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グクサナポエム

1 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/07/29(金) 18:47:51.86 .net
※ sage進行
※アンチ、モメサは徹底スルー
※コテは出禁
※メンバーsage禁止
※モモミナ話禁止
※他アーの話や比較は禁止
※次スレ立ては>>990が立てましょう
※立てられない場合は他の人に依頼してください
※バンタン×サナポエムもどうぞ


前スレ

516 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 18:21:09.67 .net
立てたので一応貼っておきますね
また使ってください

防弾少年団の腐スレ2 [無断転載禁止]©2ch.net
http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1480843044/

517 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/04(日) 21:23:40.03 .net
>>516

ありがとう

518 :「シャワー」ホプユン:2016/12/11(日) 21:58:03.37 .net
ホソク×ユンギです。今回はキス止まり

519 :「シャワー」ホプユン1:2016/12/11(日) 21:58:45.45 .net
ユンギの頭の上に水の入ったバケツが下がっている。

防弾少年団がゲストとして呼ばれたクイズ番組でユンギが回答する番だった。
AかBのボタンを押して答えを選び、ファンファーレが華やかになれば正解、不正解の場合はバケツの水が容赦無く頭の上に降ってくるのだ。

もちろんユンギは水をかぶるなんて面倒はごめんこうむりたかった。
しかし肝心の答えはさっぱりわからない。
客席に防弾少年団の他のメンバーが座っている。ユンギは救いを求めるようにナムジュンを見た。と、ナムジュンがホソクに耳打ちしている。
ユンギがAのボタンに手を置くとホソクがわずかに渋い顔をする。
Bのボタンに手を置くとホソクが満面の笑みを浮かべた。
ユンギは安心した。

司会者の方を向き、「わかりました」と告げる。

「それではシュガさん、答えのボタンを押してください!」

ユンギは力いっぱいBのボタンを押した。

次の瞬間、大量の水が頭から降ってきた。

520 :「シャワー」ホプユン2:2016/12/11(日) 21:59:26.80 .net


ナムジュンが腹を抱えて笑っている。
「Aって言ったのに」
びしょ濡れのユンギはホソクを指差して小さな目を剥いた。
「嘘だろ?こいつ、Aのボタンで渋い顔しやがった」
ホソクは知らぬ顔でニヤニヤしている。
「何言ってんだよ。俺、ちゃんとAだって目で教えたって」
「目?」
「目をキラキラさせてたよ」

とホソクはさっきの渋い顔をしてみせる。彼曰く、目はキラキラしてるらしい。
ユンギは睨むしかなかった。

あいつ絶対ワザとだ。

ユンギは水に濡れた頭と服をイライラとタオルで拭きながら、局のシャワー室へ向かっていった。

シャワー室には先客がいた。
一足先に同じく頭から水をかぶったコメディアンだろう。
中から鼻歌が聞こえてくる。

寒かったので日射しの当たる窓際に腰掛けて待つ。
と、そこへホソクが新しいバスタオルを持ってやってきた。

「シュガヒョン〜、新しいバスタオル使いなよ。それビショビショだろ?」

ユンギはまだ腹を立てていたので、無言でバスタオルを受け取った。
頭を拭きながらホソクの視線に気づく。

「なんだよ」

ホソクはニヤニヤしている。

「いや? ただ白いシャツが水に濡れてセクシーだなと」

言われてみれば白シャツが水で肌に貼りつき、胸の先端がくっきりと浮び出てる。

「見るなよ」

ため息をついてタオルで隠すと同時にシャワー室が開き、先客が出てきた。

521 :「シャワー」ホプユン3:2016/12/11(日) 22:00:04.90 .net
ユンギはホソクの視線を避けるようにシャワー室に入るとホッと一息ついた。

が。

「なんでおまえも入ってくるんだよ!」

ホソクが当たり前の顔してシャワー室に入ってきている。

「早く出…」

「まあまあ」

ホソクは嫌がるユンギの口を唇で塞ぐ。

「何してんだよ!」

「しっ、外に聞こえるよ」

ホソクはしっかりユンギの腰を捕まえると、濃厚なキスを繰り返す。

ユンギはキスの音が外に漏れるんじゃないかと気が気ではない。

そんなユンギの気持ちを読んだかのように、ホソクはシャワーを出した。

「こうすれば聞こえない」

ユンギもホソクも服を着たまま頭からずぶ濡れだったが、そんなことはおかまいなしにホソクはユンギを抱きしめる。

「びしょ濡れのユンギヒョンも可愛いよ」

「おまえ…やっぱりワザとだな!」

「気のせいだよ」

「……!、こらどこ触ってんだよ!」

「気のせい」

522 :「シャワー」ホプユン4:2016/12/11(日) 22:00:42.11 .net
ユンギはホソクに壁に押し付けられ、嫌がりながらもホソクにキスの雨を降らされている。

こいつ時々強引だよな

と、そこでユンギはホソクが自分にキスをしながらユンギの革パンのジッパーを下ろそうとしてるのに気づいた。

「やめろって」

あわてるユンギの顎を持ち上を向かせ無理矢理口を塞ぐと、ホソクはユンギのジッパーを降ろす。
と、気が変わったのか、そこはそのままにしてユンギの肩を気持ち強くつかむと、ユンギの舌に自分の舌を絡めてきた。
濡れたシャツの中にホソクの手が侵入してくるのを感じ、ユンギはぶるっと身震いした。

「あ」

ユンギの耳にはまった銀のピアスをホソクの舌先が鳴らす。

「…ぁ」

真っ白い首筋をホソクの舌が走る。

「ぅ、」

また唇が奪われる。
ユンギの体に回された腕に力が入り、ユンギは喘いだ。

と、ふいにホソクの唇が離れた。
ユンギの唇から唾液が糸を引き、ホソクの口に一瞬つながっていた。

ユンギは黙って唇を手で拭う。

ホソクの唇が動いた。

「ヒョン」

ユンギは横を向いたまま答える。

「んだよ」

523 :「シャワー」ホプユン5:2016/12/11(日) 22:01:14.40 .net
顎を掴まれホソクの方を向かされる。
じっと見つめてくるホソクをユンギは睨んだが、すぐに目をそらした。

「ヒョン」

ホソクの手が伸びてきて、親指がユンギの唇をなぞる。
ユンギはチラッとホソクを見た。

途端、ホソクの親指がユンギの口中に侵入し、ユンギの舌を弄ぶ。
嫌がって横を向くがどこまでもホソクが指を入れてくるので、仕方なくユンギはホソクの親指をなめた。

「あ」

声をあげたのはホソクだった。

「ヒョン…」

ユンギはジロリとホソクを見上げると、彼の手を目の前まで持ってきた。
そしてホソクの顔を見つめたまま、思い切りホソクの親指を舐め上げる。

ホソクは深く息を吸った。

ユンギは相変わらず睨んでいる。

ホソクはニヤリと笑った。

「ヒョン、今晩待ってる」

ユンギはふっと微笑むと、ホソクをシャワー室の外に蹴り出し、鍵をかけた。

ー終わりー

524 :「シャワー」ホプユン:2016/12/11(日) 22:03:40.75 .net
以上です。
強引なホソクと渋々ながら付き合っちゃうユンギでした。

前作に感想ありがとうございました。感謝です。

525 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/11(日) 23:12:35.68 .net
>>524
ありがとうございますー!
ホプユン大好きです
強引でも無理矢理に感じないホソクたまらないですね!

526 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2016/12/12(月) 21:07:28.30 .net
>>524
わああユンギの白肌と張り付く白シャツと滴る水滴…最高の組み合わせですね
やっぱりこのあと香港送りの刑なんでしょうかw
次も楽しみにしてます!

527 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/01(日) 19:57:43.90 .net
>大阪府三島郡島本町のイジメは被害者が全部悪い

        ↑
 イジメの加害者を擁護し被害者を非難するなんて
 島本町は鬼畜の町だな

528 :「夢」ナムジン:2017/01/23(月) 12:43:10.16 .net
お久しぶりです。
エロ無しナムジンです。

529 :「夢」ナムジン1:2017/01/23(月) 12:43:41.40 .net
グラスにワインが注がれた。

ナムジュンが口に含んで頷くと、ソムリエはナムジュンに相対して座る女性のグラスにもワインを注ぐ。

まだ幼さの残る顔立ちの、艶やかな黒髪をした日本人の女の子はニコリとした。

この女性はデュエット番組でナムジュンと組んで見事な歌唱力を披露したことがある。彼女が久しぶりに来韓したので、たまたまスケジュールが空いていたナムジュンはお礼がてら彼女のエスコート役を買って出た。
最近胸に渦巻くモヤモヤを払拭したい気持ちもあったようだ。

朝から入念にお洒落をしているナムジュンを他のメンバーは冷やかしていたが、一人だけ冷たい視線を自分に送っているメンバーがいたことに、リーダーが気づいていたかはわからない。

日本人の女の子は美しく長い黒髪と、ぱっちりとした大きな目を持った可愛い女性だ。
彼女がやや詰まるものの、申し分のない程度の韓国語を話すのに対し、ナムジュンはありったけの日本語力で応対する。たまに英語も混じえた会話は楽しげで、時折二人の笑い声が入りながら、食事は進んでいった。

食事も終盤にさしかかり、デザートが運ばれてきたとき、ナムジュンのスマホが鳴動した。
女性がどうぞという顔をしたので、ナムジュンは小声で電話に出る。ジョングクだった。
「ナムジュニヒョン?」
「なに?なんかあったの?」
「何時に帰る?」

530 :「夢」ナムジン2:2017/01/23(月) 12:44:11.60 .net
ナムジュンはチラッと女性に視線をやり、あわてて言った。

「まだわからない」
「遅くなる?」
「わからないよ」

特に下心があるわけではないが、ソウルの夜はまだまだこれからだ。買物などに付き合うべきか?そんなことを考えてもみた。

ジョングクが何か言い澱んでいると、ユンギが電話口に出た。

「ナムジュン早く帰ってこい」
「どうしたんですか、何か緊急事態でも?」

また自分か他のメンバーがSNSで何かやらかしたのだろうか?
若干滅入りながらもユンギに問いかけると、ユンギはわざとらしく大きなため息をついた。後ろで何か割れる音がする。
ジミンの焦ったような大きな声が聞こえる。ホソクがたしなめているような声も。
ユンギは重ねて言った。

