悔しい?ボゴミヒョンとの思い出消されて」

テヒョンが何か言うより先に揺さぶってテヒョンをいじめる。

「ヒョンが悪いんだよ、そうでしょ?」

テヒョン自身がはち切れそうになって、テヒョンは喘いだ。ジョングクは冷たく「まだダメ」と言う。

「なあ、そうだろ?テヒョナ、ボゴミヒョンが好きなんだろ?」
「…好きだよ」
「ボゴミヒョンと済州島でこんなことしたんだろ?」
「しないよ!」
「へえ。そうなんだ。じゃあ、僕にこんなことされて悔しい?」
「別に」
「悔しいっていいなよ。好きなんだろ」

テヒョンは苦しそうに息をする。

「そういう意味で好きなんじゃない」
「嘘だ。ボゴミヒョンに抱かれたいくせに」
「やめろよ」
「言ってよ。ボゴミって」
「バカか?」
「言えって」

激しく責められてテヒョンは悲鳴をあげる。仕方なく口にする。

688 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」10:2017/04/26(水) 22:16:26.45 .net
「ボゴミ…」

ジョングクはテヒョン自身に手を伸ばす。

「もっと言って、ボゴミって」
「やめろよ」
「好きなんだろ、ボゴミを思いながらイキなよ」
「やめろって」

ジョングクの手の中でテヒョン自身は堪え切れなくなっている。
と、ジョングクの手が止まった。
荒く息をするテヒョン。
ジョングクは言う。

「ヒョンはボゴミヒョンが好きだけど、僕が抱くんだ」
「……」
「ヒョンの体は僕のだよ」
「ジョング…」
「誰にもあげない」

ジョングクの手の動きにテヒョンは喘ぐ。
ジョングクは手を休めないまま、テヒョンに口づけた。

「ヒョン、好きだよ。僕のもの」

ジョングクに唇をふさがれたまま、テヒョンは身を震わせて達した。
荒く息をするテヒョンの目の端には涙が滲んでいる。
ジョングクはヒョンの涙を舐めとると、今度は自分のために腰を動かす。
喘ぐヒョンを抱きしめると、全て自分のものにしようと叩きつける。
耐え切れずテヒョンがジョングクを押し返そうとする手を床に押し付ける。

「ダメ」

テヒョンの悲鳴があがる。
もう勘弁してくれというヒョンの体を捕まえ、愛していると、ジョングク自身も高まってきた。
中に出してしまいたかったが、思い返して引き抜くとヒョンの上に放ってやった。一部は飛んでいってヒョンの顔を汚す。

689 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」:2017/04/26(水) 22:18:11.44 .net
規制回避

690 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」11:2017/04/26(水) 22:18:31.55 .net
肩で息をし、言葉が出ないヒョンにまた口づける。

「ヒョン、好きだよ」

テヒョンはぷいと横を向く。

「俺は嫌い」

ジョングクは追いかけてキスをした。

「それでもいい」

あきらめて目をつむるテヒョンの舌に舌を絡めた。

「好きなんだ、ヒョン。ヒョンが他の誰を好きでも」

テヒョンの唇を吸った。

「僕はヒョンが好き。ヒョンは僕のものだから」

テヒョンは黙って口づけを受け入れてる。



691 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」12:2017/04/26(水) 22:20:11.20 .net
その後、テヒョンはボゴムに買ってもらったネックレスを探したが、どうしても見つからなかった。
ボゴムにネックレスを無くしたことを話すと、また買ってやるよと言われた。

テヒョンは絶対にジョングクに好きと言うもんか、と思っていたが、その後ジョングクがテヒョンを何回めかに抱いたときに、うっかり好きと言ってしまい、しまったと思った。

ー終わりー

692 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」:2017/04/26(水) 22:21:43.80 .net
終わりです。
私の書く話、無理矢理系が多いですが、推奨ではありませんよ。合意が一番です。

693 :グクテテ好き:2017/04/29(土) 01:05:03.41 .net
こんばんは。
読ませて頂きました!みごとにボゴミとテテの蜜月も出てきてて、グクさんの嫉妬がリアルで、これは現実に起きそうだな…いや、現実か(←違う笑)と思いました〜 本当また素敵な作品をありがとうございました。

694 :グクテテ好き:2017/04/29(土) 01:16:53.72 .net
こんばんは。
読ませて頂きました!みごとにボゴミとテテの蜜月も出てきてて、グクさんの嫉妬がリアルで、これは現実に起きそうだな…いや、現実か(←違う笑)と思いました〜 本当また素敵な作品をありがとうございました。

695 :グクテテ「ヤキモチとネックレス」:2017/04/30(日) 14:10:01.69 .net
感想ありがとうございます!
励みになります
またよろしくお願いします

696 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/19(水) 18:42:56.49 .net
こんにちは。お久しぶりです。
ユンミン R18書けたので投下します。
なおホソクが登場し、あとからホプミン R18になります。

697 :マッサージ1 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/19(水) 18:44:25.86 .net
ホソクは幸せなため息をついた。

「あ、お、いいね、いいね」

ステージをこなして棒のようになったホソクの足をせっせとマッサージしているのは、同じくステージをこなしたジミンである。
もちろんジミンもドロドロに疲れていて、正直マッサージは他人に施すよりも自分がやってほしいと思っている。
そうはいってもヒョンのお願いという名の命令には逆らえず、渋々ホソクの足裏を揉みほぐしている。

「あ、うん、そこ、お、いいね」
「ヒョン〜、終わったら僕もマッサージしてよ」

布団の上に寝転がったホソクはベッドと一体化しそうなくらい、目がトロンとしている。
どうもジミンが逆にマッサージしてもらえそうにはない。
そう思うと面白くないが、それでもせっせとマッサージするジミンは誠実な後輩だ。

気がつくと、スースーと寝息がベッドの上から聞こえる。
案の定、ホソクは眠りに落ちたようだ。

と、部屋のドアが開き、ユンギが顔をのぞかせた。

698 :マッサージ2 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/19(水) 18:46:06.36 .net
「ホソクは?」

ジミンはベッドの方へ顎をしゃくる。

「寝ちゃいました」

目を丸くしてユンギは部屋に入ってくると、ホソクの鼻先5センチのところまで顔を近づけ、寝息の音を聞いている。
それからホソクの頰を指で引っ張ったが、ホソクは起きる気配が無い。
ジミンがあくびをしながら言った。

「ね?よく寝てるでしょ?そこまでなったら爆弾が落ちても起きないよ」

ユンギはジミンを振り返った。

「なんか薬でも盛ったのか?」
「違います。僕のマッサージ力です」

ふざけて体の前で小さな手をニギニギしてみせる。
と、ジミンの目の前に細くて白い足が差し出された。

「ん」

いつの間にかユンギがジミンのベッドを占領して、足を差し出してる。

「なんですか、ヒョン」
「俺もやってくれよ」

やれやれ

ジミンは盛大なため息を心中でつきながら、ユンギの足のマッサージにとりかかった。

ユンギは自分の足のマッサージをするジミンの手元をジーッと見ている。
ツボを押さえても身じろぎ一つしない。

「ヒョン、気持ちよくないですか?」
「いや。気持ちいいよ」
「だったら気持ちいいリアクションしてよ。もっと、おー、とか、ああ、とか。やる気出ますから」
「こうか?『おー』『あー』」
「棒読みにも程がありますね」

