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【朝鮮日報コラム】常に「善」が勝てるシステムづくりを[06/29]

1 :ロンメル銭湯兵 ★@\(^o^)/:2014/06/30(月) 23:27:21.04 ID:???.net
 「私たちはフンブとノルブ、コンチとパッチ(共に韓国の昔話)のような社会に閉じ込められているようだ」

 数年前にあった私的な会合で耳にした話だ。フンブとノルブの社会とは、どんな社会をいうのだろうか。
 全てのことを善と悪の二分法で見詰める社会をいう。人を見るときも善い人と悪い人に分けて見るわけだ。

 ところで、この世は本当にそうなってしまったのだろうか。私たちの周辺でも、あるときは善い人が悪い人に
変わってしまうのをよく見掛ける。こうした側面から見れば、西洋社会は人間に対する観念がわれわれと多少違うようだ。
 「ヤヌス」や「ジキルとハイド」の社会と言えば、少し言い過ぎだろうか。ローマ神話に出てくる二つの顔を持ったヤヌスや、
学識が高く人格者のジキル博士が時には醜いハイドに変身してしまう「ジキルとハイド」に慣れた文化だ。こうした見方は、
人間は善悪という二つに分けられるのではなく、生まれながらにして両面性を持っているという事実を認めているものだ。

 実はわれわれは生活の中で、自分自らが善い人や悪い人と決まっているのではなく、選択と決定の瞬間ごとに
自分の内面に存在する善と悪とが葛藤し合っているということを感じている。さらには、こうして善と悪が衝突した結果は
100:0となるのではなく、51:49の場合がずっと多い。僅差で時には正しいことをし、時には悪いことをするのだ。

 だとすれば、こうした判断と選択を左右する要素は一体何なのか。時には自分の学んだ教養や知識であり、
時には宗教的信念、時には社会的規律やシステムがこうした要素となる。韓国社会がもう一歩前進するためには、
この世を「ジキルとハイド」で見詰める方法を学ぶべきだ。それでこそ寛容も、包容も、意思疎通も生じるというものだ。

 「フンブとノルブ社会」に関する話をしたのは狂牛病(牛海綿状脳症〈BSE〉)をめぐる事件が収まろうとするころだった。
 当時、韓国社会は「狂牛病にかかった牛を国民に食べさせようとする大統領と彼を支持する勢力」対「これに反対する勢力」が
「戦争」を経験した直後だった。「大統領が、国民を死に追いやる狂牛病の牛を輸入するわけがない。これは野党と左派の
大統領選挙に対する不服運動だ」という見方と、「米国と自由貿易協定(FTA)を締結するために国民の健康を売り飛ばした」
という主張がぶつかり合ったのだ。狂牛病を取り巻く現象は、全てのことを善と悪に分けて見なければ気が済まない
「フンブとノルブ社会」だからこそ見受けられる消耗戦だった。

 この世を二分法で見ると明確に見え、単純に見えるし、さっぱりする。しかし、こうした見方をいつまでも抱いていては、この世は
前進することができない。韓国社会は今セウォル号沈没事故を振り返り、さまざまな対策を立てるためにもがいている。
 だが悩みの核心は、相変わらずフンブとノルブを探し出し、規定するところにあるように思えてならない。

 ここで一歩前進しなければならない。セウォル号に責任を負わなければならない船員たちの内面で、また適正量の貨物を積んだのか
確認すべき韓国船級協会の従業員たちの心の中で、なぜフンブに代わってノルブが幅を利かせるようになったのか真剣に考える
必要性がある。そして今後そのポストに誰が座っても、フンブが勝つ確率がより高まるシステムを構築すべきだ。

 韓国社会は今「フンブとノルブ」の枠を飛び越えなければならない時を迎えている。

李仁烈(イ・インヨル)経済部次長

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/06/29 07:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/06/28/2014062800828.html

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