「いいから早く戻れ。俺らの身が危ない」

531 :「夢」ナムジン3:2017/01/23(月) 12:44:48.01 .net


慌てて宿舎に戻ったナムジュンを出迎えたのは、頭からチャプチェをかぶったテヒョンだった。
憮然とした顔のテヒョンはドアを開けると、リーダーにお帰りも言わず、そのままシャワーを浴びに行ってしまった。
リビングに行くと、ユンギとホソク、ジョングクで床に散らばったもの、割れた皿やチャプチェの残骸などを黙々と片付けている。テーブルの上には食べきれないほどの料理が所狭しと並べられ、それでもまだ足りなかったのかピザの箱が置いてあった。
ただし中身の方は宙を飛んだらしく、壁に張り付いていた。

ナムジュンはこの途方もない有様に唖然としたまま、動けない。

「一体なにが……?」

ジョングクがうんざりした顔で言う。

「ジンヒョンがおかしくなっちゃったんです」
「え?」

驚くナムジュンには目もくれずユンギが呟いた。
「朝から様子が変だなとは思ってたんだ。やたら陽気だし、張り切ってるし」
ホソクも頷く。
「俺もそう思った。なんていうの、ちょっと怖い感じの張り切り方っていうか」

ジョングクは片付けを投げ出してソファに座った。
「こんなことならジミンとボーリング行けばよかった」
ここぞとばかり仲良しのヒョンを呼び捨てにする。
「ジミヒョンもジンヒョン、絶対何かあるって恐れてましたよ」

532 :「夢」ナムジン4:2017/01/23(月) 12:45:27.45 .net
ユンギとホソクも同調し、俺たちは皆ジンの様子がおかしいことに気づいていたと口々に言った。
気づかなかったのは朝から忙しかったナムジュンと、個別スケジュールが終わって夜に帰ってきたテヒョンだけだった。

不幸にも疲れていたテヒョンは、ジンの料理の多さに文句をつけ、さらにチャプチェを味見して塩辛いと言ったことでジンの怒りを買い、頭からチャプチェをかぶる羽目になったらしい。
その後のジンは手がつけられなかったとユンギは呟いた。

ジンの部屋はぴったり扉が閉ざされていて、ジミンが健気にもおかしくなったヒョンの機嫌をとろうとしてがんばっていた。

「ヒョン、僕久しぶりにヒョンのオヤジギャグ聞きたいです。絶対笑えると思うから出てきて話しましょうよ〜」

部屋の中はシンとしている。
ナムジュンはジミンの肩に手を置いて、しばらく向こうへ行っててほしいと頼んだ。

ジミンが行ってしまったあと、ナムジュンはなんと声をかけるか迷ったが、まず一声かける。

533 :「夢」ナムジン5:2017/01/23(月) 12:46:00.86 .net
「ジンヒョン?ナムジュンです」

部屋の中はシンとしている。

「ヒョン?どうしたんですか?」

しばらく沈黙が続いたが、やがて声がした。

「帰ったんだ。もっと遅くなるかと思ってた」
「帰りましたよ。中に入っていいですか」

ジンは無言だ。
「ジンヒョン?」
「いいよ、別に。大丈夫だから。向こう行って」
「あまり大丈夫じゃなさそうだけど?」
「そんなことない」
「どうしたんですか」
「どうもしない」
「どうもしないことないでしょ。テヒョンが頭からチャプチェかぶってましたよ」
「だって、まずいって言うから」
「ジンヒョンらしくないですね」
「僕らしくないってなんだよ。これが僕だよ」
「ジンヒョン」
「もういいの」
「ヒョン」
「いいの」
「ヒョン!」
「いいから向こうへ行けよ!なんだよ、楽しかっただろ、日本人の可愛い女の子とデレデレしてさ!よかったよね!」

534 :「夢」ナムジン6:2017/01/23(月) 12:46:39.00 .net
ドォン!
とドアを激しく叩く音がして、部屋の中のジンはビクッとした。
「開けろ」
ナムジュンの低い声がする。
ジンはびっくりして声が出せないでいたが、やっとのことで声を絞り出す。
「や、やだよ」
「いいから開けろ」
ゴスッ
ドアを蹴る音がして、ジンは焦った。
ドアの向こうでユンギとナムジュンが揉めている声がする。
「ドアを壊すのはやめろ、ナムジュン」
「……」
「やめろ、ナムジュン…ドアノブが壊れ…いい加減にしろお!」
「ユンギヒョンは関係ないだろ!」

ドアの外で激しく揉み合ってる音がして、ジンは大変なことになったと慌ててドアを開ける。

と、スルッとナムジュンが部屋に入ってきた。
「え?」
驚くジンの前で扉が閉まる。
扉が閉まる瞬間に、おかしくて仕方ないといった顔をしたユンギがチラリと見えた。

だまされた。

535 :「夢」ナムジン7:2017/01/23(月) 12:47:08.17 .net
腹をたてるヒョンをよそにナムジュンはさっさとヒョンのベッドに腰掛けて、ジンを見上げる。

ジンは口をへの字にした。

さっきの怒号はどこへやら、ナムジュンは穏やかな口調で語りかける。

「どうしたんですか、ヒョン?」

ジンは黙っていた。
ナムジュンは再び口を開く。

「怒ってたの?」

ジンは無言だったが、否定しないということはつまりイエスなのだった。

ナムジュンは頭の後ろをかいている。
「じゃあ成功だ」
ジンが「?」という顔をすると、ナムジュンは視線を合わせず呟いた。
「怒ってほしかったから」

ジンはブスッとしている。
ナムジュンは窓に目をやりながら続ける。
「想っているのは自分だけかも、って考えると辛いです」
ジンの視線が当惑したようにキョロキョロする。ナムジュンは更に続ける。
「『ジャングルの法則』の撮影から帰ってきて、ジンヒョン、僕を避けてるでしょ」
ジンが言葉を発した。
「避けてないよ」
「そう?」

536 :「夢」ナムジン8:2017/01/23(月) 12:47:38.23 .net
あえてジンの言葉を否定はしなかったが、ナムジュンは寂しそうに続けた。
「可愛いヨジャドルもいたじゃないですか」
「いたよ」
「でしょ?」
「でも何もないよ?」
「他のグループのかっこいいナムジャもいたし」
「いたよ」
「でしょ?」
「何もないよ?」
「あってもいいんですよ?」
「ないって言ってるよ?そっちが勝手に誤解してるんだよ?」
「いやだから、あってもいいんですよ?ただ、」
「「「ないって言ってるよ???」」」

ジンの叫び声にナムジュンはあわててヒョンの口を抑える。
ジンはナムジュンの手のひらの中でモグモグする。

ナムジュンはジンを抱き抱えている自分に気づき、ヒョンの口から手を離したが、そのまま抱きしめた。
ジンは抱きしめられたまま、まだブスッとしている。
「ナムジュン、絶対誤解してる」
「…誤解ですか?」
「誤解だって」
「だってヒョン、僕を避けてたよね?」「それは……その」
「……」
「その…」
「……なんですか」

537 :「夢」ナムジン9:2017/01/23(月) 12:48:34.11 .net
ナムジュンは怪訝な顔でジンを見る。
ジンは非常に言いにくそうな顔をしている。

「なんですか」
「……向こうで、夢を見たんだよ」
「ジャングルで?なんの?」
「変な夢」
「どんな?」
「…ナムジュンが…その、なんでもない」

ナムジュンはまじまじとヒョンの顔を見ていたが、急にヒョンを横抱きにして、ベッドの上に寝かせた。
上からヒョンの体にまたがって囁く。

「どんな夢?」
ジンは困った顔をして黙っている。
ぽってりとした唇がほんのり色づいている。
ナムジュンはその唇に見とれながら言う。
「当ててみましょうか?」
「……ん?」

ヒョンの唇に自分の唇を軽く合わせる。
「こんな夢?」
ジンは赤くなった。
ナムジュンは微笑む。
「正解?」

ところがジンはこう言った。
「違うんだよ、もっと…」
再び黙る。

ナムジュンは首を傾げたが、今度はヒョンの唇を吸った。
「こう?」
ジンは目を閉じていたが、こう言った。
「違うよ?」

今度は舌が絡んだキスだった。
長く、長く。
やっと唇が離れると、赤く潤んだナムジュンの瞳が問いかける。
(正解?)
ジンは言った。

538 :「夢」ナムジン10:2017/01/23(月) 12:49:09.29 .net
「それもしたんだけど…」
「え」

ナムジュンはヒョンの顔を見たまま絶句している。
「もっと?」
ジンは頷いた。
「うん」
「そ、それって」
「うん」
ナムジュンはベッドの上に座り直し、頭を抱えた。
「……」
「悩むだろ?」
「……」
「でも、夢だから」
「……」
「気にしなくていいよ」

ナムジュンはガバッとヒョンの両肩を掴む。
「それって、いいってことですか?」
「え?」
「そういうこと、いいってことですよね?」
「いや、そんなこと言ってないよ?」
「夢に見たんですよね?僕との、その、そういう、エッチな?」
「見、たけど……夢だからね?」
「夢にまで見ちゃうほど、なんですよね?」
「違うって。見ちゃったんだってば。僕がしたいわけじゃないよ?」
「僕はいつでもいいですよ、ヒョン」
「いやいやいや、話聞いてる?」
「早く言ってよヒョン…」

再び押し倒されながら、ジンはもがいた。
「だから、夢の、夢の話だってば……夢の……ん、……夢……ナムジュン…」
「ヒョン…食べたい…」
「違……ちょっとま……あ、ちが……」
「可愛い……夢にまで見るなんて…感激だ…」
「ナムジュン……ちょっと話が……話、ちょ、あっ、まっ、あっ、ちょっと待っ、あん、待って、皆、皆、いるからね?皆、近くにいるからね?」

やっとのことで逃げ出したものの、ナムジュンは最後に「ヒョン。早く抱きたい」と囁いて行ったので、どう切り抜けるか頭が痛いジンだった。

539 :「夢」ナムジン:2017/01/23(月) 12:49:38.12 .net
以上で終わりです。
ありがとうございました!

