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グクサナポエム

1 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 18:47:51.86 .net
※ sage進行
※アンチ、モメサは徹底スルー
※コテは出禁
※メンバーsage禁止
※モモミナ話禁止
※他アーの話や比較は禁止
※次スレ立ては>>990が立てましょう
※立てられない場合は他の人に依頼してください
※バンタン×サナポエムもどうぞ


前スレ

187 :ホプユン9:2016/08/16(火) 13:13:20.24 .net
「言ったら手伝ってあげる」
「は?」
「俺に『手でして』って言ってみ、ユンギヒョン」
「言うか!馬鹿!」

あ、そ、と言いながら、ホソクはユンギにキスをした。
舌を入れてくる。
ユンギは耐えていたが、いつの間か舌を絡ませている自分に気がついた。
舌が、体が止まらない。

「ユンギヒョンの舌、エロいね。好きだよ」

そう言いながら舌を優しく絡めてくるホソク。
ユンギの快感は高まっていく。

「う…」
「ん?どうかした?」
「…なんでもない」
「そう?」

ホソクの指先がユンギの根元に触れた。
体を快感が突き抜ける。
ユンギは声を抑えることができなかった。
「ああっ」

ホソクは指先でユンギ自身を弄んでいる。
ユンギは荒く息をした。
視界と腕の自由を奪われているため、全神経がそこに集中している。
「やめ、やめろ、ホソギ」
「やめるの、濡れてきたよ?」

先端からユンギが流した涙をホソクはユンギ自身に塗りたくる。
そして。

ユンギは緊張した。
「おまえどこ触ってんだよ」
「どこって。気持ちいいだろ」

ユンギの尻の間からホソクの指がある場所を刺激している。
恥ずかしさで舌を噛んで死にたい反面、そこからやってくる快感でまた死にたい。

「…、… …」
「聞こえない」
「つあっ」
「いい?」
「……」

188 :ホプユン10:2016/08/16(火) 13:14:12.83 .net
なかなか堕ちないヒョンに手を焼いたホソクは強引にいった。
「ごめん、ヒョン。犯すよ」

部屋にユンギの悲鳴があがる。

「やめろっ、なんでこんなこと…ぅっ、あっ、ぅっ、あぅっ…ホソギ、ホソギ」
ホソクはヒョンの耳元で囁いた。
「好きなんだ」
そう言って激しく揺さぶる。
ホソクもまた高まりを抑えられない。
部屋に男二人の息遣いと、粘着質の音が響く。
ホソクが動くほどにユンギは体が溶けそうな感覚を味わっていた。

「ホソギやめて、もう、俺…」
ユンギ自身が破裂しそうだ。
ホソクはユンギにキスして言った。
「一緒に行こう」

ホソクの腰の動きにユンギは喘ぐ。

自分もまた汗を垂らしながら、ホソクは愛しいヒョンを見下ろした。
「ユンギヒョン、いい?」

ユンギは頷いた。
「いい」

うれしくなって、ホソクはユンギを後ろから抱きしめる。
そしてまた繰り出す。
ユンギは呻く。
「ぁあ、あ、おかしくなりそうだ」
「なってよ」
「狂ってる」
「一緒に狂おうよ」
「それもそうだな…あぅっ、あっ、あっ、」
「ユンギヒョン」

昇りつめたホソクは思い切りユンギを汚した。
ユンギもまた絶頂を迎える。
男二人はベッドの上で力尽きた。

189 :ホプユン11:2016/08/16(火) 13:14:57.01 .net
「ごめん、ユンギヒョン」
汚したものを拭いながら、ホソクはヒョンにキスをする。
思い出して、手錠とサッシュベルトも外す。
途端にユンギから蹴りを入れられて、ホソクは後ろにふっとんだ。

「ごめん」
したたかに打ちつけた腰をさすりながら、ホソクが立ち上がるとベッドからユンギが手まねきする。
「早く。来いよ」
「え、でも」
「いいから」
ユンギはホソクの後頭部をつかんで、キスをした。
「でもユンギヒョン、もう皆が」
「いいから」
「でも」
「うるさい、おまえが俺をこんなにしたんだろ。責任とれ」
「まだ感じてるの?」
「だまれ」
「感じてるんだ」

ユンギのパンチを交わすと、ホソクは再びヒョンを押し倒した。
皆が帰ってくるまでにすませなければならない。

あの薬ききすぎだ。

190 :ホプユン:2016/08/16(火) 13:15:41.02 .net
これで終わりです。
ちょっとホソクがブラックになってしまいました。

191 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 14:04:20.81 .net
お願いした人より先に感想書いちゃいますけど
嫉妬に駆られてユンギの事めちゃくちゃにしちゃうなんて
ホソクユンギの事好きすぎて最高…
どのお話も楽しませてもらってます
いつもありがとう

192 :ホプユン:2016/08/16(火) 16:28:51.03 .net
いえいえ、果たしてこれでよかったのでしょうか。あんなに人の良さそうなホビを悪にしてしまったのが悔やまれますw

ユンギ受けクセになりそうです…

193 :お願いした者です:2016/08/16(火) 16:53:51.65 .net
>>190
あああ素晴らしい展開……書いていただき本当にありがとうございました!
ユンギヒョンが本当にまんまイメージ通りでした
まさかの闇ホソク攻めハマりそうですw
他の作品もどれも楽しく読ませていただいてます
メンバーに対する愛を感じます

194 :ホプユン:2016/08/16(火) 18:18:31.12 .net
多謝です。妄想の中のユンギがエロ過ぎの暴れ馬で、抑えるのに必死でした。
またよろしくです。

195 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 18:47:51.40 .net
作者様、いつもありがとうございます。
真っ昼間からユンギの乱れ姿想像しちゃってやばかったです。
攻守逆転のユンホプも読んでみたいです!

196 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 19:44:56.61 .net
ホプユンエロすぎ

197 :ホプユン:2016/08/16(火) 20:58:07.65 .net
>>195
ユンホプ了解しました。

198 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/16(火) 21:06:09.41 .net
作者さんは本命カプとかあるの?
カプスレに普通の萌え話とかしにも来てくださいねw

199 :ユンホプ:2016/08/17(水) 09:11:27.58 .net
ユンホプ途中までです。

200 :ユンホプ1:2016/08/17(水) 09:12:08.96 .net
一年ぶりの場所にホソクとユンギは足を踏み入れた。

「や〜懐かしいなあ。たった一年前までここに住んでたなんて信じられない」
ホソクが嘆息した。
ユンギも同調する
「な、ほんとに狭いな。よくこんなところで7人暮らしてたよ」
「いつ取り壊しになるんですか?」
「来週だったかな」
「そっか、ここも無くなるのかあ」

二人はデビュー以前から昨年まで住んでいた練習生用の宿舎が取り壊されると聞いて、最後にもう一度見ておきたいとこの場所を訪れたのだ。

ユンギはカメラで室内の様子を撮影している。
ホソクは窓を開けて身を乗り出した。
「この景色。懐かしいわあ」
「あの頃はこの景色が憎かったわ。いつここから抜け出せるんだろうって」

心地よい風が吹いてくる。
ホソクは窓枠に腰掛けて目を閉じた。
そんなホソクにユンギはカメラを向ける。
目を閉じたままホソクは注文する。
「綺麗に撮ってね。アイドルだから僕」

シャッター音が消えてホソクが目を開けると、ユンギはぼんやりと部屋の二段ベッドを見つめていた。
ホソクが声をかける。
「ベッドもそのままとは思わなかったですね」
「だな」

201 :ユンホプ2:2016/08/17(水) 09:12:47.05 .net
二人の頭に同じ記憶が蘇る。
続いた沈黙を先に破ったのはホソクだった。
「ありがとうユンギヒョン」
「なに」
「俺のこと気にかけてくれて。正直ユンギヒョンがいなかったら俺、ここまでやれなかったよ」

ユンギは鼻をすすった。
「なに言ってんだよ。無関心だっていうくせに」
「それはポーズだって知ってるから」

照れたように場所を移動したユンギは、ホソクの向かい側の二段ベッドにもたれかかった。
そんなヒョンを見つめながらホソクは続ける。

「練習生になって最初の正月に、実家に帰らなかった俺がここで具合悪かったとき、ユンギヒョンが予定より早く帰ってきて看病してくれたね」

ユンギは黙っている。

「うれしかったよ。俺、本当はあのとき、すごく寂しかったんだ。ありがとう」

照れてるのかユンギはしばらく黙っている。やがてこう言った。
「看病は口実だったんだ」
「口実?」
「そうだよ。口実。ほんとは俺、おまえを抱きたかったんだ」

ホソクは絶句して顔を赤らめた。
「…あれ、夢かと思ってた」
「夢じゃないよ」
「…だって次の日ユンギヒョン、何もなかったみたいな顔をしてたじゃない。それからだって、なにも…」
言葉を切る。
「夢じゃなかったのか」

202 :ユンホプ3:2016/08/17(水) 09:13:27.27 .net
ユンギは静かにカメラをホソクに向ける。
「卑怯だろ、俺。弱ってるおまえを狙ったんだ」
ホソクは言葉に詰まっている。
ユンギはシャッターを押す。
「すまんな。忘れてくれていいぞ」
「なんでだよ」
「嫌な思い出だろ」
「嫌なんて言ってないじゃないですか」
少し怒った顔をしたホソクがファインダー越しに見えた。
「うれしかったよ」
ユンギを見据えている。
「俺も抱かれたかったんだ、ユンギヒョンに」

ユンギはカメラを降ろした。
「ほんとに?」
「…ほんと」
「じゃあ、」
ユンギはまじまじとホソクを見た。
「ここでもう一度抱いていい?」
ホソクはじっとユンギを見ていたが頷いた。
「いいよ」

