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グクサナポエム
- 1 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 18:47:51.86 .net
- ※ sage進行
※アンチ、モメサは徹底スルー
※コテは出禁
※メンバーsage禁止
※モモミナ話禁止
※他アーの話や比較は禁止
※次スレ立ては>>990が立てましょう
※立てられない場合は他の人に依頼してください
※バンタン×サナポエムもどうぞ
前スレ
- 33 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 22:34:12.27 .net
- 唇が降ってくる
ワロタ
時間あったらグクミンお願いします🐨
- 34 :ナムテテ→ユンテテ:2016/07/29(金) 22:40:44.72 .net
- >>33
ナムテテからのユンテテ書いてます。
私ばかり占拠してしまっては申し訳ないので、どなたかグクミン書いてくれませんか?
- 35 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/30(土) 23:39:38.27 .net
- >>32
お願いします
- 36 :ユンテテ(ナムテテ)1:2016/07/31(日) 09:14:15.43 .net
- ナムテテからのユンテテです。
ナムテテ→ユンテテの続きで、ユンギ視点です。
===
不協和音。
ユンギは最近のグループに流れる空気をそう位置づけた。
原因はわかってる。
とあるメンバー二人の間の確執だ。
ナムジュンとテヒョン。
いつ頃からだったか、二人がお互いを避けている。ナムジュンがテヒョンに手を上げたのが原因なのだろうか。最近は二人が話しているところなどとんと見かけない。
ユンギは注意深く観察し、ある結論に達し、ナムジュンを作業室に呼び出した。
「テヒョンだけど」
ナムジュンは黙っている。
サングラスで隠れた瞳の奥はうかがい知れなかったが、ソワソワとどうにも落ち着かない様子だ。
「まだ…その喧嘩とかしてるのか?」
ナムジュンは答えない。
指を組んだり離したりしている。
やがて渋々口を開いた。
「喧嘩はしてないですよ」
「ナムジュン。隠すなよ〜」
ユンギがおどけて見せるもナムジュンは無表情のままだ。
「なあ、仲間だろ」
- 37 :ユンテテ(ナムテテ)2:2016/07/31(日) 09:15:59.31 .net
- その言葉は思いがけずリーダーを直撃したようだった。
「仲間なんてクソ食らえ」
彼が苦虫を潰したような顔で呟いた言葉にユンギは耳を疑った。
「おい。どうした」
思わずナムジュンの肩をつかむ。
リーダーは大きくため息をついてうなだれ、頭を揺すった。
彼の自慢の頭脳に入り込んでしまった何かを追い出そうとしていた。
「僕たち何もないんだ」
ナムジュンはユンギの顔を見ると、すぐに視線をそらした。
テヒョンはあられもない姿で寝ていた。
日本のファンからもらった浴衣をパジャマ代わりにしているが、寝相が悪いせいで、腰紐一本で止まっているだけだ。ほとんど全裸に近い状態になっている。
下着位つけろよなあ。
ユンギは部屋の入り口からテヒョンを呼んだ。
四次元はぴくりともしない。
「おい」
寝返りを打って向こうを向いた。
ミルクティー色の臀部がこちらを向いている。女のようにツルンとした尻をしている。
「おい、起きろテヒョナ!」
- 38 :ユンテテ(ナムテテ)3:2016/07/31(日) 09:16:40.23 .net
- 少しばかり大きな声を出すと、ようやく体を起した。
迷惑そうな顔で体をかいている。
急に気がついたように前を合わせた。
「痴漢!」
そんな言葉には取り合わず、テヒョンの横に腰かける。
「なあ、ナムジュンと何かあったのか」
「なにか?」
「最近おかしいだろ、おまえら」
「別に」
めんどくさそうに話す側から眠っている。頭がぐらんぐらん揺れだした。
「おーい」
そのままユンギの肩にもたれてくるので立ち上がると、またベッドの上にひっくり返る。
仕方がないのでくすぐることにした。
脇腹に手を伸ばすと気配を察知したのかテヒョンは身を丸めて防御する。
そこに無理矢理手を入れてくすぐる。
「あっ、やめて」
やめてという割には顔が喜んでいるのがテヒョンらしい。
しかしまだ眠いのか目は頑なに閉じられている。
手を緩めるとそのまま眠りに落ちていく。
本当にイケメンだよな。
起きていても寝ていても絵になる。俺ではこうはいかない。
- 39 :ユンテテ(ナムテテ)4:2016/07/31(日) 09:17:13.01 .net
- ユンギは当初の目的を忘れている自分に気がつき、テヒョンを揺さぶった。
「なあ。喧嘩してるなら話し合えよ」
目を閉じたままムニャムニャ言っている。
その言葉を聞きたくて顔を寄せると、ふいにテヒョンがパチッと目を開いてドキッとした。
「ヒョン」
「なんだよ」
「ヒョン、好きな人いる?」
「なんだよ突然」
ふとあることに気がついて問い返す。
「お前はいるのか?」
「いる」
あっさり返答が返ってきた。
再び目は閉じられている。
「それはナムジュンもからんでるの?」
テヒョンの返事は無かったがユンギは合点がいった。
ナムジュンと一人の女を取り合ってるのか。なるほど。そういうことか。
厄介だな。
===
また長くなりました。続きは後日。
お気になさらず他の話もどうぞ。
- 40 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/31(日) 09:38:25.52 .net
- ロム専です
- 41 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/03(水) 09:28:36.17 .net
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- 42 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/03(水) 09:28:49.68 .net
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- 43 :ユンテテ(ナムテテ)5:2016/08/06(土) 01:38:04.96 .net
- ユンギの観察は続いた。
リーダーはどうやらテヒョンを避けているようだった。
テヒョンが話しかけても空返事を返すか、聞こえないふりをしていることが多い。
そんなときテヒョンはというと、特に気にはしていないようだった。
時折寂しそうに微笑むことはあったが、次の瞬間大声を上げてジミナにじゃれついたり、ホソクにまとわりついたりしていた。テヒョンの周囲には笑い声が絶えない。
ふと気づくと今度はリーダーが目でテヒョンを追っている。
うるさくて苛立っているのかと思いきや、じっと四次元を追う目には何か感情がこもっているように見えた。
そしてそれは決して憎しみや腹立たしさといったものではなく、むしろ逆の、憧れや愛情のこもったものに見えてユンギは混乱した。
喧嘩してるのか?本当に?
ジョングクと作業室で二人になったときに、その困惑を口にすると、マンネが思い出したように言った。
「そういえば、さっきナムジュニヒョンに『テヒョンと話をするからしばらく部屋から出てて』と言われました」
「本当か?」
「はい。だからここに来ました」
- 44 :ユンテテ(ナムテテ)6:2016/08/06(土) 01:38:48.84 .net
- ジョングクとナムジュンの部屋のドアは開いていて、中から話し声が聞こえた。
ジョングクには作曲の課題を出して作業室に引き止めておいた。
他のメンバーは個別活動のため、宿舎を留守にしている。
ナムジュンはきっとユンギもジョングクといっしょに作業室だと思っているのだろう。声をひそめずに話しているので、ユンギの潜んでいる廊下までよく聞こえてきた。
テヒョンの声が聞こえた。
「二人きりだと緊張する」
ナムジュンがこたえる。
「今さら緊張はないだろ?」
テヒョンは怒ったように言った。
「ナムジュニヒョン、俺を避けてる」
「……」
リーダーは黙ってしまった。
突然ドンと音がして、廊下のユンギはどきりとする。
ソッと部屋をのぞくと立っているナムジュンの背後の壁、ナムジュンの顔を挟むようにしてテテが両手をついていた。
ユンギは息を殺して成り行きを見守った。
ナムジュンは真顔でテヒョンの顔を見返している。
「なんだよ」
テヒョンはしばらく両手をついていた。ナムジュンに睨みをきかせているのだろうか、ユンギには背中を向けているせいでその顔は見えない。
- 45 :ユンテテ(ナムテテ)7:2016/08/06(土) 01:39:57.98 .net
- やがてテヒョンは両手を下ろし、うつむいた。
二人とも黙っている。
ナムジュンがため息をついた。
「まあ、なんていうのか」
テヒョンの頭を両手で撫でる。
リーダーはしばらくテヒョンの髪をわしゃわしゃした後、彼の顎に手をやり上を向かせる。テヒョンの顎を左手で軽く支え、右手でテヒョンの前髪を何度もかきあげていた。考え事をしているかのような顔で、ふと屈んだと思うとテヒョンにキスをした。
「ヒョン」
「ごめん」
ナムジュンの瞳は熱で潤んでいるようだった。迷うようにテヒョンの頬を撫でていたが、我慢しきれず再び口づけする。
テヒョンはこたえるようにナムジュンの首に両手を回し、ナムジュンはテヒョンに口づけしたまま、彼の薄い身体を抱きしめた。
ナムジュンはあわただしくテヒョンのシャツのボタンを外そうとする。テヒョンは手を添えて手伝った。
やがて彼のミルクティー色の肌が露出するとナムジュンは首筋から下へ向かって順に口づけていく。
テヒョンは肩で息をしながらナムジュンの髪を撫でている。
- 46 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 01:40:35.10 .net
- ここからエロありなので嫌な人はスルーしてください
- 47 :ユンテテ(ナムテテ)8:2016/08/06(土) 01:41:24.65 .net
- テヒョンのヘソまで口づけると、ナムジュンはテヒョンのズボンにも手をかけた。テヒョンは一瞬抵抗するようにも見えたが、あっという間に下着ごと脱がされテヒョン自身が顔を出した。
ナムジュンはためらわずにそれを口にし、テヒョンは声を出してのけぞった。
「あっ。ヒョン…」
よろけて窓のカーテンを右手でぎゅっと掴む。
裸の肩が揺れている。
「あっ、はぁ…待って、ちょっと待って」
ナムジュンはテヒョンの要求にはこたえない。
「うっ、あっ、ダメだってば、ねぇ、ヒョン、ねぇ、ねぇ、…あっ、はぁ、ああ、もぅ…」
テヒョンが一層のけぞり、カーテンを掴んだ手が震えた。
「あっ…」
テヒョンの体から力が抜け、床にへたり込む。テヒョンのものを飲み込んだナムジュンの口を手でぬぐっていた。
「ごめん、ヒョン、汚して…」
テヒョンからナムジュンにキスをする。脱力してヘナヘナの弟をナムジュンは無理矢理立たせて囁いた。
「いいか?」
小さく頷くのを見ると、彼の腰に自分自身をあてがい押し込んだ。
テヒョンの悲鳴が上がる。
ナムジュンがうめいた。
「テヒョナ…ごめん、大丈夫か?」
テヒョナは首を振る。
しかしナムジュンは動きを止められないようだった。
再び力強く押し込み、テヒョンは耐えられず声を出した。
「ヒョン…」
部屋に二人の荒い息だけが響く。
ナムジュンの動きに身を震わせるテヒョンは美しかった。薄い褐色の肌を汗が零れ落ちる。
「ああ、ヒョン…あぅっ、うっ」
「テヒョナ…」
腕に腕をからませ、ナムジュンはテヒョンを拘束した。
最後に更に激しく打ち付けたところでナムジュンも達したようだった。
思い切りテヒョンを背後から抱きしめていたが、その腕から滑り落ちるようにテヒョンは床に崩れ落ちた。
あわててナムジュンはテヒョンの上に屈み込む。
「テヒョナ」
荒く息をする恋人のまぶたに口づけた。テヒョンは床に倒れていたが少し頭を上げるとニッコリ微笑んだ。
ユンギは今見たものが整理できないまま、そっとその場を離れた。
- 48 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 01:41:58.51 .net
- 今日はここまでです。
- 49 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 09:33:39.52 .net
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- 50 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 14:37:20.72 .net
- ナム攻めいいね!
