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グクサナポエム

1 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 18:47:51.86 .net
※ sage進行
※アンチ、モメサは徹底スルー
※コテは出禁
※メンバーsage禁止
※モモミナ話禁止
※他アーの話や比較は禁止
※次スレ立ては>>990が立てましょう
※立てられない場合は他の人に依頼してください
※バンタン×サナポエムもどうぞ


前スレ

241 :ユングク2:2016/08/18(木) 19:23:54.19 .net
***

ジョングクはすっかりユンギに懐いて、暇さえあればユンギの作業室をのぞいている。

ユンギはといえば懐かれるのに悪い気はしないようだが、作曲作業を邪魔されるのは困るらしく、時々どことなく寂しげなジョングクがユンギの作業室から(追い出されて)出てくることがあった。

それでもマンネのユンギ愛は止まらず、飛行機でも食事の席でもユンギの隣に座りたがる。
ヒョンの荷物を持ちたがる。
側にいては腕を組みたがる。
その求愛ぶりはマンネマニアを自称するジミンがやきもちを焼くほどだ。

小さいユンギヒョンと大きなマンネの組み合わせは後ろから見ると、大きなゴールデンレトリバーが飼い主に甘えているようだ。
飼い主は大型犬に食われそうに見える。

242 :ユングク3:2016/08/18(木) 19:24:39.59 .net
***

成人祝いにユンギはジョングクを飲みに誘った。
マンネは喜んでついてきて、たくさん飲んだ。釜山男らしくけっこうな酒豪だ。
陽気になり、ユンギと肩を組んで歌う。楽しそうだ。
そのうちこんなことを言い出した。

「ユンギヒョン、好き〜」

怪力で抱きしめてくる。
ユンギと顔を見合わせ「へへっ」と笑う。
やれやれという顔でユンギはとジョングクの顔を押しのけた。
「飲み過ぎだ」
しつこくジョングクが背後からユンギを抱きしめる。

「ユ〜ンギヒョ〜ン」
「おらジョングク、歩きにくいぞ」
「じゃあ僕が抱っこしてあげる」

そう言うなり、軽々とユンギを持ち上げる。
ユンギは足をバタバタさせた。
「いいよ!下ろせって」

ジョングクはヒョンを下に下ろしたが、背後から回した腕はそのままだ。
勢いユンギがジョングクをおぶっているような格好になる。

「重い!」
「ユンギヒョン、大好き〜」
「わかったわかった」
「わかってないくせに〜」
「わかったって。好きなんだろ、俺のこと」
「そう!」

勢いよく答えるとジョングクはユンギの両頬に手を当て振り向かせ様に、ユンギの唇にディープキスをした。
「だいっすき」
一瞬のことで避けられなかったユンギは
「なにすんだ」
と言うのが精一杯。
それも「なにすんだ」の「な」のあたりで再びジョングクにディープキスをされ、バタバタと暴れる。

やっとの事でマンネの腕から逃れると、相変わらず陽気なジョングクはハハハと笑っている。
ユンギに向かって指差しする。
「ユンギヒョンの唇は僕のものです」
言ってから一人で喜んで、キャーキャー騒いでいる。
ユンギは呆れた。

やれやれ。
体だけ大きくてガキんちょだな。
もう飲ませねえ。
ユンギは固く心に誓った。

思えばこれもサインだった。

243 :ユングク:2016/08/18(木) 19:27:40.86 .net
とりあえずここまでです。
続きはまた。

244 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/18(木) 19:29:23.33 .net
大型犬グク最高にかわいくてたまりません!
続きも楽しみに待ってます!

245 :ユングク:2016/08/19(金) 00:09:00.22 .net
ユングク続きです。若干エロといきたいですが、まだキス止まり。まだ途中までです。

246 :ユングク4:2016/08/19(金) 00:09:31.47 .net
その日以来、サインが顕著になった。
早朝、宵っ張りのユンギがまだ寝入りばなに突然やってきては、キスして去る者があった。

歌謡番組の収録に向かう際、舞台にあがる直前、薄暗い舞台袖でふいにキスしてくる。

果ては宿舎の衣装部屋でさえ、隙あらばキスしようとする輩がいるので、ユンギは気が抜けなかった。

薄々メンバーも気づいていて、というか、テヒョンなぞはダイレクトに「ユンギヒョン、ジョングクと付き合ってるの?」と聞いてくる。
もっともその後「あれはね、男泣かせだよ。ユンギヒョン泣かされるから気をつけた方がいいよ〜」と続けるので、どこまでわかっているのか。

作曲が思うように進まないイライラも相まって、ユンギは結局マンネにかなりキツイお達しを出した。
それはしばらく俺の半径1メートル以内に立ち入るな、というもの。

それを聞いた時のジョングクの顔を見て、ユンギは言い過ぎたと後悔したのだが、嫌な予感は当たり、二、三日して宿舎からジョングクの姿が消えた。

「あいつ携帯の電源切ってるな」
イラつくナムジュンにジンが大きな声を出す。
「ナムジュン、これ見て。ジョングクだ」

江南でジョングクが寂しそうにうろついている姿がファンの写真に撮られ、ツイッターにアップされていた。

ユンギはすぐに宿舎を飛び出した。

ツイッターを頼りにジョングクの行方を捜していたユンギは、やっと裏路地でマンネを見つけた。

俯くマンネの手をとり「来い」とどこかへ連れていく。

***

247 :ユングク5:2016/08/19(金) 00:10:17.35 .net
***

「ここは?」

ユンギがジョングクを連れてきたのは、地下の階段を降りた先にある潰れた飲食店だった。
なぜかその店の鍵を持っているらしく、ドアを開けて埃とゴミだらけの店内に入る。
ジャリジャリという二人の足音だけが店内に響く。
照明はなく、入り口のガラスのはまった木製ドアから差し込む光でようやく灯りがとれる。

「買うつもりなんだ、この店」

ユンギの言葉にジョングクは驚いた。
誰もが認める締まり屋、それがユンギだからだ。

「一緒にやろうぜ、ヤンコチ屋。いつか」

マンネは黙っている。
ユンギは頬を指でかきながらボソボソと喋った。
「キツイこと言ったけど、勘弁な」
マンネは顔を上げる。
「いいんだよ。僕もワガママだったから」
ユンギはニヤッと笑った。
「ワガママ同士だな、俺ら」
「ユンギヒョンはワガママじゃないよ」

まだどことなく拗ねた顔のジョングクに近寄り、頭をなでる。
「すまんな」
ジョングクは久しぶりに白い歯を見せて笑った。
「いいよ。ユンギヒョン」
ユンギもつられて自然と笑顔になる。
「よし、じゃあ帰るか」
「うん!」

248 :ユングク6:2016/08/19(金) 00:11:10.98 .net
マンネに背を向け、入り口へ向かおうとした途端、ユンギは羽交締めにされ自由を奪われた。

「ジョング?どした?」
ユンギの声にマンネは答えない。
白くて細いユンギの体にジョングクの腕が食い込んでいく。
「ジョング?」

耳元でひんやりとした声がする。
「このまま帰すと思った?」

ユンギは黙している。

「帰さないよ、ヒョン」

つとめて冷静にユンギは答えた。
「けどさ早く帰らないと皆心配するぜ」

ちょうどユンギの携帯が着信し、鳴り出す。
ジョングクはユンギから携帯を取り上げると、闇の中へ放り投げた。

「ジョング…」
ユンギに皆まで言わせず、ジョングクはヒョンを壁に押しつけた。
そしてユンギの唇を奪うと口中に舌を滑り込ませた。
片手でヒョンの顎を持ち、もう片手でユンギの右手の自由を奪っている。
息苦しさに耐えられず、ユンギが激しく首を振りマンネの唇から逃れる。荒く息をした。

249 :ユングク7:2016/08/19(金) 00:11:51.32 .net
酸素を求めて大きく息を吸う。
「はあっ」
その唇を再びジョングクが己の唇で塞ぐ。
ユンギは窒息寸前となり、ズルズルと壁をずり落ちそうになる。
ユンギは暴れた。
「やめ、ジョング、息が」
ようやくジョングクは唇を離した。
腕の中でヒョンはゼェゼェ言っている。汗が噴き出していた。

飢えたジョングクがまた唇を求めてきた。
「やめろ」
そういうヒョンの手を捻じ上げて執拗に唇を重ねてくる。
「じょ、ジョング…やめ…やめろ」
ヒョンの言葉はマンネの耳に入ってこない。嫌がるヒョンの口を開けさせ、舌を絡める。
マンネの可愛い舌がユンギを誘う。
「っあっ、はっ」
ユンギは喘いだ。
ジョングクはユンギの胸に顔をうずめて呟く。
「ヒョン…僕のものにしたいよ」
駄々をこねるようにユンギの唇を求める。何度も何度も。
「ジョング、やめろ」
「やだ」
「ジョング」
「やだ!」
激しくジョングクはかぶりを振る。
「ヒョン、僕今までなんでも言うこと聞いたよね。だから今日は」
また唇を奪う。
「ヒョンの言うこと聞かない。ユンギヒョンは僕の」
ユンギを熱っぽく見つめる。
「僕のものにする」
ジョングクが引っ張るとユンギのシャツのボタンが飛び、彼の白い肩が晒された。

250 :ユングク:2016/08/19(金) 00:24:27.31 .net
すみません、今日はここまでです。
続きはまた今度。

251 :ユングク:2016/08/19(金) 09:44:33.62 .net
ユングク続きです。エロ突入で直接表現ありますので、苦手な方はスルーを。

252 :ユングク8:2016/08/19(金) 09:44:49.05 .net
「わかった。わかったから、ちょっと待て」

ジョングクの動きが止まった。
ユンギは壁にもたれて座り込み、荒い息をしている。
破かれたシャツは胸元が大きくはだけ、ユンギの首筋から肩、上腕、胸元の白い肌がむき出しになっている。

「無茶苦茶するやつだな」

ユンギは相変わらず息を切らしている。

「ガキ」

ヒョンの言葉にマンネは鼻白む。
「ガキじゃない」
「ガキだろ」
「ガキじゃない。もう成人した立派な男だよ」
ムキになるジョングクにユンギは喉を鳴らして笑う。
「大人はこんなことしないだろ?」
「だって………」
体のコリをほぐすように首を捻ってから、ユンギは弟の鼻に指を突きつける。
「大人は我慢だ」
「…我慢?」
「そう、我慢。俺みたいに」
ユンギの顔が近づいてきて、ジョングクの鼻先三寸で止まる。
「ずいぶん我慢してたのに。おまえってやつは」

ヒョンの唇が自分の唇と重なると、ジョングクは夢うつつになった。
ユンギはワガマママンネを睨む。
「ほんとに、ガキだ」
再び唇が重なる。
目を閉じて可愛い唇を半ば開いたジョングクにユンギは囁く。
「仕方ないから教えてやるよ」
唇を何度もついばまれ、ジョングクはヒョンの唇の甘さにうっとりとなっていた。
「なに…?」
「大人のやり方」