ユンギがもういいと言ったので、ジミンはやれやれとユンギの足元から立ち上がった。
と、ユンギがジミンをマッサージしてやるという。
珍しいこともあるもんだ。
ジミンは喜んでベッドに横になる。

699 :マッサージ3 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/19(水) 18:47:10.23 .net
ユンギは慣れてないとみえて、ジミンの足のどの辺りからマッサージするべきか迷っている。
足裏の痛いところを力任せに押したので、ジミンは悲鳴をあげた。

「痛い!イタタタタタタやめて!」
「…悪い」

ジミンは自分で押してほしいところをユンギに告げる。
ユンギの指が望み通りの場所に沈むと満足そうな声を出した。

「お、ヒョン。上手です」

ユンギがジミンの足裏を揉みほぐすと、
ジミンは甘い吐息をつく。

「おお、ああ、いいです」
「そうか?」

元々器用なユンギはたちまちマッサージのコツを覚えたらしく、ジミンは喜んだ。
「おお〜、ヒョン、いいです。溶けそ」

すでにフニャフニャになっているジミンをユンギはひっくり返し、背中にまたがる。
背骨に沿ってのマッサージにジミンは夢見心地だ。

「あ〜、ヒョン、あ〜、ヒョン」
「いいか?」
「すごく」
「どれくらい?」
「いやもう、なんでも言うこと聞きます」
「嘘つけ」
「本当…あ、あん、すごく…いい、」

うっとりと幸せな気分に浸っていたジミンは体を再び反転されるのを感じた。

閉じていた瞼をうっすら開け、残念な気持ちでヒョンに問う。

「終わり?」

ユンギは答えた。

「いや、まだ」



爆弾が落ちても起きないはずのホソクがふと目を覚ましのは、やはりただならぬ気配がこの部屋に充満していたからだろうか。

目を覚ましたといっても、まだうつらうつらしていたが、ホソクはやがて呼吸の音に気がついた。
ジミン…?

700 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/19(水) 18:47:29.57 .net
一旦中断

701 :マッサージ4 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/19(水) 21:56:24.97 .net
練習が終わったときの荒々しい呼吸にも似たそれは、かすかに悲鳴のような、嬌声のようなものが混じって聞こえる。

ぼんやりした頭でホソクは寝返りを打った。

ピタッと静かになる。

気のせいかな。

ホソクはそのまま再び眠りに落ちようとした。



ホソクが眠ったのを見届けると、再び隣のベッドの陰が動き出し、また荒い呼吸が始まる。
ユンギは落ち着いてジミンを見下ろした。

「静かにな」

702 :マッサージ5 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/19(水) 21:58:00.44 .net
ジミンは汗で濡れた前髪の間から、潤んだ瞳で見つめ返す。
愛らしい唇からは荒い息が漏れている。

「でも…ヒョン、無理だよ」

ユンギの舌がざらりと動くとジミンはベッドに両腕をついたまま仰け反った。

「ああ、ヒョン………」

ユンギはジミンの片手をとると、自分の手を添えて、先ほどユンギが舌を這わせたものを握らせる。

「ヒョン…」

訴えるようなジミンの瞳から視線を外さずにユンギはゆっくり自分とジミンの手を上下させる。
ジミンの瞳が揺らぐ。

「お、お、」
「声出すな。ホソクが起きる」
「….だって」

ジミンは首を振ったり、仰け反ったりして、意識を分散させようとしてるが叶わず、再び声を上げる。

「あ、あ、あ」
「出すなって」

ユンギはジミンの口を唇で塞ぎながらベッドに押し倒した。
部屋にジミンの荒い息遣いと、微かな粘着音が聞こえる。
ジミンは無駄な抵抗を試みているようだった。足の指が開いたり閉じたりしている。
それでも息遣いの音だけ聞いている限りでは、ジミンはどんどん高まってきているらしかった。
すぐに我慢できないことになるだろう。
ところが、
ジミンの小さな悲鳴が上がった。

703 :マッサージ6 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/19(水) 21:59:31.85 .net
「…ヒョン!」
「やめないでほしいか?」
「あ…、あ、やめないでよ」

懇願するような声だった。
ユンギがシャツを脱ぐ音がする。



ホソクは隣のベッドに背を向けながら、汗びっしょりだった。
眠ってしまえればよかった。
後悔しても遅かった。
かくなる上は最後まで寝たふりを通すしかない。
必死で隣のベッドから聞こえる音を聞くまいとする。
だがそれも限度があった。

ヒョンが何か囁いている。
ジミンが何か言おうとしたが、口を塞がれたらしく言葉になってない。
そのうちにジミンが悲鳴をあげだした。

「しっ」

ユンギの声がする。
ジミンがはっはっはっと喘いでいる。
うわ言のようにヒョン…と言っている。

ホソクは目をぎゅっとつぶる。

ー続くー

704 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/19(水) 21:59:58.30 .net
今日はここまでです。続きます。

705 :マッサージ7 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/20(木) 08:48:29.61 .net
隣のベッドが軋み出した。
ベッドが軋む音にジミンの声が混じる。
ああ、いやあ、ヒョン、ああ、ヒョン、
はう、あっ、あっ、あっ、シュガヒョン…

一際大きい悲鳴がジミンの口から聞こえ、ユンギがパッと手でジミンの口を抑えた。



隣のベッドでジミンがユンギに何かされてるのは疑いの余地もなかった。
ホソクは得意でもない九九を脳内で暗唱しながら、必死で意識を隣のベッドでない別のところへ向けようとする。

だが、それはジミンの泣き声のような、甘えた声が微かに聞こえるたびに、あっという間に引き戻され、いつの間にか全聴覚が隣に集中しているのにホソクは気がついた。

ジミンはヒョンにいいように転がされているのだろう、見なくても、彼が柔軟な体を反らせてヒョンの愛撫を受け入れている様子が手に取るようにわかる。

ベッドがリズミカルに音を立てるのに合わせて、二人の荒い呼吸が聞こえる。
時々音が止まると今度は唇を吸う音がする。
ジミンがヒョン…と囁くのに比べ、ユンギはほとんど何も喋らない。

ホソクは自分で自分の股間を握りしめているのに気づく。

隣のベッドがまた軋み出した。

ホソクは自分の息が荒くなってるのに慌てた。片手が動き出すのを止められない。

ジミンはこれ以上はないというくらい、甘い声で喘いでいた。
ああ、もう、とホソクは歯をくいしばる。何だってあんな声出すんだよ。

706 :マッサージ8 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/20(木) 08:50:43.60 .net
ヒョン、僕、もう、僕、もう、と言っている。
まだだめだ、とユンギの声がする。
ジミンは黙ったが、また声をあげる。
懇願している。
ヒョン、お願い、いかせて、お願いだから、もう耐えられないよ