- 51 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 16:53:23.43 .net
- ナムテテからユンテテに移行していきます。
ナムテテに横やりを入れるSユンギです。
- 52 :ユンテテ(ナムテテ)9:2016/08/06(土) 16:54:05.78 .net
- 「どうかしましたか?ユンギヒョン」
夕食の席で隣に座ったジョングクがそっと囁いた。
某国のライブ後、彼らは値段のはりそうなレストランで食事をしていた。主催者側の招待ということだった。
メインはこの国の名物である海鮮、つまりユンギやジョングクの好物であるが、明らかにユンギはいらついていた。
目の前にはナムジュンと隣にテヒョンが座っている。二人とも海鮮が大の苦手だが、そこはさすがにナムジュンは黙って料理を口に運んでいる。
対してテヒョンは海鮮が苦手ならサラダを摘めばいいものを、野菜も嫌いとあって、最初からコーラ以外ほとんど口にしてない。当然のように腹が減っているのだろう、すこぶる機嫌が悪かった。
と、ナムジュンが店員に何か囁き、テヒョンの前にお子様プレートが運ばれてきて、パッとテヒョンの表情が明るくなった。
「なんだよ、それ」
「テヒョン、ずるいな自分ばかり」
他のメンバーから上がる非難の声などそっちのけでテヒョンの機嫌はたちまち良くなり、ニコニコとハンバーグを口にしている。
ナムジュンは素知らぬ顔だったが、テヒョンが切り分けたハンバーグを差し出すと、パクッと食べた。
ユンギはイラッとした。
- 53 :ユンテテ(ナムテテ)10:2016/08/06(土) 16:54:49.39 .net
- 「おい」
努めて抑えたつもりだったが、自分でもびっくりするくらい機嫌の悪い声が出た。隣でマンネが目を丸くしている。
あわてて咳払いして、穏やかな声を出そうとした。
「あのさ、あまりこいつを甘やかすなよ」
ナムジュンへのコメントだ。
リーダーはすました顔をしている。
「甘やかしてますか?」
「してるだろ。あまり、」
と言葉を区切って、テヒョンに視線をやる。
「テヒョナのためにならないだろ。もう成人してるんだから。少しくらい我慢とか覚えないと」
ジョングクが肘でつついてくる。
ちょっと口調がキツいとヒョンをたしなめているようだった。
テヒョンはというと、表情がみるみるうちに暗くなった。
だから、そういうところ言ってるんだって。
ナムジュンがすました顔のまま言った。
「いいじゃないですか、たまには。こいつもいつも我慢しててかわいそうだから」
右手でテヒョンの後頭部を撫でる。
テヒョンはあまり表情を変えなかったが口の端がほんの少しうれしそうだった。
ユンギは更にいらついた。
なんだよ、我慢してるって。ナムジュンがテヒョンに我慢させてるってことか?
「ユンギヒョン」
グクの声を遮るように、冷たい言葉が出た。
「結局テヒョンは自分だけ良かったらいいってことだろ」
テヒョンがムッとした顔をして文句を言った。
「それどういう意味ですか」
「ユンギ、どうした」
遠くから嫌な空気を感じたジンヒョンが声をかける。
構わずユンギは続けた。
「こういう席は招いてくれた人の気持ちだろ。そういう席で出されたものに全く箸をつけないって礼儀としてどうなんだよ」
ナムジュンが何か言う前に、テヒョンが低く答えた。
「わかりました。全部食べます」
そう言ってお子様プレートを脇に追いやると、海鮮料理をパクパクと食べ始めた。
ナムジュンが無理するなよ、と声をかけたがユンギに当てつけるようにバクバク食べている。
ユンギは黙って酒を口に運んだ。
- 54 :ユンテテ(ナムテテ)11:2016/08/06(土) 16:55:35.62 .net
- がんばってはいるが、やはり苦手は苦手なようだ。時々うつむいたまま飲み込むのに難儀して、フリーズしているテヒョンだった。四苦八苦して、やっとの事で飲み込む。汗を大量にかき、涙目になっている。
そんなテヒョンとユンギの目があった。ぷいっと目をそらすテヒョンにまたユンギはいらついた。
「おい。もういいよ」
テヒョンは黙って食べている。
「もういいから」
テヒョナは無視して食べ続けている。
天邪鬼め。
そんなに食べたいなら食べろよ。
ユンギはイライラして、目に入った生牡蠣を手にとってテヒョンの前に差し出した。
「これ食べて終わりにしろ」
生牡蠣を前にテヒョンは悔しそうな顔をした。
テヒョンがこの世で最も嫌いな食べ物に生牡蠣を上げていたのをユンギは忘れてない。
どうだ?降参か?
テヒョンは黙ってユンギを睨みつけていたが、やがて目を閉じてユンギに向かって口を開いた。ここに入れろと言わんばかりの態度にユンギは当惑した。
殻の中で切り離された牡蠣の身が光って震えている。
引き寄せられるように牡蠣の殻をテヒョンの口元まで運んだ。
傾けると、光る身がスルリと滑り落ちる。
身はキラキラと輝いてテヒョンの赤い唇にぶつかる。
口の端から零れ落ちるかと思いきや、スルッと彼の口に吸い込まれた。
赤い舌がチロッと唇を舐めた。
ユンギはテヒョンの口元を凝視している自分に気づいて汗をかいた。
俺、いま見とれてた?
