【朝鮮日報】米朝首脳会談：北朝鮮警護チーム、金正恩委員長宿泊の痕跡を徹底消去[3/4]

右大臣・大ちゃん之弼 ★

北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長が宿泊していたベトナム・ハノイ市内のメリア・ハノイ・ホテルでは2日午前9時30分に同委員長が去った後も、「鉄のセキュリティー」の下で5時間近く「痕跡消去」作業が行われた。

　2日午後2時ごろ、本紙記者が同ホテルを訪れた時、北朝鮮警護チームは後片付けの最中だった。北朝鮮の警備員と随行団が泊まった階は清掃が終わった後に規制が解かれたが、金正恩委員長が泊まった22階と、会議を主宰したとされる21階は引き続き接近が制限された。北朝鮮警護チームは21階から22階に至る階段のあちこちを警備していた。ホテル1階ロビーに設けられたセキュリティーチェック台も、北朝鮮の関係者が完全に出ていくまで稼働していた。

　22階の清掃はほかの部屋に比べて長い時間をかけて入念に行われたという。金正恩委員長がホテルに残してしまったかもしれない髪や指紋、唾液などを消し去って生体情報の流出を防ぎ、対米交渉に関する情報を残さないためだと見られる。ホテル側に「22階の部屋を予約したい」と言うと、ホテル・スタッフは「だめだ。金正恩委員長が出て行ったので空いてはいるが、予約は不可能だ。どこの人なのか。予約の目的が何か」と詰問された。

　一方、今回の米朝首脳会談晩さん会の料理を用意した老舗ホテル、ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイのポール・スマート総料理長は3日、AFP通信とのインタビューで、「北朝鮮側は冷たい金属容器に入れられたステーキ用の肉など、食材をすべて列車で持ってきた。特に肉は非常に赤くて霜降りで、日本の和牛によく似ていた」と言った。

　トランプ米大統領と金正恩委員長の食の好みもまったく違っていたという。総料理長は「金正恩委員長はサッと焼いた、非常にサッと焼いた（rare＝レアの）肉が好きだし、トランプ大統領はよく火を通した（well done＝ウェルダンの）肉が好きだった」と語った。

ハノイ＝イ・ミジ特派員

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朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 2019/03/04 09:32