あのときと同じようにホソクは狭い二段ベッドの下段に横になった。
ユンギが猫のように上に乗ってくる。

ホソクが笑い出した。
「そうそう、あのときもユンギヒョン、こんなふうに」
マットレスがミシリと音を立てる。
「具合どうだって。俺、熱が出てたけど、なんでこの人俺の上にいるんだ?って思った」
「ホソギ」
「それで薬飲めって言って、ユンギヒョン、口移しで…」
ユンギはホソクの唇に唇を重ねた。
「そうだ、こんなふうに」
「ホソギ、ちょっと黙れ」
ホソクは黙らない。
「水も飲めって、何度も、こうやって口移しで…俺、熱で朦朧としてたから不思議に思わなかったよ」
ユンギは苦笑した。

203 :ユンホプ4:2016/08/17(水) 09:14:17.98 .net
「それから?」
「それから…汗かいてるから着替えろってパジャマ脱がせて、パンツも脱がせて…ユンギヒョンが隣に潜り込んできた。俺、あれ?着替えは?って」
「俺、詐欺師の才能あるから」
ユンギはホソクのシャツを脱がせた。
「それから?」
「それから…寝るまで側にいてやるよって言ってくれて、添い寝してくれたけど…」
「ん?」
「なぜか寝られなかった」
「なぜかな?」
「俺、なにも知らなかったのに」
「悪い」

204 :ユンホプ:2016/08/17(水) 09:14:51.76 .net
とりあえずここまでです。
続きはもうしばらくお待ちを。

205 :ユンホプ:2016/08/17(水) 09:20:39.55 .net
本命カプは特に無いですが、ユンギとジミンはエロくて書きやすいですね。

206 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/17(水) 10:58:51.86 .net
作者様の書くユンギが自分の中のイメージとかなり近いので
毎回毎回楽しみにしています!

207 :ユンホプ:2016/08/17(水) 12:38:44.84 .net
続きです。どエロなので苦手な方はスルーで。

208 :ユンホプ5:2016/08/17(水) 12:39:15.56 .net
喋り続けるホソクの唇をユンギは塞ぐ。
「少し黙れよ」
ホソクは目を閉じてユンギの唇を受け入れたが、すぐにまた笑う。
「ホソギ」
「ごめん、だっておかしいんだ」
「なにが」
「俺、ほんとに忘れてたみたい。ヒョンに抱かれたこと」
ユンギは再び煩い弟の口を閉じようと試みる。
「もういいから」
舌をペロッと出し、ホソクを促す。
「ん?」

ホソクは喋るのをやめ、ユンギに倣って舌を出した。
ユンギは顔を近づけ、ホソクの舌先と舌先を合わせる。
そのまま器用に舌先を使って、ホソクの舌を遊び、唇を接触させる。

「は…」
ホソクは目を閉じて応えている。
少し唇が離れた隙にまた何か話そうとするが、そのたびにユンギに口を塞がれてとうとう諦めたらしい。
なのにユンギはこんなことを言う。
「なにか話してよ」

さっきから話させなかったくせにというホソクの視線にニヤッと笑うユンギ。
「だってユンギヒョンさ、っああ…」
耳を舐められてホソクは喘いだ。

ユンギは笑う。ここが感じるのは変わってないんだな。
「喋って」
「…」
「なにか喋って」
「だって話すとユンギ…」
また耳を責められ、ホソクは震えた。
「ああ、あ、あっ、はぁっ、あっ、あぁ」
「ほら。喋れ」
「ユンギヒョン、S…あっ、はぁっ、ああっ」

たちまち汗をかいてしっとりしてくるホソクを見下ろしながら、ユンギは自分のシャツのボタンを外す。

「まだこれからだぞ。今からそんなに感じるなよ」

そんなこと言ったって。
恨めしそうにヒョンを見上げるホソク。
上半身裸になったユンギは再びのしかかってした。
「どら」
本格的に動き始めるという意味か。

カチャカチャという音と共にベルトのバックルが外される。
自分で脱ごうとするホソクの手を押さえ、ユンギはホソクのデニムの中に手を入れた。
ユンギの細い指がホソクをなぞっている。
ホソクの耳元で囁いた。
「ん?」
「うん…いいよ…」
何度も往復させてホソクを元気にさせるとデニムの中が窮屈になる。
「苦しいよ、俺」
「出そうか?」

209 :ユンホプ6:2016/08/17(水) 12:39:57.84 .net
「出そうかって、もう。やめて、そんな言い方」
笑うホソクをユンギは真面目な顔で見下ろす。
「遠慮すんな。今日死ぬほどイカすからな」
「……え」

スルリとデニムが剥けるとホソクの若さが顔を出す。
ユンギが顔を近づけると、ホソクは恥ずかしがって
「あ〜、やめて」と言った。
ユンギは躊躇なく奥までくわえ、舌で刺激を加えはじめる。
ホソクは驚きと恥ずかしさと気持ちよさが同時に襲ってきて、どうしていいかわからない。
と、あっという間に羞恥を快感が飲み込んだ。
「はぁああ!あっ、ユンギ…」
柔らかいヒョンの髪に指を絡ませると、まるでヒョンの頭を自分に押しつけて奉仕させてるみたいで頭がクラクラする。
ユンギの舌はテクニシャンだ。
快感の筋を捕らえ、ゆっくりと刺激しながら上下に移動する。
唇がまた吸いつくようで、ホソクは全て吸い取られるような気がした。

気がついたときには頂点が迫っていた。
「ヒョン、俺ヤバ…」
あっという間もなく、ユンギの口中に出していた。
ショックで言葉も出ないホソク。ユンギは喉を鳴らして飲み込むと、手の甲で口元を拭った。
「イッたか?」
申し訳ない気持ちで頷くホソク。
「ごめん」
「いいんだよ」
「ヒョンのも…」
「俺はいいの」

「おまえの味がするぞ」
ユンギが言うのもかまわず、ホソクはユンギに熱い口づけをした。
自分自身は苦い。
ヒョンの口中は熱い。
ホソクとのキスで高まってきたのか、ユンギの息が荒くなる。
「ホソギ、イカせたい」
「待って。俺、今まさにイッたから。ユンギヒョンの番だよ」
「俺はいい」
「いいって、ちょっと、あ、う、ちょ、ユンギヒョン、ヘルプ!」

今度は指が侵入してくる、ありえないところから。
ホソクは想像できない感触に仰け反った。
「ゆ、ユンギヒョン」
「ん?」
「前も…これやった?」
「さあ?どうだったかな?」
「ひょっとして、俺、はじめて…あ、あ、あっ、は…ちょっとヘルプミー」
「やってみればわかるって」
「ミンユンギ〜」

210 :ユンホプ7:2016/08/17(水) 12:40:39.00 .net
ホソクの記憶がだんだん戻ってきた。
あのとき寂しさで泣き出した俺をユンギヒョンは後ろから抱きしめてくれて…
そして、そのまま…
朝までグッスリ眠って…

やってない。

ホソクが抗議するとユンギはシレッと言った。
「やってないよ。だっておまえ泣くんだもん」
いくら鬼畜でもできないよ〜と言いながら耳にキスするユンギ。

「騙したな〜」
「ホソギだって言ったじゃないか。ヒョンに抱かれたかったって」
「……」
「ほんとは夢で俺に抱かれたんだろ」

図星なのかホソクは真っ赤になった。
ユンギはニヤッとした。
「可愛いなおまえ」
「……」
「続けるぞ」

否と言う間もなく再開されて、ホソクは声をあげて仰け反った。
「あ、あ、シュガヒョン、優しく…」
「わかった」
「あああ、ほんとにわかってるの?」
「ん?たぶん?」
「たぶんって…ああ!ああ、あ〜」
「…可愛い…」

ホソクが高まり出すと、ユンギはまた手を添える。
「え、これって、俺ひょっとしてまたイクの?」
「うん、たぶんな」
「ちょっと待ってよ、無理だ」
「大丈夫だろ」
「勘弁してく…うん、うん、あ、ああっ、ああ、あ、あ、あっ」
「イッていいよ」
「やめ……あ」

2回目はユンギとキスしながら、ユンギの腕の中でイッた。
ユンギの手の中からホソクの放出したものがドボドボと溢れ出ている。
ホソクは疲れ果てた顔でぼおっとしている。
揺れる視界の中でユンギが立ってミネラルウォーターを飲むのが見えた。

あれ?夢か?これ?

視界がかすむ。
ユンギの声がする。
「飲むか?」
答える気力もなくグッタリしていると、ユンギから口移しで水がやってきた。
軽くむせたおかげで少しホソクの視界がはっきりする。

ユンギが言った。
「よし、やるか」

211 :ユンホプ8:2016/08/17(水) 12:41:46.83 .net
え、なにを?

1分後、再び快感の海に投げ込まれたホソクはさすがに抵抗した。
「お願い、今度にして」
「なんで」
「もう体力が」
「若いから大丈夫だろ」
「いや俺2回も…」
唇にシッというように指を当てたユンギが言った。
「まだ2回だろ?」
ホソクを押し倒しながらこうも言う。
「そのうち回数なんか気にならなくなるって」

今なんていった。

石のように疲れていたが、ユンギは魔法の指を持っているのか、彼に触れられたところは感じ始め鳴り出す。
数分後、やはり喘いでいる自分に呆れるホソクだった。

ユンギが囁く。
「な?大丈夫だろ?」
ホソクは憎まれ口を聞いた。
「ユンギヒョンうますぎるんだよ、俺と違って」
どこでテクニックを磨いたのかという皮肉を交えたつもりだった。
ユンギはケロッとしている。
「いい材料を料理するには料理人の腕が良くないともったいないだろ?」

なんだよ、今までどんな材料を料理したって言うんだよ。

ホソクはぼんやり考えたが、料理の時間がやってきた。

料理人が入ってくると、材料は料理されるのがうれしいのか震えている。
しなるホソクの背中にユンギは舌を這わせる。
ホソクの状態に合わせて、ゆっくり進んだ。
「ん?」
ユンギの問いかけにホソクは返事をしない。少し怒っているようだった。
ユンギはホソクの背中を抱きしめると「好きなのはおまえだけだよ」
と言った。