テヒョンはというと、口に含んだものの、生牡蠣を飲み込むこともできず、目を白黒させている。
ナムジュンがナフキンを持って、ここに吐き出せと言うが、テヒョンは目をグッとつむって飲み込んだ。
そのまま椅子にもたれてぐったりとなっている。
なんでそんなに意固地なんだよ。
ユンギは呆れながらも具合の悪そうなテヒョンの顔から目を離すことができなかった。
テヒョンの唇が濡れているのをナムジュンがそっとナフキンで拭う。
ジョングクは黙って魚のスープを口に運んだ。
- 55 :ユンテテ(ナムテテ):2016/08/06(土) 16:55:58.55 .net
- 今回はここまでです。
- 56 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 17:52:10.83 .net
- テテ受けの人の文章ってすごくおいしそう
食事もだけどナムジュンもテテもすごくおいしそうで良い
続き待ってます
- 57 :ユンテテ:2016/08/06(土) 18:09:51.79 .net
- なんか書けたので投下します。
Sユンギの無理矢理系なので苦手な方はスルーで。
- 58 :ユンテテ12:2016/08/06(土) 18:11:00.28 .net
- あ、エロです。苦手な方はスルーで
==
ナムジュンが留守だ。
それを知ってユンギはテヒョンを飲みに誘った。
いつぞやのわだかまりはもうない。
人懐こいテヒョンはニコニコとついてくる。
酒が飲めないもの同士、飲みに行くのも変な話だが、ユンギは赤くなるのは早いが実はそこそこ酒が飲める。先に酔っ払うのは完全にテヒョンが先だ。
ユンギはそれを知っている。
二人同士で飲むと、いつもとは違った親密度が増す。
馬鹿話をし、音楽について真面目な話をし、また馬鹿話をしているうちに夜も更けた。
帰り道、ユンギは足元がふらつくのを感じながら、酔い覚ましに公園に寄ろうとテヒョンを誘った。
テヒョンもまたふらふらとしながらニコニコとついてくる。
二人で芝生の、少し木陰になって見えにくいところを選んで腰をかける。
夜の暗さも相まって近くを通っても顔の判別がつきそうになかった。
先に寝転がったのはテヒョンだ。
いい気持ちで伸びをする。
「ああ、気持ちいい」
チラッとシャツがめくれて素肌が見えている。
ユンギはそんなテヒョンを横目で見ながら、慎重に彼の隣に横になった。
そっと手を伸ばして、テヒョンと手をつなぐ。
男同士だが手をつなぐくらいはよくやることだ。
だが、ユンギにはある計画があった。
それは、男同士あまりやらないこと。
- 59 :ユンテテ13:2016/08/06(土) 18:11:49.66 .net
- テヒョンは思った以上に酔っているようだった。寝転がりながら大きく息をついている。なにがおかしいのか、時々クスクス笑う。
「どうした?何がおかしい?」
「いや、なんかね。おれ、ここにいなかったらどうなってたんだろうなって」
クルッとユンギの方を向いて微笑んだ。
「ユンギヒョンと一緒に歌えてうれしい」
心臓が苦しくなってユンギは起き上がった。
「あらためて言うなよ。俺もだけど」
テヒョンの上にまたがる。
テヒョナはニコニコしている。
そのままユンギはテヒョンに口づけた。
「好きだ」
ガバッとユンギを跳ね除けてテヒョンが起き上がった。口を押さえている。
「テヒョナ」
暗くて見えなかったが、テヒョンが青ざめているのがわかった。
ふらふらと立ち上がろうとする。
「どこ行く」
「帰る」
「もう少しここにいろって」
手を引っ張るとあっけなく尻餅をついた。そこをまた押し倒す。
テヒョンは眉をしかめて、首を振った。
「ユンギヒョン、俺」
ユンギはまた唇を塞ぐ。テヒョンは抵抗を試みるが、相当酔いが回っているらしく、あっけなくユンギに組み伏せられている。
固く口を閉じているのはナムジュンへの貞操を守るためか。
その口を手でこじ開けて、舌を入れた。
「ん、むん…やだよ、」
全力で押しのけてくるが、今日ばかりはユンギの力が勝っている。
「や、め…て」
悲鳴をあげて抗うテテを押さえ込むようにして、ユンギは何度も何度も口づけた。
「ユンギヒョン…」
テテはさすがに怒った声を出すが、その唇を再び塞ぐともうあまり抵抗せず、あきらめたようにユンギの舌を受け入れた。
唇を離すと横を向くテヒョンにユンギは囁く。
「見たいんだ」
「なにをですか?」
「おまえがイクところ」
- 60 :ユンテテ14:2016/08/06(土) 18:12:31.58 .net
- 怯えた瞳がユンギを見つめ、パッと体を丸め防御している。
が、なんなくズボンを下ろされて、テヒョンはうめいた。
「やめてよ。どうしてそんなこと」
ユンギは黙って、テヒョナに手を伸ばす。
意に反して固くなっているそれにユンギが触れるとテヒョナは激しく首を振った。
「やだ。だめ」
ユンギはテヒョナの唇を吸いながら手を動かした。自分の下でテヒョナが弱々しく抵抗してるが、やがてあえぎ声が混ざり出す。
「やだよ、やだ…あぅ、あっ、…」
必死で声を出さないように我慢している。手を休めずにその首筋を舐めると、震えて声を出すのが可愛かった。
息が荒い。
「っ、っ、くぅっ、ん、ん、ん…くっ」
必死で耐えているものの、絶頂が近いことを知るとユンギはテヒョンの顔をじっと見つめたまま、手を離した。
テヒョンは辛そうに目をつむっている。息が荒い。膨張したままのそれに再び触れるとピクリとし、深くため息をついた。
「動かしてほしいか?」
黙っている。
「やめようか?」
小さく首を振った。目から涙が零れ落ちる。ユンギは荒々しくテヒョンの唇に自分の唇を重ねると、再び手を動かし始めた。
テヒョンがたまらず悲鳴をあげた。
「あっ…ヒョン…あっ、はぁっ」
うっすらテヒョンの目が開いた。
熱に浮かされるような瞳ですがるようにユンギを見た。
テヒョンが達した瞬間、ユンギは逃すまいとテヒョンの舌に舌をからめた。テヒョンの舌は痙攣し、小さくなった。口中に熱い唾液が充満し、テヒョンの唇の端から溢れ出す。
怒張が解放されるのと同時にテヒョンから力が抜けていき、静かになった。
その体をしっかり支えると、ユンギは何十回目かのキスをした。
- 61 :ユンテテ:2016/08/06(土) 18:12:57.05 .net
- ここまでです。
どうもすみません。
- 62 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 19:05:21.75 .net
- ありがとうございます、楽しみました‼︎
Sユンギ良かったです。
時間があれば次回作もお願いしまーす。
- 63 :ユンテテ:2016/08/06(土) 20:04:29.24 .net
- 需要があれば書きますが、ちなみにどのカプがいいんでしょうか。ナムテテもユンテテも初めてで、というかバンタン初めて書いたので書けるかどうかわかりませんが。
- 64 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 20:42:58.77 .net
- >>63
キャラ設定がみんなすごくそれらしくて面白かったから他のメンバーも見てみたいけど
そもそもはテテ受けが好きなら他のカプ書くのしんどかったりしない?
- 65 :ユンテテ:2016/08/06(土) 20:49:59.43 .net
- お返事ありがとうございます。
特にテテ受けが好きなわけでなく、思いついただけです。
テテ攻めも書けるかもしれませんが、すぐは無理かな?
でもテテは攻めても受けにされちゃいそうです。
- 66 :ユンテテ:2016/08/06(土) 20:55:55.98 .net
- 受け ホソク ジミン テヒョン
攻め ジン ユンギ ナムジュン グク
な感じです
- 67 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/06(土) 21:39:07.47 .net
- >>66
そうなんだ〜私の好きなカプは受け同士と攻め同士だわ残念w
他に書きたいの思い付いたらまた書きに来てください
- 68 :ユンテテ:2016/08/06(土) 22:54:53.47 .net
- じゃあ上にリクエストがあったグクミン書いてみました。
- 69 :グクミン1:2016/08/06(土) 22:55:15.74 .net
- 実際、ジミンさんには困っている。
ジョングクはシャワー室の前に脱ぎ捨てられたジミンの服を見下ろしていた。
まず第一に練習し過ぎだ。
誰よりも早く練習室に現れ、誰よりも遅く練習室を後にする。
ダンスにかける熱意はハンパなく、今ではホソクも一目置くほどの実力だ。
それでもまだ足りないと思っているようで、常に鏡に向かって振りをチェックしている。
あれじゃあいつまでたってもボクが追いつけないじゃないか。
ジミンさんには困っている。
第二に気が利きすぎる。
ジャンケンで負けた奴が全員分の荷物を背負うことになったとき、これは大事なものだから自分で背負うと、そっと負けたメンバーの荷物を減らそうとする。
ナムジュンが手を怪我したときも、自分の用のついでだと言ってはせっせとヒョンの買い物にいそしむ。
ジンが料理を作るときには必ず、変な料理を作らないように見張るという口実で手伝いをする。
なんでそんなに気を使うの。もっと気楽にしようよ。
ジミンさんには困っている。
第三に、ヘタレだ。
常に人の役に立とうとするのに、しょっちゅう無くし物をしたり、準備が遅かったりしてはメンバーに迷惑をかけ、プラマイゼロになるのが泣ける。
作業だって決して器用とは言いがたく、結局ユンギが横から手を出して仕上げてしまう。
そのたびに自信を失ってしょぼくれている。
- 70 :グクミン2:2016/08/06(土) 22:55:52.20 .net
- 可愛すぎるだろ。釜山男子か、それでも。
ジミンさんには困っている。
第四に、これが一番重要だが、脱ぎたがる。
鍛え上げた腹筋を見せるのは確かに振り付けだが、最近とみに露出が増えている。マスターがあげる写真を見ると18禁スレスレだ。
もっともジミンさんが露出狂になるのはライブのときだけで、普段はむしろ恥ずかしがりの男だ。
それが、ライブになるとエロい。
どうしたものか。
ジョングクがジミンの脱ぎ散らかした服を眺めてると、シャワー室の扉があいてバスローブを着たジミンさんが出てきた。
ジョングクを見て驚いた顔をする。
「お」
「もうシャワーしたんですか、早いですね」
髪をタオルで拭きながらジミンさんは答える。
「練習でだいぶ汗かいたからね」
化粧っ気のないジミンさんはライブでの色気はどこへやら、おまけに小柄で細いので中学生のようだ。
***
ジョングクの視線に気づき、ジミンは不思議そうな顔をした。
「どうしたの?」
いや別に、と言いながらジョングクはあるものを取り出した。
シャッター音に気づいて振り返ったジミンはジョングクがカメラを構えているのに気づく。
「おい」
「どうぞ気にしないで」
そう言いながらジョングクはジミンに向かって何枚もシャッターを切る。
カメラマンジョングクに慣れているジミンだが、ずっと自分を撮り続けるマンネをさすがに注意する。
- 71 :グクミン3:2016/08/06(土) 22:56:48.18 .net
- 「ちょっと。着替えたいんだけど」
「あ、気にしないでいいんで」
「気になるわ!」
ジョングクはやめるどころか更に近寄ってきてシャッターを切るので、ジミンは薄気味悪く思った。
と、カメラから顔を上げたマンネはニッコリ笑った。
その笑顔で何人のペンを殺せるだろう。つられてニッコリするジミンにジョングクは言った。
「さあ、モデルさん。脱いで脱いで」
「脱がないよ!」
あれ、という顔をするマンネ。
「脱がないの?」
「脱がんわ!脱いだら撮るんやろ?」
「ええやん、減るもんじゃないし」
「減るわ、俺の純粋なイメージが」
「…」
「笑うな、アホ」
釜山出身同士、方言バリバリの会話である。
ジョングクが真顔で脱がせにかかる。
「ええやん、男同士なんやから」
「ちょっと!ジョングク、なんやねん、やめて!変態!ちょっと、テヒョン〜!」
助けを呼ぶジミンの口を片手で塞いでジョングクはウインクする。
「誰も助けは来ないよん」
あっと言う間もなく、バスローブの中に手を滑り込ますと、ストンと下に落とす。ジミンはパンツ一枚で呆然としていた。
- 72 :グクミン4:2016/08/06(土) 22:57:34.65 .net
- ジミンが後ずさるも、ジョングクの手にはバスローブの腰紐が握られている。
ジミンはゴクリと生唾を飲んだ。
「まさか、それで変なことするんじゃないよな?」
「変なことって?」
「手首結わえたりとか、吊るしたりとか」
「あ」
ジョングクはいいことを聞いた、という顔で指を鳴らした。
「それいいね」
ジョングクは鼻歌を歌いながらジミンの手首を縛った腰紐をカーテンレールに結びつけていた。
ジミンは事の成り行きに青ざめていたものの、やがてキョロキョロし出す。
「ヒョン?なにしてるの」
「いや、どこにカメラあるのかなと思ってさ」
こんなエグい内容、放送できんやろ、とジョングクは思ったが黙っていた。
ジミンはドッキリだと思い込もうとすることで何とか平静を保っている。
ジョングクは縛り終えると再びカメラを向けた。
「ヒョン、笑顔笑顔」
冗談ではない。
誰が半裸でカーテンレールに腕を吊るされた状態で笑顔を作れるというのだ。
そう言うと、ジョングクは真顔で言った。
「全裸がいい?」
ジミンは最高の笑顔を見せ、ジョングクはシャッターを切った。
「いいね、ヒョン。その顔その顔」
ジョングクはジミンの割れた腹筋に興味があるようで、そこも連写している。ふと思いついたように呟いた。
「そうだ、あれをしなきゃ」
ジミンは自分の体にサインペンで「花様年華」と書かれながらうんざりしていた。
なんの罰ゲームなの、これ?