253 :ユングク9:2016/08/19(金) 09:45:47.21 .net
ジョングクのTシャツの裾からユンギの手が侵入し肌に触れる。
一生懸命ヒョンの唇を吸っていたジョングクはビクッとした。
そのまま唇を離し、ジッとヒョンの手の動きに集中している。
向かい合って座っているユンギがニヤリと笑う。
「どうかしたか?」

ジョングクはもぞもぞと呟く。
「なんでもないよ」
「やめるなら今のうちだぞ」
「やめない」

マンネの言葉を聞くとユンギは再び動き出す。
相手の素肌に触れながら、徐々に自分の方へ引き込んでいく。

ジョングクは飼い犬が主人におねだりするように、ユンギの上にまたがって四つん這いになって彼の唇を吸う。
主人は飼い犬にあげ過ぎず、飢えさせないように上手に餌を与えている。

「脱ぐか?」
ヒョンの言葉にジョングクは汗を吸ったTシャツを脱いだ。ベルトを外してデニムも脱ぎ、下着一枚になった。
床にペタンと座り、立ち上がったユンギを見上げている。
ユンギはまだ服を身につけている。
「ヒョンは?」
「俺はまだ」
「なんで?」
「なんでも」
ジョングクで楽しむから、という言葉は飲み込んだ。
ユンギを見上げるグクはひたすら純心な子どものようだ。
罪の意識を感じつつユンギは泣かせる準備に入る。

254 :ユングク10:2016/08/19(金) 09:46:35.30 .net
下着の上からジョングクに触ると、照れてニコニコする。
「恥ずかしいよ」
更に触っていくととまん丸の目を更に見開いている。我慢しているようだ。
そのうち小さな声で呟いた。
「染みてきちゃった」
下着に小さな丸い染みができている。
ユンギはからかう。
「大人だな」

居心地悪そうなマンネを制して、更に下着の上からなぞっていく。
薄い布地の上からそれはしっかりと形になり、張り詰めている。
外に出たがっているが、意地悪なユンギはまだ下着の中に閉じ込めておく。
気づくとジョングクは辛そうに息をしていた。
頬が赤く、風邪ひきの子どものようだ。

「やめるか?」
マンネは首を振る。
「どうしてほしい?」
ユンギの言葉に、ジョングクはどうしてそんなこと聞くの?という顔をする。
ユンギはニヤリとした。
「自分で言ってみ?」
ジョングクは顔を赤くしてふくれる。
「ユンギヒョン…意地悪だ…」
「大人は意地悪なんだよ。どうする?」

255 :ユングク11:2016/08/19(金) 09:47:36.08 .net
ジョングクは目をつぶって、あー、と言い、こらえている。
首筋を汗が流れる。
すがるように言う。
「ユンギヒョン…もう、意地悪しないでよ」
「だめ。言え」
「言えないよ。わかるでしょ?」
「わからん。やめるか?」
「だっ、だめだめ。あ〜、ひどい。もう言うよ」
恥ずかしがっていたが、とうとう言った。
「イキたい…イかせて、ヒョン」

ようやくジョングク自身が出してもらえた。たっぷりと旨味を出しているおかげでユンギの指がぬるりとした。
ヒョンの手が動き出すと、ジョングクは後手に手をついて、のけぞった。
「あっ、あ…」
ユンギは手の動きを止めずにキスをする。
「いいか?」
ジョングクはどうしたらわからない顔でユンギを見る。
「ユンギヒョン…気持ちいいよ…」

256 :ユングク12:2016/08/19(金) 09:48:22.86 .net
「やめるか?」
「なんで?やだよ!」
「やめるぞ?」
「やだよ、やめないでったら、意地悪!」
「わかったよ。じゃあイクとき言えよ」
「………無理…」
「なんでだよ」
「…言えな…わからな…」
「ん」
「あっ」
「イくか?」
「あっ、いっ…僕…ヒョン…」

ユンギの手の中でジョングクは達した。
マンネはたくさん汗をかいて、大きく息をはずませている。
意地悪なユンギは満足してマンネにキスをする。
「言えって言ったのに」
ニヤニヤするユンギにジョングクは恨めしそうな目を向けた。
「…ひどいよ、ヒョン」
「まだ子どもだな」
ユンギはマンネの頭を抱き寄せて、額にキスをする。

257 :ユングク:2016/08/19(金) 09:49:24.21 .net
今回はここまでです。
まだ続きます。

258 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/19(金) 09:56:11.02 .net
死にそうに最高です!!!!

259 :ユングク13:2016/08/19(金) 13:51:59.79 .net
コンビニで買ってきたキンパを渡すと、ジョングクは腹が減ったのかパクパク食べている。

ユンギは、
この後どうしようか思案していた。

口の横にご飯粒をつけてパクパクモシュモシュ食べている可愛い大型犬。

ぐっと握りこぶしを固めてユンギは我慢する。

我慢だ我慢。
こいつはまだ子ども。
ああ、でも。

ユンギの脳裏に喘ぐマンネの声が響く。

………我慢できるか自信ないな。

ちらっと見ると目をまるくしてスープをズゾーッとすすっている。

ああ、やばい。理性のタガがはずれそうだ。
早く帰ろう。そうしよう。

ユンギは食べ終わったらしいジョングクに声をかける。

「よう、食べ終わったら帰るぞ」
「やだ」
「……おまえな」
「もっとヒョンとここにいる」

260 :ユングク14:2016/08/19(金) 13:52:52.02 .net
ユンギは理性のタガがミシミシいう音を聞き、必死で堪えている。
「いい加減にしろよ」
「だって。こんなにヒョンの側にいられること、もう無いかもしれないし…」
「何言ってんだよ。ずっと一緒じゃないか」
「そういう意味じゃないよ。わかってるくせに」

ユンギはジョングクが愛しくなる。
ジョングクがポツリと言った。
「ね、キスしてよ、ヒョン」
「…だめ」
「なんで?さっきはしてくれたじゃん」
「もうだめ」
「なんでだよ」
「なんでも」
ジョングクが四つん這いで忍び寄ってくる。
猫のようにユンギの頭に頭をすりつける。
「ユンギヒョン〜」
「やめなさい」
「ユンギヒョン!」
ヒョン、でユンギに口づけた。
ユンギは天井を仰いだ。
理性のタガはもう外れかかっている。

ジョングギを抱き寄せ、キスして言った。
「あのなジョングギ…」
「うん…」
マンネもキスで返してくる。
「世の中にはまだ知らなくていいことがあんだよ…」
キスをする。
「うん…?」
マンネはよくわからないようだ。
「だから…グガはまだ知らなくていいから」
「……」
「俺にこれ以上させないで?」
ユンギの言葉を聞くや、グガは舌を絡めてくる。
「させないでって、ヒョンが僕に何かするってこと?」
「そう」
「どんなことするのか知りたい」
熱いマンネの舌を受けながら、ユンギは断る。
「おまえがもうちょっと大人になったらな」
「ユンギヒョン…」
言葉とは裏腹に二人の舌の交歓は熱を帯びてくる。
ジョングクはユンギのシャツを脱がせにかかる。
「ジョング、だめだって」
言葉で抗ってはみるものの、大型犬はたちまちユンギの上も下も全て衣類を持ち去ってしまった。

261 :ユングク:2016/08/19(金) 13:53:45.92 .net
とりあえずここまでです。
小出しになってしまってすみません。
あとは明日になると思います。

262 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/19(金) 14:07:05.05 .net
わんこグク可愛すぎる〜ユンギヒョン耐えてるの偉すぎる〜
最高の週末を迎えられそうです
続きも楽しみにしてます!

263 :ユングク:2016/08/20(土) 10:03:30.07 .net
続きです。グクがかわいそう展開なので苦手な方は超スルーで。

264 :ユングク15:2016/08/20(土) 10:04:09.32 .net
エロです

***

事務所への連絡が終わるとユンギはマンネの元へ戻った。

ジョングクは裸のまま、床の上で眠っている。横向きになって体をまるめ、寝息を立てていた。
その傍らに寝転がると、ユンギはジョングクの背中を見つめる。

寝返りをうってこちらを向いたマンネにキスをすると、また寝返りをうって向こうを向く。
ユンギは微笑んだ。

何か考えているようだったが、やがてマンネの首筋、耳にキスをし始める。
ジョングクはピクリとするが目は閉じられたままだ。
その首筋と肩にユンギは優しくキスを続ける。
そのうち、マンネが目を覚ましユンギを見上げた。

「ユンギヒョン…?またするの?」

265 :ユングク16:2016/08/20(土) 10:04:49.95 .net
結局、タガが外れたユンギはマンネを自分のものにしてしまった。
だいぶ気をつけて扱ったが、罪悪感が残る。
しかし、今罪悪感を一掃してしまうような気持ちがユンギの中に沸き起こっていた。

ユンギはマンネの前髪を掻き上げ、唇を吸った。
今日だけで何度合わせたかわからない唇は、それでも触れるたびに胸が熱くなる。
唇から顎、喉、胸とキスをしていく。
胸の先端を咥えると、マンネは呻いた。
可愛いらしい唇から吐息が漏れるのを聞いて、ユンギは高まる。
体を起こしかけたジョングクを制して、上にまたがり、またキスを繰り返す。
ジョングクが差し出してくる右手と自分の左手で恋人つなぎをする。
ジョングクはうれしそうな顔をしていたが、ユンギが真顔なのに気づいた。
「ヒョン?どうかした?」

ユンギは答えずマンネにキスをする。
「ヒョン?」
耳元でユンギの声がした。
「帰したくない」

ジョングクはにっこりした。
「僕も帰りたくない」
ユンギは相変わらず真顔のままだ。
「でも帰るんだよ」
「うん」
「俺のジョングなのに」
「そうだよ」
「帰したくない」
ジョングクはすっかりうれしくなった。
「僕は帰ってもユンギヒョンのものだよ」
ユンギはすねたような言い方をする。
「明日から俺、嫉妬で眠れないよ」
「ヒョン…」
「帰ったらおまえは俺だけのもんじゃないからな。辛いよ」
ジョングクはヒョンが「嫉妬」なんて言葉を使うのを聞いてニコニコした。

ユンギは再びマンネにキスして言う。
「ダメだ、ジョングギ。子どもだからさっきは手加減したけど、」
目を丸くするマンネの上にユンギの汗がポタリと落ちる。
「俺の体、しっかり覚えてから帰れ」