ホソクの右手はさっきからしきりに上下していた。ジミンの声に合わせ、腰が浮きそうになるのを必死で抑える。
ジミン、ジミン、何だってそんな声出すんだ。

やっとユンギの決済が下りたらしい、ベッドが一際速いリズムで軋み出すと、間も無くジミンはああっと悲しそうな声を出して静かになる。

だが再びベッドが軋み出して、ジミンは泣き声をあげる。
ああん、ヒョン、

ホソクはぎゅっと目をつぶる。手の動きは止められない。

やあ、ああ、おお、ヒョン、ああ、ヒョン、うっ、うっ、うっ、あっ、ああん、ああん、ヒョン、ヒョン、



ユンギはジミンの唇に軽くキスをすると、彼の前髪をかきわけた。
哀願するようなジミンの瞳から目を離さず、腰を動かす。
半開きのジミンの口元は唾液で光っている。
ユンギもいい具合で絶頂を迎えられそうだった。

ふと隣のベッドを見ると、こちらに背中を向けたホソクが目に入った。
眠っているのかと思ったが、どうも起きているようだ。
ユンギは唇の端を上げてニヤッとする。
再びジミンに向き直り、囁いた。

「俺も行く」



707 :マッサージ9 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/20(木) 08:52:29.11 .net


ジミンの声にならない悲鳴が上がり、部屋に男たちの荒い息遣いだけが残っている。
ホソクはまだ持て余していたが、やがて身支度を整えたユンギがジミンにもう一度キスをすると、来たときと同じく猫のようにスルッと部屋から消えた。

ジミンはユンギが消えたあとも、しばらく息を弾ませていた。
ああ、チンチャ…と呟いている。
ベッドの上で右へ左へゴロゴロ動いているようだった。
また、チンチャ…と呟く。
切実なその声に、ホソクはふとジミンはまだ足りてないんじゃないかと思った。



急にホソクが身を起こしたので、ジミンは息が止まりそうに驚いた。
寝ぼけてるのか?起きたのか?

ホソクはこちらに背中を向けたまま、頭をポリポリかいている。
ジミンはそっと呼びかけた。

「ホソギヒョン?起きたの?」

ホソクはブスッとした声で答える。

「起きたんじゃない。起きてた」

嫌な沈黙が流れる。
と、ホソクがベッドから立ち上がってやってきたので、まだ衣服を身につけてないジミンは慌てた。

「あ、僕、ちょっと」

隠す暇もなくホソクは全裸のジミンを見下ろしている。

708 :マッサージ9 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/20(木) 08:53:06.44 .net


ジミンの声にならない悲鳴が上がり、部屋に男たちの荒い息遣いだけが残っている。
ホソクはまだ持て余していたが、やがて身支度を整えたユンギがジミンにもう一度キスをすると、来たときと同じく猫のようにスルッと部屋から消えた。

ジミンはユンギが消えたあとも、しばらく息を弾ませていた。
ああ、チンチャ…と呟いている。
ベッドの上で右へ左へゴロゴロ動いているようだった。
また、チンチャ…と呟く。
切実なその声に、ホソクはふとジミンはまだ足りてないんじゃないかと思った。



急にホソクが身を起こしたので、ジミンは息が止まりそうに驚いた。
寝ぼけてるのか?起きたのか?

ホソクはこちらに背中を向けたまま、頭をポリポリかいている。
ジミンはそっと呼びかけた。

「ホソギヒョン?起きたの?」

ホソクはブスッとした声で答える。

「起きたんじゃない。起きてた」

嫌な沈黙が流れる。
と、ホソクがベッドから立ち上がってやってきたので、まだ衣服を身につけてないジミンは慌てた。

「あ、僕、ちょっと」

隠す暇もなくホソクは全裸のジミンを見下ろしている。

709 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/20(木) 08:53:27.49 .net
ダブりました

710 :マッサージ10 R18 ユンミン→ホプミン:2017/07/20(木) 08:55:50.46 .net
ジミンはモジモジして、そっと布団で体を隠そうとした。
その腕をホソクが掴む。

「ユンギヒョンと何してたんだ?」

ジミンはいっそうモジモジとして、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で呟いた。

「マッサージを…」

それを聞くや、ホソクはベッドの上に上がり、ジミンの体にまたがる。

「してやるよ、俺も」

驚く暇も与えず、ホソクの手がジミンの体をくすぐり出す。
ジミンは笑いながら、ガードする。

「ああ〜、もう、なんなの、やめてよ」

ホソクの攻撃の手は休まらず、ジミンはあられもない姿で逃げ回る。
そんなジミンの両腕を捕らえて、ベッドの上に磔状態にする。
ジミンは笑っていたが、ホソクの自分を見る目に気づくと笑顔を引っ込めた。

ホソクは真顔だった。
ジミンは急に緊張すると、喉をゴクリと鳴らす。
何か言おうと口を開きかけたところで、ホソクの唇が重なり、舌と舌が絡んだ。
ホソクはジミンを抱き起こすと、髪を撫でながらキスを繰り返す。
ジミンは最初こそ思わずキスを受け入れていたが、途中でハッとしてホソクを押し返そうとした。

「ヒョン、嫌ですよ」

首を振って嫌がったが、すぐに後頭部を手で持たれてキスされる。
ホソクはジミンの首に舌を這わせながら言う。

「俺は嫌か?」
「そうじゃなくて、だって」

さっきユンギと重なっていたのに、という言葉はさすがにジミンは口に出来なかった。
ホソクは再びジミンの舌に舌を絡める。

「俺はいいよ。それにおまえも、」

ジミンの下腹部に手をやる。

「まだイケるだろ?」

ジミンは呻いた。

「ああ、ダメだよ、そんな…」

ホソクはジミンをベッドに押し倒すと囁いた。

「他のやつには内緒にするから」

ー終わりー

711 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/20(木) 09:00:30.57 .net
以上です。

ただただエロいジミンを書きたかった話でした。
だいぶお休みしてたので、もう読者さんいないですかね。
感想でなくていいので、読まれたら「読んだ」と一言コメントいただけると、まだ読者さんがいるのがわかるので、うれしいです。

712 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/21(金) 04:24:16.03.net
読んでます!!

713 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/21(金) 04:26:10.22.net
ほぷみんが好きでして…ありがとうございます……

714 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/21(金) 09:34:50.46.net
>>712
>>713
まだ読者さんいらした!ありがとうございます!

715 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/22(土) 02:49:17.00.net
エロいジミンちゃん最高です!!いつもありがとうございます!!

716 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/22(土) 16:12:08.81.net
>>715
こちらこそありがとうございます〜!
読者さんがいてくれてホッとしました

717 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/23(日) 09:17:00.14.net
>>711
お久しぶりです 読んでますよー😃
エッチなジミンちゃんもホプが起きてるの気づいても最後までしっかり楽しんじゃうユンギも我慢できなくなってしまったホプも良いです

718 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/23(日) 20:08:23.02.net
>>717
ありがとうございます!
また書いたら置いて行きますね!

719 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/27(木) 19:54:05.25.net
>>711
作者さんお久しぶりです!!!
週一くらいで覗いてたんですが更新されてて狂喜乱舞です
ジミンちゃんを好きにしちゃうユンギヒョンたまらなかったしその後ホソクのことも受け入れちゃいそうなエッチなジミンちゃん…
いつも本当にありがとうございます!!大好きです!!