540 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/23(月) 22:04:47.62 .net
>>539
お久しぶりです
二人のやり取りの描写がリアルで
ソクジンのアニンデな感じも良いですね

541 :「夢」ナムジン:2017/01/23(月) 23:57:13.42 .net
>>540
ありがとうございます。
ジンニムのアニンデ?好きですw

542 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/24(火) 20:20:01.76 .net
>>539
お久しぶりです!待ってましたー!!最近ナムジン来てるのですごく嬉しかったですw
ジンのキャラをはかりかねていたのですがこのキャラがしっくり来ました!

543 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/24(火) 22:40:23.44 .net
>>539
ナムジンめちゃくちゃ好きで以前に一度リクエストもした事があるのですが(その節はありがとうございました)
今回も最高でした
大好きなヒョンに嫉妬してほしいナムと嫉妬で物にも人にも当たるジンニム可愛すぎです
早く結ばれる日が来るといいねって応援の気持ちですw
本当にいつも素敵なお話ありがとうございます

544 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/01/25(水) 00:06:44.24 .net
出てこないジンの部屋のドア壊す勢いで叩いて開けろっていうナムジュンかっこいいし
開けさせるために一芝居打つユンギ策士〜ってキュンとしてしまいました

545 :「夢」ナムジン:2017/01/25(水) 23:28:51.46 .net
感想ありがとうございます。
うれしいです。書いてよかった〜

546 :グクテテ:2017/02/04(土) 19:50:08.83 .net
>>283の続きで、今度はテテがグクに襲われるのを書きました。
全編エロ(強)です。苦手な方はスルーで。

547 :グクテテ「ゲーム」1:2017/02/04(土) 19:50:53.91 .net
「抵抗しないの?」

ベッドの上でマンネに押さえつけられたテヒョンはあきらめたように答えた。

「ビデオに撮られたからな」
「ビデオならもう消したよ。目的は達成できたし」

テヒョンは黙っていたが何か言いたそうにマンネを見た。

「なに?」
「ジミンのこと、どうしたんだよ」

ジョングクはニヤッとしてみせた。

「知りたい?」

テヒョンはぷいと視線をそらした。

「別に」

ジョングクはまじまじとヒョンの顔を見ていたが、ぷっと噴き出しテヒョンの上からどいた。

「あ〜、こんなに騙されてくれると気持ちいいね!」
「え?」
「お芝居に決まってるでしょ!僕とジミンで考えたんですよ。テヒョニヒョンが隠れているのがわかったから」

テヒョンは跳ね起きた。

「そうなの?全部ウソ?」
「当たり前でしょ。ぼくらをなんだと思ってるんですか」
「そうか…よかった…」

ゲッソリした顔でベッドに寝転がるテヒョンをジョングクはニヤニヤして覗きこむ。

「びっくりした?」
「…もうやめろよな、ああいうこと」

ジョングクのキスを思い出したのか、唇を尖らせている顔がほんのり赤い。
マンネは無邪気にヒョンの横に寝そべった。

「ねえヒョン、ゲームしよう」

数分後、共に寝転がってスマホゲームに興じていた二人はゲラゲラ笑いあっている。

「もう、ヒョン!なんですか、今の手は!」
「びっくりするだろ?俺が編み出した」

得意そうなヒョンの画面をジョングクは覗きこむ。

「どうやってやるの?」
「ちょっと待って…うん、この画面で、こう出たら、連打……してスワイプして…」
「ああ!」
「で、この星が出たらジャンプさせて、連打…!」
「おお〜!ヒョン天才!」

テヒョンは可愛い笑顔になった。

548 :グクテテ「ゲーム」2:2017/02/04(土) 19:51:53.28 .net
「おまえもやってみろよ」
「うん…連打して…」
「もっと早く」
「うん」
「もっと」
「ああ!失敗」
「もう一度」
「……うわ、難しい」
「いや、いいよ。もう少し早ければ」
「ヒョン」
「もう一度やってみよう」
「ヒョン」
「ん?」

ベッドの上に腹ばいになってゲームに興じていたテヒョンは、突然スマホを取り上げられて驚いて体を起こした。

「なんだよ」

途端にベッドの上に組み伏せられる。
体の上に微笑むマンネの姿があった。

「…なに?」

無言でヒョンの上に屈み込むと、有無を言わせず唇を重ねる。
不意打ちをくらったテヒョンマンネにされるがままだ。

ジョングクが唇を離すと驚愕の顔のまま固まっている。
緊張のあまり唇を舐める。

「おまえ…」

ジョングクが再び屈み込もうとすると、逃げ出そうともがく。
しかし悲しいかな、マンネの力にはかなわず組み伏せられたままだ。

「ヒョン」
「……」
「ヒョン可愛い」
「……」

549 :グクテテ「ゲーム」3:2017/02/04(土) 19:53:18.99 .net
だまされた。

ジョングクの顔が近づくと固く目を瞑って、顔を背ける。
唇も口中に巻き込んでマンネのキスから逃れようとする。
が。

ジミンの部屋でテヒョンの弱点は暴かれている。

柔らかな耳朶を舌先でくすぐられて、テヒョンは呻いた。
目は固く閉じられたままだ。
身を守るように両腕で自分を抱きしめている。
隙を突くようにマンネの膝がテヒョンの股間を刺激する。
恥ずかしいのかテヒョンの顔が真っ赤になった。

「ヒョン…」

細く尖らせた舌でジョングクはヒョンの耳を責める。

「ヒョン…好きだよ…」

目を瞑って必死に我慢しているテヒョンは答えない。
ジョングクはそんなヒョンの前髪をかきあげる。

「ヒョン、気持ちいいことしてあげる」
スウェットの下に手がかかったので、振り払おうとするも、逆に枕を渡され

「これでも抱えてて」

と言われる。
下半身への温かい攻撃が始まり、テヒョンは仰け反った。

「や、やめ…」

ジョングクの舌は柔らかくも、鋭くもなる。テヒョンのものを舐め回したと思えば、感じる部分を局所的に集中して攻めてくる。

「……」

テヒョンは言われたとおり枕を抱えて耐えているが、腰が動くのを止めることができない。

「あ……う、じょ、、ぐ、、」
「ヒョン…可愛いよ」

550 :グクテテ「ゲーム」4:2017/02/04(土) 19:54:05.52 .net
ジョングクは起き上がって、枕の陰からヒョンを覗きこむ。
テヒョンは目をぱちくりしていたが、マンネの顔を見て、あわてて目を瞑り顔を背けた。

マンネの手がテヒョンのものにのびる。
唾液で濡らしたそれを手の中におさめ、弄びながらヒョンにキスをする。

「気持ちいいよね?」
「う」

マンネの親指が感じる部分をなぞり、テヒョンは思わず目をあける。
すかさず唇を奪ったマンネはヒョンの舌に自分の舌を絡める。
もちろん手の動きも休ませない。

テヒョンのそれは手の中で熱くなっている。

マンネのキスと手の攻撃に耐えられず、テヒョンは喘ぎだした。

「あっ、はぁ、う…はぁっ、う、う」

その耳にジョングクは囁く。

「我慢しないで」
濡れた瞳でテヒョンはマンネを見上げた。
切ないヒョンの瞳にジョングクは我慢できないといった様子でキスをする。

「可愛い。好きだ」

ジョングクはテヒョンをベッドから下ろして立たせると壁にヒョンを押し付けてキスを繰り返す。
片足をベッドにあげさせ、テヒョンが言葉を発する前にいただくことにした。

声にならない悲鳴をあげ、逃げようとするヒョンをなだめるようにキスをし、キスをしながら又奥へ突き進む。

「はぁっ…やめろ……ジョング…」
「いいから」
「…よくな…あうぅ!」
「ん、いいから、ヒョン」
「….っ!っ、ぁ、ぅ」

テヒョンは肩で荒く息をしながら、恨めしそうにジョングクを睨む。
ジョングクはもう一突きしてやる。
テヒョンは呻いてのけぞった。

551 :グクテテ「ゲーム」5:2017/02/04(土) 19:54:54.20 .net
「ヒョン」
「……」
「テヒョニヒョン」
「…やめろ…もう」
「やだ」

ジョングクはヒョンをベッドに投げると背後から侵入する。
テヒョンは悲鳴をあげた。
「降参!もう降参!わかったからやめて!」
「無理」
「おい!」
「無理だって、ヒョン」
「お、、俺が無理、、」
「気持ちよくない?」

テヒョンは答えないがジョングクが動くと喘ぎ声をあげる。
テヒョンの低い声がセクシーで、ジョングクは俄然やる気になった。

「ああ!もう、ほんとにやめ…」

そういうテヒョンの唇はマンネに奪われ、舌が深く絡む。
と、また背後から責められる。
テヒョンは薄目を開けてマンネの攻撃に耐えていたが、絶頂が近いのを感じる。
嫌だ、と思う間もなく、マンネに突き上げられながら、発射してしまった。
情け無くて涙が出る。

マンネはまだ元気だったが先にヒョンの出したものを片付ける。
テヒョンは顔を手で覆っている。

「ヒョン?」

ジョングクが呼びかけると涙目でキッと睨んでから横を向く。

「おまえ嫌いだから」

552 :グクテテ「ゲーム」6:2017/02/04(土) 19:55:49.27 .net
ジョングクはだが、そんなテヒョンに容赦なく入っていく。
テヒョンは声をあげた。

「……!っあ!」
「ヒョン、でも僕はヒョンが好きだよ」

テヒョンはマンネの顔を見た。
マンネはまたヒョンにキスをする。

「好き」

キスをしながらどんどん進んでいく。
テヒョンは無意識に声をあげている。

「あぅ、う、う、っあ!あ!ん!」
「好きヒョン」

リズミカルなマンネの動きがテヒョンの奥にある快感を呼び起こす。

「っあ、、う、っ」
「ヒョン。好きだよ」
いつの間にかテヒョンのものが復活している。
ジョングクはテヒョンの体を抱きおこすと囁いた。

「ヒョン、自分で触って」

ジョングクに突き上げられながら、自分のものに触れるとテヒョンの首筋にゾクリとした快感が走る。

「俺…」
「ヒョン、いいよ。可愛い。動かして」

ジョングクのキスは全てのテヒョンの感覚を麻痺させる。
テヒョンは夢うつつで手を動かす。

553 :グクテテ「ゲーム」7:2017/02/04(土) 19:57:04.29 .net
「あ…俺…」
「僕を見て」

テヒョンは綺麗な瞳をしたジョングクを見た。
天使みたいに綺麗だ。
いや悪魔かな。

室内にテヒョンとジョングクの息遣いが響き渡る。

テヒョンは訴えるような目をした。

「あ、俺、」
「ヒョン…」
「グギ…俺…」
「いいよ」
「あ、あ、俺、もう」
「いいよ、ヒョン」
「あ、ダメだ、俺、もう、グギ」
「ヒョン」
「いきそう」
「いいよ、僕も」
「あっ、嫌だ、嫌だ…」
「ヒョン、僕見て」
「やだ…いきたく…」
「いっちゃえ、ヒョン」
「っ、グギ…」

ジョングクの瞳から目を離せないまま、テヒョンは自分の手で達してしまった。
温かいものが手に降りかかる。

俺、何してるんだ?