266 :ユングク17:2016/08/20(土) 10:05:27.49 .net
暗闇の中、ジョングギは助けを求めて手を伸ばした。
「あ……う…ヒョン……」
ユンギの手が執拗にジョングギの体に絡まってくる。
「あ……あ、ユンギヒョン!」
激しい渦の中でマンネは必死に泳ごうとしている。
暗闇から手が伸びてきて、溺れている男を振り向かせ、無理矢理口づけさせる。
その途端、マンネは悲鳴をあげた。
「ああ、ああ!やめて!」
逃げようとするマンネをユンギはしっかりと押さえている。
「逃げんな…さっきもやったろ?」
マンネは泣き声をあげた。
「さっきと違う」
愚図るマンネの唇を吸いながら、ユンギは愛することをやめない。
「愛してんのは同じだって。方法が違うだけ」
マンネの目から涙が零れる。
「やめて、ユンギヒョン」
ユンギはマンネの涙にキスして言った。
「大人になるんだろ」
再び力を入れるとまたマンネは泣き声をあげた。伸ばした手が空を切る。
「ああああ」
「力抜けジョングギ」
「無理だよ!」
「……」
「ああ!ああ!嫌だ!」
「ガキんちょめ」

267 :ユングク18:2016/08/20(土) 10:06:48.57 .net
かわいそうな気がしたが、ユンギも今さら止められない。
泣き声をあげて逃げるジョングクを捕まえて、ユンギは想いの丈を体で語る。
「うん、う…あっ、ああっ」
「静かにしろよ」
「…だって…」

そのうちジョングギの泣き声も小さくなってきて、グズグズ愚図るだけになってくる。
ジョングクの体にユンギは溺れそうだ。
マンネを味わいながらも、これを手放したときのことを考えると辛くてめまいがする。

だから、やめればよかったんだよ。
あとが辛いから。

もう遅い。
少しでも多く感じたくて、感じてさせたくて、若いジョングクに無理をさせる。
またマンネが悲鳴をあげる。
怒っているようだ。
「ヒョン嫌いだ」
ユンギはおかしくなった。
「そうか?」
「さっきはあんなに優しかったのに」
「まあな」
「詐欺だ」
「事情が変わったんだよ」
ユンギの動きにグギはまたもや熱いため息をついた。
「ヒョン…もうおかしくなりそうだよ」
「おかしく?なりそうなのか?」
「うん…」
「そうか、まだまだだな」
「え?」
「完全におかしくしないと」

268 :ユングク19:2016/08/20(土) 10:07:41.57 .net
ジョングクはまた渦に投げ込まれた。
渦に巻かれてぐるぐる回って、唇がうわ言のようにユンギを呼ぶ。
快感の波が後から後から押し寄せて休む暇がない。
「ヒョン…!ユンギヒョン」
どこからかユンギの声がする。
「おかしくなったか?」
ジョングクは手を伸ばした。
「なった…」

いつの間にかユンギはジョングクの下にいて、ジョングクの腰を支えている。
「ジョング、俺の名前呼んでみろ」
「…ユンギヒョン…」
「そうじゃなくて、呼び捨てで」
「ユンギ…」
その途端、快感に貫かれ、ユンギの上でマンネは声をあげた。

悪いヒョンはニヤッと笑う。
「そうだ。いい子だな」
マンネは泣き顔で呟く。
「また子ども扱い…」
「そっか、大人だったな、ジョングク」

再びユンギの愛が始まった。
ジョングクは声をあげてのけぞる。
「あああ」
「ジョング、行くぞ」
「ああ!ああ!」
「愛してる、グギ」
「ああ!ユンギヒョン!僕も…あ、もう、ユンギ!ユン…ギ」
ジョングクの意識がふっと遠のいた。

269 :ユングク20:2016/08/20(土) 10:08:19.30 .net
気がつくとまだ暗闇の中だ。
ジョングクは自分を優しく見つめるユンギヒョンに気づく。
手を伸ばし、ヒョンと熱い口づけをする。
ユンギはこんなことを言う。
「ジョングク、ごめんな」

今さら。
ジョングクはおかしかった。

「ヒョン、僕、ヒョンのものになった?」

ユンギは愛おしくてマンネを抱きしめる。
「ああ」
熱い口づけを交わす。

「ヒョン…」
「ん?」
「もっとしてもいいよ」

ユンギはニヤッと笑った。

「ガキんちょめ」

ー終わりー

270 :ユングク:2016/08/20(土) 10:09:08.16 .net
終わりです。
グクペンの皆さんごめんなさい。

271 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/20(土) 11:24:36.70 .net
ありがとうございました!最高でした…
グクちゃんがんばりました…

272 :ユングク:2016/08/20(土) 13:29:33.39 .net
すみません、なんか敗北感が…
しばらく滝修行してきます

273 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/21(日) 13:58:07.47 .net
>>270
微笑ましい二人からの怒濤の展開素晴らしかったです……!
我慢できなくなったユンギたまらない

274 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/22(月) 01:21:51.30 .net
体覚えて帰れってヤバイ
独占欲強いユンギヒョンかっこよすぎです…

275 :グク×クオズ:2016/08/22(月) 18:38:29.35 .net
グク×クオズです。
下半身ネタの無いエロです。

276 :グク×クオズ1:2016/08/22(月) 18:39:13.20 .net
疲れた。
ジミンはホテルのベッドに入り音楽を聞きながら眠りに入ろうとしていた。
突然手が伸びてきて、耳からヘッドフォンを奪う。
「ジミヒョン?寝ましたか?」

薄目を開けるとシャワーを浴びてきたらしいジョングクが立っている。
答える気力もなく、ジミンはうん、とだけ呟いてまた目を閉じる。

「おやすみ、ジミヒョン」
という言葉がした。
マンネの声を聞きながら、ジミンは夢の中へ落ちていった。

どの位経っただろう。
ジミンはふと隣に人の気配を感じた。

ジョングクかな。

仲良しメンバー同士、隣り合って眠るのはよくあるので特に気にもせずうとうとしてると、唇に何か触れた。

え?

驚きながらもジッとしていると、二回三回と柔らかいものが唇に触れる。
思わず目を開く。
「ジョングギ…」
ジミンの顔をのぞき込むマンネの顔があった。
「起こしちゃった?」
ごめんね、と言いながら再びマンネの顔が近づいてきたので、ジミンは体を起こし後ずさった。
「ジョング、どうしたの?」
「どうもしませんよ」
そんなことを言いながら、ジョングクは更に近づく。
ジミンはベッドの端に追い詰められている。
「何するの、グギ?」
「……キス?」
「キス?」
「うん」

そんなあっけらかんと言われても。
何か変なものでも食べたのか?

ジミンはあわてたが笑顔で取り繕う。
「やめてよ〜、びっくりするだろ」
「驚かした?」
「そりゃ驚くだろ!」
「じゃ、お詫び」

277 :グク×クオズ2:2016/08/22(月) 18:39:50.88 .net
ジョングクの唇が触れそうになったギリギリでジミンは避ける。

「なになになにお詫びって、違うよ。何してるんだよ」
ジョングクはクスッと笑った。
「ジミヒョン。可愛いな」
「馬鹿にしてないで説明してよ」
「あ、説明は特にないです」
「特に、って、え?いや、そこ説明しろよって…」

今度は避けられなかった。
「ん…ん…」
マンネの唇は吸いつくようだ。
あまりに気持ちが良くて、ジミンはつい目を閉じて受け入れていた。
ハッとして押し戻す。
「何すんの。もう寝て」
「ジミヒョンと寝る」
「一人で寝ろよ〜!」

背後から抱きついたジョングクは横になったジミンの耳に息を吹きかけてくる。
ジミンはじっと我慢してるが、耳は感じやすいらしく、ジョングクがキスすると小さく声をあげた。
ジョングクがジミンの耳をいじる。
「ここ?感じるの?」
「もう!やめてよ。感じないよ」
強がっているが、耳を齧られると体の力が抜けるようだ。
小さく小さく声をあげながら身をよじっている。
「やめろよ」
ジョングクは指でいじったり舌で舐めたりする。
その度にジミンは小さく悲鳴をあげて身をそらした。
「ジョングク、もうふざけるのやめて、寝てよ」

ジミンのお願いには耳も貸さず、マンネの行動はおさまらない。
抱きついたまま首筋にキスしていたかと思うと、ヒョンに馬乗りになり舌を絡めてくる。
さすがにまずいと思って逃げ出そうとすると、強い力でベッドに押しつけられる。
「逃げちゃだめ」

ジミンはしばらくジョングクと見つめ合っていたが、やがて力を抜いてベッドに横たわる。
「わかったよ」
おとなしくなったヒョンに再びマンネはキスを始めた。
唇から瞼、耳、首筋。
そして耳に舌を這わせる。
耳は本当に弱いらしくジミンは声を上げた。
ジョングクは執拗に耳を舐める。
ジミンは悲鳴を上げた。
「やめてよ、そこばかり」
舌先を尖らせながらジョングクは言った。
「だってジミヒョンの声聞きたいんだ」

278 :グク×クオズ3:2016/08/22(月) 18:40:35.52 .net
ジミンは手で耳をガードしたが、簡単にジョングクに突破される。
ヒョンの両手を自分の両手でおさえながらジョングクはジミンの耳に舌を使う。
ジョングクの下にいるヒョンの力がだんだん抜けていくのがわかる。
ようやく耳への攻撃が終わり、手が自由になるとジミンは大きく息をついた。
ジョングクの手がジミンの体に触れると、意図せず体が跳ねる。
マンネが囁く。
「気持ちいい…?」
ジミンは顔を手で覆い首を振る。

早く飽きて寝てくれないかな。

「寝ないよ」

まるでジミンの心を見透かしたようなマンネの声がする。
首筋にマンネの唇が触れた。
肩から首筋、耳の後ろまで舐め上げられるとジミンの感覚が鋭敏になってきた。
声が漏れそうになり枕を握りしめた手をマンネがつかんだ。
と、マンネがピクリとした。緊張した声を出す。

「誰かいる」
次の瞬間ベッドから飛び降りると、窓まで走っていき、カーテンを跳ね上げた。

279 :グク×クオズ4:2016/08/22(月) 18:41:35.67 .net
「いててててて」
腕をねじあげられ、マンネに引っ張ってこられたのはテヒョンだった。

見られていたのか。
ジミンはショックを受ける。

ジョングクはヒョンを手荒にベッドへ放り出す。
ジミンはおずおずと聞いた。
「テヒョン、いつからいたの?」
どうやらジミンが部屋に戻った時に、後ろからこっそりついて入ったらしい。
寝てる姿をビデオに撮ってやろうという魂胆だったらしく、ビデオカメラを持っている。

「テヒョン…内緒にしてよね?」
ジミンの懇願にコクコク頷いていたテヒョンだったが、自分を見つめるジョングクの目に気づき青ざめた。
「ヒョン絶対言いますよね」
「言わないって」
「いや絶対言う」
「言わないよ」
抗弁がちっとも真剣に聞こえないのはテヒョンの持ち味だ。

「仕方ないなあ。こんなことはしたくないけど」
ジョングクはわざとらしくため息をついた。
一瞬の隙をついて逃げ出すテヒョンをコンマ01秒の差で捕まえ、またベッドの上に放り投げる。
「らあっ!」
決死のテヒョンはマンネにタックルする。
マンネがことも無くテヒョンのタックルを交わすと、派手な音を立ててベッドの向こうへ消えた。
そのヒョンをジョングクはまたベッドの上に引きずり上げた。