信じるか。詐欺師。

212 :ユンホプ9:2016/08/17(水) 12:42:13.92 .net
ホソクは心の中で悪態をつく。
「嘘じゃないよ。おまえだから、俺いまこんなに興奮してる。おまえを抱けるから」
ユンギがホソクの手をとって自分のに導く。熱かった。
そっとキスをされてホソクは落ち着いた。
再びヒョンが入ってくる。

「…あ」
「辛いか?」
「…いや、大丈夫」
「辛かったらやめる。ホソギ」
「いいよ」

ユンギの動きは高まっていく。
「あ、あ」
「可愛いよ」
「はん、ん、ん、…あぅ、う」
「ホソギ」
「ゆ、ユンギ…ミンユンギ…」
「なんだよ」
「……!あっ」
「なに」
「あ、だから」
「だからなんだよ」
「好きだって」
「……俺もだって」

ミンユンギは達するときにホソクの肩をつかみ、奥へ奥へと放った。
まだホソクが達してないのを見ると、すぐに手を伸ばす。
ホソクは喘いだ。
「もういいって」
「ダメだ」
「もういいよ!」
「ダメ。一緒に」
「だってさっき俺だけ…あ、あ、あ、あユンギ、ユンギ…ユンギ…」

イッたの何回目だっけ。
容赦ないヒョンに徹底的にしごかれたホソクの視界はぼんやりしてる。

「ヒョン…」
「ん?」
「俺、夢見てるのかな?」

ユンギは笑って弟にキスをした。

「たぶんね。俺も」

ー終わりー

213 :ユンホプ:2016/08/17(水) 12:43:22.57 .net
ユンホプ終わりです。
精力絶倫なユンギでした。すみません…
ミクテ記念ということで…

214 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/17(水) 13:45:44.22 .net
そりゃこんなテク持ちユンギヒョンには香港に送られちゃう…
年末宿舎に1人でいたホソクの所にユンギが帰ってきてくれたエピソード大好きなんで織り込まれてて萌えました
本当にいつもありがとうございます

215 :ユンホプ:2016/08/17(水) 17:52:46.57 .net
ありがとうございます。私もユンギに香港に送られてきます。その前に海に沈められそうですが。

216 :195:2016/08/17(水) 19:24:37.01 .net
さ、作者様最高ですっ!
まずは綺麗に撮ってねのくだりでボンボヤ思い出してニヤニヤ
ユンギの強気とホソクの素直さのバランスが私的にどストライクでした
これからも楽しみにしてます

217 :ユンホプ:2016/08/17(水) 21:26:58.63 .net
ありがとうございます。
よろしければ又お題をください…

218 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/17(水) 23:35:55.83 .net
もしよければですがナムジンが読みたいです
すごく好きなんですがボンボヤでナムジュン帰っちゃったからあまり絡みが無いままで寂しくて〜

219 :ユンホプ:2016/08/17(水) 23:51:39.91 .net
>>218
ナムジン!
了解しました。ありがとうございます。
すごくすごく難しそうです。ワクワクします。これはナムが攻めってことですよね?
爽やか系とエロとどっちがいいですか?

220 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 07:37:53.00 .net
>>219
ありがとうございます
ナムが攻めってことです
爽やかかエロかは正直どっちも読みたいので決め切れませんw
作者さんのお好みで!

221 :ユンホプ:2016/08/18(木) 08:55:08.08 .net
>>220
了解しました!

222 :ナムジン:2016/08/18(木) 11:43:51.60 .net
ナムジンです。ナムが攻めか若干微妙ですが、キス止まりの爽やか系にしました。

223 :ナムジン1:2016/08/18(木) 11:44:48.05 .net
曲が切れた。
疲れ果ててレッスン場の床に横になると、天井の蛍光灯が目に入る。

ナムジュンは無性に腹を立てていた。

俺なにやってんだ?
ラッパーなのにダンスレッスンだ?
糞食らえ。
やってらんねえ。
今すぐビッグヒットやめて家に戻ろう。
売れなくてもいいや、またアンダーグラウンドで一からやり直そう。
俺の声、俺の言葉だけで。

「ナムジュン」

ナムジュンの視界に顔が飛び込んできた。
ジンさんだ。

「ナムジュン、どうする?もう一度練習しようか」

防弾少年団のリーダーのはずのナムジュンは、ヒョンの言葉に黙って背を向けた。

「もういいです」
「やろうよ。僕ら遅れてるんだからさ」
「ジンさんだけやってください」

なんだよ、とジンはふくれたような声を出したが、立って音楽をかけに行く。

曲が始まると再びクリアできてない部分の練習を始めた。
つまり、まあ大部分だ。

224 :ナムジン2:2016/08/18(木) 11:45:27.86 .net
ナムジュンは横になったまま、ジンのダンスを眺めている。

俺も相当踊れないけど、この人も才能無いよなあ。

ジンは音楽に合わせてバタバタと踊っている。

床に横たわったまま自分を見ているナムジュンに気づくと、近寄って手を差し出す。

「やろうよ、ナムジュン」

ヒョンの差し出す腕を跳ね除けるわけにも行かず、ナムジュンはジンの手を取り起き上がった。

ジンは再び曲をかけに行く。

再び戻ると又ナムジュンが座り込んでいた。
呆れるジン。

「ナムジュン〜」
「もういいです。俺」
「やらないと。僕たち遅れてるんだよ。デビューまで日が無いし」
「知ってます。でも俺はやらない」

ジンは目をつり上げていたが、「あ、そ」と言って再び曲を最初からかけに戻った。

再々始まるバタバタダンス。
ジンが皆に追いつこうと懸命なことだけはわかる。

がんばり屋だな。

ナムジュンは壁にもたれながらジッとその姿を見ていた。

***

225 :ナムジン3:2016/08/18(木) 11:45:56.99 .net
***

初めての音楽番組出演。
ふてくされていたナムジュンも、必死でがんばったジンも、どうにかこうにかかっこがついて、初出演は終わった。

高揚するメンバーたちとハイタッチを交わしているうち、ナムジュンは長兄の姿が見えないのに気づいた。

気になって目で探すと、メイクヌナに囲まれている。メイクヌナが紙でジンの目の辺りを押さえ、ジンはその紙を受け取って自分でも目のあたりを押さえている。

感動してるのかな。

ふいとジンが部屋を出て行くので、ナムジュンは長兄とも感動を分かち合おうと後をついて部屋を出た。

ジンは局の長い廊下をズンズン歩いて行く。
ナムジュンは小走りになりながら追いついて声をかけた。

「ジンヒョン」

ジンは怒ったようにキッと振り向いた。
その目つきの鋭さにナムジュンは思わずたじろぐ。
声をかけたのがリーダーだとわかり、ジンの表情がやや和らぐ。
「ナムジュンか」
「ジンヒョン?どうかした?」

ジンは口を開こうとしたが言葉が出ず真っ赤になっている。
ナムジュンが疑問に思って肩に手を置くと、ジンの両眼からパタパタと涙が落ちだした。
あわてるナムジュン。

「ジンヒョン?どうしたの?」

ジンは黙ってナムジュンに抱きついた。むせび泣く声が聞こえる。
「ジンヒョン…」
「失敗した。あんなに、あんなに練習したのに…」

そうだったのか。
ナムジュンは気の毒に思ってジンの体にそっと腕を回した。

失敗したと言えば、ナムジュン自身もラップはともかく、ダンスは到底成功したと言えるレベルでは無いのだが。

がんばってたもんな。
ナムジュンはヒョンの背中をよしよしする。
ジンはしばらく涙を流していたが、やがて恥ずかしそうに顔を上げ、
「悪かった。ごめん」
と言って楽屋に戻っていった。
ナムジュンのTシャツに涙の痕を残して。

楽屋に戻ると、ジンはもう平気な顔をしてマンネたちと戯れている。
ナムジュンはTシャツの濡れた部分にそっと手をあてた。

226 :ナムジン4:2016/08/18(木) 11:47:02.13 .net
***

活動のないある日、ナムジュンが帰ってくるとジンが台所で何か作っている。
「おかえり〜。他のやつらは?」
「ああ、なんか食べに行きました。ジンヒョン、それなに?」
「ん?ああ、ちょっとね」

何か新しいメニューでも考案してるのか。
そう思っていると目の前に湯気の出たカップが置かれた。
中にはスープらしきものと黒い海藻が浮かんでいる。

「これ…」
「ワカメスープ」
「ワカメスープ…?なんで?」
「ナムジュンの誕生日に忙しくて作れなかっただろ?ラジオのとき、『作ってくれなかった〜!』って騒いでたから。ずいぶん遅れちゃったけど」

ドキン。
ナムジュンは胸が急に高鳴り、あわててうつむいた。

ジンはスプーンを持ってきて、スープをすくってナムジュンに差し出す。
「はい、あーん」
「あー…ん」

ナムジュンの口にスプーンを入れると、ジンはニッコリ笑った。
「おいしい?」
スープを飲み込んで黙ってうなずくナムジュン。
「よかった」
満足そうに片付けを始めるジン。
「あ、たくさんあるから、どんどん飲んでいいよ〜」

ナムジュンは立ち上がった。
「片付け、手伝うよ」
ジンは笑う。
「なに珍しいこと言ってんだよ。ナムジュンの担当は食べる方の片付けだろ?」
「そうだけど、あの」
ジンは、ん?とナムジュンを見上げた。
「どうした?」

ナムジュンはジンに超接近している自分に気がつき焦った。
ジンも少し戸惑ったようだった。
「どうかした?」
「いやあの」
焦る声とは裏腹にナムジュンの足が一歩前に出た。
つられてジンの足が一歩後ろに下がる。

227 :ナムジン5:2016/08/18(木) 11:48:03.27 .net
「違うんだ、ジンヒョン」
また一歩前へ。
ジンは一歩後ろへ下がる。
「ど、どうしたの?」
「あの、いや、俺、」
ジンはナムジュンを避けるように横に踏み出した。
「あ、まだスープ飲む?」

大きな音がした。
「痛い!ちょっと何す…」
次の瞬間、ナムジュンは床にジンを押し倒していた。
ジンは驚愕してナムジュンの腕の中から逃れようとしている。
「ナムジュン、しっかりして!僕だよ!」
ナムジュンはジンを抑え込んでいた。
目を見開いて固まっているジンの耳にナムジュンの声が聞こえた。
「好きだよ」

