【フォーカス台湾】「日中戦争を勝利に導いたのは蒋介石氏」北京訪問の元国軍将校が強調[07/08]

ロンメル銭湯兵 ★＠＼(^o^)／

[メディアに囲まれるカク柏村氏（右）]
http://img1.cna.com.tw/Japan/Photos/JpnNews/201407/20140708192439.jpg

　（北京 8日中央社）

　「対日抗戦（日中戦争 1937～45年）を指揮したのは蒋委員長（故蒋介石総統）だ」。中華民国の陸軍総司令や
国防部長（国防相）、行政院長を歴任したカク柏村氏（94）は盧溝橋事件記念日の7日、中国大陸・北京の
中国人民抗日戦争紀念館を訪れ、大陸側が過去の国共の歴史を正視するようにと声を上げた。（カク＝赤におおざと）

　カク氏が見学した同じ場所を、盧溝橋事件77年を迎えたこの日午前、中国大陸の習近平氏が訪れ、
「中国共産党は民族の大義をもって民族救亡の歴史的重責を果たした」と語ったばかり。習氏は中華民族が敵に対し
勇猛果敢に戦ったことは民族の壮挙、驚天動地の偉業だとした。

　入れ替わりに同紀念館に足を踏み入れたカク氏は、習氏の話を直接耳にしてはいないが大陸側の言い分は
重々承知している。だからこそ、飛び交う砲弾の中をかいくぐり、8年にわたる抗戦を自ら戦い抜いた国軍の元将校として
“物申さ”ないではいられない。
　カク氏は館内に入ると、「中華民族を率いて戦ったのは一体誰か。抗戦の歴史を記念するなら明確な説明が必要。
8年の対日抗戦は誰が指揮したか。蒋委員長が指揮を執ったのだ」と力強く語った。

　カク氏が言いたいのは、中国共産党は対日抗戦の歴史を振り返る際、国軍を否定し共産軍を美化すべきではなく、
日本が中国侵略の事実を否定したり美化するのを非難するのと同じ基準で、当時の国共間の協力関係を扱うべきだということだ。

　中国大陸では対日抗戦での国軍の貢献が適正に評価されているとは言い難い。館内には中国共産党が1937年7月に
発表した「共赴国難宣言」についての展示がないと告げられ、カク氏の心にはまたもわだかまりが湧きあがる。この宣言は当時、
共産党が三民主義の実現、国民政府転覆策の破棄、ソビエト政府の取り消しを表明し、「紅軍」を「国民革命軍」と改め、
国民政府軍事委員会の管轄下に入るとしたもの。「この宣言は2度にわたる国共合作により抗戦勝利を勝ち取ったことを裏付ける
重要史料」とカク氏は強調する。

　大陸側が「共赴国難宣言」に触れたがらないのは今に始まったことではない。「人民日報」が以前、「抗日戦争は中国共産党の
指導による」と指摘したことをを受け、国民党党史館主任の邵銘煌氏が共産党が当時この宣言を出したことを持ち出し
反論したこともある。だが、中国大陸の若い世代でこのあたりの経緯について知る人はそういない。
　彼らが習う歴史では盧溝橋事件の勃発で中国共産党中央が全国に向けて「平津（北京と天津）危うし、華北危うし、
中華民族危うし」と打電したことが強調される。

　今日、盧溝橋も橋の欄干の獅子たちも弾痕も77年前のまま。今回訪問2度目となったカク氏は老いてなおしっかりとした足取りで
橋の上に立ち、「蒋委員長が対日抗戦を貫いたからこそ、その後の勝利を迎えることができた」と一言一言噛みしめる。
　だが、この様子が大陸メディアに取り上げられることはない。

　国際舞台に華々しく登場し、歴史の解釈権を握ることになった中国大陸が、もし中華民国および国軍が日本への抵抗の
戦いで見せた貢献を無視し続け史実を曲げるなら、過去の歴史から真の教訓を得て「チャイナドリーム」の道へと邁進することが
果たして本当に可能なのだろうか。

（鄭崇生／編集：谷口一康）

フォーカス台湾　2014/07/08 19:17
http://japan.cna.com.tw/news/achi/201407080010.aspx

【フォーカス台湾】「日中戦争を勝利に導いたのは蒋介石氏」 北京訪問の元国軍将校が強調[07/08]

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