「しゃあ!なんだ!ええい!」
マンネに片手で押さえられてテヒョンはジタバタしながら叫んだ。
ジョングクはテヒョンのビデオカメラをジミンに放り投げる。
「ヒョン、カメラ撮って」
「……え?」
「バラされたくないでしょ。撮って」

280 :グク×クオズ5:2016/08/22(月) 18:42:19.79 .net
そんなことはしたくなかったが、とりあえずカメラを構えるまねをした。
テヒョンはまだ暴れている。
「放せ、この…」
「ヒョン静かにしないと一発お見舞いするよ」
テヒョンは更に騒いだので、一発ではなく手を後ろにねじり上げられた。

やっと静かになったテヒョンの上にマンネは馬乗りになる。
ジミンはこの隙に部屋を出るべきか迷う。他のメンバーの部屋に駆け込んで…でもそれって僕がジョングギに何かされたこともばれる…

ジミンがまごまごしているうちにベッドの上では「テヒョン黙らせよう作戦」が開始されていた。
両手を押さえつけられたテヒョンはマンネに向かって強がっている。
「そんなことしなくても言わないって」
しかしマンネの顔が近づいてくると、焦ってジミンの方を向く。
「ジミナ!助けて!」
ジミンがカメラを降ろして動こうとするより早くジョングクの声がする。
「ジミヒョンは見ててください」
ジミンはオロオロするしかない。

更にマンネの顔が近づくと、テヒョンは顔を強くしかめて横を向いた。
ジョングクの顔が追いかけていく。
二人の顔が重なった。
テヒョンの悲鳴が聞こえる。
「っバカッ!やめろ!」
ジョングクの頭は離れない。
執拗に唇を吸っているようだ。
「っっっっあ!やめろって!……やめ……ぷはっ、もうやめ……やめ……や……はあはあ、やめろお」
テヒョンは抵抗を続けている。
ジョングクがジミンを振り返る。
「撮った?」
カメラを降ろしていたジミンは首を振る。
「撮れないよ」
「撮らないとジミヒョン撮るよ」
渋々カメラを上げるジミン。
「テヒョナ…ごめんよ。すぐ消すから」

281 :グク×クオズ6:2016/08/22(月) 18:43:08.14 .net
テヒョンは抵抗し続けて息が切れるのか返事をしない。が、
「ジミヒョン、こっち来て。アップで撮って」
というマンネの言葉に目を剥いた。
困った顔で近づいてきたジミンを見上げたが、あきらめたように目を閉じる。
ジョングクが急かすように見るので、仕方なくジミンはテヒョンの顔がよく見える場所に移動し、カメラを構えた。マンネはニコッと笑う。

ファインダー越しに見えるテヒョンにジョングクがキスを開始した。
テヒョンは固く目を閉じて、ジョングクが唇にキスをしても微動だにしない。石になることを決めたらしい。
そんなヒョンにマンネはわざと音を立ててキスを繰り返す。
まるでジミンに見せつけるように。

テヒョンの唇にキスを繰り返したあと、耳を舐める。
テヒョンの顔が歪んだ。
「あっ…」
思わず声が出る。
しまったという顔をして、テヒョンは再び石になる。
が、続け様に耳を刺激されると堪らず「あ〜っ」
と声を出し、目を開ける。
マンネに
「耳はやめろよ」
と抗議する。
テヒョンの言葉を聞くと、ジョングクは後ろからテヒョンを抱きすくめ、耳を集中的に舐め出した。
「うおあっ、いっ、やめて!」
悲鳴の最中、ジョングクはテヒョンの耳を舐めながらチラリとジミンを見る。
カメラを構えながら、ドキリとするジミン。
ファインダー越しのテヒョンはどんどん抵抗する力が抜けているようだ。

282 :グク×クオズ7:2016/08/22(月) 18:43:52.06 .net
「もうやめ、やめろ…」
相手の力がだいぶ抜けたところで再びジョングクはテヒョンの上にまたがる。
息を切らすヒョンの唇に舌を差し込む。
テヒョナは眉間に皺を寄せている。
ジョングクがヒョンの顎をつかんで舌を出させようとする。
「ヒョン舌出して」
両頬にマンネの指が食い込んで痛いのか、テヒョナは舌を出した。
マンネはその舌を優しくくわえたり、自分の舌と絡めたりしている。
「……ん……ん」
テヒョナの眉間から皺が消えている。
今は舌を絡めることに夢中になっているようだ。
音を立てて舌の交歓は続く。
見ているジミンはもぞもぞしている。

やがて電池が切れたようなテヒョンをベッドの上に抱き起こし、ジョングクはその足の上にまたがったまま、キスをしだした。
唇と唇が交わり、首を舐め、耳にキスする。
テヒョンはマンネのされるがままになっている。
固く閉じられていた目は瞼が色っぽく赤くなって、うっすらと開いている。
いつしかテヒョンの腕がマンネの腰に回されている。
再びジョングクが熱いキスをした。

283 :グク×クオズ8:2016/08/22(月) 18:44:38.05 .net
「ジョング…」
思わずテヒョンがジョングクの名前を呼ぶと、ジョングクはうれしそうな顔でジミンの方を向いた。
「撮った?」
いつの間にか夢中で二人を見ていたジミンは突然呼びかけられ、ドキンとした。
「あ、う、うん」
「よっしゃ〜!」
ジョングクはうれしそうにテヒョンの上から降りるとピョンピョン跳ねる。
取り残されたテヒョンはベッドの上でやられた、という表情だ。

肩を落としたテヒョンに言い含めて自室に帰すと、マンネはうれしそうな顔でジミンを振り返った。
「やっと邪魔者がいなくなったね」

ジミンはめまいがした。
彼の夜はまだ続きそうだった。

ー終わりー

284 :グク×クオズ:2016/08/22(月) 18:48:46.27 .net
以上です。
ブラックグク好きなんですが、お子ちゃま止まりです。
グクテテは書いてて楽しいですがその先が??
グクミンはエロ過ぎになるので自粛しました。

>>273
>>274
感想ありがとうございます。
やり過ぎた感かな?と思っていたので、ありがたく拝見しました。

285 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/22(月) 21:04:59.17 .net
エロ過ぎのグクミンも読みたいです
グクテテもこれきっかけでテテがグクにハマっちゃいそうだし
クオズを手玉に取るブラックグクちゃん黄金過ぎる〜

286 :グクミン:2016/08/24(水) 23:51:29.06 .net
エログクミンです。直接描写あるので苦手な方はスルーで。

287 :グクミン1:2016/08/24(水) 23:53:06.39 .net
>>283
の続きです。

ジミンは後ずさりした。
「待って…僕…」
そんなヒョンをじっと見つめていたジョングクは突然笑い出す。
あ然とするジミン。
「なんだよ」
「ジミヒョン、顔にシーツのシワの跡がくっきり残ってるよ」
「え?」
「洗面所の鏡で見てきて」

ジミンは洗面所に向かうと鏡で頬をチェックする。
右頰も左頬も別段シワのようなものは見当たらない。
気づくと後ろにジョングクが立っている。
「ジョング、どこについてる?」
言い終わらないうちにマンネに背後から抱きすくめられた。
「すぐ騙されるヒョン大好きだよ」

鏡の中でジミンが青くなっている。
「ジョング…あの」
「しっ」
ジョングクは素早くヒョンの唇に唇を重ねると、ヒョンのTシャツをめくり上げ、素肌をさらす。
緊張して上下する胸の先端に舌をはわす。ジミンの体がビクッとする。
「ちょっと…ジョング」
マンネは舌を這わしたまま、ヒョンの胸からへそへ降りていく。
ヒョンのハーフパンツに手をかけて下着ごと足首まで下ろした。
そしてヒョン自身を口に入れた。

ジミンは動揺して捕まるものを探し、洗面台の壁に手をついた。
「ジョング!やめて、ジョング!」
マンネの口の動きは止まらない。
下からジミンを見上げてくる。
ジミンはめまいがして倒れそうだ。
と、ジョングクが少し口を離して言った。
「気持ちいい?」
ジミンはぶんぶん首を振る。
「やめてよ。そんなジョング見たくないよ」
「あれ」
マンネは立ち上がって、ジミンにキスをしながら今度はジミン自身を手でもてあそび出した。

ジミンはキスの嵐から逃れるとまた叫んだ。
「やめてったら」
ジョングクは再びヒョンのTシャツをめくり上げると、ジミンに万歳させる。腕からTシャツを脱がせ、頭からも脱がせるのかと思いきや、口だけ出して頭にかぶせたままにしておく。
ジミンの目だけがTシャツで隠れている。まるで目隠しされたようだ。

288 :グクミン2:2016/08/24(水) 23:54:04.79 .net
ジョングクはジミンにキスして言った。
「ジミヒョン、エロい」
顔で唯一出ている唇にキスを繰り返す。
「ジョング…」
「ジミヒョン、しっ」
何も見えないジミンは自分の体がマンネによっていいようにされていくのを感じる。
快感が唇から脇、下腹部、背中と移動していき、我知らずジミンは喘いでいた。
と、後ろにネットリとしたものを塗られる。
「ジョング?」
「ジミヒョン、していい?」
返事をする間も無く、背後からマンネが入ってきてジミンは叫んだ。
「……!」
ジミンは混乱している。
なに?今なにが起きてるんだ?
ジョングクが強く抱きしめてきてジミンは息が止まりそうになる。
捕まるものを探してヒンヤリとしたものに触る。鏡だ。
そのまま鏡に手をついて、背後からの衝撃に耐える。
「……あ!……あ!」
「ジミヒョン、あまり騒ぐと空調の管を伝わって他の部屋のヒョンに聞こえるかも」
「そんな…だって、どうしたらいいんだよ、…ぁあ!」
「ん、その声も好きなんだけど」
聞こえるとまずいしなあ、と言って、マンネはジミンの顔から目隠し代わりのTシャツを取り去る。
鏡にジミンの赤く酔ったような顔が映っている。
「ジョング、うっ」
マンネの片手がジミンの口を塞いだ。
ジョングクがまた動き出す。
ジミンは叫んだが声にならない。
「っ!っ!っ!………」
鏡には口元を押さえられ、背後からマンネに責められている自分の姿が映っている。自分の意志に反してジミンは高まっていく。