ジンはナムジュンを見た。
申し訳なさそうな顔をしている。
ジンは身体の力を抜く。
「僕も好きだよナムジュン。なんだよ」
ナムジュンは首を振る。
「そうじゃなくて、友達としてではなくて、本当に、好き、というか」
ジンは黙った。
ナムジュンは頭を下げる。
「悪い」
「いいよ、謝らなくて。…僕も答えてあげられないから…ごめん」
「だよね」

ジンはそっと手を動かそうとした。
ナムジュンに押さえつけられている手はビクともしない。
ジンはあれ?と思う。
「ナムジュン…」
「ジンヒョンには本当申し訳ない」
「うん…わかってくれたらいいんだ。でね」

228 :ナムジン6:2016/08/18(木) 11:48:43.24 .net
「止められなかったんだ」
「うん、そうか、うん。ちょっとこの腕を…」
「ジンヒョン、実は」
「ん?」
「他のやつら、夜まで帰ってきません」
「……………え」

どどどどどうしよう。
パニックになりかけたジンだったが、ひょいとナムジュンが上から退いた。
「心配しなくていいよ。そんな無理にしないから」
立ち上がる。
「ワカメスープいただきます」

ズズーッと音がする。
ジンは立ち上がった。
スープをすすりながら、ナムジュンは気まずいのかジンと目を合わせない。
飲み終わると一息ついて首を振っている。
「どうかしてた」
「ナムジュン…」
「ごめんね、ヒョン。こわがらせて」
うつむく弟の肩にジンはそっと手を置いた。
「ううん」
そっと抱きしめる。
「気持ちうれしかったよ。ありがとう」
話を変えようとつとめる。
「そうだ、誕生日プレゼント、まだあげてなかったね。何がいい?」
ナムジュンは横を向いている。
「いいですよ。手に入らないから」
「高いもの?言ってみてよ、今回は無理でもお金持ちになったらあげられるかもしれないし」
「ヒョン」

ナムジュンは真面目な顔で言った。
「ヒョンが欲しい」
固まったジンを見て苦笑いする。
「嘘です」

ジンはどうしていいかわからず、流しに立って洗い物をした。振り返るとナムジュンの姿はない。

ナムジュンの部屋を覗くと二段ベッドに寝転がっている。
ジンは声をかけた。
「ナムジュンいいよ」
うつぶせになったナムジュンからくぐもった声がする。
「いいって何が?」
「プレゼントあげる。少しだけど」
ナムジュンは起き上がった。

229 :ナムジン7:2016/08/18(木) 11:49:42.47 .net
ジンは緊張した面持ちでベッドの横に立っている。
「いつもリーダーとしてがんばってるからさ、ナムジュン。感謝してるんだ」
ナムジュンは信じられないといった顔をしている。
「ほんとに…?」
「あ、でも誤解しないでほしいんだけど、僕、本当にそっちの趣味はなくて、あくまでもこれはその、感謝の…」
ナムジュンがジンの手をとっていた。
「ありがとう」
ジンは顔を赤らめながらうなずく。
「いや…どういたしまして」

改めてナムジュンがジンの肩に手を置いた。
ジンは緊張してグッと目をつぶる。

くるか?くるか?

唇に微かに触れるものがあった。

ジンは待ったがそれ以上何もない。

薄目を開けるとナムジュンが真っ赤な顔をしている。
「?しないの?」
「しましたよ」
「…今のでいいの?」
「なんですか、不満ですか」

ナムジュンは恥ずかしいのか真っ赤になって騒いでいる。
ジンはポカンとしていたが、おかしくなって笑い出した。
「今の、今のって…」
ナムジュンが恨めしそうな顔で見ている。

「笑わなくてもいいだろ」
「だって…風が吹いたのかと思った…」

230 :ナムジン8:2016/08/18(木) 11:50:31.95 .net
ジンはクックッと笑っていたが、やがてナムジュンを手招きした。
「ナムジュン、おいで」
おとなしくナムジュンが寄ってくる。
ジンは弟の顔を両手で挟んで言った。
「お誕生日おめでとう、ナムジュン」

そして、弟にしっかりプレゼントをくれてやった。

唇を離すと、ナムジュンはタコのように真っ赤になっている。
ジンは真面目くさって続ける。
「今のは誕生日プレゼント。で、これは」
再びリーダーの唇に唇を重ねる。

「いつもリーダーお疲れ様の感謝の気持ち」

毎日神経をすり減らしているであろうリーダーをねぎらって、ジンは丁寧にキスをした。

ナムジュンは潤んだ瞳でジンを見つめる。憧れの先生の話を聞く生徒のような目だ。

ジン先生は続ける。
「そして、そうだな、これは。ダンスの練習がんばってねのメッセージ」

三たび唇を重ねた。
優しいジンからのメッセージ。
優しくて、温かくて、優しい。

うっとりとキスを受け取ったナムジュンは目を閉じたまま呟いた。
「がんばります」
ややあって目を開く。
「おしまい?」

ジンは迷ったが、懇願するようなナムジュンの顔を見て、おまけをする気になったようだ。
ふっと笑って
「もう一回だけする?」

その言葉を聞くや否や、ナムジュンはジンを抱きかかえ、ベッドに優しく押し倒した。
ジンは注意する。
「一回だけだよ」
ナムジュンはうなずく。
「わかったよ。でも」

自分からおずおずとヒョンに口づけた。夢のように柔らかい唇を味わった。

「時間無制限でお願いします」

ー終わりー

231 :ナムジン:2016/08/18(木) 11:51:00.06 .net
ナムジン終わりです。
ありがとうございました。

232 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 11:55:29.01 .net
>>231
天才ですか!
めっちゃドキドキしましたw
エロじゃなくても萌えられるんだなぁ

233 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 12:10:41.05 .net
>>231
ナムがジンにだけ唯一あんまり強引に行けない感じのナムジン好きなんでドストライクでした〜
リクエストしてみてよかったです
ありがとうございました!

234 :ナムジン:2016/08/18(木) 12:13:36.89 .net
>>232
ありがとうございます。
萌えどころがあってよかったです

>>233
おおう、これが正解だったのですね
危ない危ない(笑)
ありがとうございました

235 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 12:29:20.10 .net
作者様!
ユングクが読んでみたいです… もちろんグクユンでも大丈夫です!

236 :ナムジン:2016/08/18(木) 12:42:25.62 .net
>>235
あ!リクエストありがとうございます。
ユングクは爽やか系ですか?違う方ですか?

237 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 13:03:28.51 .net
>>236
ガッツリの方でお願いいたしますw

238 :ナムジン:2016/08/18(木) 13:06:45.32 .net
>>237
了解!

239 :ユングク:2016/08/18(木) 19:22:45.41 .net
ユングク投下します。
途中までで、まだ爽やかです。

240 :ユングク1:2016/08/18(木) 19:23:13.26 .net
「…ヒョン!」

どこかでジョングクの声がする。
はじめは怖がって俺に近寄らなかったくせに、いつからかな、本当の弟みたいに、ペットの犬のように俺にまとわりつくようになった。

俺よりずっと背が大きくなって、俺よりずっとたくましくなって、俺よりもずっとセクシーになったのに、なんでかな、あいつはカッコつけることもなく、ただひたすら純粋で無邪気だ。

いい奴だ。
いい弟だ。
大事な弟だ。
大事な弟だ。

「…ギヒョン!ユンギヒョン!」

ユンギは目が覚めた。

マンネが屈託のない笑顔でユンギの顔をのぞき込んでいる。
作業室の椅子で寝入ってしまったみたいだ。

「ユンギヒョン、ヤンコチ食べに行こう〜」

マンネはそう言って椅子ごとヒョンをぐるぐる回す。
「寝起きにはこたえるからやめろ」
「ユンギヒョン〜、ヤンコチヤンコチ〜」
ユンギはぐるぐる回って吐きそうになる。
「ん〜、ちょっと作業が終わらないからまた今度な」

そう言うとジョングクはおとなしく退散した…わけはなく、無理矢理ユンギの膝の上に座ってきた。
ユンギは寝ぼけた頭で喚く。

「重い!つぶれる」
「せっかく楽しみにしてたのに〜。じゃあ、いつ行くんですか、今度」
「わかった、じゃ、明日。明日行くから」
「やった」

椅子から飛び降りると、ジョングクは約束ですよ、とユンギに……して去った。

ユンギは寝ぼけた頭のまま、ボーッと椅子に座っていたが、

ん?あれ。今、俺なんかジョングクにされたな。

と気づき記憶を巻き戻す。

ちゅっ

ジョングクはユンギのおでこにキスして去った。

…おでこにちゅっ?