途端、ジョングクの動きが激しくなる。
達したばかりのテヒョンは泣き声をあげた。

「あああ、やめて!ああ!俺おかしくなるって!」
「ヒョンばかりイッてずるいだろ」
「おおう、ああ、おまえ、おま、この、悪魔…」

554 :グクテテ「ゲーム」8:2017/02/04(土) 19:57:53.30 .net
「ヒョンの声、セクシーだ」
「ああっ、あ、あ、あ、あ、やめ…」
「好きヒョン。僕のものだから」
「グギ…」
「僕のものだよヒョン。全部忘れて。他のこと全部忘れて」
「……」
「好きだ」

ジョングクはテヒョンの薄い体を抱きしめると、ありったけ全部ヒョンの中に注ぎ込んだ。
テヒョンは再び襲ってきた快感に身を震わせながら、なぜかぼんやり幸せを感じている。

ぼおっとしているテヒョンの顔をマンネが覗きこんだ。

「ヒョン?」

マンネの唇がテヒョンのそれに触れる。
ジョングクはニッコリした。

「ゲームの続きする?」

終わり

555 :グクテテ「ゲーム」:2017/02/04(土) 19:58:50.13 .net
以上で終わりです。
すいません、いつも書きたいもの書き散らしてますね

556 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/02/06(月) 17:37:00.17 .net
>>555
最高でした!!
普段テテグク派だけどやっぱりグクテテも好きかもと思い直しました
結果どっちも美味しいというw
二人の絡みはどちらが攻めでも美しいですね

557 :グクテテ「ゲーム」:2017/02/08(水) 22:28:57.39 .net
>>556
感想恐れ入ります
ありがとうございます

558 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/02/14(火) 22:13:37.98 .net
テテグクエロいわー

559 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/20(月) 00:54:00.53 .net
>>538の続きです

とりあえず最後まで。
エロあり。嫌な方はスルーで

560 :ナムジン「夢の続き」1:2017/03/20(月) 00:54:47.14 .net
長男はできることなら、今すぐに自室に帰ってベッドに潜り込み、頭から布団をかぶって夢の世界に逃避したかった。

いやそれも、「あの夢」を見るようになってからは、安全な逃げ場所とは言えなくなってしまったようだ。



ナムジュンとキスした後の夢を見た、とうっかり口を滑らせたおかげで、長男とリーダーの間はだいぶややこしいことになっている。

ナムジュンがマンネあたりをかまっていると、長男が拗ねたような態度をとる。ナムジュンはやれやれと思いつつ、いそいそとヒョンの元へ行く。

あれこれ思いつくままに話をして、ヒョンの機嫌が治るのを待つのはいつものことだった。
だいたいそこで終わるのだが、ごくたまにいい感じになるときがある。しかもジンの方からそんな雰囲気に持っていくようなときが。

思わずヒョンを抱きしめて口づけると、そこまでは抗わずジッとしている。
けれど、その先には中々進めないのだ。
いつも最後には逃げられてしまう。
ナムジュンは気持ちのやり場を失って、モヤモヤしながら自室へ戻るしかない。

あるとき思い余ったナムジュンはヒョンに問い質した。
「ヒョンは僕で遊んでるの?」

ジンはお得意のびっくり眼をしたが、すぐ真顔になると何も答えなかった。

そういった蛇の生殺し状態が続いたある日、いつものように機嫌をとりにきたナムジュンが何も喋らない。
ヒョンの部屋の椅子に腰掛けて、ずっと窓から外を見ている。

561 :ナムジン「夢の続き」2:2017/03/20(月) 00:55:41.68 .net
沈黙に耐え兼ねてジンが言葉を発した。

「何か話せよナムジュン」

リーダーは相変わらず窓の外を見ている。ジンは不審に思って立ち上がり、ナムジュンの前に立った。
彼の両肩に手を置き、言った。

「どうしたの」

ナムジュンは椅子に座ったまま、ヒョンを見上げ、と、ジンの腰に手を回し自分の方へ引き寄せた。

「辛いんです。今の状態が」

見上げるナムジュンの視線と、そんなリーダーを見下ろすジンの視線があった。

「ヒョン」

真摯なナムジュンの瞳にジンが視線をそらすと、次の瞬間ナムジュンの顔が目の前にあった。

リーダーは何かを決意したようだった。

「ヒョン。抱きたい」

ジンは答えた。

「嫌だ」

ナムジュンはベッドに腰かけるとため息をつき頭を振った。

「でしょうね」

微笑んでヒョンを見上げる。

「はっきり言ってくれて良かったです」

ジンは黙ってナムジュンの隣に座った。
ヒョンの顔を見ずにナムジュンは続けた。

「僕が欲張りでしたね。でもこれで踏ん切りがつきまし……」

ふいにジンがナムジュンの頭の後ろに手を回し、こちらを向かせると素早くキスをした。
不意打ちに驚いたリーダーは言葉を探してる。

「ヒョン…?」

とジンはナムジュンを抱きしめて、再び唇を重ねる。

「ヒョ……ん」

ジンの舌が絡んできて、ナムジュンは甘い陶酔感を味わう。

「ヒョン、だめですよ。そんなことしたら、僕…」

562 :ナムジン「夢の続き」3:2017/03/20(月) 00:56:32.33 .net
「ヒョン、だめですよ。そんなことしたら、僕…」

次の瞬間、ベッドの上に押し倒されてナムジュンは目を見開いた。
自分の上に顔を赤くしたジンがいる。

「ヒョン???」
「ナムジュン……あ〜、え〜とね、その」

ジンは困った顔をしながらも、どんどん顔を近づけてきて、またナムジュンの唇を奪う。
ナムジュンは抗った。

「……ヒョン、やめて。ヒョン」
「…そうなんだけど、あの、」
「ヒョン!ヒョン、ちょっと……あ、ヒョン……ちょ、待って、ヒョン、ほんとに待っ……あ、ヒョン!」

ジンのキスから逃げようとして、ナムジュンはベッドから転がり落ちた。

「ナムジュン…大丈夫?」

ベッドの上からジンが覗き込むと、ナムジュンは床の上で頭を抱えていた。
低い声でつぶやく。

「ヒョンはひどいです。そんな気もないくせに」

ジンは黙っている。
ナムジュンは続ける。

「僕が辛い思いしてるの知ってますよね」
「うん……」
「……もう行きますね」

立ち上がってドアに向かうと、さっとジンがドアの前に立ち、通せんぼする。

「ヒョンどいてください」
「やだ」
「やだばっかり言わないで」
「やだ。………ん!」

アニンデヒョンに腹を立てたのかナムジュンが突然ヒョンをキツく抱きしめると、激しく唇を重ね、舌を激しく吸った。

563 :ナムジン「夢の続き」4:2017/03/20(月) 00:57:20.92 .net
有無を言わさずヒョンをベッドまで引きずっていくと、力づくで抑えつける。

「ナムジュン…」
「もうだめ」
「なにが?」
「もう待ったは無しです」
「……」
「ジンヒョンが悪いです」

ナムジュンの長い指が直接滑り込んできて、ジン自身を求めた。
ジンは声をあげて逃れようとするが、ナムジュンは逃さず更にキスをした。
ジンはナムジュンの下で暴れている。

「嫌、嫌、嫌」
「ダメです、もう。最後まで」
「え?」

瞳を見開くジンの唇に愛を込めて長くキスをする。

「ヒョン脱いで」
「やだ」
「脱いで、自分で」
「やだよ」
「いいから」

ふくれつらをしたジンが渋々、シャツを脱ぎ、上半身裸になる。
それを見てナムジュンも上半身裸になった。
ナムジュンは優しく続ける。

「ヒョン、下も」

ジンは向こうを向いている。
ナムジュンは優しく囁いた。

「怖がらないで、ヒョン。大丈夫だから」

怒ったようにジンは振り向く。

「怖くなんかないよ」

564 :ナムジン「夢の続き」5:2017/03/20(月) 00:58:30.21 .net
そう言うと下も脱ぎ捨て、服を放り投げた。そのままベッドに寝転がる。
自分も下を脱ぎ捨てたナムジュンがそっと横に来た。
と、クルッとジンがナムジュンに向き直る。

「僕が抱きたいの」
「ん?なんですか、ヒョン?」
「僕の方がヒョンなんだから、僕がナムジュンを抱きたい」

口を尖らせるヒョンにナムジュンは笑いを堪えながら答えた。

「もちろんいいですよ、ヒョン。抱いてください」



とりあえず寝かせたナムジュンにキスの嵐をお見舞いしたジンだったが、ナムジュンが何も言わないので不満を言った。

「なんだよ、あんまりか?」

ナムジュンは二、三回まばたきすると我に返る。

565 :ナムジン「夢の続き」6:2017/03/20(月) 00:59:18.49 .net
「いえ、いえいえ」
「なんで何も言わないの」
「いや天国かと思いました」