289 :グクミン3:2016/08/24(水) 23:54:44.91 .net
「ヒョン可愛い」
耳元でジョングクが囁く。
動きは止まらない。
ジミンが達しそうなのを知ると、ジョングクはヒョンの口元を覆っていた手を離した。
ジミンの口から悲鳴が飛び出す。
「あぅっ、あぁ、あぁ、あぁ」
「ジミヒョン好き…」
ヒョンの背中をマンネがペロッと舐める。
ジミンは嵐に揉まれながら喘いだ。
「あっ、あぁ、僕も……」
ジョングクはうれしそうな顔をした。
「ほんとに?」
「うん、ほん…と…あぁぁ、あ、あ、気持ちいい…」
「ヒョン、気持ちいいの?」
「うん、うん…」
ジョングクがジミンに手を添えた。
ジミンが首を振る。
「だめだよ。いきそうだ」
「いっていいよヒョン。見たい」
ジョングクは手を使いながら、腰の動きを早めた。
「あぁ、もうだめ」
ジミンは悲鳴と共に達し、同時にジョングクも達したらしかった。

鏡の中にぐったりしたジミンが映っている。ジョングクがヒョンに囁く。
「ヒョンの中でいっちゃった」
「うん…」
「ジミヒョン好き」
「……」
「ジミヒョンは?」
「好きだよグギ……」

ジミンの体がふわりと浮いた。
ジョングクはヒョンをお姫様抱っこしながらウィンクする。
「ベッドに連れてくね」

もちろんただ連れていくだけではない。
少しすると今度はベッドが軋みだした。
またジミンの声がする。
「あ……あ、あ、ジョングギ…」
ジョングクの声もする。
「ヒョンの声好き……ジミヒョン、ジミン」

ジミンの喘ぎ声と共に夜は更けていく。

290 :グクミン:2016/08/24(水) 23:55:27.36 .net
終わりです。
暑さのせいで頭がおかしくなってますのでご容赦ください

291 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/25(木) 00:29:42.96 .net
うわあエロいです黒グク最高です
これ隣の部屋まで絶対聞こえてますよね…!
もし気が向いたら、欲求不満のテテがホソクに慰めてもらう展開とかお願いできないでしょうか

292 :グクミン:2016/08/25(木) 08:32:16.36 .net
ありがとうございます。テテとホソクですね。考えてみますね!
ちょっと時間かかるかもしれません
気長にお待ちください

293 :ホビテテ:2016/08/25(木) 14:21:44.54 .net
>>291
>>283の続きでホソク×テテです。
今回はキス止まりです。続きます。

294 :ホビテテ1:2016/08/25(木) 14:22:22.82 .net
風が気持ちいい。
撮影で郊外のとある廃ビルに来ていた。
長い待ち時間を持て余して、ビル内をうろついていたテヒョンは立ち入り禁止の柵の向こうに、屋上へ上る階段を見つけた。
錆び付いたドアは開けるのに難儀したが、幸い鍵はかかっておらず、数分間の格闘の末に開いた。

うーんと伸びをして、待ちくたびれた体を伸ばす。屋上には給水塔の他に、元々ビアガーデンだったのか、使われなくなったイスやテーブルなどが端にごちゃごちゃ固めて積んであった。
周囲は金網でグルリと囲まれている。
念のため金網をつかんで揺すってみるが、強度はまだ大丈夫なようだ。

ふとジョングクの声が風に乗って聞こえてくる。メンバーごとに撮影をしていて、テヒョンは一番初めに撮影が終わっていた。
ジョングクの笑い声がまた聞こえてきた。
テヒョンはそっと指で唇に触れる。
目を閉じて、ふーっと深いため息をついた。

急に騒々しい音が近くから聞こえてきた。誰かが屋上へ通じるドアを開けようと苦労している。
やっとドアが開き、中から出てきたのはホソクだった。
テヒョンを見つけ驚いた顔をする。
「おお?テヒョナ?おまえもここ見つけたの?」
「ぼくが一番乗りですよ、ヒョン」
テヒョンがそう言うと、ホソクは悔しそうな顔をした。
「こんなとこで何してるんだ?」
「別に。暇つぶしですよ。ヒョンもでしょ?」
「俺は運動しにきた」
と言って取って付けたようにヨガをやり出す。
テヒョンはしばらく笑ってそれを見ていたが、そのうち金網に捕まって周りの景色に目をやっている。
ヨガを終えたホソクが横にやってくる。

295 :ホビテテ2:2016/08/25(木) 14:23:58.76 .net
「何か見える?」
テヒョンは答えた。
「ん〜、街と、車と、人。あと自転車」
それは興味深いねと、そう興味深そうでもなくホソクは言い、何気なくテヒョンの髪を触る。
テヒョンもまた何気なく上を向いてホソクの手を払ったが、ヒョンの手は懲りずにテヒョンの肩をつかんで自分に引き寄せた。
そのままホソクは両腕で金網をつかんでいるので、右腕にテヒョンを抱えるような状態になっている。
テヒョンはじっとしている。
ホソクはテヒョンがおとなしいのに気がついて「どうかしたか?」と聞いた。
テヒョンは軽く首を振って髪を揺らした。
「別に。動きにくいだけです」
「はは、そうか」
と言いながらホソクの腕はそのままだ。
気づまりな空気が流れると、ふいにホソクがふざけておでことおでこをくっつけてきた。
「どうした?」
「ヒョン…」
テヒョンは戸惑ったが、頭の後ろでホソクが金網をつかんでいるので逃げ場がない。
咳払いするとホソクは頭を離すが、何か言いたげにテヒョンを見ている。
「いやか?」
ホソクが何のことを言ってるのか把握できず、テヒョンはとりあえず答えた。
「嫌じゃないよ」
ホソクは金網を握り直す。
「テヒョナ、俺さ」
「……?はい?」
「おまえのこと…」
ホソクの唇が触れる寸前に、テヒョンはヒョンの言葉の意味を理解した。
キスと言うより当たったくらいの勢いでホソクとテヒョンの唇が触れ合う。
「んん!」
思い切り顔をしかめたテヒョン。
ホソクは言った。
「いやか?」
テヒョンは答えない。グーにした手の甲で唇をぬぐう。
ホソクが近づくと振り払った。
「いやだ」
「テヒョナ」
「やだって」

296 :ホビテテ3:2016/08/25(木) 14:24:37.10 .net
そう言うと踵を返してテヒョンは逃げ出した。
屋上から脱出しようとドアに手をかけるが、頑固なドアはガンとして開かない。
焦ったテヒョンは追ってくるホソクの脇をかいくぐり、端に積んであるイスの方へ逃げる。
イスやテーブルの脇を抜け、布がかかった山の脇を潜ろうとすると、そこは壁だった。行き止まりだ。
呆然とするテヒョン。

「鬼ごっこは終わりだな」
振り向くとホソクが笑って立っている。
逃げ場を失ったテヒョンは息を弾ませながら壁に背中をくっつけた。
ホソクが近寄ってきて顎をつかむと横を向く。すねたようにホソクが声をかける。
「そんなに嫌がるなよ」
無言でヒョンの手を振り払うテヒョン。
急にホソクが強くテヒョンの肩をつかみ、テヒョンはビクッとした。
ホソクはなだめるような話し方をする。
「たまには言うことを聞けよ」
テヒョンは息を弾ませたまま、ホソクを見た。
少し開いた赤い唇から荒く息を吐き出し、眉に皺を寄せてホソクを見ている。ホソクは再びテヒョンの肩をつかむ。
テヒョンはぐっと力を入れて目を閉じる。
強張った唇にホソクは口づけた。
ホソクの腕の中でテヒョンは震えている。

297 :ホビテテ4:2016/08/25(木) 14:25:15.68 .net
「こわいのか?」
返事はない。ただ石のようになっている。
ホソクはテヒョンを抱きしめた。
「テヒョナ好きだよ」
テヒョンを胸から離し、顔を見る。
緊張している顔のテヒョンを見て、やや沈んだ声を出す。
「俺だけか?」
それでも返事がないので、積み上げたイスの後ろのコンクリート床にテヒョンを座らせ、自分も座る。
テヒョンの髪をいじりながら、額や頬にキスをしていると、やっともぞもぞ動き出す。
「ヒョンのこと、嫌いじゃないんだけど」
「嫌いじゃないんだけど?」
相変わらずのテヒョン節をホソクは面白く聞いている。
「こういうのよくわからない。順番が違うでしょう。まず大事なのは」
「うん。大事なのは?」
「お父さんに聞いてから」
「お父さん!?何を聞くんだ?」
「何って、こういうことしてもいいか」
ゲラゲラ笑い出すホソクにテヒョンは真面目な顔をして言う。
「だって大事なことだし。でないと、おばあちゃんにも怒られるし」
「おばあちゃん!?」
ホソクは笑い死にしそうなのをこらえて、テヒョンを床に寝かす。しかしまだ笑いが止まらない。
「もう笑わないでよ」
床に寝転んだまま、テヒョンもつられて笑っていた。笑いを押し殺しながらホソクはテヒョンの上にまたがる。
「お父さんに報告は無しな」
「でも」
ホソクはかがんでテヒョンの唇を吸いながら、たしなめる。
「でもじゃない。報告できないだろ?」
テヒョンは手の甲で唇を拭っている。
「報告できないようなことするの?」
ホソクは片手でテヒョンの首筋をなでた。
「そうだな。テヒョナ」
また口づける。
「しようか。報告できないこと」

298 :ホビテテ:2016/08/25(木) 14:26:53.98 .net
とりあえずここまで。続きます。
改行入れ忘れて読みにくいですね、すみません。

299 :291:2016/08/25(木) 18:36:17.15 .net
お父さんに聞いてからw
さすがテテ!想定外の反応に萌えました
続き楽しみにしてます〜

300 :ホビテテ5:2016/08/28(日) 02:16:07.35 .net
続きです。エロです。苦手な方はスルーで

ホソクの言葉にテヒョンは顔を赤らめた。
何か言いたそうにヒョンの顔を見つめるが言葉が見つからない。
「ん〜と」
「何?」
ホソクはテヒョンのシャツを脱がせにかかる。
ボタンを一つ一つ外す手をテヒョンがあわてて止める。
「だめ」
「いいの」
テヒョンの手を軽くはらってから両の手で彼の顔を包み込むー。
唇を尖らせているテヒョン。
「でも」
うるさいので唇で塞ぐ。
小生意気な唇は柔らかくて甘い。
「でも?」
唇を離すと、テヒョンは困った顔をしている。目を上に向けて考えているが、どうも大した考えはなさそうだった。思いついたように言う。
「あ、でもお父さんが」

ホソクはシャツを脱いで上半身裸になった。ほどよく筋肉のついたヒョンの体にテヒョンは黙る。
テヒョンのシャツの胸元に手をかけながらホソクはたずねる。
「お父さんが?」

ホソクの手が触れると薄い褐色の肌はピクリと動く。
手はテヒョンの胸からそれぞれ弧を描くようにして、彼のシャツを肩から外していく。テヒョンは息を弾ませた。

「あ…」
「ん?お父さんがなんだって?」
「…あ、だから、お父さんに、……っあ」

ホソクがテヒョンの耳朶を舐める。
「お父さんに、どうした?言ってみろ」
テヒョンは黙ってまばたきした。横を向いた顔は迷ってるようにも敏感になってるようにも見える。ホソクが舌先の動きを早めると、テテはまた「あ」と言い、息が早くなる。
ようやく口を開いたが
「いや、お父さんに、というよりも、……ん」
ホソクがテヒョンの顔を自分に向けさせ、キスをし、舌を絡めるのでテヒョンは皆まで言うことができない。
「ヒョン喋れな…」
「遠慮するな。喋れ」
「う」
テヒョンの舌を全部もらっておいて喋れとはひどい話だ。
ホソクはテヒョンの震える舌を自分の舌で弄んでいる。