720 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/28(金) 00:51:39.68.net
続きが見たい一心でございます

721 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/28(金) 01:16:32.53.net
なんか4月までしか読み込めなくなっちゃった
なんでだろアプリのせいかな

722 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/28(金) 12:48:10.67.net
続きが見たい一心でございます

723 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/29(土) 10:18:37.06.net
>>719-722
ありがとうございます。覗いてくださってたんですね。ホプミン続き書きますね。
しばらくお待ちください。

724 :「可愛いジミン」ホプミンR18:2017/07/30(日) 17:28:02.62.net
>>710の続きです

ユンギとジミンの閨事を聞いてしまい、我慢できずにジミンに迫っちゃうホソクです。
ホプミンR18なので苦手な方はスルーで。

725 :「可愛いジミン」1 ホプミンR18:2017/07/30(日) 17:29:03.90.net
ホソクは手にしたものを指先で弄んでいた。今や硬さを失い、小さくフニャフニャとしているそれは、持ち主の性質を表しているようだ。
細く長い指がジミンの感じる道筋をなぞる。思わず熱い息が漏れる唇をホソクの唇が塞ぐ。

舌を差し込もうとして、ジミンが唇を閉じていることに気づいたホソクはジミンの顎を片手で持ち上げるようにして、両ほおを強く指で押した。
う、と言って肉厚の唇が開くと、すかさずホソクは舌を滑り込ませる。
ホソクの舌はジミンの舌を起こすように刺激して、やや手荒に絡んでいく。
と同時に片手でジミンの下腹部を目覚めさせようとしている。

性急な真似にジミンは辛そうに喘いだ。
ホソクを押し戻して、横に逃れようとする。だが背中にキスされてブルッと身を震わせたのをホソクは見逃さない。
横から後ろ抱きにするようにして、ジミンの耳、首、肩に口づけを落としていく。ジミンはまた熱いため息をついた。
ホソクは背中からジミンを抱きしめ、音を立てて首筋や背中にキスを繰り返す。
ジミンは大きく息をついたあと、溶けちゃう、と呟いたが、耳を舐められて、あう!と呻いた。

ホソクは囁く。
「ジミン」
ジミンは薄目を開けているが、答えない。
ホソクはジミンの下半身へと降りていく。まだ力無いジミン自身を口に含んだ。ジミンがまた呻く。

口の中で転がすうち、ジミンの息遣いが荒くなってきた。
もうだめだよ、だめだよ、と呟いている。少し張りが出てきたのを感じると、ホソクは口からジミン自身を出して、彼に見せつけるように舐めてやる。
ジミンは大きく呻き、ヒョン、とホソクへ手を伸ばした。

「ヒョン、こうしない?口でしてあげるから」

726 :「可愛いジミン」2 ホプミンR18:2017/07/30(日) 17:31:19.05.net
ホソクをベッドに座らせると、ジミンは素っ裸のまま、ヒョンの足の間に顔を埋める。ホソクは片手をベッドにつき、片手の指をジミンの髪の間に差し込んでいる。

ジミンの舌は小さく可愛いらしい。
口中も小さいらしく、ホソクを咥え込むのに難儀する。半分だけ口に入れている状態だ。
もっと、というようにホソクが動かすと、喉の奥を突かれて、うっとなっている。
誤魔化すように一生懸命小さな舌を動かし、これでいいかというようにホソクを見ている。
ホソクの根元から先の方まで、感じる道筋を忠実に通りながら、
チロチロと動く小さな舌が可愛くてホソクは目を細める。

ジミンの口の中に侵入させようとして、唇にグイグイ押しつける。
仕方なく開いたジミンの口に勢いよく突っ込んで、ジミンは喉を突かれ、またうっとなった。
そのまま出し入れすると、大きな口を開けるのが辛そうに涙目になっている。
それでもヒョンを満足させようと、懸命に舌も動かすのが健気だった。

可愛いな

ホソクはまだ続けようとするジミンをベッドの上の方に引っ張りあげて、
再び自分がジミンのものを咥え込んだ。
ジミンは切なそうに呻く。
さっきより形になってきた自分の分身が厭わしいように、ジミンは顎を上げ、首を振って、意識を分散させようとした。
だめ、ヒョン、だめ、と唸っている。

727 :「可愛いジミン」3 ホプミンR18:2017/07/30(日) 17:33:28.18.net
だめじゃないだろ、とホソクは咥えていたものを離し、今度は手で刺激を始める。
ジミンはくぅ、と唸って両手で顔を覆っていたが、ホソクはその手をどけさせた。片手でジミンを刺激しながら、片手でまたジミンの両ほおをギュッと押す。

「ほら、出せよ、舌」

荒い息遣いと共に弱々しく差し出される舌をホソクはどう猛に吸った。
必死でホソクのキスを受け入れるジミンの額に汗が浮かび流れた。
ホソクはジミンを押さえ込むと、執拗にジミンの下半身を片手で刺激する。
ジミンはあ、あ、あと首を振って抵抗した。
はあはあ、という息の音が部屋に響き、ジミンがなんとかホソクから逃れようとしてベッドを軋ませる音が断続的に続いた。
う!ああ!とジミンが叫び出す。
ああ、もう、だめ、いっちゃうよ

ホソクは手の動きをやめ、ジミンを押さえ込んだまま、ジミンに強く口づけた。
ジミンは熱にうなされたような瞳でホソクを見る。
ホソクがジミンの腰を持ち上げると、ジミンは恥ずかしいのか顔を覆った。
ホソクがジミンに自分自身を突き立て入っていく。
ジミンはユンギに抱かれたときのように、また甘い声をあげた。

ホソクが奥へ奥へと入っていくと、ああ、おお、と呻いた。
ジミンの甘い声にホソクは早くも達してしまいそうになり、慌てて自分を落ち着ける。ジミンはホソクの下で小さく喘いでいる。

思い直してホソクはジミンを四つんばいにさせた。
再びジミンに差し込むと片足を立てて、自分をジミンの中で思い切り暴れさせる。
白い背中のジミンは快感に喘ぎ、喘ぎながら嫌、嫌、と懇願する。

見るとジミンのものがいつの間にかピンと立ち上がって、今にも打ち上げそうになっている。
意地悪なホソクは再び手でジミン自身を可愛いがり、ジミンは泣き声をあげた。
やめて、ヒョン、意地悪!と罵っている。

728 :「可愛いジミン」4 ホプミンR18:2017/07/30(日) 17:43:28.17.net
「そんなこと言っていいのか?」

ホソクはますます意地悪な気持ちになり、腰を激しく動かしてジミンを虐めたてた。ジミンは甘い悲鳴を上げている。

と、ホソクはジミンを転がすとジミンのものを咥えて舌で弄ぶ。
ジミンは呻いて、ホソクの頭を押し戻そうとする。それが叶わないと知るや、呻きながら頭を振って意識を分散させようとする。
それでも高まってきて決壊しそうな瞬間に、またホソクはジミンのものを口から離し、
ジミンの中にホソク自身を突き立てるので、ジミンは四つんばいになりながら泣き喚いた。