ジョングクが顔をあげる。
「YOUNG FOREVERも書きたい」
ジミンはブスッとして答える。
「どうぞご勝手に」
「ヒョンのお尻に書いてもいい?」
「やめろ」
「書きたい」
「殺す」
「じゃあやめる」
あっさり引き下がったジョングクはスルスルとジミンの戒めをとくと、軽々ジミンを抱き上げてベッドまで運んだ。
ポンとジミンをベッドに転がすと、さっさと上に乗ってきて囁く。
「ヒョンに殺されたくないからね」
そう言って、ジミンの脇腹の「花様年華」を手でなぞると、困惑するジミンの頭を持ち上げ唇を重ねた。
ジミンの声なき悲鳴が上がった。
- 73 :グクミン:2016/08/06(土) 22:57:53.45 .net
- 今日はここまでです。
- 74 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 03:02:44.61 .net
- いいよいいよーニヤニヤしちゃった
読みやすいし文体も好きです
ありがとうございます
またよろしくお願いします
- 75 :グクミン:2016/08/07(日) 11:40:02.82 .net
- 続きです。悪い子ジョングク。
- 76 :グクミン5:2016/08/07(日) 11:40:41.36 .net
- ジョングクはジミンが這いずって逃げるのを捕まえては、ズルズルとベッドの中央まで引きずってくる。
普段もこんな遊びはしょっちゅうやっているのだが、今日はジミンの真剣度が違う。
大海で溺れている者のように両手をジタバタ動かして、なんとか魔手から逃れようとしてる。
ジョングクは面白いので、若干力を緩めてはジミンがそこそこ脱出しかけると、また捕まえて引きずってくるのを繰り返していた。
ついにジミンがキレた。
「いい加減にしろよ、もう!離せ!この筋肉豚!」
ジョングクに広げた両手を押さえつけられたまま、わめく。
「離せ、わあ!おい!俺はヒョンだぞ!」
ピクリとも動かせない両手にやがて力尽きたようだった。
「ふざけんなよ…」
ムッツリと黙り込んだ。
キスしようとすると激しく嫌がって顔を背けた。
ジョングクが手をどけると、パッと横向きになり、痛そうに手首をさすっている。が、動こうとはしなかった。
「逃げないの」
「どうせ逃げてもまた引きずってくるんだろ」
かなり怒っているようだ。
「好きにしたらええやんか。どうせ俺はおまえのオモチャなんやから」
ふてくされている。
マンネはヒョンの髪をいじっていたが、やがてつぶやいた。
「ごめん」
ジミンがチラッと見る。
ジョングクはしょんぼりと続けた。
「ぼく、ちょっと焦ってて、乱暴なことしてしまいました、ヒョンに。本当になんてことしてるんだろう。ごめんなさい、ジミヒョン」
ジミンは体を起こした。
「何を焦ってるんだ?」
ジョングクはクスンと鼻を鳴らした。
「最近ジミヒョンを見てると、すごくセクシーで、色っぽくて」
「そ、そうかな」
- 77 :グクミン6:2016/08/07(日) 11:42:46.45 .net
- マンネにそう言われると悪い気はしない。
「そうですよ!なんであんなに色気があるんですか!ファンの人気もすごいし、NO MORE DREAMの腹筋見せだってエロ過ぎるし」
「ありがとう」
目をパチパチして顔を赤らめるジミン。
ジョングクはうなだれた。
「最近ジミヒョン、前ほど絡んでこなくなったし、もうぼくと遊ぶの飽きたんでしょ」
「なに言ってるんだよ〜。俺が触ると露骨に嫌がるくせに」
「はぁ〜ジミヒョンはわかってませんねえ」
ジミニに顔を近づける。
ドギマギしてジミニは目をそらす。
「ふりに決まってるじゃないですか。ほんとはうれしかったです」
目をそらしたまま、ジミンはなんと言おうか迷っていた。
「…そうなの」
「そうですよ!」
そっと視線をジョングクに向けると、すごく近いところにマンネの顔がある。透き通るように白く艶やかな肌。大きな瞳。薄赤く色づいた唇。
その唇がそっと近づいてきて、再びジミンに口付けた。
ジミンは目を閉じて、自然な流れでジョングクのキスを受け入れたが、彼の舌が侵入してきたのであわてて振りほどこうとした。
ところが又もやがっちりホールドされていて動けない。
しまった。
パニクるジミンを尻目にジョングクはゆっくりヒョンの口中を味わっている。
「んんん〜んんんんん」
窒息しそうになりながら、ジミンは息継ぎの間に襲ってくるマンネの舌の感触に痺れていた。
柔らかく、ゆっくりと絡めてくる舌はジミンの理性を溶かしていく。
「ぐ、グギ」
「…」
「やめ」
「…」
「やめ、ぁ」
「…」
「…」
とろけそうだ。
- 78 :グクミン7:2016/08/07(日) 11:43:31.15 .net
- 一度唇が離れたので、ぼうっとしたまま目を開けると、再び唇が重なる。
触れ合う唇と唇が何度もジミンに快感を運んでくる。
知らなかった。キスだけでこんなに感じるんだ。体中の神経が唇と、舌と、ジョングクに捕まれている腕に集中している。
再び舌と舌が熱く絡み合った。
溶けそうだ。
なんでこの子、こんなにキスがうまいの?黄金マンネだから?
「ジミヒョン」
ジミンはジョングクにしがみついている自分に気がついた。
あわてて体を離し、手の甲で口を拭うが、体から快感が消えてくれない。
もじもじしているジミンにジョングクは話しかけた。
「ねえ、ヒョン。もっといろいろしたいよ」
いろいろってなに?