301 :ホビテテ6:2016/08/28(日) 02:16:59.06 .net
突然テヒョンがホソクをぐいっと押しやった。
「やっぱりだめだよ」
「なんでだよ」
ホソクは引き下がらない。
それどころか、テヒョンの裸の胸に口づけ始め、下に降りていく。
あわてて体を起こすテヒョン。
「約束したんだ」
「お父さんと?」

ホソクは素早くテヒョンのズボンのベルトを外し、ズボンを下着ごと押し下げる。あわてるテヒョン。
「あ、ちょ、」
ホソクは体ごとテヒョンの胸の上に乗り、抑えつける。
片手をテヒョンの露出したものに伸ばす。
「お父さんと何約束したって?」
「だから、結婚まではエッチしないって、……あ」
「何」
「……う」
「なんだよ」
「……あ」

ホソクは片手を忙しなく動かしてテヒョンを刺激する。
テヒョンが声を出さないようにして、悶える様子はなんとも言えず可愛い。
「ヒョン……」
「あん?」
「だめだよだめだって」
「なにが?」
「だから……」
「なんだよ、はっきり言えよ」

テヒョンは苦笑いする。
体を起こそうとするがホソクはガンとして動かない。
「あ、ヒョン……ほんとに……ぼく……お父さんと約束して……」
「ああ」
「……だから……………あ、その、それ……………の……を、あ」
「何言ってるかわかんないぞ」
「う、うん、あ……あ……あ」

302 :ホビテテ7:2016/08/28(日) 02:17:50.51 .net
すでに息が乱れて混乱しているテヒョンは、片手を目に当てている。
が、ホソクの隙をついて裸のまま逃げ出した。
「おい、テヒョン!」

積み上げられた椅子の山を避けながらホソクはテヒョンを探す。
ドアの前にはいない。
反対側の給水塔の陰に隠れている。
ホソクがのぞくと、膝を抱えて座っている。
「テヒョナ」
黙っている。
横に座ろうとすると立って金網の柵をつかみ、遠くを見ている。

「テヒョナ」
細い体をホソクは抱きしめる。
「テヒョナ、いやか?いやならやめる」
テヒョンは綺麗な瞳でホソクを見つめた。
「よくわからない…。自分が自分で無くなりそうで怖い」
ふいにテヒョンから求めてきた。
ホソクの唇に唇を重ね、舌をからめる。
ホソクは急に高まっていくのを感じる。
テヒョナの頬を両手で挟み、唇に熱いキスをすると、彼の気持ちに手を伸ばす。形になっているのを知ると、テヒョナを金網に捕まらせ、自分もズボンを下ろして自分自身を取り出した。
ホソクも充分過ぎるほど濡れて準備万端になっている。

テヒョナの腰をつかみ、自分を差し入れると、テヒョナが頭をのけぞらせ、声にならない悲鳴をあげる。
指が白くなるくらい金網をつかんでいる。
「あ……はあっ……はあっあっ」
「テヒョナ……」
つながったうれしさでホソクはテヒョンを抱きしめた。
テヒョナ自身に触れるとはち切れそうだ。

303 :ホビテテ:2016/08/28(日) 02:18:21.74 .net
とりあえずここまでです。続きはまた。

304 :ホビテテ:2016/08/30(火) 00:50:02.53 .net
投下します。ホビテテの続きでエロ直接表現あり。苦手な方はスルーしてください。

305 :ホビテテ8:2016/08/30(火) 00:54:34.19 .net
ホソクは、テヒョンの右手がつかんでいる金網の上の部分を右手で持ち、左手でテヒョンの腰を抱えている。

自分の胸の下であえぐテヒョンの声にホソク自身も震えている。

「おまえとこうしているなんて」
テヒョンの髪にキスをする。
「信じられないよ。おまえを抱いてるなんて」

テヒョンの返事はない。辛そうに喘いでいる。
「テヒョン?」
声が聞きたくてホソクはテヒョンの前に左手を伸ばす。はちきれそうなそれを握る。

途端にテヒョンから声が漏れる。
ホソクはテヒョンの首筋をなめた。
「テヒョナ。もっと声出して。もっと俺に声聞かせて」

テヒョンの膝はガクガクで、金網に捕まってようやく立っているような状態だ。
ホソクは囁きながら左手を動かす。
「テヒョナ」
テヒョンの体がはねた。
ホソクを振り向いて懇願する。
「ヒョン、たのむよ…」
「うん?」
腰を揺らしながらテヒョンの明るい髪に指を差し入れてつかみ、上を向かせる。
「なんだ?」
テヒョンは息を切らしてホソクを見つめる。
ホソクは腰を揺らし、テヒョンは息を吐いた。
「なんて?」
動かすと、テヒョンの金網をつかむ手がより白くなる。
悶えるテヒョナの顔は紅潮し、汗ばんでいる。そんなテヒョンの唇をホソクは深く吸い舌をからめる。

もっともっとテヒョンを自分のものにしたい。
突き上げると、テヒョンは声をあげてのけぞった。

306 :ホビテテ9:2016/08/30(火) 00:55:15.09 .net
ホソクの激しい動きに体がついていかないようで、身をよじって訴えている。
「ヒョン」
ホソクの動きが増幅する。
「テヒョナ、気持ちいいよ。おまえは?」
返事はない。
「こいつ言わないのか」
ホソクはテヒョンの脇腹をつねる。
「あっ、やめて、言う、言う」
「言えよ」
「好きだよ」

不意打ちにホソクはまじまじとテヒョンを見つめた。
テヒョンもホソクを見つめ返す。
「好きだよ、ヒョン」

テヒョンが繰り返すとホソクは微笑んだ。
「テヒョン、俺もだよ」

ホソクはまたゆっくりと動き出したが、すぐにやめるのでテヒョンは息を切らせたまま振り返る。
ホソクはテヒョンに口づけしながら言った。

307 :ホビテテ10:2016/08/30(火) 00:58:34.84 .net
「いきたい?」
テヒョンは言葉にするのを躊躇っている。
「言えよ、いきたいって」
「……う」
「言えよ…」
「…………」
耳を近づけてテヒョンがボソボソつぶやく声を聞いた。
「イキたい。イカせて」

ホソクはテヒョンの体をキツくキツく抱きしめる。
「ヒョン」
「特別なんだテヒョナ」
「ん?」
「おまえのこと特別なんだ」
「……ホソギヒョン、」
「おまえに」

キスをする。

「おまえのこと離したくない、ずっと」
「ん」
テヒョンはこくりと頷く。
「ずっと。テヒョナ、」

ホソクの言葉を遮るようにして、テヒョンはホソクの頬を触りながらこう言った。

「ヒョン、僕もだから」
「……」
「僕もだよ、ヒョン。安心して」

ホソクはテヒョナの言葉を聞いて、より一層テヒョナを抱きしめた。
指でテヒョンを高め、腰を激しく動かす。

テヒョンは、ホソクが自分の中に放つのを感じた。と同時に、自分も熱いものを放出し、ヒョンと一緒に果てた。

汗だくになった二人は崩れ落ちると、そのまま床に寝転がる。
テヒョンは体を起こすと、ぐったりしたホソクの髪に口づけた。

それから仰向けになり、空を見て一人言を言った。

「うん。お父さんに報告するのはやめとこう」

308 :ホビテテ:2016/08/30(火) 00:59:58.59 .net
ホビテテ終了です。ありがとうございました。
アユクデ優勝万歳。

309 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/30(火) 01:18:06.94 .net
>>308
あ それはまだいっちゃだーめよw

お疲れさまでした〜続き待ってましたよー!最高です!
ホソク攻めはやっぱり愛を感じます
お父さんっ子なテテ萌えますね

310 :ホビテテ:2016/08/30(火) 01:55:31.14 .net
>>309
すみません!そうでした。アユクデ優勝は嘘です。まだ勝敗はわかりません!

いつも駄文を読んでいただき多謝です。
本当にありがとうございます。
ここでホソクの魅力に目覚めました…

311 :ホソクとユンギをお願いした者ですが:2016/08/30(火) 02:12:42.50 .net
>>310
かわいいですww

バンタンには無限の可能性がありますね!!!
お話を読ませてもらってるうちにだんだんどのカプも有りになってきました
なのでどのお話も続きをわくわくしながら待って楽しく読んでます!

ホソクとユンギのカプが好きですがここでナムジュンにもハマりましたw

312 :ホビテテ:2016/08/30(火) 02:31:01.78 .net
>>311
うれしいです。そんなことを言っていただけるとうれしくて二階から飛び降りそうです。
ばんたんは本当にキャラが一人一人立っていて、可愛くて、イケてて、よく事故るwので、書きやすいです
ナムいいですよね!
今日もジンが退場したあと、ああナムが今頃…と妄想がフル回転してました。

313 :291:2016/08/30(火) 11:50:53.90 .net
ホビテテお願いした者です
金網シーン、エロくて最高でした
テテからの「安心して」に悶えましたw
本当にどの組み合わせも読み応えがあって素晴らしいです
これからも楽しみにしてますね!

314 :ホビテテ:2016/08/30(火) 15:25:42.30 .net
>>313
ありがとうございます…
皆さんお優しくてクラクラします
できたら、金網が揺さぶられて
ガシャンガシャンと鳴る音を補完して読んでいただけたら…

315 :テテグク:2016/08/30(火) 18:49:20.55 .net
テテグクです。
ボンボヤの添い寝シーンをイメージして書きました(時間と場所は変えてます)
ラブではない、ほんわか話です。

316 :テテグク:2016/08/30(火) 18:52:09.86 .net
「おまえ何でここにいるの」
ヒョンの言葉にグクは薄目をあけたが、眠りから覚めきってないらしく再び目を閉じた。

テヒョンは寝ぼけた頭のまま考えていたが、どうしてジョングクが自分のベッドにいるのか見当もつかなかった。
答えが出る前に眠気に引きずり込まれる。

なぜだった?
なぜ、こいつここにいるんだっけ。

うつらうつらしながらテヒョンは昨日のことを思い出していた。

週末に迫ったコンサートの練習に明け暮れる毎日。
メンバー全員疲れがたまってる。
ドラマの撮影を並行しているテヒョンはといえば、空元気すら出ない。
本番に元気をとっておこうと、サボれるところはサボれるだけサボっていたら、ヒョンたちが怒り出すかと思いきや、まさかのマンネにピシャリと言われた。
「ヒョン。リハーサルの意味わかってます?」

マンネにチクリと嫌みを言われることはあっても、さすがに遠慮してるのか、テヒョンにここまで厳しい言葉を言ったことはなかった。

こいつ変わったな。
テヒョンは凹んだ。
マンネが頼もしくもあり、プライドが傷つけられて悔しくもあり。
モヤモヤした気持ちが顔に出て、ピリピリした時間にしてしまった。
皆に迷惑をかけてしまった、反省。

で。
なんでこいつはここにいるんだ?