「鬼!ヒョンの鬼!」

喘いで逃げようとするジミンの腰をがっちり捕まえて離さず、ホソクはジミンを責め立てる。
ああ、もう、ぼく、と喘ぐジミンの瞳からは涙がこぼれ落ち、唾液が糸をひいた。
と同時にジミンの下半身からミルクが発射される。
崩れ落ちそうなジミンの腰を持って、ホソクは最後の仕上げにかかる。

奥まで差し込まれてジミンは声にならない悲鳴を上げる。その後激しく続くホソクの仕業にこれ以上ないほど可愛い声をあげる。
ジミンの甘い声に誘われるようにホソクも絶頂を迎え、ジミンの中に全て注ぎ込んだ。
まだ甘く喘いでいるジミンが愛おしくて、背中にたくさん口づけたあと、こちらを向かせ唇にキスした。

ホソクは微笑んでジミンの前髪をかきあげた。
「可愛いよ、ジミン」

ジミンに口づける。
「俺のジミン」

唇を離してからホソクはふと不安になった。
「ジミン、俺のジミンだよな?」

ジミンはまだ息を弾ませていたが、ホソクの言葉にコクリと頷く。
ホソクは黙ってジミンの顔を見ていたが、やがて再び彼の全身にキスし出した。

部屋にジミンの甘い声が響く。
「ああ、もう、…もうダメだって…内緒にするから…
ほんとだって、ああ…抱かれないよ、誰にも…
ホソギヒョンだけ…ほんとだってば…ホソギヒョン、ほんとだってば…」

ホソクはどうやらジミンに自分の身体を忘れさせないようにするらしかった。

ーー終わりーー

729 :「可愛いジミン」ホプミンR18:2017/07/30(日) 17:44:24.39.net
以上です。「可愛いジミン」シリーズ、また書けたらなと思ってます。

730 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/30(日) 20:21:55.27.net
ジミンちゃん本当可愛すぎて独占したいホソクの気持ち分かります…最高に可愛いジミンちゃんでした
ホプミン大好きなんで感謝してもしきれないです
ありがとうございます

731 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/31(月) 00:28:49.10.net
>>728
ユンミンからホプミンへの続き ありがとうございます
小悪魔ジミンちゃんにヤキモチからなのか意地悪しちゃうホビ 良いです( ̄ー+ ̄)

732 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/07/31(月) 08:26:46.75.net
>>730
>>731
ありがとうございます。ニヤニヤしながら書きました!w

733 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/09/15(金) 18:27:51.62 .net
https://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/9103/1/KU-0010-20150331-05.pdf

734 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/09/17(日) 14:42:24.15 .net
http://imgur.com/cjDNU7X.jpg
http://imgur.com/GFvi9lQ.jpg
http://imgur.com/P6suVtG.jpg
http://imgur.com/QrXmu8v.jpg
http://imgur.com/5EmF8pF.jpg

てす

735 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/09/17(日) 14:49:37.97 .net
http://imgur.com/E3r5MSo.jpg
http://imgur.com/q0Z8QXm.jpg
http://imgur.com/uHfpI40.jpg
http://imgur.com/G8LKyuq.jpg
http://imgur.com/GmmfihR.jpg

てす

736 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/09/22(金) 21:12:01.34 .net
午後の紅茶 ミルクティーを何分で飲めるか挑戦してみた リベンジ編!

https://youtu.be/lTNnTdwlIdo

737 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/12(日) 00:16:05.29 .net
もう書かない かなぁ

738 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/12(日) 22:52:13.37 .net
作者さんには感謝しかないよ
たくさんの萌えをもらった
色んな組み合わせに萌えられる事も分かったしありがたい存在でした

739 :グクテテ好き:2017/11/14(火) 00:02:33.47 .net
本当に作者様には感謝しかないです。本当にありがとうございます。私も書き手になりましたが(主にベッターで)きっかけはここでたくさん素晴らしいお話に触れさせてもらえたからです…またちょくちょく顔出します!

740 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/14(火) 20:20:16.22 .net
あっ、あっ、コメント、ありがとうございます……
お恥ずかしいです。
ごめんなさい、いまナムチムを書いているのですが、中々まとまらなくて…できたらあげますね!

ひょっとして書き手さんもいらっしゃるのでしょうか…私も時々ツイッターのお話覗かせてもらってます。こちらこそ楽しませていただいてます。
ありがとうございます。

741 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/15(水) 01:17:02.23 .net
ご無沙汰してました。
ナムチム半分だけ書けたので投下します。
「可愛いジミン」シリーズということで。
今回はキス止まりエロ無しです。

742 :「エロミン1」ナム×ジミン:2017/11/15(水) 01:20:45.16 .net
「コーヒー持ってきたよ」

モンスタジオのドアを開けると、コンピュータの前の椅子からスタジオの主が、首だけ後ろに向けて礼を言った。

「ありがとう、ジミン。ちょうど飲みたいと思ってたんだ」

ジミンは作業の邪魔にならない場所にコーヒーの入ったタンブラーを置いた。

「どう?」

ナムジュンはPCの画面を見つめながら呟く。

「うん、いい感じだよ」

タンブラーを口に運ぶと、ジミンを、見上げニッコリ笑う。

「うまいな。サンキュー」

ジミンはヒョンの両肩に小さな手を置いて、おねだりする。
「僕、聴きたいな」
「まだ完成してないよ」

かむりを振るヒョンの首に背後から腕を回し、ヒョンのほおに自分のほおをくっつける。

「かまわないよ。ナムジュニヒョンの作る歌、好きなんだ」

渋るヒョンの前に回ると、その手からタンブラーを取り上げ机に置く。両手をとり、恋人つなぎでニギニギしてみる。
ナムジュンは仕方ないなという顔をした。
「いいよ」

743 :「エロミン2」ナム×ジミン:2017/11/15(水) 01:21:48.35 .net
ジミンを引っ張って自分の膝の上に座らせると、ヘッドホンを頭にかけてやる。
ジミンの背後からコンピュータを操作し、自作曲をかけ、そのままジミンの腰に腕を回した。
ジミンは唇に片手を当てて聴いている。
ナムジュン は彼の反応を伺っている。

「 どう?」

ジミンは聞き終わるとヘッドホンを外し、ため息をついた。
ナムジュンを振り返ると、尊敬の眼差しで彼を見た。

「すごい。いいね」
「そう?」

ナムジュン はうれしそうに膝の上のジミンをハグする。
しかしジミンがもう一度ため息をついたので、理由を聞くとジミンはあきらめたようにこう言った。

「だってさ、どう考えたってこれは僕の歌じゃダメだもの」

拗ねたように唇を尖らせる。

「僕も早くこういう綺麗な歌を歌いたいよ」

ナムジュンは笑ってジミンを抱きしめた。
ジミンはヒョンの様子を不思議に思った。

744 :「エロミン3」ナム×ジミン:2017/11/15(水) 01:23:10.93 .net
「どうしたの?」

ジミンの耳元でナムジュンが囁いた。

「おまえが歌うんだよ、この歌は」

ジミンは驚いてヒョンを振り向く。

「僕?」
「そうだ」

ジミンは最高にうれしそうな笑顔を見せた。が、すぐにその顔を曇らせた。

「どうした?気に入らない?」
「そんなことないよ!すごく好きだから、この歌。だから、うれしい」
「うれしい?けど?」
「けど…」
「けど?」
「自信ないです」
「まあ、そういうな」
「でも…歌ったことないよ、こんな綺麗な歌。ダメにしちゃいそうで怖いです」
「そろそろ自信を持っていい頃じゃないか、ジミン。お前ならやれるさ」
「そうかな…?」