ジミンは戦慄した。
- 79 :グクミン:2016/08/07(日) 11:43:52.50 .net
- ここまでです。
- 80 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 13:00:16.03 .net
- 色気ある文章だね
好きです
- 81 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 14:23:12.81 .net
- ふぅ〜乙です
ありがとうございました
- 82 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 21:30:17.77 .net
- 書いてる方の好みでは受けと受けなんだけどホプミンが読みたい
もし暇があって思いついたらでいいのでよろしくです
- 83 :グクミン:2016/08/07(日) 21:34:34.65 .net
- ホプミン。思いつかなかった。
書いてみます。しばらくお待ちください。
- 84 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 22:53:38.25 .net
- >>83
ありがとうございます
書けたらでいいんで!楽しみにしてます
- 85 :グクミン:2016/08/07(日) 23:03:02.53 .net
- 書けました。ホプミン爽やか系です。
- 86 :ホプミン1:2016/08/07(日) 23:03:39.73 .net
- 「久しぶりだな、おまえと二人でデートすんの」
美術館のチケットを差し出しながら、ホソクは笑った。
そうですね、とチケットを受け取りながらジミンもまた笑ってみせた。
「ん?どうかしたか?」
ホソクがふいに心配そうな顔をして、ジミンの顔をのぞきこむ。
サングラスの奥で優しい目がジミンを見つめている。
それもいつものことだったが、ジミンはふと涙ぐみそうになって、暑くて、と笑顔でごまかした。
ジミンも又サングラスをしていたので、目が赤いことを悟られずにすんだ。
でなかったら夕べ一晩泣き明かしたことを簡単にホソクに悟られてしまっただろう。
今日一日は泣いたらだめだ。
ホソギヒョンといい思い出を作ろう。
「そか」
ジミンの笑顔を見ると、ホソクはたちまち上機嫌になって、踊るように美術館の中へ入って行った。
ジミンはヒョンの後ろ姿を見送るようにして、わざと遅れて入館する。
遠くからヒョンの姿を眺めたかった。
遅れて展示場に入ると、すでにホソクは陳列された現代アートに見入っていた。
黙って作品を見つめる眼差しは真剣そのもので、ひょうきんないつものホソクはいない。
引き締めた唇も、時折首の後ろを触る手も、片足に重心をかけた立ち方も惚れ惚れするほど男前だ。
なにか作品にインスピレーションを受けたのか、ジミンの存在を忘れたかのように作品から作品へと渡り歩いていく。
- 87 :ホプミン2:2016/08/07(日) 23:04:39.54 .net
- ジミンは作品を見るふりをして、そんなヒョンの姿を目に焼き付けていた。
焼き付けるたびに、胸がチクチク痛んだ。
美術館の中庭で一休みすることにする。ジミンが二人分のコーラを持って戻ると、ホソクが中庭の片隅で何やら振りを確認するように踊っていた。
太陽に向かって伸ばす腕が美しく、緩やかに頭の周りを巡り、体の前に突き出される。
何かを求めるように踊る姿にジミンは見とれていた。
「ヒョン」
ジミンに気づいたホソクが振り向いた顔にはダンサー特有の色香が残っている。
「あ、見てた?」
破顔するとたちまち消え失せる色気。普段通りのおとぼけホソクに戻る。
「なんかさ、芸術作品見てたら、胸の奥から突き上げてくるものがあってさ〜、踊らずにはいられなかったのよ」
「わかります」
「お、ジミンも?」
ホソクが踊れと目で合図してきたので、ジミンはコーラを近くのテーブルに置く。
人目を気にしつつ、少しだけ今の想いを踊ってみせた。
想い人に伸ばす手は空を切り、走っても走っても追いつけない。
切ない気持ちを込めてほんのさわりだけ踊ってみせた。
ホソクは感心したようにサングラスの奥の瞳を丸くする。
「お、いいな」
若干悔しそうだ。
「ジミン、ほんとうまくなったよ」
肩を叩く。
「もう俺無しでもやれるな」
ジミンは胸を撃ち抜かれた気がした。
唇がわななくのを悟られまいとうつむく。
ホソクはそんなジミンの様子を恥ずかしがってると思ったのだろう、照れ隠しのように大きな笑い声を立て、ジミンの背中をバンバン叩く。
- 88 :ホプミン3:2016/08/07(日) 23:05:53.51 .net
- 「あ、そーだ。ジミン、サングラス替えっこしてよ」
そう言って突然ホソクはジミンの顔からサングラスを取り上げる。
ジミンはあわてたが遅かった。
ホソクはジミンの泣き顔を見て、ポカンとした顔をする。
「おい、どうした?」
ジミンはうつむいたまま手を差し出した。
「恥ずかしいからサングラス返して」
だがホソクはサングラスを返さずに、ジミンの肩を抱いて、椅子に座らせた。
「コーラ飲むか?」
ジミンが首を振るので、ホソクは自分だけコーラを口にする。
ストローで音を立てながら、じっとジミンの様子を伺っている。
やがて口を開いた。
「もしかして、ナムジュンから聞いた?」
ジミンは黙ってたが、渋々頷いた。
「そっか」
ホソクはしばらく考えてたが、やがてポツリと呟いた。
「ありがとな、泣いてくれて」
やはり本当だったのだ。
ナムジュンに泣きながらホソクが話をしているのを見かけて、何があったのか心配でたまらず、話したがらないナムジュンを必死で説得して聞き出した言葉は衝撃的だった。
「ホソクはしばらく防弾少年団を離れるから」
頭が真っ白になって、どうやって部屋まで帰ったかわからない。ナムジュンが何か理由を説明していたが耳に入ってこなかった。
そのままベッドで泣いて泣いてしたかったが、当のホソクと同室なので、布団を被って声を殺して泣いた。
夜中に泣き疲れて、ふと気づくとホソクもまた声を押し殺して泣く声がする。
ヒョン、どうして…
- 89 :ホプミン4:2016/08/07(日) 23:06:47.88 .net
- いまホソクを目の前にして、ジミンはもう抑えることができなかった。
「ホソギヒョン、どうして」
ホソクは黙って手を伸ばすと、ジミンの頭を愛おしそうに何回も撫でた。
「ごめんな」
ジミンの目から涙が滝のように溢れる。
「謝らないでよ。ていうか、なんで秘密にするんだよ」
「それは…そうだな、俺自身もなかなか受け止められなくて」
ジミンは顔をあげた。
ホソクは厳しい顔をして遠くを見ていた。
ジミンは胸が死ぬほど痛みながら、聞いても仕方ないことを聞かずにはいられなかった。
「いつ、戻ってくるの」
一旦グループを離れたメンバーが戻ってくることなど皆無。
わかっていた。でも聞かずにはいられなかった。
行かないで。行かないで、ホソギヒョン。
ホソクはややためらっていたが、やっと答えた。
- 90 :ホプミン5:2016/08/07(日) 23:10:47.54 .net
- 「来週の日曜日」
ん?
「…すまない」
「え、来週?」
「だから悪かったって。皆でプール行く約束だったけど」
「いや、それはいいんだけど、防弾少年団を離れるっていうのは?」
「姉ちゃんが結婚するんだよ、ああ、もう〜」
シスコンのホソクはそれはそれはショックを受けたらしく、感激の涙なのか姉を取られる悔しさからくる涙なのか、大泣きされて困ったとはナムジュン談。
ジミンが「なんで『ホソクは防弾少年団を離れる』なんて言い方するの?グループを離脱するって勘違いするじゃないですか」と抗議しても、だって本当のことだろ?一週間離れるじゃないか、とリーダーはとぼけて見せた。
話は美術館の中庭に戻る。
- 91 :ホプミン6:2016/08/07(日) 23:12:10.94 .net
- 中庭で一波乱あった。
ジミンがテーブルの向こう側からホソクに飛びついたせいで、テーブルは倒れ、コーラは飛び散り大惨事となった。
ホソクはコーラを頭からかぶったまま、ジミンに押し倒されて呆然と中庭の空を見上げていた。
ジミンはホソクの首にしがみついたまま、ウンウン泣いている。
「お〜い、ジミニ?」
サングラスのずれた顔で上に乗っかっているジミンの肩を叩くと、ジミンはホソクの肩に顔を埋めたまま言った。
「心配したんだ」
「お?おお、ははは、ごめんな」
「笑い事じゃないよ!」
「え?俺のせいか?あ〜俺のせいなのか」
ごめんな、とホソクは優しくジミンを抱きしめた。
ジミンは黙って抱きしめられるままになっている。
「おごってよホソギヒョン」
「わかった。わかったって」
何か腑に落ちないホソクだったが、ジミンの気持ちは純粋にうれしく、目を細めた。
そうだ、評判のアイスクリーム屋に行こう。ジミニの機嫌も治るだろう。
この後、ホソクはジミンの機嫌が治るまでにソフトクリームを奢り、ビールを奢り、最後にはキスまで奢らされるはめになるのだが、それはまた別の話。
そして、二人が門限にしこたま遅れて、何をしてたのか聞かれてもホソクはしどろもどろ、ジミンはニヤニヤしていたのはここだけの話。
ー終わりー
- 92 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 23:31:04.78 .net
- かわいいです
爽やか!
- 93 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/07(日) 23:33:31.29 .net
- こんな早く書いてもらえるなんて思ってなかったしホプミンって言ってみて本当によかった
天才なんですかありがとうございました
キスまでさせられたくだりも読みたいけど贅沢だねw
- 94 :ホプミン:2016/08/07(日) 23:53:04.51 .net
- お題もらったのでホソクの魅力を再確認しました。キスシーンは後日、書けたら書きますね
- 95 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 00:11:44.57 .net
- >>94
ホプミンは世間的にホソクばっかりジミンの事好きって解釈が多くて残念に思ってたんだけど
これはジミンがホソクの事大好きで嬉しかったです
- 96 :ホプミン:2016/08/08(月) 00:30:52.97 .net
- おお?
世間的にはそうなんですね…
それは思いつかなかったな…
- 97 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 01:37:44.49 .net
- >>96
自分はホプミンリクエストした人じゃないけど、同じくジミンもちゃんとホソクの事好きなのが好きだから萌えたよ
また他のカプでも思いついたら書きに来てね
- 98 :ユンナム:2016/08/08(月) 11:03:16.15 .net
- ナムジュン×ユンギで肉食系です。
ナムユン?ユンナム?