横になりながら薄目を開けてジョングクを眺めていると、手を回してきて、テヒョンを抱き寄せる。

下の方の手でテヒョンの頭をナデナデしている。

抱き枕か俺は

重量のあるジョングクの腕をのけようか迷っている。

と、ジョングクが寝言を言った。

ん?
テヒョンの目がパチッと開いた。

「なんか言ったか?ジョングク」
「………」
ジョングクの口に耳を近づける。

「ヒョン、ごめんね」

テヒョンはグクの顔をじーっと見る。
マンネはどうやら寝たふりをしているようだ。

可愛いやつめ。

テヒョンは微笑んだ。
「俺も。ごめんな」

テヒョンはグクの腕をどけるとそっとその腕にキスをした。
そして今度は自分がグクを抱き枕にする。
温かい。
テヒョンは再び眠りに落ちていった。

317 :テテグク:2016/08/30(火) 18:52:29.05 .net
終わりです。ありがとうございました。

318 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/30(火) 20:24:32.83 .net
ホビテテのホソクがすごくかっこよくてなんか…攻めホソクは優しくて彼氏力高いですよね
テテグクも可愛いしリアルにあの添い寝シーンが蘇って胸キュンでした
また他の組み合わせも思い付いたら是非〜
どのカプもすんなり入ってくるからすごいです

319 :テテグク:2016/08/30(火) 23:00:14.03 .net
>>318
感想ありがとうございます
ホソクはきっと元々がかっこいいんでしょうね
たいがいひどい目に合わせてしまって
恨まれそうです
はい、また何か漏れてきましたら、書きますね!

320 :テテグク:2016/08/31(水) 14:44:56.47 .net
テテグクで恋愛ものです。続きます。
今回はエロはありません。

321 :「バースデープレゼント」テテグク1:2016/08/31(水) 14:47:51.40 .net
深夜、漢江の公園にはさすがに人が少ない。
テヒョンは深夜営業のコンビニエンスストアでアイスコーヒーとホットドッグを2つずつ購入すると、相方のところへ戻った。

近寄る足音に気づかないはずはないのに振り向きもせず、相方はベンチでスマホゲームに興じている。
彼の傍らにアイスコーヒーとホットドッグを置くと、テヒョンは黙って空いてる場所に腰をかけ、ゲームが終わるのを待った。

「ああ〜ダメだ」
相方は不機嫌につぶやくとスマホから目を離し、夜空を見上げる。
テヒョンは声をかけた。
「コーヒー買ってきたけど」
相方はこちらには目をくれようともせず、「どうも」と言った。

沈黙が続くので仕方なくテヒョンはアイスコーヒーを口にする。
一口飲んで顔をしかめる。
「わあお、このコーヒー苦いな」
笑顔で相方にも勧める。
「な、飲んでみろよ。苦すぎるから」
冷ややかな答えが返ってきた。
「苦くないコーヒーがあるんですか。知らなかったな、へえ」
テヒョンは黙ってストローをくわえ、アイスコーヒーをすすった。
ややあって声を上げた。
「お、お〜流れ星だ。見た?願い事した?」
また冷たい返事が返ってくる。
「しました」
「なんて?」
「早く家に帰れますようにって」

テヒョンはウーと言って頭をかきむしった。眉間にシワを寄せるとうなる。
「おまえ、まだ機嫌治らないの?」
冷たい目をしたジョングクと目があった。

「は?機嫌?僕、機嫌なんて悪くないけど?悪くないけど?ヒョン」
「…めちゃくちゃ悪いだろ」
「悪くないよ?けど、もし、仮に、仮に僕が機嫌悪かったとしてもだよ?Vヒョンにはなんの関係もないよね。俺とVヒョン、なんの関係もないもんね」
まくしたてるマンネにテヒョンは返す言葉を探していたが、真面目な顔をして謝る。
「悪かったよ」
マンネはわざとらしく大きなため息をついてみせる。
「は〜。だ〜か〜ら、なんでVヒョンが謝るんですか。関係ないって言ってるじゃないですか」
テヒョンは神妙な顔をしている。
「ほんとに早めに帰るつもりだったんだけど、ほんとごめん、おまえのセンイルパーティー間に合わなくて」
「楽しかったな〜センイルパーティー!」

322 :「バースデープレゼント」テテグク2:2016/08/31(水) 14:50:21.45 .net
グクは大声を出して立ち上がる。
「ラプモニヒョンが僕のために詩を作って、ユンギヒョンがそれに曲をつけてくれたんですよ。それを皆で歌って」

「……うん、知ってる」

「ジンヒョンが久しぶりにご馳走作ってくれて、練習で疲れてるのに、たくさん作ってくれて、もちろんわかめスープもありましたよ。で、ジミヒョンは僕が欲しかったキャップを買ってくれて、ホソギヒョンはパーティーの前にミュージカル観に連れて行ってくれました」

「……そうか、よかったな」

「はい、すごくよかったですし、感動しましたし、うれしかったです。だからVヒョンいなくても全然全然残念じゃなかったですから!!」

一気に言い終えるたグクの顔は夜目にも怒りで真っ赤になっている。
テヒョンはもう一度深々と頭を下げ、謝った。

「ごめんなさい」
「ごめんとか、いらないですよ。全然気にしてないですから。だって、ヒョンだって僕のセンイルなんて全然気にしてなかったでしょ?」

テヒョンは困った顔をしてつぶやいた。
「そんなことないよ」

ジョングクはキッと睨んできた。
「そんなことあるよ!同窓会終わったらタクシー飛ばして帰ってくるって言ってたじゃないか」

テヒョンは黙っている。
グクの目に涙がにじんでいる。
「いいよ、もう。同窓会楽しかったんならよかったじゃない。Vヒョン、僕と違って友達大切にするもんね。いいことだよ」
言葉を切る。

「電話出てくださいよ。さっきからずっと鳴ってます」
「いや、いい」

テヒョンは首を押さえている。
グクはそれに気がつき「何?」と聞く。テヒョンは手を振った。
「なんでもない」
「疲れたんでしょ。帰ろうよ。僕だってパーティーで疲れてたのに、無理矢理連れてこられてさあ」

と、ジョングクの携帯が鳴り出した。
テヒョンは「とらなくていいよ」と言うが、ジョングクは無視して電話に出る。電話をしているうちに、キョトンとした顔になる。

「はい、はい、一緒です。え?……はい、………そうなんですか、はい、伝えます。わかりました」

323 :「バースデープレゼント」テテグク3:2016/08/31(水) 14:51:44.54 .net
ジョングクは電話を切り、黙っている。
テヒョンは首を押さえながら聞いた。
「だれ?」
グクはうつむいたまま答えた。
「マネさん」
「なんて?」

「タクシーの運転手さん、病院で意識が戻ったって」

テヒョンは目を見開くと破顔した。
「そうか!よかった!」
ウオーと叫ぶとその場を走り回る。

そんなヒョンに向かってジョングクは叫ぶ。
「ヒョン!」

テヒョンは笑顔のまま息を切らして立ち止まった。
「なに?」

ジョングクはテヒョンに詰め寄る。
「何で言わないの?乗ってたタクシーが事故を起こして、タクシーの運転手さんが意識不明になって、病院に搬送されるのに付き添ったって」

テヒョンは笑顔のまま、「あ〜」と言葉を切ると、こう続けた。
「うまく説明できなかったから」

ジョングクは怒鳴る。
「ちゃんと説明するべきだよ!」

「う〜ん、なんか言い訳みたいだったから。おまえのセンイルパーティーに間に合わなかったのは事実だし」

グクはテヒョンの二の腕を思い切りつねり、テヒョンは大声を上げた。
「痛!痛!痛!やめろおお」

グクはヒョンを突き放した。見ると涙をダラダラ流している。
「言い訳してよ!なんで言い訳してくれないんだよ!どんな理由でも聞きたかったよ」

テヒョンは驚いてグクを見た。
グクは続ける。
「辛かったんだ、僕のセンイルなんてVヒョンにはどうでもいいことだったんだって、恨んだんだよ」

324 :「バースデープレゼント」テテグク4:2016/08/31(水) 14:52:54.78 .net
テヒョンはグクを見つめた。

ジョングクは泣きながら続ける。
「他のヒョンは皆祝ってくれたのに、肝心のVヒョンが、僕のために、たった一日、たった数時間、それっぽっちも空けてくれないんだって、僕はそれだけの存在だったんだって、考えて、辛くて」

「ジョングガ」
テヒョンはマンネの肩に手をかける。
マンネは泣きじゃくっている。
「でも誤解だったんだ。ごめん、僕こそごめん。Vヒョンはいいことをしてたのに、僕は、僕は」
「もういいって」
テヒョンはジョングクを抱きしめた。

「こめんね、誤解してごめん。Vヒョンそんな人じゃないのに、わかってたのに、誤解して、恨んで、僕は、僕は最低だよ」

テヒョンはジョングクを強く揺さぶる。
「ジョングギ、もういいんだ。もういいんだって」
涙でぐちょぐちょの顔を上げさせる。
テヒョンの目も潤んでいる。

「同窓会になんか出るべきじゃなかった。俺、本当に、おまえのこと、一緒に祝ってやりたかったんだ。ごめんな、本当にごめん」

ヒョンの言葉を聞いて再び泣き出すマンネをテヒョンはしっかり抱きしめる。

325 :「バースデープレゼント」テテグク5:2016/08/31(水) 14:57:13.29 .net
芝生の上に二人で寝転んだ。
満天の星が見える。

マンネに腕枕していたテヒョンは体勢を変えようとして呻いた。

ジョングクが心配そうに聞く。
「ヒョン。むち打ちだろ?病院行かなくてよかったの?」
「そうだな、明日行ってみる」
「痛いのは首?他に怪我してるの?」
「怪我は無いんだけど」

テヒョンは起き上がってカバンから何やら包みを取り出した。
綺麗にラッピングされたプレゼントは角が若干凹んでいる。
振ると中でカチャカチャ割れている音がする。

326 :「バースデープレゼント」テテグク5:2016/08/31(水) 14:57:49.03 .net
「高校の同級生に陶芸の仕事やってる奴がいて、おまえ用のカップ作ってもらってたんだ。今日の同窓会で受け取る約束してて、それでちょっと…でも、せっかく綺麗に包んでくれたのに」
ジョングクは黙ってプレゼントを受け取ると、開けてみた。
中に入っていたカップはいくつかの大きな破片になっていた。