力強く頷くヒョンにジミンは自信無さげな顔を見せた。

745 :「エロミン4」ナム×ジミン:2017/11/15(水) 01:24:49.52 .net


「ヒョン、やっぱり僕、無理だよ」

ジミンが再びモンスタジオを訪れたのは、ナムジュンの曲が出来上がって数日後だ。
肩を落としてうなだれている姿は見るからに元気がない。
ずっと歌のレッスンをしていたからだろうか、声がわずかに掠れていた。
部屋のソファに腰をかけるジミンに、ナムジュンは笑って話しかける。

「どうした? おまえらしくもない」

ジミンは何か言おうとして、ナムジュンの顔を見たが、その瞳にみるみるうちに涙が溜まっていく。リーダーは慌てた。

「どうしたんだよ?うまくいかないのか?」

ジミンは黙って頷き、その拍子に悔し涙がパラパラとほおにこぼれ落ちた。
ナムジュンは黙って、片手でその涙を拭ってやった。

「大丈夫さ。おまえはうまくやれる」
「ヒョン、僕ダメです」
「しっかりしろ〜、元気出せ」
「声が…僕、限界があって…出ないんです」
「練習しても?」
「したんだけど…」
「ん?」
「……なんか違うんだ。」
「……ジミン」
「ジョングクならうまく歌えると思います。だから」
「おいおい、がんばってくれよ」

746 :「エロミン5」ナム×ジミン:2017/11/15(水) 01:26:03.06 .net
ジミンはナムジュンの両袖をつかむと、真剣な顔でヒョンを見上げる。
「僕、この歌大好きだよ、ヒョン。だから僕がダメにするのは嫌なんだ」

ナムジュンはジミンの顔を眺めていたが、ニッコリ笑ってその頭をポンポンする。
「この曲はおまえに歌ってほしいんだ」
「でも」
「ジミン、おまえの声じゃなきゃダメなんだ」
「でも」
「ああ、なんだ、つまり」

ナムジュンはジミンの横に座ると、片手をジミンの頭に回して引き寄せ、その可愛らしくふっくらとした唇にキスをした。
キスは涙の味がする。
唇を離すと、ジミンが驚いて顔を赤くしている。
「ヒョン」
ナムジュンは困った顔をしている。
「つまり、こういうことなんだけど」
頭をかく。
「わかりにくかったかな」

747 :「エロミン6」ナム×ジミン:2017/11/15(水) 01:28:04.94 .net
ジミンの右手をとり、その可愛い指に口づけ、長い指でジミンのほおをなでると、赤いぽってりとした唇に再び口づける。
ジミンはうっとりと瞳を閉じている。
味わうようにジミンの唇をはみながら、ゆっくり舌を絡めると、ジミンは腕の中で痺れたようになっている。
キスの雨に半ばぽおっとしながら、
「ヒョン、僕でいいの?」
と聞いてきた。

ナムジュン はキスをしながら優しく
「なにが?」
と聞き返す。
ジミンの瞳が問いかけている。

「だって…ヒョンは他の…」
ナムジュンは愛おしそうにジミンの頭を撫でた。
「誤解だよ、ジミン」
「…そうなの?…」

再び合わせた唇は濡れている。
ジミンが漏らす吐息にナムジュンは我慢できないというふうに首を振った。

「ねえ、いいか?」
おもむろにシャツを脱がそうとするヒョンに、ジミンはあわてて磨りガラスのドアを指さす。

「ダメだよ。鍵もかからないし」

それを聞くや、ナムジュンは立ってドアを開けると、ドアの外に

「作業中。邪魔するな」

の札をかけ、ドアを閉めると内側からドアをソファで封鎖した。
ジミンを床に押し倒しながら囁く。

「これで大丈夫。あとはジミンが声を出さなければ」

ジミンは笑った。

「出すようなこと、するの?」

ナムジュンはジミンを脱がせにかかっている。

「するよ」

ヒョンはニヤッと笑った。

748 :「エロミン」ナム×ジミン:2017/11/15(水) 01:32:06.35 .net
今日はここまでです。
コメントありがとうございました。

749 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/15(水) 20:05:19.33 .net
暇なときグクミンに嫉妬したググテテかテテを慰めるテギお願いします

750 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/15(水) 21:05:31.93 .net
作者さんいつもありがとうございます!!
ジミンちゃんかわいすぎて毎回毎回最高ですね!!モニヒョンは優しくしてくれそうだな…素敵

751 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/15(水) 21:46:40.46 .net
>>749
こんばんは
グクミンに嫉妬してる、けど、グクテテなんですね?グク攻めですね?了解しました!

>>750
感想ありがとうございます。
ナム兄はきっと優しすぎてジミンを溶かしてしまうかもしれません!

752 :基礎的財政収支の黒字化目標を破棄せよ:2017/11/16(木) 11:57:10.53 .net
腹痛い。
死ぬぞ。

753 :「可愛くないヒョン」ユンホプ:2017/11/25(土) 16:34:11.49 .net
すみません、先にユンホプが書けましたのでアップします。

754 :「可愛くないヒョン」ホプユン:2017/11/25(土) 16:35:25.50 .net
間違えました。ホプユンです(カップル表記に弱くてすみません)

755 :「可愛くないヒョン」1ホプユン:2017/11/25(土) 16:36:20.26 .net
ユンギはベッドに倒れこんだ。高級ホテルのツインルーム。ツインを一人で使うので、片方のベッドの上にはスーツケースが開きっぱなしで放り出されている。
疲れ切っていたユンギはすぐにも眠りに落ちそうだったが、部屋に響き渡るチャイムの音にハッとした。
舌打ちをし、不機嫌な様子でドアに向かう。

ドアののぞき穴にホソクの姿を認めると、ユンギは一瞬にして目が覚めた。ドアを開けるべきかどうか悩んだが開けないという選択肢は逃げることに思われたので、鍵を開く。

チキンのいい香りを漂わせホソクが入ってくる。
ちらっとユンギと目を合わせると、挨拶もせず彼の前を通り過ぎ、客室備え付けの小さなテーブルの上にチキンの入った紙袋を置いた。

ユンギは腕を組むと壁に寄りかかった。
「何」
ホソクはチキンの紙袋に目を落としたまま言う。
「一緒に食べようと思って」
ユンギは小さい目を二、三回まばたきする。
「俺、寝るから」
「チキンは?」
「いらない」