一応つきあってる設定です。
後半ほとんどエロなんで、苦手な方はスルーで。
- 99 :ユンナム1:2016/08/08(月) 11:05:03.00 .net
- カチカチ。
ユンギはディスプレイの画面を見つめながら、素早くマウスを動かす。
そしてヘッドホンから流れてくる音に耳を傾けてはため息をつき、首を振る。
再び画面に向かう。カチカチ。
「ユンギヒョン」
カチカチ。
「ユンギヒョン」
カチカチ。
「ユン…」
「なんだよ、うるさいぞ」
カチカチ。
「呼んでおいてそれはないでしょ。俺もう一時間もここにいるんですが」
「ああ、そうか。すまん」
ナムジュンはうんざりして、椅子の背もたれに体重を預けた。
久しぶりの作業室への呼び出しにホイホイ応じるんじゃなかった。
「まだかかるんなら帰りますよ。寝たいんだ」
カチカチ。
「ユンギヒョン」
「おう」
マジむかつく。
ナムジュンは軽く頭にきてたが、そこはヒョンに対して文句も言わず立ち上がった。
ドアへ向かうとユンギの声がする。
「ナムジュン」
「なんですか」
ユンギは振り返りもせず、さっきまでナムジュンが座っていた椅子をちょいちょいと指差している。
まだ座っていろと言うとこらしい。
ナムジュンはため息をついて再び椅子に座った。車輪のついたオフィス用の椅子でクルッと一周回る。
しばらく作業するユンギの横顔を見てたが、椅子の車を走らせてユンギの隣まで来る。
自分のジーンズのボタンをナムジュンが外しているのを見て、ユンギは声をあげた。
「おい、なんだよ」
「なんでもないです」
「なんでもなくないだろ」
ユンギの抗議の声にも負けず、ナムジュンはヒョンのジーンズの前に手を出し突っ込んだ。
ユンギとナムジュンの目があう。
ユンギはモソモソと言った。
「朝だからな」
ナムジュンは答えた。
「手伝うよ、ヒョン」
「なにをだよ」
「だから…じゃまでしょ?」
ああ、もう、とユンギはうるさそうにナムジュンを押しのけた。
「だからいいんだってそういうの。おまえがやりたいだけだろうが」
- 100 :ユンナム2:2016/08/08(月) 11:05:59.69 .net
- ふと振り返るとナムジュンの姿はなかった。
またやっちまった。
ユンギは頭を抱える。
完成した曲がヘッドホンから流れていた。
それから何度もナムジュンと二人で話をしようとしたが、相当怒っているのかナムジュンは二人きりになろうとしない。
繊細な男だからな。
ユンギは時を待つことにした。
某国でのライブが跳ねた。
異国でのサプライズ、客席がブルーのペンラの光で満たされ、海で泳ぐ魚になった気分だった。
美しい。
これから先忘れないだろう、この美しい光景を。
ユンギはブルーライトに照らされながら思った。
ナムジュンに目をやると、彼も感動で打ち震えているようだった。
空港から迎えの車に分乗し、ナムジュンとユンギは二人で乗った。
彼らの乗った車は後から宿舎に着き、車から降りて宿舎へ入るほんの少しの闇の中で、どちらからともなく固く抱き締めあった。そのまま二人は宿舎に戻らず、そっと秘密の部屋へ向かった。
久しぶりの体だった。
シャワーも浴びていなかったが、そんなことは構わずに二人はすぐに素っ裸になった。
何カ月ぶりかのベッドに横たわると、以前にここで激しく抱き合った記憶が蘇ってくる。
ベッドの上のユンギは相変わらず痩せて白い。だが両脚の間につけているものは甚だしく男だ。
ナムジュンもまた昂りながら、己を落ち着かせようとゆっくりユンギの上にのしかかる。
ユンギが下から見上げて言った。
「よう。久しぶりだな」
ナムジュンは苦笑いした。
「そうですよ」
そして何カ月ぶりかの想いを込めて熱いキスをする。
ユンギの男に触れると、ユンギはつぶやいた。
「俺マジすぐいっちゃうかもしれない」
「何言ってんすか、だめですよ」
「だってさ〜久しぶりだから」
「誰のせいで久しぶりだと思ってるんだよ」
ナムジュンはヒョンに口づけながら、左手でヒョンを弄んだ。
ユンギはすぐに高まる自分に気づいて焦った。
- 101 :ユンナム3:2016/08/08(月) 11:09:42.97 .net
- 「ちょ、マジでヤバい。マジでヤバいって」
「知るかよ」
口調がぞんざいになってるナムジュンだった。
ユンギは懇願する。
「おい、たのむよ。まだイキたくない」
あえぐユンギにナムジュンは手を止めると、するする下に降りていって、ユンギを口にくわえた。
「ばっ…!」
ユンギは身をよじったが、ナムジュンはがっちり体を抑えている。
「おい、やめろ、ストップ、たのむから、ナムジュン…」
必死の懇願も虚しくユンギはナムジュンの口の中で先に果てた。荒く息をしながら、恨めしそうな声を出す。
「おまえ、マジ最低…」
「お仕置き」
「はあ?なんでお仕置き…」
「まだこれからだ」
ナムジュンの細くて長い指が入ってくるとユンギはぶるっと身震いした。
背中にナムジュンの熱い息を感じながら呟く。
「それって慣れないな、いつまでたっても」
「慣れるまでやるよ。何度でも」
「勘弁…オレ壊れるから…あ、」
強気な発言をしながらも、ユンギは快感に喘いだ。
「おい…ナムジュン」
「なに?」
「なんか…」
「…うん」
「また…」
「知ってる」
再びユンギがそそり立っている。
ナムジュンはヒョンにキスをすると、自分もユンギの中に侵入した。
その途端、ユンギの体が波打ち、必死で伸ばした手がベッドの柵を掴んだ。
ユンギが喘ぎながら苦笑いをした。
「慣れないな」
- 102 :ユンナム4:2016/08/08(月) 11:11:07.49 .net
- ナムジュンはじっとしていたが、やがてそろそろと動き出した。
ユンギの柵を掴む手に力が入る。
「あっ…はぁ」
「大丈夫?」
「…いや、無理」
ヘッと笑うユンギが愛おしくてナムジュンはヒョンの背中を抱き締める。
「大好きだよ」
「ああ」
「ユンギヒョン」
「うん」
「ユンギ」
「おう」
「壊したい」
「マジやめて」
「ごめん」
「いやいややめろって俺が無理……って、おぉう!」
ナムジュンの激しい動きがユンギに痛みと快感を同時に送り出していた。
波状に襲ってくる快感に無駄口を叩くこともできないユンギだった。
ナムジュンの手が瘦せぎすのユンギを全身愛している。
頬から唇、耳、首、背中、前についているものまでくまなく所有しようとしてくる。
ユンギの中でナムジュンが動いている。背中でナムジュンの熱を感じながら、ユンギは微笑んだ。
可愛いやつ。
と、
「あ、ああああ、あっ」
悲鳴をあげるユンギ。背中の男に抗議する。
「おい、もうちょっと優しくしろよう」
「どの口が言うんだよ、いつも優しくないくせに」
ナムジュンは容赦ない。ここぞとばかりにヒョンに不満をぶつける。
- 103 :ユンナム5:2016/08/08(月) 11:11:34.81 .net
- 。
「おい。オレに冷たかっただろ」
「え?いや、ナムジュ…だから、っ、あっ、ああっ…すまん」
「聞こえないからな」
「わぁ、あっ、はぁっ、ちょ、待て待て」
「…」
「っあ、あっ、…あっ、ああ、ナムジュン!」
「なんだよ、ユンギ」
「なんだよお、ああっああっ」
「…」
「あああっ、やめろ、やめろって、もう、あっ、畜生、この野郎、やめ、、」
「ユンギ…いい?」
「よくない、もう!やめろ!とめろ!死ぬから!オレ死ぬよ!ああっ、ああっ、あっ、ナムジュ、ナムジュ、ナム…」
嵐が過ぎ去った。
ナムジュンは何度もユンギにキスをすると、ユンギの頬を濡らすものに気づいてあわてた。
「ヒョン?ごめん、乱暴にしすぎた。だ、大丈夫?」
ユンギは目から涙を流したままうそぶいている。
「なに言ってんだ。これ涙じゃないからな。目からヨダレが出てんだよ」
実際ユンギは泣いていたのだが、辛くて泣いていたのではなかった。
「ユンギヒョン」
ナムジュンはユンギの様子を心配そうに見ていたが、優しくキスをして、そして。
ユンギが体を起こしてナムジュンの頭を叩いた。
「さすがにすぐは無理だから」
ー終わりー
- 104 :ユンナム:2016/08/08(月) 11:12:01.21 .net
- 明るいうちからすいません。
- 105 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 12:06:32.14 .net
- ナムジュンとユンギってカプで考えた事無かったけど新しい扉開きそうになりました…2人ともかっこよくていい…
何となくだけど作者さんはナムペンなの?
- 106 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 12:33:03.02 .net
- ナム好きですよ。推しじゃないです。
- 107 :ユンナム:2016/08/08(月) 12:33:34.47 .net
- あ、↑私です
- 108 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/08(月) 12:51:35.92 .net
- 推しじゃないんですね
書かれてるナムジュンすごくかっこいいから推しなのかと思った
- 109 :ユンナム:2016/08/08(月) 19:08:28.40 .net
- ナムの抑制が外れる瞬間を想像するのが好きです。
恋したら可愛いだろうなー
- 110 :ユンナム:2016/08/09(火) 15:04:37.92 .net
- ジングクって需要ありますか?
- 111 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/09(火) 18:40:09.59 .net
- 結構あるんじゃないかなー
2人でいること多いし雑談スレでもわりと見かけるし
- 112 :ユンナム:2016/08/09(火) 20:08:33.42 .net
- わかりました。ありがとうございます。
- 113 :ジングク:2016/08/10(水) 19:41:31.77 .net
- ジングクです。ジミンも少し登場。
途中までで、今回はエロなしです。
かといって爽やかではありません。
- 114 :ジングク1:2016/08/10(水) 19:42:27.48 .net
- 地獄のダンスレッスンをやっとこさ終えて、食堂へ向かっていた。
一刻も早く何か食べたくて、エレベーターを待てずに非常階段を駆け下りる。
と、3階から2階の踊り場に、2日前に入所したばかりの、
なんて言ったっけ、
パクさん、パク………
ああ、そうだ、ジミン!
と、年上だからジミヒョンか。
そのジミヒョンが先輩らしきヒョンと向かい合ってるところ出くわした。背の高いヒョンに壁ドンされてキョロキョロと居心地悪そうにしている。
足音を立てない僕は気づかれてないのを幸い階段の陰に体を隠し、様子を伺う。
どもり声でジミンさんが喋っている。
「掟っていうのは、その」
ジミンさんの声を遮るように、綺麗で冷ややかな声がする。
「すみません、知らないです。ジンさん」
その名前を聞いてピンときた。
また「あれ」をやってるのか、ジンヒョンは。
「あれ、君、ビッグヒットの掟、聞いてないの。信じられないね」
参ったなあ、と白々しく搔き上げる前髪はきっとサラサラで整った顔を引き立ててるんだろう。
ふぅ、とワザとらしくため息をついてみせる。
ビッグヒットでも指折りの美しい横顔がチラッと見える。
入所者には珍しく、歌もダンスも未経験、にもかかわらずその美貌で登校中にスカウトされたという噂の大学生キム・ソクジン。
実力派揃いの練習生の中で舐められてはいけないと思っているのだろう、新人にはことに冷たく、氷のプリンスと呼ばれていた。
ジミンは目の前の相手の男ばなれした美貌にいささか困惑しているようだ。
大きく見開いた一重の目がジンの顔に釘付けになっている。
「どうした?」
ジンは壁ドンしたままジミンに詰め寄っていた。
ジミンはおずおずと答える。
「いえ、あの、お、お綺麗な方だなぁと思って、あ、すみません」
- 115 :ジングク2:2016/08/10(水) 19:43:21.64 .net
- ヒョンなのに僕より年下みたいだなあ。そんなことを僕、チョン・ジョングクは考えていた。
「謝らなくていい。ほんとのことだから」
ジンさんは気取って答え、僕は噴き出しそうになった。
ジミンさん!顔が綺麗な男には気をつけなよ!