ジンが思わずニッコリすると、やおらナムジュンが起き上がる。
「じゃあ僕からお返しです」

ナムジュンのお返しは倍返しのようで、
ジンは悲鳴を上げた。

「ちょっとナムジュン、僕が抱きたいって言ったの忘れてないよね?」
「忘れてませんよ。ただのお返しです」

ジンの舌を吸いながら、片手で可愛いヒョンを探り指を滑らせる。

「ジンヒョン、愛してます」
「……う、うん、僕も……あ、もうだめだから!」

ナムジュンの手を押しのけると、ジンは勇気を出してナムジュンの下半身に顔を近づけた。
ナムジュンが声をあげる。
「ヒョン、そんなことしなくていいですよ」

かまわず、ナムジュンのそれに舌を這わした。
ナムジュンが小さく叫んだ。
「ヒョン……!」

ナムジュンの様子に気を良くして、ジンはナムジュンを伺いながら舌を動かす。
ナムジュンは目をつぶっている。
ジンが咥え込むと大きなため息をついた。

566 :ナムジン「夢の続き」7:2017/03/20(月) 00:59:54.99 .net
「ああ、ジンヒョン」

が、すぐにジンを押しのけるのでジンは抗議する。

「おい、まだ途中だって」
「だめです、ヒョン」

ナムジュンは立ち上がってジンの背後に回り、ジンの背中にぴったりくっつき、自分の両足の間にジンを挟むようにして座る。ジンは驚いて抗議する。

「おいおいおい」
「ヒョン、じっとして」

ナムジュンの指が動き出した。
左腕はジンの体に回されている。
ジンの耳元で囁く。

「ヒョン……?」

ジンは顔を赤くしながら答える。

「なんだよ」
「ヒョンのイクところ見たいな」
「おい!」
「いいでしょ?」
「……ダメ」
「ん?」
「………あっ……ダメ……」

ナムジュンの指の動きが早くなると、ジンは辛そうに息をする。
「ナムジュン!」
「なに?」
「……」
「キスする?」
「……キス、は、いいんだけど」

ジンが小さく声を上げ始める。

「ぁ、ぁ、ぁ、」
「イク?ヒョン?」
「やだ…あ、やだって、あ、」

567 :ナムジン「夢の続き」8:2017/03/20(月) 01:51:30.07 .net
テスト

568 :ナムジン「夢の続き」8:2017/03/20(月) 01:51:50.56 .net
ふいにナムジュンは指の動きをやめると、ジンの前に回り、ヒョンのそれを咥え込んだ。
ジンは悲鳴を上げる。

「お、お、お、あ、ナムジュン、ナムジュン、」

ナムジュンの舌遣いはジンを最大限高める。
と、ナムジュンはヒョンのそれから口を離し、ヒョンを押し倒すと、再び指で愛撫し始めた。
ジンはたまらずにナムジュンの首に両腕を回すと叫んだ。

「あ!ナムジュン!あ、僕、もう、あ!」
「イッて、ヒョン。可愛いヒョン」
「あ、あ、あ、う…」

ジンは出してしまうと、顔を真っ赤にした。ナムジュンはヒョンを綺麗にすると、ヒョンの頭をいい子いい子する。
そのまま横で微笑んでいるので、ジンは問う。

「しなくていいの?」

ナムジュンはうなずいた。

「ヒョンが気持ちよかったらいいです」
「そんなのダメだろ」

ジンはナムジュンにキスをして言った。

「いいよ。僕を抱いて」



569 :ナムジン「夢の続き」9:2017/03/20(月) 01:52:45.46 .net
体中へのキスのあと、ナムジュンが入ってくるとジンは辛そうに呻いた。
ナムジュンが心配そうに声をかける。

「大丈夫ですか?ヒョン」
「ん、大丈夫」

とはいえ、ナムジュンが動くとやはり悲鳴を上げる。
「ヒョンやめましょうか」
「大丈夫だって」

ナムジュンはゆっくりと動き出す。
「あ、あ、あ」
「ヒョン…」
「うん…」
「ヒョン、大好きです」
「ありがとう……あ、あ!」
「ヒョン……」
「ああっ、ああ、ああ、っあ、う、」

ナムジュンの動きが性急すぎると思ったのか、ジンが片手でナムジュンを押し留めようとする。
「ナムジュン、ちょっとゆっくり…」
「ヒョン、あのですね」
「あ、あ、あ、ナムジュン、や、ゆ、ゆっくりって、」
「ああ、ヒョン、ごめんなさい、ちょっと無理みたい……」
「ああ……ん、ナムジュン!あ!あああ!あ、ひどいよ、あ、僕…あ、ん」
「ヒョン……愛してる……」
「あ、ナムジュン、僕も……あ!ああっ!あ!あ!ああっ、ダメ、いやだ、やだ、バカ、ナムジュンのバカ、ああ!ああ!ああ!」
「ヒョン……」

嵐が過ぎ去り、ナムジュンが起き上がると、ナムジュンもかわいそうなジンも汗だくだった。
ナムジュンは愛おしそうに、ジンの髪に何度も手を通すと、唇に熱くキスをする。

ジンが動かないのでナムジュンは心配になり、覗き込む。
「ヒョン?」
ジンはボーッとしていたが、突然ポロっと涙をこぼしてナムジュンを慌てさせる。
「ヒョン?辛かったですか?」
ジンは黙ってナムジュンの首に両腕を回し、口づけした。
「違う。夢で見た通りだったから、感動した」
「ヒョン…」

ナムジュンはジンのことを可愛く思って抱きしめた。

〜終わり〜

570 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/20(月) 01:53:56.14 .net
以上です。
連投規制に引っかかって間が空いてしまいました。
最近ナムジュンがエロくていいです。

571 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/20(月) 20:35:09.60 .net
>>570
お久しぶりですありがとうございます!
抱いてもいいなんて言って余裕あるのに最後は全然余裕無くなるナムエロいし
ついに抱かれちゃったジンニム感動して泣いちゃうなんて可愛すぎました
毎回本当に最高です

572 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/20(月) 22:45:24.41 .net
>>571
こんばんは。感想ありがとうございます。
本当はジンがナムを抱くようにしたかったのですが、そういえばジンが抱かれる話を書いたことがないと思い出し、こうなりました。

最近ジンの美貌に磨きがかかってるので
もったいないですからね!

573 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/21(火) 23:30:33.87 .net
>>570
ナムジンの続きありがとうございます!
Wingsリリース以降 ナムジュンの無理していないかっこよさの中には色気と可愛らしさにドキッとさせられていたので ジンニムの抱きたい(抱かれたい)の気持ちがたまらないです
ジンニムのビジュアルも一時期より復活したし(笑)
本当にいつもありがとうございます。

574 :ナムジン「夢の続き」:2017/03/22(水) 20:53:38.27 .net
感想ありがとうございます!
ナムの色気最近すごく感じます
ナムが抱かれる話も書きたいですが、相手がいない〜

575 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 01:10:42.22 .net
>>486
の続きです。

576 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 01:11:12.56 .net
エロ無しです

577 :ユングク「三日月」1:2017/03/26(日) 01:11:45.84 .net
ユンギはいつ帰ってくるのだろう。

カフェの一角に目立たないように陣取ると、ジョングクはしばらくアイスコーヒーの揺れる水面を見つめていた。

ジョングクが事務所に入ってから、こんなに長い間ユンギの顔を見ないことは初めてだった。
SNSではアーミーがユンギの長い不在について嘆いている。
中には他のメンバーがユンギに冷たいからだとか、事務所の運営のせいだとか炎上している箇所もあったが、多くのファンはただただユンギがいないことを悲しんでいた。

ヒョンたちはどう思っているのだろう。
ナムジュニヒョンやホビヒョンは付き合いも長いし、連絡を取っているんだろうか。それともルームメイトのジンヒョン。
意外とそつなく連絡マメなテヒョニヒョン?理由をしっかり聞いて一緒に悩んでくれそうなジミヒョンは?

考えを巡らせてみたものの、結局ジョングクにはユンギから連絡の一本も無いという事実は変わらなかった。

578 :ユングク「三日月」2:2017/03/26(日) 01:12:21.41 .net
ジョングクは目を瞑って、ユンギの手の感触を思い出す。
ヒンヤリとした手が、熱情と共にほんのり温度が上がってくる。
それを感じるといつもゾクゾクしたものだった。

無表情に見えるユンギの目の奥に自分が映っているのを見て興奮した。
酷薄そうな唇が自分を高めようと動くのを見て震えた。

僕を帰すのが嫌だって言ったじゃないか。
嫉妬で眠れないって言ったじゃないか。

情熱の痕跡を思い出そうとする作業は虚しい。

ついめくるツイッターにユンギの笑顔が多々掲載されている。
微笑んでいるユンギの顔はどれもこれもファン向けの顔だ。

俺の体、覚えて帰れ

ふいにユンギの声が耳元で蘇り、ジョングクは固く目を瞑った。

もう忘れちゃうよ

ユンギの幻影に向かって、頭の中で語りかける。

こんなに放っておくならユンギヒョンのこと忘れるよ

ユンギは三日月の上で疲れたように寝そべっている。

忘れられるのか?

ジョングクはユンギの乗った月に向かって叫ぶ。

忘れてほしくないって言ったらいいじゃないですか!
ヒョン!