服のままユンギはベッドの上に転がった。ホソクは紙袋を開けるとチキンを取り出し食べ始めた。
部屋にチキンの香りが充満する。
「このチキン、有名らしいよ。よく有名人が食べに来てる」
ホソクが何気ないふうに会話をしようとしているのを感じて、ユンギも調子を合わせた。
「うまいのか」
「うん。いける」
ホソクの返事を聞いても、ユンギはじゃあ俺も食べる、とは言わなかった。
目の上に腕を置いている。
沈黙が流れ、ホソクがチキンを食べる音だけが僅かにしている。

やがてチキンを一つ食べ終わると、脂で光った指を舐めながら、またもや何気ない様子でホソクは言った。

「悪かったよ」

756 :「可愛くないヒョン」2ホプユン:2017/11/25(土) 16:38:08.54 .net
ユンギが何も言わないので、ホソクはそのまま言葉を続けた。

「そういうつもりじゃなかったんだ。ただ、ちょっと…」

言葉を切る。ユンギは黙っている。

「ちょっと…」

ホソクはどう説明するべきか迷っているようだった。

「ちょっと、うん、俺がわがままだったかな?」

笑顔を作ったホソクはユンギに視線を向けたが、相変わらずユンギは腕で目を隠している。ホソクは椅子から立ち上がるとユンギの元まで歩み寄り、彼の横に寝転んだ。ユンギの腕を持ち上げ、顔をのぞき込む。

「許して?」

ユンギはだが目を閉じたまま呟く。

「別に何も怒ってない」

腕をホソクの手から取り戻そうとするが、ホソクはがっちり掴んで離さない。

「怒ってないの…じゃあシュガヒョン、あれは無し?」
「…あれって?」
「その、別れる、とか、なんとか」

ここで初めてユンギは目を開けると、しっかりホソクの目を見て言った。

「何言ってるんだよ、有効だよ」
「だって怒ってないって…」
「怒ってない」
「じゃあ」

食い下がるホソクに、ユンギはやおら身を起こした。

「怒ってないし、もう怒りたくない。だからもういいだろ」

言葉に詰まるホソクに更に言い放つ。

「面倒なんだ、そういうの」
「シュガヒョン」

757 :「可愛くないヒョン」3ホプユン:2017/11/25(土) 16:40:15.00 .net
ホソクの手から逃れてユンギはベッドを降り、テーブルに向かう。

「チキンもらう」

まだ温かいチキンを一つ取り上げるとムシャムシャ食べ出す。そんなユンギを見つめていたホソクは口に手を当て苦笑する。

「意外と根に持ってます、ヒョン?」
「は?何言ってんだよ。意味わからんから」
「だから悪かったって。俺が嫉妬して、その、ヒョンに悪口言ったのは謝るから」

ユンギが無言で食べ続ける横に、椅子を持ってきてホソクが座る。

「言い過ぎたよ。ヒョンは俺の気持ちがわからないとか、俺なんか眼中にないとか言ってごめん」
「覚えてない」
「本当は誰よりも俺のこと考えてくれてたって知ってるから。シュガヒョンは本当は優しいってわかってるよ」
「どうだっていいだろ、そんなこと」

ユンギは本当に興味なさそうにチキンを食べ続けた。
ホソクはヒョンを攻略しあぐねて、顎を手でさする。

「どうやったら許してくれる」
「だから言っただろ。許すとかじゃないって」
「なんでもするから」
「おまえ、しつこいぞ」
「ねえ、ヒョン」
「終わりだよ、ホソギ。そう言っただろ」

ホソクはヒョンの横顔をじっと見つめた。ユンギはもうとっくにチキンを食べ終わって、骨をテーブルに置こうとしていた。
指が鳥の脂で光っている。
ホソクはいきなりその手を掴むと指の根元まで咥えて舐めた。
ユンギが顔をしかめて、自分の手を取り返す。

「やめろ」

だがホソクはヒョンの前に立つと素早くユンギの唇にキスをした。
さっとユンギはホソクから離れ、その拍子に椅子が後ろへ倒れた。

「やめろって」

ユンギはホソクの脇をすり抜けてドアへ向かおうとしたが、ホソクは逃さずヒョンを捉えるとそのまま引きずっていって、ベッドの上に放り投げた。
無言で起き上がろうとするヒョンを再びベッドの上に押し倒すと、熱心にこう言った。

「終わりじゃないです。こんな終わり方好きじゃないよ、ヒョン」

優しいが断固としたホソクの言葉にもユンギはうんと言わず、ため息をついて横を向く。

「終わりはそんなもんだろ」

758 :「可愛くないヒョン」4ホプユン:2017/11/25(土) 16:42:09.12 .net
言うことを聞かないヒョンの体を仰向けにするとホソクは再び唇を重ねた。
久しぶりに吸ったユンギの薄い唇はチキンの味がする。以前と違ってユンギは唇を重ねても反応しない。ただされるがままになっている。ホソクはもどかしく思った。

ユンギの白い手がホソクの顔を遮る。

「もういい加減にしろ。俺疲れたんだよ」

そう言って再び身体を横に向ける。
こんなにホソクが熱心に口説いているのに、ユンギはつれない。
可愛い弟の気持ちを鎮めるために今だけの約束すら口にしようとしない。
ホソクと目を合わせようとせず、横を向いて頑なに拒否の姿勢を貫いている。
ホソクはヒョンの体を揺さぶってみた。反応がない。
手を取って自分の方を向かせようとすると、払いのけられた。
もう一度同じことをしたが、やはり払いのけられる。

「ヒョン」

返事はない。

「シュガヒョン」

ホソクは悲しい気持ちになったが、どうにもならないので、仕方なくベッドから立ち上がり部屋を出ようとする。
と、ユンギの声がした。

「それがいいよ、ホソギ。そうしろ」

振り向くと、ユンギはやはり目をつぶったままベッドの上で横を向いている。
ホソクは無言でベッドに歩み寄ると、有無を言わせずユンギに上を向かせた。
ユンギは目を開き、ホソクの顔を見つめた。と、ユンギの鼻の横にポタリと雨が降った。
ユンギは視線をそらして呟く。

「泣くなよ」

ホソクは自分でも涙が出たことに驚いていた。今は悲しさよりも、悔しさで胸がいっぱいだった

759 :「可愛くないヒョン」5ホプユン:2017/11/25(土) 16:44:44.40 .net
<ここからエロありです。苦手な方はスルーで>



「ヒョンは平気なのか。俺たち、こんなふうに終わって、それでいいのか」

ホソクの声は震えている。
ユンギは相変わらず横を向いていたが、わずかに瞳が揺れるのをホソクは見逃さなかった。

「ヒョン考え直してよ」

ホソクは三度ヒョンの唇を吸う。
ユンギは無反応だったが、自分のシャツのボタンが外されていくのに気づいて咎めた。

「おい、ホソギ」

やめないので払いのけようとした瞬間、彼の指がユンギの肌に触れた。
色素の薄い、いや真っ白といってもいいほどのユンギの胸をホソクの指が撫で回し、薄茶色の乳首をホソクの舌が這う。ユンギは喘いだ。
ヒョンの体から素早くシャツを剥ぎ取ると、ホソクは自分も上半身裸になった。
ユンギは相手を押しのけようとして暴れた。