327 :「バースデープレゼント」テテグク7:2016/08/31(水) 14:58:25.76 .net
もうずっと前からテヒョンはこのプレゼントを考えていてくれたのだ。
同窓会にわざわざ行ったのも、これを受け取る目的もあったのだ。

ジョングクはさっきの自分の怒りを心底恥じた。
泣きたいのを堪えてカップだった残骸を眺めているうち、あることに気づく。

328 :「バースデープレゼント」テテグク8:2016/08/31(水) 15:00:06.35 .net
「あれ?これ、2つ?」
「え?」
あわてて中を確かめるテヒョン。
あ〜、と言って赤くなる。
「どうしたの、ヒョン」
「あいつ、気をきかせやがって。大事な奴へのプレゼントって言ったから、ペアカップにしてたんだ」
ジョングクの顔を見て焦って手を振る。
「俺が頼んだんじゃないよ」

大事な奴

テヒョンがふと漏らした言葉が、ジョングクの心に広がっていく。

ジョングクは喜びを噛み締めながら、箱の中の、色の違う破片を見つめた。
「僕とヒョン、混じっちゃったね」

横を見ると、自分をじっと見つめるテヒョンと目が合う。
テヒョンは何か言いたげだった。
「ジョング」
「……この破片、色違いを混ぜて一つのカップにできないかな」

グクは破片をつまんだが、小さくアッと言って取り落とす。
指先に小さな血の玉ができた。
テヒョンがその手をつかむ。
「大丈夫か?」
「……大丈夫」

ジョングクはテヒョンを見た。
テヒョンの大きな瞳に自分が映っている。
「ジョング」
テヒョンは握ったマンネの手を握り直した。
「うん」
そっとテヒョンの顔が近づいてくる。
長いまつげで縁取られた大きな瞳をジョングクはじっと見つめている。

テヒョンは提案した。
「あのさ、1分だけ目つぶって」
ジョングクは笑った。
「やだ」
テヒョンは笑う。
「ジョングギ」

テヒョンの手がジョングクの頭を捕え、二人のおでこがくっついた。
二人はおでこを押し合いながら、笑っている。

しばらく無邪気な笑い声が続いていたが静かになると、やがて、どこからともなく甘い吐息が微かに聞こえてきた。

329 :「バースデープレゼント」テテグク:2016/08/31(水) 15:02:14.94 .net
続きます。
NGワードに引っかかって、途中細切れになってしまいました。
あと5が2つありますが、5と6の間違いです。すみません。

グクのセンイルを記念して。

330 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/31(水) 18:01:26.18 .net
>>329
次からエロい展開ですかね
楽しみにしてます

331 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/31(水) 18:15:08.40 .net
>>329
こういう感じの二人すごくいい!
自分が思ってるテテのイメージとすごくあってて幸せでした!
グクに対してヒョンな感じ出してくるテテが大好きなので嬉しかったです

332 :「バースデープレゼント」テテグク:2016/08/31(水) 19:30:29.29 .net
続きです
ほのぼのから、いきなり「どエロ」になってしまいました
苦手な方は超スルーでお願いします

333 :「バースデープレゼント」テテグク9:2016/08/31(水) 19:31:16.24 .net
小さな音を立てて、二つの影がついばみあっていた。
チュッ チュッ と小鳥がさえずるような音を立てて、テヒョンとジョングクはお互い夢中で口づけを交わしていた。
ふと目が合い見つめ合うと、我を忘れた姿が恥ずかしくてお互いうつむくが、次の瞬間には再び唇を合わせている。

互いの背中に腕を回し、相手を抱きしめ確かめあう。

だんだん二人の息が上がってくる。
口づけは激しさを増し、テヒョンはジョングクの唇を吸い、ジョングクはテヒョンの舌を求めた。
テヒョンがジョングクの首筋に舌を這わせる。ジョングクの口から思わず切ない声が漏れた。

二人はハッとする。
暗いとは言え、公園という公共の場所だ。

マスクを深くかけて二人は夜の街へ向かった。
小さなホテルの部屋をとり、二人はまた抱き合った。

部屋に入り、マスクをとると、二人は待ちきれないといった風でキスを交わす。
ベッドに腰掛け、キスをし、舌を絡ませながら、二人とも服を脱いだ。

ベッドの上に膝立ちして向かい合うと、お互いに触れながら口づけを交わす。
テヒョンがジョングクのものに触れると彼は、あ、と言って目を細めた。
ジョングクがテヒョンのものをつかむと、テヒョンは目を閉じて切なそうにため息をついた。
キスを交わしながら密やかに相談する。
「なあ、どうしようか、俺たち」

ジョングクは四つん這いになってヒョンのものを口にし、丁寧に作業し出した。
テヒョンはマンネの頭に片手を置き、眉に皺を寄せ、熱くため息をつく。それでも辛抱できなくなり、そっとマンネに囁く。

334 :「バースデープレゼント」テテグク10:2016/08/31(水) 19:34:06.41 .net
「おい、俺、でそう」
マンネは顔をあげる。
「いいよ、出して」
テヒョンはマンネの髪をギュッとつかんで何度か腰をひくつかせ、マンネの口中に吐き出した。
マンネが丁寧に舐めとると、申し訳なさそうに指でマンネの口を拭い、キスをした。
「今度はおまえの番だな」

ジョングクを仰向けに寝かすとテヒョンは下に降りていく。
恥ずかしがって追い払おうとするジョングクの手をよけて口に含むと、マンネは甘い声を出した。

テヒョンは舌を使いながら、ジョングクを観察する。
マンネはテヒョンの舌が敏感なところに触れるたび、甘い声を出して、身を震わせる。
テヒョンの口中でそれは滑らかに張り切って、今にも弾けそうだ。

「出していいぞ」
テヒョンの申し出に首を振るジョングクだが、下半身は言うことを聞かず、テヒョンがもう一度舌を這わせると、甘い一声と共にたくさん出してしまった。それはテヒョンの口元にもおびただしくかかり、ジョングクは恥ずかしがった。

互いに一度ずつ出したところで、並んで寝転んで見つめ合っていたが、やはりまだ物足りないと見えて、再びキスが始まる。

テヒョンが体を起こすと続けてジョングクも起き上がり、再びヒョンを口に入れる。
ジョングクがテヒョンを散々口で転がして、好みの形に整えている間、テヒョンは目を閉じて意識を集中させているようだ。が、今度は途中でマンネを制し、自分がマンネの腰に頭を埋める。

早くもマンネはいきり立って若さを感じさせる。テヒョンが二、三度舌を使えば充分だった。

二人並んで寝転がり向かい合う。
キスをして、お互いにお互いを喜ばせる。
互いの体から出た汗と、粘液が混じり合って、淫猥な、それでいてどこか泥遊びのような音を立てている。
テヒョンがため息をつき、ジョングクが呻いた。ジョングクが喘ぎ、テヒョンが声を漏らした。

ただお互いにお互いを喜ばせようと、高めようと、抱きしめあい、腰のあたりをまさぐりあう。
テヒョンは早くも達しそうになりながらグクを見る。と、マンネと目が合った。喘いでいる。
「ヒョン…」

335 :「バースデープレゼント」テテグク11:2016/08/31(水) 19:34:45.57 .net
その途端、テヒョンは背筋に電流が走り、どうにも我慢ができなくなった。
涙があふれそうになり、無我夢中で目の前のマンネに口づけると、仰向けにして上に乗り、マンネを手で刺激しながら動物のように自分をマンネの腹に擦り付ける。
「あ…ヒョン、ヒョン…」
ジョングクが達したのと同時にテヒョンも放ち、それはだいぶ飛んでマンネの顔を汚した。
テヒョンはごめんといって、マンネの顔を拭った。

おさまらない。
テヒョンの胸はおさまらなかった。
目を閉じて息を弾ませているジョングクの顔を名残惜しそうに舐める。
耳を舐め、首を舐め、ジョングクの背中側に回る。
ジョングクの汗を舐めていると、あっという間にテヒョンは復活した。

薄目を開けている可愛いマンネにキスして囁く。
「おい、グガ。もっとしたい」
マンネはにっこり笑う。
「僕も」

336 :「バースデープレゼント」テテグク12:2016/08/31(水) 19:36:11.73 .net
その笑顔にテヒョンはまた燃えるような気持ちになる。
仰向けのジョングクにキスをすると、彼の両脚を膝を持って抱え、マンネの中に入っていく。
マンネが声をあげ、テヒョンの首にしがみつく。
「ああっあっあっ」
「ジョングギ……」

テヒョンは堪えながら、少しずつ動く。テヒョンが動くたびにジョングクはテヒョンにしがみついた。
甘い声で喘ぐ。
「ああ…ああ…」

テヒョンは荒い息をしながらマンネを気づかう。
「大丈夫?」
ジョングクは頷くが次の瞬間にはもう声をあげる。
「ああっ、ああ…ん、ん、ヒョン」
ジョングクの方からテヒョンに熱いキスをした。息が荒い。
「ああ、ヒョン、….ヒョン、すきだよ」

その声を聞くとテヒョンの下半身にも甘い痛みが走る。
走り出しそうな自分を抑えて、テヒョンはジョングクにキスをする。

「ダメだからな。俺、今度はゆっくりおまえをつながってたいから……いい?」
「う、ん、わかったっ、あっ、ヒョン……ヒョン……」
「だからジョング、ダメだって、そんな声出したら我慢できないって」
「わかってるん…だけど、……あっ、ヒョン」
「ジョングギ」

337 :「バースデープレゼント」テテグク13:2016/08/31(水) 19:37:31.60 .net
目を閉じてテヒョンは心を落ち着ける。が、少し動くと、すぐに下からジョングクの声が聞こえてきた。
「あっ……ヒョン、ぼく、もう……」
テヒョンは焦る。
「ちょ、ちょっと待てジョング」
ジョングクはテヒョンの首に手をかけるとグイッと引き寄せた。
「もう、ぼく、無理、我慢できないよ…」
テヒョンも堪え切れず、急いで走り出した。ジョングクがテヒョンの下で喘ぐ。
「ああっ、ヒョン、Vヒョン、ああっ、いいよ、いい、いいっ、Vヒョン!愛してるよ」
「グガ、俺も……俺も愛してる……!」

338 :「バースデープレゼント」テテグク14:2016/08/31(水) 19:38:10.88 .net
快感がテヒョンの目の前で白くスパークした。
テヒョンがマンネの腹の上に大量に出したものは、マンネが自ら出したものと混ざり合い流れていく。
息を切らした二人はその様子を見て、おかしそうに笑った。

339 :「バースデープレゼント」テテグク15:2016/08/31(水) 19:39:39.57 .net
息を弾ませたまま、テヒョンはマンネに口づける。

340 :「バースデープレゼント」テテグク15:2016/08/31(水) 19:40:14.50 .net
「今度、プレゼント買いに行こうな」

341 :「バースデープレゼント」テテグク15:2016/08/31(水) 19:40:45.85 .net
マンネは笑った。
「プレゼント?今もらってるけど?」
ー終わりー

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