…最近の流行りなのか?
若者のすることはよくわからん。

ユンギは特に気にしなかったが、後から思い返してみれば、それが最初のサインだったような気がした。

241 :ユングク2:2016/08/18(木) 19:23:54.19 .net
***

ジョングクはすっかりユンギに懐いて、暇さえあればユンギの作業室をのぞいている。

ユンギはといえば懐かれるのに悪い気はしないようだが、作曲作業を邪魔されるのは困るらしく、時々どことなく寂しげなジョングクがユンギの作業室から(追い出されて)出てくることがあった。

それでもマンネのユンギ愛は止まらず、飛行機でも食事の席でもユンギの隣に座りたがる。
ヒョンの荷物を持ちたがる。
側にいては腕を組みたがる。
その求愛ぶりはマンネマニアを自称するジミンがやきもちを焼くほどだ。

小さいユンギヒョンと大きなマンネの組み合わせは後ろから見ると、大きなゴールデンレトリバーが飼い主に甘えているようだ。
飼い主は大型犬に食われそうに見える。

242 :ユングク3:2016/08/18(木) 19:24:39.59 .net
***

成人祝いにユンギはジョングクを飲みに誘った。
マンネは喜んでついてきて、たくさん飲んだ。釜山男らしくけっこうな酒豪だ。
陽気になり、ユンギと肩を組んで歌う。楽しそうだ。
そのうちこんなことを言い出した。

「ユンギヒョン、好き〜」

怪力で抱きしめてくる。
ユンギと顔を見合わせ「へへっ」と笑う。
やれやれという顔でユンギはとジョングクの顔を押しのけた。
「飲み過ぎだ」
しつこくジョングクが背後からユンギを抱きしめる。

「ユ〜ンギヒョ〜ン」
「おらジョングク、歩きにくいぞ」
「じゃあ僕が抱っこしてあげる」

そう言うなり、軽々とユンギを持ち上げる。
ユンギは足をバタバタさせた。
「いいよ!下ろせって」

ジョングクはヒョンを下に下ろしたが、背後から回した腕はそのままだ。
勢いユンギがジョングクをおぶっているような格好になる。

「重い!」
「ユンギヒョン、大好き〜」
「わかったわかった」
「わかってないくせに〜」
「わかったって。好きなんだろ、俺のこと」
「そう!」

勢いよく答えるとジョングクはユンギの両頬に手を当て振り向かせ様に、ユンギの唇にディープキスをした。
「だいっすき」
一瞬のことで避けられなかったユンギは
「なにすんだ」
と言うのが精一杯。
それも「なにすんだ」の「な」のあたりで再びジョングクにディープキスをされ、バタバタと暴れる。

やっとの事でマンネの腕から逃れると、相変わらず陽気なジョングクはハハハと笑っている。
ユンギに向かって指差しする。
「ユンギヒョンの唇は僕のものです」
言ってから一人で喜んで、キャーキャー騒いでいる。
ユンギは呆れた。

やれやれ。
体だけ大きくてガキんちょだな。
もう飲ませねえ。
ユンギは固く心に誓った。

思えばこれもサインだった。

243 :ユングク:2016/08/18(木) 19:27:40.86 .net
とりあえずここまでです。
続きはまた。

244 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 19:29:23.33 .net
大型犬グク最高にかわいくてたまりません!
続きも楽しみに待ってます!

245 :ユングク:2016/08/19(金) 00:09:00.22 .net
ユングク続きです。若干エロといきたいですが、まだキス止まり。まだ途中までです。

246 :ユングク4:2016/08/19(金) 00:09:31.47 .net
その日以来、サインが顕著になった。
早朝、宵っ張りのユンギがまだ寝入りばなに突然やってきては、キスして去る者があった。

歌謡番組の収録に向かう際、舞台にあがる直前、薄暗い舞台袖でふいにキスしてくる。

果ては宿舎の衣装部屋でさえ、隙あらばキスしようとする輩がいるので、ユンギは気が抜けなかった。

薄々メンバーも気づいていて、というか、テヒョンなぞはダイレクトに「ユンギヒョン、ジョングクと付き合ってるの?」と聞いてくる。
もっともその後「あれはね、男泣かせだよ。ユンギヒョン泣かされるから気をつけた方がいいよ〜」と続けるので、どこまでわかっているのか。

作曲が思うように進まないイライラも相まって、ユンギは結局マンネにかなりキツイお達しを出した。
それはしばらく俺の半径1メートル以内に立ち入るな、というもの。

それを聞いた時のジョングクの顔を見て、ユンギは言い過ぎたと後悔したのだが、嫌な予感は当たり、二、三日して宿舎からジョングクの姿が消えた。

「あいつ携帯の電源切ってるな」
イラつくナムジュンにジンが大きな声を出す。
「ナムジュン、これ見て。ジョングクだ」

江南でジョングクが寂しそうにうろついている姿がファンの写真に撮られ、ツイッターにアップされていた。

ユンギはすぐに宿舎を飛び出した。

ツイッターを頼りにジョングクの行方を捜していたユンギは、やっと裏路地でマンネを見つけた。

俯くマンネの手をとり「来い」とどこかへ連れていく。

***

247 :ユングク5:2016/08/19(金) 00:10:17.35 .net
***

「ここは?」

ユンギがジョングクを連れてきたのは、地下の階段を降りた先にある潰れた飲食店だった。
なぜかその店の鍵を持っているらしく、ドアを開けて埃とゴミだらけの店内に入る。
ジャリジャリという二人の足音だけが店内に響く。
照明はなく、入り口のガラスのはまった木製ドアから差し込む光でようやく灯りがとれる。

「買うつもりなんだ、この店」

ユンギの言葉にジョングクは驚いた。
誰もが認める締まり屋、それがユンギだからだ。

「一緒にやろうぜ、ヤンコチ屋。いつか」

マンネは黙っている。
ユンギは頬を指でかきながらボソボソと喋った。
「キツイこと言ったけど、勘弁な」
マンネは顔を上げる。
「いいんだよ。僕もワガママだったから」
ユンギはニヤッと笑った。
「ワガママ同士だな、俺ら」
「ユンギヒョンはワガママじゃないよ」

まだどことなく拗ねた顔のジョングクに近寄り、頭をなでる。
「すまんな」
ジョングクは久しぶりに白い歯を見せて笑った。
「いいよ。ユンギヒョン」
ユンギもつられて自然と笑顔になる。
「よし、じゃあ帰るか」
「うん!」

248 :ユングク6:2016/08/19(金) 00:11:10.98 .net
マンネに背を向け、入り口へ向かおうとした途端、ユンギは羽交締めにされ自由を奪われた。

「ジョング?どした?」
ユンギの声にマンネは答えない。
白くて細いユンギの体にジョングクの腕が食い込んでいく。
「ジョング?」

耳元でひんやりとした声がする。
「このまま帰すと思った?」

ユンギは黙している。

「帰さないよ、ヒョン」

つとめて冷静にユンギは答えた。
「けどさ早く帰らないと皆心配するぜ」

ちょうどユンギの携帯が着信し、鳴り出す。
ジョングクはユンギから携帯を取り上げると、闇の中へ放り投げた。

「ジョング…」
ユンギに皆まで言わせず、ジョングクはヒョンを壁に押しつけた。
そしてユンギの唇を奪うと口中に舌を滑り込ませた。
片手でヒョンの顎を持ち、もう片手でユンギの右手の自由を奪っている。
息苦しさに耐えられず、ユンギが激しく首を振りマンネの唇から逃れる。荒く息をした。

249 :ユングク7:2016/08/19(金) 00:11:51.32 .net
酸素を求めて大きく息を吸う。
「はあっ」
その唇を再びジョングクが己の唇で塞ぐ。
ユンギは窒息寸前となり、ズルズルと壁をずり落ちそうになる。
ユンギは暴れた。
「やめ、ジョング、息が」
ようやくジョングクは唇を離した。
腕の中でヒョンはゼェゼェ言っている。汗が噴き出していた。

飢えたジョングクがまた唇を求めてきた。
「やめろ」
そういうヒョンの手を捻じ上げて執拗に唇を重ねてくる。
「じょ、ジョング…やめ…やめろ」
ヒョンの言葉はマンネの耳に入ってこない。嫌がるヒョンの口を開けさせ、舌を絡める。
マンネの可愛い舌がユンギを誘う。
「っあっ、はっ」
ユンギは喘いだ。
ジョングクはユンギの胸に顔をうずめて呟く。
「ヒョン…僕のものにしたいよ」
駄々をこねるようにユンギの唇を求める。何度も何度も。
「ジョング、やめろ」
「やだ」
「ジョング」
「やだ!」
激しくジョングクはかぶりを振る。
「ヒョン、僕今までなんでも言うこと聞いたよね。だから今日は」
また唇を奪う。
「ヒョンの言うこと聞かない。ユンギヒョンは僕の」
ユンギを熱っぽく見つめる。
「僕のものにする」
ジョングクが引っ張るとユンギのシャツのボタンが飛び、彼の白い肩が晒された。

250 :ユングク:2016/08/19(金) 00:24:27.31 .net
すみません、今日はここまでです。
続きはまた今度。

251 :ユングク:2016/08/19(金) 09:44:33.62 .net
ユングク続きです。エロ突入で直接表現ありますので、苦手な方はスルーを。

252 :ユングク8:2016/08/19(金) 09:44:49.05 .net
「わかった。わかったから、ちょっと待て」

ジョングクの動きが止まった。
ユンギは壁にもたれて座り込み、荒い息をしている。
破かれたシャツは胸元が大きくはだけ、ユンギの首筋から肩、上腕、胸元の白い肌がむき出しになっている。

「無茶苦茶するやつだな」

ユンギは相変わらず息を切らしている。

「ガキ」

ヒョンの言葉にマンネは鼻白む。
「ガキじゃない」
「ガキだろ」
「ガキじゃない。もう成人した立派な男だよ」
ムキになるジョングクにユンギは喉を鳴らして笑う。
「大人はこんなことしないだろ?」
「だって………」
体のコリをほぐすように首を捻ってから、ユンギは弟の鼻に指を突きつける。
「大人は我慢だ」
「…我慢?」
「そう、我慢。俺みたいに」
ユンギの顔が近づいてきて、ジョングクの鼻先三寸で止まる。
「ずいぶん我慢してたのに。おまえってやつは」

ヒョンの唇が自分の唇と重なると、ジョングクは夢うつつになった。
ユンギはワガマママンネを睨む。
「ほんとに、ガキだ」
再び唇が重なる。
目を閉じて可愛い唇を半ば開いたジョングクにユンギは囁く。
「仕方ないから教えてやるよ」
唇を何度もついばまれ、ジョングクはヒョンの唇の甘さにうっとりとなっていた。
「なに…?」
「大人のやり方」

253 :ユングク9:2016/08/19(金) 09:45:47.21 .net
ジョングクのTシャツの裾からユンギの手が侵入し肌に触れる。
一生懸命ヒョンの唇を吸っていたジョングクはビクッとした。
そのまま唇を離し、ジッとヒョンの手の動きに集中している。
向かい合って座っているユンギがニヤリと笑う。
「どうかしたか?」