「やめろって。こんなことして俺がうんって言うのか?」
「知りません」
「ホソギ」
「シュガヒョン、俺の体好きでしょ?いいじゃないですか、最後に抱かれてくれたって」

ホソクは自棄になっているのか、ユンギに四の五の言わせるつもりはないようだった。
ユンギは可能な限り抵抗していたが、やがて下半身をホソクが咥え込むと、大きくため息をついた。
ホソクを引き剥がそうと頭を押すが、彼の舌は執拗にユンギを捉え、なんとも言いようのない感覚がユンギの体を貫き、抵抗する気力を奪う。

760 :「可愛くないヒョン」6ホプユン:2017/11/25(土) 16:45:52.96 .net
奪う。

「やめろ…」

ホソクはヒョンの顔を見るが知らん顔で舌を使っている。
肩で息をするユンギの顔が歪む。
「ホソギ、やめろ…」

ほおに赤味が差し、瞳を潤ませて喘ぐユンギを寸前まで高めると、ホソクは口を離しヒョンの背後に回る。

ユンギをベッドの背もたれに捕まらせようとするホソクと、そうはさせまいとするユンギの間で攻防が繰り広げられた。
結局ホソクがヒョンに言うことを聞かせ、その背中に密着したとき、ユンギはさすがに声を荒げた。

「やめろってホソギ!」

しかし容赦なくホソクは自分自身をユンギの腰に突き立て押し込んだので、ユンギは声をあげた。

ヒョンの白い肌に口づけしながらホソクは呟く。

「好きなんだよ」

ヒョンの固くなって今にも破裂しそうなものに手を伸ばし、優しくさする。

「好きなんだよ、ヒョン。知ってるよね?」

ユンギの感じる道筋をホソクの指が辿ると、後ろからも攻められていることもあって、ユンギはたまらず、くぅと声を漏らした。
荒く息をするヒョンの唇をホソクは再び吸う。

761 :「可愛くないヒョン」7ホプユン:2017/11/25(土) 16:47:55.06 .net
「ユンギ…」

ユンギの唇に舌を差し入れ、彼の舌に絡める。ヒョンの舌は少しだけ応える。

「ユンギ…」

唇を吸った。はあ、というユンギの息遣いが聞こえる。それを聞いてまた唇を吸い、ヒョンのものを捕らえた手をゆっくり上下させる。ユンギが堪らず唇を離し喘いだ。

「あ、あ…」

ユンギのものはもう溢れる寸前だ。わかっている。わかっていて、ホソクは弄ぶ。体を離し、ユンギを口に咥え、分かれた部分を舌先で突く。
ユンギは声を出さずに仰け反った。
また口に含むと首を振って押し戻そうとする。呻きながら必死に耐えているようだ。
ホソクは起き上がって、今度はヒョンを四つん這いにさせて上からのしかかる。ユンギの腰に自分を突き立てると、ユンギが泣き声をあげる。
ホソクはこのときとばかりに懇願した。

「やり直そう」

ユンギは答えないが、ホソクは何としてもヒョンにうんと言わせたくて攻め立てたので、ユンギは微かに悲鳴を上げて、ホソクに突き立てられたまま、自分のものを放ってしまう。
しかしホソクはそこでやめようとはせず、ますます激しくしたのでユンギはたまらず大声をあげた。
ホソクはヒョンの耳元で囁く。
「ヒョン、愛してるって言ってよ」
ユンギは首を横に振った。

762 :「可愛くないヒョン」8ホプユン:2017/11/25(土) 16:50:46.49 .net


ホソクが達したが、まだユンギは頑なな態度をとるので、ホソクもムキになっていた。
ぐったりしたヒョンを無理矢理起こすと放ったばかりのホソク自身を咥えさせる。ユンギはノロノロと動くが、いざホソクを口にすると、驚くほど滑らかに舌を使うのでホソクのものはたちまち元気を取り戻した。
そこまでしておきながら、いざというときは拒むので、ホソクはまたヒョンを抑えつけながら事におよぶ。

今度はベッドに仰向けになったユンギの身体中にキスをして、また彼の中に入っていく。ユンギがまた震えた。
喘ぐヒョンの声はホソクを高め、すぐ絶頂に導かれそうになる。

汗が光る真っ白な肌。
喉仏が唾を飲み込むたびにゴクリと動く、これも真っ白な首筋。
潤んだ瞳はいつのまにか真っ直ぐにホソクを見ている。
ホソクはユンギ愛しさに涙が出そうになった。

「ヒョン…いい加減素直になってよ…俺のこと嫌いになったの?」

高まりを鎮めながらホソクが問うと、ユンギは首を振った。

「ホソギのこと嫌いになんかならないよ」
「…じゃあ?」
「おまえの辛い顔見たくないんだ」

ホソクはまじまじとユンギの顔を見る。ユンギはこちらも快感と戦いながら、途切れ途切れに話す。

「俺はおまえに悲しい思いさせるから…」
「ヒョン」

ホソクはユンギにキスをする。
ユンギは重ねて言う。

「ホソギは悲しい思いしちゃダメなんだよ」
「何言ってんだよ、ユンギ」
「俺のホソギはさ、俺みたいな男と付き合っちゃダメなんだよ」
「ユンギ…」

ホソクはヒョンに長い長いキスをした。
たまらず涙をこぼしながら言う。

「ヒョンがいい人になればいいじゃん」
「…それは無理だろ」
「…全く……」

ホソクが動き出したので、ユンギは彼にしがみついた。
ホソクは愛しいヒョンの額にキスして呟く。

「それでも…俺はヒョンがいい」
「…馬鹿だな、ホソギは」
「何言ってんですか、ヒョンが馬鹿なんです」
「そうか…?」

喘ぐユンギの唇をホソクは塞ぐ。

「もういいでしょ、ヒョン。あきらめて俺と付き合ってよ」

763 :「可愛くないヒョン」9ホプユン:2017/11/25(土) 16:52:28.76 .net
ユンギはニヤリとした。

「考えとく」

可愛げのないヒョンの言葉に、ホソクはわざとお預けした。

「ホソギ……」
「ちゃんと言って、ヒョン」
「ん…?」
「ちゃんと愛してるって言うの」
「おう」
「おう、じゃなくて」

ユンギはホソクの頭を引き寄せると、香港へ送る声でこういった。

「俺のもんだろ?ホソギ」

ホソクは微笑むとユンギに口づけした。

「そうだよ。馬鹿ユンギ」

〜終わり〜

764 :「可愛くないヒョン」ホプユン:2017/11/25(土) 16:53:29.49 .net
以上です。
マイドロ万歳!

765 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/11/29(水) 01:59:43.86 .net
>>764
ホプユン万歳!マイドロ万歳!
ツンデレユンギの攻略はさすがジェイホ〜〜プな感じがたまりません。
ありがとうございます

766 :「可愛くないヒョン」ホプユン:2017/11/30(木) 05:33:00.22 .net
>>765
感想ありがとうございます!
ちょっと強引なホソクを想像するとドキドキしますね
またよろしくお願いします。

総レス数 766
504 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200