ジンヒョンは相変わらずジミヒョンに迫っている。
「で、どうする?」
ジミンは弱々しく答えた。
「は、あの、それで、えと、僕はどうすれば、いいんですか?」
どこの世界でもあるのかもしれないが、新しい世界に入るとたいがい先輩からの「かわいがり」に合う。
もちろんビッグヒットでも。
僕も「新人は先輩に奢ること」と言われ、素直になけなしのお小遣いをはたいてジュースだのアイスを先輩に奢らされた。
もちろん後から先輩たちはゲラゲラ笑って奢り返してくれたのだが。
そして、このジンヒョンにも僕はやられたのだ。
「だからぁ、ビッグヒットに来たからにはそれなりの気構え心構えがあるってことだよね」
「…はい」
「ちょっとやそっと練習がしんどいとか、ダイエットがキツいとかで逃げ出されたら困るんだよ」
ジミヒョンは幼い顔立ちをキリッとさせて答えた。
「大丈夫です。逃げ出さない自信があります!」
ジンヒョンの瞳が光った、と思う、たぶん。
僕からは見えないけど。
「へえ…そう。覚悟があるってこと?」
「はい!」
ジンヒョンの冷ややかな声に、びびりながらもはっきり答えるジミヒョンは真っ直ぐな気性のようだ。
だがジンヒョンはこう言い放った。
「じゃ、見せてよ」
意表を突かれたのか、ジミヒョンはポカンとする。
「は?」
過剰に冷酷な調子でジンヒョンは続けた。ちょっと演技臭さが鼻につくが、緊張しているジミヒョンは気づかない。
「その覚悟とやらを見せてよ」
- 116 :ジングク3:2016/08/10(水) 19:43:55.51 .net
- ジミヒョンはどう答えていいのかわからず、もじもじしている。
「え、と、はい、あの、どのように見せたらいいでしょうか」
「そうだな、まずこの世界では当たり前のようにあることなんだけど、僕が音楽業界の偉い人だとして」
顔が接近する。ジミヒョンが赤くなった。
「こんなふうに、『君、歌番組出してあげよう、わかってるね?』と近づいてきたら?」
ジミヒョンはこれ以上退がれないほど壁にびったりくっついて言った。
「いや、それはちょっと…できないです」
相変わらず演技調でジンヒョンは言った。
もう気づいていいよ、ジミヒョン!
「甘いな。ソロならいいよ?でもグループに所属するとしたら、君が断ったためにそのグループが歌番組に出演できなくなるかもしれない。君がグループの運命を握ってるんだ。それでも、」
言葉を切る。
「それでも断るの?」
沈黙が続いた。
やがて悲壮な顔をしたジミヒョンが言った。
「やります」
ジミヒョンがそんな決死の顔をしてるのに、ジンヒョンがたいしたことでもないように言う。
「上出来。じゃあ、やってみて」
ジンヒョン、やりすぎ!
ジミヒョン泣きそうじゃないか。
「……わかりました」
ジミヒョンは覚悟して目を閉じた。
僕までドキドキして見守る。
胸のあたりで両拳を握って死刑宣告を待っているジミヒョンの顔に息がかかるくらいジンヒョンは顔を近づけた。
「合格!」
「へ?」
ジンヒョンはジミヒョンの背中をバンと叩いて言った。
「冗談!ごめんな!」
「え?え?」
「早くごはん食べてこい」
「あ、はい…お疲れ様でした!」
頭に大きな疑問符をつけたまま走り去るジミヒョン。
- 117 :ジングク4:2016/08/10(水) 19:44:47.51 .net
- ああ、心配して損した。
ホントにするかと思ったよ。
だんだん演技も真に迫ってきたしさ。
階段を駆け下り、振り向いたジンヒョンを軽く睨む。
「またやってるんですか、ジンヒョン。趣味悪いですね」
「ジョングクか。見てるんなら声かけてよ。誰も止めてくれないから困っちゃった」
「イタズラが過ぎます」
悪戯っ子ジンヒョンは美しい唇をニヤッとさせた。
「こういうの切り抜けられないとさ、やっていかれないだろ」
そう言ってサッサと階段を下りていく。
ジンヒョンめ。
一年前の記憶が甦る。
「こんなふうに、君歌番組出してあげよう、わかってるね?と近づいてきたら?」
入所して次の日だ。
まだ右も左も分からないときに、ジンヒョンにあれをやられた。
当時、中学三年生の僕は小さな脳みそで一生懸命考えた。
幼いながらも相手の要求はなんとなくわかる。
答えはもちろん否だ。
けれど僕が拒否したとして、グループ全員の努力が無になってしまったら…
僕はそのときまだ、どれだけ練習生が朝から晩までレッスンに励んでいるのか、知らなかった。
もしそれを全て知ってる今ならもっと早く答えてる。
どんなことでもやろう。
- 118 :ジングク5:2016/08/10(水) 19:45:46.80 .net
- しかし一年前の幼い僕はこうも考えた。
…でも僕まだ未成年だぜ?
そこで僕はこう言った。
「あの。僕まだ未成年なので」
「ん?」
僕の思いがけない返答に、演技を忘れたようだったジンヒョン。
一瞬、人の良さそうに瞳を丸くした。
僕は息を吸い込んでから力一杯言った。
「成人してからお願いします!」
ジンヒョンはしばらく目を丸くしていたが、ゲラゲラ笑い出して止まらなくなった。
そしてしばらく僕のあだ名は「大物」としてビッグヒット内に鳴り響いた。
出会った頃こそ、厳しくツンケンしているように見えたジンヒョンだが、やがて冗談好きで根は優しいヒョンだと言うことがわかって安心した。
ダンスは逆の意味でなかなかの腕前で、今は僕と立場が逆転してしまい、悔しそうだ。
同じグループでデビューすることになり、もっと親密になり、今は甘えて密着してくることも多い。
けど僕はあの日のことを忘れてない。
ジョングクはある機会をずっと待っていた。
***
- 119 :ジングク6:2016/08/10(水) 19:46:23.31 .net
- ***
ジョングクが成人した。
ヒョンたちは盛大にお祝いしてくれ、マンネもうれしそうだった。
晴れて全員で酒を飲み、皆幸せに酔っ払っい、いい気持ちで床についた。
ジンがうとうとしかけた頃、暗闇の中で自分の上にのしかかってくる影に気づく。
身を起こす隙もなく、口を手で塞がれる。
ジンは緊張して身をすくめた。
「誰か…」
影は囁いた。
「ヒョン…」
「ジョングク?」
ジンは驚いたようだったが、ジッとしている。
ジョングクの影は更に囁きかける。
「ヒョン、お待たせしました」
「…なに…?」
「やだなあ、言ったでしょ、忘れたの?」
「え?」
ベッドサイドの灯りがついた。
オレンジ色の光に照らされるマンネは上半身裸である。
そこには入所した当時の細くて幼いマンネの姿はない。
事務所でも無敵の筋肉を持った成人した男だ。
沈黙するジンの上に被さりながらジョングクは言う。
「成人するまで待ってって約束したでしょ?」
布団からサラリと身を起こしたジンニムもまた上半身裸だった。
「ジョングク…ふざけてないで寝ろ」
落ち着いて答えるジンニムがジョングクは面白い。
「ふざけてないですよ。約束を果たしにきました」
ジンニムはチラッとジョングクを見る。冗談好きの口元は固く閉じられている。
ジョングクは降参しろとばかりに、ジンに近づいた。
「ヒョン、抱いてよ…」
ジンの瞳がキラリと光った。
- 120 :ジングク:2016/08/10(水) 19:48:46.08 .net
- とりあえずここまでです
- 121 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/10(水) 19:51:03.65 .net
- 乙です
どうしよう今まで考えたこともなかったのに新たな扉が開いてしまいそうです
- 122 :ジングク:2016/08/10(水) 21:36:11.12 .net
- 続きちょいエロか、がっつりエロかどっちがいいですか?