579 :ユングク「三日月」3:2017/03/26(日) 01:13:00.83 .net
その途端、ユンギを乗せた月がクルリと回転し、ユンギはするっと堕ちていった。

あわてて手を伸ばすジョングクのはるかかなた向こうにユンギは落ちて、大きな水飛沫が上がる。

ハッとしてジョングクは目を覚ます。
カフェはやや混雑しつつあった。
席を立ち出口に向かう途中で、すれ違った男性からユンギ愛用の香りがして、思わずジョングクは振り返る。

男性の背丈も髪型もユンギにそっくりだったが、席を探している顔を見ると、もちろんユンギではないのだった。

ヒョン。

ジョングクは先ほど自分が座っていた席を振り返る。
ユンギのお気に入りの席だった。
メンバー御用達のこのカフェでいつもユンギは壁際のその席を陣取ると、メンバーの喧騒をよそに寝息を立てていたのだった。

今は誰も座っていないその席をもう一度見てから背中を向けるとジョングクは出口に向かった。



580 :ユングク「三日月」4:2017/03/26(日) 01:13:33.97 .net
一人部屋のいいところは一人になれることだ。
ジョングクの一人部屋を皆羨んでいるが、当のジョングクは退屈なのかヒョンたちの部屋に入り浸り、そのままベッドを占領して寝てしまうことも多い。

ユンギが不在になるとますますジョングクはヒョンたちの部屋に入り浸った。
寂しいからだ。自分でもわかっていた。

この日もテヒョンとホソクの部屋で寝るつもりだったが、疲れて機嫌の悪いホソクに自分の部屋で寝ろと追い出される。

渋々自分の部屋に戻ったジョングクだったが、夜が更けても中々眠れなかった。
昼間飲んだアイスコーヒーのせいだろうか。
妙に目が冴えてらんらんとしている。
何か胸騒ぎがする。

宿舎はすでに皆寝静まっているようだった。ベッドに横になるジョングクの耳に静かに玄関の鍵を回す音が聞こえる。
少しうとうとしかけたジョングクはあることに気づいて、全身の血が一気に湧き立った。

581 :ユングク「三日月」5:2017/03/26(日) 01:14:57.11 .net
忍び足で廊下を歩く足音。
あの人の得意技だ。
猫のように忍んでいて人を仰天させる。
今晩だって朝になったら何食わぬ顔で食卓に座って、メンバーを驚かすつもりなのだろう。

帰ってきたのだ。
よかった。

ジョングクは喜びと安心感を覚えて、体がホカホカした。
急に眠気が襲ってきて、一気に夢の世界へ突入しそうだった。

廊下の彼はジンと彼の部屋で荷物を下ろす。

いや下さなかった。
そのまま自分の部屋を通り過ぎ、一番奥のジョングクの部屋の前で足音がやってくる。

布団をかぶったジョングクの耳に、静かに扉が開く音がした。

その人物はドアの隙間からジョングクを伺っているようだった。

起きてやるもんか

人物は黙って部屋の様子を伺っている。
と、声を発した。

「起きてるんだろ?」

その声。
ずっと、ずっと聞きたかったあの人の声。

ジョングクは泣き出したい気持ちにかられたが、黙って寝たふりをしていた。

人物は密やかな身のこなしで部屋に入ってくると、ベッドの脇に立つ。

「ジョング」

触れないで

ジョングクは願った。
触れられたら壊れてしまう、きっと。

願いも空しく、ジョングクの頭に優しく手が触れた。
愛おしそうに指がジョングクの頬をなぞる。
やがて頰にユンギの唇が触れた。

「帰ったぞ」

ジョングクは返事をしないところを見ると、眠ってしまったようだった。
ユンギは立ったままマンネの様子を見守る。
スゥスゥと寝息のような音が聞こえる。
ユンギは唇に人差し指を当てると独り言のように言った。

582 :ユングク「三日月」6:2017/03/26(日) 01:15:49.29 .net
「おかしいな、俺の知ってるジョングの寝息はこんなんじゃなかった」

静かになったマンネにユンギはおかしそうに喉を鳴らす。

「なあ。知ってるぞ。起きてるだろ」

ベッドからくぐもった声が聞こえる。

「起きてない」
「ジョング」
「起きてないから向こうに行って」
「おかえりって言ってくれないのか?」

ジョングは目を固く閉じて向こうを向いた。
ユンギはじっと見守っていたが、ポツリと呟いた。

「そっか。そういえば、行ってきますって言ってなかったな」

踵を返して部屋から出ていく足音をジョングクは黙って聞いている。

「ごめんな、ジョングク。おやすみ」

パタンとドアが閉じた。

途端、ジョングクの瞳から我慢していた涙が溢れ出す。
声を押し殺して泣いた。
涙はとめどなく流れ続け、シーツをビショビショにした。
思い余って頭をマットレスに打ち付けると、やや鈍い音がした。
握りしめたシーツが手の中で汗まみれになっている。

涙で視界が霞んでいたジョングクは部屋に誰かが入ってきたことに気づかなかった。
もう一度泣こうとしゃくり上げた途端、髪に触れられ、驚いて顔を上げる。
懐かしい顔がそこにあった。

「よう」

ユンギは涙でベトベトの顔をしたジョングクの前に跪くと、その手を取り、自分の額に押し当て、次に口づけた。
長いこと口づけていた。

「すまん」

583 :ユングク「三日月」7:2017/03/26(日) 01:16:32.05 .net
ジョングクの顔を見上げる。

「すまん。ジョング」

ジョングクは横を向いている。

「おかえりって言ってくれないか」

パッとジョングクがこちらを見た。

「もうどこにも行かないって約束してよ」

ユンギは黙っている。

「約束しなきゃ言わない」

再びジョングクの瞳から涙がこぼれ落ちる。

「もうどこへも行かないって約束しなきゃ、絶対に言わない」
「ジョング」
「死んでも言わない」
「ジョング。誓うよ」

ユンギはジョングクの唇に指を当て、神妙な顔をして言った。

「もうどこへも行きません」

ニヤッと笑う。

「どうだ?」

泣き出すジョングクをユンギは抱きしめる。ユンギの腕の中でジョングクは思う。

違うんだ
そうじゃないんだ
嘘の言葉じゃなくて
今だけの言葉じゃなくて
そうじゃなくて
一生側にいてよ

でもジョングクは言った。

「おかえり。ユンギヒョン」

ユンギと目が合う。ユンギも言った。

「ただいま」

〜終わり〜

584 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 01:17:20.34 .net
以上で終わりです。
皆さん幸せになりましょう!

585 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/26(日) 16:42:35.91 .net
めちゃくちゃ良かったです、むしろ感動に近い感覚
こういうしっとりしたお話とっても好きです
お疲れ様です

586 :ユングク「三日月」:2017/03/26(日) 22:57:57.88 .net
>>585
あ。幸せになりました、私。いま。
素敵な感想ありがとうございました!

587 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/27(月) 21:24:12.01 .net
お互いにちゃんと好きなはずなのに未来の約束出来ないの辛いですね
切なくて苦しいけどこういうお話私も大好きです
いつも本当にありがとうございます

588 :ユングク「三日月」:2017/03/28(火) 12:06:11.41 .net
>>587
こちらこそ、いつもありがとうございます。
感謝感謝です。またよろしくお願いします。

589 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/29(水) 11:26:51.48 .net
グクジンが好きなのですが、ご意向に添えば息抜きがてらにでも書いていただけないでしょうか……!

590 :ユングク「三日月」:2017/03/29(水) 18:14:50.84 .net
>>589
了解です。
以前書いたユングクからのグクジンとは別の話がいいですか?
二人が結ばれるような?

591 :ユングク「三日月」:2017/03/29(水) 18:19:16.04 .net
そうか、グクジンですね。
グクが先攻でしたね。

592 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/31(金) 08:19:47.96 .net
グクジンです!かわいくてがっつりエロいのが個人的には好きなんですが、書いてくださるなら正直なんでも良いです
書き手さんにおまかせします!!

593 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:27:21.02 .net
グクジン途中までです。
今回はがっつり手前まで〜

594 :グクジン「けだもの」1:2017/03/31(金) 11:28:04.93 .net
「最近可愛いと思いません?」
「何が?」

ジンはマンネが顎をしゃくる方を見た。
レストランから見渡せる駐車場には、三日前に降った雪がところどころ山となっている。
先に食事をすませたメンバーたちが駐車場に出ていた。
ジョングクが指し示す方向で、ジミンが雪玉を作っていた。
こっそり大玉を作って、ジェイホープの後ろから投げつけようとしている。

「あれ見えてないつもりなんですよ」

ジョングクは白い歯を見せて笑う。

「可愛いな〜」

言葉がまとまらなかったジンは少々ぶっきらぼうに言った。

「ヒョンに可愛いとか言うなよ」

マンネに伝票を渡すと立ち上がる。
伝票を見てキョトンとするマンネ。

「あれ?僕が払うの?」
「たまには払え」

足早に店を出て行くジンの後から、精算をすましたジョングクがついてくる。

「ジンヒョン、話があったのに」
「なんだよ、話って」

ふいにジョングクはジンの腕をつかんで引き止めた。

「なに?」

ジョングクは照れたような笑みを浮かべて、言葉を選んでいる。
ジンは警戒した。

「なんだよ」
「言いにくいな。あの、教えてほしいんです。ヒョンは経験ありそうだから」
「だから何」
「好きな人はどうやって落としたらいいの?」

595 :グクジン「けだもの」2:2017/03/31(金) 11:28:52.36 .net
ジンは上着のポケットに両手を突っ込んだまま、マンネの上から下までジロジロと見た。

「なんだよ、それ」
「いや、ジンヒョンなら知ってるんじゃないかと思って」
「そうじゃなくて。おまえ、、好きな子がいるの?」
「はい!」

ジョングクは満面の笑みで答えた。
ジンは驚いたように天空を見上げてから、マンネに視線を戻し、片手で額を抑えて大きなため息をついた。
ジョングクは笑った。

「そんなオーバーな。好きな子くらい誰だっているでしょ?」
「うちの黄金マンネに好きな子がいるとなったら話は違うよ」

ジンがジョングクの両肩をつかんだので、マンネはちょっと驚いた顔をする。

「ジョングク、このこと誰かに言った?」
「いえ、誰も」
「本当に」
「ジンさんだけですよ」

ジョングクの言葉にジンはニッコリしたが、すぐに真面目な顔になる。

「ジョングク、このことは二人だけの秘密にしよう!」
「…秘密ですか?」
「その代わり、ヒョン秘伝の好きな人の落とし方教えてあげるから」
「本当?」

ジンは重々しくうなずいた。

「本当。だからこのことは誰にも話しちゃいけない。メンバーにも、マネージャーにも、誰にも」
「わかった!」

白い歯をキラキラさせて笑うジョングクはスーパーアイドルそのもので、ジンは少しクラっとした。



596 :グクジン「けだもの」3:2017/03/31(金) 11:29:39.23 .net
「まず直球勝負はだめ」
「男なら『好きです、つきあってください』こうじゃないんですか?」
「だめだめ。それは絶対だめ」