ジョングクはもぞもぞと呟く。
「なんでもないよ」
「やめるなら今のうちだぞ」
「やめない」

マンネの言葉を聞くとユンギは再び動き出す。
相手の素肌に触れながら、徐々に自分の方へ引き込んでいく。

ジョングクは飼い犬が主人におねだりするように、ユンギの上にまたがって四つん這いになって彼の唇を吸う。
主人は飼い犬にあげ過ぎず、飢えさせないように上手に餌を与えている。

「脱ぐか?」
ヒョンの言葉にジョングクは汗を吸ったTシャツを脱いだ。ベルトを外してデニムも脱ぎ、下着一枚になった。
床にペタンと座り、立ち上がったユンギを見上げている。
ユンギはまだ服を身につけている。
「ヒョンは?」
「俺はまだ」
「なんで?」
「なんでも」
ジョングクで楽しむから、という言葉は飲み込んだ。
ユンギを見上げるグクはひたすら純心な子どものようだ。
罪の意識を感じつつユンギは泣かせる準備に入る。

254 :ユングク10:2016/08/19(金) 09:46:35.30 .net
下着の上からジョングクに触ると、照れてニコニコする。
「恥ずかしいよ」
更に触っていくととまん丸の目を更に見開いている。我慢しているようだ。
そのうち小さな声で呟いた。
「染みてきちゃった」
下着に小さな丸い染みができている。
ユンギはからかう。
「大人だな」

居心地悪そうなマンネを制して、更に下着の上からなぞっていく。
薄い布地の上からそれはしっかりと形になり、張り詰めている。
外に出たがっているが、意地悪なユンギはまだ下着の中に閉じ込めておく。
気づくとジョングクは辛そうに息をしていた。
頬が赤く、風邪ひきの子どものようだ。

「やめるか?」
マンネは首を振る。
「どうしてほしい?」
ユンギの言葉に、ジョングクはどうしてそんなこと聞くの?という顔をする。
ユンギはニヤリとした。
「自分で言ってみ?」
ジョングクは顔を赤くしてふくれる。
「ユンギヒョン…意地悪だ…」
「大人は意地悪なんだよ。どうする?」

255 :ユングク11:2016/08/19(金) 09:47:36.08 .net
ジョングクは目をつぶって、あー、と言い、こらえている。
首筋を汗が流れる。
すがるように言う。
「ユンギヒョン…もう、意地悪しないでよ」
「だめ。言え」
「言えないよ。わかるでしょ?」
「わからん。やめるか?」
「だっ、だめだめ。あ〜、ひどい。もう言うよ」
恥ずかしがっていたが、とうとう言った。
「イキたい…イかせて、ヒョン」

ようやくジョングク自身が出してもらえた。たっぷりと旨味を出しているおかげでユンギの指がぬるりとした。
ヒョンの手が動き出すと、ジョングクは後手に手をついて、のけぞった。
「あっ、あ…」
ユンギは手の動きを止めずにキスをする。
「いいか?」
ジョングクはどうしたらわからない顔でユンギを見る。
「ユンギヒョン…気持ちいいよ…」

256 :ユングク12:2016/08/19(金) 09:48:22.86 .net
「やめるか?」
「なんで?やだよ!」
「やめるぞ?」
「やだよ、やめないでったら、意地悪!」
「わかったよ。じゃあイクとき言えよ」
「………無理…」
「なんでだよ」
「…言えな…わからな…」
「ん」
「あっ」
「イくか?」
「あっ、いっ…僕…ヒョン…」

ユンギの手の中でジョングクは達した。
マンネはたくさん汗をかいて、大きく息をはずませている。
意地悪なユンギは満足してマンネにキスをする。
「言えって言ったのに」
ニヤニヤするユンギにジョングクは恨めしそうな目を向けた。
「…ひどいよ、ヒョン」
「まだ子どもだな」
ユンギはマンネの頭を抱き寄せて、額にキスをする。

257 :ユングク:2016/08/19(金) 09:49:24.21 .net
今回はここまでです。
まだ続きます。

258 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/19(金) 09:56:11.02 .net
死にそうに最高です!!!!

259 :ユングク13:2016/08/19(金) 13:51:59.79 .net
コンビニで買ってきたキンパを渡すと、ジョングクは腹が減ったのかパクパク食べている。

ユンギは、
この後どうしようか思案していた。

口の横にご飯粒をつけてパクパクモシュモシュ食べている可愛い大型犬。

ぐっと握りこぶしを固めてユンギは我慢する。

我慢だ我慢。
こいつはまだ子ども。
ああ、でも。

ユンギの脳裏に喘ぐマンネの声が響く。

………我慢できるか自信ないな。

ちらっと見ると目をまるくしてスープをズゾーッとすすっている。

ああ、やばい。理性のタガがはずれそうだ。
早く帰ろう。そうしよう。

ユンギは食べ終わったらしいジョングクに声をかける。

「よう、食べ終わったら帰るぞ」
「やだ」
「……おまえな」
「もっとヒョンとここにいる」

260 :ユングク14:2016/08/19(金) 13:52:52.02 .net
ユンギは理性のタガがミシミシいう音を聞き、必死で堪えている。
「いい加減にしろよ」
「だって。こんなにヒョンの側にいられること、もう無いかもしれないし…」
「何言ってんだよ。ずっと一緒じゃないか」
「そういう意味じゃないよ。わかってるくせに」

ユンギはジョングクが愛しくなる。
ジョングクがポツリと言った。
「ね、キスしてよ、ヒョン」
「…だめ」
「なんで?さっきはしてくれたじゃん」
「もうだめ」
「なんでだよ」
「なんでも」
ジョングクが四つん這いで忍び寄ってくる。
猫のようにユンギの頭に頭をすりつける。
「ユンギヒョン〜」
「やめなさい」
「ユンギヒョン!」
ヒョン、でユンギに口づけた。
ユンギは天井を仰いだ。
理性のタガはもう外れかかっている。

ジョングギを抱き寄せ、キスして言った。
「あのなジョングギ…」
「うん…」
マンネもキスで返してくる。
「世の中にはまだ知らなくていいことがあんだよ…」
キスをする。
「うん…?」
マンネはよくわからないようだ。
「だから…グガはまだ知らなくていいから」
「……」
「俺にこれ以上させないで?」
ユンギの言葉を聞くや、グガは舌を絡めてくる。
「させないでって、ヒョンが僕に何かするってこと?」
「そう」
「どんなことするのか知りたい」
熱いマンネの舌を受けながら、ユンギは断る。
「おまえがもうちょっと大人になったらな」
「ユンギヒョン…」
言葉とは裏腹に二人の舌の交歓は熱を帯びてくる。
ジョングクはユンギのシャツを脱がせにかかる。
「ジョング、だめだって」
言葉で抗ってはみるものの、大型犬はたちまちユンギの上も下も全て衣類を持ち去ってしまった。

261 :ユングク:2016/08/19(金) 13:53:45.92 .net
とりあえずここまでです。
小出しになってしまってすみません。
あとは明日になると思います。

262 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/19(金) 14:07:05.05 .net
わんこグク可愛すぎる〜ユンギヒョン耐えてるの偉すぎる〜
最高の週末を迎えられそうです
続きも楽しみにしてます!

263 :ユングク:2016/08/20(土) 10:03:30.07 .net
続きです。グクがかわいそう展開なので苦手な方は超スルーで。

264 :ユングク15:2016/08/20(土) 10:04:09.32 .net
エロです

***

事務所への連絡が終わるとユンギはマンネの元へ戻った。

ジョングクは裸のまま、床の上で眠っている。横向きになって体をまるめ、寝息を立てていた。
その傍らに寝転がると、ユンギはジョングクの背中を見つめる。

寝返りをうってこちらを向いたマンネにキスをすると、また寝返りをうって向こうを向く。
ユンギは微笑んだ。

何か考えているようだったが、やがてマンネの首筋、耳にキスをし始める。
ジョングクはピクリとするが目は閉じられたままだ。
その首筋と肩にユンギは優しくキスを続ける。
そのうち、マンネが目を覚ましユンギを見上げた。

「ユンギヒョン…?またするの?」

265 :ユングク16:2016/08/20(土) 10:04:49.95 .net
結局、タガが外れたユンギはマンネを自分のものにしてしまった。
だいぶ気をつけて扱ったが、罪悪感が残る。
しかし、今罪悪感を一掃してしまうような気持ちがユンギの中に沸き起こっていた。

ユンギはマンネの前髪を掻き上げ、唇を吸った。
今日だけで何度合わせたかわからない唇は、それでも触れるたびに胸が熱くなる。
唇から顎、喉、胸とキスをしていく。
胸の先端を咥えると、マンネは呻いた。
可愛いらしい唇から吐息が漏れるのを聞いて、ユンギは高まる。
体を起こしかけたジョングクを制して、上にまたがり、またキスを繰り返す。
ジョングクが差し出してくる右手と自分の左手で恋人つなぎをする。
ジョングクはうれしそうな顔をしていたが、ユンギが真顔なのに気づいた。
「ヒョン?どうかした?」

ユンギは答えずマンネにキスをする。
「ヒョン?」
耳元でユンギの声がした。
「帰したくない」

ジョングクはにっこりした。
「僕も帰りたくない」
ユンギは相変わらず真顔のままだ。
「でも帰るんだよ」
「うん」
「俺のジョングなのに」
「そうだよ」
「帰したくない」
ジョングクはすっかりうれしくなった。
「僕は帰ってもユンギヒョンのものだよ」
ユンギはすねたような言い方をする。
「明日から俺、嫉妬で眠れないよ」
「ヒョン…」
「帰ったらおまえは俺だけのもんじゃないからな。辛いよ」
ジョングクはヒョンが「嫉妬」なんて言葉を使うのを聞いてニコニコした。

ユンギは再びマンネにキスして言う。
「ダメだ、ジョングギ。子どもだからさっきは手加減したけど、」
目を丸くするマンネの上にユンギの汗がポタリと落ちる。
「俺の体、しっかり覚えてから帰れ」