エロ無しでもいいですが。
- 123 :ジングク:2016/08/11(木) 00:34:23.92 .net
- 続きです。ちょいエロ入ってきます。
嫌な方はスルーを。まだ続きます。
- 124 :ジングク7:2016/08/11(木) 00:34:58.55 .net
- 長兄は無言だった。
ゆっくりとにじり寄るマンネをじっと見つめている。
ジョングクが期待したような焦りや、恐怖の色はジンの瞳には見当たらなかった。
唇に手を当て、何か考えているようだ。
ジョングクは言った。
「ねえ、どう?」
ジンはそんなマンネの顔をひたと見つめ言った。
「おふざけはやめとけよ」
「ふざけてないよ、ひどいなヒョン」
「やめろジョングク。飲みすぎたのか」
「全然シラフです」
ジンはベッドから立ち上がり、ペットボトルの水を持ってきて再びベッドに腰掛けた。
一口水を口にして、ふぅーっと息を吐く。
ジンは考えこんでいた。
***
ジョングクは笑い出しそうになるのを堪えていた。
練習生になってからジンを観察してきて出した結論。
ジンヒョンの男好きはフェイクである。
そりゃ普段は世話になってるけど、あのときの仇はとっとかないとなあ。
ジョングクはただあのときの自分と同じようにジンを驚かせたかった。
***
「ねえ、ジンヒョン」
ジンの裸の肩をマンネが触る。
「寂しいんだ、こっち来てよ」
長兄は黙ってその手を払いのける。
「よせよ」
再び水を口にする。
と、ジョングクがジンの脇腹をつついた。
「僕にも一口ちょうだい」
ジンはため息をつくと、ペットボトルを持って向き直った。
マンネはベッドに横になり、ニコッと笑った。
ジンはジョングクにペットボトルを差し出すと見せかけて、自分の口に運ぶ。
水を含むとやおらジョングクの上にかがんだ。
- 125 :ジングク8:2016/08/11(木) 00:35:42.57 .net
- 「うわっ」
唇が触れそうになる刹那、ジョングクは飛びのいて、やっとのことで避けた。
「な、なに?」
ジョングクの言葉にジンは変な顔をした。
「なにって水」
「いや、ペットボトルでくださいよ」
「抱いてほしいんだろ?」
ジンは久しぶりに冷ややかな態度でマンネに接する。
「なら、好きにさせてもらう」
***
おやおや、予想と違う展開だぞ。
ジョングクは心の中でつぶやいた。
ジンヒョンも負けてないな。
よし、とことんまで付き合うか。
***
ジンは今度はペットボトルをマンネに突き出した。
「飲めよ」
ジョングクが受け取ろうとする、と、ひょいっとペットボトルが逃げた。
「口で受けるんだよ」
心の中で苦笑しながらマンネは口を開いた。
再び差し出されるペットボトルの口が唇に触れる。
ペットボトルが傾き、柔らかな水がジョングクの口中に注ぎ込まれる。
ゴクリ。
口の端から滴らせつつ、なんとか一口水を飲み込んだ。
- 126 :ジングク9:2016/08/11(木) 00:36:55.25 .net
- ジンは言う。
「もっと飲め」
そう言ってジョングクの頭上にペットボトルを掲げ、ベッドに溢れるのも構わず水をこぼす。
あわててジョングクは自らの口で受けた。
ゴクリゴクリ。
精一杯飲むもののスピードは零れ落ちるそれには間に合わず、大部分が口の端から溢れ、ジョングク自身を濡らす。
「ん、、…ん、ごふっ」
気管に入ったのか、むせて咳き込む。
ようやく咳が鎮まった。
じっと様子を見ていたジンがまた立ち上がる。
「腹減ってないか」
そう言って取ってきたのはクリームチーズとクラッカーだ。
クラッカーにクリームチーズをつけたものがジョングクの前に差し出される。
これ、手でとったらいけない展開なんだろうな。
そう思ったジョングクは口を開く。
クラッカーは口の近くまでやってきた。
ジンが言う。
「舌。出せよ」
暑い。ジョングクは汗が吹き出るのを感じながら、白い歯の隙間から瑞々しい舌を差し出した。
その果物のように艶々した舌の上にクラッカーが乗せられた。
舌を口中に格納しながらクラッカーも取り込む。音を立てて食べるマンネをじっと見ていたジンは指先でマンネの頬からクラッカーのクズをとった。
「もっと?」
つい頷くと、ジンはクリームチーズに人差し指を突っ込み、指でチーズをすくいとった。
- 127 :ジングク10:2016/08/11(木) 00:37:07.11 .net
- 「舐めて」
ジョングクの前に突き出す。
ジョングクはうっとなったが、素直に頷いた。
ヒョンの細くて長い指にゆっくりと舌を這わす。
根元から何度も舐め上げ、指先から咥え込み吸う。もちろん吸っている間も舌の動きは休まない。
心無しかジンの顔が赤い。
ジョングクは自分の指にもクリームチーズをつけ、ジンに差し出した。
ジンは表情を変えない。
「ヒョンにも。食べて」
躊躇なくジンはジョングクの指を咥え込んだ。彼の舌が素早く動いてチーズを舐めとるのを感じて、ジョングクは体の一部が反応し焦る。
ジンは三たびクリームチーズをとるとジョングクの左肩になすりつけた。
驚いて見上げたジョングクの首を右に傾けさせ、ジンはジョングクの左肩に歯を立てた。
「あっ、ジンヒョン…」
「黙って」
ジンは肩のチーズを舐めとると、そのまま舌を這わせてジョングクの首筋も舐めた。
そして耳元でこう囁いた。
「待ってたよジョングク」
- 128 :ジングク:2016/08/11(木) 00:37:47.52 .net
- 今回はここまでです。続きます。
変態ワールドになる予感がします。
- 129 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/08/11(木) 13:18:08.13 .net
- ジングク途中までグクジンっぽく進んでいくのドキドキした
何でもいけるからどっちでもいいんだけど面白いです
続きも待ってます
- 130 :ジングク11:2016/08/11(木) 18:06:04.50 .net
- 深夜2時。
半裸の若い男が二人、ベッドの上で見つめ合っていた。
一人は顔こそあどけなさが残るものの、見事な筋肉のついた体をしている。はっとするほど可愛らしい男だ。
もう一人は先ほどの男よりやや年かさだが、美しく整った顔立ちは思わず見惚れてしまうほどの輝きを放っていた。男らしく広い肩幅の背中は滑らかだ。
そんな二人が同じ部屋の中で半裸で向き合っている、なにか面倒な事情があるように見えた。
よく見ると若い方の男の肩には白いものが少しついており、その脇には歯型がクッキリとついている。
ついさっきつけられたのだろうか、その歯型のせいか、若い男は歯型に手をやり、何か戸惑っていた。
年かさの男の方はやや勝ち誇った顔をしているが、よく見ると口元がひくついていた。どうやら、彼は無理してこの表情を作っているらしかった。
***
もう無理。
ジンはジョングクを前に虚勢を張っていた。
夜中に降ってわいた出来事に、長兄は軽くパニック状態だ。
あまりにも無防備に眠っていたため、迫ってくるジョングクになす術もなかったが、自分の身を守ると同時に、マンネの心も傷つけない撃退法を考えていた。
考えに考えぬいた上の作戦はこうだ。
迫ろう。
押し倒す勢いで。
むしろ積極的にジョングクに迫り、変態のようなことをして見せたらびびって諦めるのではないか。
やれる、この僕の演技力をもってすれば。
作戦はよく錬る暇もなく決行され順調に遂行されたが、ここにきて困ったことになった。
ストックがない。
自分のエロい部分と演技力のストックが。
こんなことならナムジュンのお宝エロ映像を真面目に見ておくんだった。
激しく後悔の念にさいなまれるジン。
ええ、ままよ。
もう押し倒してしまえ。
ジョングク、早く逃げ出してね。
***
- 131 :ジングク:2016/08/11(木) 18:07:51.92 .net
- 先に送信してしまいました。
続きです。
ジングクとグクジンがくるくる入れ替わります。
最後濃厚エロですが直接表現はありません。
- 132 :ジングク12:2016/08/11(木) 18:08:46.16 .net
- ***
困ったことになったぞ。
事前情報ではジンヒョンは異性愛者だったはず。やたらと弟たちにベタベタするのは、アイドルとして割り切ってやっていると理解してたのだが。
方向性が変わった?
早くも冗談です、とネタバレしたい衝動にかられるジョングクだが、万が一でもジンヒョンが真剣だったらシャレにならない。
ジンの気持ちを弟の分際でもてあそんでしまったことになる。
ジンヒョンを傷つけずにうまいこと逃げる方法を考えなきゃ。
ジョングクは考えを巡らせた。
***
「待ってたよジョングク」
そう言ってジンはニヤリと笑ってみせた。
マンネは顔を赤くして黙っている。
その顎に手をやり上を向かせる。
キスするかのように顔を接近させていく。
マンネの唇まであと20センチ、15センチ、10センチ、10センチ、10センチ…
10センチ手前でジンの顔はピタリと止まる。マンネの様子を伺うと、逃げもせず真面目な顔をしてジンをじっと見ている。
参ったな〜
ジンは弱りながらもジョングクの頬に手を伸ばし、ニコッと笑った。
「可愛いね、ジョングク。震えてるの?」
震えてるのは俺じゃないのかと心中で一人ツッコミするジン。
と、マンネが口を開く。
「ジンヒョン、ぼく…うれしいよ」
言葉を選びながら話すマンネの伏せた瞼が色っぽい。
「ずっとジンヒョンに憧れていて、あの入所したときから、だからこの時を待ってたんだ」
- 133 :ジングク13:2016/08/11(木) 18:09:36.59 .net
- そう言われて悪い気はしない。
頭を撫でようとする、と、マンネはスッと逃げる。
「でもごめん、突然こんなこと言い出して。僕間違ってたよ。こんな夜這いみたいなこと。もっとちゃんと明るいときに話したらよかった」
ジョングクは想いを断ち切るように立ち上がる。
「今日は帰るね」
「ジョングク!」
***
よし、うまいこと切り抜けた。
してやったりの顔を表に出さないようにマンネは立ち去ろうとする。
と、その腕をジンヒョンが掴んだ。
え!?
***
ジョングクの腕を掴みながら、ジンは甚だしく焦っていた。
ああ、もうなにやってんのぼく。
せっかくジョングクが一人で退場するって言ってるのに、うっかり引き止めちゃったよ。
もう持ちネタ無いのに。
でも。
ジョングクの気持ちに感動したのも事実。
この純粋な弟をこのまま帰すのは忍びない。
心ばかりのプレゼントを。
ジンは決心した。
***
ジンはジョングクの腕を掴んで引き寄せる。そしてその広く逞しい胸に力一杯抱きしめた。
兄と弟の肌が密着する。
やはり男の体はゴツゴツしていて固い。柔らかそうに見えるマンネの体でさえそうである。
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