並んで歩きながら、ジンがマンネに恋愛レッスンを行なっている。

「僕たちだって、知らない人から『好きです。つきあってください』って言われても困るだろ?まずは自分をよく知ってもらうこと」
「ふ〜ん」

歩きながら考えていたジョングクは先生に質問する。

「相手が自分のことをよく知ってる場合は?」

途端にジンの足が止まる。

「よく知ってる人なの?」
「うん、まあ」
「ひょっとして僕も知ってる?」

ジョングクはニヤニヤするが答えない。
ジンは驚いたようにジョングクを見つめていたが、自分の中で落とし所を見つけたのか再び歩き出した。

「よく知ってる人なら、そうだな、だんだん距離を縮めていく。自然に。そして不自然にならない程度によく見る。何回も視線を合わせてみる」
「へえ〜」

ジョングクが感心したようにうなずくと、突然ジンは歩みを止めた。

「誰だよ」

困った顔をするマンネに更に詰め寄る。

「僕も知ってる人なんだろ?」

ジョングクは視線を落としてほっぺたを指でかいていたが、ジンの腕をとり無理矢理歩かせる。

「まあ、いいじゃないですか」
「なんで教えないんだよ。僕、先生だぞ」
「そのうち教えますって」

不満気な顔をするジンにジョングクは可愛い笑顔を見せ、ジンの腕を抱え直した。



597 :グクジン「けだもの」4:2017/03/31(金) 11:30:19.29 .net
ジョングクがジミンの肩を抱いて、うれしそうに二人で話をしているのをジンは眺めていた。

「ジンヒョン」

ジンに気づくと、ジョングクはやってくる。最近のジョングクはしょっちゅうジンの元へやってきて、恋愛指南を受けている。
ジンは手にしていたアイスコーヒーを飲み切ると呟いた。

「ジョングクの好きな相手わかった気がするよ」
「ほんとですか?」

目を丸くするマンネにジンは警告する。

「あのな、本当に好きなら、言わない方がいい」

無言になるマンネにあわてて、ジンは言葉を添える。

「言葉にしなくても態度でわかるよ、きっと」

ジョングクは呟いた。

「キスしたいんだけど、どうしたらいいかな」

ジンはちらっと遠くのジミンに目をやった。

「キスか…キスは、相手の同意がないとまずいだろ」
「ドラマとかで不意にするのとか、あるじゃないですか」
「あれはドラマだから」
「そのつもりじゃなかったのに、うっかりしちゃったってのは?」
「うっかりってどんなシチュエーションだよ」
「例えば」

ジョングクがいきなりジンをハグしたので、ジンは目を白黒させる。

「こうやってハグして、顔が今ヒョンの左側にあるじゃない?」
「お?う、うん」
「で、もう一度ハグし直そうとして」
「む」

ジョングクの唇がジンの唇をかすった。
ジンはジョングクを突き放すと唇を抑える。

「お」

ジョングクは我が意を得たり、といったキラキラした瞳で言った。

「これ!いいんじゃないかな?」
「…」

ジンは唇を抑えたまま動揺を隠せない。そんなヒョンの状態を知ってか知らずしてか、ジョングクはジンを振り向かせると、もう一度ハグした。

598 :グクジン「けだもの」5:2017/03/31(金) 11:31:05.49 .net
「こうやって、久しぶり〜!って、ギューッてして」

ジンはハグから逃れようともがいた。

「ちょ、チョンジョングク…」

そんなヒョンの抵抗など物ともせず、マンネはハグしたヒョンを一度体を離し、再び抱きしめる。

「で、ハグし直すときに」

ジンの唇の上をスラッとジョングクの唇が通過する。
ジンは息ができない。
唖然としたジンをよそにジョングクは興奮して喋っている。

「そうだよ。これだ」
「…ジョングク」
「ヒョン、これにします」
「そ、、そう」
「ギューッとして」
「ちょ、ジョング…」
「ハグし直したときに」
「お」

今度はかするのではなく、ヒョンの唇を軽く吸ったのは明らかだった。
したり顔のジョングクをよそに、ジンは無言で口を抑えている。
一笑にふしたいのだが動揺のあまり、声が出ないようだった。

「おーい!」

ジミンが遠くから手を振りながらやってきた。
ジョングクとジンを不思議そうに見比べている。

「何してるの?」

ジョングクはニヤッとした。

「外国式挨拶の練習」
「へえ?どんな?」

屈託無くたずねるジミンの言葉を、顔を真っ赤にしたジンが遮る。

「なんでもない!なんでもない!さあ、行こう!皆待ってるから!待ってるから!」



599 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:32:07.77 .net
書き込み規制が

600 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:32:29.10 .net
書き込み規制が

601 :グクジン「けだもの」6:2017/03/31(金) 11:32:56.09 .net
いい作戦を思いついたとジョングクが言うので、ジンはマンネと焼肉を食べに言った。
正面に座るマンネの耳に新しいピアスが光っている。
ジンは肉が焼けるのを待つ間にさりげなく探りを入れた。

「この間のあれ、どうした?」
「なんですか?この間のあれって?」

素知らぬ顔のマンネにややイラつきながら、ジンは言葉を継ぐ。

「あれってあれだよ」
「あれ?」
「ほら、ハグして…」
「ハグして?」

あくまでもトボけるマンネ。ニヤッとする。

「ハグしてなんかしたっけ?」
「…もういい」
「ああ!わかった。ハグしてキス!」

マンネが大声を上げるとジンはあわてて、静かにしろと静止する。

「そういうことは小さな声で。誰が聞いてるかわからないから!」
「大丈夫だよ。この店うるさいし」
「それでも気をつけないと」
「このうるささじゃ、大きい声じゃないと聞こえないよ」

わかった、とジンはジョングクの隣に移動する。ジョングクがちらりとジンの顔を見た。

「で?やってみたの?ハグして…」
「ああ…いや、まだ」

ジンは少しホッとした顔を見せた。
ジョングクは悪戯な顔をしてみせる。

「練習が足りなくて」
「お。肉が焼けた。食べろよ」

あわてて話をそらすヒョンにジョングクはおかしそうに笑った。



602 :グクジン「けだもの」7:2017/03/31(金) 11:34:04.98 .net
肉とサンチュを口いっぱいほうばりながら

「で?作戦って?」

とジンは聞いた。
こちらも口を肉でいっぱいにしたジョングクはうなずく。

「僕やっぱり本人には言わないことにしようかと思って」
「そうか。それがいいかもな。…ていうか、もう気持ち冷めたとか?」

ジョングクはいやいやと片手で手を振った。

「行動で示そうと思って」

ジンは心配になり、ジョングクに向き直る。

「行動ってどんな?」
「ジンヒョン、心配してますね?」
「当たり前だろ〜」
「心配しなくても大丈夫」
「ほんとか?」
「大丈夫だって!無理矢理キスしたり…」
「…」
「ましてや、押し倒したりなんか…」
「おいおい…」
「…」
「…」
「…」
「するのか」
「…しちゃうかも?」
「おいおい、勘弁してくれよジョングギ」
「冗談ですって」



603 :グクジン「けだもの」8:2017/03/31(金) 11:34:48.99 .net
「そんなに心配しないでよ、ヒョン」

焼肉屋の帰り、深刻な顔のヒョンにマンネが笑いかける。

「心配に決まってるだろ。この万年思春期」
「信用ないなあ」

近道しよう、とジョングクが言うので裏路地を通る。

「冗談じゃなく、本当にやめろよ。笑い事じゃなくなるから」
「大丈夫ですって」
「笑ってるけど」
「大丈夫。だって」

ジョングクは突然ジンの腕をつかんで引き止め、冷たい塀に押し付けた。

「無理矢理って例えばこういうことでしょ」

性急に重ねられた唇は、ヒョンのそれを貪り食べて舌を吸った。
ジンは暴れたが力自慢のマンネにあっては赤子も同然だった。
夜道に二人の荒い息遣いが響く。
マンネを押しのけようと上げたジンの左腕はこれもマンネによって、塀に押し付けられる。
首を振ってキスから逃れると、ジョングクの目と視線が合う。
その瞳にどう猛な獣が見えた次の瞬間、再びジンの唇は奪われた。
ん、ん、と拒否する声をマンネは無視している。

「ヒョン…」
「やめ…ジョング…」
「….いいでしょ?」
「やめ…ちょ、いいわけない…」
「そうだ、これ無理矢理だった」

そう言いながら舌を絡め、体を触ってくるジョングクをジンは必死で押し戻してる。
ふいにジョングクはジンのセーターの首元を思い切り引っ張ると、露出した肩に思い切り噛み付いた。
ジンの悲鳴が響く。

「痛!痛いって!やめろお」

ジンの立派な肩にまんまと歯型をつけたジョングクは唾液の糸を引きながら、再びヒョンの舌を求めた。

「ヒョン。美味しいよ」
「ジョング…」
「どうしよう、襲っちゃいそうだ」
「なに?なに言ってるの?馬鹿なこと言うな?」
「ヒョン、ちょっと飲み過ぎた。どこかで休みたい…」

突然ジョングクがぐったりしたので、ジンは大きな子どもを抱えてうろたえた。

604 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:35:01.22 .net


605 :グクジン「けだもの」9:2017/03/31(金) 11:35:50.32 .net
綺麗めのモーテルに宿をとり、部屋に入るとぐったりしていたはずのジョングクが突然ジンを抱きしめる。
ジンはため息をついた。

「そんなことだろうと思ったよ!」
「そんなことだろうと思ったのに、ここへ連れてきたんですか?」

ジンの唇を奪いに来ながらジョングクは笑う。
その唇を避けながら、ジンは叫ぶ。

「道で変なことされるよりマシだ!」
「変なことって?」

壁ぎわに追い詰められた長男はマンネを避けて、ズルズルと床に座り込む。
もう逃げ場はなく、マンネの舌を受け入れる他はない。
床に押し倒されながら、それでもジンはジョングクの顔を避けようとする。
「あきらめが悪いなあ、ヒョン」

ジョングクはまたヒョンの肩に噛み付く。ジンは大きな声をあげた。

「食べるな!」
「だってヒョン、おいしいよ」
「おまえ、ジョング、おかしいよ。好きな人はどうしたんだ」
「だから、さっき、言ったじゃない。行動でわからせるって」

ジンは自分の考え違いに愕然としながら、這ってマンネから逃れようとする。
まんまと捕まって仰向けにされると、荒々しいキスが待っている。
マンネの手が服の中に侵入してきて、セーターにシャツを剥ぎ取られる。

「ヒョン」

ヒョンの右腕を目の前に持ってくると、ジョングクは白い歯を立てた。
ジンは顔をしかめる。

「お…」

二の腕に噛み付く。次は肩。首。
耳は舌で舐めあげてから軽く歯を立てる。
ジンはブルっと震えた。

〜続く〜

606 :グクジン「けだもの」:2017/03/31(金) 11:36:36.04 .net
ここまでです。
続きはまた!