266 :ユングク17:2016/08/20(土) 10:05:27.49 .net
暗闇の中、ジョングギは助けを求めて手を伸ばした。
「あ……う…ヒョン……」
ユンギの手が執拗にジョングギの体に絡まってくる。
「あ……あ、ユンギヒョン!」
激しい渦の中でマンネは必死に泳ごうとしている。
暗闇から手が伸びてきて、溺れている男を振り向かせ、無理矢理口づけさせる。
その途端、マンネは悲鳴をあげた。
「ああ、ああ!やめて!」
逃げようとするマンネをユンギはしっかりと押さえている。
「逃げんな…さっきもやったろ?」
マンネは泣き声をあげた。
「さっきと違う」
愚図るマンネの唇を吸いながら、ユンギは愛することをやめない。
「愛してんのは同じだって。方法が違うだけ」
マンネの目から涙が零れる。
「やめて、ユンギヒョン」
ユンギはマンネの涙にキスして言った。
「大人になるんだろ」
再び力を入れるとまたマンネは泣き声をあげた。伸ばした手が空を切る。
「ああああ」
「力抜けジョングギ」
「無理だよ!」
「……」
「ああ!ああ!嫌だ!」
「ガキんちょめ」

267 :ユングク18:2016/08/20(土) 10:06:48.57 .net
かわいそうな気がしたが、ユンギも今さら止められない。
泣き声をあげて逃げるジョングクを捕まえて、ユンギは想いの丈を体で語る。
「うん、う…あっ、ああっ」
「静かにしろよ」
「…だって…」

そのうちジョングギの泣き声も小さくなってきて、グズグズ愚図るだけになってくる。
ジョングクの体にユンギは溺れそうだ。
マンネを味わいながらも、これを手放したときのことを考えると辛くてめまいがする。

だから、やめればよかったんだよ。
あとが辛いから。

もう遅い。
少しでも多く感じたくて、感じてさせたくて、若いジョングクに無理をさせる。
またマンネが悲鳴をあげる。
怒っているようだ。
「ヒョン嫌いだ」
ユンギはおかしくなった。
「そうか?」
「さっきはあんなに優しかったのに」
「まあな」
「詐欺だ」
「事情が変わったんだよ」
ユンギの動きにグギはまたもや熱いため息をついた。
「ヒョン…もうおかしくなりそうだよ」
「おかしく?なりそうなのか?」
「うん…」
「そうか、まだまだだな」
「え?」
「完全におかしくしないと」

268 :ユングク19:2016/08/20(土) 10:07:41.57 .net
ジョングクはまた渦に投げ込まれた。
渦に巻かれてぐるぐる回って、唇がうわ言のようにユンギを呼ぶ。
快感の波が後から後から押し寄せて休む暇がない。
「ヒョン…!ユンギヒョン」
どこからかユンギの声がする。
「おかしくなったか?」
ジョングクは手を伸ばした。
「なった…」

いつの間にかユンギはジョングクの下にいて、ジョングクの腰を支えている。
「ジョング、俺の名前呼んでみろ」
「…ユンギヒョン…」
「そうじゃなくて、呼び捨てで」
「ユンギ…」
その途端、快感に貫かれ、ユンギの上でマンネは声をあげた。

悪いヒョンはニヤッと笑う。
「そうだ。いい子だな」
マンネは泣き顔で呟く。
「また子ども扱い…」
「そっか、大人だったな、ジョングク」

再びユンギの愛が始まった。
ジョングクは声をあげてのけぞる。
「あああ」
「ジョング、行くぞ」
「ああ!ああ!」
「愛してる、グギ」
「ああ!ユンギヒョン!僕も…あ、もう、ユンギ!ユン…ギ」
ジョングクの意識がふっと遠のいた。

269 :ユングク20:2016/08/20(土) 10:08:19.30 .net
気がつくとまだ暗闇の中だ。
ジョングクは自分を優しく見つめるユンギヒョンに気づく。
手を伸ばし、ヒョンと熱い口づけをする。
ユンギはこんなことを言う。
「ジョングク、ごめんな」

今さら。
ジョングクはおかしかった。

「ヒョン、僕、ヒョンのものになった?」

ユンギは愛おしくてマンネを抱きしめる。
「ああ」
熱い口づけを交わす。

「ヒョン…」
「ん?」
「もっとしてもいいよ」

ユンギはニヤッと笑った。

「ガキんちょめ」

ー終わりー

270 :ユングク:2016/08/20(土) 10:09:08.16 .net
終わりです。
グクペンの皆さんごめんなさい。

271 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/20(土) 11:24:36.70 .net
ありがとうございました!最高でした…
グクちゃんがんばりました…

272 :ユングク:2016/08/20(土) 13:29:33.39 .net
すみません、なんか敗北感が…
しばらく滝修行してきます

273 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/21(日) 13:58:07.47 .net
>>270
微笑ましい二人からの怒濤の展開素晴らしかったです……!
我慢できなくなったユンギたまらない

274 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/22(月) 01:21:51.30 .net
体覚えて帰れってヤバイ
独占欲強いユンギヒョンかっこよすぎです…

275 :グク×クオズ:2016/08/22(月) 18:38:29.35 .net
グク×クオズです。
下半身ネタの無いエロです。

276 :グク×クオズ1:2016/08/22(月) 18:39:13.20 .net
疲れた。
ジミンはホテルのベッドに入り音楽を聞きながら眠りに入ろうとしていた。
突然手が伸びてきて、耳からヘッドフォンを奪う。
「ジミヒョン?寝ましたか?」

薄目を開けるとシャワーを浴びてきたらしいジョングクが立っている。
答える気力もなく、ジミンはうん、とだけ呟いてまた目を閉じる。

「おやすみ、ジミヒョン」
という言葉がした。
マンネの声を聞きながら、ジミンは夢の中へ落ちていった。

どの位経っただろう。
ジミンはふと隣に人の気配を感じた。

ジョングクかな。

仲良しメンバー同士、隣り合って眠るのはよくあるので特に気にもせずうとうとしてると、唇に何か触れた。

え?

驚きながらもジッとしていると、二回三回と柔らかいものが唇に触れる。
思わず目を開く。
「ジョングギ…」
ジミンの顔をのぞき込むマンネの顔があった。
「起こしちゃった?」
ごめんね、と言いながら再びマンネの顔が近づいてきたので、ジミンは体を起こし後ずさった。
「ジョング、どうしたの?」
「どうもしませんよ」
そんなことを言いながら、ジョングクは更に近づく。
ジミンはベッドの端に追い詰められている。
「何するの、グギ?」
「……キス?」
「キス?」
「うん」

そんなあっけらかんと言われても。
何か変なものでも食べたのか?

ジミンはあわてたが笑顔で取り繕う。
「やめてよ〜、びっくりするだろ」
「驚かした?」
「そりゃ驚くだろ!」
「じゃ、お詫び」

277 :グク×クオズ2:2016/08/22(月) 18:39:50.88 .net
ジョングクの唇が触れそうになったギリギリでジミンは避ける。

「なになになにお詫びって、違うよ。何してるんだよ」
ジョングクはクスッと笑った。
「ジミヒョン。可愛いな」
「馬鹿にしてないで説明してよ」
「あ、説明は特にないです」
「特に、って、え?いや、そこ説明しろよって…」

今度は避けられなかった。
「ん…ん…」
マンネの唇は吸いつくようだ。
あまりに気持ちが良くて、ジミンはつい目を閉じて受け入れていた。
ハッとして押し戻す。
「何すんの。もう寝て」
「ジミヒョンと寝る」
「一人で寝ろよ〜!」

背後から抱きついたジョングクは横になったジミンの耳に息を吹きかけてくる。
ジミンはじっと我慢してるが、耳は感じやすいらしく、ジョングクがキスすると小さく声をあげた。
ジョングクがジミンの耳をいじる。
「ここ?感じるの?」
「もう!やめてよ。感じないよ」
強がっているが、耳を齧られると体の力が抜けるようだ。
小さく小さく声をあげながら身をよじっている。
「やめろよ」
ジョングクは指でいじったり舌で舐めたりする。
その度にジミンは小さく悲鳴をあげて身をそらした。
「ジョングク、もうふざけるのやめて、寝てよ」

ジミンのお願いには耳も貸さず、マンネの行動はおさまらない。
抱きついたまま首筋にキスしていたかと思うと、ヒョンに馬乗りになり舌を絡めてくる。
さすがにまずいと思って逃げ出そうとすると、強い力でベッドに押しつけられる。
「逃げちゃだめ」

ジミンはしばらくジョングクと見つめ合っていたが、やがて力を抜いてベッドに横たわる。
「わかったよ」
おとなしくなったヒョンに再びマンネはキスを始めた。
唇から瞼、耳、首筋。
そして耳に舌を這わせる。
耳は本当に弱いらしくジミンは声を上げた。
ジョングクは執拗に耳を舐める。
ジミンは悲鳴を上げた。
「やめてよ、そこばかり」
舌先を尖らせながらジョングクは言った。
「だってジミヒョンの声聞きたいんだ」

278 :グク×クオズ3:2016/08/22(月) 18:40:35.52 .net
ジミンは手で耳をガードしたが、簡単にジョングクに突破される。
ヒョンの両手を自分の両手でおさえながらジョングクはジミンの耳に舌を使う。
ジョングクの下にいるヒョンの力がだんだん抜けていくのがわかる。
ようやく耳への攻撃が終わり、手が自由になるとジミンは大きく息をついた。
ジョングクの手がジミンの体に触れると、意図せず体が跳ねる。
マンネが囁く。
「気持ちいい…?」
ジミンは顔を手で覆い首を振る。

早く飽きて寝てくれないかな。

「寝ないよ」

まるでジミンの心を見透かしたようなマンネの声がする。
首筋にマンネの唇が触れた。
肩から首筋、耳の後ろまで舐め上げられるとジミンの感覚が鋭敏になってきた。
声が漏れそうになり枕を握りしめた手をマンネがつかんだ。
と、マンネがピクリとした。緊張した声を出す。

「誰かいる」
次の瞬間ベッドから飛び降りると、窓まで走っていき、カーテンを跳ね上げた。

279 :グク×クオズ4:2016/08/22(月) 18:41:35.67 .net
「いててててて」
腕をねじあげられ、マンネに引っ張ってこられたのはテヒョンだった。

見られていたのか。
ジミンはショックを受ける。

ジョングクはヒョンを手荒にベッドへ放り出す。
ジミンはおずおずと聞いた。
「テヒョン、いつからいたの?」
どうやらジミンが部屋に戻った時に、後ろからこっそりついて入ったらしい。
寝てる姿をビデオに撮ってやろうという魂胆だったらしく、ビデオカメラを持っている。

「テヒョン…内緒にしてよね?」
ジミンの懇願にコクコク頷いていたテヒョンだったが、自分を見つめるジョングクの目に気づき青ざめた。
「ヒョン絶対言いますよね」
「言わないって」
「いや絶対言う」
「言わないよ」
抗弁がちっとも真剣に聞こえないのはテヒョンの持ち味だ。

「仕方ないなあ。こんなことはしたくないけど」
ジョングクはわざとらしくため息をついた。
一瞬の隙をついて逃げ出すテヒョンをコンマ01秒の差で捕まえ、またベッドの上に放り投げる。
「らあっ!」
決死のテヒョンはマンネにタックルする。
マンネがことも無くテヒョンのタックルを交わすと、派手な音を立ててベッドの向こうへ消えた。
そのヒョンをジョングクはまたベッドの上に引きずり上げた。

「しゃあ!なんだ!ええい!」
マンネに片手で押さえられてテヒョンはジタバタしながら叫んだ。
ジョングクはテヒョンのビデオカメラをジミンに放り投げる。
「ヒョン、カメラ撮って」
「……え?」
「バラされたくないでしょ。撮って」

280 :グク×クオズ5:2016/08/22(月) 18:42:19.79 .net
そんなことはしたくなかったが、とりあえずカメラを構えるまねをした。
テヒョンはまだ暴れている。
「放せ、この…」
「ヒョン静かにしないと一発お見舞いするよ」
テヒョンは更に騒いだので、一発ではなく手を後ろにねじり上げられた。

やっと静かになったテヒョンの上にマンネは馬乗りになる。
ジミンはこの隙に部屋を出るべきか迷う。他のメンバーの部屋に駆け込んで…でもそれって僕がジョングギに何かされたこともばれる…

ジミンがまごまごしているうちにベッドの上では「テヒョン黙らせよう作戦」が開始されていた。
両手を押さえつけられたテヒョンはマンネに向かって強がっている。
「そんなことしなくても言わないって」
しかしマンネの顔が近づいてくると、焦ってジミンの方を向く。
「ジミナ!助けて!」
ジミンがカメラを降ろして動こうとするより早くジョングクの声がする。
「ジミヒョンは見ててください」
ジミンはオロオロするしかない。

更にマンネの顔が近づくと、テヒョンは顔を強くしかめて横を向いた。
ジョングクの顔が追いかけていく。
二人の顔が重なった。
テヒョンの悲鳴が聞こえる。
「っバカッ!やめろ!」
ジョングクの頭は離れない。
執拗に唇を吸っているようだ。
「っっっっあ!やめろって!……やめ……ぷはっ、もうやめ……やめ……や……はあはあ、やめろお」
テヒョンは抵抗を続けている。
ジョングクがジミンを振り返る。
「撮った?」
カメラを降ろしていたジミンは首を振る。
「撮れないよ」
「撮らないとジミヒョン撮るよ」
渋々カメラを上げるジミン。
「テヒョナ…ごめんよ。すぐ消すから」

281 :グク×クオズ6:2016/08/22(月) 18:43:08.14 .net
テヒョンは抵抗し続けて息が切れるのか返事をしない。が、
「ジミヒョン、こっち来て。アップで撮って」
というマンネの言葉に目を剥いた。
困った顔で近づいてきたジミンを見上げたが、あきらめたように目を閉じる。
ジョングクが急かすように見るので、仕方なくジミンはテヒョンの顔がよく見える場所に移動し、カメラを構えた。マンネはニコッと笑う。

ファインダー越しに見えるテヒョンにジョングクがキスを開始した。
テヒョンは固く目を閉じて、ジョングクが唇にキスをしても微動だにしない。石になることを決めたらしい。
そんなヒョンにマンネはわざと音を立ててキスを繰り返す。
まるでジミンに見せつけるように。

テヒョンの唇にキスを繰り返したあと、耳を舐める。
テヒョンの顔が歪んだ。
「あっ…」
思わず声が出る。
しまったという顔をして、テヒョンは再び石になる。
が、続け様に耳を刺激されると堪らず「あ〜っ」
と声を出し、目を開ける。
マンネに
「耳はやめろよ」
と抗議する。
テヒョンの言葉を聞くと、ジョングクは後ろからテヒョンを抱きすくめ、耳を集中的に舐め出した。
「うおあっ、いっ、やめて!」
悲鳴の最中、ジョングクはテヒョンの耳を舐めながらチラリとジミンを見る。
カメラを構えながら、ドキリとするジミン。
ファインダー越しのテヒョンはどんどん抵抗する力が抜けているようだ。

282 :グク×クオズ7:2016/08/22(月) 18:43:52.06 .net
「もうやめ、やめろ…」
相手の力がだいぶ抜けたところで再びジョングクはテヒョンの上にまたがる。
息を切らすヒョンの唇に舌を差し込む。
テヒョナは眉間に皺を寄せている。
ジョングクがヒョンの顎をつかんで舌を出させようとする。
「ヒョン舌出して」
両頬にマンネの指が食い込んで痛いのか、テヒョナは舌を出した。
マンネはその舌を優しくくわえたり、自分の舌と絡めたりしている。
「……ん……ん」
テヒョナの眉間から皺が消えている。
今は舌を絡めることに夢中になっているようだ。
音を立てて舌の交歓は続く。
見ているジミンはもぞもぞしている。

やがて電池が切れたようなテヒョンをベッドの上に抱き起こし、ジョングクはその足の上にまたがったまま、キスをしだした。
唇と唇が交わり、首を舐め、耳にキスする。
テヒョンはマンネのされるがままになっている。
固く閉じられていた目は瞼が色っぽく赤くなって、うっすらと開いている。
いつしかテヒョンの腕がマンネの腰に回されている。
再びジョングクが熱いキスをした。

283 :グク×クオズ8:2016/08/22(月) 18:44:38.05 .net
「ジョング…」
思わずテヒョンがジョングクの名前を呼ぶと、ジョングクはうれしそうな顔でジミンの方を向いた。
「撮った?」
いつの間にか夢中で二人を見ていたジミンは突然呼びかけられ、ドキンとした。
「あ、う、うん」
「よっしゃ〜!」
ジョングクはうれしそうにテヒョンの上から降りるとピョンピョン跳ねる。
取り残されたテヒョンはベッドの上でやられた、という表情だ。

肩を落としたテヒョンに言い含めて自室に帰すと、マンネはうれしそうな顔でジミンを振り返った。
「やっと邪魔者がいなくなったね」

ジミンはめまいがした。
彼の夜はまだ続きそうだった。

ー終わりー

284 :グク×クオズ:2016/08/22(月) 18:48:46.27 .net
以上です。
ブラックグク好きなんですが、お子ちゃま止まりです。
グクテテは書いてて楽しいですがその先が??
グクミンはエロ過ぎになるので自粛しました。

>>273
>>274
感想ありがとうございます。
やり過ぎた感かな?と思っていたので、ありがたく拝見しました。

285 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/22(月) 21:04:59.17 .net
エロ過ぎのグクミンも読みたいです
グクテテもこれきっかけでテテがグクにハマっちゃいそうだし
クオズを手玉に取るブラックグクちゃん黄金過ぎる〜

286 :グクミン:2016/08/24(水) 23:51:29.06 .net
エログクミンです。直接描写あるので苦手な方はスルーで。

287 :グクミン1:2016/08/24(水) 23:53:06.39 .net
>>283
の続きです。

ジミンは後ずさりした。
「待って…僕…」
そんなヒョンをじっと見つめていたジョングクは突然笑い出す。
あ然とするジミン。
「なんだよ」
「ジミヒョン、顔にシーツのシワの跡がくっきり残ってるよ」
「え?」
「洗面所の鏡で見てきて」

ジミンは洗面所に向かうと鏡で頬をチェックする。
右頰も左頬も別段シワのようなものは見当たらない。
気づくと後ろにジョングクが立っている。
「ジョング、どこについてる?」
言い終わらないうちにマンネに背後から抱きすくめられた。
「すぐ騙されるヒョン大好きだよ」

鏡の中でジミンが青くなっている。
「ジョング…あの」
「しっ」
ジョングクは素早くヒョンの唇に唇を重ねると、ヒョンのTシャツをめくり上げ、素肌をさらす。
緊張して上下する胸の先端に舌をはわす。ジミンの体がビクッとする。
「ちょっと…ジョング」
マンネは舌を這わしたまま、ヒョンの胸からへそへ降りていく。
ヒョンのハーフパンツに手をかけて下着ごと足首まで下ろした。
そしてヒョン自身を口に入れた。

ジミンは動揺して捕まるものを探し、洗面台の壁に手をついた。
「ジョング!やめて、ジョング!」
マンネの口の動きは止まらない。
下からジミンを見上げてくる。
ジミンはめまいがして倒れそうだ。
と、ジョングクが少し口を離して言った。
「気持ちいい?」
ジミンはぶんぶん首を振る。
「やめてよ。そんなジョング見たくないよ」
「あれ」
マンネは立ち上がって、ジミンにキスをしながら今度はジミン自身を手でもてあそび出した。

ジミンはキスの嵐から逃れるとまた叫んだ。
「やめてったら」
ジョングクは再びヒョンのTシャツをめくり上げると、ジミンに万歳させる。腕からTシャツを脱がせ、頭からも脱がせるのかと思いきや、口だけ出して頭にかぶせたままにしておく。
ジミンの目だけがTシャツで隠れている。まるで目隠しされたようだ。

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