607 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/03/31(金) 16:44:25.20 .net
ひぇ〜!!
リクエストした人じゃないけど下克上萌える
こっちが恥ずかしくなっちゃう
GJっす!

608 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/01(土) 11:07:45.16 .net
ありがとうございます!
先輩風吹かせてたジンがジョングクにしてやられる、たまらんです
グクの恋慕相手がジミンだと勘違いするくだりも何だかジンの無防備さが強調されてて興奮しました
ジンが年上の風格を見せて手ほどきするってパターンを想像していましたが、グクが一枚上手そうですねw早熟グク

609 :グクジン「けだもの」10:2017/04/01(土) 14:10:24.34 .net
天井の照明を背にマンネの顔に影がさしている。
ジョングクはジンの耳を噛んだあと、体を起こしてじっと長兄の様子を眺めている。
ジンは上半身裸の体を横向きにすると、噛み跡も生々しい右腕をさすっている。
不機嫌な顔で呟いた。

「いい加減にしろ」

ちらっとマンネに目をやると、彼は長兄を見つめたままニッコリ微笑んだ。

「ヒョン、教えてくださいよ。このあとどうしたらいいんです?」

眉をひそめるジンにジョングクは続ける。

「何をどうしたらいいの?」

顔を赤くしたジンは口元をゆがませる。

「知るか」
「あれ?ジンヒョンは知ってるでしょ?」
「知ってても教えない」
「どうして?」
「俺の身が危ないからだよ!」

ん〜、と言ってジョングクは兄のジーンズに手を伸ばす。

「じゃあ、自己流でするけど?」

ジンの顔が青ざめた。
と、どこかで着信音がする。
素早くジーンズのポケットからスマホを取り出すと、ジンは叫んだ。



ホソクはジンの携帯に電話をかけたつもりだったのに、マンネが出たので驚いた。

「お?ジョングク?ヒョンと一緒?ヒョンは?」
「あ〜、ヒョンはですね、ちょっと飲み過ぎて…痛!」

ホソクが耳をすますと、後ろでジンが何か叫んでいる。

610 :グクジン「けだもの」11:2017/04/01(土) 14:10:59.43 .net
「ジョングク?ヒョン、大丈夫?」
「ちょっと暴れてますけど、大丈夫です」
「そうなのか?珍しいな。じゃあ悪いけどヒョンのこと頼むな」
「あ!ホソギヒョン、ジンヒョンに用があったんじゃないの?」

ジョングクは長兄の上に馬乗りになったまま、通話を終わるとスマホをベッドの向こうに投げた。
尻の下に敷いたヒョンにおかしそうに報告する。

「ホソギヒョンはジンヒョンが宿舎にいると思って、チキンかピザか聞きたかったらしいよ」

ぐったりしたヒョンに微笑む。

「ジンヒョンはチキンでしょ!って言っておいたよ」



「ねえ、ヒョン。僕、ヒョンの困った顔見るの好きなんだ」

ヒョンの胸に指を這わせながら、ジョングクは囁く。

「ヒョンを困らせたい。悪い弟でしょ」

隙を見て体を起こしながら、ジンは慎重に受け答えする。

「そうだな。悪い弟だ。悪いマンネだ」
「ヒョン」

再び口づけようとするマンネをジンが避けると、マンネは思い切りジンの左腕をつねる。
ジンが思わず顔をゆがめると、その隙にジョングクの唇が重なり、激しく舌を求められた。
ジョングクの息遣いは遊んでほしくてほしくてたまらないペットの犬のようだ。

611 :グクジン「けだもの」12:2017/04/01(土) 14:11:28.76 .net
「ヒョン…」
「ジョングギ、無理矢理するのはやめろ」
「無理矢理ってこんな?」

ジンの首筋をジョングクの舌が這う。
あ、と叫んで、ジンは顎を上げた。
ジョングクの瞳に、困惑した表情のジンが映っている。
ジョングクはそのまま、長兄の胸に舌を這わせていく。胸の突起を刺激すると長兄の顔が恥ずかしさでまた赤くなった。

長兄の右腕の噛み跡が痣になっている。
ジョングクは愛おしそうにキスすると、ごめんと言った。

「痕になっちゃって、ごめんね」

そう言っておいて、また右腕に噛み付いた。再びジンが悲鳴を上げる。

「やめろって!」
「食べたいんだ、ジンヒョン。どうしていいか、わからないんだ」

ジョングクは溢れ出す熱情が突き動かすままに、ジンにキスしたり、噛み付いたりしている。まるで犬が飼い主にじゃれついているように。

「待て…待て…」

ジンはすっかりくたびれはてている。
ジンの体にはあちこちジョングクの噛み跡が生々しく残っていた。
長兄に抗う気力が無くなったのを見てとって、ジョングクは兄のジーンズを脱がせた。

薄い布地の上からそっと兄のものに触れ、うれしそうに口づけた。
ジンはまた噛み付かれるのではないかとゾッとして身を起こしたが、ジョングクは大丈夫という視線を送ってよこす。

しばらく薄い布地の上からさすっているが、やがて布地にシミができたのを見て、ジョングクはそっとそれも取り去った。

612 :グクジン「けだもの」13:2017/04/01(土) 14:12:06.05 .net
ジンの耳元で囁く。

「ヒョン。ヒョンのすごいね」

ジンは不機嫌な顔をしているが、やがて明らかに息が乱れてくる。

「お…ぁふ、あ、……お…」

ジョングクはジンの耳元で囁きながら、まるで自分で自分を慰めているように、ある程度粗雑に、それでいて丁寧にヒョンのそれを動かしている。
そのスピードが速いので、ジンは気を紛らせるのに必死だ。
肩で大きく息をして、こらえているヒョンの顔をジョングクはじっと見つめる。

「ヒョン、綺麗だ」

そのまま下へ移動し、先ほどまで手で愛していたものに舌の先端で触れる。
ジンが悲鳴を上げてのけぞった。
更に上から下まで舌を這わせ出すと、固く目をつむり、歯をくいしばる。
ジョングクが口中に入れるに当たっては辛そうな顔で唇を引きむすんだ。
もう彼のそれは我慢の限界であるようだった。

ふと刺激が止まり、ジンは肩の力を抜いた。と、目の前にジョングクが全て服を脱ぎ捨てて座っている。

「ヒョン。ヒョンのが欲しい」

そうすることが必然であるかのように、ジンは自分とジョングクが繋がる様子を黙って見つめていた。
ジョングクは満足そうな顔をすると、そっと腰を揺らし出す。

613 :グクジン「けだもの」14:2017/04/01(土) 14:12:18.25 .net
ジンにキスすると言った。

「ヒョン。僕、ヒョンに抱かれたかったんだ」

ジョングクが動くと自分も刺激されて、ジンは荒く息をした。
自分の上のジョングクの腰に手を添えて、目を閉じていたが、やがて起き上がるとジョングクを下にする。

ジョングクに囁く。

「こういうことだろ?」

ジョングクは微笑んだ。

「うん」

ジンはジョングクの首に流れる汗をなめとると、囁いた。

「悪い子め」

ジョングクはニヤッと笑う。

「うん」

ジンがジョングクの肩に噛み付くと、うれしそうに悲鳴をあげた。

「やられた、ヒョン」

それからジンの首に腕を回して、思い切り声を出す。

「ヒョン好き」

ジンはジョングクの望み通り、彼の奥まで遊んでやる。また噛んでやる。
ジョングクが呻いた。

「僕いきそう」
「だめだ。我慢しろ」
「無理だよ。僕我慢できないんだ」
「悪い子だな」
「うん」

それを聞くとジンはジョングクを抑えつけて、ますます早く突き進んだ。
ジョングクは小さな声をあげて先に到達したが、ジンは動きをやめない。
ジョングクは小さな悲鳴を上げ続ける。
ジンは彼にキスした。

「悪い子だなジョングク」
「うん」
「悪い子め」
「うん」
「ヒョンにごめんねは?」
「うん、ごめんね、ヒョン…」

高まりを見つけたジンはジョングクとしっかり手を繋いだ。
どうしてこんなことになったのかわからないが、腕の中のジョングクが可愛すぎたと言うことにしておこう。

ー終わりー

614 :グクジン「けだもの」:2017/04/01(土) 14:12:38.87 .net
エロありです←遅い

615 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/01(土) 18:37:31.95 .net
完全にジンニムがいただかれちゃうと思って読んでたのにまさかの大逆転でビックリしましたw
悪い子マンネも絆されちゃう長男も可愛いです

616 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2017/04/01(土) 21:44:12.92 .net
申し訳ないけど固定厨だからジングクならジングクで表記入れて欲しかった
エロ可愛かったけれども

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